紫木蓮 さん プロフィール

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紫木蓮さん: 月に秋草
ハンドル名紫木蓮 さん
ブログタイトル月に秋草
ブログURLhttp://moonautumn.blog.fc2.com/
サイト紹介文花より男子の二次小説。類が大好きです。類や総優CPの幸せ、ほんわかするお話を書いてます♪
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供350回 / 328日(平均7.5回/週) - 参加 2016/07/03 15:31

紫木蓮 さんのブログ記事

  • precious 26
  • 優紀は田中と名乗った弁護士に連れられ近くのカフェに入った。奥まったひと気のない席を弁護士が選んだのを見て優紀はとても憂鬱な気分になる。注文したコーヒーとグレープフルーツジュースが運ばれ、ウェイトレスが離れるのを確認してから弁護士は口を開いた。「突然、お声をかけてしまい驚かれましたか?」弁護士は落ち着いた声で優紀に話しかける。「はい・・・」「それは失礼しました。・・・先ほど、週刊誌の広告を熱心に見て [続きを読む]
  • precious 25
  • 優紀は家に戻ると食事を少しだけ取った。赤ちゃんがおなか空いてしまうかもと思うと吐き気がしても頑張って食べることができて、ひとって現金だなと笑みがこぼれる。優紀は道すがらずっとお母さんに話そうか迷っていた。姉のほうが話しやすいけれど、きつく咎められることも許してくれないことも想像がつく。でも、お母さんにも話したくても泣かれてしまうかも、産んではだめって言われてしまうかもと思い優紀は告げることができな [続きを読む]
  • precious 24
  • 優紀は一睡もできなかった。ベッドで横になりながら何度もぺたんこのおなかに触れる。なんだかとても温かくて、すごく怖い。ここに命が宿っているなんてピンと来なくて、怖い、すごく怖い。それなのに、不思議にぽわんと胸があったかくなる。ドキドキする。西門さんとわたしの赤ちゃん・・・・・・優紀はぺたんこのおなかを両腕で抱えると小さく身体を丸めた。優紀はようやく朝方うとうとして起きたときには昼を過ぎていた。気分は [続きを読む]
  • precious 23
  • 胸元の透明な綺麗な石を弄るのは癖になっていた。あまりに大きさに『本当にダイヤモンドなのかしら?』と思っても、宝石の知識などのないから考えても優紀には分からない。けれど濁りなど一点もなく美しく綺麗で強靭な石は総二郎のように、優紀には思えた。美しく深淵な美の世界を自分のものとして、尊敬と羨望を受け、何でもないというようにしっかりと立っている。透き通った輝きは総二郎の緑色を帯びた黒い瞳の真摯な輝きに似て [続きを読む]
  • precious 22
  • 総二郎はあきらに言われるまでもなく日本に帰るための準備を進めていた。残っていた仕事を大急ぎで片付け、おびただしい数の招待状には丁寧な詫び状に日本での茶会の誘いを添えれば、喜びの礼状が舞い込む。そうすれば帰国の目処も立ち、総二郎はあとを現地スタッフに任せさっさと機上の人となった。ぽっかりと時間が空くと総二郎はこころの中の優紀の姿を追い、優紀としたなんでもない会話を繰り返し思い出し微笑みが浮かぶ。それ [続きを読む]
  • precious 21
  • 総二郎は慌ててあきらに電話をかけた。まだ日本は深夜で、初めこそ眠そうだったあきらも総二郎の話しを聞くうちに目が覚めたようだった。「わかった。すぐに調べさせる」「頼む。優紀がひどい目にあってないといいが・・・」総二郎の苦しげな声を隠すことも出来なかった。あきらも総二郎の様子に気づいたろうがそれには触れず、何か分かったら連絡をすると短く応え電話を切った。その夜、総二郎はベッドに横になってもなかなか寝付 [続きを読む]
  • precious 20
  • 総二郎はあきらに後を頼み渡米しなければならなかった。本来ならば自分が直接優紀を探したいところだったが西門が関わっているか否かがはっきりしない今はあきらが言う通り総二郎が表立つことは得策ではなかった。日本にいても自分が何もできない不甲斐なさに気持ちが滅入る。優紀がひとりきりではないか、寂しがってはいないか、困ってはいないかと気が揉め、それでも仕事に追いまくれられ呆然とする時間もないと反対に頭が冴える [続きを読む]
  • precious 19
  • 総二郎が日本にいられるのはせいぜい三日ほどが限界だった。もともと優紀に逢いに来るのが目的で仕事は口実でしかなく、海外での仕事はまだ残っていて渡米しなければならない。その間、総二郎はあきらと会い優紀を探すための打ち合わせを続けた。総二郎は話したくなかったが仕方なくさらに詳しい話しを打ち明けると、あきらは総二郎の行いに眉をひそめはしたが口に出して責めはしなかった。届けられる情報にはほとんどめぼしいもの [続きを読む]
  • precious 18
  • 総二郎はあきらが今までに調べ、分かったたことを話すのを聞いていた。「事件や事故に巻き込まれていることはなさそうだ。関東圏の警察や病院はもれなく調べさせたからな」「全国じゃないのか?」「俺たちならともかく、優紀ちゃんが全国規模で事件に巻き込まれるとかほとんど考えられないだろう」「ああ・・・そうだな・・・」総二郎は力なく応え、ため息をついた。「総二郎、帰国したばっかなんだろ?続きは少し休んでからにする [続きを読む]
  • precious 17
  • 座り込み蒼白の総二郎を見下ろし、あきらも戸惑っていた。「総二郎、おい、総二郎!」「あ・・・・ああ」「大丈夫か、総二郎?真っ青だぞ」「・・・・・・ああ」返事はするけれど茫然自失の総二郎の様子にあきらは問いただすことを躊躇い口をつぐんだ。あきらが詰め寄ったときは『ほかの女と同じだ』とうそぶき、それ以上立ち入られたくないとばかりに反対に喰ってかかったのに、優紀がいなくなったことを知った途端この有り様だっ [続きを読む]
  • precious 16
  • 仕事の目処が立ったと思えば次から次に増える仕事のせいで一時帰国が有耶無耶になりかけ、総二郎の機嫌は最悪に悪かった。慶太郎にどうでも良い仕事を口実に時間を作らせると早速邪魔が入らないうちにと帰国した。機上でも空港でも優紀に連絡をしても連絡が取れなかった。時間を確認すると英徳にまっすぐに向かえばランチタイムの頃には到着出来そうで、優紀の様子を知るならつくしを捕まえるのが手っ取り早いと踏んだ。アメリカに [続きを読む]
  • precious 15
  • 「総二郎さん、着きましたよ」「ああ」慶太郎に声を掛けられ総二郎ははっとして自分がぼんやりしていたことに気がついた。ロサンゼルスの晴れ渡った空とはちがい総二郎の気持ちは重苦しく、その原因もはっきりしていた。数日前から突然優紀と連絡が取れず何度電話してもメールしても折り返して来ることがないためだった。体調が悪そうだったがまさか入院でもしたのだろうかと考えるが、アメリカにいる総二郎には調べる手段がない。 [続きを読む]
  • precious 14
  • あきらは総二郎、類と別れ、数週間ほどアメリカでの仕事を済ませ帰国すると、早々に櫻子があきらの邸を訪れた。「美作さん、お願いがあるんです」「何?俺で役に立つことならするけど」尋常ではない様子の櫻子は思い詰めた表情をして悔しそうに俯いた。「どうした?」「優紀さんがいなくなってしまったんです。優紀さんを探すのを手伝って下さい」「優紀ちゃん?優紀ちゃんがいなくなった?それって、どういうことだ?事故とか、事 [続きを読む]
  • precious 13
  • 「君を張ってるパパラッチが今日は外にいっぱいだろ?またのチャンスにするよ」「じゃ、必ず連絡してね」若手トップ女優といわれている金髪の女は総二郎に連絡先の書いたコースターを渡すと色っぽい視線を送り去っていった。総二郎はそれをくしゃくしゃと握りつぶして空のグラスとともに横を通ったウエイターのトレーに置いた。「あんないい女の誘いを断るって、総二郎、どっか悪いのか?」「あきらか、それに類も」振り向くと見慣 [続きを読む]
  • precious 12
  • わずか三日しかない時間が惜しい。「大学に行かないと・・・」と困り顔の優紀ににこやかな笑顔で「じゃオレも一緒に講義受けようかな?」困らせ、結局、総二郎の思い通りにしてしまった。優紀を夜は自宅に送り届け朝になれば迎えに行き、片時も傍から離さない。寸暇を惜しむように身体を繋げ、愛おしむように口づけを交し、愛撫した。優紀は受けとめきれない愛撫と行為に疲れ果て総二郎の腕の中で眠り、目覚めれば再び繰り返される [続きを読む]
  • precious 11 R15
  • ちょっとセクシャルなシーンがあります。パスワードをかけるほどではないかと思うのでこのままUPします。苦手な方はUターンをお願いします。海外での生活も二か月ほどたったころ、たまたま日本から来ていた家元と一緒にレセプションに参加しなければならなかった。総二郎は面白くないが、鉄壁のポーカーフェイスで体裁を保ちなんとかやり過ごした。役目も終わり家元から離れ会場をあとにしようとしていたところを引き止められた。 [続きを読む]
  • precious 10
  • 「じゃ、先に帰るね」着替えを終えたサラが現れた。「ああ、気をつけて帰れよ」裸でベッドに寝転んだまま総二郎は応え、サラはさっぱりとした大人びた笑顔を見せた。「バイバイ、ジロー」部屋のドアが閉まる音を聞き、総二郎は伸びをした。結局、ただのセックスだった。聖域を汚してしまうような気持ちと同時に期待に胸が高なったのに、サラを抱きしめても、懐かしい香りに包まれてもなんの感慨もなかった。優紀よりも男をその気に [続きを読む]
  • precious 9
  • 約束通り、総二郎は優紀と三日と空けずにデートをしていた。昼間は優紀の行きたい場所へ出掛ける。公園や図書館、カフェなどに立ち寄り優紀に付き合い、夜はホテルで思うままに優紀を抱いた。総二郎は薄い膜さえもどかしくコンドームを着けず、もちろん十分に注意はして優紀を抱いた。何度抱いてもぐずぐずに蕩けてしまうほどの快楽に包まれ、飽きることなど考えられない。別れればすぐに乾きを覚え、離れている時間が物足りなく感 [続きを読む]
  • precious 8
  • 腕の中でぐったりする優紀の頬に総二郎は唇を押し付けた。柔らかな頬はここちよく何度となくリップ音をさせて口付けた。「優紀」腕の中の華奢な身体を抱きしめ名を呼び、顔を覗き込むと恥ずかしげに頬がピンク色に染まる。さんざん総二郎に責められ淫らに乱れたとのが嘘のように清らかな少女のようで可愛らしい。「優紀」総二郎は再び名を呼ぶと、今度は唇を重ねた。くちゅと舌を絡ませ、小さな唇を食み舐める。「っ・・ふぅ・・・ [続きを読む]
  • precious 6
  • 「優紀ちゃん、時間空いたんだ。今からデートしよ」「えっ、ちょ、ちょ、ちょっとまってください!」優紀の小さくくぐもった声のあと、ガタガタ、パタパタ、ガラッという大慌て音が続いた。「はっ、はい!西門さん、デートって今すぐですか?!」「うん、そう。打ち合わせが速攻で終わって時間できたんだ」「はっ、はい!わかりました!」「十五分後に正門に迎えに行くね」「はっ、はい、わかりました!」総二郎は手の中のスマホを [続きを読む]
  • precious 5
  • 優紀との仲は誰にも秘密にしていた。優紀に彼氏ができるまでという期間限定だということもあったが、付き合いを終わらせるとき面倒だし、つくしにバレればうるさいことこのうえないのは目に見えていた。優紀に秘密だと話しても、にっこりと笑顔で「わかっています」と応えた。けれど優紀が誰にもバレないように装うことができるとは思えず、総二郎はバレたときはそのときのことと考えていた。それなのに優紀は総二郎との関係をおく [続きを読む]
  • precious 3
  • 水族館デートを楽しみすぎてランチには遅い時間になっていた。「優紀ちゃん、なに食べたい?」「ランチ用意してきました。海を見ながら食べませんか?」「用意して来たの?」「はい。あ、おいしいサンドイッチのお店なんです」総二郎が手作りが苦手なのを承知している優紀は手作りのお弁当などを持って来ることはない。「優紀ちゃん、おすすめか。いいね」総二郎は優紀の肩を抱きゆっくりと海辺へ向かいベンチに並んで座った。優紀 [続きを読む]
  • precious 2
  • 総二郎はシャワーを浴びて女のきつい香水の匂いを念入りに洗い流した。昨夜の服を着るのはイヤだったが仕方なく羽織りペットボトルの冷たい水を飲んだ。今日のデート先にはこの服装ではいまいちだなと思い途中着替えようと決めた。「じゃ、オレ、先に出るから」裸のままベットでタバコを吸っている女に声をかけた。「えー!あたしも行くから待ってて。一緒にコーヒー飲もうよ」「オレ、今からデート。じゃあね」総二郎はひらひらと [続きを読む]
  • precious 1
  • 『alone』の連載版となります。題名も変更し、年齢設定を少し変えています。また『in the closet』や『Fall again』などとは各々の感情も違い、ちがう恋愛ストーリーです。ただお読みいただいて気持ちの良いお話にはしたいと思っています。よろしければ、お付き合いください。優紀 有名女子大学の一年生、総二郎 大学二年生 の初秋から始まります。街路樹の葉が赤や黄色に色付き落ち始めていて、カフェでするお茶も外では少し寒 [続きを読む]
  • ジェラシー 20
  • パーティーから数日後、NYから戻って来たつくしを交えていつものメンバーで女子会をしていた。総二郎は終わるころに迎えに来るとお開きになっていないというのに優紀を連れ帰ろうとするのでつくしたちから文句を言われ仕方なく席に着いた。「優紀とは久しぶりなのに、早く迎えに来過ぎだよ」「うるせー、嫁を返せ」肩を抱き寄せられ優しく頬笑みかけられると優紀の頬は朱に染まらずにはいられないのに、つくしは憎まれ口を叩き、総 [続きを読む]