zenmaster さん プロフィール

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zenmasterさん: sci-fi fad
ハンドル名zenmaster さん
ブログタイトルsci-fi fad
ブログURLhttp://scififad.blog.fc2.com/
サイト紹介文昔好きだった海外SFを原書で読んでみた
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供26回 / 344日(平均0.5回/週) - 参加 2016/08/12 16:53

zenmaster さんのブログ記事

  • LIFE
  • [助手] 先生、今週映画「LIFE」を観てきましたよ〜[博士] で、どうだったかな? やだドキドキ止まらない、って感じかね。[助手] う〜ん、まぁ時間はわりとあっという間に過ぎた感じですね。でも・・・[博士] 女子のキミには少し気持ち悪すぎたかな?[助手] 先生、あたし臨床検査技師ですよ! 内蔵の輪切りを見たって驚きませんよ。 そこじゃなくて・・・[博士] どうも、話の筋そのものがひっかかると。[助手] そ、そうな [続きを読む]
  • Brightness Falls from the Air(3) / James Tiptree Jr.
  • "nova-front"の通過による輝かししい天空の気象スペクタクルが最高潮に達したとき、静かだった物語は大きく動き出す。以降、すべての登場人物が相互に関連し、影響を及ぼし合いながら驚愕の結末へと進んでいくのだが、これ以上のストーリーを語ることは控えた方がよいだろう。全22章の長編ではあるが、各章立てがはっきりしていて不明瞭な部分はなく、整然と時系列で物語は進行していくので短編のアンソロジーのようにも読むことが [続きを読む]
  • Brightness Falls from the Air(2) / James Tiptree Jr.
  • さて、惑星Damiemには、ならではの観光イベントが2つあった。1つはDameiiとよばれる先住民との交流である。表紙に描かれている”Winged people(飛翔種族)”たちだ。Dameiiの特長として、まずもって美しくその姿は”escapes all words(筆舌尽くしがたい)”こと、身体的に華奢で喧噪を好まない”totally vulnerable(全般に傷つきやすい)” こと、 そして非常に無垢で”real live actual angels(本物の天の使い)”のような [続きを読む]
  • Brightness Falls from the Air(1) / James Tiptree Jr.
  • 9冊目。James Tiptree Jr.の”Brightness Falls from the Air”(『輝くもの天より墜ち』)を読了。微かなため息を零す思いで本を閉じた。主に短編の巧者で、質の高い作品が多いにもかかわらず長編は数えるほどしかないこの作家は、早川から何冊も翻訳が出ているが残念ながら本書は絶版のようだ。中学生だった昔、SF師匠のようなある同級生がいた。こちらが1冊読んでいる間に、軽く10冊は読んでしまうような羨ましい能力の持 [続きを読む]
  • Brightness Falls from the Air(1) / James Tiptree Jr.
  • 9冊目。James Tiptree Jr.の”Brightness Falls from the Air”(『輝くもの天より墜ち』)を読了。微かなため息を零す思いで本を閉じた。主に短編の巧者で、質の高い作品が多いにもかかわらず長編は数えるほどしかないこの作家は、早川から何冊も翻訳が出ているが残念ながら本書は絶版のようだ。中学生だった昔、SF師匠のようなある同級生がいた。昔も今も変わらず遅読の自分が1冊読んでいる間に、軽く10冊は読んでしまうよ [続きを読む]
  • Planet of The Damned / Harry Harrison
  • 8冊目。Harry Harrisonは”Death world”(『死の世界』シリーズ)をかつて読んだはずだ。たまにはアドベンチャーアクションなSFを読むのもいいだろうと思って手にしてみたのがこのPlanet of The Damned(『殺意の惑星』)。何度か早川書房の方から翻訳がでていたようだ。裏表紙に”72 HOURS IN HELL”。なるほど時間制限ありか。ということで、スリリングな展開を期待しつつ読み始めた。アウトラインはこんな感じだ。まず例によっ [続きを読む]
  • ARRIVAL
  • 「メッセージ」を観てきた。なかなか興味深く観れた。導入の美しい音楽からすぐに引き込まれてしまった。悲しい。いや、悲しそうな予感が漂う。そしてその予感は、スクリーンのこちら側も、あちら側も、同様に予感のまま結末へと物語が進んでいく。原作が短編集の中の一編だそうだが、それゆえプロットは非常にシンプルで、だからこそ結末の「武器」の謎の解き明かしは胸を打たれる。最後の家族の説明の部分はちょっと多いかな、と [続きを読む]
  • SF百科図鑑
  • 1980年くらいだろうか。「サンリオSF文庫」なるSFシリーズが早川・創元と並ぶ位置に突然書店に並んだ。前も書いたように、当時はSF映画やアニメが空前のブームだったのだが、それに便乗した凡百のSF本とは一線を画す、これがあのキキララと同じサンリオなのか、と目をこすこすしてしまうような相当にマニアックなセレクトで、背のびしたがりな中学生の自分にとって、「サンリオSF文庫」を注目することが(たとえ、たいして読んでな [続きを読む]
  • ROGUE ONE
  • 「ROGUE ONE」を観てきた。すごいなぁ。STAR WARSはエピソード4・5・6は、中学時代の青春そのものなのだが、1から3は実は観たことがない。7も観てないのよ。なので、きっと細かい複線は気づかず見過ごしてしまっているに違いない。それでも4に直接つながるサイドストーリーなので、なかなかに胸アツ。ストーリーの骨格はほとんど4なんだけど、作り込みは格段に進歩してて、自分のようなSF浦島太郎にはXウィングとタイファイターの [続きを読む]
  • The Left Hand of Darkness (3)/ Ursula K. Le Guin 2016/12/16
  • GethenIanは両性具有であり、”kemmer”(発情期)で「男性」あるいは「女性」に傾く。この設定のゆえ本書が一般に「フェミニズム」とか「ジェンダーフリー」といったタームで語られることは理解できる。しかしどうだろう? 作者Le Guinがフェミニストだとしても作中ことさらそれを強調しているとは思えない。GethenIanの"androgynous (両性具有)”という設定によって、いわば「ジェンダーフリー社会」のようなものを観測してい [続きを読む]
  • The Left Hand of Darkness (2)/ Ursula K. Le Guin
  • "The Left Hand of Darkness"は複数の側面が重なる凝った構成の物語だ。まず、文化人類学的な紀行文という側面。あまり歓迎されない孤独者Genry Aiの、興味・観察を軸に困惑・失望といった体験を、とつとつとした独白で考察していく。前時代的な専制君主国家である雪に閉ざされたKarhide王国は容易に帝政ロシアを彷彿させ、対して ユートピア的理想社会を獲得し、圧倒的な文明のアドバンテージを持っている優位な高みから見下ろし [続きを読む]
  • The Left Hand of Darkness (1)/ Ursula K. Le Guin
  • 7冊目。Ursula K. Le Guinの"The Left Hand of Darkness"(『闇の左手』)を読了した。1970年ヒューゴー・ネビュラ、ダブル受賞。SF文学というジャンルの懐の深さのようなものが遺憾なく発揮された傑作だと思う。すばらしくも、なかなかに味わい深い作品だった。本題に入る前に、「がわ」のことから。この一冊も例によって30年以上前の中学生の自分には、早川の旧版の「ソヴィエトのおっさん風のポートレートイラスト」の表紙絵だ [続きを読む]
  • 羊頭書房
  • SFの洋書を手に入れる方法は、やはりネットがメイン。前にも書いたようにAmazonはじめ、購入ルートも豊富でかつお手軽、古書なら送料入れてもそんなに財布も傷まないのでとても便利に使っている。しかし、オールドファッションな表紙絵やデザインを偏愛する自分にとって書店で、現物をあれこれ眺めながら直感でジャケ買いとかしてみるのも、また愉しからずや、なのだ。昭和の感覚なのだ。でもって最近スキあらば覗いてみるのが神保 [続きを読む]
  • Babel-17 / Samuel R. Delany
  • 6冊目。Samuel R. Delanyの1966年ネビュラ賞受賞作である本作を、ぜひ原書で読んでみたかった。そして読んだ。非常に面白かった。導入のどろっとした描写と相反して、読後は非常にさわやか。内容は説明が難しいので割愛・・・では、あんまりなので、出来る範囲でご紹介したい。遠い未来、いくつもの恒星間でAlliance(同盟)を組む人類は激しいInvasion(侵略)を受け続けている。Invasionによるライフラインの断絶でAlliance側は [続きを読む]
  • 「SF教室」(2)
  • 「SF教室」が30うん年ぶりに手元に帰ってきて、まず感じたのがおや、こんなに内容薄かったっけ・・・。やはり、中学生と今とでは、体力・学力・反射神経では負けてしまうが読書力だけは積み上げた現在の方が優っているのかな、ふふふ。しかしながら、おもに筒井康隆のであろう「SF読んで見なさい」という文章が本当に濁りがなく、みずみずしく感じることには変わりない。その熱意が「SF教室」を貫いている。もうSF文学などというジ [続きを読む]
  • Flow My Tears,The Policeman Said / Philip K. Dick
  • 5冊目。Philip K. Dickは邦訳も多く、この“Flow My Tears,The Policeman Said”(『流れよ我が涙、と警官は言った』)も昔サンリオから出ていたし、最近は早川版もあるようだ。実世界と虚世界をあつかう近未来サスペンスはDickの得意技だが、未来設定自体は少しばかり交通手段が便利になっている描写があるだけで、特に超未来感はない。3千万人の視聴者を持つTVショーのスターMCのJason Tvernerは、あるきっかけを境に「この世に [続きを読む]
  • Flowers for Algernon / Daniel Keyes
  • 4冊目。Daniel Keyesは、この“Flowers for Algernon”(『アルジャーノンに花束を』)のテレビドラマ化や再映画化や、ノンフィクションのベストセラーなどで、寡作ではあるものの、今ではよく知られる作家なのだろう。良い評判は目に入っていたしネビュラ賞も受賞していたりと、ずっと読みたい気持ちもあったのだが、以前は早川からハードカバーで出ているだけだったので、ついつい今日に至ってしまった。花束の表紙にもちょっと [続きを読む]
  • 「SF教室」(1)
  • また思い出話しを少し。図書室少年だった中学生が見つけた一冊。タイトルはその名も「SF教室」、作者は筒井康隆。真新しさから察して、自分が初めての読者のようだった。まだ意識的にSFを読む、という段階ではなかった自分の興味の扉が、誰にも気付かれず、ひっそり書架に収まっていたこの本によって、一気に開かれたのである。タイトル通り著者が、まさに講師となってSFという文学の変遷から、様々なジャンルの解説、作家のプロフ [続きを読む]
  • 海外から取り寄せ
  • Amazonでペーパーバックを海外から取り寄せてみた。今のところイギリスとアメリカからの発送で、10日から、かかっても2週間くらいでだいたい届く。実に速い。1冊読んでいる間に次を探して発注すれば、読み終えた頃に届く算段だ。たしかにとんでもなく高値のついたのも多いが、探せば送料込みで1000円以内のもある。あまりこんな所に目がいく人も少ないと思うが、どんな梱包で来るのかもささやかな楽しみのひとつだ。つい先日もかよ [続きを読む]
  • Robert Silverberg / The Masks of Time
  • 3冊目。Robert Silverbergの『夜の翼』を探していたのだが、The Masks of Timeを見つけたのでこちらにした。『時の仮面』で邦訳も早川から出ていたが絶版中。筋はだいたいこんな感じだ。物理学の見地から「時間の逆行」に取り組んでいる大学教授である中年男、Leoの一人称の視点で物語は進む。1999年クリスマスの日に、Vornan-19と名乗る男が一糸まとわぬ姿でローマのスペイン階段に空中から現れる。彼は2999年という未来から時を [続きを読む]
  • そうだ、海外SFを洋書で読んでみよう(6)
  • 慣れない英文を読むには、結構な集中力が必要だ。やはり、ある程度没我して読まないと筋も追えなくなってしまう。読書時間のメインは片道40分ほどの通勤電車の車中なのだが、もともと群衆の中の孤独を楽しむのが好きなタイプなのでそこは問題ない。ただし、ペーパーバックとiPadの両方持ちなので、Kindle派から見るとそうとう馬鹿みたいだと思う。自分としてはiPadの厚みが書見台みたいになって、案外快適なのだが。朝、多少時間に [続きを読む]
  • そうだ、海外SFを洋書で読んでみよう(5)
  • もちろん、辞書無くしてはペーパーバック読み切るのはさすがに不可能。ということで、電子辞書が必要になってくるが、せっかくiPadを持ってるので辞書アプリをダウンロードしてみた。いろいろある中、学生時代は研究社の英和だった理由から、新英和中辞典(第7版)にしてみたら、これがなかなか実にスバラシい。サクサクと調べることができる。スペルを入力するごとに一致単語が絞られてくるという「前方一致検索」にすると“hallu [続きを読む]
  • Slan / A.E. van Vogt
  • 2冊目。A.E. van Vogtをぜひとも英文で読んでみたかった。熱中して読んだ『非A』や『イシャー』でもよかったのだが、“Slan“にしてみた。もちろんこれもかつて邦訳を読んで興奮した記憶があったが実際ほとんど覚えていなかった。40年代にジュブナイルとして書かれたらしく文章が少し古い感じなのは仕方ないが、その分平易で、展開もシンプルなのでストーリーが追いやすかった。テレパスなどの人知を越えた能力を持つ超種族である [続きを読む]
  • そうだ、海外SFを洋書で読んでみよう(4)
  • もちろんKindleも考慮しなかったわけではない。ipadにアプリは一応入っているし、実際和書はいくつか読んでみた。「読みにくい・売ってない・高い」などという翻訳文庫SFの諸問題を軽くクリアしてしまうし、辞書アプリも併用すれば、おそらくもりもり多読も夢ではない革命的なツールだと思う。ちょっとブログをあったてみると、軒並みおすすめされている。しかし、それではしっくりこないのである。今の衝動の発端が多分にノスタル [続きを読む]
  • そうだ、海外SFを洋書で読んでみよう(3)
  • そもそも問題の「読みにくい・売ってない・高い」というSF翻訳本のハードルが、洋書で、まあペーパーバックに限定したとして、どの程度クリアされるのだろうか。まず「読みにくい」か? だが、ペーパーバックの文字は案外大きい。老眼の本読みという観点からすると目にはやさしい。しかも手に取ってみると、かさ厚の紙なので見た目の割に日本の文庫本と比べて格段に軽い。なので、肉体的にも読みやすい。次に「売ってない」問題は [続きを読む]