劇団どんぐり さん プロフィール

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劇団どんぐりさん: 劇団どんぐり
ハンドル名劇団どんぐり さん
ブログタイトル劇団どんぐり
ブログURLhttp://donnguri77.blog39.fc2.com/
サイト紹介文映画を撮ったりしながら、小説を出しました。必要にせまられれば絵も描き、歌も創ります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供54回 / 337日(平均1.1回/週) - 参加 2016/04/23 16:49

劇団どんぐり さんのブログ記事

  • 太鼓持ちの詩
  •   うちの近くには自衛隊の駐屯地があり、夕方にもなると迷彩服を着た人たちが家路を急ぎます。 子供のころの私は自衛隊の人たちに、「兵隊さん、いつもご苦労様です。」 若い隊員に言うと目をキラキラさせて喜ぶのです。味をしめた私は年配の自衛隊員には、「大佐、ご苦労様です。」 敬礼すると超ご機嫌になるというテクニックもマスターしました。 男などというもの、兵隊のようになんとかでありますっ敬礼!とハキハキ丁寧 [続きを読む]
  • 青い蝶
  •    ちょっといいかんじでサビれたアーケード街。水曜日は店のほとんどが休みのようで、ブラブラ探索していると小さいジュエリー店のガラスウインドウの中に蝶の標本が飾ってありました。 私が子供の頃は、まだヴィデオデッキなどというものがあり、VHSのテープを録画なんかしており、高級ビデオデッキとかにはアモルファスヘッドという合金が使われ、それで美しい青を再生しているのだというTVCMがありました。 その原料は、 [続きを読む]
  • いちばん花見
  •   私は車の後部座席で真っ赤な金の蔦の模様のあるバイブルをめくりながら安いビールを飲んでいました。  「何を読んでいるのですか?」 そう、劇団員に聞かれ、ビジネスホテルの机の中から盗んできた聖書だと私は言うと、団長は中国人みたいだと彼らは喜びました。今日はサクラが咲き始めたのに雪が降り、それが美しいので劇団の若い衆を連れて花見です。 雪とサクラのコラボレーションを見るため山を走ると、道路がうっすら [続きを読む]
  • 初めて生える毛はやあらかい
  •    春風に誘われプチ家出などしてみようと思い、押し入れの隅をあさっていると中学生の卒業アルバムが出てきました。なんとはなしに古ぼけたページをめくると、みんなの将来の夢が書いてあります。 アイツもこいつも、夢など叶えてないなとガッツポーズしているいると、自分の欄に学者になりたいと書いてあるのを発見しました。 差し障りないよう、何の学者か書いていません。それは少女の股間に初めて生える毛について研究し [続きを読む]
  • 紙の本はなくならない
  •   Amazonプライム会員になりました。プライムの特典に、fireタブレット4千円引き、毎月一冊電子書籍がタダ、それでタブレットを買いました。 しかし、こうなんというか電子の本、データだけの本というのは実態がないというか、味気ないというか、自己啓発の本を手にした瞬間なんかに生まれ変わった!そういうのがありません。 書物というものは宝物でベッドの下に隠すとか、押し入れの奥に隠すとか、母親の目から逃れるための [続きを読む]
  • 和風魔女
  •    母が日本琴を初めて一年になり、春が過ぎ、また春が訪れようとしているのに、いまだにサクラさくら♪を弾いております。人間というのは、こんなに上達しないものなのか、まったく私には不思議なことでした。 猫を轢いた者は、猫踏んじゃったしかピアノが弾けないように、うちの母も何ものかに呪われているのかもしれないと、ヤマハの先生達が心配してしまうほどでした。 とある夜明けの晩、外から異様な気配を感じた私は外 [続きを読む]
  • つくしドリル
  •   私の住んでいる死国は2月の初めに、もう菜の花が咲くのです。 菜の花が黄色い花弁を開くと、冬は蹴散らされトドメを刺されるので御座います。ですから、どんなに冬が辛く厳しいものでしても、もう少し頑張ったら、菜の花が咲き、春の妖精が全裸で街を駆け抜けるような、暖かい春がくる、そう信じて人々は寒い冬を耐えていたので御座いました。 私が小学生のころ、学校の先生がこう教えてくれました。ツクシが冬の地面を割っ [続きを読む]
  • 考えるな
  •    酔っ払いすぎて便所のスリッパを履いたまま、全裸で寝るような暮らしておりましたら、誕生日にセルフ・コントロールの本を頂きました。 その陽に焼けたシミだらけの本を開くと、ご丁寧にしおり代わりの縮れ毛が挟まっており、本来ならばビルの最上階から地上に叩き捨てるところですが、ちょうど最後まで投げ出さないこと、逃げ出さないこと、信じ抜くこと、それが一番大事〜の章を読んだいたところでして、なんとか踏みとど [続きを読む]
  • 誕生日に初音ミクもらう
  •    先日、どんぐり1号が誕生日プレゼントと、歌うキーボード、初音ミク(大人の科学マガジン)をくれました。 さては、1号は音楽プロデューサーになる夢をあきらめたのでしょう。彼の夢はプロデューサーになり、アイドルに恋愛を禁止しながら彼女たちに手をつけ、自分だけの夜のオモチャにすることでした。 しかし今はCDは握手や行事に参加するためのオマケになってしまった時代、気がつくと音楽を創る人などアイドル以上に [続きを読む]
  • 青い春
  •    昨日は横殴りの雪が降り、本当に寒かったのです。しかし、そこは犬飼い人のさだめ、クソ犬の散歩にいきます。 クソ犬の世話に心底あきた私は、クソ犬の名前をベッキーに変えました。はじめは知らんふりしていたコイツも近頃は慣れて返事をします。それにしても寒くて寒くて。 風は強く冷たく、3回さむいと言ってしまったら、罰として氷付けされそうなほど。「ベッキー、どーどー。」「ガウッ。」 天然芝のスポーツ公園で [続きを読む]
  • ロールプレイングゲーム
  •    私が小学生低学年のころ、クラスに好きな女の子がいました。それはそれは、ひどく寒い冬のある日、その子はカゼをひき、それでも頑張り屋さんの彼女は学校に出てきていました。 暖房設備も何もない冷たい教室でコンコン咳をして、小さな背中を震わせているのを見ると、膨らみかけた背中の裏側のほうをサスサスしてあげたいとなんど思ったことでしょう。 そして、もういっそのこと、彼女にウィルスをもらい一緒の病気になり [続きを読む]
  • 初夢
  •    初夢を見ました。 どこかの山で白い息を吐き出していたら、それが雪になり、空からも白い雪が呼ばれるように降り出しました。 今年の雪は冷たくないなと思って下を向いたら、気がつくと雪が20センチくらいになっていました。 すると、オレンジ色のハスラーが走ってきて私の前に停まると中からシベリアンハスキーみたいな目をした杉本哲太が走ってきて、無言のまま私にビンタしたところで目が覚めました。 最近、ラッキー [続きを読む]
  • サクマ式 ドロップ
  •    その容れ物はキャンディーに不釣り合いに 頑丈に作られたブリキ  そして子供のポケットに入らない大きさに造られている それは、子供たちの熱で溶けないように配慮されてのこと 中に入っている甘い宝石は色と味だけでなく 形がそれぞれ違う 宝石も 人も いちばん美しい形がある 少年と少女はカランカラン そのブリキ缶を何度も何度も振り いちばん好きな宝石を出そうとした それは子供達にとってスーパーにある [続きを読む]
  • サイレント・イブ
  •   クリスマスの日は人混みに紛れるのが好きで。 赤と白で飾られたアーケイド街で、店の前に立たされた女の子が、「焼きたてのケーキいかがですか〜。」「おいしい揚げたてのチキンいかがですか〜。」 など、クリスマスで浮かれたカップル達のなかを赤い目をして、大声を出しているのを見ているのが好きです。ああ、これは現代のマッチ売りの少女。 宝くじ売り場で声を出している男の子は、何もかも悟ったように瞳を閉じ、毎年 [続きを読む]
  • ナマコの季節
  •    師走のせわしない街を、ただ酒だけ買いに近所のマルナカに行くきました。 平日の午後で人もあんまりいなくて、酒瓶にいっぱい指紋を付けていると、若い女の子が独り言をぶつぶつ言いながら店内に入ってきました。耳を傾けると、今日は雪が降ったので、雪のような真っ白なシチューにしよう、そう彼女は見えない何かに語りかけているのでした。 私が小学生のころ、「こんな世界、ぶっ壊してやるっ!」 とブツブツ言いながら [続きを読む]
  • らんぼるぎ−に
  •   「今年もあと二十日か。」 ひときわ寒い晩、居酒屋で焼酎の湯割りを飲んでいると、「ワシの車は、まっ黄なカウンタック。」 そうKさんは言いました。このオッサンは億ションに住んでるとか、うちのキャバレーで美空ひばりを使っていただの、そんなホラ吹きで有名なKさんはオンボロ長屋に住んでいるのでした。「オレはランボルギーニはミウラ派なんで。」 私はそう言ってグラスを置きました。               [続きを読む]
  • ロシアの子守歌
  •     平凡な日曜、お昼下がりの町に赤いプリウスを運転していたのは外国人女性で、ちょっとオシャだったので車の中をのぞいてみると、後部座席に買い物袋が3つ並んでいました。「省吾んとこの母ちゃん、ロシア人だから。」 その辺でボールを蹴っていた小学生が教えてくれました。「なんかエロいねえ〜。」 その小学生が不思議そうな顔をするそのそばで、私は昔のことを思い出していました。 それは私が中学生だったころ、ク [続きを読む]
  • ファンタ色
  • 「元気?」 知り合いのオッサンO、腎臓を一つ取ったとウワサで聞きましたが、会ってみるとげっそり痩せておりました。なんでも、トイレで小用をたしておると尿がファンタグレープの色だったそうで、どちらかというとオレンジ派の私は、「オレンジは?オレンジは?」 と聞いたのですが、オレンジは出せなかったそうです。 そもそもオッサンは偏食で好き嫌いが多いそうで、何が食べられないのか聞いてみると、冷やご飯とか。そん [続きを読む]
  • とりあえず3日やめてみること
  •    先週、カゼをこじらせていたので3日間、禁酒していたのでございます。 ほぼ毎日、飲んでいたものですから3日ぶりに酒を飲んだら、その旨いことときたら、それはもうスーパームーンに咆哮してしまうほどで御座いました。 いつもは飲み過ぎて、身体が化学変化を起こしているのか酒という薬品を飲んでいたようなもので、久しぶりの芋焼酎は口の中でまろやかにとろけるのでございます。 もう久しぶりの日本酒などは、口の中 [続きを読む]
  • 今年もカゼをひく
  •   十何年、風邪などひいたことなかった私も、タバコを止めてから毎年、風邪をひくようになりました。 冬の雪の深夜の街すら全裸で走り抜けても平気だった以前の私。そして悪の国家組織に捕まり、「この街は、そこまで私を拒否するのか!!」 と、絶望するのは、また別のお話。それは別の機会に。 去年は鼻風邪くらいで勘弁してもらい、龍角散のど飴だけで直したのですが、タバコの魔法が切れた今の私の身体に今年の風邪は容赦 [続きを読む]
  • 美食倶楽部 下
  •    防波堤の上で旨そうにもないキタマクラを釣り上げた私を、釣り人たちは固唾をのんで見つめていました。 私がキタマクラを引き裂き、その冷たい血を全身に浴び、頭からバリバリむさぼるのを待っていたのです。しかし、私はボンヤリ立ち尽くすだけで、彼らの期待には応えませんでした。 彼らは蛇を食わない蛇女を見るような目で私を見ています。 いつからこんなことになったのだろう? 給食を残すのは日々の食事を満足に得 [続きを読む]
  • 美食倶楽部  中
  •   食えそうにないキタマクラを釣った私は、美食倶楽部と大正ロマン風の刺繍が入った上衣を着ているのでした。 美食倶楽部とは釣った魚をその場で調理して食べる集団で、その上衣は食べる以上の獲物は捕らない王者の証でした。そもそも、それは私が釣りをしながら酒を飲み、酔いに任せなんでも食しているうちに、そう呼ばれるようになっただけのこと。 むかし、釣りをよく知らない私たちは、皆が気味悪がって捨てるヌルヌルのイ [続きを読む]
  • 美食倶楽部  上
  •    先日、弟と夜釣りに行ったときのこと。食料を買いに入ったコンビニの支払いが777円になりました。「フィーバー。」 私がそう言っても、店員はニコリともしません。 今日は停めてた車に鳥のフンがびっしりついてたし、まったくオレはツイテる男だぜと弟に自慢すると、それは弟がこっそりカゴに入れたヨウカンのおかげなので本当のラッキーメ〜ンは弟なのだそうです。「ヨウカンをようかんで食べます。」 弟は弁当にヨウ [続きを読む]