内田重太郎 さん プロフィール

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内田重太郎さん: 海外文学読書録
ハンドル名内田重太郎 さん
ブログタイトル海外文学読書録
ブログURLhttp://pulp-literature.hatenablog.com/
サイト紹介文海外文学の書評・感想を書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供47回 / 145日(平均2.3回/週) - 参加 2016/10/28 01:05

内田重太郎 さんのブログ記事

  • ポール・オースター『冬の日誌』(2012)
  • 冬の日誌作者: ポールオースター,Paul Auster,柴田元幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/02/28メディア: 単行本この商品を含むブログを見る★★★自伝。主に肉体の出来事を軸に、時系列を錯綜させながら語っていく。野球に熱中した少年時代、女の子に熱をあげた思春期、生まれてから現在までの住所遍歴、母親の死、自分の結婚など。自分はそんなふうにならない、そう君は思っている。そんなことが自分に起きるはずがない、自 [続きを読む]
  • マーティン・エイミス『時の矢』(1991)
  • 時の矢―あるいは罪の性質作者: マーティンエイミス,Martin Amis,大熊栄出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1993/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る★★★アメリカ。「私」ことトード・フレンドリーは医師に囲まれ蘇生処置を受けている。ここから「私」は時間を逆回しにしてトードの人生を語っていく。彼は一見すると腕の良い普通の外科医だったが、実は何度も名前を変えていて……。クレディターは興味を示し [続きを読む]
  • ヒラリー・マンテル『罪人を召し出せ』(2012)
  • 罪人を召し出せ作者: ヒラリーマンテル,Hilary Mantel,宇佐川晶子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/09/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る★★★★1535年秋。イングランド王ヘンリー8世はアン・ブーリンと再婚するも、彼女が妊娠している間に女官のジェーン・シーモアに愛情を抱くようになる。そんななか、秘書官のトマス・クロムウェルはアン・ブーリンの不興を買い……。「もしも息子を持つことができ [続きを読む]
  • J・M・クッツェー『鉄の時代』(1990)
  • 鉄の時代 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-11)作者: J.M.クッツェー,くぼたのぞみ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2008/09/11メディア: 単行本 : 35回この商品を含むブログ (23件) を見る★★★★アパルトヘイト時代末期のケープタウン。老女の「わたし」はガンが骨まで転移していた。彼女はひょんなことから付近にいたホームレスの男を居候させることになる。さらには、使用人の子供の友達まで受け入れることに [続きを読む]
  • オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』(1932)
  • すばらしい新世界 (光文社古典新訳文庫)作者: オルダスハクスリー,Aldous Huxley,黒原敏行出版社/メーカー: 光文社発売日: 2013/06/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (21件) を見る★★★フォード紀元632年。世界では人間が工場で生産され、赤ん坊の頃から階級が固定していた。支配階級のバーナードは、生まれつきのコンプレックスから周囲とは浮いた行動をとっている。ある日、彼は野蛮人の居住区へ旅行し、文明人を両親に [続きを読む]
  • 閻連科『丁庄の夢』(2005)
  • 丁庄の夢―中国エイズ村奇談作者: 閻連科,谷川毅出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2007/01メディア: 単行本 : 3回この商品を含むブログ (5件) を見る★★★丁庄の村は売血によってエイズが蔓延していた。もともと売血は政府の主導によるものだったが、村の有力者が私的に商売したのが原因でエイズが流行することになる。村人たちは熱病に苦しみながら新薬の到来を待ちわびていた。事の次第を12歳で死んだ少年が物語 [続きを読む]
  • 賈平凹『老生』(2014)
  • 老生作者: 賈平凹,吉田富夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2016/04/19メディア: 単行本この商品を含むブログを見る★★★(1) 国共内戦。父を亡くして孤児になった老黒が、地元の有力者に引き取られる。彼は共産党員の従兄と再会し、挙兵計画に参加する。(2) 土地改革。村では地主から貧農まで階級が設定され、村人たちはそれぞれ境遇が変わる。(3) 文化大革命。人民公社の役人が、村の革命と生産に血道をあげる。(4) 改革 [続きを読む]
  • スティーヴ・エリクソン『ルビコン・ビーチ』(1986)
  • ルビコン・ビーチ (ちくま文庫)作者: スティーヴエリクソン,Steve Erickson,島田雅彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2016/11/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る★★★★(1) 刑務所から仮釈放されたケールは、図書館で働くことになった。ある日、彼は女が男の首をナイフで切断するところを目撃する。(2) 南米のジャングルで生まれたキャサリンは、村人たちの不信を買い、勝手に賭けの対象にされる。村人たち [続きを読む]
  • ミシェル・ウエルベック『ある島の可能性』(2005)
  • ある島の可能性 (河出文庫)作者: ミシェルウエルベック,Michel Houellebecq,中村佳子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/01/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る★★★(1) コメディアンのダニエルは世相を皮肉ったショーで一世を風靡し、さらには映画監督としても成功する。金持ちになった彼は貪欲にセックスを求めるのだった。(2) 異常気象によって人類の大半が死滅した未来。ネオ・ヒューマンのダニエ [続きを読む]
  • ウンベルト・エーコ『プラハの墓地』(2010)
  • プラハの墓地 (海外文学セレクション)作者: ウンベルト・エーコ,橋本勝雄出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/02/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (17件) を見る★★★★19世紀。ユダヤ人嫌いの祖父に育てられたシモーネ・シモニーニは、祖父の死後、公証人のもとで遺言書をはじめとした文書偽造の仕事をする。やがて彼は各国の秘密情報部と接触し、文書偽造の技術を駆使して政治的陰謀に関わっていくのだった。人 [続きを読む]
  • オルハン・パムク『僕の違和感』(2013)
  • 僕の違和感〈上〉作者: オルハンパムク,Orhan Pamuk,宮下遼出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/03/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る★★★★12歳のときに故郷の村からイスタンブルに移住したメヴルトは、学校に通いながらヨーグルトの呼び売りをしていた。成人後、いとこの結婚披露宴に出席した彼は、ある女の子に一目惚れする。3年間恋文を送り続け、いざ駆け落ちをするも、ついてきた相手は惚れた女の [続きを読む]
  • 鄭義『神樹』(1996)
  • 神樹作者: 鄭義,藤井省三出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 1999/09メディア: 単行本 : 30回この商品を含むブログ (8件) を見る★★★山西省の山村。樹齢数千年の神樹が花を咲かせた。それを機に村にゆかりのある亡霊たちが次々と現れ、過去の出来事を呼び覚ましていく。やがて村には大勢の参拝客が訪れるようになった。そこへ共産党が迷信を打破するために戦車隊を送り込んでくる。「お前だって共産党だ、党の言うこと [続きを読む]
  • エドワード・P・ジョーンズ『地図になかった世界』(2003)
  • 地図になかった世界 (エクス・リブリス)作者: エドワード P ジョーンズ,小澤英実出版社/メーカー: 白水社発売日: 2011/12/21メディア: 単行本購入: 1人 : 6回この商品を含むブログ (14件) を見る★★★★★19世紀のヴァージニア州マンチェスター郡。黒人農場主のヘンリー・タウンゼントが31歳で急死する。彼は両親ともども白人農場主の元奴隷で、父親が貯めた金で自由になっていた。ヘンリーは自由になった後、自分も黒 [続きを読む]
  • ミシェル・ウエルベック『服従』(2015)
  • 服従作者: ミシェルウエルベック,佐藤優,大塚桃出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2015/09/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (31件) を見る★★★★2022年。大学教授でユイスマンスの専門家であるフランソワは、愛人とセックスをする平穏な生活を送っていた。ところが、選挙でイスラーム同胞党が躍進したことで周囲が慌ただしくなる。その後、決選投票によってイスラーム政権が誕生するのだった。「あなたはマッチョ [続きを読む]
  • アンソニー・ドーア『すべての見えない光』(2014)
  • すべての見えない光 (新潮クレスト・ブックス)作者: アンソニードーア,Anthony Doerr,藤井光出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/08/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (12件) を見る★★★(1) ナチス時代のドイツ。孤児の少年ヴェルナーが、才能を認められて国家政治教育学校に入学する。そこでは士官候補生たちが異様な生活を送っていた。(2) 同じ時代のフランス。盲目の少女マリー=ロールが、父に連れられてサン・マロ [続きを読む]
  • イタロ・カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』(1979)
  • 冬の夜ひとりの旅人が (白水Uブックス)作者: イタロ・カルヴィーノ,脇功出版社/メーカー: 白水社発売日: 2016/10/06メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る★★★★男性読者のあなたが本屋で買ってきた『冬の夜ひとりの旅人が』を読んでみると、製本にミスのある乱丁本だった。翌日、本を取り替えてもらいに本屋へ行った彼は、そこで女性読者ルドミッラと出会う。「今私がいちばん読みたい小説は」とルドミッラが説明 [続きを読む]
  • チャールズ・ブコウスキー『パルプ』(1994)
  • パルプ (ちくま文庫)作者: チャールズブコウスキー,Charles Bukowski,柴田元幸出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2016/06/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る★★★私立探偵ニック・ビレーンのもとに、「死の貴婦人」を名乗る女がやってくる。彼女は死んだはずの作家セリーヌを探してほしいという。その後、知人から赤い雀を探すよう依頼され、さらに嫁の浮気調査、果ては宇宙人を追い払う仕事など、次々と依頼 [続きを読む]
  • 閻連科『炸裂志』(2013)
  • 炸裂志作者: 閻連科,泉京鹿出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/11/26メディア: 単行本この商品を含むブログを見る★★★★炸裂市発展の記録。炸裂村では孔家と朱家が二大派閥を形成していた。あるとき、村民たちはお告げに従い、外に出て人生の運命になるものと出会う。孔家の次男・明亮は皇帝になる運命を得た。やがて財を為した孔明亮は村長になり、前村長の朱慶方を非業の死においやる。朱慶方の娘・朱頴は復讐を誓う [続きを読む]
  • ヒラリー・マンテル『ウルフ・ホール』(2009)
  • ウルフ・ホール (上)作者: ヒラリー・マンテル,Hilary Mantel,宇佐川 晶子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2011/07/08メディア: 単行本 : 7回この商品を含むブログ (10件) を見る★★★16世紀。イングランド王ヘンリー8世は王妃と離婚したがっていた。下層階級出身のトマス・クロムウェルは、出世してウルジー枢機卿に仕えるも、枢機卿は王の離婚問題で下手を打って失脚してしまう。その後、クロムウェルは王の側近 [続きを読む]
  • コーマック・マッカーシー『悪の法則』(2013)
  • 悪の法則作者: コーマックマッカーシー,Cormac McCarthy,黒原敏行出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/10/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (14件) を見る★★★麻薬取引をしようとしていた弁護士だったが、予期せぬ不運から計画が頓挫し、それを彼のせいにされて組織から命を狙われることになる。ウェストレイ イエスがなんでメキシコで生まれなかったか知ってるかい。弁護士 いや、なぜだ。ウェストレイ 三人の賢 [続きを読む]
  • イアン・マキューアン『未成年』(2014)
  • 未成年 (新潮クレスト・ブックス)作者: イアンマキューアン,Ian McEwan,村松潔出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/11/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (13件) を見る★★★裁判官のフィオーナは59歳。彼女は夫から若い女と浮気したいと持ちかけられる。それを拒むフィオーナのもとに、病院からある緊急申請が舞い込んできた。それはエホバの証人を信奉する少年が輸血を拒否しているため、その意志を曲げて輸血する審判 [続きを読む]