積 緋露雪 さん プロフィール

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積 緋露雪さん: 黙考のしじま
ハンドル名積 緋露雪 さん
ブログタイトル黙考のしじま
ブログURLhttp://ninetailsgoldfox.org
サイト紹介文哲学的な、中でも存在論的な内容の詩のやうなものを書いてゐます。
自由文物書きです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供210回 / 287日(平均5.1回/週) - 参加 2016/06/13 06:42

積 緋露雪 さんのブログ記事

  • 異物を吐き出すやうに
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 異物を吐き出すやうにそいつは異物を吐き出すかのやうにおれをあしらった。その手捌きは慣れたもので、おれは路傍の石と同等に恰もなき如くに、否、あるにもかかはらず見出さうとしなければ、決して見出されることがない運命の存在として見事におれを扱ったのだ。それは普遍的なる平等をしたまで [続きを読む]
  • 棄てられる
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 棄てられる一瞥しただけであなたに私が棄てられるのは解りました。あなたは遠回しに事の確信を何とか語らうとしてゐる苦労は認めますが、そんな努力は虚しく響き、棄てられるのは私なのです。歯牙にもかけぬ魅力がない私と言ふ存在に腹を立てたところで最早手遅れで、これまでの私の歩みがその時 [続きを読む]
  • 春眠暁を覚えず
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 春眠暁を覚えず矢鱈に眠い一日が過ぎていったのです。どうしても起きてゐることが困難で、とはいへ、私は何にも疲れてはをらず、只管に眠い一日だったのです。無理矢理に起きたところで座ったままに寝てゐる次第で、どうあっても何かが私を起きさせない力が働いてゐたやうなのです。そして私は或 [続きを読む]
  • 封印
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 封印丸太ん棒や切り出した石材を見ただけで、その中に例へば仏像や女体が見えるといふ仏師や彫刻家はその姿形を素材から彫り出す事で既にその作品は完成してゐるのかも知れぬが、それは裏を返せば姿形を木材に石材に封印する事でもある。それと同じ事が頭蓋内の闇の脳と言ふ構造をした五蘊場に刻 [続きを読む]
  • 朦朧
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 朦朧黄泉の国の使者ではあるまいし、高が睡魔に襲はれたくらゐで、何も恐れる必要はないのであるが、しかし、朦朧とする意識の中に観念の化け物でも掲げてみようかとこれで此の世からおさらばするかのやうに《念》を呼び起こすその様は、何とも見窄らしくもあり歯痒いのである。 埴谷雄高が [続きを読む]
  • 世界に脱臼する
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 世界に脱臼する操り人形の糸が切れたかのやうに私の四肢はだらりと脱臼したやうなのです。それは世界に対しての私の対し方に問題があったとしかいいやうがないもので、此の世界を認識しようなどといふ暴挙を何故私が思ひ付いたのか後悔先に立たずなのです。そもそも世界認識などと言ふ譫妄に陥っ [続きを読む]
  • 絶望の行進
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 絶望の行進我が物顔で行進するそれは、こっちの都合なんて全くお構ひなし。今更参勤交代の時代でもなからうがそれが行進すれば、此方は平伏するばかり。ちらりでもそれを見てしまったならば、もう意識はそればかりにこだわり、盲目になるばかり。それだけそれは権威の象徴なのであった。 そ [続きを読む]
  • 偽装
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 偽装そのままでいいと言はれようが、おれは終始偽装する。それが世界に対する正統な振る舞ひ方で、騙し騙される此の世の渾沌の中での唯一残さた主体の取り得る姿勢なのだ。 此の世は欺瞞に満ちてゐるなどと嘯いたところでそれは現実逃避の逃げ口上に過ぎず、此の世が欺瞞に満ちてゐるからこ [続きを読む]
  • 異形
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 異形頭蓋内の闇の中に棲まふ異形のものたちに何時喰はれるか解らぬままに、冷や冷やしながら、また、背中に嫌な汗を流しつつ、おれはそれでも此の世に佇立しなければならぬ。 それは時空間を切り裂くやうにして立たねばならぬ。さうぢゃなきゃ、おれは頭蓋内の異形のものたちにたちどころに [続きを読む]
  • すれ違ひ
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} すれ違ひおれはしっかりとお前を見つめ、最低の礼儀は尽くしたつもりだが、それが癪に障ったお前はおれに対して牙を剥いたのだ。それがお前のおれに対する切実なる思ひの表現であり、おれの存在はお前を瞋恚に駆らせる導火線でしかなかったのだらう。怒りを爆発させたお前は、おれに牙を剥き、吾 [続きを読む]
  • 惚れる
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 惚れるその存在を全的に受け容れたいと言ふ欲求に駆られ、何もかもをかなぐり捨ててでも抱きしめたいのです。あなたは既に私にとっての欲望の捌け口であり、私の理想なのです。これを恋と言ふのでせう。切ない思ひを噛み締めながら、あなたからの便りを心待ちにしてゐる私がゐます。 さうし [続きを読む]
  • 幽玄なる重み
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 幽玄なる重み20世紀初頭に自身の患者の死の直前の体重と死後の体重を量ったボストンの医師、ダンカン・マクドゥーガルといふ先達がゐることに思ひを馳せ、確かに其処には体重の差異が認められたやうだが、それが即ち、「心」若しくは「意識」の重さかと言へば、それは否と言ふ輩が多いに違ひない [続きを読む]
  • 或る冬の日に
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 或る冬の日に哀しい女が流した涙は、凍てつく寒風を起こします。落ち葉もすっかり落ち尽くした裸の木が、それを欲してゐるからなのです。 幾時代が過ぎまして、木のみが生き残りました。哀しい女は、幾人も死んでしまひましたが、何時の時代も哀しい涙を流すのです。それを受け止められる男 [続きを読む]
  • 焦燥する魂
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 焦燥する魂空きっ腹にのむ煙草に全身が弛緩して行く中、魂だけは吾を渇仰して、また、世界を渇仰して已まないのです。髪を振り乱し、形振り構はず魂は貪婪に存在を欣求して已まないのです。そもそも私の存在は魂との大きくずれてゐて悩ましいのです。これは誰にもあることとは思ひますが、悲嘆に [続きを読む]
  • 死へ傾く
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 死へ傾く生と死の均衡が破れたとき、生者はもう死へとまっしぐらへと突き進む。これはどうすることも出来ぬことで絶えず、生と死の均衡の元に生が成り立つ以上、その均衡が破れれば、死への顚落は必然なのだ。 それでも残された生の時間を充実したものにするのに、周りのものは変はらぬ日常 [続きを読む]
  • 趨暗性
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 趨暗性何故にかうも惹かれるのでせう。瞼を閉ぢただけでもう闇の世界の入り口に立てるのです。闇好き、つまり、趨暗性なる私にはこれ程耽溺出来る「遊び道具」は外にはないのです。或る時期は無限への憧憬から瞼を閉ぢては闇に耽溺し、その中で、私は内的自由を存分に味はってゐたのです。それも [続きを読む]
  • 欠伸する影法師
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 欠伸する影法師無線のAntenna(アンテナ)が強烈な空っ風でくう〜んと撓み、その撓みにおれは凭れる資格はあるのかと問ふてみるが、冬の羸弱な陽射しに欠伸する影法師は、陽だまりでうつらうつらとうたた寝したくてしやうがなく、Antennaの撓みの影に凭れたくて仕方がないのだ。 Antenna上空の [続きを読む]
  • 没落の果てに
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 没落の果てに嘗ては没落しても這ひ上がる道は狭いながらも残されてゐて、戦後のこの極東の島国はそれ故に這ひ上がれたのですが、現在は、最早その道は閉ざされてしまひました。 一度没落したならば、それはどん底へとまっしぐらで、上を見上げても最早光明は全く見えず、無限につながる漆黒 [続きを読む]
  • 独断的なる五蘊場試論その二
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 独断的なる五蘊場試論その二命題:此の世は秩序の縁に、つまり、渾沌の縁にある。 証明:例へば思考する時に、その思考は渾沌錯綜するが、しかし、或る二択へと収束する。そして、その二択はどちらも秩序ある埒内のものである。その後、其処で現存在は二択の内一つを選択し、それを足場に思 [続きを読む]
  • 独断的なる五蘊場試論その二
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 独断的なる五蘊場試論その二命題:此の世は秩序の縁に、つまり、渾沌の縁にある。 証明:例へば思考する時に、その思考は渾沌錯綜するが、しかし、或る二択へと収束する。そして、その二択はどちらも秩序ある埒内のものである。その後、其処で現存在は二択の内一つを選択し、それを足場に思 [続きを読む]
  • 畸形
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 畸形さうです。私は畸形の人間として生れてきました。だからといって私自身に対して憤懣はないのですが、事、他者にとっては私の存在は見るも無惨な有り様のやうなのです。畸形がそんなにをかしいのか、内心ではくすくすと衆目が嗤ってゐる声が彼方此方から聞こえてくるのです。然もなくば、―― [続きを読む]
  • 何となく
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 何となく低気圧が来ると途端に体調を崩す身にすれば、雪景色は哀しいのでした。何となく哀しいのです。しんしんと降り積もる雪が辛いのです。止めどなく溢るるのは憂鬱な気分で何となく哀しいのです。 生きるのは苦しくて私は雪景色を恨むのです。ここが人間の浅薄なところで、恨んだところ [続きを読む]
  • 深淵を見下ろす
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 深淵を見下ろすネブカドネザル王 ゆっくりと渦巻くその中心には底が見えぬ深淵が形成されてゐて何故か私はそれを見下ろせるのです。まるでそれはヰリアム・ブレイクの詩篇のやうな幻視の世界に呑み込まれたやうな世界だったのです。ブレイクがabyssと呼んだであらう其処には苦悶するネブカド [続きを読む]
  • 脱力してしまった
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 脱力してしまった操り人形の糸が切れたやうにぶら〜んと四肢が揺れるのみのその醜態にすら最早何ら反応する気力もなく、只管に自己に潜り込むのみの脱力感は、自己を叱咤する気力もなく、唯、ぼんやりと虚空を眺め、ずきずきと痛む頭痛に集中力を奪はれては、唯、哀しさのみが湧いてくるものだ。& [続きを読む]
  • 忘却
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 忘却確かにあったものが無いことの薄ら寒さにぞっとしながらもそれを受け容れなければならぬ齢になったのかと感慨に耽る余裕はこれっぽっちもなく、忘却は、しかし、なし崩し的にやってきて、根こそぎ、おれの記憶を奪ひ去って行くのだ。 それとも数多に散らばる記憶の断片に紛れ込んで、そ [続きを読む]