他日庵主 さん プロフィール

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他日庵主さん: 杉山茂丸研究所
ハンドル名他日庵主 さん
ブログタイトル杉山茂丸研究所
ブログURLhttp://sugiyamakenkyu.blog.fc2.com/
サイト紹介文杉山茂丸に関する文献を紹介するブログ。「夢野久作をめぐる人々」の別働コンテンツ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供46回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2016/04/23 08:43

他日庵主 さんのブログ記事

  • 李容九小伝
  • 李容九小伝:裏切られた日韓合邦運動/西尾陽太郎/葦書房/1978.1.20発行 筆者のウェブサイトに掲載している杉山茂丸関係文献リストには、500点を超える資料を掲示している。杉山茂丸研究において重要なものもあれば、つまらないものもある。むしろ後者の方が多いかも知れない。 そんな中で、本書は屈指の名著というべきであろう。杉山研究において重要だというにとどまらず、「名著」と敢えて評したいのだ。 この本は伝記であ [続きを読む]
  • 朝鮮併合之裏面
  • 朝鮮併合之裏面/小松緑/龍渓書舎/2005.10発行 この資料は龍渓書舎が刊行している韓国併合史研究資料という叢書中の一冊である。この叢書は1995年に刊行が始まり、既に10期114巻を数え、11期の刊行も間もなく始まろうかという大叢書である。 元版は1920年に中外新論社から刊行された。これはその影印復刻版である。 著者の小松緑については、以前『明治外交秘話』を紹介したことがある。そこでも触れたが、小松は日本が韓国を [続きを読む]
  • 原敬関係文書 第十巻 書類篇七
  • 原敬関係文書 第十巻 書類篇七/原敬文書研究会編/日本放送出版協会/1988.11発行 第193通常国会は実にさまざまな話題に包まれたが、とりわけ加計学園の獣医学部新設にまつわる一連の出来事の中で、文部科学省の前事務次官の私生活が、現職の時代から監視の対象になっていたことが明らかになった一事は、筆者にとって最も驚くべきことであった。 公安警察が過激派活動家をはじめさまざまな人々を監視対象としていることはわか [続きを読む]
  • 父系図
  • 父系図:近代日本の異色の父子像/坪内祐三/廣済堂出版/2012.3.31発行「父系図」と書いて「おとこけいず」と読ませたいようだ。近代日本を彩った12組の父子について書かれたものである。もともとは廣済堂のウェブサイトに掲載されたものだ。 言辞を修飾せずにストレートに評しよう。この資料は、杉山茂丸研究に関する限り、何の役にも立たない。この本を買うことは金の無駄だし、この本を読むのは時間の無駄だ。筆者のウェブサ [続きを読む]
  • 日本策士伝
  • 日本策士伝/小島直記/中公文庫/1994.5.10発行 筆者が杉山茂丸のことを調べ始めたころ、手許に講談社学術文庫版の『百魔』上下巻はあったものの、『俗戦国策』はネット古書店にもほとんど出ていなかったし、『百魔続編』や『其日庵叢書第一篇』なども見つからなかった。実に手探りの状態であったそのころに、杉山の事蹟のアウトラインを知らしめてくれたのが本書である。 小島直記といえば伝記作家の大御所であって、明治大正 [続きを読む]
  • 筑豊讃歌
  • 筑豊讃歌/永末十四雄/日本放送出版協会/1977.5.20発行 この資料は、主として明治以降の筑豊炭田の発展とその終焉を綴ったものである。帯に筑豊とは所縁の深い五木寛之が文章を書いていて、「血の通った筑豊史」との評が記されている。筆者はこの五木の評は過褒なものではないと思う。筑豊炭田の盛衰に関わった人々の動きを中心に描いたもので、人物誌に関心がある筆者などにはとても面白いもので、読んだのはずいぶん以前のこ [続きを読む]
  • わが読書の記
  • わが読書の記/森銑三/中央公論社『森銑三著作集 続編第14巻』所収/1994.12.20発行 森銑三のような碩学と杉山茂丸とはなかなか結びつき難いように感じるのだが、実は森銑三の随筆の中には明治のさまざまな人物への月旦が数多くあるから、印象とは異なって、森にとっては杉山のことを書くのは意外でもなんでもなかったのであろう。 筆者の知る限りで、森銑三が杉山茂丸に言及した文献は二点あり、これはその一つである。「わが [続きを読む]
  • 文楽の人
  • 文楽の人/織田作之助/講談社『織田作之助全集7』所収/1970.8.28 一刷 元版は昭和21年に白鷗社から刊行された単行本である。「吉田栄三」と「吉田文五郎」の二篇が収録されている。筆者が参照しているのは講談社版の全集で、ここでもこの二篇を併せて「文楽の人」と見出を付けている。二篇といっても大半は「吉田栄三」が占める。全集では33ページから80ページまでが前者、81ページから90ページまでが後者である。 どちらも [続きを読む]
  • 北海道開発の王 南米移民の父 山県勇三郎
  • 北海道開発の王 南米移民の父 山県勇三郎/浦恒一/私家版/1983発行 これは本というより、小冊子と呼ぶべき資料である。総ページ数わずか25ページ。当然のことながら、得られる情報量としては乏しいことをあらかじめ記しておく。入手はおそらく極めて難しい。国立国会図書館には、東京本館、関西館とも所蔵されている。NDLサーチでは、公立図書館の所蔵はヒットしない。 山県勇三郎は杉山茂丸と親交のあった実業家で、その実 [続きを読む]
  • 杉山茂丸関係文献リストの更新
  •  ウェブサイト「夢野久作をめぐる人々」の「其日庵資料館」に掲げている「杉山茂丸関係文献リスト」を更新した。 追加した文献はすべて学会誌や大学紀要などに発表された論文で、総数36点。CiNiiの論文ダウンロードが停止される前に、駆け込みで集めたものばかりである。 前田英昭氏の「機密費をめぐる樺太事件と外務省事件」は、以前のエントリーで書いた樺太長官平岡定太郎の事件を扱っていて、ちょっと面白い。 [続きを読む]
  • 児玉秀雄関係文書1
  • 児玉秀雄関係文書1/尚友倶楽部児玉秀雄関係文書編集委員会編/同成社/2010.5.30発行 児玉秀雄は、日露戦争の際に日本軍の総参謀長を務めた名将児玉源太郎の長男である。自身は大蔵官僚を出発点として、朝鮮総督府会計局長、同総務局長、内閣書記官長、拓務、逓信、内務、文部の各大臣などを歴任した官僚政治家であった。 この資料には、杉山茂丸の書翰が3点、杉山宛書翰が1点含まれている。 杉山が発した書翰のうち2点は、ア [続きを読む]
  • 政界財界五十年
  • 政界財界五十年/中島久萬吉/まつ出版/2004.9.23発行 本書の元版は昭和26年に講談社から出ている。著者は政財界で活躍した人物で、古河財閥の大立者として古河電工、横浜ゴムなどの設立に参与したほか、日本工業倶楽部専務理事、戦後派日本貿易会会長など財界の枢要な地位を占めている。父は土佐の脱藩志士で坂本龍馬の海援隊に所属し、維新後は初代の衆議院議長となった中島信行である。 昭和7年に齋藤実内閣で商工大臣に就く [続きを読む]
  • 原敬関係文書 第二巻 書翰篇二
  • 原敬関係文書 第二巻 書翰篇二/原敬文書研究会編/日本放送出版協会/1984.10発行 この本は1980年代に刊行された『原敬関係文書』全11巻の第二巻である。原敬に関係する一次史料としては『原敬日記』があまりにも有名で、近代史に関心を持っている限りこの日記に触れないでいることは不可能であるが、『原敬関係文書』の方は、日記刊行後も永らくその存在が知られていなかった。原敬文書研究会を主催した山本四郎によれば、こ [続きを読む]
  • 明治外交秘話
  • 明治外交秘話/小松緑/原書房/1976.2.25発行 この本の元版は昭和11年に千倉書房から出ている。著者は福島県出身の外交官で、退官後は著述を能くした。 本書は中外商業新報に連載されたものを纏めて出版したもので、著者が外交官時代の外交裏話といった風情であるが、往時の元老大官と親交が深かったこともあって、様々な逸話が紹介されており、なかなか面白い読み物になっている。 杉山茂丸に関する記述は三ヶ所ある。 ひと [続きを読む]
  • ブログ掲載記事訂正の告知
  •  筆者は昨年8月17日に、朝比奈知泉著『老記者の思出』の紹介記事を本ブログに掲載し、その記事の中で「柏屋は河原アグリという女性が経営しており、この河原アグリと杉山との間には、信一という男子が生れている」と書いた。 この文中、「河原アグリと杉山との間には、信一という男子が生れている」という部分は誤りであるので、ここに訂正する。同記事の上記部分は削除した。 この部分は『夢野久作の日記』の杉山龍丸による註 [続きを読む]
  • 日活向島時代(一回)
  • 日活向島時代(一回)/田中栄三/雑誌『シナリオ』11(1)/1955.1.1発行 田中栄三(1886〜1968)は、ジャパン・ナレッジで調べると新劇俳優出身の映画監督、脚本家である。この「日活向島時代」は、田中が日活向島撮影所に入って映画監督の道を歩み出した時代の思い出を記したもので、NDLサーチによると、『シナリオ』誌の同年6月号まで5回(2月号は休載)続いたようだ。 筆者が持っている昭和30年の『シナリオ』誌はこの一月号 [続きを読む]
  • 寺内正毅宛杉山茂丸書翰紹介
  • 寺内正毅宛杉山茂丸書翰紹介/長井純市・馬場宏恵/法政大学文学部紀要(68)/2014.3発行 杉山茂丸が発した書翰は、明治大正から昭和初期に政界に重きをなした諸家の文書に残されているが、その量はさして多くない。既に翻刻公刊されているものでは、『伊藤博文関係文書』に11通、『山縣有朋関係文書』に17通、『大隈重信関係文書』に18通といったところが目を引く程度である。 そうした中で、未翻刻のものとして「後藤新平文書 [続きを読む]
  • 日清戦争の放火者・杉山茂丸
  • 日清戦争の放火者・杉山茂丸/深海豊二/雑誌『特集人物往来』昭和32年2月号/1957.2.10発行 雑誌掲載記事である。掲載雑誌は、Wikipediaの情報によれば今は中経出版から刊行されている季刊雑誌『歴史読本』の前身誌であるらしい。現在の『歴史読本』もそうだが、この記事の掲載誌『特集人物往来』も、歴史読み物に特化した編集方針を採っており、扇情的な惹句で読者の関心を呼び、平易で読みやすい記事に徹している。従ってそこ [続きを読む]
  • 杉山其日庵風雲録
  • 杉山其日庵風雲録/荒木武行/雑誌『食味評論』23(10)、(11)/1959 この資料は雑誌『食味評論』の昭和33年10月号と11月号に連載されたものである。 掲載誌はいまでいうグルメ雑誌のひとつで、国会図書館の書誌情報によれば、昭和11年以来発行されていたらしく、誌名を何度か変えながら、昭和59年2月まで継続していたようだ。国会図書館には22巻1号以降が所蔵されているので、本篇も国会図書館で閲覧することができる。戦後の資料 [続きを読む]
  • 歴史のかげにグルメあり
  • 歴史のかげにグルメあり/黒岩比佐子/文春新書/2008.8.20発行 著者の黒岩比佐子は2010年に52歳の若さで世を去った。惜しい閨秀を失ったものだ。この著者が書いたのは、近代史をベースにしたいわゆるノンフィクションであるが、実に広汎に文献を調べていて、ノンフィクション嫌いの筆者でも、この著者が書いたものは読んでみたくなるような、信頼のおけるものであった。 本書は黒船を率いて浦和へやってきたペリー提督から、大 [続きを読む]
  • 昭和茶道記
  • 昭和茶道記(全2巻)/高橋箒庵/淡交社/2002.3.29発行 本書は高橋箒庵の単行本『昭和茶道記』と『茶道実演録』に、雑誌発表の昭和期の茶会関係記事を併せて上下二巻本としたものである。 上巻の110〜111ページの「素骨庵宗匠」は、『大正茶道記」でも触れたいわゆる「茶道告訴状」事件について触れつつ、岩原謙三の粗忽ぶりを書いた短い章である。杉山茂丸の名は茶道告訴状事件に関連して記されているのみである。 同じく上巻 [続きを読む]
  • 東都茶会記
  • 東都茶会記(全5巻)/高橋箒庵/淡交社/1989.3.23発行 高橋箒庵の『東都茶会記』に杉山茂丸が登場するのは5回である。以下にその概要を記しておく。 まず、第一巻に収録の「月豆会」(大正2年6月25日)の章。396ページから始まっている。月豆会というのは、茶器の入札会で馬越化生(馬越恭平、大日本麦酒社長などを歴任した三井系実業家)が落札した光琳月豆の軸に由来する。あるとき築地瓢家に金子堅太郎、益田孝、杉山茂丸、 [続きを読む]
  • 大正茶道記
  • 大正茶道記(全3巻)/高橋箒庵/淡交社/1991.10.28発行 箒庵高橋義雄(1861〜1937)が書き残した厖大な量の茶会記は、平成に入ってから淡交社が復刊を始め、『東都茶会記』全五巻、『大正茶道記』全三巻、『昭和茶道記』全二巻に纏められている。『東都茶会記』は明治45年1月から大正8年12月まで、『大正茶道記』は大正9年1月から大正14年12月まで、『昭和茶道記』は昭和期の、それぞれ高橋箒庵が関わった茶会の記録である。  [続きを読む]
  • 近代快傑録(杉山茂丸関係文献・番外編)
  • 近代快傑録/尾崎行雄/中公クラシックス/2014.2.10発行 この本の元版は昭和9年に千倉書房から刊行された。憲政の神様と呼ばれた尾崎行雄が、その六十余年にわたる政治生活の間に交流した多くの人物について語ったものである。 見出しに番外編と付けたのは、筆者が「夢野久作をめぐる人々」に掲載している「杉山茂丸関係文献リスト」には、この本は収録していないからである。すなわち、この本に杉山茂丸は登場しない。 それを [続きを読む]
  • 現代人物管見
  • 現代人物管見/横山健堂/易風社/1910.5.17発行 明治から大正期あたりに書かれた人物評論は面白い。歯に衣着せぬを通り越して、言いたい放題の観がある。現代にここまで書いたら、きっと書いた方が書かれた方から訴訟の嵐に晒されるだろうと思う。 本書もそうした辛辣極まる人物評論集である。著者の横山健堂(1872〜1943)は、黒頭巾の筆名で、読売新聞などを舞台に人物評論を数多く著した評論家であった。 この本では、大隈 [続きを読む]