高岡ヨシ さん プロフィール

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高岡ヨシさん: 想像は終わらない
ハンドル名高岡ヨシ さん
ブログタイトル想像は終わらない
ブログURLhttp://yoshitakaoka.hatenablog.com/
サイト紹介文ストーリーは続いていく
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供84回 / 225日(平均2.6回/週) - 参加 2016/10/14 07:59

高岡ヨシ さんのブログ記事

  • 取っ払う
  • 枠には入れなかった入らなかったのではない入れなかったのだはじき出されて 何を想う普通を横目に 何を想う付いたレッテルはどうでもいいそれが意味をなさない事は ここまで生きて身に染みた 付けられたレッテルも気にしないそんなものは他人にひとときの優越感を与えるだけだでも 人は忘れていくどんどん気にせず 忘れていくならばすり寄った時間は幻か抱えた苦悩は無駄死にか共存しようと付けた飾りはも [続きを読む]
  • 茜橋で待ってます《後編》
  • 「大学おめでとう。おばさんから聞いたよ。何で直接教えてくれなかったの?」久しぶりに顔を合わせたエミちゃんは、いつもそうしているように小声で俺に話しかけた。「ごめん。なかなか言うチャンスがなくて。最近バイトも被らなかったし」2月半ばの登校日。まだ試験が残っている生徒もいるせいか、思っていたよりも空席が多い。前回のバイト帰りに「ダルい。行きたくない」を連呼していたサキヤマさんは、意外にも、教室の [続きを読む]
  • 茜橋で待ってます《前編》
  • 茜橋で待ってます今夜、7と共にいた数字の時に茜橋で待ってます白いコピー用紙にプリントされた文字。週に1回、決まって水曜日に投函されるこの紙を見るのは、これで3度目だ。何が目的かは分からないが、入れたヤツの目処はだいたい立っている。どうせワカマツ達の誰かだろう。2月に入って自由登校が増えたから、きっと暇なんだ。それにしても、凄い執念だ。SNSのメッセージをブロックしているからって、わざわざ家にまで来 [続きを読む]
  • 爺さんとアルバム
  • 「明日、仕事がないやつは朝までな」テーブルの上にビールのケースを置いたコースケは、母屋に向けて手を合わせ、いつものように白い歯を見せた。亡くなったツヨシの爺さんの意思により、親族席に座ったコースケは、式の間中ずっと泣いていた。小学校から付き合いのある彼の泣き顔を見たのは、その時が初めてだった。「九十二歳、大往生だよ」コースケからビールを受け取ったツヨシは、一度上に目をやって、タバコに火をつけ [続きを読む]
  • 6172本の物語
  • その子の放った3ポイントシュートは、リングをかすることなく、ストンとネットに吸い込まれた。2本立て続け、しかも左右、両サイドからだ。「あのね、ああいう奴はね、見えている世界が違うんだよ」体育館すみっこ部の御意見番が腕を組み、相棒の角刈りメガネに講釈を垂れた。見えている世界が違う?シュートを打った右手を空中に残し、ボールがネットを通過した瞬間にガッツポーズを作る。退屈な体育の授業で輝くサラサラ [続きを読む]
  • 赤が青に変わる瞬間
  • おぃ、そーた。そーたっ! おぃっ!こっち来てみろ。いいからっ! とにかくこっち来いって。また母ちゃんの事でからかわれたんか? そんじゃあ、麦茶、飲むか?キンキンに冷えたのがあるからよ。おぃ、そーた。分かってると思うが、おめぇは何にも悪くねぇんだぞ。あいつらがどーだこーだ言っても、本当は何にも分かっちゃいねぇんだからよ。それに、おめぇの母ちゃんだって悪くねぇ。心配すんな、この前の三月の時と同じで [続きを読む]
  • 電子書籍を出しました
  • AmazonのKindleストアで電子書籍を出しました。タイトルは「私が私をやめたなら」です。このブログで発表した作品に加筆をして、内容をまとめ直したものが中心になっております。生まれただけでは息を吸えない。読んでもらえて初めて呼吸が出来る。どんな形でも世に出た書物は、誰かに読まれてこそ生きていけると自分は思っております。自分の発信したものが誰かの目に触れてもらえる、自分にとってこれ以上の喜びはありません [続きを読む]
  • 今川焼きとナポレオン
  • 「商店街の誓い」という件名の付いたメールをツヨシから受け取って、今日でちょうど一週間。長らく時間は掛かってしまったが、ようやく全て読み終えることができた。メールの本文ではなく添付ドキュメントとして送られてきた内容は、物心がついた時から遊んでいた集まりのリーダーの結婚話だ。仕事が忙しかったとはいえ、完読に二日間の休みを入れて合計七日も費やしてしまった理由は、送り主のツヨシが当事者にインタビューまで [続きを読む]
  • 黒いネクタイを締めた日
  • 夜明け前に布団を上げて窓に近づき目を細める仄暗さに負けない薄紅の桜五年振りに見るその姿は 冗談みたいに美しかった今日は黒いネクタイを締める日はっきりしない空を覆うネズミ雲絶え間なく土を濡らす雨雫のように 私は涙を流せないドライアイスに埋もれた白装束 それを囲む黒い影故人を食い物にしていた喪主は 口を押さえて肩を震わせた手順を確認し 配役通りに動く様子は場末の寸劇あなたの瞳に浮かぶ水には 一 [続きを読む]
  • やっぱり、ドッキリがヘタなカナダ人
  • 本日、4月1日をもって、自分は約5年間勤めていた会社を退職しました。箱型キテレツマシーンに中指の指紋を取られるのも、今日で最後です。「いつもニコニコゼロ文句、手など抜かないハードワーカー」カナダに移住して約11年。自分はこの会社に入るまで、典型的なノースアメリカの日本人像を必死に演じていました。英語が感情に追いつかなかったこと、そして知り合いも頼れる人もいない状況を生き抜く為に、なるべく敵を作 [続きを読む]
  • 私とあなたのサウダージ
  • こうしてまた会えるなんて夢でも見ている気分だよ突然声をかけて申し訳ないあなたは私を知らないだろうけど 私はあなたを知っているんだこちらに居られなくなってから 随分時間は経ったけどあなたがどこかで生きている事は しっかりと分かっていたよ私がこうして存在しているのが 何よりの証拠だからねさて 何から話そうあなたに伝えたいことが 山ほどあるんだあのね最初に言っておくけどこれが夢だとかそうではない [続きを読む]
  • 彼が頭を下げた日
  • 同じ団地の2号棟に住む4人、通称「オリジナルフォー」から始まった集まりのメンバーも7人に増え、せっかくなので小学校最後の夏休みに何処かへ行こうと計画したのが、後に恒例行事として続いていく「五厘サマーキャンプ」の始まりだ。高校1年の夏にキャンプ地が伊豆諸島の新島に固定されるまで色々な場所で行われ、五厘クラブ年表でも外せないイベントになった記念すべき第1回が小学6年の夏に行われたのだが、この1回目がヒ [続きを読む]
  • 十八時に聞こえるサイン
  • タン タン タンタン タン タン響くリズムは祭りの太鼓タン タン タンつられて覗くプールの脇夕暮れの枠に収まって 思いを投げる黒い影はじっこの世界で映える オレンジ色したD号ボールコンクリートにぶつける球は 息をのむほど速かった「何?」視線が合って拍子が止まる「球、速いね」「速いよ」「見てていい?」「いいよ」タン タン タンタン タン タン振りかぶらない美しいフォームグロー [続きを読む]
  • 決まらない男
  • もしもこの世界を「決まる人、決まらない人」の2タイプに分けるならば、自分は間違いなく後者に分類されます。「決まる人、決まらない人」この言葉の定義を考えると「もっている人、もっていない人」と共通点があるように思えますが、両者は似て非なるものです。勝手な解釈ですが、自分が思う「決まる人、決まらない人」の決定的な違いは、物事をスマートにこなせるか否かです。例えば、バレンタインデー当日の学校。例年通り [続きを読む]
  • 口にしてはいけない蜜
  • それは 口にしてはいけない蜜人の心を掻き立てて 気持ちを揺さぶる甘い蜜三階のおばさんが暗躍し 団地の噂が素早く回る甘ったるい蜜の配達に 電子機器など必要ないのだ(勤めていたパルプ工場が倒産し 父親が家を出た)回覧板のように届けられる話尽きることのない好奇心は鉄製のドアをもすり抜ける「つまらなそうだから 行かない」キャベツ太郎にハートチップル修学旅行のお楽しみを残らず開けてしまった君は団地 [続きを読む]
  • 私は知っている
  • 私は知っているいつも近くで見てたからあなたや君を知っている私は知っている五時の鐘が鳴るまで校庭で時間をつぶしていた君をお楽しみ会に参加しなかった君を給食費のことで先生と話していた君を「楽しみだ」と言ったのに転校前日に「行きたくない」と泣いた君を私は知っている喧嘩ばかりだった両親の仲を取り持っていた君を家の鍵を首にかけ家事を押し付けられていた君を気が触れたと噂されていた近所の老婆に挨拶をする君を [続きを読む]
  • 高橋名人チルドレンよ、永遠に
  • 高橋名人チルドレンよ、なぜ呼び出してくれなかったのだ?私のツーコンのマイクは、常にオンにしておくと言ったのにまぁ、いいこうしてまた顔を見せてくれたんだ細かい事は言いっこなしださぁ、早いとこファミコンのコントローラーを握ってくれ高橋名人チルドレンよ、時は確実に進んでいる手始めに、そのシャネルズみたいなメイクを落とそうかなんなら、その手首に付いたジャラジャラしたモノも外そう君たちはもう、アムラー [続きを読む]
  • 今も、何か書いてる?
  • その白い指は 確かに舞った氷上を滑るフィギュアスケーターのように何の面白味のない無機質なホワイトボードの上をエッジを効かせて駆け抜け息をのむ美しい文字を残したあの時 心は持っていかれたんだイチョウ並木に足を止める余裕もなくひっ叩いても 体は素直に動かない家を出て 大学のある駅まで着くので精一杯泣いても怒っても それが自分の限界なのだ教室の代わりに足を向ける図書館言い訳を探すために座る哲学書 [続きを読む]
  • 空の色をした作業着
  • 「俺の背中を見ておけ」って大声を出すけど その背中は一体どこにあるの?7時過ぎには家を出て 帰ってくるのは夜中過ぎ週に1度の休日に 足を向けるのは競輪場だほら あなたの背中はどこにもないすすけた青い作業着黒いオイルにまみれたその服は もう何色でもなかった「空の色と一緒だろ」 あなたはそう言っておどけたけど私が知っている空は こんなに色褪せてはいないあなたは不器用な人だ思いと言葉が お互 [続きを読む]
  • 私のロードショー
  • 「萌の朱雀」が見たくて並んだ映画館背伸びは承知の上だったポップコーンもコーラも買わなかった二列目の特等席映し出された緑と吊り橋に引き込まれて 内容なんか一つも入ってこなかったただ 美しくとにかく 夢中になった鑑賞後 とても強い衝動を感じたが 十八歳の私には それが何だか分からなかったあんな風に場面を切り取りたい止まっているようで動いている そんな景色に憧れた静止画ではなく 動画を意識す [続きを読む]
  • もう、そこにはいない
  • 「思いを果たすまで 許さない」春に咲くヒナゲシ夏に咲くサルビア秋に咲くヒガンバナ冬に咲くサザンカ赤い花の想い出なんかいらない そろそろ荷物を降ろしたいんだ「恨みを晴らして」掴まれた肩の感触が 強く残って消えない十月 教室 ストーブ 畳何気ない言葉に 意味を持たせないでくれ準備は怠らなかった道具も揃えて 体も仕上げたよでも 本当はそこにいたくなかったんだ肩が凝るのも 偏頭痛も身分不相応 [続きを読む]
  • 嫁に頭が上がらないわけ
  • 2月14日、カナダでは今日がバレンタインデーでした。この日は大好きなチョコレートの日であると同時に、自分たちの結婚記念日でもあります。同じ名字になってから11年目の記念日、自分は今年も仕事でした。籍を入れる時、忘れないようにと分かりやすい日を選んだのですが、こちらに来て2人ともホスピタリティ業界に就職したこともあり、このアニバーサリーを満足に祝えていない状態が続いています。嫁さん、正直すまない。 [続きを読む]
  • 嫁に頭が上がらないわけ
  • 2月14日、カナダでは今日がバレンタインデーでした。この日は大好きなチョコレートの日であると同時に、自分たちの結婚記念日でもあります。同じ名字になってから11年目の記念日、自分は今年も仕事でした。籍を入れる時、忘れないようにとこの分かりやすい日を選んだのですが、こちらに来て2人ともホスピタリティ業界に就職したこともあり、このアニバーサリーを満足に祝えていない状態が続いています。嫁さん、正直すまな [続きを読む]
  • 行き場のない感情は、どこへ流せばいいのだろう
  • 皆さんには学校や職場、もしくは住んでいる街などに自分1人になれる場所がありますか?自分は、あります。というか、新しい所へ行くと、まずその候補地を探します。小さな神社の拝殿裏人気のないデパートの屋上決まった駅の階段下ベンチ誰も使っていない駐輪場冬のプール小屋ちなみに今の職場で使っているのは、ボールルームの先にある備品室で、そこはドアを開けるのに専用のカードキーを必要とするため、ほぼ確実に1人にな [続きを読む]
  • ちょっと待ってくれないか
  • あの ちょっと待ってそのままの姿勢でいいから少しの間 話を聞いてくれないか?理由なんか尋ねないよ此の期に及んだら どうもこうもないよねねぇ「Fallin' in Love」って曲を知ってる?ハミルトン ジョーフランク&レイノルズっていう長い名前のバンドが歌っててさ本当にいいメロディーなんだじゃあ トッドラングレンは?いや 違うんだ 音楽の話をしたいわけじゃなくて きっと 君の知らない曲が まだたくさんあると [続きを読む]