いのうま さん プロフィール

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いのうまさん: いのうま読書録
ハンドル名いのうま さん
ブログタイトルいのうま読書録
ブログURLhttp://inoumadokusyoroku.blog.fc2.com/
サイト紹介文昔に読んだ本から最近気になった本まで、独断と偏見で綴ります。ジャンルはいろいろ。ミステリーやや多し?
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供74回 / 311日(平均1.7回/週) - 参加 2016/07/16 15:01

いのうま さんのブログ記事

  • 「遮断地区」 ミネット・ウォルターズ
  • 「遮断地区」 ミネット・ウォルターズ 創元推理文庫〔ネタバレなし〕読み始めのうちは、何がどうなっているのか良く分からないまま、登場人物達と一緒に右往左往します。でも、暴動が起こり、複数の人物の視点で話が進行していくにつれ、事態がどう転がっていくのかハラハラして、一気に読み終わりました。「遮断地区」とはよく言ったものです。どうしようもない人たちが多いけれど、それでも人を信じ、真っ当に生きていこうとし [続きを読む]
  • 「秘密」 ケイト・モートン
  • 「秘密」上下 ケイト・モートン 東京創元社〔ネタバレなし〕他所に出かけるのをキャンセルしてでも続きを読みたい、そんな本でした。(実際、出かけるのを辞めて最後まで読んでしまいましたが)一気に引き込まれ、読んだ後の満足感もひとしお。実は、読み進めていくと結末がどんな風になるか予想が出来たのですが、それでもだれることなくラストまで目が離せませんでした。時代に翻弄されても、人は大切なものを忘れずに生きてい [続きを読む]
  • 「殺人出産」 村田沙耶香
  • 「殺人出産」 村田沙耶香 講談社文庫その世界の設定にたまげました。この世界のような価値観に大転換出来るかはともかく、10人産むと1人殺せるのは、ある意味少子化対策にはなり得るかも。人口減少を食い止めるほど出産が増えるかどうかは疑問ですが。自分に置き換えて考えると、そんなに長期間に渡って殺意を維持することが出来る自信がありません。それとも、出産とはそれほどまでに揺るぎない意志が必要だ、との意味でしょ [続きを読む]
  • 「名画の言い分」 木村泰司
  • 「名画の言い分」 木村泰司 集英社絵画を「見る」のではなく「読む」。西洋絵画は、神話や宗教の知識をベースにした約束事がちりばめられていて、知らなくても楽しめるけど、知っているともっとよく分かります。ギリシア彫刻から印象派までをフォローしているので、随分はしょった感はしますが、西洋絵画鑑賞のとっかかりになります。ここに紹介されている作品を是非生で見たいものです。 [続きを読む]
  • 「刑務所の経済学」 中島隆信
  • 「刑務所の経済学」 中島隆信 PHP研究所刑務所のあり方について、経済的視点から考えたことはありませんでした。その意味では、目から鱗です。犯罪を犯した人に対して、刑務所に入れてハイ終わり、で思考停止していなかったか。コストに見合った社会的利益とは、どうあるべきか。有限である税金を使う以上、刑務所のあり方をどのような形に進めていくのか良いか、当然考えるべきですよね。刑務所のあり方に経済学の視点を入れ [続きを読む]
  • 「おひとりさまの老後」 上野千鶴子
  • 「おひとりさまの老後」 上野千鶴子 文春文庫ここに出てくる人たちは、正直言って勝ち組です。出版された時期が少し昔(初版が平成19年7月)なので、当時は今よりも貧困が語られていなかったかも知れませんが、ここに書かれているような対策を取ることが出来る人たちは、社会的に恵まれていると思います。自己責任と言われそうですが、 そうしたくても出来ない人が増えているから問題な訳で。自分も、今はお一人様じゃないけど遠 [続きを読む]
  • 「人類進化700万年の物語」 チップ・ウォルター
  • 「人類進化700万年の物語」 チップ・ウォルター 青土社副題に「私たちだけがなぜ生き残れたのか」とありますが、初期の人類が何種類もいたのに、結局進化で残ったのは私たちホモ・サピエンスだけ。その一つに幼年期が長いことが挙げられる、と言うのが驚きでした。ネアンデルタール人が最終的に絶滅してしまったのも、幼年期の長さの違いだと。人間の創造性や感性と、生き物として成熟するまでの期間の長さに関係があるとは考え [続きを読む]
  • 「フラッシュ・ボーイズ」 マイケル・ルイス
  • 「フラッシュ・ボーイズ」 マイケル・ルイス 文藝春秋株の超高速取引を巡るノンフィクションです。正直言って、投資の世界に疎く、読みながら理解できない箇所もありましたが、しっかり学んだのは、結局カモにされるのは我々一般投資家だということ。アメリカの話ですが、超高速取引は日本でも行われていますし、ここに書かれているように、証券会社や株取引所がグルになっていたら、我々はなすすべがありません。こういう事が裏 [続きを読む]
  • 「フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠」 マイケル・モス
  • 「フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠」 マイケル・モス 日経BP社かなり分厚い本ですが、一気読みでした。アメリカの事例ですが、日本でも当てはまるだろうと思います。何せ企業が目指すところはそう大きく変わらないでしょうから。でも凄いのは、実在の企業と食品名をそのまま掲載していることです。アメリカのジャーナリズムの底力を見る思いです。日本では、ここまで書き切ることが出来るでしょうか。結局は、消費 [続きを読む]
  • 「去年の冬、きみと別れ」 中村文則
  • 「去年の冬、きみと別れ」 中村文則 幻冬舎文庫〔ネタバレなし〕ミステリー仕立てですが、純粋なミステリーと思って読まない方が良いかも。ラストでは「そうくるのか!」と驚きましたが、途中から何となく分かりました。でも、よく注意して読まないと、こんがらがってきます。途中でいろいろな仕掛けがあるので、見落とさずに一気読みして下さい。 [続きを読む]
  • 「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」 佐々涼子
  • 「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」 佐々涼子 集英社文庫ご遺体を海外からお迎えする、又は海外へお送りする・・・確かに確実にそこにあるはずの行いが、すっぽりと意識から抜けていました。海外で亡くなる日本人は確かにいて、報道もされるのに、その後どうなったのかもう関心の外でした。表には出てこないけれど、非常に重要な仕事だと思います。日本人にとってご遺体とは何なのか、少し考えさせられました。 [続きを読む]
  • 「グラーグ57」 トム・ロブ・スミス
  • 「グラーグ57」上下 トム・ロブ・スミス 新潮文庫〔ネタバレなし〕「チャイルド44」の続編で、前作の登場人物を忘れていたので、どんな状況か把握するのに少し手間取りましたが、一端その世界に入り込むと後はグイグイ引っ張られていきました。正直、彼らの置かれている状況が過酷で、読むのが辛いこともありましたが、そんな中でも希望を忘れない強さ、真摯さに圧倒されました。三部作なので、次の「エージェント6」も是非読も [続きを読む]
  • 「コロヨシ!!」 三崎亜記
  • 「コロヨシ!!」 角川文庫 三崎亜記三崎さんの独特の世界観が好きで、期待して読んだけど、ちょっと違ったみたい。「掃除」がスポーツになるなんて、設定はすごく魅力的だったんだけどなぁ。途中の話の進み具合も何か歯切れが悪い感じだし、消化不良的な終わり方でした。と、思ったら、続編があるんですね。ん〜、時間があったら続編も読もうかな。そんな感じです。 [続きを読む]
  • 「映画篇」 金城一紀
  • 「映画篇」 金城一紀 集英社文庫映画に絡んだ短編集ですが、それぞれに繋がりがあります。最後まで読むと、「そうだったか!」とぽんと膝を打ちたくなりました。中でも「ペイルライダー」がかっこよくて悲しいです。これを読むと、自分もバイクに乗りたくなりました。免許持ってないけど。「ペイルライダー」のおばちゃんがここまでくるのに、どれだけ自分に自問自答したんだろう。自分を責めたんだろう。現実には「そんなにうま [続きを読む]
  • 「ガラスの麒麟」 加納朋子
  • 「ガラスの麒麟」 加納朋子 講談社文庫〔ネタバレなし〕作中作として出てくる2篇の童話も読んでみたいと思いました。でも、あの年頃の女の子の気持ちがイマイチよく分からん。自分も同じ年代を過ごしてきたはずなのに。そういう訳で、理解しがたい心情に付き合わされたなぁ、という思いが少し残りました。 [続きを読む]
  • 「人獣細工」 小林泰三
  • 「人獣細工」 小林泰三 角川ホラー文庫表題作の「人獣細工」がジワジワきます。もしかしてそうじゃないか、という不安がラストで明確になるところで、少し気分が悪くなりました。でも、ここに出てくる話は、ある程度までは、技術の発達によって、近い将来実現するかもしれないんですよね。人間にはメリットになる事ではあるのですけど。また、3話目の「本」は、結局どんな内容の本なのか、すごく興味がそそられました。切れ切れ [続きを読む]
  • 「猟犬探偵」 稲見一良
  • 「猟犬探偵」 稲見一良 光文社文庫〔ネタバレなし〕「セント・メリーのリボン」で活躍した猟犬を専門に探す探偵、竜門卓の短編集です。犬専門のはずが、トナカイや馬を探す羽目になったりしますが、やるべき事はきちんとやります。最後はちゃんと解決へ導きます。クールでいて一本筋を通すところが、あこがれます。冷たいようだけど良い人で、プロの仕事をする大人。読み応えがありました。 [続きを読む]
  • 「そのときは彼によろしく」 市川拓司
  • 「そのときは彼によろしく」 市川拓司 小学館文庫この物語の設定にはかなり無理がある、と薄々感じながら読んでいたので、どこか冷めた視点で見ていました。まぁ、現代のファンタジーですね。あと、最後の方でまさしく「そのときは彼によろしく」という場面が出てくるのですが、そこで物語が終わっていた方が余韻があったかな、と思いました。それ以降の話は、確かに知りたかった内容ではあるけれど、なくても良かったような。 [続きを読む]
  • 「震える牛」 相場英雄
  • 「震える牛」 相場英雄 小学館文庫〔ネタバレなし〕被害者の職業が分かった段階で、事件の背景が見えました。後は、警察側がどのようにそれを見つけていくのか、興味を持って読みました。特に、被害者の西野がどんな業務を請け負っているのかに気付いたら、解決までの道のりはそんなに難しくないんじゃないかな。警察でも、殺人関係の部署じゃなく、生活安全課の署員だったら、すぐ気付いたかも。 [続きを読む]
  • 「セント・メリーのリボン」 稲見一良
  • 「セント・メリーのリボン」 稲見一良 光文社文庫〔ネタバレなし〕5つの短編が収まっていますが、最初の「焚火」と最後の表題作「セント・メリーのリボン 」が特に良かったです!あと、真面目に実直に生きてきた人が、ここぞという時に大きな賭に出る「終着駅」も、余韻があるなぁ。「セント・メリーのリボン 」に出てきた「猟犬専門探偵」竜門卓の活躍が、もっと読みたい!という訳で、次は「猟犬探偵」を読みます。 [続きを読む]
  • 「PK」 伊坂幸太郎
  • 「PK」 伊坂幸太郎 講談社文庫3つの中編が収まっていますが、関連性があり、長編と言えなくもない。いや、関連性がある、と言い切ってしまって良いのかな。読み始めは「SFだ」とは全然思いもしませんでしたが、読み終わった後は、「まぎれもなく、すごいSFだ!」と感心しました。 [続きを読む]
  • 「いつも彼らはどこかに」 小川洋子
  • 「いつも彼らはどこかに」 小川洋子 新潮文庫小川さんの小説は「静謐」と言う言葉がぴったりくるな、といつも思います。ですが、今回はそれに加えて、どこなく緩さが感じられました。過去に読んできた小説は、静謐と併せて「鋭さ」とか「悲しみ」を感じることもあったけれど、今回は、どことなく自分の身の丈に合った緩さが周りに漂っている感じでした。主人公達が、自分の年齢に近い(と思われる)中年女性だったからかな。彼女 [続きを読む]
  • 「鷺と雪」 北村薫
  • 「鷺と雪」 北村薫 文春文庫〔ネタバレなし〕ベッキーさんシリーズは初めて読みました。これより前のシリーズを読んでいないので、イマイチ時代設定や登場人物の関係が分かりませんでしたが、戦前の上流階級の生活ぶりが垣間見えて、その点は物珍しさもあって興味深く読めました。表題作となっている「鷺と雪」の中に出てくる幾つかのエピソードは、実際に起こったことだそうですが、電話にまつわる、まるで冗談のような話は、緊 [続きを読む]
  • 「冬のオペラ」 北村薫
  • 「冬のオペラ」 北村薫 角川文庫〔ネタバレなし〕私にしてみれば、北村薫さんと宮部みゆきさんはどうもかぶる気がしていて、そうなると、つい宮部さんの方を選んでしまいます。のっけから否定的な書きぶりでスミマセンが、でも、決して北村さんの作品が嫌いという訳じゃありません。ただ、読了した本の数に差がある、というだけで。巫(かんなぎ)弓彦ものはこれが初めてで、かつシリーズ化されていないとのことですが、この人の [続きを読む]