scarlet222 さん プロフィール

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scarlet222さん: アイドル批評空間
ハンドル名scarlet222 さん
ブログタイトルアイドル批評空間
ブログURLhttp://scarlet222.hatenablog.com/
サイト紹介文アイドルについていちいち小難しく考えるブログ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供28回 / 222日(平均0.9回/週) - 参加 2016/08/26 01:56

scarlet222 さんのブログ記事

  • 「Especiaは概念である」という命題について
  •  周知のように、「Especiaとは概念である」という命題が存在する。Especiaが解散した今、この命題はさらにその重みを増してきていると言うことができよう。しかしながら、この命題には変更が加えられなければならない。というのも、概念とはただ存在すると言明することによって容易に存在しうるものではないからだ。 では、概念とは何か。哲学者ジル・ドゥルーズによれば、概念とは創造されるものに他ならない。カオスに潜り込み [続きを読む]
  • 今こそ『前田敦子はキリストを超えた』を読み直す
  •  先日、批評家で、アイドルグループPIPの元総合プロデューサーの濱野智史が、ニコ生で「濱野智史の告解と懺悔」と題された放送を行った。これはPIPの解散を発表するものであると共に、その試みが失敗であったことを、プロデューサー自身が認めるというものでもあった。また濱野は、今後アイドルには関わらないということも明言していた。 この話を取り上げたのは、PIPに失敗について何かを述べるためということではもちろんない [続きを読む]
  • ESPECIAが解散を発表しました
  • 第2章に入ってから1年と経たないうちにESPECIAの解散が発表されました。まず始めに明かしておかなければならないのは、第2章になってから自分が1度もESPECIAの現場に行っていないということ。以下思い付くまま書きますが、あくまでライブに行かなかった奴の言い訳でしかないという部分が少なくありません。私がライブに行っていれば、彼女たちは解散せずに済んだのでしょうか。もちろんそんなことはない。私一人がライブに行ったく [続きを読む]
  • 改めてアイドル批評の必要性について〜『ゲンロン4』を手掛かりに〜
  •  このブログを始めてからもう少しで一年が経とうとしていますが、最初のブログのタイトルは「アイドル批評とは何か」でした。新年だから、というわけではないのですが、このあたりで改めてなぜアイドル批評が必要だと考えるのかを書いておきます。ここでは、先日読んだ『ゲンロン4』における議論を手掛かりにして考えていきます。 『ゲンロン4』の特集は「現代日本の批評Ⅲ」と題されていて、具体的には2001年から2016年までの [続きを読む]
  • 清竜人25の解散について
  •  清竜人25が昨日(11月20日)のライブ中に解散を発表しました。今、解散を発表した時に歌っていた新曲を聴きながら、キーボードを叩いています。とてもいい曲です。個人的な感情が色々と湧き出てきています。しかし今はそれは措いておきましょう。解散の発表にあたって、清竜人25というものを今ここで改めて整理して考えておきます。そして離婚ではなく解散と言われた理由も。 とはいえ何から考えていくべきなのでしょうか。ここ [続きを読む]
  • 次世代アイドル「・・・・・・・・・」についてのメモ
  • 先日、OTOTOYのとある記事を発見し、次のようにつぶやきました。インタヴュー読む限りでは、かなり期待できそうだ…… https://t.co/Y8pCYLhFoT— scarlet222 (@scar_let4023) 2016年8月29日 このインタヴューは、インタヴューが行われた時はまだデビューする前だった「・・・・・・・・・」(何と読むかは決まっていないらしい)というアイドルについてのものです。 以下、私が気になった箇所をいくつか引用 [続きを読む]
  • 須藤凛々花『人生を危険にさらせ!』を真剣に哲学書として読んでみた
  • はじめに 『人生を危険にさらせ!』という本は以前から気になっていました。須藤さん本人が哲学書だと宣言している以上、いったいどれくらいの水準に達している本なのか確かめてみたかったからです。加えて、Amazonレビューやブログの書評などでは軒並み高評価。これは文学部哲学科に在籍する哲学徒の端くれとして厳しい目で読んでコメントしなければ!と、よくわからない使命感を日々高めてきました。ようやく昨日Amazonで注文し [続きを読む]
  • ℃-uteの解散と遺産
  •  アイドルと初めて握手したのは、意外にも℃-uteだった。友達に言われるがままにライブに行き、会場についてからライブの後に握手することを知った。℃-uteについてまだほとんどなにも知らず、矢島舞美さんしか認識できていなかった当時の私は、なぜだかよくわからないがひたすら申し訳なさそうに頭を下げながら、するすると握手の列が流れていくに身を任せることしかできなかった。 あれからしばらくの時が経ち、メンバー全員の [続きを読む]
  • Especiaの第2章について
  • Especiaの第2章がスタートして少したったので、自分なりの感想を書き留めておこうと思います。あ、もうESPECIAなのか。 で、今のところこの新体制のやり方にはいろんな意見があるようですが、自分にとって一番気になるのはメンバーがどう思っているのかを全く知ることができないということです。といっても、もうメンバーと握手できないのが嫌だとか言いたいのではありません。そもそも握手したことがありません。そんな [続きを読む]
  • ナポリタンの理念からアイドルの理念へ
  •  まずはナポリタンの話をする。アイドルの話になるのは後半以降だが、ナポリタンの話抜きには、アイドルの話へは移れない。しばらくお付きあいいただきたい。 こんな風に書くと、まるでナポリタンの話がつまらないかのようだがそうではない。三浦哲哉の「ナポリタンの理念とサスペンス」(『小説トリッパー2016年夏号』に掲載)は、その題が暗示している通りに「サスペンスフルな批評」だった。以下では、この批評をパラフレー [続きを読む]
  • 【雑記】「女性アイドル刺傷事件」について
  •  すでに多くの人が様々な形でこの事件に言及しているので少し腰が引けるが、自分なりに考えたことを整理するためにも少しだけ書くことにしたい。 そもそも「女性アイドル刺傷事件」という形容は、端的に言って事実誤認であり、その内実は、シンガーソングライターがそのファンによって刺された、というものであった(これは当初から多くの人が指摘しており、NHKは訂正したようである)。 ここでまず考えるべきは、なぜこのよ [続きを読む]
  • 【書評】宗像明将『渡辺淳之介 アイドルをクリエイトする』
  •  まず初めに断っておくが、タイトルに書評と書いてあるからといって、この本の内容の紹介をすることはできない。する気もない。そうではなく、評者の問題意識の範囲内で特に興味深かった点を紹介し、そこから少しだけ議論を展開することにしたい。 では、どのような問題意識のもとにこの本を読んだのか。当然この本は、単に読み物として、渡辺淳之介という人物の伝記のようなものとしても楽しむことができる。彼の特異な考え方 [続きを読む]
  • 【論考】自分が気になり始めたアイドルの歌唱力不足に悩んでいる人へ
  •  アイドルと歌唱力。この問題に頭を抱えるアイドルファンは少なくないはずだ。アイドルに全く興味のないところからPerfumeを知り、その他のアイドルにも手を出していくという王道を通ってきた筆者も、かつてはこの問題と無縁ではいられなかった。 テクノという音楽の性質上、口パクしていることくらいわかっている。しかし、どうしても後ろめたさを感じる。あ〜ちゃんの歌唱力には定評があることくらいわかっている。とはいえ [続きを読む]
  • 【第5回】日本の音楽においてアイドルが果たしている機能について
  • ――今回は日本の音楽におけるアイドルの機能についてですね。かなり話が大きくなっきました。そうですね。今回のテーマについて考えていくためには、まず音楽そのものについて少しお話ししなければなりません。――それはどういったことでしょうか?簡単に言えば、音楽とは西洋のもの、とりわけアメリカのものだということです。現在私たちが音楽であると認識しているものは、外からやってきたものですよね。これは楽曲そ [続きを読む]
  • 【雑記】おやすみホログラムバスツアーに思うこと
  •  数日前に、おやすみホログラムのバスツアーで起きた様々な「騒動」の顛末が、ツイッター上を賑わせた。何のことだかわからない人は、まず各自でその詳細を調べてもらうとして、個人的にはこの一連の騒動には多いに笑わせてもらった。何よりも、ツアーの参加者たちが、次々と直面するありえない状況を逆手にとって笑いを誘うその「演出力」には、ただただ驚嘆せざるを得なかった。 やはりこの一連の出来事で最も注目するべき点 [続きを読む]
  • 【第4回】香月孝史『「アイドル」の読み方』を読む
  • ――さて、今回は香月孝史さんの『「アイドル」の読み方――混乱する「語り」を問う』〔注:青弓社、2014年〕という本についてですね。はい。前回までのアイドルの定義を踏まえて、この本のなかでもとりわけ私が重要だと考える部分についてお話ししようと思います。――その前に、もう一度アイドルの定義をおさらいしてもらっていいですか?もちろんです。私が示したアイドルの定義は、「アイドルとはアイドルである」とい [続きを読む]
  • 【第3回】現在のアイドルの定義とは何か② 〜Perfumeからも考える〜
  • ――前回は、BiSの考察を通じて現在のアイドルの定義について話してもらいましたが、今回は主にPerfumeの話ですね?はい。必ずしもPerfumeでなければならないというわけではないのですが、やはりPerfumeは「楽曲派」好みのアイドルの先駆けの一つだと思うので。――先駆けという点について、もう少し説明してもらえますか?アイドルの楽曲が、時には過剰と言えるくらいにその音楽性にこだわっているということは、今や珍し [続きを読む]