かがり さん プロフィール

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かがりさん: 'ものがたり'散策
ハンドル名かがり さん
ブログタイトル'ものがたり'散策
ブログURLhttp://palimpsest.jugem.jp/
サイト紹介文ファンタジー、児童文学、昔話など、広く物語に関する読書記録
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供321回 / 313日(平均7.2回/週) - 参加 2016/10/01 16:30

かがり さんのブログ記事

  • 日本の昔話 3 より 『うなぎの恩返し』 昔話が語る道徳観
  • 短いお話です。むかし、ある年の夏のこと、土用のうなぎが高く売れる時期になったので、うなぎ取りの上手な男が沼へ行きました。その日は大きなうなぎが取れました。男は喜びます。そして男が、うなぎをびくに入れて、沼のほとりを歩いていると、沼の中から「けんぼう、けんぼう、いつかえってくるんだよう」と声が聞こえました。するとびくのうなぎがそれに答えて「こうなったら、いつかえるも、かえらぬも、わからねえ」と返事を [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『てんとうさま金のくさり』 長子が活躍する物語
  • むかし、あるところに、母親と三人の男の子がいました。三人は、太郎、次郎、三郎といいました。ある日母親は、山へ仕事にでかけるから、留守の間戸を開けてはいけないよと言い残し、出かけていきました。しかし母親は、山道の途中で山の鬼ばさにとって食われてしまいます。鬼ばさは母親の着物を来て母親に化け、その足で子どもたちの待つ家にやってきました。鬼ばさは子どもたちに、母さんだからと戸を開けるようにうながしますが [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『妹は蛇』 日本の昔話にも登場する不思議なアイテム
  • むかし、あるところに、仲の良い兄と妹がいました。妹はとても美しい娘でした。ふたりはいつも同じ布団で足を絡めて寝ていました。ところがあるとき兄は不審に思います。明け方になると、妹の足が氷のように冷たくなっているのです。そこで兄は、ある夜、寝たふりをして、妹の様子をうかがっていました。すると妹は、真夜中になった頃、寝床を抜け出しいきます。兄は妹にさとられないように後をつけました。妹は、川のほとりに行く [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『鬼の小づち』 鬼の目にも涙
  • 短いお話です。むかし、あるところに、娘がひとりで暮らしていました。娘は寂しくていつもおじいさんおばあさんがほしいと思っていました。ある日のこと、娘がかぼちゃ畑に立っていると、突然裏の崖から大きな鬼が、どすんと落ちてきました。鬼は腹を打ったようです。鬼は涙を流して伸びてしまいました。近くの畑の人たちは何事かと集まってきましたが、鬼を恐れて誰も近づきません。ところがこの娘だけは、自分の赤い帯をびりびり [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『うり姫』 川上から流れてきて物語を展開させるもの
  • むかし、あるところに、じいさまとばあさまがいました。ある日のことじいさまは山へ木を切りに行き、ばあさまは川へ洗濯にいきました。ばあさまが洗濯をしていると川上から瓜が流れてきます。拾って食べてみると、それは大変美味しい瓜でした。そこでばあさまは、じいさまにもともうひとつ願いました。すると大きな瓜がもう一つ流れてきます。ばあさまは瓜を拾って持ち帰り、おひつの中にしまっておきました。夕方になってじいさま [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『火車の化けもの』 飄々とした主人公の魔物退治
  • むかし、あるところに、狩人がいました。ある日狩人が仲間と山奥に入ったときのことです。体の大きさが山小屋ほどもある、火車という化けものに出会いました。仲間の男は肝をつぶしたけれども狩人は平気です。火車は相撲を取って力くらべをしようといいます。狩人はひるまずに、今日は都合が悪いから、明日にしようと言いました。火車も承知しました。狩人は早速、明日の身支度を初めました。釜のつばを落として被り物を作り、鍛冶 [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『きいちばあ』 魔物を退治する物語
  • むかし、あるところに、狩人がいました。ある日、狩人は、いつものように、犬を連れて山へ狩りに行きました。ところが、どうしたわけか道に迷い、だんだん山の奥へと入ってしまいます。そのうちにあたりは暗くなり、戻ることもできず困っていると、はるか遠くに明かりが見えます。狩人は、犬に話しかけながら、明かりを頼りにそこへ向かいました。行ってみると一軒のあばら家がありました。一晩泊めてくれと尋ねてみると、やたらと [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『ちょうふく山のやまんば』 山姥という存在の両義性
  • むかしあるところに、ちょうふく山というそれは高い山がありました。そこには恐ろしいやまんばが住んでいるということです。ある十五夜の晩、山の麓の村の人々は、皆、外に出て月見をしていました。ところが天気が一変してあたりは暗くなり、強い風と激しい雨が降りだし、終いには雹まで降ってきました。村の人々は慌てて家に駆け込みます。そのうち屋根の上に何かがやってきて暴れだし、ちょうふく山のやまんばが子供を産んだから [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『馬のたまご』 ファンタジーを大事にする心
  • 短いお話です。むかし、あるところに、貧しいじいさんとばあさんがいました。じいさんは、毎日、山へ行って木を切り、ばあさんは家で機を織っていました。ある日のことばあさんがいつものように機を織っていると、「馬の卵を売ろう、馬の卵を売ろう」と呼ばわりながら歩くものがいます。ばあさんはかねてから、機織りでためたお金で馬を買い、じいさんの山仕事の手伝いをさせたいと思っていました。そんなわけで丁度いいと思い、馬 [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『月見草の嫁』 若いひとり者を慰めるお話の類型
  • 短いお話です。むかし、ある山の村に、若い馬方がいました。馬方は、毎朝早く起きて山へ行き、いい声で馬子歌をうたいながら、馬に食べさせるまぐさを刈り、そして、馬に荷を積んだり、客があれば客を乗せて、暮らしをたてていました。ある晩のこと、馬方は一日の仕事を終えて家に帰り、晩御飯の支度の前に一服していると、そこへいとしげな娘がやってきて、一晩の宿を頼みました。馬方は、自分がひとり者で、ろくなもてなしもでき [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『天の庭』 一度失ったからこそわかる相手の大切さ
  • むかし、大和の国に、キーチャどのという若者がいました。キーチャどのは大変美しく、キーチャどのに見合う妻は大和の国にはおらず、那覇の王さまの美しい娘、タマノミシュダイ王女こそ妻にふさわしいと言われていました。キーチャどのは、ぜひタマノミシュダイ王女を妻にしたいと思って、特別に選んだ馬に、月と太陽の模様の入った鞍をかけるとそれを走らせ、タマノミシュダイ王女をさらい妻にしました。三日後のことです。軍船が [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『手斧息子』 子どもが立派な若者になるための通過儀礼
  • むかし、あるところに、ウーシどのという男の子がいました。この子は、すねには手斧が手にはかんなが生えていました。ゆえに友だちは、彼と遊んでいると、それらがあたって怪我をしてしまいます。それを親がしかって止めようとすると、親も怪我をしてしまいます。本当に危ない子どもでした。役所に相談しても手に負えず、父親はとうとう役所に山の松の大木の伐採の許可を得て、その木で船を作り、ウーシどの流してしまうことにしま [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『キジムナー』 否と言えない男
  • むかし、沖縄のある村に、若い男とその女房がいました。そして、男の家の裏には、何百年という年老いた大木があり、その根本に木の精のキジムナーが住んでいました。男とキジムナーは仲の良い友達でした。キジムナーは夜になると、海に魚や貝を取りに行きました。雨が降ろうが風が吹こうがお構い無しです。そのたびにキジムナーは男を誘って連れていきます。男はたまに行くの構わないのですが、嵐の日でさえ連れて行かれるので、い [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『天人女房』 異類婚姻譚のひとつ、羽衣伝説
  • むかし、ある村に、ひとりの若者がいました。ある日のこと若者が川のほとりを通ると美しい天女が水浴びをしていました。若者は天女を一目見るなり、なんとしても自分の妻にしたくなり、川岸に脱いであった天女の羽衣をそっと隠してしまいます。やがて水浴びを終えた天女は天に戻ろうと羽衣を探しましたが見当たりません。途方に暮れていると若者が現れて、天女を家に招き、天女はいつの間にか若者の妻になりました。ふたりは村人た [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『沼神の手紙』 自然に宿る神さま
  • むかし、あるところに、大きな沼がありました。その東のはずれに、働き者の兄と、ずる賢い弟が、隣同士で住んでいました。兄は毎日、沼のほとりへ行って、木を切ったり、かやを刈ったりして稼ぎ、弟は兄の稼ぎでぶらぶらと暮らしていました。ある日のこと、兄が沼のほとりのかやを刈っていると、水の中から美しい娘が出てきます。そして毎日沼の周りをきれいにしてくれることへの感謝を述べました。そしてその感謝の印に、沼の西に [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『蛇婿』 親孝行な三女の幸せな結末
  • 異類のものである蛇によって、家の田んぼが枯れそうなのを、三人姉妹の父親が、その蛇に娘を嫁に差し出すことで解決しようとします。上二人の娘は、その話を断ります。父親は困りはて寝込んでしまいます。しかし、親孝行な三女は、自身が嫁に行くことでこの状況を打開しようとします。そして異類のものから逃れられたのはいいとして、このまま家に帰ることをいとった三女は、自活のため世話になっていた、長者の家の若旦那と結ばれ [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『兄弟の弓名人』 芸は身を助く、村社会からの離脱
  • むかし、あるところに、弓の好きな兄と弟がいました。ふたりは、子供の頃から的を作っては弓を射る稽古ばかりしていました。やがて兄弟は畑で仕事をするようになると、年取った父親は、毎日弁当をこしらえ畑に届けてやりました。ところが兄弟は、父親が来る頃になるとせっせと働きますが、父親が帰っていくと仕事をやめ、弓の稽古に励みました。隣のおじいさんが、兄弟の父親に、そのことを告げ口しました。父親はそのことを確かめ [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『八郎太郎』 八郎潟の地名に関する由来譚
  • 秋田県の八郎潟の地名に関する由来端のようです。むかし、山奥の村に、八郎太郎という若者が住んでいました。ある夏の暑い日、八郎太郎はふたりの弟を連れて、糸や縄を作るしなのきの革をはぎに出かけました。一生懸命働いているうちにお昼になり、そこで三人の兄弟は近くの谷川へおりていって、弁当を広げました。川には雑魚がいっぱい泳いでいて、それを取っては日であぶり、塩や味噌をつけておかずにしました。昼飯が住むと三人 [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『つぶ婿』 西洋型の異類婚姻譚
  • むかし、あるところに、子どものいない夫婦がいました。ふたりはいつでもどこでも、神様がお祀りしているところでは、必ず手を合わせて、子どもが授かるようにお願いをしていました。ある日のこと夫婦は、田んぼの仕事であまりに暑いので、堰に行って顔や、すねを洗い一休みし、それから水神さまに、たとえつぶでも虫けらでもいいからと、子どもを授けてくださいとお願いしました。しばらくたったある日のこと、女房はお腹が痛くな [続きを読む]
  • 日本の昔話 3 より 『桃太郎』 きびだんごの力がすごい
  • お馴染みの物語ですね。むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。ある日、おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯にいきました。おばあさんが洗濯をしていると、川上からももがぶいこぶいこと流れてきました。おばあさんは、実のある桃はこっちへこい、実のない桃はあっちいけ、というとおばあさんのところにももが流れてきます。冒頭は『はなさかじい』とほぼ同じ出だしですね。川を流れてくる香箱が桃 [続きを読む]
  • 日本の昔話 2 リンク
  • 先頭の数字は記事の日時です。これに記事タイトルが続きます。07-02-1 日本の昔話 2 より 『舌切りすずめ』 東洋における福をもたらす心の有り様07-02-2 日本の昔話 2 より 『きつね女房』 稲荷信仰をベースとした若者を励ます物語07-03-1 日本の昔話 2 より 『田植えぎつね』 日本昔話の狐のふた通りの描かれ方について07-03-2 日本の昔話 2 より 『おしら神さまの田植え』 田植えをする神さま07-04-1 日本の昔話 2 より 『日まね [続きを読む]