かがり さん プロフィール

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かがりさん: 'ものがたり'散策
ハンドル名かがり さん
ブログタイトル'ものがたり'散策
ブログURLhttp://palimpsest.jugem.jp/
サイト紹介文ファンタジー、児童文学など、広く物語に関する読書記録 時々Cooking
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供128回 / 168日(平均5.3回/週) - 参加 2016/10/01 16:30

かがり さんのブログ記事

  • グリム童話(第二版KHM101) 『緑色の服を着た悪魔』 悪魔という狡猾な存在
  • 物語を構成する材料が、(KHM100)『悪魔のすすだらけの兄弟分』とほぼ同じです。それぞれの物語が、どこに語るべきものの重点を置くかで、お話の展開は異なる様相を示します。また、それに伴って、用いられる背景、道具立ても変わってきます。両物語は、主人公と悪魔との契約を軸にして展開されます。そして、最後に主人公は結婚をします。そして、語るべきことが、『悪魔のすすだらけの兄弟分』では、主人公の救済に重きが置かれ [続きを読む]
  • グリム童話(KHM97) 『命の水』 末子成功譚の物語の分かりやすいいち類型
  • ある王さまは重い病を患い、もう先が長くない状態でした。これを救うには、王さまに、命の水を飲ませるよりほかありません。王さまには、三人の王子がいました。彼らが、上から順番に、命の水を取りに旅に出ます。ところが、上ふたりの王子は、邪な心の持ち主で、王さまの命のことより、後の王の位を目当てにしていたのでした。旅の途中で、三人の王子は、それぞれ小びとに出会っています。しかし、上ふたりの王子は、小びとを無視 [続きを読む]
  • グリム童話(KHM93) 『からす』 約束を果たすことの困難さ
  • 細かいところの辻褄がどうなっているのか説明が足りていません。第二版に続き、第七版も読んでみましたが解決しませんでした。なので、この記事は、少し想像をたくましくして、注釈を加えた大筋と、おおよその印象を述べるにとどめておきます。ある城の妃が、まだほんの幼い、むずがる王女をあやしていたところ、どうしてもおさまらない我が子に癇癪を起こして、呪いの言葉を吐いてしまいます。その呪いの言葉とは、お前なぞ、カラ [続きを読む]
  • グリム童話(KHM89) 『がちょう番のむすめ』 かけがえのない聖なるもの
  • 王女が、遠い国の王子と、結婚することとなり、旅立ちます。しかし道中で、連れてきた腰元の計略に、はめられて、位を奪われてしまいます。腰元である偽の王女は、何食わぬ顔で王子と結婚しました。本物の王女は、王子の城で、がちょう番をしている小僧とともに働くことになってしまいました。しかし、不正を見ぬいた、王子の父親である王は、それを正して腰元を処刑し、本来あるべき秩序に戻し、王子と本物の王女は、幸せを得ると [続きを読む]
  • グリム童話(KHM061-086) リンク
  • グリム童話(KHM61) 『小百姓』 欲というものを熟知した男グリム童話(KHM62) 『みつばちの女王』 世界中に分布する末子成功譚、動物報恩譚という類型グリム童話(KHM63) 『三枚の鳥の羽』 本当の愚か者なら徳は得られないグリム童話(KHM64) 『金のがちょう』 兄たちの賢さと弟の賢さの差異グリム童話(KHM65) 『千枚皮』 禁忌についてのテーマをもつ物語グリム童話(KHM66) 『うさぎの花嫁さん』 ファンタジックな物語グリ [続きを読む]
  • グリム童話(KHM83) 『幸せハンス』 ハンスの物語が表現したかったもの
  • ハンスの物語は、これまで(KHM32)『ものわかりのいいハンス』、このブログでは扱いませんでしたが(KHM82)『博打打ちのハンス』があります。そしてこの物語で三話目です。いずれも愚か者であるハンスが、その足りない頭で、世の中を渡る顛末が描かれます。いずれのお話のハンスも常人の思考からは逸脱しています。彼には、人間が人間であるための条件である、帰納的思考ができないのです。それゆえに、それぞれのお話では、彼自 [続きを読む]
  • グリム童話(KHM81) 『陽気な兵隊』 とある楽天的な男の一生
  • 主人公の兵隊は、戦争に出て働いていたのですが、戦争が終わると僅かな金品を受け取ってお払い箱になります。彼は、さすらいの旅を始めます。そして、その僅かにもらった金品が、兵隊を、天国の使徒、聖ペートルスと出会うきっかけを作ります。兵隊は、聖ペートルスの化けた乞食に、戦争で得た僅かな金品を、おおかた恵んでしまいます。兵隊は、気まぐれで、ただ気前よくそうしただけなのですが、それを、慈悲深さと勘違いした聖ペ [続きを読む]
  • グリム童話(KHM73) 『狼と狐』 賢い狐、愚かな狼
  • (KHM72)『おおかみと人間』に続き、動物寓話ものが続きます。今回は狼と狐の登場です。そして相変わらず狼はマイナスイメージで描かれています。今回は、狼の貪欲さがクローズアップされるのでした。狐は、洋の東西を問わず、良くも悪くも賢いイメージが定着しているようですね。お話はこうです。狼は、自分のすみかに、狐を住まわせていました。狐は弱いので狼のいうことを何でも聞かなければなりません。狼は、食べ物の調達に [続きを読む]
  • グリム童話(KHM70) 『三人の幸運児』 未知の世界へといざなわれる者
  • 死を前にした、とある貧乏な父親は、自分の三人の息子に、自分の持ち物を分け与えます。そして父親は、その値打ちのないものを、どう賢く使うかが肝心で、それらのものが、まだ知られていない国を探すがよい、と言い残して死んでゆきます。そして息子たちは、それぞれ、おんどり、大鎌、猫をもらい受け、旅立ち、財産を築いて幸せとなるお話です。もし、現在もグリム童話が、誰かの手によって改訂を続けられていたのなら、普通に考 [続きを読む]