さおとめ つばき さん プロフィール

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さおとめ つばきさん: まよいぶみ
ハンドル名さおとめ つばき さん
ブログタイトルまよいぶみ
ブログURLhttp://labylett.blogspot.jp/
サイト紹介文匙加減:胡椒少々、塩適宜。仕上がりは適度な濃い味で。
自由文なんとなく上手く回らない気持ちたち
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供101回 / 365日(平均1.9回/週) - 参加 2016/03/25 11:45

さおとめ つばき さんのブログ記事

  • 雨の効果
  •  雲一つない青空に、花を散らす風も吹いていないとても天気のいい日だった、そんな昨日に打って変わって嵐のように風が吹き、雷を伴って雨が降る、そんな今日が終わろうとしている。 お天気の良い日は気分が上がり過ぎてしまい、そんな一日は必ずと言っていいほど後悔することも多い。たがらたまには雨も必要だ。 自分の中に何かのけじめをつけなければ、そこで躓いて蹲り身動きが取れなくなってしまう時がある。日常の些細な一 [続きを読む]
  • 桃色の季節
  •  鞄の中には普段から入っているものに加えて、今日は本を一冊忍ばせた。 久しぶりに乗った電車では車両の中ほどの席に腰を掛け、いつの時点で本を取り出そうか考えながら窓の外をぼんやりと眺めた。 桜は満開の時期を通り越して、遠目に見ても薄桃色が褪せていっているのがわかり、その代わりに薄い黄緑色の若葉が混じり始めている。 架橋に差し掛かっとき、土手沿いに植わっている桜並木の間に君を見た気がした。遠いから君で [続きを読む]
  •  月に一度、森の真ん中に位置する祠へお参りをする。 今日がちょうどその日で、生い茂る木々の間にある獣道は、毎日誰かが通う重みにより少しずつ雑草は消え、雪の解けた道は迷うことなく祠へと辿り着けるほどになっている。 僕は森へ入ってからまず最初に白い菫の花を探した。 毎日誰かが好きな物を供えている。供物や供花は決まりではなく、皆それぞれが誰に知れるともなく気持ちを持ち合わせて来ている。 僕の順番は今日だ [続きを読む]
  • 春の夢
  •  泣いて…… 目が覚めると頬には冷たい泪の跡が出来ていました。 さっき見たばかりの夢を、思い出そうと必死で追い掛けても遠のいていくばかりで、切なくてせつなくて思わず布団の中で踞ってしまいました。 もうずいぶんと前に失くしたのに、夢の中では昨日のことのように見ることもあれば、まだ失くしていないかのような時もあります。 円筒形のストーブに載せた薬缶の口が、ヒューと音を立てて湯気をプスッと一度吹き上げま [続きを読む]
  • 如月の別れ
  •  2月も終わろうとしている。 ときどき、楽しい時もあれば、悲しくなる時もあり、苛々してしまう時もある。寂しい時もあるかと思えば、嬉しくて笑っている時もある。 人であることに今更何も不思議には思わなくなったけれど、それでも昔の“人ではないもの”の時を思い出すと、心の中にカサカサと乾いた風邪が吹きすぎていく。 長いトンネルを抜けたような、長い夜が明けたような、眩しくて何も見えなかったこの眼には光が突き [続きを読む]
  • 日めくり
  •  恋がなんだったのかを、覚えていない。どんな匂いで、どんな景色で、どんな雨だったのか、何もかも忘れてしまった。 孤独はいつも隣にいた。泣いているときも、笑っているときも、影のようにいつも隣にいた。夜になるとその姿を自慢するかのように、大きく、大きくなっていった。 コーヒーの匂いも、紅茶の匂いも、僕には毎日新しい匂いで良い気分にさせてくれる。君は、昨日も同じ紅茶を飲んだよと教えてくれるけど、忘れた僕 [続きを読む]
  • 果たされない約束
  •  濃い橙色や薄い水色、灰色、紺色、様々な色をした日の出前の朝に身をおいて君を待っている。少しばかりのお金を家の中から持ち出して胸に大事に仕舞っている。吐く息は白く指先が赤くなり、その冷たさに思わず不安が口をついて出た。――本当? 世界を黄金色に染めながら朝陽が昇り始めると、目を細めて光を背にして暖かさを待っていた。時折振り向きながら、眩さの中に君の影を探したけれど、なかなか姿を捉えることが出来ずに [続きを読む]
  • ある冬の朝
  •  雨に濡れた路面、車が行き交う音に今日は雨だと感じました。身支度を整えて玄関の戸を開けると、冬の朝は薄暗いとはいえ、分厚い雲に遮られたどんよりとした景色は、やはり天候も影響しているなと思いました。 車に乗り込んでカーオーディオの電源を入れラジオを流し、いつものように朗読を途中から聞きました。一週間で一話というペースで話が進むので金曜日の今日は最終回です。 今週朗読されていたのは、松本清張さんの千利 [続きを読む]
  • 懐かしい思い出
  •  2006年頃に参加しておりました『文章塾』に提出させて頂いた作品を9つほど移してきました。 今現在でも全くいい文章が書けるわけではないのですが、今読み返してみると、今の自分とは少し違うところがあることに気が付きました。例えば読点ひとつをとっても、こんなに読点ばかり入れる?と思ったり、小さなことなのですが、今の方が文章の質が落ちているような気もしますし、正しさがどこにあるのか良くわかっていないので、文 [続きを読む]
  • まよいぶみ
  • 書いている人:さおとめ つばき年齢的にはがっつりおばちゃん。書いたり消したりを繰り返し、転々としながらもう15年ほどになるけれど、未だに同じことを繰り返しながらここにいます。文章を書くこと、本を読むこと、写真を撮ることが好きです。メンタルが行き詰まると本を読めなくなることがよくあります。カテゴリ説明SS-Story:ほんの短い文章を書いていますWord :詩のようなBunsho-juku :2006年頃に参加していた文章塾に提 [続きを読む]
  • Barchtta
  •  小舟に続く小さな桟橋に立って悩んでいる。水面は風になびいて枯れ葉を少しずつ端へと追いやっていく。少し考えた後におじさんに小銭を渡して小舟へと進んだ。片足を舟底に入れると一瞬ぐらんと揺れて、驚いた僕はそのまま身動きをとれずにいた。 慣れない櫂に小舟の動きはぎこちない。今しがた先に出ていった恋人同士は上手に進んでいったのに。僕は湖の真ん中辺りへ辿り着いてからしばらく休憩することにした。湖の畔には風船 [続きを読む]
  • ある雨の日
  •  雨の道に車の行き交うしゃらしゃらという音が響いている。薄暗い部屋の片隅にある椅子に座って、厚い雲を映し出す陽の光のもと、読み続けている本をそっと開いた。 昔はこんなに多くなかった車の数が、今はひっきりなしに行き交っている。 ほんの10分ほど、ぐっと本の世界に引き込まれていると、ドアをノックしてエスプレッソの乗ったお盆を持って君が入ってきた。 今日雨はやみそうにないね、と少し笑いながら他愛もない会話 [続きを読む]
  • 化粧
  •  化粧ポーチから真っ赤な口紅を取り出し、鏡も見ずに唇の上を一周させる。途中、荒れた肌に引っかかりを感じたことに眉をひそめて溜息をついた。 口紅を仕舞ってリップグロスを取り出し、今度は鏡を見ながら唇の輪郭を整えていく。 一連の作業を毎朝繰り返し、その度君は私と鏡を交互に見つめている。化粧をしない君にとっては珍しい事かもしれないけれど、私には欠かせない作業である。 自分をどれだけ可愛く、綺麗に見せるか [続きを読む]
  • ご挨拶
  •  昨年は祖母が亡くなり、相変わらず近しい誰かが亡くなるたびに後悔の念が押し寄せてきて、遺影を見てもどうしていいのか気持ちの整理もつかないままに年が明けました。 今年は年頭に『これは一生しない』ということを決めたので、スケジュール帳が○×△の記号で埋まっていっております。 良いお正月を過ごせましたでしょうか。私は三が日の休み(お正月休みというより普通の3連休)は、元旦に何をしていたのか記憶にありません [続きを読む]
  • 少し……
  • 最近また本を読むことができなくなった。ページが全く進まない。読んでも理解していないので、何度も同じところを繰り返し読む。珍しくハードカバーの分厚い本を購入したにもかかわらず、1ページ目を何度も読み返してしまうので、とうとう手を付けなくなった。この他にもあって、しばらくは脳みそを休ませたいところだけど、どうもずっと頭がもやもやしていてモヤがかかったような。今まで苦労なく書けていた年末調整ですら途中で [続きを読む]
  • やさしくないのは、ぼく。
  •  君がいると出来ないことを、君がいない今、やっておこうと思う。 自分のことが嫌で、生きているのがしんどいと思いながら生きているのはきっと僕だけではない。 そんなとき僕は、自分が死ぬことを考える。病気で死ぬのか、事故で死ぬのか、事件に巻き込まれて死ぬのか。今のところ自殺は入っていない。それには理由があるけれど今は書かないでおく。 病気で死ぬ場合余命をどう過ごすか。余命宣告をされる場合、一先ずそれは自 [続きを読む]
  • 濃く深く、やわらかく。
  •  玄関の戸を開くとふわりと金木犀の香りが舞い込んだ。しっかり一歩を踏み出し後ろ手で戸を閉めてから、改めて匂いをぐっと吸い込んで目を閉じる。辺り一面が橙色や薄桃色に輝いて黄金色のしゃぼん玉が飛んでいるような、そんな想像を頭のなかで広げていた。 僕は一人ゆっくりと歩きながら、君の上にもこの香りが降り注げばいいのにと願う。秋のほんの一時だけのこの甘く芳しい柔らかな世界の中、どこの庭に植わっているのかわか [続きを読む]
  • おまたせ致しました
  •  サイトの移転が完了したので、ようやくご挨拶に伺えました。今後共宜しくお願い致します。 家の方の引越しは“荷物の搬入は終わった”というだけで何も片付けが出来ておらず、お風呂に入ること、寝ること、という状態ですが、なんとか生活しております。 --- サイト移転をしながら思ったこと。 短い文章しか書けない:800字以下のものが殆どで、更には500字以下というものも多いと思いますが、長い文章を書くことが出来ない [続きを読む]
  • 本を選ぶ
  •  実生活の中でいよいよ引越し作業が大詰めになってきて、パソコンの移動などもしている。元々賃貸住宅で暮らしているためにさほど物の量は多くはないけれど、“重い”ものは家具などに続いて書籍になる。さぞかし大層な量を持っているかのように聞こえるかもしれないけれど、実際はダンボールにしても3箱くらいで、その中にはお気に入りの写真集などもあるので全てが文庫本というわけではない。 全ての本を持っていくつもりはな [続きを読む]
  • 心の重たい秋の、読書
  •  今日は、大声で無理だと叫ぶことの出来ない日だ。 といっても普段から大きな声を出して“出来ない”などと叫ぶことはないのだけれど、心の中でさえその声を上げる気力がなく、小さく無気力に“今日は無理だ”と唱えている日。 ここ2、3年本を読むことも無かったことに対してとても吃驚した人がいた。あんなに読んでいたのに?と。そう、本を読むことが好きで、本を小さな本棚に並べてニヤニヤしていることが好きだったのに、本 [続きを読む]
  • 乞う指先
  • 朝5時45分、旦那を出張に送り出したあと、いつも起きる6時15分までに時間があるのでベッドに身体をあずけた。静かになった家の中に耳を澄ませてみたけれど、聞こえてくるのは夜が明けてから鳴き始めた鳥達の声だった。烏の鳴き声がアヒルに似ていると思いながら、よく聞くけど鳥の名前も分からず、姿もわからない鳴き声に改めて朝を感じていた。寝ようと思って目を瞑っても、今日の思考回路は動き始めていた。答えが出る前にいつの [続きを読む]
  • 少々お待ちください
  • 更新できずごめんなさい。祖母の容体急変と、引っ越しのためもうしばらく更新出来ないと思います。祖母の容体が急変したことで、一緒に暮らすために建てた二世帯住宅の家に、あと少しの所で入ることが出来ないと思うと、憎まれ口ばかり叩かれてきたけれど、それはそれでなんだか悔しい思いです。9月2日金曜日の夕方までは口が聞けて、医師の勧める通りにペースメーカーを入れることの説得を父が行い手術をしたのに、翌日9月3日土曜 [続きを読む]
  • 夢落ち
  •  日本中を震撼させた、田舎町から始まった悲劇。 とある田舎のスーパーマーケットにある精肉部門から事件は起こった。 精肉部門に勤める兄(伊藤英明)の元へ買い物へ行くと、兄はゾンビと化していた。見るとその部門の人達が次々とソンビに。 急いで避難に必要な物を購入し逃げ惑う私達姉妹。レジには避難のために並ぶたくさんの人達。 買い物を済ませ逃げこむ場所を探す私たちはある緑色の建物へ逃げ込もうとするが…… とい [続きを読む]
  • 理想と現実
  •  髪の毛を20cmほど切った。今年の目標にしていた『髪をバッサリと短く切る』を後半になって漸くクリアした形となった。 年をとると顔の形が変わってくるね、と美容師と会話していた。どこがどう変わるのかと言えば、頬骨の真横あたりの骨が浮き上がってくる。こめかみが凹み、頬の輪郭が凹み、一部分だけが浮き上がってしまいその輪郭をどうやって隠すのかという問題が年齢とともに出てきたのだ。 更に部分的な癖毛と、年齢とと [続きを読む]
  • お好み焼き
  •  自分に似た人が目の前にいることに気がつくと、急に言葉を出しづらくなり視線が泳いで怪しい人になってしまう。似た人というのは容姿ではなく、思考が口から溢れ出す時の単語であったり、その繋ぎ方であったり。 彼女が放った言葉で印象的で且つ自分と似ていなかったところは、彼氏に頬を往復ビンタされたというものだった。衝撃のあまり「どうして?」と聞いたあと開いた口を両の手のひらで隠しながら、驚きのあまり塞がらない [続きを読む]