かがり さん プロフィール

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かがりさん: 'ものがたり'散策
ハンドル名かがり さん
ブログタイトル'ものがたり'散策
ブログURLhttp://palimpsest.jugem.jp/
サイト紹介文ファンタジー、児童文学など、広く物語に関する読書記録
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供178回 / 224日(平均5.6回/週) - 参加 2016/10/01 16:30

かがり さんのブログ記事

  • 『人形の家』 ルーマー・ゴッデン 岩波少年文庫
  • わたしにとって、この物語は、間違いなく、幼少時に、児童文学書を読み始めるきっかけを作った作品の一つです。この物語は、人形たちを主人公とするお話です。そして、物語冒頭で作者は、人形というものについて、こう独白しています。『じぶんからなにか「する」ことができません。させてもらうほかありません。そのことがわからない子どもたちは、よくとんでもないことをします。そのために人形は、傷つけられ、だめにされ、なく [続きを読む]
  • 『床下の小人たち』 メアリー・ノートン 岩波少年文庫
  • 1952年に、イギリスの図書館協会が主催する児童文学賞である、カーネギー賞を受賞した作品です。日本では、スタジオジブリの作品『借りぐらしのアリエッティ』の原作として知られています。物語は、ロンドンで暮す少女ケイトが、親類で、この家に同居するメイおばさんと交わすおしゃべりで始められます。それは、メイおばさんが空想癖のある戦死した実の弟からの、あることないことを聞かされたお話の一つでした。そのお話は、あま [続きを読む]
  • グリム童話(KHM161-200) リンク
  • グリム童話(KHM165) 『怪鳥グライフ』 改めて感じるグリム童話第二巻と原話の近似性グリム童話(KHM166) 『強力ハンス』 改めてハンスというキャラクターについてグリム童話(KHM169) 『森の家』 動物に親切な末子の物語の類型グリム童話(KHM176) 『寿命』 人生に対するシニカルな視点グリム童話(KHM181) 『池の中の水の精』 改めて約束という道徳的なテーマグリム童話(KHM182) 『こびとの贈り物』 改めて仕立て屋という [続きを読む]
  • グリム童話(KHM200) 『黄金の鍵』 メルヘンの楽しみ
  • 第二版以降で、一貫して、グリム童話第二巻の最後に置かれている物語です。シンプルな構造で、童話集全体の最後にふさわしい、メルヘンの楽しみ方を示唆するような短いお話です。グリム童話第一巻の最終話であった(KHM86)『きつねとがちょうたち』も、第二巻への誘導をもたらすような構造の物語でした。グリム童話各巻、それぞれの全体を見通しても、物語の配列のしかたが、よく考えられていることがうかがわれましした。きっと [続きを読む]
  • グリム童話(KHM191) 『あめふらし』 気位の高い王女の結婚のお話の類型
  • グリム童話に時折みられる、気位の高い王女が、結婚の条件を著しく高く設定して、求婚者に挑戦させ、失敗すれば挑戦者が不利益を被りますが、その難関を超えて主人公が結婚を果たすというお話の類型です。これまでのものだと、(KHM22)『なぞなぞ』や、(KHM52)『つぐみひげの王さま』や、(KHM114)『かしこいちびの仕立て屋』、(KHM134)『六人の家来』などがあげられるでしょうか。王女の城の最上階には、普通では見通すこと [続きを読む]
  • グリム童話(KHM189) 『お百姓と悪魔』 哀れな小さき異界の者
  • 短いお話です。むかし、あるところに、抜け目のないお百姓がいました。このお百姓のいたずらの数々は、色々と伝えられていますが、中でも一番面白いお話として、悪魔を出し抜くお話がこの物語では語られます。ある日夕暮れ時、お百姓は自分の畑の真ん中に炭火が燃えているのに気づき、そこへ行ってみると、その真っ赤に燃えた炭火の上に小さな黒い悪魔が座っているのでした。お百姓は、悪魔に、お前は宝の上に座っているのかと問う [続きを読む]
  • グリム童話(KHM181) 『池の中の水の精』 改めて約束という道徳的なテーマ
  • お話の構造としては、(KHM88)『さえずり、おどるひばり』や、(KHM92)『金の山の王さま』が類似としてあげられます。共に主人公が父親のした、異界の者との約束によって、主人公が異界に連れ去られることを物語の発端とします。グリム童話で、約束をテーマとする物語は多数ありますが、主人公が、異界の者にさらわれるといった設定は、これらの物語に限られます。この三話を比べたりしながら、物語を追ってみます。むかし、ある [続きを読む]
  • グリム童話(KHM176) 『寿命』 人生に対するシニカルな視点
  • シニカルですが、非常によくできた寓話であると思います。神さまは、世界を作り、生き物たちの寿命を定めようとしました。神さまはそれぞれの生き物に公平に30年を考えているようですが、決定に際しては、それぞれの生き物の意見を聞いています。まずは、神様のもとに、ろばがやって来て、わたしは、どれくらい生きればよいのかと神さまに尋ねました。ろばは神さまに30年はどうかと問われると、長すぎると訴えました。ろばは、神さ [続きを読む]
  • グリム童話(KHM169) 『森の家』 動物に親切な末子の物語の類型
  • 末子成功譚の物語に分類されるお話です。貧しいきこりの夫婦には、三人の娘がいました。ある日、きこりが、手間のかかる仕事を手掛けることになり、娘に森へ弁当を届けさせるように、おかみさんに言いつけておきました。しかし、娘は、道に迷い、弁当を届けることはおろか、家に帰ることさえもできません。上の娘から順に、日をまたぎ、用は授けられます。娘は、それぞれ、夜、森の中に明かりのついた家を見つけ、一晩の食事と共に [続きを読む]
  • グリム童話(KHM121-160) リンク
  • グリム童話(KHM121) 『何もこわがらない王子』 こわがらないことの美徳を語った物語たちグリム童話(KHM122) 『キャベツろば』 森のおばあさんという謎の存在グリム童話(KHM123) 『森のおばあさん』 魔女という記述の有無グリム童話(KHM124) 『三人兄弟』 多くの末子が成功する物語の中では変則的な物語グリム童話(KHM125) 『悪魔とそのおばあさん』 悪魔のおばあさんが登場するお話についてグリム童話(KHM127) 『鉄の [続きを読む]
  • グリム童話(KHM160) 『なぞ話』 読者参加型なぞ話
  • 短いお話続きます。お話はこうです。三人の女の人が花に変身させられました。外目には、誰が誰だか分かりません。花は野原に咲いていましたが、夜になるとひとりだけ変身が解かれ、家に帰ることが許されています。ある夜のこと、ひとりの女の人が、家に帰り、夫に今の境遇から解放される方法をを教えます。それは、朝になって、花でいる時に、夫につまれることで成し遂げられるというものです。夫は妻の言う通りにして、彼女を救い [続きを読む]
  • グリム童話(KHM155) 『嫁えらび』 結婚相手に求められていること
  • 短いお話続きます。年頃の、ある、ひつじ飼いの男が、となり村の三人姉妹の、いずれかを、結婚相手に選ぼうとするのですが、彼女たちは、それぞれに魅力的で、にわかには決められません。そこで、母親に判断を仰ぐと、母親は、その三人姉妹を、家に招待して、チーズを食べさせれば、誰が結婚相手にふさわしいか分かるというのです。そして母親は、ナイフで切り分けるチーズの皮の扱いに注意しなさいと言いました。一般的な日本人に [続きを読む]
  • グリム童話(KHM153) 『星の銀貨』 本物の信心にもたらされた福音
  • 短いお話続きます。衣食住、生きるための具体的なものを、ほとんど持たない小さな女の子は、それでも、自分の持つわずかなものを、困っている人に出会えばあげてしまいます。そう、彼女は、信心だけは有り余るほど持っていました。そして、とうとう、持っているものの最後のひとつである、自分の着ている肌着さえあげてしまいます。しかし、全てを失った時に、奇跡が起こります。星が降り注ぎ、それは全て銀貨に変わります。この、 [続きを読む]