ohtamasakazu さん プロフィール

  •  
ohtamasakazuさん: 江戸期版本を読む
ハンドル名ohtamasakazu さん
ブログタイトル江戸期版本を読む
ブログURLhttps://blogs.yahoo.co.jp/ohta_masakazu_p
サイト紹介文江戸時代に出版された版本を翻読、現代語訳します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供68回 / 365日(平均1.3回/週) - 参加 2016/04/18 23:59

ohtamasakazu さんのブログ記事

  • 第七回 8 和尚から仕事を言われ嫌になる似多八 嫌々承諾
  • 【翻字】( 和尚「…)併(しか)しお二人の衆、斯(か)うやツてからに出家になると、またそれぞれ用事がある依(よ)ツて、それだけの事はして貰(もら)はにやならぬ先(ま)づ夜(よ)が明けたらば、お前方(がた)ア本堂から位牌所(じよ)、彼(あ)の辺りを掃除して貰(もら)はにやなりません、よいかナ、掃除が済んで了(しま)うたら、汝(こなた)は又鐘楼堂(しやうろうだう)へ上(あが)ツて鐘を撞(つ)いて貰(も [続きを読む]
  • 第七回 7 和尚、紛郎兵衛と似多八の法名を決める
  • 【翻字】( 和尚「…)併(しか)しお前方(がた)のお名前は何(なん)といふお名前じやナ 紛郎「エー私(わたくし)は紛郎兵衛と申します 和尚「ハゝア、妙な名前ぢやナ、してお前さんは 似多「私(わたくし)は似多八と申します 和尚「ムゝウ、併(しか)し出家になツてから、紛郎兵衛、似多八といふやうな名前では大きに体裁(きまり)が悪いから、斯(か)うしませう、お前さんの名を道遊(だういう)、又お前さんの名を [続きを読む]
  • 第七回 6 紛郎兵衛と似多八の頭を和尚が丸める
  • 【翻字】 和尚「それぢやア髻(もとゞり)をば私(わたし)が取落(とりおと)して進ぜやう、コレ智円や 似多「ヘエ何(なん)ぞ知れませんのでございますか 和尚「誰も知れぬと言うてりやアせぬ 似多「それでも何(なに)か知れぬと仰(おつ)しやツて 和尚「イゝエ、小僧の名が智円といふのぢや 似多「ハゝア、成程、ホンに智円筈(はず)ぢや小さな坊さんぢや 和尚「よう洒落言ふ仁(ひと)ぢやナ、コレ、銅(かな)盥( [続きを読む]
  • 第七回 5 紛郎兵衛と似多八、和尚に勧められ出家
  • 【翻字】 と二人は話をして居(を)りますところへさしてこの寺の和尚でございますナ 和尚「アゝ二人の衆やお目覚めかナ 似多「ハイ、昨夜は色々御厄介になりまして 和尚「如何(どう)ぢや、このやうに雨が降ツてるで、当寺(たうてら)にも下駄傘は不用にないので、誠にお気の毒ぢやが、なんともお前方(がた)、急(せ)かぬ旅ならマア緩容(ゆつくり)と日和になるまで遊んで居(ゐ)たが可(よ)い、如(ど)何(う)ぢや [続きを読む]
  • 第七回 4 道念寺で一泊 翌朝は雨で旅立てず
  • 【翻字】紛郎「ヘエお頼(たの)申します」 トントントン 和尚「アゝ誰方(どなた)ぢやナ 紛郎「ハイ、私(わたくし)は旅の者でございますがナ、勝手を知らぬ山路(やまみち)へ踏迷(ふみまよ)うてからに、誠に困ツて居(を)ります、何(ど)うか今宵はお庭の隅でも宜しうございますので、一泊させて戴きたうございます 和尚「ハゝア左様かナ、イヤ待たツしやれ、只今開けます依(よ)ツて……ホゝウ、お前方(がた)は何 [続きを読む]
  • 第七回 3 尋ねた家に宿を断られ、道念寺へ行くよう言われる
  • 【翻字】(似多「…)オウ彼処(あすこ)に灯火(ともしび)がついて居(ゐ)る宅(うち)がある、モシ、チヨイとお尋ね申します、モシ、チヨツとお尋ね申します 老爺「ヘイ、誰方(どなた)じやナ 似多「エー私等(わたくしら)は大阪の者でございますが、旅宿(やど)を取失(とりうしな)うて甚だ困ツて居(を)りますが、お庭の隅でも宜しうございます、お泊め下さるといふ訳にやア参りますまいか 老爺「イヤお気の毒な事で [続きを読む]
  • 第七回 2 丑の刻参りの女に道案内してもらう二人
  • 【翻字】 似多「オイ紛さん、乃公(おら)ア丑(うし)の時参りツてものは見た事はないが、妙な事をするものじやナ、乃公(おいら)の聞いて居(ゐ)るのにやア藁人形をば拵(こしら)へて、其奴(そいつ)へ我(わが)恨む男の干支(えと)を書いて、それをば五寸釘で打着(うちつ)けるといふ事は、聞きもし又絵に描いたのも見た事があるが、妙な事を為(し)をるのじやなア、灸(やいと)を据ゑるとは妙だ」 二人は樹の蔭から [続きを読む]
  • 第七回 1 紛郎兵衛と似多八、丑の刻参りを目撃
  • 【翻字】エー二人は庄屋の宅(うち)を立出(たちい)でまして 似多「紛さん、一首浮(うか)んだが、斯(か)うは如何(どう)ぢやエ、これこれの業(わざ)かと問はれこれこれと狐博奕(ばくち)で双方さい(〇〇)難 紛郎「イヤいつもながら面白い、サア行かう」とこれから三輪(みわ)を背後(あと)に丹波市(たんばいち)の方(はう)へ出まして、彼(か)れ此(こ)れするうちに、日もズンブリと暮れて仕舞ひました、両人 [続きを読む]
  • 滑稽大和めぐり 第二回 目次
  • 滑稽大和めぐり 第二回目次第二回 1 出会敵が嘘と知り安心する二人第二回 2 野辺の街道 二人の発句第二回 3 野辺の街道2 二人のしりとり第二回 4 似多八、宿屋で茶碗五つ盗み、紛郎兵衛が叱る第二回 5 道を見失い、似多八が道を尋ねる(その一)第二回 6 道を見失い、似多八が道を尋ねる(その二)第二回 7 大野木の茶屋 似多八・紛郎兵衛の茶番狂言(サゲ)   [続きを読む]
  • 第二回 7 大野木の茶屋 似多八・紛郎兵衛の茶番狂言(サゲ)
  • 【翻字】やうやうに街道へさして出て参りました 似多「紛さん 紛郎「似多 似多「アゝ途方もない喫(びつ)驚(くり)した、また聾(つんぼ)の息子と知らずに尋ねてからに驚いたなア、併(しか)し向(むか)ふに茶店がある、オウ煮売屋(にうりや)らしいなア、障子に一膳(ひとつぜん)飯酒肴(めしさけさかな)ありやなきやいろいろとしてあるぜ 紛郎「そんな不細工な読みやうすなエ、一膳飯(いちぜんめし)酒肴(さけさか [続きを読む]
  • 第二回 6 道を見失い、似多八が道を尋ねる(その二)
  • 【翻字】 似多「モシお百姓、チョイと物をお尋ね申します △「ハゝア何ぢやナ 似多「憚(はゞか)りながら一寸(ちよつと)物をお尋ね申します △「エゝツ、其方(そつち)へ行け行け 似多「何(ど)うか物を憚(はゞか)りながらお尋ね申しますと言うてますのぢや△「其方(そつち)へ行け 似多「憚(はゞか)りですがナ △「コリヤ、百姓が牛蒡種(ごばうたね)を蒔いてるのに、葉ばかりながら葉ばかりながらツて、葉ばか [続きを読む]
  • 第二回 5 道を見失い、似多八が道を尋ねる(その一)
  • 【翻字】 似多「時に紛さん、虚々(うかうか)と詰(つま)らん事を言うて歩いて居(ゐ)るうちに、何処(どこ)がどこか頓(さつぱ)り道が分(わか)らなくなツて来た、モシお百姓、チヨイと物をお尋ね申します、モシお百姓、このまたお百姓は唖(をし)か聾(つんぼ)かいナ、モシ 紛郎「阿呆(あほ)かいナ、彼(あ)りやアお前案山子(とりおどし)だがナ 似多「オイ紛さん、うだうだ言ふなエ、菜種の咲いた時分に案山子( [続きを読む]
  • 第二回 4 似多八、宿屋で茶碗五つ盗み、紛郎兵衛が叱る
  • 【翻字】 紛郎「オヤツ、何処(どこ)でそんな茶碗を取ツて来たエ 似多「昨夜(ゆんべ)の泊りにえらい好(よ)い茶碗ぢやと思ツて、袂裡(たもと)へ入れて来たのや 紛郎「そんな無茶するなエ、茶碗てものは十碗とか五碗とか皆揃ツて居(ゐ)るものぢや、一ツ足らぬやうになツて見い、忽(たちま)ち向(むか)ふでは不都合ぢや 似多「サアそんなに乃公(おれ)も思ツた依(よ)ツてに、五ツ皆(みん)な取ツて来たんや紛郎「 [続きを読む]
  • 第二回 3 野辺の街道2 二人のしりとり
  • 【翻字】(紛郎「…、)何とこれからお前と私(わし)とが一ツ後附(あとづけ)ツてな事をやらうか 似多「イヤ結構々々、私(わし)好きぢや天門冬(てんもんとう)、生薑漬(しやうがづけ)、可(い)いナ 紛郎「そりや何ぢやエ 似多「イエ砂糖漬(さとうづけ)ぢやらう 紛郎「イエ砂糖漬(さとうづけ)ぢやアない、後附(あとづけ)といふのは後取(しりとり)ぢや 似多「ハゝア塵芥(ごもく)をすくふのか 紛郎「それは塵 [続きを読む]
  • 第二回 2 野辺の街道 二人の発句
  • 【翻字】 似多「ナア紛さん、乃公(おら)ア一句作(こしら)へた、斯(か)うは如何(どう)ぢやエ 紛郎「何(なん)と出来た 似多「斯(か)うだ、計略と此方(こちら)二人は白河に、武士は夜船で寝ずの番頭 紛郎「イヤア、こりや面白い、併(しか)しマア朝飯(あさめし)を持ツて来て、然(さ)う聞くと何だか急に腹が空(へ)ツて来た、やうやうこれで乃公(おいら)二人は飯(めし)が喫(く)へるといふものぢや 伊八 [続きを読む]
  • 第二回 1 出会敵が嘘と知り安心する二人
  • 【翻字】エーさて黒煙五平太といふ武士(さむらひ)は、やうやうに万屋利兵衛方にて朝の支度をして出立して仕舞ひました、それに引替え(ひきか)へて紛郎兵衛、似多八の両人でございます、夜通(よどほし)チンと坐ツて真蒼(まつさを)に相成ツて居りまする、所へさしてやツて来ましたのは番頭の伊八でございます 伊八「お早うさん、最(も)うお目覚めでございますか 紛郎「お目覚めどころぢやアありやアしない、宵から彼(あ [続きを読む]
  • 滑稽大和めぐり 第一回(宿屋仇) 目次
  • 滑稽大和めぐり 第一回(宿屋仇)目次解題第一回 1 初瀬街道畑駅の夕景第一回 2 侍、万屋に投宿第一回 3 紛郎兵衛・似多八の投宿第一回 4 紛郎兵衛・似多八、酒宴を始め騒ぐ第一回 5 二人、酒宴の騒ぎを叱られ謝る第一回 6 似多八、のろけ話からステテコ踊りを始める第一回 7 侍の二度目の迷惑 似多、伊八に謝る第一回 8 紛郎兵衛、色事話を始める 侍の奥方との情交第一回 9 紛郎兵衛の色事話 似多八喜び踊り [続きを読む]
  • 第一回 13(終) 翌朝の侍と伊八の会話(サゲ)
  • 【翻字】伊八は襖の外に、豆鉄砲を喫(くら)ツた鳩のやうに、目ばかりパチ付かせて、二人の者を迯(にが)してはならぬと、張番(はりばん)を致して居りまする、其処(そこ)に至りますると、お武士(さむらひ)といふ者は、魂(たましひ)の坐ツたものですナ現在仇敵(かたき)を枕許に置きながら、白河夜船(しらかはよふね)で齁々(ぐうぐう)とお寝(やす)みになりました、彼(か)れ此(こ)れするうち夜(よ)はホンノリ [続きを読む]
  • 第一回 12 伊八に明日までの命と慰められて嘆く二人
  • 【翻字】伊八は大変な騒動が出来たと驚きながら、紛郎兵衛、似多八の居室(ゐま)へ、又もややツて参りました 伊八「お客さん 紛郎「伊八、然(さ)う言うたらお武士(さむらひ)はアゝ落語(はなし)か、そりやア面白いナと笑ツて居たか 伊八「中々笑ふどころの騒ぎぢやアございませんぜ 紛郎「何と言うた 伊八「町人といふ者は卑怯な者である蛙は口からと、己(おの)れが口から饒舌(しやべ)ツて置きながら、今拙者(それ [続きを読む]
  • 第一回 11 紛郎兵衛驚いて嘘と告白も侍許さず 明朝出会敵に
  • 【翻字】伊八「お客様、チヨツと御免を願ひます 紛郎「ヤツ伊八か、今色事の話が盛(はづ)んで居(ゐ)るので、乃公(おれ)が人をば二人殺し、金を三百両取ツたが、未(いま)だに知れぬといふ、如何(どう)だ、色男であらうがナ 伊八「エー紛郎兵衛さんてのは誰方(どなた)さんでございます 紛郎「その色男の隊長紛郎兵衛さんといふのは乃公(おれ)だ 伊八「貴郎(あなた)が紛郎兵衛さんで 紛郎「如何(どう)ぢやえら [続きを読む]
  • 第一回 10 侍「拙者は小柳彦九郎、紛郎兵衛は妻弟の仇」
  • 【翻字】隣の客人(きやくじん)又候(またぞろ)手を拍(たゝ)きまして 五平「伊八々々、コリヤコリヤ伊八ドツコイ伊八、伊八々々来い 〇「オイ伊八どん、又奥の茶の室(ま)で手が鳴ツて居るぜ 伊八「何(ど)うもえらい客を泊めたなア、今夜夜通(よどほし)寝られやアしない………エー旦那様、お呼び遊ばしまして、又隣の客人(きやくじん)が喧(やかま)しう申して寝かさぬのでございますか、何(ど)うもお気の毒さまで [続きを読む]
  • 第一回 9 紛郎兵衛の色事話 似多八喜び踊り出す
  • 【翻字】で、一杯飲んで居るものだから、グウーツと寝込んで仕舞ツた、所へさしてこの小柳彦九郎といふお方の弟に、大之進(だいのしん)といふ仁(ひと)がある、大きな男で、大小刀(だいせう)立派に横(よこた)へて、アゝ姉者人(あねじやひと)、兄者人(あにじやひと)の不在中(るすちう)のお見舞でございます、姉者人姉者人、と呼ばゝツたんだが、此方(こつち)も寝入ツて仕舞ツたから返事をしなかツたと見える、すると [続きを読む]
  • 第一回 8 紛郎兵衛、色事話を始める 侍の奥方との情交
  • 【翻字】 紛郎「マア乃公(おれ)ア自慢するぢやアないが、お前と斯(か)うやツてマア久しう彼方此方(あつちこつち)を旅もして、一杯の酒も飲合(のみあ)うて居(ゐ)るけれども、真実お前に話をするのは今夜初めてぢやが、乃公(おれ)の色事をした事をお前に聞かしてやるから、喫驚(びつくり)するナ 似多「紛さん、如何(どう)いふ色事ぢや 紛郎「サア人をば二人殺して金を三百両取ツて、今年で三年になるが、誰(だあ [続きを読む]
  • 第一回 7 侍の二度目の迷惑 似多、伊八に謝る
  • 【翻字】ドシドシドシドシとえらい音がしますから、隣の間のお武士(さむらひ)は、又手を拍(たゝ)きながら、五平「伊八、コリヤコリヤ伊八ドツコイ伊八、伊八イー 〇「オイ伊八ドン、奥の茶の室(ま)の旦那が又お手が鳴ツてるぜ 伊八「何ぢやいナ…………ヘエ旦那様、何(なに)の御用でございますか 五平「伊八、マア此方(こちら)へ這入(はひ)れ 伊八「ヘエ 五平「ヘエぢやアない、貴様に宵に泊る時に南鐐一片遣(つ [続きを読む]
  • 第一回 6 似多八、のろけ話からステテコ踊りを始める
  • 【翻字】紛郎「ぢやア最(も)う寝るとしやうか、オイ女中さん、其処等(そこら)を片附けて了(しま)うて、三味線は其方(そつち)へ持ツて行ツて、寝床(とこ)を敷いてお呉れ 下女「ハイ、お寝床(とこ)は何様(どない)いたしませう 紛郎「別々に敷いてんか 下女「畏まりました」 二人は寝床(とこ)を敷かせ、枕を付けてコロリと寝ることになりました、伊八は彼(か)の武士(さむらひ)の座敷へやツて参りまして 伊八 [続きを読む]