black_night さん

black_nightさん: 黒夜行
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プロフィール

ハンドル名black_night さん
ブログタイトル黒夜行
サイト紹介文書店員。村上春樹福井晴敏乙一森博嗣東野圭吾伊坂幸太郎京極夏彦本多孝好横山秀夫西尾維新舞城王太郎等
参加カテゴリー
更新頻度情報提供1002回 / 1145日(平均6.1回/週) - 参加 2005/07/26 13:32

black_night さんのブログ記事

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  • 2008/07/18 10:44ねじの回転(H・ジェイムズ)
  • 「幽霊の見える薬」ネットで売ってたので買ってみた。面白そうだな、と思ったのもあるけど、今日はお盆だ。お盆には、死者の魂が戻って来るという。去年死んだおばあちゃんとか、僕が生まれる前に死んだらしい兄とか、そういう人達の姿を見ることが出来たらいいな、と思ったのだった。とりあえず薬を飲んでみる。飲んだ瞬間、目の前にうじゃうじゃ幽霊が見えたら厭だなと思ったけど、そんなことはなかった。お盆ということも関係し [続きを読む]
  • 2008/07/16 12:27少年たちのおだやかな日々(多島斗志之)
  • 買い物でもしようかと、大通りをブラブラと歩いていた。特にすることもない休日。買い物と言っても、ただ見るだけのことが多いぐらいで、特に買いたいものがあるというわけでもない。歩いている途中、何だかずっと肩の辺りに違和感があった。何だかよく分からない。まあ痛いわけでもないし、どうにもすることは出来ないだろうと放っておいたのだけど。道の両脇のショーウィンドウを適当に眺めながら歩いていると、静かにタクシーが [続きを読む]
  • 2008/07/15 12:25子どもたちは夜と遊ぶ(辻村深月)
  • 「ニュースは見てもらえましたか?」本当にやったんだ。僕はそう思った。パソコンの表示される文字が僕には思い。「ええ、確かに死んだみたいですね」僕はそう答える。チャットというのはメールよりもやり取りが速すぎて、時々ついて行けないような感覚を味わうことがある。「分かっているとは思いますが、次はあなたの番ですよ」確かに、言われなくても分かっている。僕らはある契約を交わした。そして、彼はそれを実行に移したの [続きを読む]
  • 2008/07/11 11:04きみとぼくが壊した世界(西尾維新)
  • 今自分がどこにいるのか、よくわからなかった。ここは一体どこだろうか。僕は何故こんなところにいるのだろうか。確か、どこか向かっていた場所があったような気がするのだけど、周囲の光景があまりにも様変わりしてしまっているために、イマイチそれを思い出すことが出来ない。教会や石造りの建物なんかはたくさんあるのだけど、それ以上にやたら背の高い建物やゴテゴテした派手な看板なんかが周囲を埋め尽くしている。音も何だか [続きを読む]
  • 2008/07/10 12:07エレGY(泉和良)
  • 僕は趣味で小説を書いている。新人賞に応募したりすることはない。代わりに、インターネット上のブログでその小説を発表している。自分ではまあまあと思える数のアクセスがあるし、時折コメントももらえるような、まあそんなささやかな趣味なのである。ある日、ブログに載せているメールアドレスにメールが届いた。『あなたのような人をずっと探していました。是非お会いしたいです』正直に言って僕は、女性とはほとんど縁がない生 [続きを読む]
  • 2008/07/09 11:54粗忽拳銃(竹内真)
  • 東都テレビ第七スタジオ。そこでは今、ドラマの撮影が行われている。今日の撮影では、拳銃を撃つシーンが出てくる。その拳銃にまつわる話である。小道具係の大谷は、撮影で使うモデルガンを持ってスタジオ内に入った。しかしそこで助監督に呼び止められ、その時モデルガンをその辺に置いてどこかへ行ってしまう。中谷のマネージャーである小磯から拳銃を受け取った小道具係の大谷は、モデルガンを所定の位置にセットした。撮影はも [続きを読む]
  • 2008/07/08 10:26漢方小説(中島たいこ)
  • 『なんでも溶かせる薬開発!』東スポにそんな文字を見つけた。記事ではなくて広告だったけど。っておいおい。そんなんありえねぇだろ。これはよくクイズとかパズルで出される類のものなのだ。そもそも、何でも溶かせる薬を入れておける容器はあるんですか、ということだ。なんでも溶かせてしまうならば、その薬は地球の中心まであらゆるものを溶かしながら落下していくだけだろう。だからそんな薬が実在するわけがないのだ。しかし [続きを読む]
  • 2008/07/07 12:22厭犬伝(弘也英明)
  • 日々ゲームばかりして引きこもっている。一日十数時間もゲームをやっていると、なんだか現実感が浮遊し、どこか知らない世界へと入り込んでしまったかのような感覚に陥ることがある。僕はとりあえずどんなゲームでもやる。RPGや格闘もの、ゲームやパズルの類、野球やレースといったものや、エロゲーなんかもやる。とにかく日々様々なものを集めてきては、とにかく時間の許す限りゲームをし続けているのである。そんなある日のこと [続きを読む]
  • 2008/07/05 22:56年下の男の子(五十嵐貴久)
  • 出会い系サイトを使い始めて半年が過ぎた。初めは、友人の一人に勧められたのだ。一個下のその友人は、出会い系を始めてから三ヶ月で五人の男性と性的な関係を持ったらしい。ホントか?と半信半疑、どころか二信八疑ぐらいだったのだが、しかし何でもやってみるものである。私も、友人には劣るが、半年で四人の男性と性交渉をした。なんだ、まだまだいけるんだ、と大いに自信を持つことが出来た。結婚はしてるし、もちろん旦那と一 [続きを読む]
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  • 結婚
  • 2008/07/02 12:30荒野(桜庭一樹)
  • 『荒野に花を咲かせるんだ』読んでいた本にそう書かれていた。だから僕は、荒野に種を蒔くことにした。何もない、ただ広いだけの土地だった。建物も植物も、何かの気配さえ何もない、まさに荒野。砂漠とも違うし、原っぱというのとも違う、荒野としか呼びようのないその土地に、僕は少しずつ種を蒔いていくことにした。地面は固く乾燥しており、植物が育つには満足いく環境ではないだろうと思った。それでも、なんとか穴を掘り、日 [続きを読む]
  • 2008/07/01 12:34九つの、物語(橋本紡)
  • 「竹石中目の本、ありませんか?」ポカポカ、という表現がぴったりきそうな春の午後、古本屋でアルバイトをしている私は、いつものようにぼんやりとレジに突っ立っていた。平日の午後なんて、時々暇そうなおじいさんが来るぐらいでお客さんなんてほとんどいない。ちょっと前に棚の整理も終わらせて、ちょっと一息、なんて思っていた時のことだった。お店に年配の女性がやってきて、そう尋ねてきたのだった。「たけいしなかめ、です [続きを読む]
  • 2008/06/30 12:38赤×ピンク(桜庭一樹)
  • いつものように仕事を終えて部屋に戻ると、郵便受けに一通の封筒が入っていた。表に『招待状』と大きく書かれている以外白紙の封筒で、差出人が誰かも分からない。後で気づいたのだけど、切手も貼っていなかった。明らかに怪しいのだけれども、その時は疲れていたこともあって見逃してしまったのだ。なんとはなしに封筒を開けて見る。それは、ある大会の予選会への招待状であった。『エア格闘技全国大会』「エア格闘技」というのは [続きを読む]
  • 2008/06/30 01:46日本でいちばん大切にしたい会社(坂本光司)
  • 僕は社長になりたくて仕方なかった。とにかく、なるなら社長だと子どもの頃からずっと思っていた。社長にならなければ意味がない、とまで思っていたほどだ。そんなことを周りに吹聴していると、友人の一人が一冊の本を僕にくれた。「日本でいちばん大切にしたい会社」という本だった。「この本何?」「タイトル通りな、日本でいちばん大切にしたいと思える素晴らしい会社について載ってるんだ。お前がもしホントに社長になりたいん [続きを読む]
  • 2008/06/29 00:11シャルビューク夫人の肖像(ジェフェリー・フォード)
  • 「最も私に似た絵を描いた者に、すべての遺産を与えよう」実業家であり経済評論家でもあった竹中一郎氏が、自身がコメンテーターを務めるテレビ番組の中でそう宣言したのは、今から一ヶ月前のことであった。竹中氏は銀行員からベンチャー企業を興した変わり者で、しかも一代で巨万の富を築いた立身伝中の人物であった。一方でその豊富な知識から経済評論家としても活躍し、テレビで目にしない日はない、という人であった。その竹中 [続きを読む]
  • 2008/06/26 12:39スカイ・イクリプス(森博嗣)
  • 日常が続いている。どこまでも。向こう側まで。日常はどこにでも潜んでいる。窓の向こうにも。靴の裏にも。時間が途切れ途切れに流れ、空間がぼそぼそと広がり、感情がとぼとぼと湧き出し、それでも、日常が僕らを取り巻いている。昨日が終わり、今日が進み、明日がやってくる。過去は刻まれ、現在は留まり、未来は待機する。戦いはやがて終わり、空はやがて遠ざかり、気分はやがて落ち着いていく。届くはずのない場所を想い、届く [続きを読む]
  • 2008/06/25 12:20不確定世界の探偵物語(鏡明)
  • 気まぐれに、『不確定世界の探偵物語』なんていうSF小説を読んでみることにしたのだけど、そのお陰で長年の謎が解決されたように思う。『不確定世界の探偵物語』では、たった一台のタイムマシンをある大富豪が持っていることになっている。その大富豪がタイムマシンを使って、過去を自在に改変してしまうのだ。目の前にいる人が突然別の人に変わったり、街並みが突然変化したり、それまでなかった技術が突然現れたりするような世界 [続きを読む]
  • 2008/06/24 12:32孤独な鳥はやさしくうたう(田中真知)
  • 私が旅を続けるきっかけになったのは、ある一枚の絵のせいだった。今でも、絵が私をどこかに連れて行ってくれる。どこに行くべきなのか、教えてくれる。初めはカンボジアだった。大学の長い休みを利用して、一人旅に出かけたのだった。特に計画は立てなかった。期間も決めなかった。お金がなくなったら帰ろう。そんな風に思っていた。遺跡を巡り、川沿いを歩き、動物達を見かけ、珍しいものを食べながら、私は次第に異国の空気に溶... [続きを読む]
  • 2008/06/23 12:35入りやすい店売れる店(馬渕哲+南條恵)
  • あの男に会ったのは、ラーメンでも買おうと、いつものようにコンビニに行った時のことだった。「何かお探しですかぁ」僕がカップラーメンを適当に見ている時、急に誰かに話し掛けられた。初めは話し掛けられたのが自分だとは気づかなかった。何せここはコンビニだ。店員が、「何かお探しですか?」なんて声を掛けてくるとは思えない。しかし声のする方を振り向いてみれば、そこには僕の方を見て首を斜めに傾けている小男がいるのだ [続きを読む]
  • 2008/06/22 01:17経済は感情で動く(マッテオ・モッテルリーニ)
  • 「俺さ、『経済は感情で動く』って本読んでるんだけどさ」「何その本?面白いわけ?」「これが面白いんだよねぇ」「だってさ、そもそもタイトルがおかしいじゃん。経済は感情で動く?動かねぇっつーの。経済は経済でしょうが」「それがさ、違うんだよなぁ。読んでるとさ、確かにそうだよなぁ、って思うことが多いんだよねぇ。そうそう、確かにそういう場合、そうなっちゃうなぁ、ってね」「どうゆうことよ?意味わかんないんだけど [続きを読む]
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  • 経済
  • 2008/06/20 11:35神様ゲーム(麻耶雄嵩)
  • 家に帰ると、まっさきにそれが目に入る。防音性にしておいてよかった、と僕は思う。ガラスの向こうからの音は漏れ聞こえてはこないけれども、それでも耳の中で想像の音が聞こえてくる。むぎゅむぎゅ。そんな風に表現できる音だ。うごめいていて、すりよっていて、絶えず微動している。これを見ると僕は何だか心が安らいでくる。これが何なのか説明するのは難しい。まず、壁一面に沿ったどでかい水槽みたいなものを想像して欲しい。 [続きを読む]
  • 2008/06/19 12:26狼と香辛料?(支倉凍砂)
  • あと数時間もすると、私はようやく待ちに待った念願の結婚をすることが出来る。私も40歳を超えようとしている。既に結婚対象としてはなかなか厳しい年齢になってしまった。でもいいのだ。私にはタロウがいるんだ。タロウと結婚出来るのなら、他にはもう何もいらない。18年前のことを思い出す。まだ若かったあの頃、私は一人の男性と付き合っていた。会社の同僚で、優しくていい男だった。ちょっと不器用で、ちょっと頼りなかったけ [続きを読む]
  • 2008/06/18 11:54ジーン・ワルツ(海堂尊)
  • おばあさんの家の裏には、竹林が広がっていました。そこは一年中青々とした涼しげな場所で、おばあさんのお気に入りの場所でもありました。ある日のこと。おばあさんがいつものように竹林をお散歩していた時のことでした。ふと、赤ちゃんの泣き声が聞こえてきたような気がしました。おばあさんは初め気のせいだ、と思いました。年を取って耳も遠くなってきたし、そもそもこんなところで赤ちゃんの泣き声が聞こえるわけがない、と思 [続きを読む]
  • 2008/06/17 11:57わたし、男子校出身です。(姫椿彩菜)
  • 「きゃー、可愛い!ほら、見て。子猫だよ。すごいすごい!」そう言って佳子ちゃんは子猫の方へと走っていく。もちろん佳子ちゃんに悪いところは何もない。それはちゃんと分かっているんだけど、それでも哀しい気分になってしまう。僕のことは見てくれないの?って。「ほらほら、すごいよ。足とかこんなに小さいんだよ。可愛い~」「…うん、そうだね。可愛いよ」僕はおざなりな返事しか出来ない。でもそんな僕の態度に、佳子ちゃん [続きを読む]
  • 2008/06/16 12:36人間がどこまで耐えられるのか(フランセス・アッシュクロフト)
  • ある世界大会が開かれることになり、日本でその予選会が行われることになった。何故か僕もその出場者の一人だった。自分で応募した記憶はないのだけど、既にエントリーされているのだから仕方ない。概ね母親か姉辺りが勝手に応募してしまったのだろう。はた迷惑な家族である。何の大会なのかと言えば、無眠を競うのである。つまり、いかに寝ずにいられるか、という勝負なのである。何でこんなことをやろうと思ったのか不明だが、し [続きを読む]
  • 2008/06/14 23:51ビル・ゲイツの面接試験(ウィリアム・パウンドストーン)
  • アラブの王様は日本の女子高生が大層お好きなようでございます。アラブの王様たちの中では、日本の女子高生と付き合うことが何よりもステイタスであり、仲間内から羨ましがられるのだそうです。そんなアラブの王様の中に、最近日本の女子高生とのお付き合いを始めた者がいました。彼は日本へ遊びに出かけた時にトウキョーで出会った女子高生に一目惚れ、とにかく金にものを言わせて、とりあえず自国まで連れて帰ってきてしまったわ... [続きを読む]
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