ここトト さん プロフィール

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ここトトさん: 理系男子のボクと奥さんの不妊治療のこと
ハンドル名ここトト さん
ブログタイトル理系男子のボクと奥さんの不妊治療のこと
ブログURLhttp://cocototo1978.com/
サイト紹介文不妊症、不育症、体外受精、流産、帝王切開の末の死産… いろんなことを経験したボクたち夫婦のはなし
自由文このブログは不妊症、体外受精、3度の流産と不育症診断、そしてようやく授かった娘の臨月の死産など、たくさんのことを経験したボク達夫婦の5年間にわたる、そして今なお続く不妊・不育治療の記録を男目線、夫目線からまとめたものです。不妊・不育、流産・死産後の心のケアとたたかう旦那さま、奥さまにボク達の経験が少しでもお力になれればと思います。いっしょにがんばりましょう。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供120回 / 166日(平均5.1回/週) - 参加 2016/10/11 22:49

ここトト さんのブログ記事

  • 25.さよならココ
  • 真冬の曇り空の下。 お寺に着くと家族たちはもうみんな揃っていて、ココの到着を待ってくれていました。お棺を開けて、みんなにココの顔をみてもらいました。 「こんにちは、ココちゃん」「かわいいね〜」「ここトト似かな」「あ、でもこの辺はここママに似てない?」 みんな口々にココに話しかけてくれました。ココが自分たちの大事な家族の一員であることを確かめてくれているようでした。 みん [続きを読む]
  • 24.最後の朝
  • 朝を迎えました。もちろん(残念ながら)夜中にココが泣き出すことはありませんでした。 ボクが目を覚ますと、奥さんはもう起きて台所に立っていて、家じゅうに甘い匂いが立ち込めていました。奥さんはココのためにクッキーを焼いていました。動物やココの名前のアルファベットを型抜きしたクッキー。ひとり旅立つココのためのおやつ。 その日はお葬式の前にいちど病院に戻って、看護師さんにお棺の準備を手伝って [続きを読む]
  • 泣きたい時にきく音楽#12 The Rolling Stones / She’s a Rainbow
  • She’s like a rainbowComing, colors in the airOh, everywhereShe comes in colors彼女って虹みたいだな。彼女がやってくると世界がカラフルになるんだ。どんなところでもね。彼女がいてくれれば。(ここトト意訳) きっとあの子には虹みたいにいろんな色の表情や感情や未来があったはずだ絵の具の七色を混ぜると真っ黒になるけど光の七色を混ぜると真っ白になるらしいあの子は真っ白な1本の光になった [続きを読む]
  • 23.ココ、帰る
  • 5日目。ついに明日はココのお葬式だ。 奥さんはまだ貧血はあったけども、ゆっくり一人で歩けるようにはなっていたし、点滴ももう必要なかった。ボクたちは外泊許可をもらい、最後の日をココと一緒に自宅で過ごすことになりました。 痛み止めの薬や、張った乳房を冷やすためのアイスノンをたくさんもらい、分厚いおくるみで包んだココを抱いてボクたちは自宅へ帰りました。 ココを抱いた奥さんを助手席に乗せ [続きを読む]
  • 22.精神科
  • 主治医の先生の勧めもあり、奥さんは同じ病院の精神科を受診することになりました。 今までボクも奥さんも精神科を受診したことはない。勝手にものものしい場所を想像してしまうけど、中は普通の診察室で、内容も診察というよりは話を聞いてもらうカウンセリングのような感じでした。 奥さんと一緒に診察室に入ると、精神科の先生はボクたちよりずっと若そうな女医さんでした。奥さんは先生に聞きだされるままに、 [続きを読む]
  • 21.沐浴とカンガルーケア
  • 「ココちゃんを、お風呂に入れてあげませんか?」 そう提案してくれたのは担当の看護師さんでした。ボクたちはまさかココをお風呂に入れてやれるなんて、沐浴をさせてやれるなんて思いもよらなかったので、そう提案してくれたのはすごく意外だったけど、とてもうれしくて是非とお願いしました。 看護師さんは病室にベビーバスを持ってきてくれました。中のお湯はちゃんと湯温計で40度に調整されていました。 [続きを読む]
  • 20.帝王切開後の体外受精
  • 4日目。 ボクは朝の診察に来てくれた主治医の先生を呼び止め、少し二人で話をしました。 「もしまたボクたちが子供が欲しいと思ったら、いつから不妊治療を再開することができるでしょうか?」 先生は少し考えて答えてくれました。 「一般的には死産の後でも、すぐに不妊治療を再開することができます。ただし奥さまの場合は帝王切開していますので、残念ながらすぐにというわけにはいきません。子宮の [続きを読む]
  • 19.泣かない
  • ココの死産から3日目の朝。ボクは担当の看護師さんに別室に呼び出されました。 「お子さまが亡くなられて今日で3日になります。おそらくとてもつらい思いをされていると思うのですが、この3日間お世話させていただいていて、その…奥さまが泣いていらっしゃるところを一度も見たことがないのです。どんなことにも淡々と受け答えされます。奥さまは普段からそのような性格の方なのでしょうか?」そうなのでした。奥さん [続きを読む]
  • 泣きたい時にきく音楽#11 ハナレグミ / Flavor of Life
  • 子どもの時からピアノの高音が好きでした。でもその冷たくて固い音の響きに何か、もの悲しさを感じることがありました。大人になって、やっとその理由が分かった。短い弦をハンマーで叩いて生まれる音は高い振動数で激しく空気を震わせ、そしてみるみるエネルギーを失って、他の音よりも早く減衰し、消えていく。美しく、儚い。溶けていく透明な氷みたいに。 ハナレグミさんによる宇多田ヒカルさんのカバ [続きを読む]
  • 18.グリーフケア
  • たとえ死産であっても、母親の身体はちゃんと子を育てる準備をする。残酷にも。先生とも相談して、奥さんは薬でお乳を止めることになりました。 母親の血液が、母乳となって子供に栄養を与える。あまりによくできたこの不思議な機能がたった4錠の飲み薬で止まってしまうなんて、なんだか悲しかった。 そんなボクたちに担当の看護師さんが1冊のファイルを持ってきてくれました。ファイルには「グリーフケア」 [続きを読む]
  • 17.お葬式の準備
  • お見舞いにきてくれた義母に奥さんのことを任せて、ボクはココのお葬式の準備をはじめました。ボクたちは葬儀屋に任せた格式ばったものではなく、ボクたちらしい方法でココを見送ってやりたいと考えていました。担当の看護師さんから必要な手続きの説明を受け、「死産証明書」(そんな書類があることすら知らなかった)を受け取りました。 今日すべきことをリストアップしていき、効率よく処理できるに並び替え、必要な [続きを読む]
  • 16.悔しい
  • 翌朝、ボクは離れて暮らす姉に電話を掛けました。 2つ年上の姉も、実は3か月前に長女を出産したばかりだった。40手前の高齢出産ではあったけど、何とか無事に普通分娩で出産した。 ココとその子は、同じ年のいとこ同士きっと仲良くやっていただろう。そしてボクたちも、お互いに頻繁に連絡を取り合って子育て相談なんかしあっていたんだろう。洋服が大好きな姉のことだから、ユニクロの子供服が可愛いだとか、今季 [続きを読む]
  • 15.病理解剖
  • ココのいる病室で、ボクたちは主治医の先生からココの病理解剖させてほしいという申し入れをうけました。ココが亡くなった原因を調べたいとのことでした。 実は手術が終わってまだ奥さんが病室に戻ってくる前に、ボクはすでにこの申し入れを聞いていました。 でもボクは…自分では決められなかった。 というよりイヤだった。 だって今更そんなことしても、どうせココは帰ってこないじゃないか。そ [続きを読む]
  • 14.ココ
  • 病室に、透明なアクリル製のベビーベッドが運ばれてきました。 真っ白なベビー服を着た、小さな小さな赤ちゃん。 ココでした。 あぁ。あぁ、ココ。やっと会えたね。ボクがトトだよ。きみのトトだよ。ずっとずっと、会いたかったよ。 はじめて見るココはとてもちいさくてとてもか弱くてとても頼りなくてとてもとてもいとおしかった。 ボクはココを抱きかかえて、まだ [続きを読む]
  • 13.死産
  • 案内された病室。そこでしばらく待っていると手術着姿の主治医の先生が入ってきました。その顔に笑顔はありませんでした。 「陣痛中におなかのお子さんの心拍が急激に低下したため、緊急で帝王切開を行いましたが、取り出した時には…お子さんの心臓はすでに止まっていました。すぐに蘇生を試みましたが、心拍が戻ることはありませんでした。残念ながら…死産という結果になりました」 あぁ。あぁ。なんてことだ。 [続きを読む]
  • 12.緊急帝王切開
  • 「あれ…?心拍…?」 分娩監視装置のココの心拍の数値が、さっきまでの150台から90近くに落ちていました。看護師さんは急いで奥さんの脈をはかりました。でも奥さんの脈ではない。やっぱりココの心拍がおかしい。 看護師さんはナースコールで応援を呼び、素早く奥さんに酸素マスクをつけました。病室に飛び込んでくる当番の先生と応援の看護師さんたち。「今からすぐ内診します!旦那さんは外で待ってて!」部屋 [続きを読む]
  • 11.陣痛
  • 出産予定日、満月の陣痛。病院に到着し、奥さんは車いすに乗って産婦人科病棟の「陣痛室」と書いた大部屋に案内されました。 奥さんのおなかにはすぐに分娩監視装置(EFM)のセンサーベルトが巻かれました。機械に表示されるのはココの心拍数らしき数値と、もう一つの数値。なんだろうと思ってみていると、どうも奥さんの痛がる様子に合わせて数値が変化していく。 ははーん、陣痛の強さを感知してるんだな。きっと [続きを読む]
  • 泣きたい時にきく音楽#9 UA / わたしの赤ちゃん
  • 喜びに射抜かれていく世界の祝福よ ここに全て集まれ 今夜は私の赤ちゃんやってきた なぜ子供が欲しいかとか子供が産まれてうれしいかなんてことにたぶん理由なんてない。本能だとか種の保存だとかいうけれどなぜそれを求めるかということはまだだれも説明できてない。結局それは自然の摂理というか大きなルールなんであって自然の一部であるボクたちがそれに従っているのは当たり前のことなんだろう。出 [続きを読む]
  • 10.満月の出産予定日。そして…
  • 奥さんと入ったカフェ。となりのテーブルの男性は奥さんのおなかを見て、そっとタバコの火を消してくれました。奥さんと行った焼き肉店。ご主人は力が付くようにと上等なお肉をサービスしてくれました。離れて暮らす家族や友達から「産まれた?」「まだ?」なんてメールが頻繁に来るようになりました。 ココの誕生を誰もが心待ちにしてくれてる。ココは本当にしあわせな子だなと思いました。 まだかまだかと待ち望 [続きを読む]
  • 09.変わってくこと
  • 日に日に大きくなっていく奥さんのおなか。ぐにゅぐにゅ、ポコポコしたココの胎動。それを見守るボク自身にも少しずつ変化がありました。 ボクは時々吸っていたタバコを辞めました。ダークトーンよりも、明るくてカジュアルな洋服を着るようになりました。ドキドキするようなホラーやサスペンスよりも、ホッとするようなヒューマンドラマのほうが好きになりました。そしてなぜか少し太りました(;^ω^) 要するにボ [続きを読む]
  • 不妊治療とAIのつづき
  • 前回のつづき 毎日何万人もの患者をみる超働き者、しかも世界中の論文や医学書を読み漁る超勉強家。 それがDr.AI。 しかも、ヤツのすごいところはそれだけではないのです。Dr.AIはしょせん機械です。コンピュータのソフトです。つきつめれば0と1のカタマリです。 だからDr.AIは簡単に複製できる。 経験豊富な名医は全国にそう多くはいませんが、莫大な知識と経験を持ったDr.AIはいくつでも作るこ [続きを読む]
  • 泣きたい時にきく音楽#8 大橋トリオ / so pretty
  • Darling, I love youYou’re so pretty.Darling, I love youYou’re so special. とてもとてもシンプルなあいのことば何千回も何万回もあの子にかけてやることば 「#1 Stay Gold」に続いて大橋トリオさん。アルバム「10(TEN)」のラストを飾る曲です。大橋トリオさんの曲たちはアコースティックな柔らかい楽器の音色と、低い呟くような歌声がとてもあたたかくて大好きです。よかったらぜひ聞いて [続きを読む]
  • 不妊治療とAI
  • 今回のお話はボクがいろんなところから聞きかじったことに、さらに自分の推測を交えて書いていることなので信ぴょう性まるでありません(笑)。話半分に読んでくださいね。 前回の「あるブログで気になったこと」で学会関連の話が出たのでそれに絡めて。 昨今の医学系学会でも結構トピックスになってます、「AI(人工知能)」。 AIといえば将棋だとか囲碁だとかで世界チャンピオンに勝ってしまっただとか、身近 [続きを読む]
  • 08.命名
  • 総合病院での妊婦健診は当然ながら平日昼間。奥さんは早めに仕事を休職していたので問題ないけど、ボクの方はさすがに毎回付き添うことはできず、奥さん一人だったり、義母と一緒に受診してもらうことが多くなりました。 7か月目に入ってやってきた受診日。 いよいよ…かな? この日は義母に付き添われて健診に向かった奥さん。ボクは職場で奥さんからの連絡を待ちます。 きた!奥さんからのメール。&nb [続きを読む]