zenmaster さん プロフィール

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zenmasterさん: sci-fi fad
ハンドル名zenmaster さん
ブログタイトルsci-fi fad
ブログURLhttp://scififad.blog.fc2.com/
サイト紹介文昔好きだった海外SFを原書で読んでみた
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供25回 / 365日(平均0.5回/週) - 参加 2016/08/12 16:53

zenmaster さんのブログ記事

  • Pebble in the Sky / Isaac Asimov
  • 12冊目。Isaac Asimovの“Pebble in the Sky”(『宇宙の小石』)を読了。創元SF文庫とハヤカワ文庫SFの両方で翻訳されていたようだ。たまにはクラッシックもいいだろう、ということで、懐かしのAsimovを。本書は著者初のSF長編(1950初出)であり、のちのち代表作となっていく『銀河帝国興亡史(ファウンデーション・シリーズ)』の壮大な未来史へとつながっていく前段となる独立した作品群「Galactic Empire(銀河帝国)シリーズ [続きを読む]
  • 散歩する侵略者
  • [助手] 先生、たまには邦画もいいもんですよ〜[博士] うむ。ワシは洋画一辺倒だからな。[助手] 今日は黒沢清監督の新作ですから、間違いないですよ(鼻息) [博士] キミが言ってた「ダゲレオタイプの女」、    DVDで予習しておいたぞ。たしかによくできた映画じゃった。星五つ!    [助手] でしょ〜! なので、今日も楽しみです〜、ふふふのふ〜。    [博士] 今日はいつになくハイテンションぢゃな。おっと、 [続きを読む]
  • The Paper Menagerie and Other Stories / Ken Liu (4)
  • アウトライン(後編)“All the Flavors” 『万味調和』本編はSFではない。サブタイトル"A Tale of Guan Yu, the Chinese God of war, in America"(中国の軍神、関羽の物語 イン アメリカ)からわかるように、三国志のヒロイックなファンタジーの要素もあるが、むしろ米国に渡った中国の人々の苦闘の遍歴を主軸として、そこに見える中国の強靱な精神の物語を、情感を込めて語る一種の大河物語といえるだろう。本書で一番長い一編 [続きを読む]
  • The Paper Menagerie and Other Stories / Ken Liu (3)
  • アウトライン(前編)“The Bookmaking Habits of Select Species” (『選抜宇宙種族の本づくり習性』)いかに本(智の資産)が継承されるかについて、宇宙のさまざまな独特の手法を持つ種族が粛々と紹介されていく。それらは食物連鎖のように関連を見せながらも、やがて智そのものの価値は解体され、本の継承は、ある種、無為の行為のようなものにたどり着いていくという、東洋的な永劫の思想も見え隠れするし、どこかとぼけた味 [続きを読む]
  • The Paper Menagerie and Other Stories / Ken Liu (2)
  • 静かな”grief”の中を漂う感覚SFにかかわらず、初めて読む作家の披露する語り口もしくはリズムみたいな物に、読み手であるこちら側の思考をアジャストするのにけっこう時間がかかるものである。しかも短編集のように、個々の作品の発表されたときところは違うのに、それらが一冊にまとまると作家の何らかの統一した思考がおぼろげに見えてきて、「そうか、そういう世界観か」などと得心するのにも時間が必要なのである。そうした [続きを読む]
  • The Paper Menagerie and Other Stories / Ken Liu (1)
  • 11冊目。Ken Liu初の中・短編集”The Paper Menagerie and Other Stories”を読了。表題の”The Paper Menagerie”(『紙の動物園』)はヒューゴー・ネビュラ・世界幻想文学大賞の史上初3冠受賞作である。早川書房から新ハヤカワ・SF・シリーズで出版されている同名の『紙の動物園』は、本書以前に編まれた短編集で、収録作品がかなり違うが確認したところ現在以下のように、ほとんどが翻訳で読める状況のようだ。実力の伴った、い [続きを読む]
  • ORBITER 9
  • [助手] 先生、久しぶりの渋谷ですね〜[博士] だな。副都心線と東横線が接続して以来、通過する駅になってしまったからなぁ。[助手] ところで先生、ミニシアターで映画観たことあるんですか?[博士] こう見えても若い頃はわしも映画マニアでだな、    ちっさな2番館、3番館の名画座なぞよく通ったもんぢゃ。[助手] そういうんじゃないんです!     こう、狭いけど大手じゃない映画会社の良質な映画が見れるんですよ〜 [続きを読む]
  • 古ペーパーバックの修復
  • いつものように神保町でやっすいペーパーバックを購入して、ほくほくしながら帰宅てしてみるとOh! My! Goodness!そうそう、たしか破損している旨は値札に表示されてた気がしたけど・・・ばっさり欠落ね。いつも「状態を確認されますか?」と聞かれて、いつも「大丈夫です」と粋に買っていた自分を恨むしかあるまい。300円だったしね。さてどうしよう。これではさすがに読めないなぁ。ということで、連休だし、修復でもしてみようと [続きを読む]
  • The Cosmic Rape / Theodore Sturgeon
  • 10冊目。Theodore Sturgeonの”The Cosmic Rape”(『コスミック・レイプ』)を読了。サンリオSF文庫で翻訳済だがもちろん絶版。Sturgeonといえば”More Than Human”(『人間以上』)など、SF入門初級編で一度は通る作家なのだが、深くは読み込まなかった作家の一人だ。本書はなかなか刺激的なタイトルだが、宇宙空間で強姦されるといったたぐいの話ではない。まずは、軽くストーリーをご紹介しよう。遠い宇宙の彼方から地球に、 [続きを読む]
  • LIFE
  • [助手] 先生、今週映画「LIFE」を観てきましたよ〜[博士] で、どうだったかな? やだドキドキ止まらない、って感じかね。[助手] う〜ん、まぁ時間はわりとあっという間に過ぎた感じですね。でも・・・[博士] 女子のキミには少し気持ち悪すぎたかな?[助手] 先生、あたし臨床検査技師ですよ! 内蔵の輪切りを見たって驚きませんよ。 そこじゃなくて・・・[博士] どうも、話の筋そのものがひっかかると。[助手] そ、そうな [続きを読む]
  • Brightness Falls from the Air(3) / James Tiptree Jr.
  • "nova-front"の通過による輝かししい天空の気象スペクタクルが最高潮に達したとき、静かだった物語は大きく動き出す。以降、すべての登場人物が相互に関連し、影響を及ぼし合いながら驚愕の結末へと進んでいくのだが、これ以上のストーリーを語ることは控えた方がよいだろう。全22章の長編ではあるが、各章立てがはっきりしていて不明瞭な部分はなく、整然と時系列で物語は進行していくので短編のアンソロジーのようにも読むことが [続きを読む]
  • Brightness Falls from the Air(2) / James Tiptree Jr.
  • さて、惑星Damiemには、ならではの観光イベントが2つあった。1つはDameiiとよばれる先住民との交流である。表紙に描かれている”Winged people(飛翔種族)”たちだ。Dameiiの特長として、まずもって美しくその姿は”escapes all words(筆舌尽くしがたい)”こと、身体的に華奢で喧噪を好まない”totally vulnerable(全般に傷つきやすい)” こと、 そして非常に無垢で”real live actual angels(本物の天の使い)”のような [続きを読む]
  • Brightness Falls from the Air(1) / James Tiptree Jr.
  • 9冊目。James Tiptree Jr.の”Brightness Falls from the Air”(『輝くもの天より墜ち』)を読了。微かなため息を零す思いで本を閉じた。主に短編の巧者で、質の高い作品が多いにもかかわらず長編は数えるほどしかないこの作家は、早川から何冊も翻訳が出ているが残念ながら本書は絶版のようだ。中学生だった昔、SF師匠のようなある同級生がいた。こちらが1冊読んでいる間に、軽く10冊は読んでしまうような羨ましい能力の持 [続きを読む]
  • Brightness Falls from the Air(1) / James Tiptree Jr.
  • 9冊目。James Tiptree Jr.の”Brightness Falls from the Air”(『輝くもの天より墜ち』)を読了。微かなため息を零す思いで本を閉じた。主に短編の巧者で、質の高い作品が多いにもかかわらず長編は数えるほどしかないこの作家は、早川から何冊も翻訳が出ているが残念ながら本書は絶版のようだ。中学生だった昔、SF師匠のようなある同級生がいた。昔も今も変わらず遅読の自分が1冊読んでいる間に、軽く10冊は読んでしまうよ [続きを読む]
  • Planet of The Damned / Harry Harrison
  • 8冊目。Harry Harrisonは”Death world”(『死の世界』シリーズ)をかつて読んだはずだ。たまにはアドベンチャーアクションなSFを読むのもいいだろうと思って手にしてみたのがこのPlanet of The Damned(『殺意の惑星』)。何度か早川書房の方から翻訳がでていたようだ。裏表紙に”72 HOURS IN HELL”。なるほど時間制限ありか。ということで、スリリングな展開を期待しつつ読み始めた。アウトラインはこんな感じだ。まず例によっ [続きを読む]
  • ARRIVAL
  • 「メッセージ」を観てきた。なかなか興味深く観れた。導入の美しい音楽からすぐに引き込まれてしまった。悲しい。いや、悲しそうな予感が漂う。そしてその予感は、スクリーンのこちら側も、あちら側も、同様に予感のまま結末へと物語が進んでいく。原作が短編集の中の一編だそうだが、それゆえプロットは非常にシンプルで、だからこそ結末の「武器」の謎の解き明かしは胸を打たれる。最後の家族の説明の部分はちょっと多いかな、と [続きを読む]
  • SF百科図鑑
  • 1980年くらいだろうか。「サンリオSF文庫」なるSFシリーズが早川・創元と並ぶ位置に突然書店に並んだ。前も書いたように、当時はSF映画やアニメが空前のブームだったのだが、それに便乗した凡百のSF本とは一線を画す、これがあのキキララと同じサンリオなのか、と目をこすこすしてしまうような相当にマニアックなセレクトで、背のびしたがりな中学生の自分にとって、「サンリオSF文庫」を注目することが(たとえ、たいして読んでな [続きを読む]
  • ROGUE ONE
  • 「ROGUE ONE」を観てきた。すごいなぁ。STAR WARSはエピソード4・5・6は、中学時代の青春そのものなのだが、1から3は実は観たことがない。7も観てないのよ。なので、きっと細かい複線は気づかず見過ごしてしまっているに違いない。それでも4に直接つながるサイドストーリーなので、なかなかに胸アツ。ストーリーの骨格はほとんど4なんだけど、作り込みは格段に進歩してて、自分のようなSF浦島太郎にはXウィングとタイファイターの [続きを読む]
  • The Left Hand of Darkness (3)/ Ursula K. Le Guin 2016/12/16
  • GethenIanは両性具有であり、”kemmer”(発情期)で「男性」あるいは「女性」に傾く。この設定のゆえ本書が一般に「フェミニズム」とか「ジェンダーフリー」といったタームで語られることは理解できる。しかしどうだろう? 作者Le Guinがフェミニストだとしても作中ことさらそれを強調しているとは思えない。GethenIanの"androgynous (両性具有)”という設定によって、いわば「ジェンダーフリー社会」のようなものを観測してい [続きを読む]
  • The Left Hand of Darkness (2)/ Ursula K. Le Guin
  • "The Left Hand of Darkness"は複数の側面が重なる凝った構成の物語だ。まず、文化人類学的な紀行文という側面。あまり歓迎されない孤独者Genry Aiの、興味・観察を軸に困惑・失望といった体験を、とつとつとした独白で考察していく。前時代的な専制君主国家である雪に閉ざされたKarhide王国は容易に帝政ロシアを彷彿させ、対して ユートピア的理想社会を獲得し、圧倒的な文明のアドバンテージを持っている優位な高みから見下ろし [続きを読む]
  • The Left Hand of Darkness (1)/ Ursula K. Le Guin
  • 7冊目。Ursula K. Le Guinの"The Left Hand of Darkness"(『闇の左手』)を読了した。1970年ヒューゴー・ネビュラ、ダブル受賞。SF文学というジャンルの懐の深さのようなものが遺憾なく発揮された傑作だと思う。すばらしくも、なかなかに味わい深い作品だった。本題に入る前に、「がわ」のことから。この一冊も例によって30年以上前の中学生の自分には、早川の旧版の「ソヴィエトのおっさん風のポートレートイラスト」の表紙絵だ [続きを読む]
  • 羊頭書房
  • SFの洋書を手に入れる方法は、やはりネットがメイン。前にも書いたようにAmazonはじめ、購入ルートも豊富でかつお手軽、古書なら送料入れてもそんなに財布も傷まないのでとても便利に使っている。しかし、オールドファッションな表紙絵やデザインを偏愛する自分にとって書店で、現物をあれこれ眺めながら直感でジャケ買いとかしてみるのも、また愉しからずや、なのだ。昭和の感覚なのだ。でもって最近スキあらば覗いてみるのが神保 [続きを読む]
  • Babel-17 / Samuel R. Delany
  • 6冊目。Samuel R. Delanyの1966年ネビュラ賞受賞作である本作を、ぜひ原書で読んでみたかった。そして読んだ。非常に面白かった。導入のどろっとした描写と相反して、読後は非常にさわやか。内容は説明が難しいので割愛・・・では、あんまりなので、出来る範囲でご紹介したい。遠い未来、いくつもの恒星間でAlliance(同盟)を組む人類は激しいInvasion(侵略)を受け続けている。Invasionによるライフラインの断絶でAlliance側は [続きを読む]
  • 「SF教室」(2)
  • 「SF教室」が30うん年ぶりに手元に帰ってきて、まず感じたのがおや、こんなに内容薄かったっけ・・・。やはり、中学生と今とでは、体力・学力・反射神経では負けてしまうが読書力だけは積み上げた現在の方が優っているのかな、ふふふ。しかしながら、おもに筒井康隆のであろう「SF読んで見なさい」という文章が本当に濁りがなく、みずみずしく感じることには変わりない。その熱意が「SF教室」を貫いている。もうSF文学などというジ [続きを読む]
  • Flow My Tears,The Policeman Said / Philip K. Dick
  • 5冊目。Philip K. Dickは邦訳も多く、この“Flow My Tears,The Policeman Said”(『流れよ我が涙、と警官は言った』)も昔サンリオから出ていたし、最近は早川版もあるようだ。実世界と虚世界をあつかう近未来サスペンスはDickの得意技だが、未来設定自体は少しばかり交通手段が便利になっている描写があるだけで、特に超未来感はない。3千万人の視聴者を持つTVショーのスターMCのJason Tvernerは、あるきっかけを境に「この世に [続きを読む]