black_night さん

black_nightさん: 黒夜行
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プロフィール

ハンドル名black_night さん
ブログタイトル黒夜行
サイト紹介文書店員。村上春樹福井晴敏乙一森博嗣東野圭吾伊坂幸太郎京極夏彦本多孝好横山秀夫西尾維新舞城王太郎等
参加カテゴリー
更新頻度情報提供932回 / 1049日(平均6.2回/週) - 参加 2005/07/26 13:32

black_night さんのブログ記事

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  • 2008/05/16 10:52アマゾンの秘密 世界最大のネット書店はいかに日本で成功したか(松本晃一)
  • ネットサーフィンをしていた僕は、とあるサイトを見つけた。そこは、インターネット上のショッピングサイトであるようなのだが、そのサイトで扱っているものが大分変わっていた。(ドラえもんの秘密道具?)『ドラショッピング』と名付けられたそのサイトは、その名の通り、ドラえもんの秘密道具を販売していたのである。(いやいや、まさかね)まさか本当にドラえもんの秘密道具が買えるわけがないだろう。そこまで技術が進歩して [続きを読む]
  • 2008/05/15 12:29禁断のパンダ(拓未司)
  • これは、僕が彼女と別れるまでの話である。『グルメ界仰天!神の舌を持つ男!』これはある有名な雑誌に書かれた、僕に関する記事の見出しだ。僕は少し前からこうして、メディアと呼ばれるものに露出するようになってきた。もともとはただ食べるのが好きなだけの人間だった。食べることが好きで好きで、美味しいと称されるものは何でも食べたかった。美味しいものを求めて日本全国、いや世界中を飛び回ったと言っても決して言い過ぎ [続きを読む]
  • 2008/05/14 11:33医学のたまご(海堂尊)
  • 「それでは手術を始めます。メス」「今日はこれで何件目?」「三件目。ホント疲れた」「昨日は?」「お察しの通り新人の歓迎会。まあ二日酔いってほどでもないけど」「新人、嫌いだもんねぇ」「そんなことはないさ。ただ未熟な人間が嫌いなだけだ」「それって同じだと思うけど」「そういえばそれで思い出した。昨日院長の息子が入院したとか言ってたな」「何呑気なこと言ってるの。今あなたが切ってるお腹が、その息子よ」「へぇ、 [続きを読む]
  • 2008/05/13 11:44阪急電車(有川浩)
  • 恐らくご存知の方は多くはないだろう。日本が戦時中に開発したある特殊兵器のことを。この特殊兵器は、理由は定かではないが、詳細が歴史の闇に埋もれてしまったものである。開発者は終戦直後謎の死を遂げ、それに伴い研究はストップ、戦後のゴタゴタで資料も散逸し、そのためその存在を知る者はいなくなってしまったのである。じゃあ、そんな誰も知らないはずの特殊兵器の話をこうやってしているのは一体誰なのか。まあそれは追々 [続きを読む]
  • 2008/05/12 11:26百瀬、こっちを向いて。(中田永一)
  • 「佐藤さん、お久しぶりです」営業のためにとあるスーパーを回っている時、顔見知りの他社の営業マンに声を掛けられた。「おぉ、久しぶりだね。最近どう?」「相変わらずダメですね。佐藤さんの方はどうですか?」佐藤雅兼。これが僕の本名であり、普通に仕事をしている時に使っている名前だ。「こっちも同じだよ。参ったね。あれでしょ、おたくも石油のせいでしょ?」「そうですね。アレの値上げがキツくって。まあどこも一緒なん [続きを読む]
  • 2008/05/12 02:30傷物語(西尾維新)
  • ―ヴァンパイアハンターの話―朝、目が覚める。今日も一日が始まった。布団から出て、支度をする。今日も、吸血鬼狩りをしなくてはいけない。住んでいるアパートを出る。俺はヴァンパイアハンターだが、姿かたちは人間と大差ない。街を歩いていても、奇異に思う人間はいないはずだ。吸血鬼は普段日中は行動しない。日の光を浴びることが出来ないからだ。ヴァンパイアハンターとしては活動し難い時間だと言われているけど、俺はそう [続きを読む]
  • 2008/05/11 19:31ニュークリアエイジ(ティム・オブライエン)
  • 僕は、手を動かす一個の機械になっていた。いつからそうだったのか、僕にはもはや記憶がない。随分昔だったような気もするし、あるいはつい最近だったかもしれない。そもそも既に僕には、時間というものが存在していないのだ。いや、その表現には些か間違いがある。僕は、ある一日を目指している。つまり僕にある時間は、その目指すべき一日とそれ以外の二種類、ということになる。僕は今、それ以外の時間の中をゆっくりと進んでい [続きを読む]
  • 2008/05/09 13:08日日平安(山本周五郎)
  • 新聞記事1「9日未明、○○県北部にある山林で、女性のバラバラ死体が発見されました。頭部や右手首、内臓の一部などが見つかっておらず、捜索が続けられています。現在のところまだ身元は判明しておらず、20代から30代の女性だということです。今年に入り、同様のバラバラ殺人事件が相次いで起こっています。本件ですでに14件目ということになります。被害者に共通点はなく、性別や職種などまちまちですが、一つだけ明確な共通点が [続きを読む]
  • 2008/05/08 11:05アップル・コンフィデンシャル2.5J(オーウェン・W・リンツメイヤー+林信行)
  • タノヤマは、天才であった。とにかく天才であった。何に秀でていたかと言えば、発明であった。タノヤマに作れないものはない、とまで言われたほどだった。しかしタノヤマは同時に、とんでもないめんどくさがり屋であった。人類の至宝と呼んでもいいくらいの頭脳を持ちながら、それを世のために使おう、などと考える男ではなかった。事実、タノヤマが天才であったことを世の人間が知ることが出来たのは、タノヤマの死後100年以上が [続きを読む]
  • 2008/05/06 18:35熊を放つ(ジョン・アーヴィング)
  • エベレストの頂上には、一台の自転車がある。これは、その自転車にまつわる話だ。未だに、これは都市伝説の類だ、と思われている。それも仕方ないかもしれない。なにせ、エベレストに登って確かめよう、なんて酔狂な人間はそう多くはないからだ。しかし、エベレストの頂上には自転車が存在する。紛れもなく。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※物語は、東京から始まります。「名古屋に行きたいってさ」「今時ヒッチハイクか [続きを読む]
  • 2008/05/06 00:28ゲッベルスの贈り物(藤岡真)
  • 「タカオ、今どこにいる」「品川ですけど」「すぐ新宿へ向かってくれ。まただ」「またですか。分かりました」これで何件目だ。確か前の渋谷で8件目だったはずだ。新宿でまた起きたとなれば、これで9件目ということになるのだろう。まったく、尋常じゃない。タクシーで新宿へと向かうと、途中で検問が敷かれている。新聞記者であっても中に入ることは出来ないようだ。「どうしますか」タクシーの運ちゃんだ。「ここで降ります。領収 [続きを読む]
  • 2008/05/05 19:00ドスコイ警備保障(室積光)
  • 親方は、つい先ほどの告白について頭を悩ませている。(まさかこんなことになるとは)どうしたらいいだろうか。相撲界全体で見ても、まさに前代未聞の出来事ではないだろうか。慎重にならなくてはいけない。水乃海には、最終的にはこの部屋を出て行ってもらうしかないだろう。このまま隠し続けられるわけがないし、それはどうしたって避けられないと思っている。しかし、水乃海は天性の相撲取りだ。失うのはあまりにも惜しい。この [続きを読む]
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  • 相撲
  • 2008/05/05 15:22ツバメ記念日 季節風・春(重松清)
  • ぼくはほんとうにときどき、外にだしてもらえる。そうじゃないときは、ずっと暗い箱のなかにいれられてるんだ。きのう、ぼくはひさしぶりに外にだしてもらえた。ほんわりこもった空気からかいほうされて、ぼくはなんだか体まで軽くなったようなきぶんになれたんだ。ぼくは外に出ると、たかいところにつれていってもらえる。そこで風にふかれながらのんびりするんだ。「あっ、こいのぼりだ!」ときどきそんな子どもの声がきこえてく [続きを読む]
  • 2008/05/05 10:26異邦人(カミュ)
  • 僕の目の前に足跡が続いている。ずっとこの足跡を追いかけて歩いてきた。それ以外に進むべき標は何一つない。足跡は、見渡す限りどこまでも続いている。金色に輝く砂が、すべてを飲み込んでしまうかのように堆積している。僕はもうずっと砂漠を歩き続けている。何故自分が砂漠を歩いているのか、どこへ向かおうとしているのか、そんなことはすっかり忘れてしまった。ただ、砂に飲み込まれないように、規則正しく足を動かし続けるだ [続きを読む]
  • 2008/05/05 00:47親指Pの修行時代(松浦理英子)
  • 悩みが二つに増えた。一つ目の悩みは、まあありきたりというか単純というかよくあるというか、まあ考えようによってはどうにでもなるというか、二つ目の悩みが発生した今となっては大したことではないような気もしてくるような、そんな悩みになってしまった。トシユキが最近冷たいのだ。いや、もっとはっきりと言おう。トシユキは最近セックスをしてくれないのだ。決してトシユキの性格や態度が変わったというのではない。これまで [続きを読む]
  • 2008/05/04 02:20江利子と絶対(本谷有希子)
  • 「お気づきかとは思いますが、最近生徒の間でよからぬことが起きているようです」ある日の放課後。緊急の職員会議が開かれた。その冒頭、教頭が事態を説明している。皆、大体知っているが、こういう手順は会議には必要なものだ。「多くの生徒が、手首に包帯をしています。これは、いわゆるリストカットという奴が流行っているということではないでしょうか」これが議題。最近保護者の間でも大きな関心になっているようで、PTAから [続きを読む]
  • 2008/05/03 23:29燃えよ剣(司馬遼太郎)
  • 近頃、妙な噂が立っている。いや、噂自体はよくあるものだ。ただ、大半の噂は歳吉の耳を通り過ぎる。今度の噂は、歳吉の耳に止まったという点で奇妙だということが出来る。辻斬りである。往来で人が斬られる。まあ、時々あることではある。大抵しばらくすれば収まったり、下手人が捕まったりして事態は収束に向かう。ただ、今度ばかりは違う。もう二月も続いているのである。毎日必ず一人、誰かが殺される。下手人もまだ挙がっては [続きを読む]
  • 2008/05/01 12:34ガーデン(近藤史恵)
  • ある日私は学校に行けなくなってしまった。それは突然で、圧倒的な出来事だった。世界が変わっていくのを、ただ茫然と眺めていることしか出来なかった。いつものように学校へ辿り着いた。いつものように友達とお喋りをし、いつものように授業を受け、いつものようにお昼ご飯を食べた。普通誰もがそうであるように、退屈だけれども、安全でゆったりとした、特別でない一日の時間が過ぎていくだけだった。五時間目、数学の授業中だっ... [続きを読む]
  • 2008/04/30 13:02ビューティフルマインド(シルヴィア・ナサー)
  • これは、数学者しか知らない物語だ。そして僕は数学者ではない。じゃあ誰なのかって言うと、まあ分かりやすく神様みたいなもんだと思ってください。要するにこれは、数学者以外には永遠に知られることのなかった、またこれからも永遠に知られることのないだろう事実である。ある時から地球では深刻な問題が取りざたされていた。いや、その問題は随分と前から議論されてはいたのだ。しかし、誰も自分の問題として真剣に考えていたわ [続きを読む]
  • 2008/04/29 15:44讃岐うどん旅行記
  • 僕は基本的にこのブログには、本の感想以外のことは書かないことに決めています。ただ、今回だけは例外中の例外、僕にとってはなかなかスペシャルなことだってので、敢えてこのブログにも書こうと思います。先週の土曜から月曜に掛けて、香川県に讃岐うどんを食べに行ってきました。とにかく僕は、うどんさえあれば生きていける超うどん人でして、ならば讃岐のうどんを食わないわけにはいかないだろう、と思っていたわけです。ずっ [続きを読む]
  • 2008/04/29 13:28夢をかなえるゾウ(水野敬也)
  • 「おーい、こっちでまた生まれたぞ」「分かった、今行く」「あっ、マサ!先こっち頼む。沈みそうだわ」「了解っす。パンケル持ってけばいいですか?」「あぁ、あとノムテンな。こいつ、結構ヤバイねん」「ノムテン要りますか。結構限界っすね」「まあでも、出来る限りのことはしたろ」「それが僕らの役目ですからね」僕は、『夢育』で働いている。真っ白な壁で覆われた広い空間にいると、距離感が掴めなくなってくる。最近は慣れて [続きを読む]
  • 2008/04/29 11:26巨匠の傑作パズルベスト100(伴田良輔)
  • 「クイズでもやろか」「クイズ?頭使うの苦手やで」「まあまあ、そう言わんと。パズルの本買ってん」「まあええわ。第1問」「『車の中をのぞいたら何があるでしょうか?』だって」「いやいやちょっと待ちぃな。車覗いたらあかんがな」「そうやなぁ。もしかしたらいやらしいことしとるかもしらんしなぁ」「うわぁ、そんなん考える自分がやらしいわ」「猫とかがな」「猫かいな!」「こないだ見た車は、あれやったなぁ、中に風呂があ [続きを読む]
  • 2008/04/25 13:24工学部・水柿助教授の解脱(森博嗣)
  • 電車というのはなかなかに限定的な乗り物である。つまり、線路の上しか走ることが出来ないのだ。飛行機だったらどこでも飛べる。船だって、どこでも走れる。車だって、やろうと思えば道路以外の場所でだって走れるだろう。そういえば水陸両用の車が開発されたみたいだし。こうなると、電車というのはいささか(なんて言葉はもう使わないか)不便な乗り物であると言えるだろうか。しかし、東京に住んでいると電車というのはなくては [続きを読む]
  • 2008/04/25 02:29さぬきうどん偏愛(マニアックス)(小石原はるかと極東うどん喰え喰え団)
  • 半年前、妻を亡くした。事故だった。いい妻だった、と今でも思う。家事洗濯を疎かにすることもなかったし、私の健康に気を配ってくれたりもして、あぁ結婚してよかったと常々思っていたものだった。その妻が、死んだ。正直、しばらく何もする気になれなかった。そんな私が、傷心旅行に讃岐を選んだことに、特に意味はない。適度に遠くて、適度に田舎で、適度に人のいる、そんな場所を漠然と思い描いた時、讃岐もいいかと思いついた [続きを読む]
  • 2008/04/24 22:18西城秀樹のおかげです(森奈津子)
  • 「ねぇ、うどん食べに行こう」ついさっき、珠巳にそう言われて、私は今彼女の車に乗っている。有無を言わさず、という感じだった。「うどん?いいよ別に、そんな気分じゃない」特に好きな食べ物というわけでもない。仕事が終わって疲れてるし、見たいテレビだってある。何でわざわざうどんなんぞ食いにいかにゃならんのだ。「いいからいいから」「よかねぇよ」「マジすげぇんだって。ホント後悔させないから!」「すげぇって、そん [続きを読む]
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