灰谷/南山 さん プロフィール

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灰谷/南山さん: The Allium <創作BL小説ブログ>
ハンドル名灰谷/南山 さん
ブログタイトルThe Allium <創作BL小説ブログ>
ブログURLhttp://thealliumbl.blog.fc2.com/
サイト紹介文男女交際禁止の軽音サークルを舞台にした、群像劇BL小説を書いてます。(※一部18禁)
自由文俺様天然先輩×目つきの悪い後輩の話をメインに、幼馴染、年下攻め、高校生受け、兄弟(近親相姦)等、色々書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供89回 / 365日(平均1.7回/週) - 参加 2016/05/21 12:42

灰谷/南山 さんのブログ記事

  • marbles
  • ←前作『Footsteps of the death』へ15時過ぎに店に向かうと、ウッド調の扉にはclosedの札が掛かっていた。構わずに扉を押すと、上部に付いた鐘がカラン…と音を立てた。「すいません。ランチは終了しました」皿を片付けていた男がこちらを向き、相手が慶人だと知って破顔する。「久し振りじゃないですか」そう言った永井に、慶人は微笑み返した。「仕事、忙しかったんですか?」去年の秋にバイトから副店長に昇格した永井は、洗っ [続きを読む]
  • scatter [15]
  • 「フラワーシャワーだぁ!?結婚式かよっ」一番奥の席にふんぞり返った熊代が、不満げに叫ぶ。狭い会議室で逆側の壁に当たり跳ね返った大声は、船を漕いでいた生物部の新部長を起こした。「一昨年のパイ投げで事務からクレーム来て、去年は平和に風船なんて飛ばしたけど、今年はもうちょっと弾けていいんじゃねーの?」熊代は机に身を乗り出すと、新部長と新副部長たちを見回す。ここは事務棟の三階にある会議室で、今日は新部室と [続きを読む]
  • Headlight [6]
  • 文化祭の後から、ナオとは連絡を取っていなかった。どうせ無視されるだろうと思っていたし、試合に集中したかったし。そうしているうちに、大会は終わり、1ヶ月後には年末ライブ、という時期だ。去年の年末ライブを思い出せばまだ出会ったばかりで、この一年は随分と濃厚な時間を過ごしたのだという気がする。学校にいく用事はほとんどなく、指導教員に卒論の手直しをして貰うくらいだ。U商事には年明けから練習に参加するように言 [続きを読む]
  • genius
  • ←『dancing on the…』へ「お疲れ様でーす」大きな声で挨拶をして出て行く選手たちと入れ違うようにして、平悟は体育館の中に入る。居残りをしていた選手たちもあらかた出て行き、コーチやトレーナーが隅の方で話をしていた。平悟はモップを手に取ると、汗で濡れた床に滑らせる。途中に転がっているボールを掴むと、中央に置かれたボールカゴに投げれ入れて行った。平悟はいま、バスケットボールの若い世代の代表合宿に、アシスタ [続きを読む]
  • brusing tackle
  • 行彦と渡の話はここから→『fumble』バイト終わりでスマホを確認する。数件メッセージが入っていた。武藤が近くの喫茶店にいる、というのと、合宿中の行彦からも。店を出るとあまりの寒さに身を縮めた。何気なく見た天気予報で、合宿先である長野では吹雪いているところもあると言っていた。喫茶店に向かいながら行彦のメッセージを開くと、電話しろと一言。電話をする前に喫茶店についてしまったので、スマホをポケットにしまう。 [続きを読む]
  • Beautiful day [6]
  • 「大智くん、今月はほんとありがとう!」永井はギュっと大智の手を掴む。「こちらこそです…」バイトを辞めてしまっていたので、合宿の資金が足りなくなるところだったし、結果的には大智にもいい話だった。「乾杯するか」隼人がカウンターにグラスを置いた。永井と同様にそれを持ち上げ、3人でグラスを合わせる。甘い炭酸が疲れた身体に心地よかった。はじめは苦手だったはずの隼人にも慣れて、むしろイエコンは居心地がよくなっ [続きを読む]
  • Substitution [5]
  • 全部の公演が終わった後でもう一度部室を覗きにきた。機材は乱雑に詰め込んだまんまになっている。副部長の仕切りで打ち上げが始まっているはずだったが、部室のドアが開き、ワタルが入ってきた。「やっぱり無いみたいだなー」足元の機材やガラクタを見回して、ワタルが言う。普段は廊下に置かれている荷物も、搬入出のために部室の中に入れてあった。ワタルはドアの横の壁に寄りかかる。衣装ケースや機材に躓きながら、行彦の方が [続きを読む]
  • Feinting [5]
  • 行彦は出番が終わって、次の指示を出してからフロアに出た。時々インカムに入る声で状況がなんとなくわかる。特別問題はなさそうだったので、2組目が終わった後も楽屋に戻らずにいたら、トシオが声をかけてきた。ピカピカの革靴に、スーツ姿で。ネクタイはさすがに少し緩めている。反対の隅の方にいたらしい。「今回の仕切り、ユキがやってんだって?」「そうなんすよ。今年の部長は面倒なこと押し付けてくるんで」「出来るからや [続きを読む]
  • Retreat [3]
  • 渡は目を覚まして、目を擦る。自分の部屋と違い、片付いたワンルーム。座り心地のいいロッキングチェアと、小さなパソコンディスク。壁には少し大きめな風景画。キッチンから、トシオの姿が戻ってきてベッドのそばにロッキングチェアを寄せて座った。膝を抱え缶を開ける。「飲む?」渡は首を振る。オレンジ色の小さな灯りだけがついていた。その灯りを背にして座るトシオの表情は、見えない。身体を起こして毛布で肩を包む。「送っ [続きを読む]
  • Transition [5]
  • 2人が腰をおろせるスペースを作っておいた。トシオは窓をまたいで渡の部屋に入ってくる。袖で口を隠したが、笑っているのはバレバレだ。「相変わらずきったねーな」その一部に腰を下ろす。周りには脱ぎ散らかした服と雑誌と張り替えた後の弦と、飲みかけのペットボトル、飲み終えたペットボトル、もう必要のない雨露祭のチラシ、タブ譜の束。「雨露祭、どーだった」トシオはギグバッグからベースを出して前に抱える。「良かったで [続きを読む]
  • The reason why
  • なにを言われているのかわからないふりをして、ジャパニーズスマイルで相手を戸惑わせてると、後ろから加賀見がやってきた。すると相手は『また来るよ』と言って、やっとレジを離れた。「どうしたの?クレーム?」加賀見は明希哉の顔を覗き込む。「あ、いや、たぶん違います…」「んー?フランス語だった?」「そうですね。でも早口でよくわからなくて」明希哉はため息をつくと、レジのドロアをあけた。客のいなくなった後でレジを [続きを読む]
  • our song 〜Beautiful world〜
  • ←our song 〜Love in the cellar〜 [上]前後を男に挟まれて歩く廊下は、狭苦しい。綺麗に剪定された庭を通り過ぎ、奥の座敷まで来て、前の黒服が止まる。「開けてよろしいですか?」「どうぞ」中から、落ち着いた声がした。男が開けた障子の先には、白い着物を着た、女。「どうも」関根が笑うと、彼女は嫌そうに顔をしかめた。「下がって」その言葉に、男二人が頭を下げて廊下を戻って行く。元上司の妻、というのは、それほどに [続きを読む]
  • Troubled guy [下]
  • 「中江、っつーのな」服を投げ捨てながら、三田が言った。十馬は、細い体を見下ろす。せっせと食べさせているのに、三田の胸には未だに肋骨が浮いている。「誰?」「だれ?じゃねーよ」可愛らしい恋人は、毛を逆立てた。「タカヤに聞いた」「ほお」「お前最近、アイツとばっか、連んでるんだって?」スウェットのズボンを脱いで下着だけになった体を、十馬はベッドに押し倒す。それだけで三田は、「ふ…」と甘ったるい息を吐いた。 [続きを読む]
  • as you can see
  • ←前作『sanctuary』「ただいま」枯れた声にフクが振り返る。「おかえり」四つ這いで彼の元に向かうと、春人は仰向けになった。「久々に飲み過ぎたー!」日本の大学生生活に合わせていたらなかなか酒を飲む機会がなかったのだが、内輪の新年会に呼ばれて飲まされてしまった。危うくなったところで抜け出してきた、というのは報告する必要はないか、と思う。フクはテレビでサッカーの中継を観ている。小さめの音量で聞こえてくるス [続きを読む]
  • Suspension [7]
  • 学校帰りにトシオと会うことになった。待ち合わせた喫茶店に行くと、天海もいた。「2人っきりで会ったらまた変な噂たつだろ」「ちょっと?そんな理由で俺のこと呼んだの?」天海のツッコミにトシオは笑っている。「すんません」渡も苦笑して謝る。「こう見えて結構忙しいのよ?」「まー、奢るから飲めよ」天海の肩を抱いて無理矢理紙カップを口に寄せる。「コーヒー1杯じゃ足りないっしょ!」そう言いながらトシオの手ごと紙カップ [続きを読む]
  • Discipline [8]
  • それは、雨露祭の直前だった。高校の時の友人たちと会っていて、帰りが遅くなった。酔っ払っていい気分で、二駅分を歩いて。安っぽい街灯のついた商店街を、自宅マンションに向かっていた。途中、ワタルの部屋の前を通りかかった時だ。裏口からトシオが出てきて、その後をワタルが。固まった行彦に、トシオが先に気が付いて。わざとらしくワタルの首に腕を回して髪を撫でた。「ワタル」行彦が名前を呼ぶと、ワタルは顔を上げた。「 [続きを読む]
  • as ice [下]
  • 冬合宿の夕食後は、ほぼ毎日宴会だ。三日目の今日は、ずっとキンの隣にいたタカヤが、アキの横で話し込んでいる。セイジは明言しないが、来年の部長はセイジで、副部長は、タカヤだ。二人が話し込んでいるおかげで機嫌が良い人が一人と、悪い人が、一人。良いのは、キンの横を独占出来てる中江で、悪いのは、タカヤと全然話せない、ヘイゴ。楽しく観察している視線の端で、ハルトが気配を消しながら部屋を出て行く。バイトの男と話 [続きを読む]
  • Bad habit [4]
  • 週末の練習の後。5人揃ってファミレスに寄る。席について注文を済ませ、尚彰はTwitterでアイスホッケー部の速報をチェックした。「また、負けちゃった?」覗き込んだヒデオに言われ、眉を下げる。開幕2連勝の後、3連敗だ。「来週は、いってあげたら?」ソウイチがそう言って、尻を滑らせドリンクバーに向かう。その後を、残った3人の注文を聞いたセイジもついていった。「うーん…」自分たちがいった試合から負け続けてることと、 [続きを読む]
  • anything but you
  • ←前作『All along』仁輝はベッドの下に手を伸ばした。「空…だったけ?まだ残ってだと思ったけど」パソコンのまえにいたアキが振り返る。「そ、それは…」明らかに動揺するアキに、仁輝は目を眇める。「どゆこと?」四つ這いでアキのもとににじり寄る。「それはっ」アキは背中を背もたれにピタリとつけて後退る。「正直に言いなよ。怒らないから」少しだけ殺気を収めて、口だけで笑う。「合宿に持ってったんだよっ!なにがあるか [続きを読む]
  • shot glass
  • 「15!!」叫んだ三田が、空になったショットグラスをテーブルに叩きつける。タンっといういい音が、フロアに響いた。「じゅう…ご…」向かいの男は、半分ほど液体の残ったグラスを、机に溢す。虚ろな目は、既に周りをとらえていない。「俺の勝ちだ!」叫んで立ち上がった三田が、ふらりとよろける。見守っていた永井と十馬、それに恭也が、同時に手を差し伸べた。三田は十馬の腕をちゃんと選び取って、その胸に体を預ける。崩れ落 [続きを読む]
  • dancing on the… [下]
  • 「どーもー!トライアンドエラーでーすっ」ハウリングするほど、大きな声。恭也は、彼のテンションを上げさせたことを、後悔した。うるさいボーカルにライトを当てながら、楽しそうな様子に苦笑する。「今年の目標は、カッコイー曲やろーってことで、カッコイー曲やります」ハハハという調子外れの笑いは、彼が美形だから、辛うじて成立する間合いだ。恭也はハラハラしながら舞台を見ていた。「後輩に、カッコイーって、思われたい [続きを読む]
  • Man Of the Match
  • ←前作『Kiss from charisma』へ9月の晴天は、まるで季節を夏に巻き戻したかのようだ。恭也は、サッカーグラウンドへ足を向けた。背の高いナイター塔が見えない内から、空には騒がしい声援が響き渡っている。声を目指して行くと、サッカーグラウンドでは既に試合が始まっていた。赤いユニフォームが、M大サッカー部。相手チームは、緑色だ。そして、ゴールの前で一際大きな声をあげている黄色が、恭也の友人、緒嶋桂三だ。「サッ [続きを読む]
  • I kiss you [4]
  • ニキに話せそうなタイミングはあったが、結局言わずにその日の夜を迎えた。こうして皆でいる時のニキは、一切それらしいそぶりをして来ない。それは明希哉にとって安心でもあったが、不安要素でもあった。だから、ソウイチとのことをあえてニキに言うこともないのかもしれない、と思った。身体だけ、と割り切ってる、のかもしれない、とは未だに度々思うことだ。…たいした身体ではないけれど。温泉戻りの車を、ソウイチは外で待っ [続きを読む]
  • summer camp [8]
  • 呼び出されたキンは不思議そうな顔をした。だが、恭也の濡れた服を見て、「水遊びでもしてた?」と笑う。恭也は、引きつった笑みを返した。「俺の好きにして良いって?」倉庫の前で、キンがアキに確認する。「彼らはスーパーシードのファンだから、バンドの一員であるお前が、礼儀作法を教えてやってくれ」アキの言葉に、キンは髪をかき混ぜる。そして、チラリと恭也を見た。「おれ、思ってる以上に優しくないけど…」その言葉は、 [続きを読む]
  • Goldfish
  • →前作『disembroil』「イヤに念入りだな」いつまでもうがいをやめない恵成に、敦が言った。ムッとした表情になってしまったのは、罪悪感のせいだ。身体を拭いていた敦がバスタオルを腰に巻くのを、鏡越しに見つめる。後ろを通り抜けようとするのを振り返って引き止めた。無理やり壁に押し付けてキスをする。唇の感触を帳消しにしたくて。講座終わりで『カラオケ行こう』とケンヤとタイガを誘った。慰めるつもりが、『そんな気分じ [続きを読む]