mayaboupan さん プロフィール

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mayaboupanさん: 読書百遍
ハンドル名mayaboupan さん
ブログタイトル読書百遍
ブログURLhttp://mayaboupan.hatenadiary.jp/
サイト紹介文本をいくら読んでも知らないことは増えるばかり。穴があくまで読んでみます。
自由文これまでの「読んだ本の内容を覚えていない」という、悲しい読書からの脱却を目指し、「熟読」「再読」「アウトプット」の読書を目指しています。
自分の言葉で素直な感想を書きたいと思っています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供35回 / 258日(平均0.9回/週) - 参加 2016/04/30 18:13

mayaboupan さんのブログ記事

  • 百田尚樹「雑談力」
  • 百田尚樹「雑談力」(PHP新書)今は「雑談本」ブームのようで、書店には雑談に関する書籍が多数並んでいる。雑談が苦手な私は特に関心を持ってそれらの本を手にするのだが、その多くはコミュニケーションとしての雑談、つまり人間関係を円滑にするための手段としての雑談を前提に書かれている。ただ百田尚樹氏の著書「雑談力」は明らかにそれらとは一線を画すものである。「永遠の0」、「海賊と呼ばれた男」など次々とヒッ [続きを読む]
  • 百田尚樹「永遠の0」
  • 百田尚樹「永遠の0」(講談社文庫) 今年は太平洋戦争開戦から75年である。戦争について知ること、その大切さは自覚しているつもりだが、これまでの私はそこから逃げてきたように思う。私の両親は80代で戦争を記憶している最後の世代だ。私が幼少の頃、父は戦争の話を私にしたが、私はそういった話を聞くのが嫌だった。当時は戦争の話というものが、何か気味の悪いもの、格好の悪いものと感じていた。その後、父が戦争について [続きを読む]
  • 瀬戸賢一「日本語のレトリック」ー文章表現の技法
  • 瀬戸賢一「日本語のレトリック」ー文章表現の技法(岩波ジュニア文庫)名作と呼ばれる文学作品を読んでも、その良さがわからないということはよくある。どこがおもしろいのか?なぜ評価されているのか?もちろん趣味や好みの違いはあるし、自分にとって難しい本を無理して読む必要もないが、自分がその作品の素晴らしさに気づいていないだけだとしたら少し悔しい。またストーリーばかりを追いかけて、豊かな表現に気付かないまま [続きを読む]
  • 綿矢りさ「ひらいて」
  • 綿矢りさ「ひらいて」(新潮文庫)綿矢りさ作「ひらいて」を読もうと思ったのは、佐藤優氏が著書の中で紹介していたからである。佐藤優氏が女子高生を主人公とした恋愛小説まで読んでいることには驚かされるが、読み始めてすぐに納得した。後に残る名作といっても言い過ぎではないと思う。主人公の木村愛は高校3年生。異性にもて、同級生や大人たちを見下すようなところがある彼女が恋をするのは、変わった名前を持つクラスメイ [続きを読む]
  • 中村文則「掏摸」
  • 中村文則「掏摸」(河出文庫)子供の頃にテレビで「黄金の指」という映画を観た。スリグループによる鮮やかな犯罪の手口とその内幕を描いた映画だった。おとりの人物がカモフラージュし、主人公が巧みに財布を抜き取ると、すかさず運び役に手渡す。万が一気付かれても、証拠が残らないようにするためだ。スリは数人でチームを組んで実行され、流れるような見事なチームワークを見せる。まるで自分が犯罪に関わっているかのような [続きを読む]
  • はじめに
  • 〜ABOUT ME〜今さらながら、自己紹介と意気込みを書きたいと思います。40代男性、家族は妻と娘二人です。子供のころから本を読むことは好きでしたが、勉強嫌いで国語の教科書に載っていたで覚えているのは「大造じいさんとガン」のみです。「勉強したら負け」と信じていた愚かな少年時代を経て気ままに生きていましたが、20代後半に突然「このままずっとアホでいいのか?」という疑問が立ち上がり、20代後半か [続きを読む]
  • 中村文則「何もかも憂鬱な夜に」(再読)
  • 中村文則「何もかも憂鬱な夜に」(再読)小説を宗教の世界観で読む何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)作者: 中村文則出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/02/17メディア: 文庫 : 43回この商品を含むブログ (27件) を見る中村文則「何もかも憂鬱な夜に」は、重大犯罪や死刑制度の是非など、生と死にまつわる重いテーマを扱った作品である。刑務官として収容者と向き合う人たちの姿や犯罪者の心理など、人間の内の苦悩や [続きを読む]
  • 白取春彦『仏教「超」入門』
  • 『仏教「超」入門』白取春彦 「縁起を知り、空を知る」『仏教「超」入門』には仏教のエッセンスが実に明確に書かれている。そして現代の日本の仏教の問題点、日本人の仏教に対する理解の誤りを指摘していて、入門書としては最適だと思われる。悟りとは何か?「悟りとはブッダの説いた仏教的真理を理解し、身につけること」では仏教的真理とは何か?「縁起を知り、空を知る」すなわち、「現実を大切にする」「縁起を知 [続きを読む]
  • 中村文則「何もかも憂鬱な夜に」
  • 中村文則「何もかも憂鬱な夜に」(集英社文庫)小説の冒頭は主人公の古い記憶から始まる。飼っていた小鳥を飲み込んだ蛇の表情。海辺に全裸で死んだ大人の女を、片膝を立てて抱え込んでいる光景。そういった不気味で悲しい記憶が主人公を覆っている。彼は「自分がいずれ何かをやらかすような、そういう不安」を常に抱えている。人間の内の混沌、葛藤、矛盾とともに物語は進行する。主人公は孤児であり、施設で育った。幼い頃、 [続きを読む]
  • 齋藤孝「必ず覚える!1分間アウトプット勉強法」
  • 「必ず覚える!1分間アウトプット勉強法」(PHP新書)齋藤孝読んだ本の内容や、勉強したことなど、誰かに話したくなるものだが、いざ話そうとすると、これが難しい。まず、自分でもはっきりと内容を覚えていない、あるいは伝えたいことが多すぎてまとまらない。さらに聞き手が興味を持ってもらえるような面白い話にすることは、少なくとも今の私には不可能だ(涙)。 そこで実践したいのが「1分間アウトプット勉強法」だ。 [続きを読む]
  • 又吉直樹「火花」
  • 又吉直樹「火花」(文藝春秋)タイトルを「花火」だと勘違いする人は多いだろう。冒頭から花火大会の場面だ。群衆を歓喜させる色とりどりの鮮やかな光と爆音。片や誰も立ち止まらない沿道に置かれたビールケースの上で漫才をする若手漫才師。「花火」はまだ何物でもない若者らが夢見る「成功」の象徴であろうか。また「花火」の美しさは一瞬であり、はかなさも魅力である。芸人の世界は栄枯必衰、その一瞬の輝きのために、もがき [続きを読む]
  • 又吉直樹「夜を乗り越える」
  • 又吉直樹「夜を乗り越える」(小学館よしもと新書)又吉直樹は現代の「救世主」ではないか?そう考えてしまうのは、彼が「キリスト」に似ており、高校生のときにそう呼ばれていたからだけではない。私がそう思う理由は、彼が真剣に「新しい表現」によって世界を変えようとしていることにある。彼の言葉からは、新しい何かが起こりそうな予感を感じる。このままでは私は「又吉教」の信者になってしまいそうだ。しかしそれは気持ち [続きを読む]
  • 池上彰「伝える力」
  • 「伝える力」(PHPビジネス新書)池上彰「伝える力」=「コミュニケーション能力」である「伝える力」は、ビジネスパーソンにとどまらず、すべての人に必要な能力である。誰もが自分の考えや感情を、他人に理解してもらいたい、共感してもらいたいという思いは持っているだろう。そのために必要な「表現力」ともいえる。また、自分は他人を正しく理解することが、周りの人とうまく付き合っていくためには大切である。つ [続きを読む]
  • 野地秩嘉「サービスの達人たち」究極のおもてなし 
  • 「サービスの達人たち」究極のおもてなし(新潮文庫) 野地秩嘉自らを「サービス業専門ライター」と語る、ノンフィクション作家、野地秩嘉氏が、日本で活躍する「サービスの達人たち」を描いたノンフィクションである。野地氏はこう語る。『「モノづくり日本」を標榜する企業が海外で苦戦している。それを打開するには、商品に日本式サービスという付加価値を付けて販売することだ』では、その日本式サービスとは何か?本書では [続きを読む]
  • 池田信夫「今さら聞けない経済教室」
  • 池田信夫「今さら聞けない経済教室」(東洋経済新報社)消費税率引き上げの延期、金融緩和、社会保障制度など、経済のニュースには関心を持っているが、これらはいくつもの要因が重なる複雑な問題で、正直何が正しいのか判断できない。そもそも基礎的な知識の欠落しており当然ではあるが。そんな私にぴったりの本が、「今さら聞けない経済教室」である。この本は池田氏が主宰する、インターネットの言論プラットフォーム「アゴ [続きを読む]
  • 「嵐のピクニック」本谷有希子
  • 「嵐のピクニック」 本谷有希子(講談社文庫)「劇団、本谷有希子」主宰で、劇作家、演出家、小説家、女優、声優、各賞総なめ、芥川賞と、そのキャリアにはこちらが怯んでしまうが、読者が勝手に上げたハードルも、彼女は軽く飛び越えてしまうだろう。本書は13の作品が収められた短編集で、縦横無尽の発想から巻き起こる、奇想天外の出来事の数々。そのすべてから、瑞々しさと、彼女の勢い、そして彼女の自身が満ち溢れている [続きを読む]
  • 蓮池薫「拉致と決断」
  • 蓮池薫「拉致と決断」(新潮文庫)北朝鮮による拉致被害者である蓮池薫氏の手記である。5名の拉致被害者の方々が帰国したのが2002年。知らなければならないこと、考えなければならないことが多く含まれているが、それらは簡単に答えが出せるような、単純なものではない。本書では蓮池氏本人が、北朝鮮の工作員によって拉致されたときの状況や24年間に及ぶ北朝鮮で生活、そして外からは知ることができない、北朝鮮の内情を [続きを読む]
  • 石原慎太郎「天才」 未曽有の天才、田中角栄
  • 石原慎太郎「天才」(幻冬舎)石原慎太郎が田中角栄に成り代わって、一人称で書いた本書。1975年生まれの私は、田中角栄についてロッキード事件やその後の政界における影響力は知っているが、その人物像はリアルタイムでは知らない。むしろ石原慎太郎氏の政治家としてのインパクトが強いため、一人称で語られると、どうしても石原氏の言葉として受け取ってしまう。しかし、田中角栄の評伝として読むことも出来るし、石原氏が [続きを読む]
  • 堀江貴文「本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方」 
  • 「本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方」(SB新書)堀江貴文本来自分はこういうことがしたかった。でも自信がない。迷っている。一歩踏み出すために誰かに背中を押してほしい。そんな人は本書を読むべきです。堀江貴文氏が後ろからドーンと背中を蹴り飛ばしてくれます。歯に衣着せぬ物言いで、何かと注目を浴びる堀江氏ですが、著書を読むかぎり特別難しいことは言っていないし、堀江氏自身もやっていない。では他の人と [続きを読む]
  • 太宰治「畜犬談」
  • 「畜犬談」太宰治幼少の頃、近所の公園で段ボールに捨てられている犬を見つけた。小さく薄汚い犬だ。私はそのまま放っておくことができず、寂しそうに鳴く子犬を抱きかかえ、家に帰った。しかし、父は子犬をみて私を厳しく叱った。「我が家に犬を飼う余裕などない」「犬は不潔である」「もし、噛みつかれたらどうするのだ」「お前に世話など出来ぬ」普段から厳格だった父にはとても逆らえなかったが、自ら子犬の保護責任者を名乗 [続きを読む]
  • 渡辺淳一「鈍感力」
  • 渡辺淳一「鈍感力」(集英社文庫)「鈍感力」は2007年のベストセラーで、当時の小泉総理が、「鈍感力が大切だ」などと発言されたことでも注目を浴びました。しかし当時の私には理解できませんでした。鈍感とは感覚や反応が鈍いことですから、鈍感な人といえば気が利かない人、空気が読めない人であり、そんな人では仕事においても、日常の人間関係においても不自由するでしょう。また鈍感な人がいて困るのは周囲の人たちで、 [続きを読む]