いのうま さん プロフィール

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いのうまさん: いのうま読書録
ハンドル名いのうま さん
ブログタイトルいのうま読書録
ブログURLhttp://inoumadokusyoroku.blog.fc2.com/
サイト紹介文昔に読んだ本から最近気になった本まで、独断と偏見で綴ります。ジャンルはいろいろ。ミステリーやや多し?
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供66回 / 365日(平均1.3回/週) - 参加 2016/07/16 15:01

いのうま さんのブログ記事

  • 「破門」 黒川博行
  • 「破門」 黒川博行 角川文庫確か、この作品で直木賞を受賞されたのですね。期待に違わず、テンポが良くて楽しめました。実際は悲惨な内容だろうに、桑原と二宮の会話はまるで掛け合い漫才のようで、読みながら思わずニヤニヤしてしまいます。いるんですよねぇ、傍で聞いてると、まるで漫才のような会話をしている人って。文字化された関西弁がリアルで、頭の中では自動的に音声化されていました。彼らの金銭感覚が庶民とはかけ離 [続きを読む]
  • 「残穢」 小野不由美
  • 「残穢」 小野不由美 新潮文庫某新聞の書評コーナーでお勧めになっていたので、手に取ってみました。う〜ん、怖いものが「これでもか」と襲ってくるような恐ろしさではないですが、ジワジワ〜と来る感じでしょうか。「日本のホラーって、こんな感じだよなぁ」と納得するような読み心地でした。フィクションとは分かっているのだけど、まるでノンフィクションのようで、実話と作り事の区別が付かなくなるというか・・・いや、実際 [続きを読む]
  • 「アリス殺し」 小林泰三
  • 「アリス殺し」 小林泰三 東京創元社〔ネタバレなし〕会話主体の文章で、その会話がいかにもアリスの世界なので、初めのうちはかなりイライラきたんですが。気が付けばどっぷりハマり、「えぇ〜、そうなの!?」と驚きつつも、伏線はきちんと張られていたり、意外と(?)破綻はないです。納得感はしっかりありました。ただ、最後の方はグロさがきついので、そういうのが苦手ならちょっとアレかもしれません。続編もあるそうなの [続きを読む]
  • 「後妻業」 黒川博行
  • 「後妻業」 黒川博行 文春文庫何か、救いのない話でした。会話がテンポ良く関西弁で進むので、読んでいる最中は深刻さをさほど感じませんでしたが、読み終わった後は「それでいいのか」という感じでした。まぁ、めでたしめでたしにならなかったから、あれはあれで良かったのかなぁ。でも、現実にも似たような事件が起こりましたし、絵空事ではないんでしょうね、多分。中心人物の小夜子がトコトン突き抜けていて、ここまで来ると [続きを読む]
  • 「シェエラザード」 浅田次郎
  • 「シェエラザード」上下 浅田次郎 講談社文庫この話の元になる実話があるとは、知りませんでした。戦争末期の悲劇です。最後まで自分の仕事に誇りを持ち、軍とは関係なく、海の男として船と運命を共にした人々に涙がこぼれました。でも、律子さんの役回りがイマイチしっくりこなかったな。余計じゃないかな。あと、登場人物たちのその後が気になります。ターニャや留次君がどうなったのかも書いて欲しかった。ちょっと中途半端な [続きを読む]
  • 「サイコトパス」 山田正紀
  • 「サイコトパス」 山田正紀 光文社読んでいる最中もでしたが、読み終わった後も何が何だかよく分からなかったです。どこまでが正しくて、現実で、この世界の話なのか・・・最後にきっちりケリを付けるのかと思ったら、そうではなく、結局よく分からないまま。ん、よく分からないと言うよりも、認識が不安定と言うべきでしょうか。読み終わった後は、この不安定な世界からやっと離れられて、少しほっとする感じでした。自分までも [続きを読む]
  • 「デッドソルジャーズ・ライヴ」 山田正紀
  • 「デッドソルジャーズ・ライヴ」 山田正紀 早川書房正直、よく分からない話でした。初めの方で、ナノマシーンが出てきたりするのですが、それがずっと話として続く訳でもなく(いや、重要な役割ではあるのですが)、ラスト近くで全てが収束していく感じでしょうか。ただ、生と死について、一つの提示がなされているのかな。それと、「脳死」がキーですが、最近はあまり脳死の話を見かけなくなりました。もう、脳死が人の死として [続きを読む]
  • 「悪果」 黒川博行
  • 「悪果」 黒川博行 角川文庫〔ネタバレなし〕読み始めは悪徳警官の話が続くのかと思いましたが、途中から何やらきな臭くなり、あれれという間にあんな結末に。勧善懲悪にするのは白々しいですが、悪い奴らが益々のさばるのも、それが世の中なんでしょうね。登場人物たちの大阪弁のテンポが心地よく、エグい話でもずんずん読めます。彼らの活躍をもっと読みたいと思ってググってみたら、続編が出ているんですね。「読みたい本」リ [続きを読む]
  • 「植物図鑑」 有川浩
  • 「植物図鑑」 有川浩 幻冬舎文庫主人公二人はステレオタイプ的な感じだけど、出てくる野草料理がとても良いです。この料理だけでも読んだ甲斐があったと思う(笑)。そして当然食べたくなってくるんですよね。フキの佃煮は作ったことがあるけど、それ以外は全くなし。ノビルの食感がこれでもかと書かれていると、どうしても気になります。スーパーには売られていないだけ、尚更。出てくる野草も、名前は聞いたことがあるけど、ど [続きを読む]
  • 「将軍の料理番 庖丁人侍事件帖 1」 小早川涼
  • 「将軍の料理番 庖丁人侍事件帖 1」小早川涼 角川文庫〔ネタバレなし〕とても剣豪とは言えない主人公が良い感じです。しかも、出てくる料理が美味しそうで、ぜひ一度食べてみたいです。事件よりも、料理の方が気になります(笑)。主人公達の背景もなにやら訳ありのようで、シリーズを読み進めていけば分かるようになっているんでしょうかね。そんな訳で、この第1巻だけでは少しモヤモヤが残りました。 [続きを読む]
  • 「天使の牙」 大沢在昌
  • 「天使の牙」上下 大沢在昌 角川文庫〔ネタバレなし〕荒唐無稽な設定が前提となります。これを受け入れることができるかどうかで、この小説への見方が変わると思います。自分は、最初「あり得ない!」と思っていましたが、読み進めていくうちに、全然気にならなくなりました。むしろ、この設定を上手く生かした主人公達の葛藤に引き込まれました。タダのハードボイルドじゃありません。下手すると話が破綻するかもしれないのに、 [続きを読む]
  • 「土漠の花」 月村了衛
  • 「土漠の花」 月村了衛 幻冬舎文庫〔ネタバレなし〕自衛隊が海外で敵対集団と戦闘するという状況は、今では絵空事とは言えなくなりました。同じような事態に陥ったとき、ここに書かれているような対応が果たして取れるのかどうか、自分には分かりかねますが、いずれにせよ、とんでもない状況であることには変わりないでしょう。各々の信じるものに従って、困難に立ち向かう隊員達には、所々で涙が禁じ得ませんでした。漢だぜ!ど [続きを読む]
  • 「走らなあかん、夜明けまで」 大沢在昌
  • 「走らなあかん、夜明けまで」 大沢在昌 講談社文庫〔ネタバレなし〕ハードボイルドと言うよりも、ノンストップストーリーというべきかな。ごくごく普通のサラリーマンが、とんでもない災難に見舞われて、大阪の街を駆け巡りますが、その疾走感が良いです。ストーリーがぽんぽん進んで、展開が鮮やか。手に汗握りながら、次が気になってページをめくるのも、もどかしい。ページをめくるのがもどかしいって感覚は、久しぶりでした [続きを読む]
  • 「オービタル・クラウド」 藤井太洋
  • 「オービタル・クラウド」 藤井太洋 早川書房近未来の2020年が舞台です。あと3年。SFだけど、実際に起こるんじゃないか、と思わせるリアリティがあります。読み始めは少しだれましたが、登場人物達が各々の持ち場で動き出すと、最後まで一気読みでした。登場人物達が妙に「いい人」ばっかりなのが少し気になりましたが、未来に希望が持てそうなラストでした。にしても、主人公の日本人2人は凄すぎます。 [続きを読む]
  • 「遮断地区」 ミネット・ウォルターズ
  • 「遮断地区」 ミネット・ウォルターズ 創元推理文庫〔ネタバレなし〕読み始めのうちは、何がどうなっているのか良く分からないまま、登場人物達と一緒に右往左往します。でも、暴動が起こり、複数の人物の視点で話が進行していくにつれ、事態がどう転がっていくのかハラハラして、一気に読み終わりました。「遮断地区」とはよく言ったものです。どうしようもない人たちが多いけれど、それでも人を信じ、真っ当に生きていこうとし [続きを読む]
  • 「秘密」 ケイト・モートン
  • 「秘密」上下 ケイト・モートン 東京創元社〔ネタバレなし〕他所に出かけるのをキャンセルしてでも続きを読みたい、そんな本でした。(実際、出かけるのを辞めて最後まで読んでしまいましたが)一気に引き込まれ、読んだ後の満足感もひとしお。実は、読み進めていくと結末がどんな風になるか予想が出来たのですが、それでもだれることなくラストまで目が離せませんでした。時代に翻弄されても、人は大切なものを忘れずに生きてい [続きを読む]
  • 「殺人出産」 村田沙耶香
  • 「殺人出産」 村田沙耶香 講談社文庫その世界の設定にたまげました。この世界のような価値観に大転換出来るかはともかく、10人産むと1人殺せるのは、ある意味少子化対策にはなり得るかも。人口減少を食い止めるほど出産が増えるかどうかは疑問ですが。自分に置き換えて考えると、そんなに長期間に渡って殺意を維持することが出来る自信がありません。それとも、出産とはそれほどまでに揺るぎない意志が必要だ、との意味でしょ [続きを読む]
  • 「名画の言い分」 木村泰司
  • 「名画の言い分」 木村泰司 集英社絵画を「見る」のではなく「読む」。西洋絵画は、神話や宗教の知識をベースにした約束事がちりばめられていて、知らなくても楽しめるけど、知っているともっとよく分かります。ギリシア彫刻から印象派までをフォローしているので、随分はしょった感はしますが、西洋絵画鑑賞のとっかかりになります。ここに紹介されている作品を是非生で見たいものです。 [続きを読む]
  • 「刑務所の経済学」 中島隆信
  • 「刑務所の経済学」 中島隆信 PHP研究所刑務所のあり方について、経済的視点から考えたことはありませんでした。その意味では、目から鱗です。犯罪を犯した人に対して、刑務所に入れてハイ終わり、で思考停止していなかったか。コストに見合った社会的利益とは、どうあるべきか。有限である税金を使う以上、刑務所のあり方をどのような形に進めていくのか良いか、当然考えるべきですよね。刑務所のあり方に経済学の視点を入れ [続きを読む]
  • 「おひとりさまの老後」 上野千鶴子
  • 「おひとりさまの老後」 上野千鶴子 文春文庫ここに出てくる人たちは、正直言って勝ち組です。出版された時期が少し昔(初版が平成19年7月)なので、当時は今よりも貧困が語られていなかったかも知れませんが、ここに書かれているような対策を取ることが出来る人たちは、社会的に恵まれていると思います。自己責任と言われそうですが、 そうしたくても出来ない人が増えているから問題な訳で。自分も、今はお一人様じゃないけど遠 [続きを読む]
  • 「人類進化700万年の物語」 チップ・ウォルター
  • 「人類進化700万年の物語」 チップ・ウォルター 青土社副題に「私たちだけがなぜ生き残れたのか」とありますが、初期の人類が何種類もいたのに、結局進化で残ったのは私たちホモ・サピエンスだけ。その一つに幼年期が長いことが挙げられる、と言うのが驚きでした。ネアンデルタール人が最終的に絶滅してしまったのも、幼年期の長さの違いだと。人間の創造性や感性と、生き物として成熟するまでの期間の長さに関係があるとは考え [続きを読む]
  • 「フラッシュ・ボーイズ」 マイケル・ルイス
  • 「フラッシュ・ボーイズ」 マイケル・ルイス 文藝春秋株の超高速取引を巡るノンフィクションです。正直言って、投資の世界に疎く、読みながら理解できない箇所もありましたが、しっかり学んだのは、結局カモにされるのは我々一般投資家だということ。アメリカの話ですが、超高速取引は日本でも行われていますし、ここに書かれているように、証券会社や株取引所がグルになっていたら、我々はなすすべがありません。こういう事が裏 [続きを読む]
  • 「フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠」 マイケル・モス
  • 「フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠」 マイケル・モス 日経BP社かなり分厚い本ですが、一気読みでした。アメリカの事例ですが、日本でも当てはまるだろうと思います。何せ企業が目指すところはそう大きく変わらないでしょうから。でも凄いのは、実在の企業と食品名をそのまま掲載していることです。アメリカのジャーナリズムの底力を見る思いです。日本では、ここまで書き切ることが出来るでしょうか。結局は、消費 [続きを読む]
  • 「去年の冬、きみと別れ」 中村文則
  • 「去年の冬、きみと別れ」 中村文則 幻冬舎文庫〔ネタバレなし〕ミステリー仕立てですが、純粋なミステリーと思って読まない方が良いかも。ラストでは「そうくるのか!」と驚きましたが、途中から何となく分かりました。でも、よく注意して読まないと、こんがらがってきます。途中でいろいろな仕掛けがあるので、見落とさずに一気読みして下さい。 [続きを読む]