ゴーヤ さん プロフィール

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ゴーヤさん: ゴーヤのBL小説部屋
ハンドル名ゴーヤ さん
ブログタイトルゴーヤのBL小説部屋
ブログURLhttp://bittergourd.seesaa.net/
サイト紹介文「じれったい」がBLの真骨頂と信じて止まない管理人です!長い眠りからさめて連載再開しましたw
自由文仕事柄、病院が舞台の小説が多いです。病院の裏の世界をのぞき見しながら、じれじれの二人をお楽しみください♪
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供223回 / 365日(平均4.3回/週) - 参加 2016/05/18 23:40

ゴーヤ さんのブログ記事

  • 俺を見ろ(4)
  • 「響くんは、今日は徹夜か?」「そのようです。」陽香里が答え、そして当の直弥は軽くうなずいた。「ま、ほどほどにな。進んでるか?」今度は深くうなずいた。昨晩徹夜してまで進めた研究は、その甲斐あって、なかなか良いデータがとれていた。「じゃあ、響くんはそのデータの整理だな。佐野くんは何する予定だ?」「昨日のデータがまだ整っていなくて。その解析をする予定です。」「それなら、少し本多くんにこの研究室を説明して [続きを読む]
  • 俺を見ろ(3)
  • 8時ちょうどに新堂新太が研究室に入ってきた。「おはよー。」新堂は、消化器内科の准教授であり、この研究室の長でもあった。教授や准教授というのは大学にて研究室というものを持っている事が多い。医師として働くことと共に、教授や准教授などの大学教員には教育や新しいことへの探求という仕事も求められているからだ。何十人も所属しているような大規模な研究室であったり、新堂の研究室のようなこじんまりとした研究室もある [続きを読む]
  • 俺を見ろ(2)
  • 「ありがとうございまーす。」そう言いながら、陽香里も直弥の隣に立って桜を見た。「入学式は来週なのに、この分じゃ散っちゃいますね。」答える代わりに、直弥はズズッとコーヒーを吸った。「そういえば!今日からこの研究室に、新しい先生が来るらしいですよ。」聞いていない話に、直弥がちらっと陽香里を見る。「あ、知らなかったですか?」直弥は肩をすくめる。聞いていないし、たとえ聞いていたとしても興味が無くて忘れたの [続きを読む]
  • 俺を見ろ(1)
  • 響直弥は、コーヒー片手にベランダに出て、桜が舞い散る風を見下ろした。すすったコーヒーは作り置きらしく、苦みが強い。あぁ若い頃に戻りたい。コーヒーが染みいっていく身体を感じながら、直弥はそう思った。25歳を超えて、10代とは違う身体の衰えを感じつつあった。そのお陰で研究の進みが遅い、という自覚があった。もう少し若い頃に、今の研究が思いついていれば、もっと一日一晩で沢山のことができて、早く研究が進められた [続きを読む]
  • 新連載のお知らせ
  • お待たせいたしました!明日から連載開始いたします!!!タイトルは・・・三部作が終わり、もう『僕』『俺』ルートから外れようと思ったのですが、もうこれはゴーヤのBL小説部屋のルーチンとしようと思い、(その方が作者も思い出しやすい、というのもあり・・・w)例にもれず一人称にしました。『僕は今日も待つ』『俺にないもの』『僕の知らないこと』『俺ちがうんですけど』『僕のそばにいて』と来ましたので、第6作目の今回 [続きを読む]
  • 近況報告&お知らせ
  • お疲れ様です〜。前回の近況報告の時点では全くの途中だったのですが、あのあとガンガン筆が進みまして、先ほどラストを書き終えました!!うん、今回もよさげな出来・・・と思っております。なんでイマイチな表現かというと、前半と後半で書いてる時期が違いすぎて、あまり覚えていないという・・・wなんで、前後の調整やらの手直しの時間も下さい。ということで、来週月曜日19日からスタートさせます!(月曜日はお知らせ挟むの [続きを読む]
  • 近況報告
  • 皆様おひさしぶりです。長期にわたりストップしていて申し訳ありません。理由は簡単です。私がゲームに嵌ってしまっていたからです・・・汗。子供のような(まぁ中身は子供なんですけど)理由で、ホント申し訳ないです。先日からやっと復活させているところです。書きたいことは沢山あるし、物語のラストも決めてはいるのですが、その間・間を書くのが煮詰まったりで、亀の進みとなっておりますが。。。研修医シリーズから脱して、新 [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(あとがき)
  • 終わりました〜!!!最後まで読んで頂き、ありがとうございました!お楽しみ頂けましたでしょうか。今回は颯太が病人ということで、暗い面も強く出てしまいましたが。楽しんで頂けたかな・・・?裕紀&武田、春琉&透のときには、ストーリーとともにそれぞれの成長も描いていたのですが、今回は本人たちの成長はほぼなし、他の人との絡みもほぼなし、というBLだけのお話になっちゃいました。ま、ほとんど2人しか出ていない分、2 [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(48終)
  • 「結婚って、どう思う?」結局ソファで一回、そのあとベッドに連れて行かれてさらに一回したところで、さすがに颯太も疲れたらしく、ぼーっと2人でベッドに身体を預けながら、玄は颯太に聞いた。「結婚?僕が、女とするっていうの?」「・・・それは駄目だ。」「玄は何が言いたいのさ。」今日、飲み会の場で沢尻に『結婚したくない?』と言われたのが気にかかっていた。玄と颯太は男同士だし、結婚なんてできない。それは分かって [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(47)
  • 口づけながら、近くに落ちてたスウェットを拾い上げ、ジェルとゴムを取り出してくる。「なんでそんなところに入っているんだ?」「・・・うるさい。」颯太の声はいつも以上に低く、身体の奥底から響くような声だった。また深く口づけて、そして颯太が準備をする。すっと身体が離れ、颯太が身体を起こした瞬間に下からの圧迫を感じた。いつも入る瞬間だけは違和感が強い。しかし、同時に颯太が緩く前を擦ってくれるから、その違和感 [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(46)
  • 颯太が、こういう行為のときもあまり上半身を脱がないのは気付いていた。恐らく痩せた身体を気にしているからだと分かっていたので、玄も無理に脱がせたりはしていなかった。でも、今日は違った。颯太に伝えなくてはいけないと思った。少し身体を起こして、颯太の身体を抱きしめ、そして各所に口づけを落とす。颯太の身体は少しは肉付きはよくなったものの、相変わらず骨が浮き出て痩せていた。そんな身体も、玄にとっては愛しい。 [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(45)
  • 玄の口の中に残るアイスをすべて舐めようかというほど、颯太が玄の口の中を蹂躙する。口蓋が玄の弱点なのを知っており、そこも余すところなく舐めてくる。そこに触れられるたび、玄の全身が否応なく震え、そしてくすぐったいような気持ちよいような感覚が貫いた。唇を十分楽しんだ後で、今度は首元に口づけを落としてくる。それと同時に、ニットの裾から手が差し込まれ、迷うことなく玄の左胸に向った。触れるか触れないか、そんな [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(44)
  • あの日。颯太が死にそうになった、地獄のような日。武田が賢明に穴を探して切除してくれて、その後もほかの穴を探してくれては切除して。長時間にわたる手術を颯太は耐えきった。手術のあと、奇跡のように颯太は回復していき、そして颯太は帰ってきた。慎重に食事が開始されて、1年くらいロクなモノは口にできなかった。それでも颯太は頑張った。そんな颯太に、玄はずっと付き添った。目を覚ました颯太は、はっきりとはあの時の玄 [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(43)
  • 玄は家路につく。12月になり、一層寒さが増している。ポケットに手を突っ込み、走りたくなる気持ちを抑えて、足早に歩く。今日の飲み会はいつも通り、はちゃめちゃだった。久しぶりに会う同期たちは何も変わっていなくて、とても楽しくて、もっと居たいと思ったが、愛しいひとが待つ家には帰りたい。みな帰るなと散々言われたが、終電ぎりぎりで電車に飛び乗って家に帰ってきた。ドアを開ければ、テレビの音。ケラケラ笑う声が聞 [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(42)
  • 「颯太!大丈夫だから、きっと助かるから!」颯太の顔を両手で包み込む。両手に颯太のぬくもりが伝わってきて、颯太が生きていると感じる。そうだ、まだ颯太は生きている。まだ生きているんだ。まだまだ言葉を伝えたい。それでも自分の喉が震えて言葉につまってしまった。「そーた・・・」うまく言えずに、ただ名前を呼んだ瞬間。ぽろりと、颯太の左目から涙が落ちた。その涙に玄の心は震え、そして頭を通らずに言葉がするりと口か [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(41)
  • それから玄は、ベッドサイドにかじりついた。武田も真剣な眼差しで、颯太とモニターと、そして点滴の速度を調整している。何を言えばいいのか。最後になるかもしれない、数分の会話で。自分は何を伝えればいいのか。颯太が死ぬかもしれないと思えば、身体が否応なく震える。そんな頭で何を言えばよいかなんて、冷静に考えられなかった。時は刻々と進む。事情を説明して、病室はドアが閉められ、聞こえる音は颯太をつなぐ人工呼吸器 [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(40)
  • きっと武田は名医である。武田の予感はあたり、やはりCT検査で腹腔内に空気が入っていることが判明した。腹腔内には普通、空気は入らない。それは、また腸管が空いていることを意味した。緊急手術の予定が組まれたが、ほかに緊急の手術が入っているとのことで、待たされることになってしまった。幸いなことにまだ血圧は安定していて、もう少し待てるようだったから、静かにそのときを待つ。玄は震えていた。この手術は、最後の手 [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(39)
  • 颯太は手術を受けて数日経っても、状態は変わらなかった。時間があけば颯太の下に行き、そして自分に与えられた血圧の管理をする。少し血圧が低い・・・ちょっと昇圧剤を上げるか。そう思ってポンプの速度を速めようとして数字を見て、玄は違和感を感じた。あれ?最後に自分が回したより・・・薬の量が増えていないか?そう思っていたときに、武田の声がした。「お、平山・・・?」「あ、武田。血圧が低いから、ちょっとあげようかと思っ [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(38)
  • その後も武田は玄に血圧の管理を任せてきた。自分でもできるだろうに、むしろこのような救命患者の管理は救急部の武田の方が得意だろうに、循環器内科なら血圧の管理はお手の物だろ、と言って玄に任せてきた。少しでも颯太の治療に関われることが玄の気持ちを落ち着かせてくれ、そんな武田の気遣いを有り難く思いつつ、全力で颯太の治療に当たった。時間があけば颯太のもとへ行き、そして自分にできる精一杯のことをした。そんな治 [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(37)
  • 手術は数時間で終わった。術後は血圧が保てていないということで、挿管されたまま手術室から出てきた。集中治療室へ運ばれて、色々と落ち着くまで、玄は部屋の片隅で呆然と医者や看護師の動きを見ていた。しばらくすると、その内のひとりの武田が目配せして玄を呼んだ。近付けば、眠る颯太が穏やかな表情をしていて、少し安心した。モニターでは安定した血圧を示していると思ったが、ちらりと見た点滴の内容で、血圧を強制的にあげ [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(36)
  • 救急外来に走り込めば、一番奥の重症部屋にひとが多く行き来していて、颯太がいると瞬時に分かった。鞄も置かずに、私服のままで救急室に飛び込む。玄はこの病院で研修もしていたし、循環器内科としてもよく顔を出すことで,止められることはなかった。「颯太!」目に飛び込んできたのは。まさかの姿だった。人工呼吸器・・・?なんで?颯太は挿管チューブを入れられて、完全に意識がない状態だった。腸穿孔という事態は分かってい [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(35)
  • その後の仕事を終えて、20時頃に武田と待ち合わせ、連れだって病院を出る。最近どう?と他愛もない会話をしながらステーキ屋へ向かい出した、その時に、武田の携帯が鳴った。「うわー、病院だ。ちきしょー。」「嫌な予感しかしないな。」液晶画面に病院の番号が出ているのを見て、武田が軽くし舌打ちをしながら電話に出る。「はい、武田です。え?腸穿孔?あー、分かりました。はい、はい。」武田がため息つきながら、電話を切った [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(34)
  • 颯太が退院したあとの玄は、『抜け殻』という言葉がふさわしかった。もちろん、他人にはそれを気付かせない。仕事はきっちりこなしているつもりだが、気乗りしていないことは自覚していた。少し時間があまったとき、いつもは颯太に会いに行っていたのに、それがなくなって手持ちぶさたであった。教科書を開いてみるものの、字面だけ追って結局頭に入ってこない。気付けば颯太のことを考えているが、再び音信不通となってしまった現 [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(33)
  • ふと颯太を見ると、その顔はにこにこ笑っていた。と思ったら、一瞬真面目な表情をしたかと思った瞬間。がばっと抱きつかれた。玄は目を丸くして、そして身体は逆に硬くなった。な、なんだ!?いつも冷静な頭が、突然フル回転してショート寸前となる。「へへ。ハグ、ハグ!」「そ、そうた・・・。」異常なほどに高なる心臓に気付かれないかと焦りつつ、これが友情の延長線上の行為であることを自分に言い聞かせ、玄は押し戻そうとし [続きを読む]
  • 僕のそばにいて(32)
  • どんなに忙しくても、どんなに疲れていても、毎日足は颯太の元へ向かった。颯太が明るく病気を受け止めれば受け止めるほど、玄は心が苦しくなり、なんとか颯太が心から安らげるよう祈った。せっかく始まったご飯も流動食で不味いと颯太が嫌がっているので、友人から聞いたフレーバーというものを探し回った。颯太が病室に閉じこもっているのが気になって、相田の案を拝借して外にも連れ出した。そうやって、ふとすれば熱い視線を送 [続きを読む]