haru さん プロフィール

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haruさん: 青の日々
ハンドル名haru さん
ブログタイトル青の日々
ブログURLhttp://y25m02a12h25.blog.fc2.com/
サイト紹介文CNBLUEのBL小説ブログです。ジョンシン×ヨンファ、ジョンヒョン×ヨンファの話を書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供68回 / 365日(平均1.3回/週) - 参加 2016/03/09 05:02

haru さんのブログ記事

  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 53
  • 煌びやかな夜景が望める、壁一面に広がるL字のFIX窓に面した広々としたリビングで、ジョンヒョンは黒のレザーソファにどっかりと腰かけて脚を組み、ひとりグラスを傾けていた。ジョン家の屋敷を出て、浮遊感が楽しめるタワーマンションの角部屋に移り住んだのは、今から三年前。何げに外を見遣れば、真っ暗な窓に映った顔がひどく疲れているように見える。ダークスーツから、ざっくりとした黒い襟付きニットにデニムというラフ [続きを読む]
  • シアワセ日和 中編
  • 「今日、泊まってもいい?」何の前触れもなく切り出されて、キッチンで皿を洗っていたヨンファの手が止まる。「あ、うん……もちろん」ドキリとしたものの、極力平静を装いながら隣に視線を向けると、ミニョクは眼鏡越しに切れ長の目を細めるようにして、ふんわりと笑った。夕飯を買ってきてもらったから、洗い物は自分がやるとシンク前に立って作業をしているヨンファの横で、ミニョクは慣れた手つきで直火式エスプレッソメーカー [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 52
  • ヨンファはこの最悪のタイミングに、ゾクリとしたものが背中から駆け下りてくるのを感じた。いつの間にかジョンシンの力が緩んでいることに気づき、慌てて腕の中から抜け出ると、後ろに飛び退く。眉間に皴を寄せたままこちらを眺めていたジョンヒョンは、剣呑な気配を纏い、大股で近づいてきた。怒気を孕んだ顔つきなのに、沈黙を貫いているのがひどく不気味で、突き刺さるような視線を痛いほどに感じる。何と言おうかと逡巡してい [続きを読む]
  • シアワセ日和 前編
  • 「Like a Cat」続編「ヒョン、こんなところで寝てたら、風邪を引くよ」すぐそばから降ってきた温かみのある声で、ふっと目が覚めた。ゆっくりと重い瞼を開くと、眼鏡をかけた優しい眼差しと視線がぶつかる。「……ミニョ?」ここがどこで、今、何時なのか、咄嗟に分からなかった。「ごめん。一度だけ鳴らしたんだけど、寝てるのかと思って、勝手に入ったんだ」ぼんやりとした視界に映り込んだ愛しい相手が、柔らかい笑顔でこちらを [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 51
  • 恵まれた体躯の持ち主がいきなり目の前に現れ、驚きのあまり、ヨンファは絡み合った視線を外せなくなった。アルコールが入っているからだろうか。どこか熱を帯びた眼差しが、急角度で真っ直ぐにヨンファを見下ろしてくる。飲み過ぎたせいか思うように身じろぐこともできず、ただ目を見開いたまま、間近で静かに覗き込んでくるジョンシンとそのままお見合い状態になってしまった。この男と会うのは、二ヶ月近く前にヨンファの車を代 [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 50
  • 南部洞組の事務所で一頻り歓談したあと、応接室にいる面々はそれぞれ車で、会食の場が設けられているところへ移動を始めた。今回の謝礼を兼ねて、イ組長を筆頭に幹部などの主要な組員たちを招いて接待することは、ヨンファも事前に父親から聞いている。両組間の親睦をより一層深め、今後も団結してソウルの裏組織を統率していくことを、相互に確認し合う意味もあるらしい。ヨンファたちは一足先に黒塗りのベンツに乗り込み、朝鮮時 [続きを読む]
  • ただ愛しくて
  • 開始当初から隣の男に対して、どことなく落ち着きがなく、やけにちょっかいを出してくるとは思っていた。それは、カムバック活動の真っ只中、仁川のサイン会での出来事だ。いつも応援してくれているファンと身近に触れ合える貴重なイベントで、この日も和やかな雰囲気の中、滞りなく進んでいた時にそれは起こった。ヨンファたち四人はいつものように長テーブルについて、この日の席順は一番端にヨンファが座り、その隣にジョンシン [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 49
  • 「ヨンファ、くれぐれも失礼のないようにな」「――分かっているよ」シートに凭れたまま、窓の外を流れる夜の街の景色を眺めていたヨンファは、心の中でひっそりと溜息をついた。ガラスに映っている自分を見ると、どこかいつもより硬い表情になっているのが分かる。冬の足音が聞こえてくる季節となった十一月半ば、ヨンファは父親である青龍組組長とともに、ソン・スンヒョンの運転する黒塗りのベンツの後部座席に座っていた。助手 [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 48
  • ジョンヒョンと一緒にシャワーを浴び終えたヨンファは、ひどく疲れきった身体を騙し騙し、冷蔵庫から食材や調味料を取り出した。怠い腰を庇うように、いつもよりゆっくりとした動作で、ボトルに入った市販の豚骨スープを鍋に移していく。心底、調子の悪そうなヨンファを見て、多少は良心が咎めたのだろうか。ジョンヒョンは濡れた髪をタオルで無造作に拭うと「俺も手伝おう」と言って、キッチンの中に入ってきた。自分でも料理をす [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 47
  • こんなに強引なジョンヒョンは、初めてだった。強烈な官能の渦に呑み込まれて、ヨンファは腰を微かに震わせながらぐったりとベッドに沈み込む。限界まで追い上げられた直後、一気に突き落されたような脱力感に、指一本さえ動かすことができない。ピンと張っていたはずのシーツはいつの間にかくしゃくしゃに乱れ、行為の激しさを物語っていた。手早く後始末をしている気配がしたが、とても起き上がれる状態ではなく、薄い胸を大きく [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 46
  • 三週間前に肌を重ねた時はどこか遠慮がちだったから、ジョンヒョンの要求を軽く考えていたのかもしれない。ヨンファ自身が望んだのに、了承したのをすぐさま後悔することになるとは、その時点では気づきもしなかった。「ん……ぁ……っ、……あぁっ……」思わず耳を塞ぎたくなるような、自分のものとは思えない甘ったるい喘ぎ声と、粘膜を穿つ湿った音が静まり返った寝室に響き渡る。それらに煽られたのか、緩やかだった男の律動が [続きを読む]
  • ご無沙汰しております
  • こんばんは。仕事等で慌ただしかったのと、身内に不幸がありまして、前回からかなり間が空いてしまいました。まったく更新していなかったにもかかわらず、覗きに来て下さり、また拍手を押していただきまして、どうもありがとうございました。ものすごく心に沁みました。落ち着いてきましたので、少しずつ以前のペースに戻していければと思っています。続きは七割方書いているので、近日中にはアップする予定です。haruにほんブログ [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 45
  • ミニョクの担当医から経過についての報告が終わり、ジョンヒョンは診察室を出た。いつものように病室に向かう途中、ナースステーションの前を通った時に、看護師長から「今、お時間はありますか?」と声をかけられて、急遽、説明を受けたのだ。入院時に、病院関係者にはミニョクに身寄りがない旨を知らせ、自分が家族の代わりとして身元保証人になったことも関係していて、何かあった際には必ずジョンヒョンに話が通るようになって [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 44
  • 言いようのない不安定な状況から、逃げ出したい一心だったのかもしれない。気づいた時には、とんでもない台詞を口走っていた。ひどく驚愕した気配がして、運転席のジョンシンが呆然としたように目を大きく見開いている。自分が言い放った内容を理解した途端、ヨンファの中で何かが音を立てて割れる音がした。覚束ない思考がどんどん悪い方へと傾き、取り返しのつかないことを口にしてしまったと、胸の底がしんと冷える。ジョンシン [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 43
  • 平日の午前中だからか、マンションの駐車場に停めてある車はまばらで、ほとんどがら空き状態だった。人影が皆無であるため、周囲の静寂と同化するように車内も静まり返り、たとえようのない空気が重く立ち込める。病院をあとにして、ジョンシンはハンドルを操作しながらあれこれと話しかけてきたが、ヨンファは相槌を打つばかりで、気分は一向に浮上しなかった。実の弟のように可愛がってきた、控えめで物静かな青年の胸の内を思い [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 42
  • 「悪いな、遅くなって」しばらくすると、ヨンファは申し訳なさそうな面持ちで、明るい陽射しが差し込む病室に入ってきた。なかなか戻ってこないから、ジョンシンはミニョクと話をしながら、何かトラブルでも生じたのかと気になっていたのだ。顔つきが幾分、緊張しているように見えるのは気のせいだろうか。「緊急の用件か?」「担当していた患者のことで、ちょっとな」尋ねると、ヨンファはふたりに苦笑を浮かべるようにして、ソフ [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 41
  • 怪我を負って一週間後、ヨンファはいつもの出勤時間にS大学付属総合病院を訪れた。予め渡りをつけてもらっていたため、外来診療が始まる前にイレギュラーで診察を受けられる手筈になっていたのだ。「じゃ、また一週間後のこの時間に」「はい。ありがとうございました」顔見知りの医師にひと通り診断してもらうと、ヨンファは腰を上げる。頭部に関しては出血が止まれば包帯とガーゼは必要ないと、洗髪まで許可されていたため、目視 [続きを読む]
  • Like a Cat 後編
  • ヨンファは身じろぎひとつせず、ミニョクの胸許へ無防備に凭れかかったままだった。腕の中に心地よい温もりを感じて、彼の肌から立ち上る香水に酔いしれていると、目眩を起こしそうになる。ふたりを取り巻く空気はどことなく違和感が漂っていて、少しでも動こうものなら、ギリギリで保たれている均衡が崩れるような気がした。安心しきった様子で寄りかかり、甘える仕草で肩にコツンと額を預けられると、胸の奥がざわついて仕方がな [続きを読む]
  • Like a Cat 前編
  • 十二月に入り、その日は全員の仕事が早めに終わったこともあり、送年会も兼ねて久しぶりにCNBLUEのメンバー四人で明洞へと飲みに繰り出した。リーダーのジョン・ヨンファはいつになく上機嫌で、旨い料理を肴に、結構なハイペースで杯を重ねている。それを隣で見ていたカン・ミニョクは、内心気が気でなかった。スタッフが一緒の時は自制心が働くようで醜態を晒すことはないが、気兼ねのないメンバーだけだと大抵酔い潰れてしまうか [続きを読む]
  • The Beginning 1
  • 満月の夜には何かが起こると、物心がついた頃より、祖母からよく聞かされていた。ヨーロッパでは、人々の感情を掻き乱す「狂気の象徴」とも言われ、月の光によって気がおかしくなったという言い伝えがある。小学生の時、その根拠について尋ねると、満月の時は月の引力が最も強く、その結果、人間の血液を脳へ押し上げて、トランス状態や興奮状態を引き起こしてしまうからだと教えられた。それで「狂気」なのかと、ジョン・ヨンファ [続きを読む]
  • 年末のご挨拶
  • こんばんは。今年も残りあと一週間を切りました。いつもヘンテコ妄想を読みに来て下さり、コメント、拍手、バナーへの をいただきまして、どうもありがとうございます。とても嬉しく思っております。師走ということで、すでにガス欠でヘロヘロ状態になっており、短くてあまり展開のないものを更新しました。あと一つ、年を越すまでにアップしたいと思っているのですが、今まで書いたことのないタイプの話なので、内心かなり [続きを読む]
  • その男、不遜につき 6
  • 微かな物音が聞こえたような気がして瞼を開くと、辺り一面真っ暗で、一瞬、ここがどこか分からなかった。身じろいだ瞬間、頭の片側にズキズキとした痛みが走り、ヨンファは思わず小さく呻いた。半開きのドアから明かりが漏れていて、少しずつ周囲に目が慣れてくると、ここがジョンシンの寝室であることにようやく気づく。傍らに人の気配はなく、ヨンファはひとり広いベッドで寝かされていた。顔を顰めながらのろのろと半身を起こし [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 40
  • 薄く開いた唇がまるで誰かの口づけを待っているかのように、無防備に晒されている。すべてを委ねるように、しどけなくソファに横たわる均整のとれた肢体はひどく煽情的で、ジョンヒョンの心を熱くした。じっとこちらを見上げるヨンファの細い顎を指先で捉えると、吐息ごと濡れた唇を奪い取る。「……ン……ッ」その鼻にかかった甘い声を耳にしただけで、全身が波立った。愛しさに目眩を覚えながら舌先を搦め捕ると、喉の奥で小さな [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 39
  • 一度でも、その柔らかくて甘美な唇を味わってしまうと、まるで魔法をかけられたように離れられなくなる。ひたすら貪り続けても、欲望は膨れ上がる一方で、終わりが見えることはない。感情のコントロールが効かなくて、美しい生きものにただ溺れるだけの男に成り下がってしまう。そして、早くもここに、彼の虜になった一人の囚人ができあがっていた。お互いを確かめ合うように幾度となく口づけを繰り返している最中、息苦しそうにし [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 38
  • その言葉を口にした瞬間、ジョンヒョンの息を呑む気配がした。玄関先まで追いかけて衝動に駆られるまま言ってはみたものの、冷静になって考えると、右腕が三角巾で吊られた状態で果たして抱き合えるのだろうかという疑問が、ヨンファの頭に浮かんだ。ジョンヒョンは不意をつかれたような顔で、固まったままヨンファを見つめている。いくら欲求に突き動かされたからといって、人の都合も考えず、柄にもなくこんな時間から求めてしま [続きを読む]