ゆう さん プロフィール

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ゆうさん: 青りんごの本棚
ハンドル名ゆう さん
ブログタイトル青りんごの本棚
ブログURLhttp://book-aoringo.hatenablog.com/
サイト紹介文今日はどんな本を読もうかな?中学生からの10代におすすめの本を紹介しています!
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供444回 / 224日(平均13.9回/週) - 参加 2016/08/18 10:47

ゆう さんのブログ記事

  • 宇田川敬介『震災後の不思議な話』
  • 東日本大震災の後、被災地には多くの不思議な話がうまれた。古くからの伝承を添えてそうした話を集めて紹介した1冊。震災直後、ある地域では津波のあった時間が近づくと、作業を中断して避難所へ戻る準備をはじめる。3時21分、その時間になると津波の音と逃げ惑う人々の足音が聞こえるのだという。その中に、身内の足音を聞いたという人もいた。津波の引いたばかりの車が転がる中を、「体を探している」のだと彷徨う母子の姿。タ [続きを読む]
  • 市川朔久子『小やぎのかんむり』
  • 夏芽(なつめ)は、中高一貫校に通う中学三年生。夏休みに山奥にあるお寺のサマーステーに参加した。家族から遠く離れるために。そうして始まった夏休み、サマーステイの参加者は夏芽ひとりだけだったのだが、そこに5歳の男の子・雷太が加わり…。雷太とヤギの後藤さん、地元の高校生・葉介との自然の中での暮らしは意外に居心地がよく、夏芽の心はほどけてゆく。自分勝手で暴君のような父親に、夏芽と母は家では父を怒らせな [続きを読む]
  • 長谷川夕『僕は君を殺せない』
  • 村のはずれにある、いまは廃墟となった遊園地。十年以上も前に、お化け屋敷の中で起こった事故で亡くなった母親と一緒にいたはずの少女は行方不明のまま。以来、遊園地が閉園された今も、誰もいない廃墟に小さな女の子の幽霊がさまよっているという。これは、ぼくがいつも彼女に聞かせてあげる噂話。一年前の夏、身代わりのバイトとして参加したミステリーツアーは、本物の惨劇へと変わった。モニターツアーとして行われたそのツ [続きを読む]
  • 今村夏子『こちらあみ子』
  • 目があった瞬間、「読めばいい」とその生き物は私に言った。「ほう」と私はつれなく返した。あのね、私に甘い声をかけてくる本はあなただけじゃないのよ。「そう」と、ユニコーンのような姿をした奇妙で美しい生き物が、しゅんとしてうつむく。私だって意地悪じゃない。本当は、タイトルの響きがとても気に入ったので、連れて帰る。本作で第二十六回太宰治賞(「あたらしい娘」を改題)本書で第二十四回三島由紀夫賞受賞。デビュ [続きを読む]
  • 今村夏子『あひる』
  • デビュー作『こちらあみ子』がえらく気に入って、楽しみにしていた今村夏子さんの2作目。第155回芥川賞候補となった『あひる』の単行本発売と聞いて、早速書店へ。インスタグラムやツイッターでは、本を読み終えたみなさんの感想にウキウキとしながら、近所の書店を2店舗も回ったが、単行本には出会えず帰宅。入荷後すぐに売り切れてしまったのか←だとしたら入荷すべきそれとも、以前問い合わせた時のように「当店ではお取り扱 [続きを読む]
  • 中園直樹『星空マウス』
  • 「いじめ依存症」というものを、この本を読んで初めて知った。いじめをすることで、誰かを自分の思い通りになる支配下に置くことで安心を得る。いじめをすることで、自分の存在を確認する。依存症だから、やめたくてもやめられないのだ。いじめを一種の病気だととらえることは、間違っていないかもしれない。中園さんは、自身の壮絶ないじめ体験を小説に投影させている。同じような思いをしている人に「それでも生きて」と伝える [続きを読む]
  • 川上未映子『ヘヴン』
  • 四月が終わりかけたある日、ふでばこの中に小さな紙が入っていた。<わたしたちは仲間です>それが、教室の中でいじめられている僕とコジマをつなぐ最初の手紙だった。コジマは言う。わたしたちがこのままさ、誰になにをされても誰にもなにも言わないで、このままずっと話さないで生きていくことができたら、いつかは、ほんとうの物になれますかね。傍観者である百瀬は言う。(彼は完全なる傍観者でもないが)地獄があるのだと [続きを読む]
  • 荻原浩『コールドゲーム』
  • かつていじめていたクラスメイトが復讐を開始した。渡辺光也は高校三年生。野球部の夏も終わり、進路について考え始める時期。ある日、中学のクラスメイトだった亮太が、突然会いに来て、奇妙なことを言う。中二の時のクラスメイトに、次々と不可解な事件が起こっているという。その原因は、中二の時にいじめを受けていたトロ吉ではないかというのだが…。正体の見えないトロ吉へのもどかしさと、ひとり、またひとりと制裁を加 [続きを読む]
  • 川島誠『ファイナルラップ』
  • 健は海辺の町に住む高校三年生。二十歳で結婚している一番上の兄・裕、専門学校に通う、すぐ上の兄・零、そして健と三兄弟の末っ子だ。進学校に通うが勉強にはイマイチ身が入らなくて、年下の彼女ともうまくいってるのかどうか。陸上だけは好きで夢中になっている。自分が何をしたいのかわからずにいるような毎日の中、ある日突然に兄の裕が死んだ。サーフィン中の事故だった。自分のやりたいことなんて簡単には見つからない。迷 [続きを読む]
  • チャイルド・プア〜社会を蝕む子どもの貧困
  • 近年、チャイルド・プアという言葉を耳にする機会が増えた。貧困児童を表すこの言葉は、この本の著者・新井直之さんによる造語である。新井直之さんは、NHKの番組ディレクター。この本は、2012年10月19日に放送され、反響を呼んだ、NHK総合の特報首都圏「チャイルド・プア〜急増 苦しむ子どもたち〜」を書籍化したもの。あなたは、自分が貧困だと思いますか。例えば…あなたはいま欲しい洋服を買うことができますか。あなたはい [続きを読む]
  • 99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る
  • 「おめぇ、会社を何年も経営してんだべ?なじゅんしたらこの町、立でなおせっか知恵しぼってけねぇがや?」岩佐大輝さんは、東京でIT企業の起業家。宮城県山元町出身。高校では落ちこぼれだった。故郷から逃げるように上京し、パチプロになったり、しぶしぶ大学に入り、「ITの波」に乗った。2011年3月11日、その日の朝、妻は里帰り出産のために福島県に帰省したところだった。東日本大震災のあと、故郷に足を運んだ。そこで [続きを読む]
  • 「あの日」、そしてこれから
  • 2011年3月11日、東日本大震災の直後にフリージャーナリストの高橋邦典さんが故郷・宮城の人々をカメラにおさめた写真集「あの日」のこと。↓こちらです↓book-aoringo.hatenablog.com「あの日」のこと、から一年後。あの時取材した人たちを再び尋ねて取材したのがこちら。「あの日」、そしてこれから。心に残った言葉。兄弟だってたまに『何かほしいものはないか』と電話だのよこすけど、おれは物なんかいらないのさ。 [続きを読む]
  • 「あの日」のこと
  • 2011年3月11日、フリージャーナリストの高橋邦典さんは、故郷・宮城県仙台市を大きな地震が襲ったというニュースを北アフリカのリビアで人づてに聞いた。高橋さんは、連日、危険な内戦の中に身を置いて撮影をしている。「大きな地震」と聞いてもすぐにはピンとこなかったという。急いで日本へ帰国し故郷へ戻った高橋さんが、カメラにおさめたあの日の「いま」。身内を失ったり、家が流されたりと大変な状況に、落ち込んだり途方 [続きを読む]
  • 原田マハ『夏を喪くす』
  • いい作家は、短編がうまい。無駄な文章をそぎ落とし、ぴたりと当てはまる言葉だけを選び、決められた字数におさめられたシャープで骨太な短編に、スポーツジムでストイックにトレーニングするアスリートの姿が重なる。いい短編とはそういうイメージ。女性作家なら、向田邦子、角田光代、江國香織、そして原田マハ。原田さんは、長編小説のイメージがあるが短編も好き。『夏を喪くす』は、女性を主人公にした4つの短編集。単行本 [続きを読む]
  • 川島誠『800』
  • がむしゃらでパワフルなバスケ部出身の中沢。ストイックに走りを追求していく理性派の広瀬。性格も育った環境も全く違うふたりが800M走というトラックで出会った。恋とスポーツに走るリアルな高校生青春小説。中沢と広瀬が交互に語る彼らの声は、丸見え過ぎるほどで、スポーツも恋愛も同じ比重で日常の中にある。それを意識せずにのめりこめるのは、若さの特権のような気がした。何かに夢中になり、まっすぐにぶつかってい [続きを読む]
  • 中脇初枝『あかい花』
  • 女子による女子のための女子小説、です。男女平等という言葉を耳にする機会が多いが、「同等の人権を与えられるべき」という思想のことだと私はとらえている。世界がひっくり返っても、男女は「同じ」になることはない。男性が、子供を身ごもり出産できるように私たち人間の体が変化(あるいは進化ともいえるのか)することがあればまた、話は別だが。自分の体の中で10か月という期間、他者を自分の体で丸ごと包み込み同化する [続きを読む]
  • 岡田依世子『霧の流れる川』
  • 小学1年生のカナと中学1年生の保は、自然豊かな東北の山深い集落に暮らす兄と妹。カナはある日、バス停で見慣れないやせっぽちの男の子と出会った。その男の子は、ほらあなに大切な忘れ物をしたと言う。一方、夏休みの宿題でトンネルのことを調べようとする保だったが、なぜかみんな口をつぐみ、トンネルのことを調べてはいけないと怒られてしまう。この小説では、戦争中に実際に起こった「花岡事件」を取り上げています。戦 [続きを読む]
  • 宮部みゆき『刑事の子』
  • 八木沢順は中学一年生。両親が離婚して、順は刑事である父と下町に暮らす。お手伝いのハナさんは、昭和の家政婦さんで料理上手な頼もしい存在。ハナさんの話では、近所で若い女性が殺されたらしいという噂があるという。同じころ、近所で遺体の一部が発見される。噂と関係があるのだろうか。事件の謎を追う父。そして純の家に犯人を示す内容の手紙が投函される。順は、親友の慎吾とふたりでこの事件を解明しようと乗り出すが…。 [続きを読む]
  • 辻村深月『水底フェスタ』
  • 女は怖いよ。どんな男にも簡単に素顔など見せやしない。広海は高校生、睦ッ代村の村長の息子だ。睦ッ代村で毎年行われているロック・フェスティバル、略してムツシロックは広海の父である村長が誘致に力を入れた事業のひとつで、いまや日本五大ロックフェスティバルのひとつになっている。そのムツシロックの会場で、広海は織場由貴美を見つけた。由貴美は、村出身のモデルで女優としても活動していたが、最近ではメディアでも [続きを読む]
  • 辻村深月『凍りのくじら』
  • 芹沢理帆子は、進学校に通う高校生。学校での地味な友だちとも、学校の外の派手な友だちとも、うまくやっている。どこにでもうまく入り込む理帆子は、一方でどこにいてもそこに執着できない自分のことをSF(スコシ・不在)と感じている。人をSF(スコシ・○○)と例えるのは、藤子・F・不二夫を愛していた父の影響だ。父が失踪して5年になる。あれからふたりで暮らしてきた母は、いまがん宣告を受けて、余命わずかである。 [続きを読む]
  • 辻村深月『盲目的な恋と友情』
  • あの人が死んでしまったら、とても生きていけないと思った、あの幸せの絶頂ー。盲目的な恋蘭花は美しかった。元タカラジェンヌの娘。大学の管弦楽団に入部した蘭花は、演奏会の指揮者としてやってきた茂実星近(ほしちか)と恋をした。学生たちから一目置かれる茂実に自分が選ばれたことへの高揚感。やがて甘美な恋は、大きな綻びをみせてゆく。転落していくとわかっていても、一度すべてをゆだねてしまった蘭花にとって茂実 [続きを読む]
  • 10代が読む辻村深月さんのおすすめの本
  • 「青りんごの本棚」サイトで紹介している辻村深月さんの作品をまとめて紹介します。島はぼくらと国語入試問題にもよく出典される作品です。島に暮らす高校生たちの物語は、中学生・高校生におすすめの1冊。島はぼくらと (講談社文庫)作者: 辻村深月出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/07/15メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る朝が来る2016本屋大賞第5位。ひきこまれて一気読みでした。あまり本は読ま [続きを読む]
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  • 重松清『また次の春へ』
  • 大きな地震と津波に日常を奪われた町がある。家族を失った人、家を流された人。私たちに何ができるのだろうと迷い、無力感に苛まれ、当事者ではないあなたたちにその痛みはわからないと一蹴されても、誰かに添いたいという思いは間違っちゃいない。そんな人たちを描いた短編集。震災に限らず、心に受けた傷はいつだってその人だけのもので、同じ痛みを分かち合うことなんて簡単にはできない。それでもなにかせずにいられない人 [続きを読む]