くちゃ さん プロフィール

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くちゃさん: ほみんのえほん
ハンドル名くちゃ さん
ブログタイトルほみんのえほん
ブログURLhttp://kuchahomin.blog.fc2.com/
サイト紹介文ホミン小説。あまくてやさしいハッピーエンド話を書いています。パラレル多め、悲しい展開はありません。
自由文ホミンのあまあまラブラブ小説です。友達以上恋人未満なお話も書くと思います。あからさまなR18描写はありませんのでパスなしです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供370回 / 350日(平均7.4回/週) - 参加 2016/05/12 21:50

くちゃ さんのブログ記事

  • 37 振り向けばシムがいる
  • side Yこんな時間に家に帰ったら家族に何か言われるから、俺はチャンミナを引っ張って河原までやって来た。ポツンと置かれたベンチにチャンミナを座らせて、その前にしゃがみ込んで泣き虫の顔を覗き込んだ。目と鼻の頭を真っ赤にして、口をへの字に結んで、涙の膜が張って、今にもこぼれそうだ。そんな顔を見せられてしまったら、イライラしていた気持ちがしぼんでいって、チャンミナを甘やかしたくてたまらなくなってきた。「チャ [続きを読む]
  • 36 振り向けばシムがいる
  • side Y「真面目なユンホ先輩がッ…授業をサボって帰りたいって言うなんて…!!僕の…、あの新聞記事のせいですかっ!!?」俺に引かれた腕に抵抗してその場に立ち止まって、そう叫ぶ君はとても悲しそうな目をしていた。「チャンミナ…、」「ぼ、ぼくが昨日泣いたりしたから…へんな写真撮られてっ…、ユンホ先輩のあんな記事が…っ、ぼくのせいだっ…!!」「チャンミナちがうよ、お前のせいじゃない、」「も…、ぼくとユンホ先輩 [続きを読む]
  • 35 振り向けばシムがいる
  • side Y昇降口で靴を履き替えるチャンミナの後ろ姿。じっと、うつむいたままで…しばらくすると、肩を震わせて、泣き始めた。遠巻きに見守っていた俺も、さすがに我慢出来なくなって…。「ああもう、やっと見つけた、チャンミナ。」グスン、グスンと鼻をすするチャンミナの腕をそっと掴んで耳元でささやいた。ビクン、驚いて振り返った君は、もう痛々しいほどに泣きはらした顔で…。「チャンミナ、探したよ?やっと、会えた…。」「 [続きを読む]
  • 34 振り向けばシムがいる
  • side Y昇降口でチャンミナを待ち伏せしている間に、昼休みの終わりを告げる鐘がなった。…あーあ(笑)こりゃ、5限目サボり決定だな。生徒会長のこの俺が……ま、たまにはいいか。学校に来ているのに教室にいないと言うことは、チャンミナもどこかでサボっているってことだよな。意外だな。真面目そうなのに…。「はー…、ばかチャンミナ。どこ行ったんだよあいつ…。」スマホをいじってみるけど、チャンミナからの着信も、メッセ [続きを読む]
  • 33 振り向けばシムがいる
  • side Cもう、放課後になってしまう。結局僕は今日1日この校内新聞委員会室に隠れたまま過ごしてしまった…。授業が終われば、また新聞委員会の人がここにやってくる…。本当は、ユノヒョンの記事のこと、ちゃんと抗議して…あんなの貼り出すのやめてもらわなくちゃいけないのに…でも…、僕、だれにも会いたくない…誰かに見つかる前に…帰ろう…。こっそり新聞委員会室を出て、職員室からなるべく遠い道を通って、昇降口で靴を履 [続きを読む]
  • 32 振り向けばシムがいる
  • side Y出ない……。チャンミナ、どこにいるんだ?同じクラスの奴が、今朝掲示板の前で真っ青になりながら新聞を見つめるチャンミナの姿を見たらしいから、学校には来ているはずなのに。昼休みにチャンミナの教室に行ってみたら、どいつもこいつも俺を見てギョッとした顔をして目をそらす。…これもあの校内新聞の影響か。「…ユノヒョン。」周りの反応に顔をしかめていると、俺に声をかけて来た奴がいた。振り返ると、サッカー部の [続きを読む]
  • 31 振り向けばシムがいる
  • side C「ぼくの、せいなのかな……、」モチャン先輩が出て行った後も、ぼくはホームルームに行く気になれず、校内新聞委員会室にいた。どうしよう…ぼくが、あんな風に泣いてるとこをみんなに見られたせいで、ユノヒョンがみんなに悪く思われてしまったら…あの記事のせいで、ユノヒョンがイジメをしてるだなんて思われてしまったら…どうしよう、どう、しよう……「グスッ……グス……」こんな風にまた泣いていたって、何にも解決 [続きを読む]
  • 30 振り向けばシムがいる
  • side Cガララッ…「すっ、すみません…!!あの記事っ…!!」あの記事を見て、僕は慌てて校内新聞委員会室に駆け込んだ。「ああ、シムくんか。おはよー。」校内新聞委員会室には委員長のヒチョルヒョンはいなくて、僕の後任のカメラマンの人しか居なかった。あ、この人…いっつもユノヒョンに悪意ある写真ばっかり撮ってる人だ…!!!たしか…2年生の、タン・モチャン先輩…だっけ。「で、何か用?そろそろホームルーム始まるか [続きを読む]
  • 29 振り向けばシムがいる
  • side Cえ…?なんで…?なんで、なんでっ…!!なにこれ、どういうことっ!!?ユノヒョンに好きと言われて、特別な仲になれるのが嬉しくって、すっかり浮かれていた僕は学校に着いたらとんでもない光景を目にした。校門をくぐってすぐのところにある掲示板にわらわらと群がる生徒たち。なんだろうと思って近づくと、僕に気付いた生徒たちは気まずそうに、避けるように道を開けた…。掲示板に貼られていたのは校内新聞委員会が作っ [続きを読む]
  • 28 振り向けばシムがいる
  • side C「はあっ……」ユンホ先輩を見送って、僕は自室のベッドに身を投げ出した。「ユノヒョン………ユノ、ヒョン、…ユノ///」嫌われたと思ったけど、嫌われてなかった…。それどころか好きだなんて言ってもらって…、なぜかユンホ先輩が僕のうちに来てて、抱きしめられたり、おでこに、き、き、キス…されて…、今度の日曜日はユンホ先輩のおうちに僕が…?お互いの、家族公認の仲になれる…?ずっと、憧れてた…大好きな先輩と [続きを読む]
  • 27 振り向けばシムがいる
  • side Y「そうだ、シムくん、俺のお願い聞いてくれる?」歩き出そうとした体をくるりと戻してもう一度シムくんの方を向いた。「…?なんですか…?」コテっと首をかしげる君がとんでもなく可愛いなと思った。「連絡先交換しよ?それから、呼び方…変えない?もうお互いの家を行き来するほど親しい仲なんだから、ね。」「えっ///でも、僕たち今日初めてまともに話したばかり…」「嫌なの?」「いやっ、あの…嫌とかじゃ///ないです// [続きを読む]
  • 26 振り向けばシムがいる
  • side Y「じゃあそろそろ遅いので、失礼します。」すっかりくつろいでしまった…。シムくんのご両親とも話が弾んで、いきなり家族公認の友人までランクアップできたし、これは俺にとってかなり追い風だな。車で送ろうかとおじさんに言われたけれど丁重にお断りした。だって…「おじさん、ありがとうございます。でも僕の家…ここから歩いて10分くらいなんです。だから大丈夫です!」そう、シム君の家は意外と…というかかなり俺の家 [続きを読む]
  • 25 振り向けばシムがいる
  • side Y仲直りした後は、あんまり心配かけるといけないから、すぐに2人で1階に降りてシムくんのおばさんのところに行った。俺がおでこにキスをしたせいで、すっかりおとなしくなってしまったシムくんが可愛かった。さっきはおばさんだけだったけど、俺たちが話し合っている間にシムくんのお父さんも帰って来たようで、リビングでくつろいでいた。「あらチャンミン、ちゃんと謝ったの?ユノ君、ごめんなさいね〜、この子…たまにカ [続きを読む]
  • 24 振り向けばシムがいる
  • side Yお互い、一度素直になってしまえば仲直りは早かった。どうやら君は、俺に嫌われていると思い込んでいたことでひどく思いつめていたようで…俺が怒っていないことを伝えると、いとも簡単に心を開いてくれた。たくさん泣かせて…可哀想なこと、しちゃったな。でも、最悪な関係で始まった2人だからこそ、ここからは急激に距離を縮められるんじゃないかと思った。だってその証拠に、嫌われてると思ってた相手から好きだと言われ [続きを読む]
  • 23 振り向けばシムがいる
  • side Y正直、一目惚れだったのかなとも思う。あの日、俺を隠し撮りしようとしてたシムくんを問い詰めた日。正直その日まで俺は、自分を撮影に来ているカメラマンの子がどんな容姿か認識してなかった。でも、初めて近くで君を見て俺はとんでもない衝撃を受けたんだ。ここは男子校なのに、なんて可愛い子が居るんだろうって。もちろん骨格とか背とかはちゃんと男の子なんだけど…華奢で、可愛らしい顔をして、純朴そうで…言い方が悪 [続きを読む]
  • 22 振り向けばシムがいる
  • side Y人生って、驚きの連続っていうか、自分の思わぬ方向に転がっていくっていうか…俺は、図書室でまた君を泣かせてしまって…ひどい後悔に襲われていた。こんなつもりじゃなかった…ちゃんと謝りたかった。だけど、出て行ってしまった君。俺は、シムくんが座っていた席の足元に鞄が置いたままなことに気づいた。こうして後悔して悩んでいるより、この鞄を届けがてら…もう一度会って謝ろう。今度こそ…ちゃんと君と話そうって決 [続きを読む]
  • 21 振り向けばシムがいる
  • side Cさっきまで…僕の心は真っ暗だったのに、今は信じられないくらい幸せな気持ち…!嫌われたと思っていたユンホ先輩は、もう僕のこと怒ってないって…。それに…僕のことが、好きだって…///好きって、どういう好きかわからないけど、嫌われてないなら、どんな好きでも嬉しい。ユンホ先輩に、しばらくギューッて抱きしめられていて…、僕、だれかにこんなことされるのは初めてだから、恥ずかしくてしかたない…でも、入学した [続きを読む]
  • 20 振り向けばシムがいる
  • side C先輩の胸に抱きしめられて、信じられなくて、さらに僕は混乱した。どうして…どうして、こんなことするの…!?「……!?せんぱ…何するんですかッ…はなし…」「ヤダ…!離したくない。」「どうしてっ…、こんなこと…」「うん、ごめん。俺が…シムくんを、こうしたかったから…」「なんでっ…」「だって、いっつも泣いてばっかりで…放っておけない…。」「なっ、泣いてばっかりなのは…、誰のせいだと思ってんですかッ! [続きを読む]
  • 19 振り向けばシムがいる
  • side C「シムくん、ごめんな。シムくん、の部屋…どこ?入ってもいい?」僕は下を向いたまま自分の部屋のドアを指差した。先輩は静かにドアを開けて、僕の手を引いて部屋に入る。「シムくん、驚かせたよね。ごめんね。」「…。」「本当に、鞄を届けるだけのつもりだった。でも、シムくんのお母さんが優しくて、つい甘えてしまって…、家に上がり込んだりしてこめん。」「…。」「それから、図書室でのことも、ごめん。突然、撮影し [続きを読む]
  • 18 振り向けばシムがいる
  • side C母さんのマシンガントークに唖然としながらも、必死に頭の中で今の話を処理しようとした。よく見ると、玄関に大きなローファーが1つ。色や使い古し具合で、僕のものではないことは明らかだった。生徒会長が…、届けにきてくれてる…?僕はハッとしてドカドカと家に上がって、リビングに入った。そこには、「あっ、シムくん!おかえり〜!ごめん、ちょっと鞄を届けにきただけのつもりだったんだけど…夕飯までご馳走になっち [続きを読む]
  • 17 振り向けばシムがいる
  • side C僕はバカだ。何にも考えないで飛び出したから、鞄を図書室に置いてきてしまった。でも取りに行く気になれない。母さんには、校内新聞委員会を辞めたことをまだ言ってなかったから、こんな早い時間に帰ったら怪しまれるし…。鞄を持ってなかったら何か言われるに決まってる。僕は途方にくれて、近所の公園のブランコでゆらゆら揺れていた。一生懸命勉強して、東方高校に入ったのにな。…全然楽しくないや。僕って本当、だめだ [続きを読む]
  • 16 振り向けばシムがいる
  • side Cやっぱり僕には悲しいことばっかり起こる。ユンホ先輩に嫌われてしまったことと、可愛がっていたハムスターのトックが死んでしまったこと。ダブルのショックによりすっかり意気消沈していた僕は、毎日を無気力に過ごしていた。キュヒョンに遊びに行こうと誘われても行く気になれなくて、家に帰ってもゲームをする気力も無かった。学校での休み時間と放課後は図書室の1番奥の隠れた席に座って、天国へ行ってしまったトックの [続きを読む]
  • 15 振り向けばシムがいる
  • side Y図書室の扉を開け、静かな室内に入った。今はテスト前でもないので利用者はほとんどおらず、カウンターに眠そうな図書委員が座っているだけだった。シムくん…今日、居るかな…?ぐるりと室内を一周すると、1番奥の物陰の席に、少し猫背の丸い後頭部が見えた。…いた!俺は気配を消してそっと彼の後ろ姿に近付く。そう言えば、あの日…泣かせてしまって以来だから、なんて声をかければいいんだろう。あんまり深刻そうに話し [続きを読む]
  • 14 振り向けばシムがいる
  • side Y「もうシム・チャンミンはここには来ない。あいつ言ってたぞ、お前が嫌がってるのにこれ以上写真を撮ることはできませんって。僕は嫌われてるから、生徒会長のところにはもう行けませんって。」「…。」「元々は俺が無理矢理引き入れてカメラマンやらせてたんだ。素直でいい奴そうだったから、好感を持たれる写真を撮るんじゃないかって思ってさ。だからあいつは俺の指示で撮影してただけなんだ。」「…そう、だったのか。」 [続きを読む]
  • 13 振り向けばシムがいる
  • side Y「おっ、ようやく来たな!生徒会長!」気が進まなかったけど、どうしても彼の手がかりが欲しくて、俺は校内新聞委員会室を訪れていた。「からかうのはよせよ。あんたが校内新聞の委員長だったのか、ヒチョル…。」「ああそうだよ。ほんと苦労してるよ。ユノ、お前のせいで可愛いウチのカメラマンが辞めちゃったからな。校内新聞の評判もガタ落ちだ…!」「俺のせい……?シム・チャンミン…のことか…?」「そうだよ!あいつ [続きを読む]