いのうま さん プロフィール

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いのうまさん: いのうま読書録
ハンドル名いのうま さん
ブログタイトルいのうま読書録
ブログURLhttp://inoumadokusyoroku.blog.fc2.com/
サイト紹介文昔に読んだ本から最近気になった本まで、独断と偏見で綴ります。ジャンルはいろいろ。ミステリーやや多し?
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供61回 / 240日(平均1.8回/週) - 参加 2016/07/16 15:01

いのうま さんのブログ記事

  • 「コロヨシ!!」 三崎亜記
  • 「コロヨシ!!」 角川文庫 三崎亜記三崎さんの独特の世界観が好きで、期待して読んだけど、ちょっと違ったみたい。「掃除」がスポーツになるなんて、設定はすごく魅力的だったんだけどなぁ。途中の話の進み具合も何か歯切れが悪い感じだし、消化不良的な終わり方でした。と、思ったら、続編があるんですね。ん〜、時間があったら続編も読もうかな。そんな感じです。 [続きを読む]
  • 「映画篇」 金城一紀
  • 「映画篇」 金城一紀 集英社文庫映画に絡んだ短編集ですが、それぞれに繋がりがあります。最後まで読むと、「そうだったか!」とぽんと膝を打ちたくなりました。中でも「ペイルライダー」がかっこよくて悲しいです。これを読むと、自分もバイクに乗りたくなりました。免許持ってないけど。「ペイルライダー」のおばちゃんがここまでくるのに、どれだけ自分に自問自答したんだろう。自分を責めたんだろう。現実には「そんなにうま [続きを読む]
  • 「ガラスの麒麟」 加納朋子
  • 「ガラスの麒麟」 加納朋子 講談社文庫〔ネタバレなし〕作中作として出てくる2篇の童話も読んでみたいと思いました。でも、あの年頃の女の子の気持ちがイマイチよく分からん。自分も同じ年代を過ごしてきたはずなのに。そういう訳で、理解しがたい心情に付き合わされたなぁ、という思いが少し残りました。 [続きを読む]
  • 「人獣細工」 小林泰三
  • 「人獣細工」 小林泰三 角川ホラー文庫表題作の「人獣細工」がジワジワきます。もしかしてそうじゃないか、という不安がラストで明確になるところで、少し気分が悪くなりました。でも、ここに出てくる話は、ある程度までは、技術の発達によって、近い将来実現するかもしれないんですよね。人間にはメリットになる事ではあるのですけど。また、3話目の「本」は、結局どんな内容の本なのか、すごく興味がそそられました。切れ切れ [続きを読む]
  • 「猟犬探偵」 稲見一良
  • 「猟犬探偵」 稲見一良 光文社文庫〔ネタバレなし〕「セント・メリーのリボン」で活躍した猟犬を専門に探す探偵、竜門卓の短編集です。犬専門のはずが、トナカイや馬を探す羽目になったりしますが、やるべき事はきちんとやります。最後はちゃんと解決へ導きます。クールでいて一本筋を通すところが、あこがれます。冷たいようだけど良い人で、プロの仕事をする大人。読み応えがありました。 [続きを読む]
  • 「そのときは彼によろしく」 市川拓司
  • 「そのときは彼によろしく」 市川拓司 小学館文庫この物語の設定にはかなり無理がある、と薄々感じながら読んでいたので、どこか冷めた視点で見ていました。まぁ、現代のファンタジーですね。あと、最後の方でまさしく「そのときは彼によろしく」という場面が出てくるのですが、そこで物語が終わっていた方が余韻があったかな、と思いました。それ以降の話は、確かに知りたかった内容ではあるけれど、なくても良かったような。 [続きを読む]
  • 「震える牛」 相場英雄
  • 「震える牛」 相場英雄 小学館文庫〔ネタバレなし〕被害者の職業が分かった段階で、事件の背景が見えました。後は、警察側がどのようにそれを見つけていくのか、興味を持って読みました。特に、被害者の西野がどんな業務を請け負っているのかに気付いたら、解決までの道のりはそんなに難しくないんじゃないかな。警察でも、殺人関係の部署じゃなく、生活安全課の署員だったら、すぐ気付いたかも。 [続きを読む]
  • 「セント・メリーのリボン」 稲見一良
  • 「セント・メリーのリボン」 稲見一良 光文社文庫〔ネタバレなし〕5つの短編が収まっていますが、最初の「焚火」と最後の表題作「セント・メリーのリボン 」が特に良かったです!あと、真面目に実直に生きてきた人が、ここぞという時に大きな賭に出る「終着駅」も、余韻があるなぁ。「セント・メリーのリボン 」に出てきた「猟犬専門探偵」竜門卓の活躍が、もっと読みたい!という訳で、次は「猟犬探偵」を読みます。 [続きを読む]
  • 「PK」 伊坂幸太郎
  • 「PK」 伊坂幸太郎 講談社文庫3つの中編が収まっていますが、関連性があり、長編と言えなくもない。いや、関連性がある、と言い切ってしまって良いのかな。読み始めは「SFだ」とは全然思いもしませんでしたが、読み終わった後は、「まぎれもなく、すごいSFだ!」と感心しました。 [続きを読む]
  • 「いつも彼らはどこかに」 小川洋子
  • 「いつも彼らはどこかに」 小川洋子 新潮文庫小川さんの小説は「静謐」と言う言葉がぴったりくるな、といつも思います。ですが、今回はそれに加えて、どこなく緩さが感じられました。過去に読んできた小説は、静謐と併せて「鋭さ」とか「悲しみ」を感じることもあったけれど、今回は、どことなく自分の身の丈に合った緩さが周りに漂っている感じでした。主人公達が、自分の年齢に近い(と思われる)中年女性だったからかな。彼女 [続きを読む]
  • 「鷺と雪」 北村薫
  • 「鷺と雪」 北村薫 文春文庫〔ネタバレなし〕ベッキーさんシリーズは初めて読みました。これより前のシリーズを読んでいないので、イマイチ時代設定や登場人物の関係が分かりませんでしたが、戦前の上流階級の生活ぶりが垣間見えて、その点は物珍しさもあって興味深く読めました。表題作となっている「鷺と雪」の中に出てくる幾つかのエピソードは、実際に起こったことだそうですが、電話にまつわる、まるで冗談のような話は、緊 [続きを読む]
  • 「冬のオペラ」 北村薫
  • 「冬のオペラ」 北村薫 角川文庫〔ネタバレなし〕私にしてみれば、北村薫さんと宮部みゆきさんはどうもかぶる気がしていて、そうなると、つい宮部さんの方を選んでしまいます。のっけから否定的な書きぶりでスミマセンが、でも、決して北村さんの作品が嫌いという訳じゃありません。ただ、読了した本の数に差がある、というだけで。巫(かんなぎ)弓彦ものはこれが初めてで、かつシリーズ化されていないとのことですが、この人の [続きを読む]
  • 「ちょんまげぷりん」 荒木源
  • 「ちょんまげぷりん」 荒木源 小学館文庫これも過去に映画になっていますが、そっちは見ていません。でも、笑いあり涙ありの面白い内容だったので、映像化も期待出来るかな。バリバリの現役武士が家事のエキスパートになり、売れっ子パティシエにまでなってしまう設定は意表を突いたもので、次の展開が気になりました。武士とスイーツ(しかも洋菓子(笑))の取り合わせが面白い。ラストは予定調和的で安心したものでしたが、「 [続きを読む]
  • 「督促OL 修行日記」 榎本まみ
  • 「督促OL 修行日記」 榎本まみ 文春文庫自分も仕事で苦情電話を受けたことがありますが、作者さんに比べるとまだマシだったかな、と思えました。軽〜い感じで短時間で読めますが、苦情電話の受け答えに限らず、言いにくい事を伝えるときの参考にもなります。督促業務のような感情労働は、かなりストレスの強い仕事だと思いますが、技術があれば少しはそれを低減できる、かも、と言うところに救いがあります。 [続きを読む]
  • 「ランチのアッコちゃん」柚木麻子
  • 「ランチのアッコちゃん」 柚木麻子 双葉文庫アッコさんのような人が自分の身近には見当たらないので、そのあまりのスーパーぶりに少し絵空事な感じがしましたが、全体としては読んでホッとするというか、元気を分けてもらえるようなお話でした。特に、最後の「ゆとりのビアガーデン」は、ここまで都合良くいくか?と思いつつも、社長の豊田さんに共感するところがあったので、こうあって欲しい物語として一番共感できました。で [続きを読む]
  • 「君の名は。Another Side:Earthbound」 加納新太
  • 「君の名は。Another Side:Earthbound」 加納新太 角川スニーカー文庫映画「君の名は。」を見に行ったその日に買ってしまいました。映画の中では詳しく説明されていなかった背景が、ある程度つかめます。これ読んで、もう一度映画を見たくなりました。登場人物たちのあんな行動や台詞は、こういう心境から出てるんだなぁ、とより味わい深くなります。特に、4章の三葉父の話が深く残りました。これ読む前と呼んだ後では、映画の解 [続きを読む]
  • 「ソロモンの偽証」宮部みゆき
  • 「ソロモンの偽証」1〜6 宮部みゆき 新潮文庫〔ネタバレなし〕読み始めは「長い・・・」と思っていましたが、話が進むにつれ全然気にならなくなり、「第Ⅲ部 法廷」 に入ると、ページを繰るのがもどかしいぐらいグイグイ引き込まれました。話のオチの大筋は途中で分かりましたが、登場人物たちがどのようにそれを解明していくのか知りたくて、読むのが止められません。物語の長さには、無駄に長いなと感じられるものがありま [続きを読む]
  • 「許されざる者」 辻原登
  • 「許されざる者」上下 辻原登 集英社文庫この本を読み始めた頃、モデルではないかと思われる人の記事が、2016年11月26日付け朝日新聞の土曜版「みちのものがたり」に載りました。和歌山県新宮市の医師、大石誠之助氏。ネットで調べて見ると、やはり大石医師がモデルとのこと。記事の中に、他の登場人物を彷彿とさせる人も出ていたりして、一気に小説の世界が身近になりました。現実は悲劇ですが、話はあくまでもハッピーエンドで [続きを読む]
  • 「カシオペアの丘で」重松清
  • 「カシオペアの丘で」上下 重松清 講談社文庫よくある闘病もの、と軽く思っていたけれど、何度も涙腺がうるっときてしまいました。残される家族、残さなければならない自分、過去を共有している大切な幼なじみ、いろいろな人たちが絡み合って、最後は皆がそれぞれの収まりどころに落ち着いていきます。読んでいて「くどいな」と感じる部分もあるのだけど、不思議とそれがクセになって、途中で止めることが出来ませんでした。悲し [続きを読む]
  • 「続巷説百物語」京極夏彦
  • 「続巷説百物語」京極夏彦 角川文庫〔ネタバレなし〕「巷説百物語」の続編になるのでしょうが、時系列的には前後していたりします。なので、「巷説百物語」を読んでいなくても分からんこともないですが、読んでいた方が「ああ、あのことね」と頷きやすいかも。妖怪に名を借りた話ではありますが、語られるのは人間世界のドロドロとしたやりきれなさ。何人もの魅力的な登場人物が出てきますが、中でも北町奉行所同心の田所真兵衛が [続きを読む]
  • 「百年法」山田宗樹
  • 「百年法」上下 山田宗樹 角川文庫最初の世界設定は凄く良かった。このあとどうなるんだろう〜と、ドキドキしながら読み進むことが出来ました。でも・・・細かいところで、設定がしっくりこない感じ。都合の良いところだけつぎはぎしたような、何とはなくの違和感が残りました。しかも、最後に出てくる「あの」話って、「何で今頃発生するの!?」という感じでした。話全体の流れは面白かったのに、ちょっと残念。でも、ボリュー [続きを読む]
  • 「ダイナー」平山夢明
  • 「ダイナー」平山夢明 ポプラ文庫グロいのが苦手な人は遠慮した方が良いけど、耐性があれば是非おすすめです。グロいのは気にならなくなります。むしろ、ここに出てくる料理の方に気を取られて、食べてみたい誘惑に駆られるはず。グロくて痛さ満点なのに、おいしそうな本の体験は初めてです。ボンベロさんが作るハンバーガー、一度食べたい。 [続きを読む]
  • 「くちびるに歌を」中田永一
  • 「くちびるに歌を」中田永一 小学館文庫途中に挟まれる、15年後の自分へ宛てた手紙が効いています。主人公の1人が書いた手紙が胸に刺さりました。あと、合唱コンクールへ向けて、少しずつ皆がまとまっていくところが良かったなぁ。自分の中学生時代はこんな体験はなかったけれど、一時当時の自分を思い出す時間が持てました。映画も見てみたいかな。 [続きを読む]
  • 「ヴィーナス・シティ」柾悟郎
  • 「ヴィーナス・シティ」柾悟郎 ハヤカワ文庫JAヴァーチャル・リアリティが手の届く商品になった今では、少し古くさいかもしれません。でも、様々な対比軸が絡み合って、現実の問題がゆがんだ形で解消(?)されているところに、妙なリアリティを感じました。電脳世界(死語?)で別人格になるのは、今では実現されているけれど(オンラインゲームとか)、そして昔はやってみたい気はしたけれど、今は「もういいや」って感じです。 [続きを読む]
  • 「結晶世界」J・G・バラード
  • 「結晶世界」J・G・バラード 創元SF文庫世界が結晶化していくイメージは、非現実的でもあり、恐ろしいことにも関わらず、とても美しく感じました。普通、人間の肉体が異物になっていく様はおぞましく思うのに、これはただただ美しい。いや、自分は結晶になりたくないけれど(笑)。単なるパニック物ではないところに奥深さを感じました。 [続きを読む]