haru さん プロフィール

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haruさん: 青の日々
ハンドル名haru さん
ブログタイトル青の日々
ブログURLhttp://y25m02a12h25.blog.fc2.com/
サイト紹介文CNBLUEのBL小説ブログです。ジョンシン×ヨンファ、ジョンヒョン×ヨンファの話を書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供64回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2016/03/09 05:02

haru さんのブログ記事

  • Manito 4
  • 「――いいメロディだな」それは、ジョンシンのマンションに泊まるという約束が白紙になった翌週のことだった。リビングのフローリングに直に腰を下ろしてソファに身を凭れさせ、アコースティックギターでフレーズをひと通り弾き終わったところで、静かに聞き耳を立てていたヨンファが感嘆の声を漏らす。「本当に?このまま進めていい?」低音で問いかける声が、我ながら驚くほど甘く聞こえた。「ああ、もちろん。なんて表現したら [続きを読む]
  • Manito 3
  • 酒に酔っていた――。そんな空々しい言い訳が通用するほど飲んでいないことは、お互いに承知している。布きれ一枚に隠されている部分を暴きたくて、ジョンシンは震えそうになる指先で上から三つ目のボタンを外した。至近距離から、何かを訴えかけるような漆黒の双眸と視線がぶつかり、たったそれだけのことでますます情動に火を点けられる。ストンと落ちてきた感情に押されたみたいに、そこから先はなし崩し的に手が動いていた。少 [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 56
  • 「……フニ!」ヨンファは弾かれたように、その名を叫んでいた。思いがけない場所で思いがけない相手と再会を果たすなんて、この滅多にない偶然に驚いたのは、目の前の男も同様だったようだ。ユーモアがあって人当たりのいい「フニ」ことチェ・ジョンフンは、ホンギと同じく高校時代のクラスメイトで、誰にでも愛想がよく、男の友人は多かったし女子にも人気があった。やや目尻の下がったくっきり二重の双眸、際立った高い鼻梁、見 [続きを読む]
  • Manito 2
  • ジョンシンは高校在学中に事務所の練習生になり、ふたつ年上のヨンファと出会った。まず整った容貌に瞠目し、長身のジョンシンよりも頭半分ほど低い、彼の醸し出す洗練された雰囲気に惹きつけられた。あまり人見知りをしない性格なのか、何かの拍子に話しかけられ、はにかんだような表情と八重歯をちらっと覗かせた口許に視線を持っていかれ、ひどく緊張してしどろもどろになった記憶しかない。変に威張って先輩風を吹かせることも [続きを読む]
  • Manito 1
  • よくよく考えると、今年に入ってから確かに兆候はあった。五年来の年上の恋人――ジョン・ヨンファの様子に漠然とした引っ掛かりを感じていたのは、ただの錯覚ではなかったのだ。電話をかけても留守電になって折り返しがなかったり、誘いのメールを送っても返信されない。几帳面な性格で以前は決してこんなことはなかったのに、年を越した辺りから彼の不可解な行動は目に余るほど顕著に表れるようになっていた。自分が遠慮のない相 [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 55
  • 目的地に近づくにつれて、車中から眺めていた街並みはすっかり夜の帳が下り、いつの間にか煌々と輝くネオン街へと変貌を遂げていた。南部洞組が経営しているホストクラブは、ソウル最大の歓楽街として知られる江南の一角にあるそうで、このエリアはナイトスポットが密集している。本来は青龍組の勢力範囲のはずだが、友好関係を結んでいることから、案外シマを共有しているのかもしれない。 江南は世界的にも有名な観光地で、昼夜 [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 54
  • その日は、間違いなく生涯忘れることのできない厄日といえるだろう。目的地へと向かう車中で、ヨンファは何とも複雑な気分を抱え、運転席のホンギに気づかれないようにそっと息を吐く。見知った景色が窓の外を流れるのを目で追いながら、頭の中は普段の冷静さを失っていた。これから自分の身に起こることを考えただけで、目眩がしそうになる。つい数時間前まで、まさかこんな事態に巻き込まれるとは思ってもみなかったのだ。ホンギ [続きを読む]
  • シアワセ日和 後編
  • 見慣れた白い天井が目に入った途端、ソファの上で完全に組み敷かれていることに気づき、あまりの急展開に頭がついていかなかった。呆然と見上げた視界の中、真剣な表情で間近から見下ろされ、ヨンファの全身に甘い慄きが走る。笑っていない時のミニョクは、誰もが親しみを感じる好青年というよりも、見知らぬ精悍な男に見えた。いつもの穏やかなミニョクらしからぬ強引な台詞に心臓をギュッと鷲掴みにされ、今まで胸に巣食っていた [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 53
  • 煌びやかな夜景が望める、壁一面に広がるL字のFIX窓に面した広々としたリビングで、ジョンヒョンは黒のレザーソファにどっかりと腰かけて脚を組み、ひとりグラスを傾けていた。ジョン家の屋敷を出て、浮遊感が楽しめるタワーマンションの角部屋に移り住んだのは、今から三年前。何げに外を見遣れば、真っ暗な窓に映った顔がひどく疲れているように見える。ダークスーツから、ざっくりとした黒い襟付きニットにデニムというラフ [続きを読む]
  • シアワセ日和 中編
  • 「今日、泊まってもいい?」何の前触れもなく切り出されて、キッチンで皿を洗っていたヨンファの手が止まる。「あ、うん……もちろん」ドキリとしたものの、極力平静を装いながら隣に視線を向けると、ミニョクは眼鏡越しに切れ長の目を細めるようにして、ふんわりと笑った。夕飯を買ってきてもらったから、洗い物は自分がやるとシンク前に立って作業をしているヨンファの横で、ミニョクは慣れた手つきで直火式エスプレッソメーカー [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 52
  • ヨンファはこの最悪のタイミングに、ゾクリとしたものが背中から駆け下りてくるのを感じた。いつの間にかジョンシンの力が緩んでいることに気づき、慌てて腕の中から抜け出ると、後ろに飛び退く。眉間に皴を寄せたままこちらを眺めていたジョンヒョンは、剣呑な気配を纏い、大股で近づいてきた。怒気を孕んだ顔つきなのに、沈黙を貫いているのがひどく不気味で、突き刺さるような視線を痛いほどに感じる。何と言おうかと逡巡してい [続きを読む]
  • シアワセ日和 前編
  • 「Like a Cat」続編「ヒョン、こんなところで寝てたら、風邪を引くよ」すぐそばから降ってきた温かみのある声で、ふっと目が覚めた。ゆっくりと重い瞼を開くと、眼鏡をかけた優しい眼差しと視線がぶつかる。「……ミニョ?」ここがどこで、今、何時なのか、咄嗟に分からなかった。「ごめん。一度だけ鳴らしたんだけど、寝てるのかと思って、勝手に入ったんだ」ぼんやりとした視界に映り込んだ愛しい相手が、柔らかい笑顔でこちらを [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 51
  • 恵まれた体躯の持ち主がいきなり目の前に現れ、驚きのあまり、ヨンファは絡み合った視線を外せなくなった。アルコールが入っているからだろうか。どこか熱を帯びた眼差しが、急角度で真っ直ぐにヨンファを見下ろしてくる。飲み過ぎたせいか思うように身じろぐこともできず、ただ目を見開いたまま、間近で静かに覗き込んでくるジョンシンとそのままお見合い状態になってしまった。この男と会うのは、二ヶ月近く前にヨンファの車を代 [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 50
  • 南部洞組の事務所で一頻り歓談したあと、応接室にいる面々はそれぞれ車で、会食の場が設けられているところへ移動を始めた。今回の謝礼を兼ねて、イ組長を筆頭に幹部などの主要な組員たちを招いて接待することは、ヨンファも事前に父親から聞いている。両組間の親睦をより一層深め、今後も団結してソウルの裏組織を統率していくことを、相互に確認し合う意味もあるらしい。ヨンファたちは一足先に黒塗りのベンツに乗り込み、朝鮮時 [続きを読む]
  • ただ愛しくて
  • 開始当初から隣の男に対して、どことなく落ち着きがなく、やけにちょっかいを出してくるとは思っていた。それは、カムバック活動の真っ只中、仁川のサイン会での出来事だ。いつも応援してくれているファンと身近に触れ合える貴重なイベントで、この日も和やかな雰囲気の中、滞りなく進んでいた時にそれは起こった。ヨンファたち四人はいつものように長テーブルについて、この日の席順は一番端にヨンファが座り、その隣にジョンシン [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 49
  • 「ヨンファ、くれぐれも失礼のないようにな」「――分かっているよ」シートに凭れたまま、窓の外を流れる夜の街の景色を眺めていたヨンファは、心の中でひっそりと溜息をついた。ガラスに映っている自分を見ると、どこかいつもより硬い表情になっているのが分かる。冬の足音が聞こえてくる季節となった十一月半ば、ヨンファは父親である青龍組組長とともに、ソン・スンヒョンの運転する黒塗りのベンツの後部座席に座っていた。助手 [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 48
  • ジョンヒョンと一緒にシャワーを浴び終えたヨンファは、ひどく疲れきった身体を騙し騙し、冷蔵庫から食材や調味料を取り出した。怠い腰を庇うように、いつもよりゆっくりとした動作で、ボトルに入った市販の豚骨スープを鍋に移していく。心底、調子の悪そうなヨンファを見て、多少は良心が咎めたのだろうか。ジョンヒョンは濡れた髪をタオルで無造作に拭うと「俺も手伝おう」と言って、キッチンの中に入ってきた。自分でも料理をす [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 47
  • こんなに強引なジョンヒョンは、初めてだった。強烈な官能の渦に呑み込まれて、ヨンファは腰を微かに震わせながらぐったりとベッドに沈み込む。限界まで追い上げられた直後、一気に突き落されたような脱力感に、指一本さえ動かすことができない。ピンと張っていたはずのシーツはいつの間にかくしゃくしゃに乱れ、行為の激しさを物語っていた。手早く後始末をしている気配がしたが、とても起き上がれる状態ではなく、薄い胸を大きく [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 46
  • 三週間前に肌を重ねた時はどこか遠慮がちだったから、ジョンヒョンの要求を軽く考えていたのかもしれない。ヨンファ自身が望んだのに、了承したのをすぐさま後悔することになるとは、その時点では気づきもしなかった。「ん……ぁ……っ、……あぁっ……」思わず耳を塞ぎたくなるような、自分のものとは思えない甘ったるい喘ぎ声と、粘膜を穿つ湿った音が静まり返った寝室に響き渡る。それらに煽られたのか、緩やかだった男の律動が [続きを読む]
  • ご無沙汰しております
  • こんばんは。仕事等で慌ただしかったのと、身内に不幸がありまして、前回からかなり間が空いてしまいました。まったく更新していなかったにもかかわらず、覗きに来て下さり、また拍手を押していただきまして、どうもありがとうございました。ものすごく心に沁みました。落ち着いてきましたので、少しずつ以前のペースに戻していければと思っています。続きは七割方書いているので、近日中にはアップする予定です。haruにほんブログ [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 45
  • ミニョクの担当医から経過についての報告が終わり、ジョンヒョンは診察室を出た。いつものように病室に向かう途中、ナースステーションの前を通った時に、看護師長から「今、お時間はありますか?」と声をかけられて、急遽、説明を受けたのだ。入院時に、病院関係者にはミニョクに身寄りがない旨を知らせ、自分が家族の代わりとして身元保証人になったことも関係していて、何かあった際には必ずジョンヒョンに話が通るようになって [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 44
  • 言いようのない不安定な状況から、逃げ出したい一心だったのかもしれない。気づいた時には、とんでもない台詞を口走っていた。ひどく驚愕した気配がして、運転席のジョンシンが呆然としたように目を大きく見開いている。自分が言い放った内容を理解した途端、ヨンファの中で何かが音を立てて割れる音がした。覚束ない思考がどんどん悪い方へと傾き、取り返しのつかないことを口にしてしまったと、胸の底がしんと冷える。ジョンシン [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 43
  • 平日の午前中だからか、マンションの駐車場に停めてある車はまばらで、ほとんどがら空き状態だった。人影が皆無であるため、周囲の静寂と同化するように車内も静まり返り、たとえようのない空気が重く立ち込める。病院をあとにして、ジョンシンはハンドルを操作しながらあれこれと話しかけてきたが、ヨンファは相槌を打つばかりで、気分は一向に浮上しなかった。実の弟のように可愛がってきた、控えめで物静かな青年の胸の内を思い [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 42
  • 「悪いな、遅くなって」しばらくすると、ヨンファは申し訳なさそうな面持ちで、明るい陽射しが差し込む病室に入ってきた。なかなか戻ってこないから、ジョンシンはミニョクと話をしながら、何かトラブルでも生じたのかと気になっていたのだ。顔つきが幾分、緊張しているように見えるのは気のせいだろうか。「緊急の用件か?」「担当していた患者のことで、ちょっとな」尋ねると、ヨンファはふたりに苦笑を浮かべるようにして、ソフ [続きを読む]
  • 蒼き運命 −アオキサダメ− 41
  • 怪我を負って一週間後、ヨンファはいつもの出勤時間にS大学付属総合病院を訪れた。予め渡りをつけてもらっていたため、外来診療が始まる前にイレギュラーで診察を受けられる手筈になっていたのだ。「じゃ、また一週間後のこの時間に」「はい。ありがとうございました」顔見知りの医師にひと通り診断してもらうと、ヨンファは腰を上げる。頭部に関しては出血が止まれば包帯とガーゼは必要ないと、洗髪まで許可されていたため、目視 [続きを読む]