すずらん さん プロフィール

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すずらんさん: Lily of the valley
ハンドル名すずらん さん
ブログタイトルLily of the valley
ブログURLhttp://himitu0008.blog.fc2.com/
サイト紹介文花より男子二次小説のちょっぴり切ない物語
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供38回 / 251日(平均1.1回/週) - 参加 2016/08/14 20:01

すずらん さんのブログ記事

  • 天使の願い 23
  • 司は夜中に一度目を覚ましたものの、その後はぐっすりと眠りについていた。アラームの音に目を覚まし手を伸ばす。夢を見た…気がした。いつもの悪夢とは違う。けれどそれがどんな夢だったのかを思い出せない。温かな、穏やかなそんな感覚だけが司の胸に留まっていた。いつもどんよりとした朝を迎える司にとって、今日は目覚めもよく、どこか清々しい。気分よくベッドから抜け出し身支度を整え、迎えにきた西田と共に社へと出向いて [続きを読む]
  • 天使の願い 22
  • 目の前にはつくしの笑顔がある。司はその手を捉えようと手を伸ばした。けれど寸での所で届かずに、つくしの姿は消えてしまう。次に司の目に映るのは道路に横たわる血まみれのつくし。夜毎繰り返される悪夢に司の神経は磨り減っていく。誰もが司のせいではないと言う。自分が帰国していなければ…。自分が強引に送ると言わなければ…。もう少し早く気づいていたら…。手が届いていたら…。ああしていたら。こうしていたら。いつでも [続きを読む]
  • おとなの掟 つくしver.
  • あり得ない状況の中で一筋の光が射し込んだ。その光は優しく温かく私を包み込む。もう私は戻れない。その光を手放せない。ふとした瞬間に本音が漏れそうになる。そんな自分に気づいて寸でのところで想いを封じ込める。もしも本音を言ってしまったら。どうなるだろう。答えなんて必要?どう転ぶかも分からないのにそんな恐ろしいことがどうして出来るの?言ってしまえば何もかも終わってしまうかもしれないのに。今まで自由に生きて [続きを読む]
  • おとなの掟 F4ver.
  • 暗闇の中に一筋の光が射し込んだ。その光は優しく温かく俺たちを包み込む。もう俺たちは戻れない。その光を手放せない。ふとした瞬間に本音を滑らせてしまいそうになる。そんな自分に気づいて寸でのところで想いを封じこめる。もしも本音を言ってしまったら。どうなるだろう。答えなんて必要か?どう転ぶかも分からないのにそんな真似がどうして出来る?言ってしまえば何もかも終わってしまうかもしれないのに。敷かれたレールの上 [続きを読む]
  • 天使の願い 21
  • つくしはいつもの如く小窓を覗いていた。昨日まで仏壇の前に座り込んで泣いていた両親はもういない。つくしがいたときと同様に牧野家の歯車は回り始めていた。寝ている両親を怒鳴り付けたのは昨日のこと。あまりにも出来すぎているタイミングに言葉を失った。そして1つの疑問が急浮上してきた。『もしかして私の意思を伝えることが出来るんじゃない?』起きているときの2人になら数えきれないほど声をかけ、発破をかけてきた。け [続きを読む]
  • 答えのない約束 [類BD]
  • 3月30日。2人分のチケットを握りしめ、類は空港のロビーで愛しい人を待っていた。確かな約束などしてはいない。けれどきっと来てくれる。いや、来てくれなければ困る。フライトの時間を気にしつつ、類は瞳を閉じる。瞳を閉じても、愛しい人の笑顔が浮かんでいた。類の姿のない非常階段に腰掛け、つくしはため息をつく。類の誕生日を目前につくしは頭を抱えていた。物欲のない類が欲しがる物とは何なのか?仮にもしも欲しい物が [続きを読む]
  • 天使の願い 20
  • 心を置き去りにしたまま時は容赦なく流れていく。つくしの葬儀を滞りなく終え、4人は日常へと戻っていった。楽しみも喜びも見出だすこともできずに淡々と日々は過ぎていく。牧野家の日常は惨憺たるものだった。千恵子も晴男も仏壇の前に座り込み、遺影を眺めては涙を流す。1日をただ泣いて過ごす日々。当然ながら働くことがないのだから家計は火の車。日常は待ってなどくれない。進はそんな2人を見て必死に家計を支えていた。生 [続きを読む]
  • 初めてのWhite day 後編
  • [天使の願い]の番外編です。[初めてのWhite day]は[初めてのValentine's day]の続編です。連載をお読みでない方のためにとっても簡単に説明しますと…。過去にだいぶ遡り、つくし争奪戦が始まってすぐの初めてのバレンタインデー後のホワイトデーとなってますwwこれ説明になってるのか怪しいですがwwwお楽しみいただけたら嬉しいです。3月14日。狭いつくしの部屋には大柄な大の男が4人、コタツで寛いでいた。その上には男 [続きを読む]
  • 初めてのWhite day 前編
  • [天使の願い]の番外編です。[初めてのWhite day]は[初めてのValentine's day]の続編です。連載をお読みでない方のためにとっても簡単に説明しますと…。過去にだいぶ遡り、つくし争奪戦が始まってすぐの初めてのバレンタインデー後のホワイトデーとなってますwwこれ説明になってるのか怪しいですがwwwお楽しみいただけたら嬉しいです。はぁ…。どうしよう…。コタツに寝転びゴロンゴロンと寝返りを打つつくしはずっと同じこと [続きを読む]
  • 天使の願い 19
  • つくしは蒼い小窓からそれをじっと見つめていた。両親は仏壇の前に座り込み日々泣いて過ごしている。『親よりも先に逝くなんて、なんて親不孝なんだろう…』両親の泣き暮らしている姿を見て、つくしの胸はキリキリと痛みだす。けれどつくしの心配はそこだけに留まらない。働かなくては生きていけない牧野家の現状。その現状を見てみぬフリをして過ごす両親。生活をどうにか支えようと、日に日に窶れていく弟の姿…。それが自身のせ [続きを読む]
  • 待ち焦がれた日 [あきらBD]
  • 2月28日。あきらの誕生日がやって来た。愛しい彼女と初めて過ごす誕生日。あきらは柄にもなくウキウキとはしゃいでいた。随分と前から綿密に計画をたてこの日を待ち焦がれていた。けれど。この目の前に広がるこの光景は何なんだ!?司を始め、優紀ちゃんまで揃い踏みじゃないか!ここ、俺の家だぜ?俺が知らないってどういうことだよ!?それ以上にいただけないことがある。つくしを囲んで嬉しそうに鼻の下伸ばしやがって!つく [続きを読む]
  • 天使の願い 18
  • 「ったく揃いも揃って何してんだよ?ふざけんじゃねーぞっ!!」スイートルームには司の怒声が響き渡る。しかし、言われた当人たちは全く気にする素振りもなくアルコールを口に運んでいた。そんな調子の3人に司はぶちきれる寸前だった。「何怒ってるの?牧野は司の物じゃないでしょ?」グラスをテーブルに置き、めんどくさそうに類はソファーに寝転がった。「そうだぞ、司。俺たちは牧野のダチで司も今はただのダチだろ?」「振り [続きを読む]
  • 初めてのValentine's day 後編
  • [初めてのValentine's day]は[天使の願い]の番外編です。お読みでない方のためにとっても簡単に説明しますと…。過去にだいぶ遡り、つくし争奪戦が始まってすぐの初めてのバレンタインデーとなってますwwお楽しみいただけたら嬉しいです。ふぅっ…。ため息をひとつつき、つくしはレジに並ぶ。つくしは再びチョコレートを買いにデパートに来ていた。悩んだ末につくしが手にしたのは既製品のチョコレート。選んだものはつくしにと [続きを読む]
  • 初めてのValentine's day 前編
  • [初めてのValentine's day]は[天使の願い]の番外編です。お読みでない方のためにとっても簡単に説明しますと…。過去にだいぶ遡り、つくし争奪戦が始まってすぐの初めてのバレンタインデーとなってますwwお楽しみいただけたら嬉しいです。つくしはうーんと唸り腕を組む。あっちを見ては首を傾げ、こっちを見ては反対に首を傾げる。そんなつくしは格好の話のネタになっていた。『ねぇねぇ、あの人、もうずっといるよね?』『私が [続きを読む]
  • 天使の願い 17
  • 「マジかよ…」あきらの告白を聞いた総二郎は焦燥に駆られていた。司に呼び出されたあの日に過った想い。その後も考えなかった訳ではなかった。時折見せるつくしの儚げな表情に総二郎は気づいていた。その理由が類であることは分かっていた。だがあきらまでとは思ってもいなかった。総二郎はそんなつくしを放っておくことが出来ず、落ち着かない心を無理矢理落ち着かせて、何かとつくしに構っていた。「当然司には言ったんだよな? [続きを読む]
  • 待ち合わせ [司BD]
  • カチッ…カチッ…カチッ…時計の音が鳴り響く。時間は疾うに過ぎている。司はイライラしながら、どうしても外すことの出来ない会議に出席していた。そしてその会議は想像以上に長引いていた。チッ…チッ…チッ…雑踏の中、つくしは時計を見つめながらその音を聞いていた。約束の時間を過ぎても来ることのない司をその場でじっと待っていた。つくしは小さくため息をつく。待たされることには慣れている。きっと仕事が長引いているだ [続きを読む]
  • 天使の願い 16
  • 暫くの後、変わらない関係に先に一石を投じたのはあきらだった。どうしてそんなことになったのかは分からない。けれどあきらはあの夜から秘めていた想いをつくしに伝えていた。つくしと食事に行った帰り道でのことだった。車に乗り込み、ポツリポツリと言葉を交わしながら、つくしの住むアパートへと車を走らせていた。「あっ、停めてください!!」つくしは唐突にそう叫んだ。何事かと思ったあきらは車を停めさせた。「どうしたん [続きを読む]
  • 天使の願い 15
  • 誰がこんな展開を想像しただろう。司との別れを決めたつくしだったが、その別れ事態は互いにとっていいものであったと信じている。だが、その別れには副産物なるものがついてきた。つくしは類の突然の告白に同様を隠せないでいた。そんなつくしの様子にあきらと総二郎が気づかない訳がない。そして2人揃ってつくしに詰め寄れば、つくしが隠し通せる訳もない。つくしはポツリポツリと類との間にあった出来事を話し始めた。「ふーん [続きを読む]
  • 天使の願い 14
  • 酒を煽り不機嫌そうな顔を見せる司に類とあきらはその理由を聞き出すために、しかし司がキレないように幾つかの質問を繰り返した。つくしに別れをきりだされたけれど気持ちがなくなった訳じゃない反対するもつくしの気持ちは決まっていたここで拗れるよりは別れを認め、時期が来たら元に戻ればいいとつくしの言い分を認めたそれが類とあきらが聞き出した2人の別れの理由だった。不機嫌な司が酒を煽り続けていると、ほどなくして総 [続きを読む]
  • 愛しい女の機嫌の行方 後編
  • つくしは大きなため息をつき、ピタリと足を止めた。それに合わせるかのように4人の動きもピタリと止まる。つくしは振り返り、それぞれに視線を向けた。そしてまたひとつため息をつく。そんなつくしを4人は黙って見守りながら、つくしの口から紡がれるであろう言葉をじっと待っていた。「ねぇ?約束してないって言ったよね、私。どこまで着いて来る気なの?」つくしの問いかけに誰も何も答えない。「約束がないのはいつものことで [続きを読む]
  • 愛しい女の機嫌の行方 前編
  • 「ちょっと!なんでぞろぞろとくっついて来るのよっ?!これじゃ目立ってしょうがないじゃない!!」つくしが怒るのも無理はない。つくしを囲むようにF4がぴったりと着いて歩く。そして更にその後ろを彼らのSPと思われる黒のスーツを纏う屈強な男たちが着いて歩いていた。「おめーが車に乗んねーのがわりーんだろっ!」「おい、司…」あきらが止めに入るがもう遅い。つくしの中で何かがプチンッと音をたてて切れた。「はぁー? [続きを読む]
  • 愛すべき女 [つくしBD]
  • 愛する女の誕生日。何日も前から西田にせっついてこの休暇を手に入れた。NYに戻る時間を考えると時間はあまりねー。けど会える時間がどんなに短くてもあいつは喜んでくれるだろう。ただ一つだけある心配事。いや、今年こそは決まりだろ?一抹の不安を感じながらも心はウキウキしている。想像するだけで楽しくて仕方ねー。にやける顔を押さえながら牧野の住むおんぼろアパートを目指した。ふふ。牧野、どんな反応するんだろ。そん [続きを読む]
  • 天使の願い 13
  • 学生の頃頻繁に出入りしていたメープルのスイートルーム。一番乗りしたのはあきらだった。呼び出されて来たというのに司の姿はそこになく、あきらはため息をつきながらカウンターに向かう。そしてこれから来るであろう幼馴染みのためにドリンクを用意し始めた。準備も終えてローテーブルにそれを置き、ソファーへと腰をおろす。この時のあきらには、呼び出された理由が分からなかった。ただ電話での司のただならぬ様子に何かが起き [続きを読む]
  • 天使の願い 12
  • 司との別れを引きずることなく、いつも前向きなつくしを類は黙って見つめていた。しかし、類は2人の別れを知ってから、憤りを感じていた。嘘偽りなくつくしと司の恋を応援していた。そんな2人が別れた。そう聞かされて心穏やかにいられるはずもない。類のつくしを想う気持ちは何一つ変わってなどいないのだ。司はともかくも、つくしの気持ちがよく分からない。司を想っているのなら別れる必要があったようには思えない。たとえ遠 [続きを読む]
  • プレゼント [総二郎BD]
  • 自分の誕生日を指折り数える。そして誕生日を待ちわびる。まさか自分の考えがこんなにも簡単に変わるとは総二郎は思ってもいなかった。特定の彼女を作ったことのない総二郎が初めてその主義を曲げ、付き合い始めた女性。かつては親友の彼女だったこともある。けれど総二郎にはそんな過去は関係なかった。二人は終わったのだから。その彼女を目前にして総二郎は目を細める。彼女が笑っているだけで身体の芯から温まっていくのを感じ [続きを読む]