子猫娘 さん プロフィール

  •  
子猫娘さん: Marriage Preparation Room
ハンドル名子猫娘 さん
ブログタイトルMarriage Preparation Room
ブログURLhttp://watch4460.blog.fc2.com/
サイト紹介文韓国ドラマ『宮』の二次小説 創作の場・・・シンチェだのみで成立しているお部屋です。
自由文はじめまして。
わたし、拙い「宮」の二次小説を執筆しております 子猫娘、またの名を雲むすめ、と申します。
拙い文章ですし、しょうもない展開が予想されます。
キャラクター等に違和感を感じた場合は、そっとスルーして下さいませ。あまり規則のないお部屋ですからお気軽に遊びにきてください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供64回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2016/04/27 09:26

子猫娘 さんのブログ記事

  • 24. ざくろいし
  • 季節外れの長雨が、穴ぐらと相異ない暗く陰気な空間の天井を叩きつける。大きな南京錠が、これ見よがしにぶら下げられた格子越しに見えるチェギョンは、気でも触れたかのような痛ましい声で、デソンがさっき目の前で連れ去った我が子を呼び続けた。その声を聞いているだけで心が荒む。チェギョンが・・・まだ呼ぶ名前すら無い赤子が、不憫でならない。すべてを、今すぐにでも木っ端微塵に砕いてやりたい衝動が、わたしの中に渦巻く [続きを読む]
  • パーラム(後)
  • 「・・くん」ややもすると聞き逃してしまうくらいに微かな「うわごと」を、わたしは確かに聞いた。同時に、肘から指先にかけ、枯枝みたいに節々の目立つか細い腕が、わたしの目の前で小刻みに震えながら少しだけ持ち上がる。そして一度、手首が波を画く筆先のように流線型を描くと、直ぐにぱさりと落ちた。ピー・・・・薄暗い室内に、甲高い電子音が鳴り響く。それまで僅かな脈動を刻んでいた電子グラフが、一直線に変わる。昨夜夜 [続きを読む]
  • 23. うすはなざくら III
  • 篝火が薄く捉える二本の角を生やした鬼女そのもののシルエットが、泥沼に足を取られたかの如くその場から動けないでいるわたしの方へ、下肢を引き摺りながら、体をくねらせ、焦らすようにゆっくりと向かってくる。艶を帯びて潤む、試すような上目遣いで向ける視線・・・。それは罠のようにわたしに心に絡みつき、呼吸すら止めてしまいそうだ。やがて、金色に光る産毛まで見えるほど顔を近づけると、わたしの胸元にねじ込むようにぎ [続きを読む]
  • ご無沙汰しています!
  • 春ですね。ヒノキの花粉が飛び始め、花粉症に苦しんでおります。あ・・・こちらにお越しいただいている方々、ご機嫌いかがでしょうか?私は元気です(笑)先日自分で訪問してみたら、な、なんと広告がっ!!!!!再開したとか言ってたくせに、あれから一ヶ月すぎてしまったんですねー、あれまあ・・・。3月は卒団式だ、卒業式だ、お祝い&卒業旅行だ、と何かと用事が多くて、ですね・・・あ、私、サッカーチームの思い出映像の編 [続きを読む]
  • パーラム(前)
  • 「おい、行くぞ」口元が、左右対称のきれいな弧を描く。目元は、ぜんっぜん笑ってないくせに。そうして、白いグローブで覆われた右手を眼の前にすうっと差し出す。あたしはぶんぶんかぶりを振って、頑なまでにそれを拒否した。だって、絶対にいや。こんなに大勢の前で、ダンスなんて無理。あたし、まるで競りに出されたマグロみたい。品定めさながらにあたしを見つめる、ゲストの視線が怖すぎる!それだけじゃないわ。このところ体 [続きを読む]
  • Merry Christmas, Darling -最終話-
  • 「ねえ、ねえ、今、サンタクロースとすれ違ったでしょ?」僕が部屋に入るなり、何の躊躇もなくテンションアゲアゲで話しかけてくる。英語を使おう、などという決まりごとなど、平然とぶっちぎる。"こらこら、僕とふたりの時は、なるべく英語でね。 知ってる単語だけでも・・・"「先生、今日はクリスマスイブよ? 野暮な事、言わない、言わない」臆面もなくそう口にすると、こなれたウインクを1発かましてみせる。このイ・チェリン [続きを読む]
  • Merry Christmas, Darling 2
  • "先生、それ、行くつもり?"部屋に入るなり僕が手にした招待状を見かけたユンが、にやにやしながらそれに突っ込みを入れる。人懐っこい笑顔が印象的なその青年は、いつもこうして気さくに話を振る。それは、彼がこちらの目的や方針というものを、充分に理解しているという事の証でもある。"ん? ああ、これかい?成り行きで、ついつい受け取ってしまった。断る言い訳を絶賛模索中なんだ""・・・はあん。ユナのやつ、さてはぐいぐい [続きを読む]
  • Merry Christmas, Darling
  • カードは全部送ったしいよいよ本当にクリスマスがやってくるだけど、最後にひとつ、お願いがあるのスペシャルなあなたにメリークリスマス、ダーリンわたしたちははなればなれだけど夢見ることはできる夢の中でなら、あなた過ごすクリスマスをメリークリスマスメリークリスマス、ダーリンMerry Christmas, Darling - The Carpenters☆★☆☆★☆何度ノックしてもうんともすんとも言わない木製扉についに痺れを切らし、ドアノブを捻 [続きを読む]
  • Alfred かく語りき
  • なあ、シンなんなんだよ、その顔はお前、最近おかしいよ優しいオレが教えてやろうかそんな目をして柱の影から見つめてたって気付くのは外野ばかりだなで、みんな思ってるあの娘がユルになつくのは、当然だろうってだってお前は心を見せないそればかりが、言葉だってロクにかけないくせに我慢できないときだけ、いきなり声を荒げるだろう?何がしたいんだ?最もらしい言い訳を見つけては、アレに手を伸ばそうとしてるくせにさそうし [続きを読む]
  • 22. うすはなざくら II
  • チェギョンは、弥勒菩薩を思わせる慈愛に満ちた微笑みを目元に讃えながら、声も出さずに滔々と涙を流す狐に向け一瞥を与える。「どうか泣かないでーーー。貴方は少しも悪くないわ」いつの間にか、生やしていたはずの二本の角は、忽然と消えていた。現れた時とは全く風情の異なった、明瞭な山光水色を喚起させる横顔がわたしを釘付けにする。しかし、狐の襟首を掴み上げたまま惚けたようにその姿を見つめるわたしには、決してそれを [続きを読む]
  • 21. うすはなざくら
  • あのとき、華奢で小さな手を取り、転がる様に下った勾配のきつい山道を、月明かりだけを便りに、逆に登る。交互に出す足は、引き上げる度に確実に重さを増している。まるで、前へと踏み出すごとに、つま先から腰に向かってじわじわと、鉛に変わっていくかのようだ。思う様に先に進めず、気ばかりが焦る。いつのまにか風はぴたりと止んで、さっきまでは確かに感じていた竹薮のざわめきも、夜行性の虫や鳥たちのけたたましいほどの熱 [続きを読む]
  • 20. ふたたび、あおにそまる
  • はあ、はあ、はあ、はあ夜叉。デソンが言ったその言葉が、なぜかわたしの胸に、痼りのような小さな塊となって疼いている。結局、人目を避けるため、日が暮れるのを待ってあの港町を出た。闇と静寂が取り巻く世界をわたしはひたすら走る。あのとき来た道を、逆に進むーーー。ややもすると、気が狂ってしまいそうなほどの焦燥にかられながら。足掻いても、足掻いても、どうしても逃れられない運命がーーー。深い哀しみが、怒りが、憤 [続きを読む]
  • Dreams of Cloud Nine あとがきにかえて
  • 初放映から、10年を迎えたというドラマ「宮」。本当に長く、沢山の人たちを素敵な罠にはめてしまうこの傑作。その締めくくりにあたる、マカオ篇ーーーこの時のシン君は、なんだか駄々っ子みたいで、自信無さげ。そしてチェギョンの、謎の多い行動、言動の数々・・・・。別れ際、あんなに盛り上がったのに(笑)なんだか先祖帰りしてしまったような二人の関係。そして、チェギョンが「うっ」ってなるっていう、唐突なエンディング・ [続きを読む]
  • Dreams of Cloud Nine -最終話-
  • 肩をならべ、目の前に描写された蒼穹を仰ぎ見る。僕らは今、神聖な心持ちでドーム型の祭壇の前に立っている。マカオの聖フランシスコ・ザビエル教会で挙げる、小さな結婚式。これが、僕が最後に用意していた、ささやかな贈り物だ。それこそ、スペインを始め、欧州には目眩がする程に荘厳な、素晴らしいチャペルがたくさん存在する。しかし、チェギョンはここを、全部がたまらなく好き、と言った。そして何より僕が、再びここにふた [続きを読む]
  • Dreams of Cloud Nine -8-
  • そんな風にしばらくは、後に反省会をしたくなるほど怠惰に過ごし・・・。それでも蜜月が半ばを過ぎる頃には、ふたりとも自然に、少しずつ我に返っていく。不思議なもので、朝も夜もなく、お互い無我夢中で貪るように愛し合った日々に思いを馳せれば、今はもう既に郷愁めいた感情すら湧いてくる。そんな感傷に浸る隙を埋める様にして僕らは、ようやく部屋から出て、その場所での本来の目的・・・。反射する太陽が織りなす美しいロケ [続きを読む]
  • Dreams of Cloud Nine -7-
  • 「随分とご機嫌ですね。さっきから窓の外をながめちゃ、にやにやして」高度1万メートル。僕は、雲海を渡る。大空は、確実にあいつまで繋がっている。「少し顔が緩むくらい見逃せよ。なんてったって10ヶ月ぶりの再会なんだぞ。ここから空を眺めてたら、これまでの色んな出来事が浮かんできちゃってさ。例えばーーーーーーーーとか」ゴォー、という、急降下するジェット機のエンジン音が、僕の台詞の一部をかき消す。雲の間に間にモ [続きを読む]
  • Dreams of Cloud Nine -6-
  • その日の午後からは、マカオ歴史地区まで足を伸ばし、史跡巡りにつき合う事になっていた。セナド広場を中心に点在する幾つかの世界遺産を、チェギョンをガイドにして一気に見て回る、という、いわば、はるばるマカオにやってきた太皇太后の為にチェギョン自らがあつらえたオプショナルツアーだ。「昨日の夜は、わくわくしてほとんど眠れなかったぞ。前にチェジュの御用邸を変装して抜け出し、3人でドライブした事があったろう?あ [続きを読む]
  • Dreams of Cloud Nine -5-
  • キキキキキー・・・。明り取り用の小さな丸窓の外で、石畳の坂道とブレーキとの摩擦音が聞こえた。その耳触りな音に、期待と不安が絶妙に入り交じる。全身に力が入る。「おねえさん、たっだいまー!」次に、快活そのもののといった声が、エントランスから聞こえた。「おねえさーん!あれ? どこに行っちゃったのかしら?」トン、トン、トン、トン。明け透けに垂れ流される心の声とともに、段々とこっちに向かって近づいてくる、軽 [続きを読む]
  • Dreams of Cloud Nine -4-
  • 「さあ、どうぞ。 こちらへ」ポルトガル統治時代の古いヴィラを修復したという小さな邸宅の、まるでドールハウスのような面構えをしたエントランスを潜ると、小洒落たロートアイアンに装飾された階段が目に入る。「お二階はすべて妃宮様のプライベートな空間となっております」上がりきると、随所にあしらわれたアズレージョがまさしくシノ・ポルトギース・スタイル様式といった風情の、異国情緒溢れた明るい室内が広がる。西洋と [続きを読む]
  • Dreams of Cloud Nine -3-
  • 『ねえ、シン君。あなたの夢はなあに?』・・・夢?レム睡眠中に脳が見せる、幻覚の事?『やあね、そっちじゃないって。将来実現させたいって思う、目標の方よ』僕の将来のゆめ。そんなもの、チェギョンにそう聞かれるまで、考えた事もなかった。僕の到達すべき未来は、たった5歳の時から既に決まっていた。それも自分の意思とは全く関係のないところで。まるで双六ゲームのようなもの。ゴールはひとつ。辿り着くまでのコマ数や道 [続きを読む]
  • 3rd Kiss at a Cottage
  • 唇に、何か違和感を感じた。この匂い、いつもチェギョンの口元から香る匂い・・・・・・はっ。うたた寝してたのか。僕とした事が!ここのところ眠れない日が続いていたからだろうか。隣に視線を移すと、チェギョンがすやすやと爆睡していた。ああ、またこのパターンか。あどけない寝顔。罪深い寝顔。小さい花が咲いたような唇が僕を刺激する。その破壊力は今や、意識しはじめた時とは比べ物にならない。一度知ってしまったから。あ [続きを読む]
  • Dreams of Cloud Nine -2-
  • 「逢いたかった」両手を広げた愛しいそのひとが、そう幾度も囁きながら、僕をからだごとふんわりと抱きしめる。同じ言葉を鸚鵡のように繰り返し、そのまま彼女を横抱きに抱え、扉を足で蹴りあげて、今僕が突っ伏しているまさにこの位 スペース 置にゆっくりと横たえる。合間には、星の瞬きのように小刻みな、くちづけ。そして・・・。そんなファンタジーを、どこかで夢見ていた。しかし現実といえば。僕の卑屈な言動に呆れたチェギ [続きを読む]
  • Dreams of Cloud Nine -1-
  • 幾重にも重なる、繊細なシフォンに包まった真綿のような雲の隙間から、海に向かってまっすぐに朝日が降りている。下界から天上界に掛かる梯子のようなそれに、海鳥たちが大きく羽をばたつかせながら、勢い良く上昇していく。世界とは、なんて美しいんだろう。これから多分、僕はすべてが好きになる。ああ、至福のひとときの夢よ。どうか永遠に覚めないでいて。あくまで「一時的に」と言っておこう。そう、一時的ではあるが、姉上に [続きを読む]
  • 夜に咲くはな -番外編 ★ Jun.Ver.-
  • それは、自分の存在を主張するが如く仄かに漂う。姿の見えない、この執務室にまで。鼻の中にいつまでも、ほんのりと留まり続ける、優しいけれど、絡みつくような、独特な甘さを感じる匂いだ。この香りの主は、良く知っている。なぜなら、人はかつて、俺をその名で呼んだから。特定のコミュニティ内、限定だけれども。月下美人。花言葉は・・・儚い美、儚い恋、快楽。そして、たった一度の恋。時に、夜に妖しく変幻するものを、人は [続きを読む]
  • 【運命】The volume on extra #9
  • 「どうです? こうして並べてみると少し面白いと思いませんか?」俺はその2つの写真を作業台の上に縦に並べてみせた。「これを二つ穴のマットに入れて額装すればいかがでしょうか?こんな風に」「ふぅん、へぇ・・・なるほど」「そういうテもあるのか。 下の妻の方のやつを、L版かなんかに焼き直しすれば・・・悪くないかもしれない、なあ?」伺う様な目をするので、コクリと同意の合図で返してやる。すると、殿下は屈託ない笑顔 [続きを読む]