寝る前に さん プロフィール

  •  
寝る前にさん: 寝る前に読む小話
ハンドル名寝る前に さん
ブログタイトル寝る前に読む小話
ブログURLhttp://blog.hatena.ne.jp/topnotch/
サイト紹介文寝る前に読む小話を紹介しています。
自由文寝る前に1分くらいで読める小話を陶工しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供354回 / 365日(平均6.8回/週) - 参加 2016/04/28 00:36

寝る前に さんのブログ記事

  • デートのお作法
  • 「女性は、いろんなデートの仕方をしってるけど、男性は1つのデートのやり方しかしらないんだよ」- どういうこと?「デートは、だいたい男性がリードするじゃん。特に最初のデートは。場所とか時間とか、お店とか。それに、待ち合わせをどこにするか、メニューをどう頼むか。二軒目はどういくか、とか。だから、男性は自分のデートのやり方をするの。で、女性はいろんな男性とデートにいくから、いろんなやり方を知るわけ」- なる [続きを読む]
  • デートの思い出はいつも雨
  • 晴れたらしたいことがたくさんあった。ピクニック、お散歩、テラスでランチ。昔の歌で「晴れたらいいね」という歌があったけれど、その歌を聞くと私はとても寂しくなる。山へいこう次の日曜という歌詞を聞いて、私は「晴れても、私は山にいけない」と悲しい気持ちになった。なぜなら、私の恋人は土木工事で働く人、すなわち土方の人だったから。だから、雨になると仕事は休む。その分、晴れていると休みなしで働いていた。だから、 [続きを読む]
  • パクチー理論
  • - 男はいい女を見たら、すぐに恋するじゃん。女は時間がかかるんだよと、レイコが飲み会で言っていた。そうかもな、と思った。それをレイコは「パクチー理論」といっていた。多くの人は最初はパクチーが苦手だ。ただ、ずっと食べ続けているといつしか好きになってくる。タイで「NOパクチー」といっても、パクチーが出続ける地獄を経験して、パクチーが好きになる。恋愛も同じだ、と。男と出会う回数が増えると、いつしか好きになる [続きを読む]
  • ルイボスティ
  • 起きて「ここはどこだ」と思った。ああ、繁華街のラブホテルだ、と気づく。クラブで出会った女の子とそのまま駆け込んだラブホテル。2軒が一杯で3軒目にようやく空いていた。少し高かったけど。そして、気づけば、今だった。朝だった。僕と隣で寝ている彼女は裸で寝ていて。僕は布団からのっそりと起きて、酒が残る胃にムカムカして。水を飲みたいけど、ラブホの水は200円もするので、なんだか悔しい。しかたなく、備えつけの安い [続きを読む]
  • お酒を飲めないから
  • 飲みが嫌いだった。みんな酔っ払う。同じ話をする。シモネタばかりする。オチのない話をする。皆は酒を飲む。僕は飲めない。でもお金は割り勘。僕はみなのお酒の分まで払う。彼らの肝臓を壊すための支払いをしているようなものだ。世の中に不平等というものがあるならば、それは、もはや男女の差ではない。その差は今は縮まり、それよりも、お酒を飲める人と飲めない人の差の方が大きいのではないか。もはや革命ではないか。酒飲め [続きを読む]
  • 父の呪い
  • 小学二年生頃のことだったように思う。私はその年頃にふさわしく公園や街を駆け回っていた。いま思い返せばよく車などとの接触事故をしなかったな、と思うけれど、いずれにせよ駆け回っていたのだ。そして案の定、怪我をした。あの頃の怪我なんて日常みたいなものだ。でもその時の怪我は普段の怪我よりも少し大きめの怪我で。公園でつまずき、ガラスのようなもので足を切ってしまった。そして足から血が流れた。僕にとってその怪我 [続きを読む]
  • 退職の予兆
  • 役職者にとって、社員が退職する予兆を見つけることは大事だ。「辞める」と辞表がでた時には、もう遅い。その時には、その人の決意が固まってるから。だから、そうなる前に、ケアをすることが大事で。だから、「やめそう」と思ったら、面談を入れて悩みを聞いたり、面白い仕事をあてたり、給与を上げたりする。その予兆の1つが「全社イベントに参加しないこと」だと聞いた。たとえば、全社納会や月次の締め会といった飲み会や交流 [続きを読む]
  • テーブルを埋め尽くす飯
  • 「テーブルの上に隙間なく料理を敷き詰めろ」というのが、いつもの男の指示だった。日本最大手の代理店のエースである彼は、接待にも全力を尽くした。その1つがテーブルを埋め尽くす料理の準備だった。「この前菜とこのメイン3種類と、この肉に、このチーズと、このオリーブと」と、テキパキの彼はメニューをオーダーし、きれいにテーブルの上に料理を敷き詰める。それは圧巻で、接待される側は驚くとともに、そのテーブルは印象に [続きを読む]
  • S字クランク
  • 教習所は出会いの場所といわれるけれど、まさか自分が恋に落ちると思っていなかった。筆記の授業で何回か同じクラスになり、「かわいい子だな」と思っていただけだった。まさか自分からその子に話しかけられるなんて。それは、実車練習の待合ベンチで座っていた時だった。横に座った女性。ぱっと横を見ると彼女だった。僕は話しかけたくても、何を話しかければいいかなんてわからない。新歓だったら「サークルなに入ってる?」だけ [続きを読む]
  • 過去の面影
  • 「性行為で、体内に射精されると、その人の精子が体内に残り、将来、子供を生んだ時にその精子の影響がある」といったホラーのような噂を聞いたことがあった。そう考えると、大学生の時の彼や社会人1年目の彼の遺伝子が、今の私の子供に宿っていることになる。「そんなのありえない」と思うけれど、ほんのすこしありえそうなリアリティがあって、少し胸の鼓動が早くなる。ただ、やはり医学的に考えると、そんなことはありえない。 [続きを読む]
  • 歩みが遅い世界
  • TumblrというWebサービスがある。記事の投稿や写真の投稿などをできるプラットフォームだ。このサイトで検索をして、検索結果がない場合、以前はキュートなコメントが表示された。- とてもいい検索だ。でも、世界がまだ追いついていないといったような言葉だ。僕はこれを見て、「そうだよね。僕が少し世界より早く歩きすぎちゃったんだよね」と自分を慰めた。ウイスキーに酔った頭で。それから僕はこの言葉をたまに使う。Googleで [続きを読む]
  • 重ねる年
  • 5年ぶりの友人との再会。「最近、近所に引っ越ししたんだよ。飲もうよ」と久しぶりいn連絡がきて。「ここで!」と送られてきた肉屋の店に向かう。URLを見ると、昔の単価よりも1.5倍ほど高いお店。その金額感の伸び具合が自分の年齢の重ね具合に比例する。席につくが奴はまだ来ていない。昔と変わらず5分ほど遅れてきて、奴は到着する。昔はビールで乾杯していたのに、今はワインとハイボール。ビールのカロリーが気になる年になっ [続きを読む]
  • 夜の匂い
  • 夜0時。仕事帰り。たまたま空いていたホームのベンチに座る。ベンチに座る大人になっちゃったな、なんてことを思いながらベンチに座る。携帯をいじる。Twitterを見ていると、隣の席に女性が座る。そして、しばらくすると、女性が、シュっと、何かの音を立てた。えっ、と思い、そちらを見る。香水を自分の服の中にかけている。シュッ、シュッ。マナーのある大人だから、顔は見ないけれど、甘い香りが漂ってくる。女性は香水をかけお [続きを読む]
  • ファーストキスの呪い
  • 無理やりキスをされた思い出というのは、なかなか消えてくれないものだ。特に、それがファーストキスならば尚更。小学校4年生の頃だったと思う。よく遊んでいた公園に私たちはいた。4人だった。男の子2人と女の子2人。前後の文脈は全然覚えていない。ただ、なぜか私とその男の子がキスをすることになった。確か、男の子が私のことが好きで。キスの持つ意味合いや概念なんて何もわからない年齢だったけれど、でもキスは特別というの [続きを読む]
  • パクチー
  • パクチーというへんてこな存在がいる。名前からしておかしい。パクチー。強烈な印象を残す。異国感が溢れすぎている。実際に苦手な人も多い。タイに行くというと「パクチー大丈夫?」とさえも言われるほどだ。私自身苦手だった。そもそもセロリも苦手だったから、その兄弟(と、私が勝手に思い込んでいる)であるパクチーはさらに苦手だった。きっとセロリよりもパクチーの方が嫌いな人は多いから、セロリとパクチーなら、パクチー [続きを読む]
  • 二軒目の前に
  • その日は会社の交流会だった。10周年記念のパーティでホテルの会場を借りてのセレモニーだった。帰り道、飲み足りない僕は同僚に連絡する。2人とも帰る方向が近いので、たまに一緒に帰ることはあったのだけれど、飲むのは初めてだった。「どこにいる?飲まない?」「いいね。いこう」2人の最寄り駅で待ち合わせをする。「着いた。ちょっと待って」と彼女からLINEが届いたのは22時。それから10分経っても彼女は現れない。どうしたの [続きを読む]
  • そんなつまらないこと
  • 飲みにいこう、と言ったら彼は驚いた顔をしていた。そして少し間があいて「ぜひ」と笑顔で返ってきたいつもは彼からのお誘いばかりで、私から飲みに誘うなんて初めてだから、驚くのも当然かもしれない。仕事の打ち合わせは私からいつも予定を入れるけれど、プライベートで私から予定を入れるのははじめてだ。当日になって、会社の最寄り駅から2つ離れた駅で待ち合わせをする。わざわざ最寄りを避けるまでもなかったのだけれど、な [続きを読む]
  • 赤みさす頬
  • おしゃれな人だな、と思っていた。緑のスーツやピンク色のシャツ。体型に合わせてぴちっと合わせたさせたそれらの衣類は彼の皮膚の一部のようだった。カメレオンのようだったけれど。だから、彼が色覚障害だとは気づかなかった。でも思い返せば、免許を持っていなかったし、ツムツムも苦手としていた。多少の心当たりはある。今思い返すと「おしゃれだね」という表現が彼にどう届いていたのかわからない。嬉しかったのか複雑な気分 [続きを読む]
  • 見えないものが見える人たち
  • 「高校生時代は書道を頑張ってたよ」とミキが言う。丁寧にモヒートを飲みながら。「全国大会には何度か出たことがあるよ」書道にも甲子園のように県大会があり、その先には、甲子園のような全国大会があるらしい。ミキは県大会でいつも1位か2位を競っていた。全国大会の切符を競っていた。「その1位を競っていた子がね、私と全然、アプローチが違うの。私は自分には書けない字をかける彼女を尊敬していた。でも、彼女とあった時に [続きを読む]
  • 機内にて
  • 緊急時の避難方法を客室乗務員が説明してくれている。衝撃があると酸素マスクが飛び出てくるからつけろ、だって。恋して息ができない時も酸素マスクが出てきたらいいのに、と思う。緊急避難の方法も丁寧に教えてくれる。それでも、好きな人に告白できない時の対処法は教えてくれない。隣の隣の席ではサキが本を読んでいる。サキがガイダンスを聞いていないのはもうわかっているからなのか、それとも緊急なことは起こらないと信じて [続きを読む]
  • エジプトで水浸しになったグレーのスーツ
  • エジプトでは失業率が非常に高まっている。若者では40%になるそうだ。その結果、私が経験したエジプトツアーの体験談をお話しよう。そのツアーはプライベートツアーだった。つまり大勢の参加者で参加するツアーでなく、私達だけのツアーだった。というのも、今回の旅行は親孝行を兼ねた母親と2人だの旅行だったから、母親に不便がないようにしたかった。少しは割高だが、安全なツアーにしたのだ。何かあってからでは遅い。そのツ [続きを読む]
  • 結婚に求められる能力
  • - 34までに結婚したいのと彼女は言う。その時に、世の中の人はこう言うだろう- じゃあ出会いをもっと増やさないと。合コンに行け、Pairsをしろ、結婚相談所を使え。然り、然り。出会いが増えれば、結婚相手と見つかる可能性は高まる。少なくとも、家で篭っているよりは出会いはあるだろう。実際に彼女は街コンに出かけ、クリスパスパーティに出かけた。そこで、彼女にアプローチをしてくれる男性と出会った。今回はその男性とは2回 [続きを読む]
  • パンツのポケット
  • 友達は、下着メーカーで働く。当たり前だけれど、自分の下着は全部そのメーカーのもので揃えている。彼氏にも、そのメーカーのパンツをプレゼントしていた。クリスマスや誕生ではなく、仕事の打ち上げやご飯をごちそうになったささやかなお礼に、パンツをプレゼントしていた。「パンツ?」と思うかもしれないけれど、彼女の仕事を考えると納得できるものだろう。彼女には狙いがあった。- 彼女にもらったパンツをはいてると、浮気が [続きを読む]
  • 風に吹かれるドローン
  • ドローンを買った。子供が喜ぶと思ったからだ。ゴールデンウィークに飛ばそうと思った。休みだから何か子供が喜ぶことをしたかった。せっかくだから、ちゃんとしたドローンを買おうと思ったら3万円もした。高い。200g以下だから、無人航空機だ。部屋で飛ばすと、事件になりそうなほどの音がした。これはだめだな、と思って、マンションの窓から外を見ると、隣に駐車場があった。あそこから飛ばせばいい。ゴールデンウィークの3日目 [続きを読む]
  • 足りない匂い
  • 久しぶりに大学に用事があった。卒業証書をもらう必要があったのだ。事務所で証書をもらったついでに大学を歩く。5年ぶりの大学はあまり変わっていない。中庭と生協、そして、食堂。人が少ないだけで何も変わっていない。校舎に入ると、校舎の匂いがすっと入ってきた。その刹那、まるでタイムスリップしたかのような錯覚に襲われる。匂いに引きづられて過去の思い出が溢れ出す。当時のなんだか行き詰った感覚、サークルの楽しい日 [続きを読む]