つきとが さん プロフィール

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つきとがさん: 絵本と童話で 子供に伝えたい やわらか東洋医学
ハンドル名つきとが さん
ブログタイトル絵本と童話で 子供に伝えたい やわらか東洋医学
ブログURLhttps://ameblo.jp/touyouigaku-ehon/
サイト紹介文東洋医学の気の絵本と、黄帝内経素問をもとにした童話を作っています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供224回 / 304日(平均5.2回/週) - 参加 2016/10/23 14:01

つきとが さんのブログ記事

  • 王様と真臓脈 10
  • 「秋の脈は、浮のよう、といったが、これも、よく分からないぞ。なぜ浮なのだ、理由はあるのか?」 岐伯はこたえて言いました。 「はい、ございます。 秋は、五行では、肺金です。金は、西の性質、全ての物が成り、収穫できます。(王様と東西南北9) 秋の脈は、早くまっすぐに、浅くまで来て、去るのは、ばらけて散らばります。それはまるで、水の中を浮き上がり、水面ではじけるのに似ています。ですから、浮のような脈という [続きを読む]
  • 王様と真臓脈 9
  • 「夏の脈は、鉤のよう、といったが、これも、よく分からないぞ。なぜ鉤なのだ、理由はあるのか?」 岐伯はこたえて言いました。 「はい、ございます。 夏は、五行では、心火です。火は、南の性質、全ての物が、成長します。(王様と東西南北7) 夏の脈は、来るのが盛んで、去るのは、衰えます。そのようすは、まさに、鉤のようです。だから、鉤のような脈というのです。 夏に、これと違う脈ならば、その人は病になっています。」 [続きを読む]
  • 王様と真臓脈 8
  • 岐伯が脈を診ているあいだ、王様は、だまって静かにしていましたが、あたまの中で、いろいろ考えていました。 そして、岐伯が脈から手を離すと、すぐに聞きました。 「どうだ、私の脈には、胃の気はあったか?」 岐伯はこたえて言いました。 「はい、大丈夫でございます、正しくありました。」 王様は、うんうんとうなずいて、言いました。 「そうか、という事は、今は春だから、脈はわずかに弦だということだな。」(王様と健康 [続きを読む]
  • 王様と真臓脈 7
  • 王様は岐伯に聞きました。 「では、真臓脈は、死ぬ前に、必ずあらわれるという訳ではないのだな。」 岐伯はこたえて言いました。 「はい、王様。 たとえ、体が衰えず、肉が落ちていなくても、そして、真臓脈があらわれていなくても、脈が途絶えて来なかったり、一息吐く間に脈が五回か六回打つならば、死にます。」 王様は、ため息をついて言いました。 「うーん、真臓脈は難しいなあ。」 岐伯はこたえて言いました。 「いえいえ [続きを読む]
  • 王様と真臓脈 6
  • 王様は岐伯に聞きました。 「その、相剋の時間とは、何のことだ?」 岐伯はこたえて言いました。 「はい、それは、前にお話しした、相剋と曜日と同じく、十干で考えます。(王様と健康な人11) 一日を、昼と夜に分けて、それぞれを昼を五つ、夜を五つに分けると、合わせて十になります。これを、十干に当てはめます。 病の臓は剋される時間になると、動けなくなるので、死にます。これにより、昼に死ぬのか、夜に死ぬのかを、知 [続きを読む]
  • 王様と真臓脈 5
  • 王様は、さわっただけでパラパラと折れてしまう毛を、想像して言いました。 「さわっただけでもろくくずれる毛なんて、とても弱っているなあ。 胃の気が無いというだけで、体はそんなに弱ってしまうのか?」 岐伯はこたえて言いました。 「はい、王様。 胃の気が無ければ、主要な骨が、水分を失ってカラカラに固くなり主要な筋肉が落ちて、くぼみ胸の中に気がパンパンになりぜえぜえと早い息であえぎくつろいでゆっくり休むことが [続きを読む]
  • 王様と真臓脈 4
  • 岐伯は続けて言いました。 「肺の脈だけで、胃の気が無い時の脈は、来るのが大きくて、虚ろなので、まるで、とても軽い鳥の羽毛が、肌に触れた時のようです。この脈で、顔色が白赤く、つやが無くて、毛をさわれば、もろく砕けてしまう人は、死にます。 腎の脈だけで、胃の気が無い時の脈は、次々来ていると思ったら、途絶えたりします。脈を触る指に、石が弾いて当たっているようで、悪い事をした人が、罰を受けて叩かれているよ [続きを読む]
  • 王様と真臓脈 3
  • 王様は、聞いていても、まだ、真臓脈が分かりません。そこで、岐伯に言いました。 「真臓脈があらわれると死ぬ、という理由は分かったが、はたして、実際は、どんな脈なのだ?」 岐伯はこたえて言いました。 「はい、王様。 肝の脈だけで、胃の気が無い時の脈は、軽く触る浮の浅さでも、重く押す沈の深さでも、早く、上に上に積み重なるようにやって来ます。それはまるで、刀の刃の上を脈が行くような、 琴の弦を触っているよう [続きを読む]
  • 王様と真臓脈 2
  • 王様は言いました。 「岐伯は、前に、真蔵脈は、胃の気が無くなったときにあらわれる脈で、あらわれると死ぬ、と言っただろう。(王様と健康な人13) あれだけでは、まったく分からなかったから、ちゃんと知りたいのだ。 教えてくれ、真臓脈とは、何だ?どうして、真臓脈があらわれると、死ぬのだ?」 岐伯は、中途半端に真臓脈の話をしたことを思い出し、今日の診察は、王様が聞きたいことを納得するまでできそうにないな、と [続きを読む]
  • 王様と真蔵脈 1
  • このおはなしは、黄帝内経素問より、第十九篇「玉機真蔵論」をもとにしています。 王様は、先日、初めて聞いた、真蔵脈のことが気になっていました。(王様と健康な人13) 「真臓脈とは、何だろう…」 そこで、王様の診察をするために部屋に来る岐伯に聞こうと、朝から待ち構えていました。 しばらくして、廊下の向こうから歩いてくる岐伯が見えると、王様は、うれしくて手を振りました。 こちらに向かって手を振っている王様を [続きを読む]
  • 健康な人 18
  • 王様は、おや、と気が付いて言いました。 「今、岐伯は、顔がふくれる、と言ったぞ。顔の色だけではなく、顔の形でも、分かることがあるのだな。」 岐伯はこたえて言いました。 「はい、王様。 以前には、目を見て、五臓の精が足りているか分かると、話をしましたが、(王様と邪のある所8)目の色や、目の周りのまぶたの様子で、分かることもあります。 黄疸という病は、おしっこが赤黄色になりますが、目も、黄色くなります。黄 [続きを読む]
  • 健康な人 17
  • 王様は、自分の左のおっぱいの下をさわってみると、手に、虚里の動(こりのどう)を感じました。 「本当だ、脈のように動くのが分かるぞ。」 王様は、しばらく胸に手を当てて、胃の様子を想像していました。 調子が悪くはなさそうだ、と分かった王様は、満足して岐伯に言いました。 「今までの話で、顔と脈で、体の中を知る方法は聞いていたが、(王様と昔の治療法8)こんなところでも分かるのだな。知らなかったぞ。 他には、体 [続きを読む]
  • 健康な人 16
  • 王様は、感心して言いました。 「なるほど、では、食べ物から胃の気を取り出す働きの胃は、いつの季節も、大切なのだな。」 そして王様は、自分のお腹を見ながら言いました。 「その大切な胃は、どのあたりにあるのだ?」 岐伯はこたえて言いました。 「胃は、お腹の中にあるので、見ては分かりませんが、胃から流れる絡によって、様子を知ることが出来ます。」 みなさんは、おぼえているでしょうか?絡とは、経脈より小さい流れ [続きを読む]
  • 健康な人 15
  • 岐伯は続けて言いました。 「長夏に、体の内に充実した気は、脾をねっとりと濡らして、やわらかくします。やわらかくなった脾は、肌肉の気を蔵します。 長夏の脈は、胃の気が正しくあれば、わずかに軟で弱なのが健康ですが、胃の気が少なければ、弱が多くなり、脾が病になります。胃の気が無く、代だけなのは、死にます。 たとえ、胃の気があっても、軟弱で石なのは冬に病になります。弱がひどいのは、冬まで待たずに、今、病にな [続きを読む]
  • 健康な人 14
  • 王様は言いました。 「では、一年中、毎日ごはんを食べていれば、胃の気があって健康なのだな。」 岐伯はこたえて言いました。 「はい、王様。 食べれば、体の内に、胃の気が充実します。 春に、体の内に充実した気は、肝に発散します。発散を受けた肝は、筋脈の気を蔵します。 春の脈は、胃の気が正しくあれば、わずかに弦なのが健康ですが、胃の気が少なければ、弦が多くなり、肝が病になります。胃の気が無く、弦だけなのは、 [続きを読む]
  • 健康な人 13
  • 岐伯は続けて言いました。 「人は、春でも、夏でも、長夏でも、秋でも、冬でも、胃の気を、生きる根源、基本の力としています。 春に、胃の気が正しくあれば、脈はわずかに弦なのが、健康です。夏に、胃の気が正しくあれば、脈はわずかに鉤なのが、健康です。長夏に、胃の気が正しくあれば、脈はわずかに軟弱なのが、健康です。秋に、胃の気が正しくあれば、脈はわずかに毛なのが、健康です。冬に、胃の気が正しくあれば、脈はわ [続きを読む]
  • 健康な人 12
  • その時、部屋の外から召使いの声が聞こえました。 「王様、お食事が出来上がったようです、お運びしてよろしいでしょうか?」 王様はその声に、ぱっと顔を向けて言いました。 「おお、できたか!楽しみにしていたぞ、持ってまいれ!」 王様の前には、お膳が整えられました。たくさんお皿が並んで、色々な食材が使われています。ぐるっと見回した王様は、岐伯に聞きました。 「岐伯が、調理係に頼んで、用意してくれたのはどれだ? [続きを読む]
  • 健康な人 11
  • 王様は言いました。 「病は正しくないが、病にも病なりの正しいがあって、病に合っていない脈は、正しくないのだな。 そういえば、季節に合っていない脈、というのもあったなあ。」(王様と邪のある所5) 岐伯はうなずいて言いました。 「はい、合っていないのは正しくないのですが、合っていないの中でも、季節の相生相剋の順にずれているのであれば、病は治り、命に別条はありません。 しかし、脈が季節に合わないのが、相生相 [続きを読む]
  • 健康な人 10
  • 王様は、感心して言いました。 「すごいなあ、医者は、そんなたくさんの脈を覚えているのか。」 岐伯は言いました。 「はい、あ、いえいえ、すごいのは、たくさんの脈を見つけた、上古の医者です。 上古の医者は、病の人の体の中で何が起こっているのか、知りたいと考えました。 そして、寸口の脈が、病になってすぐは、体の中は、邪が入った分、いつもより多くなって余っているので、浮滑で早くなることを見つけました。 病が長 [続きを読む]
  • 健康な人 9
  • 王様は言いました。 「では、前に、病の者を診るのは、顔色を見て、目を見て、話を聞いてから、脈を診ると言っていたが、(王様と邪のある所8)医者は、脈を診る前に、すでに脈を予想していて、実際に脈を触る時には、現れている脈との違いによって、病が治りやすいのか、治りにくいのか、見分けることが出来るのだな。」 岐伯はこたえて言いました。 「さすが、王様、そのとおりです。 はい、医者は、どんな病の時に、どんな脈 [続きを読む]
  • 健康な人 8
  • 岐伯が、物に例えて話す脈の様子は、どれも想像しやすく、自分の脈を触りながら、話を聞いていた王様は平人の脈だとはっきり見分けることができました。 うれしくなった王様は言いました。 「なるほど、これも分かりやすいぞ。では、五臓の脈が平人であれば、五臓は健康なのだな。」 岐伯はこたえて言いました。 「はい、王様。平人であれば、五臓の脈はこうなるはずということです。」 王様は、またまた、みんなの脈を診てあげた [続きを読む]
  • 健康な人 7
  • 王様は、手招きの動きをしてみました。なるほど、やわらかく、しなっています。そして、肝の脈を触ってみました。 みなさんもしてみてください。手の動きと、肝の脈の様子、どうですか、似ているでしょうか? 岐伯は続けて言いました。 「平人の脾の脈は、鶏が歩くのに、ゆったりとやわらかく地面に足をつけ、地面から足を離す時は、しっかりと上げるようです。 病の脾の脈は、鶏が走るのに、力強く足を上げて、早く足を動かして [続きを読む]
  • 健康な人 6
  • 岐伯は続けて言いました。 「平人の肺の脈は、楡(にれ)の木の葉っぱが、秋になると後から後から落ちてくるかのようです。 病の肺の脈は、浮いているでも、沈んでいるでもなく、鶏の羽を撫でているようです。 死の肺の脈は、水に投げ込まれた物が、ぷかりと浮いて見えたと思えば、沈んで見えなくなるのを不規則にくり返すように、風が吹いて髪が乱れ、向きもばらばらに乱れるようです。」 王様は、自分の脈に手を当てて、目を閉 [続きを読む]
  • 健康な人 5
  • 座った王様は、もう一度、脈にさわってみました。 呼吸と打つ回数だけに注目すれば、今度は、目を閉じなくてもすぐに正しいと分かりました。 「なるほど、この脈であるならば、人は健康であるという事だな。」 王様が言うと、岐伯がこたえて言いました。 「はい、王様。呼吸と脈が打つ数の関係で診るの脈の診かたでならば、吸って吐く間に、四回か五回脈打つのが良いです。」 みなさんは覚えていますか?脈にはいろいろな診かたが [続きを読む]
  • 健康な人 4
  • 王様は、話すのをやめて立ち止まり、脈に手を当てて、目を閉じて、呼吸と脈打つ数に意識を集中しました。 皆さんも、王様と一緒にやってみてください。 …どうですか、平人でしたか? 王様は目を開けて言いました。 「岐伯の言う通り、吸う間に二回、吐く間に二回打っていた。息と脈がずれても、息が伸びて、またそろうのも、分かったぞ。」 王様は平人の脈が自分で分かり、とてもうれしそうです。 岐伯はうなずいて言いました。 [続きを読む]