梨野礫・エッセイ集 さん プロフィール

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梨野礫・エッセイ集さん: 梨野礫・エッセイ集
ハンドル名梨野礫・エッセイ集 さん
ブログタイトル梨野礫・エッセイ集
ブログURLhttps://nasino.muragon.com/
サイト紹介文古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供228回 / 365日(平均4.4回/週) - 参加 2016/06/23 11:16

梨野礫・エッセイ集 さんのブログ記事

  • 珠玉のコマーシャル
  •  テレビ番組、とりわけコマーシャルには醜悪な画像が満ちあふれている。コマーシャルは1本15秒で15万円(×視聴率)といわれている。仮に視聴率10%番組のコマーシャルは1秒あたり1000円という計算になる。そこでそれを支払うスポンサー(並びに制作担当者たち)は、その15秒間に可能な限り多くの情報を盛り込もうとする。関心をひくための音響のみならず、画像も点滅、早送りなどなど様々な技術を駆使して、ただひ [続きを読む]
  • 珠玉のコマーシャル
  •  テレビ番組、とりわけコマーシャルには醜悪な画像が満ちあふれている。コマーシャルは1本15秒で15万円(×視聴率)といわれている。仮に視聴率10%番組のコマーシャルは1秒あたり1000円という計算になる。そこでそれを支払うスポンサー(並びに制作担当者たち)は、その15秒間に可能な限り多くの情報を盛り込もうとする。関心をひくための音響のみならず、画像も点滅、早送りなどなど様々な技術を駆使して、ただひ [続きを読む]
  • 珠玉のコマーシャル
  •  テレビ番組、とりわけコマーシャルには醜悪な画像が満ちあふれている。コマーシャルは1本15秒で15万円(×視聴率)といわれている。仮に視聴率10%番組のコマーシャルは1秒あたり1000円という計算になる。そこでそれを支払うスポンサー(並びに制作担当者たち)は、その15秒間に可能な限り多くの情報を盛り込もうとする。関心をひくための音響のみならず、画像も点滅、早送りなどなど様々な技術を駆使して、ただひ [続きを読む]
  • 映画「夜ごとの夢」(監督・成瀬巳喜男・1933年)
  •  ユーチューブで映画「夜ごとの夢」(監督・成瀬巳喜男・1933年)を観た。この映画の面白さ(見どころ)は、何と言っても「配役の妙」にある。小津安二郎作品でお馴染みの坂本武、飯田蝶子コンビが阿漕な仇役、齋藤達雄が救いようのない無様な男を演じ、吉川満子、新井淳が思い切りお人好し、善人夫婦の景色を醸し出す、そのコントラストがたまらなく魅力的であった。  主人公はおみつ(栗島すみ子)という名のシングルマザ [続きを読む]
  • 映画「路上の霊魂」(監督・村田実・1921年)
  •  ユーチューブで映画「路上の霊魂」(監督・村田実・1921年)を観た。ヴィルヘルム・シュミットボンの『街の子』(森鴎外訳)とマクシム・ゴーリキーの『夜の宿(どん底)』(小山内薫訳)が原作で、ナ、ナ、ナント、日本の演劇界の革新に半生を捧げた小山内薫自身が出演しているとは・・・。ウィキペディア百科事典では〈『路上の霊魂』は同時に進行する出来事をクロスカッティングしたり、回想場面を挿入したりする近代映画 [続きを読む]
  • 映画「女の歴史」(監督・成瀬巳喜男・1963年)
  •  ユーチューブで映画「女の歴史」(監督・成瀬巳喜男・1963年)を観た。この映画には三組の男女が登場する。一は清水幸一(宝田明)と信子(高峰秀子)の夫婦、二は幸一の父・清水正二郎(清水元)と母・君子(夏原夏子)の夫婦、三は幸一の息子・功平(少年期・堀米広幸、成人後・山崎努)と恋人・富永みどり(星由里子)のカップルである。 時代は戦前、戦中、敗戦直後から戦後にかけて、舞台は東京深川、栃木の疎開先、東 [続きを読む]
  • 横綱・白鵬の課題
  •  東京新聞7月25日付け朝刊(20面)に「横審 白鵬を特別表彰へ 39度目V最多勝更新は『偉業』」という記事が載っている。横綱審議委員会(日本相撲協会の諮問機関)北村正任委員長は白鵬が通算勝利数を1050まで伸ばしたことに触れて「多分、誰にも破られない記録。大変な偉業だ」と評価し、特別表彰することを決めたという内容である。  そのことに格別の異論はないが、「大相撲とは何か」ということにも思いを巡ら [続きを読む]
  • 夏の思い出
  • 今日から学校は「夏休み」、現役時代は、1年中で1番「楽しい日」であった。(ちなみに、1番「憂鬱な日」は8月31日であった)  〈夏が来れば思い出す、はるかな尾瀬・・・〉という歌があるが、私の場合、思い出すのは「静岡」である。静岡には母方の実家があり、満州から引き揚げてきた私は、小学校入学時まで、その実家で祖母とともに過ごした関係で、学齢期になっても「夏休み」は、ほとんど静岡に「帰省」していたか [続きを読む]
  • 横綱・稀勢の里の《選択肢》
  •  大相撲名古屋場所三日目、横綱・稀勢の里は前頭二枚目・栃の心に敗れ1勝2敗となった。このまま土俵を続ければ、負け越すことは必定、たとえ勝ち越しても横綱の成績としては不本意な結果に終わるだけだろう。敗因は「左大胸筋損傷、左上腕二頭筋損傷」が全治していないことにある。そこで休場という選択もあるが、それでは先場所と同じである。稀勢の里の負傷は、おそらく力士生命にかかわる深刻な状態に違いない。はたして、以 [続きを読む]
  • 夏木立
  • ◆老い老いてまたいつか見ん夏木立 ◆過ぎし日の悔いありありと走馬灯 ◆ガラス窓雨に打たれし蜘蛛の影 ◆夏帽子見え隠れする峠道 ◆炎天下ゆらゆら揺れる柳かな ◆渡し舟夏の思い出運びけり (2017.7.6) [続きを読む]
  • 映画「母を恋はずや」(監督・小津安二郎・1934年)
  •  ユーチューブで映画「母を恋はずや」(監督・小津安二郎・1934年)を観た。「(この映画の)フィルムは現存するが、最初と最後の巻が失われている不完全バージョンである」(ウィキペディア百科事典)。  裕福な家庭・梶原家が、父の急逝により没落していく、そこで展開する家族の人間模様がきめ細やかに描き出されている。父(岩田祐吉)は、今度の日曜日、家族と七里ヶ浜へピクニックに行く約束をしていたが、長男の貞夫 [続きを読む]
  • 映画「君と行く路」(監督・成瀬巳喜男・1936年)
  •  ユーチューブで映画「君と行く路」(監督・成瀬巳喜男・1936年)を観た。タイトルに「三宅由岐子作『春愁紀』より」とある。舞台は神奈川・鎌倉海岸の別荘地、ある別荘に母・加代(清川玉枝)とその息子、長男の天沼朝次(大川平八郎)、次男の天沼夕次(佐伯秀雄)が住んでいた。母は芸者上がりのシングル・マザー、亡くなった旦那から別荘と財産を貰い受け、女手一つで二人の子どもを育て上げた。兄の朝次はすでに会社勤め [続きを読む]
  • 映画「残菊物語」(監督・溝口健二・1939年)
  •   原作は村松梢風、五代目尾上菊五郎(河原崎権十?)の養子・二代目尾上菊之助(花柳章太郎)の物語である。冒頭は歌舞伎座の楽屋裏、これから「東海道四谷怪談」隠亡堀の場が始まろうとしている。有名な「戸板返し」後の「だんまり」で、菊之助は与茂七を演じたのだが、直助役の菊五郎は、いたって不満足、「ダイコ」(大根)役者だと決めつける。火の玉(人魂)の扱いまでもなっていないなどと当たり散らす始末、周囲の連中は [続きを読む]
  • 教訓Ⅶ・《革命をめざす人々へ》
  •  夢と現実を見間違えてはならない。どこまで行っても、夢は夢、現実は現実である。革命とは、現実を変えることではない。現実を変えるのは経済であり、政治である。革命とは、夢を語ることである。だから、革命はむなしい。革命は泡のように消失する。革命は永久に続くが、永久に実現しない。そのことを踏まえて、革命をめざす人々に提言する。  一に、「一夫一婦制」を撤廃することである。「一夫一婦制」は、子孫の継承と私有 [続きを読む]
  • 映画「故郷(ふるさと)」(監督・伊丹万作・1937年)
  •  ユーチューブで映画「故郷(ふるさと)」(監督・伊丹万作・1937年)を観た。  信州の山村にある酒屋の家族の物語である。タイトルバックには、ニワトリ、牛、犬の鳴き声、小鳥の囀り、子どもたちの唱歌「水師営の会見」が聞こえる。やがて映し出されたのは「喜多の園」という看板の酒屋で、味噌、缶詰なども扱っているようだ。店先では、小学校5年生の剛(船越復二)が、教科書を音読しながら店番をしている。別荘から注 [続きを読む]
  • 映画「浪華悲歌」(監督・溝口健二・1936年)
  •  ユーチューブで映画「浪華悲歌」(監督・溝口健二・1936年)を観た。19歳の女優・山田五十鈴主演の傑作である。冒頭は、薬種問屋の主人・麻居(志賀廼家弁慶)が、けたたましい嗽いの音を立てて洗面・歯みがきをしている。タオルで顔を拭きながら縁側に出る。女中に「このタオル、しめってるがな」。朝の太陽を仰ぎながら「商売繁盛、家内息災」、やがて朝食。茶を啜ると「ああ、苦い」、「卵がない」「海苔がない」、女中 [続きを読む]
  • 映画「桃中軒雲右衛門」(監督・成瀬巳喜男・1936年)
  •  原作は真山青果、明治から大正にかけ、浪曲界の大看板で「浪聖」と謳われた桃中軒雲右衛門の「身辺情話」である。成瀬作品にしては珍しく「男性中心」の映画で、女優は雲右衛門の曲師であり妻女のお妻を演じた細川ちか子、愛妾・千鳥を演じた千葉早智子しか存在感がない。(他は、ほとんど芸者衆である。)  筋書きは単純、九州から東京に凱旋する桃中軒雲右衛門(月形龍之介)が、先代からの曲師・松月(藤原釜足)と、途中の [続きを読む]
  • 映画「恋も忘れて」(監督・清水宏・1937年)
  •  ユーチューブで映画「恋も忘れて」(監督・清水宏・1937年)を観た。横浜のホテル(実際はチャブ屋)で働く一人の女・お雪(桑野通子)とその息子・春雄(爆弾小僧)が、様々な「仕打ち」を受ける物語(悲劇)である。  筋書きは単純、お雪はシングルマザー、一人息子の春雄(小学校1年生)を立派に育て上げようと、水商売に甘んじている。しかし、その生業が災いして春雄は孤立、かけがえのない命を落としてしまう。それ [続きを読む]
  • 《感情》の育て方
  •  「感情」の源は「快・不快」という生理的感覚である。胎児は母胎に護られて「快」の感覚を味わっている。(母胎が十分に護れない場合は「不快」を感じるかもしれないが・・・。)その快感は、出生時に妨げられる。産道内での圧迫に堪え、大気中に生まれ出る時には、肺呼吸を始めなければならない。気圧、気温、湿度など、周囲の環境は一変するので新生児は極めて「不安定」な状態に置かれる。その時の感覚は、ほとんど「不快」 [続きを読む]
  • 映画「浅草の灯」(監督・島津保次郎・1935年)
  •  ユーチューブで映画「浅草の灯」(監督・島津保次郎・1935年)を観た。東京・浅草を舞台に繰り広げられるオペラ一座の座長、座員、観客、地元の人々の物語である。  冒頭は、オペレッタ「ボッカチオ」の舞台、座員一同が「ベアトリ姉ちゃん」を合唱し ている。その中には、山上七郎(上原謙)が居る。藤井寛平(斎藤達雄)が居る。飛鳥井純(徳大寺伸)が居る。香取真一(笠智衆)が居る。そして、新人・小杉麗子(高峰 [続きを読む]
  • 映画「サーカス五人組」(監督・成瀬巳喜男・1935年)
  •  ユーチューブで映画「サーカス五人組」(監督・成瀬巳喜男・1935年)を観た。この映画、タイトル、スタッフ、キャスト紹介までの画面は鮮明であったが、物語が始まった途端に、どこがどこやら、誰が誰やら、茫として判らない。要するに、フィルムが劣化して霞がかかっているのだ。それもまた一興、古文書を解き明かす思いで、画面に見入った次第である。鮮明なタイトルには「古川緑波原作、成瀬巳喜男演出」と添えられている [続きを読む]
  • 安倍首相は「首提灯」
  •  東京新聞6月11日付け朝刊「本音のコラム」(27面)に、法政大学教授・山口二郎氏が「文明か野蛮か」という一文を寄せている。「この一週間の国会審議を見て、日本の議会政治の崩壊は最終段階に入ったと痛感した」という書き出しに始まり「われわれも文明人でありたいなら、黙っていてはならないのである」と結んでいる。内容は、安倍首相の答弁は、聞かれたことに答えず無駄話に終始しており、小学校の学級会にも劣る、首相 [続きを読む]
  • アリとキリギリス
  •  イソップ寓話に、有名な「アリとキリギリス」がある。そのあらすじは、以下の通りである。 〈夏の間、アリたちは冬の食糧を蓄えるために働き続け、キリギリスはバイオリンを弾き、歌を歌って過ごす。やがて冬が来て、キリギリスは食べ物を探すが見つからず、最後にアリたちに乞い、食べ物を分けてもらおうとするが、アリは「夏には歌っていたんだから、冬には踊ったらどうだい」と、食べ物を与えることを拒否した。キリギリスは [続きを読む]
  • 映画「港の日本娘」(監督・清水宏・1933年)
  •  ユーチューブで映画「港の日本娘」(監督・清水宏・1933年)を観た。戦前の男女の色模様を描いた傑作である。港の日本娘とは黒川砂子(及川道子)のことである。彼女には無二の親友、ドラ・ケンネル(井上雪子)がいた。この二人に絡むのが男三人、プレイボーイのヘンリー(江川宇礼雄)、貧乏な街頭画家・三浦(齋藤達雄)、酒場の紳士・原田(南條康雄)である。  砂子とドラは、横浜・山の手の女学校に通う仲良しで、下 [続きを読む]