内田重太郎 さん プロフィール

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内田重太郎さん: 海外文学読書録
ハンドル名内田重太郎 さん
ブログタイトル海外文学読書録
ブログURLhttp://pulp-literature.hatenablog.com/
サイト紹介文海外文学の書評・感想を書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供88回 / 327日(平均1.9回/週) - 参加 2016/10/28 01:05

内田重太郎 さんのブログ記事

  • リチャード・パワーズ『オルフェオ』(2014)
  • オルフェオ作者: リチャードパワーズ,Richard Powers,木原善彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/07/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (20件) を見る★★★★アメリカ同時多発テロから10年後。70歳の音楽家ピーター・エルズは、仕事を引退して趣味で細菌の遺伝子操作をしていた。目的は、音楽ファイルを生きた細胞に入れること。ところが、飼い犬の死をきっかけにそれが捜査官の目に触れ、彼はテロリストの疑いをかけ [続きを読む]
  • ハビエル・セルカス『サラミスの兵士たち』(2001)
  • サラミスの兵士たち作者: ハビエルセルカス,Javier Cercas,宇野和美出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2008/10/01メディア: 単行本 : 6回この商品を含むブログ (5件) を見る★★★★新聞記者のハビエル・セルカスは、かつて小説家になろうとして挫折していた。その彼が、60年前にカタルーニャで起きたスペイン内戦末期の集団銃殺について調べることになる。1939年、ファランヘ党の重鎮ラファエル・サンチェス=マサス [続きを読む]
  • 董若雨『鏡の国の孫悟空』(1640)
  • 鏡の国の孫悟空―西遊補 (東洋文庫)作者: 董若雨,荒井健,大平桂一出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2002/03/01メディア: 単行本 : 10回この商品を含むブログ (2件) を見る★★★芭蕉扇を使って火焰山を鎮火させた後の話。一人で托鉢に出かけた孫悟空は、いつの間にか時代が新唐王朝に入っていることに気づく。そこの宮廷で駆山鐸の噂を耳にした悟空は、その所有者である秦の始皇帝を探すのだった。捜索の途上で青々世界の [続きを読む]
  • 『西遊記』(1592,1694)
  • 西遊記(10冊セット) (岩波文庫)作者: 中野美代子,呉承恩出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/07メディア: 文庫購入: 1人 : 44回この商品を含むブログ (1件) を見る★★★天宮で乱暴狼藉を働いた孫悟空は、釈迦如来によって五行山の岩に押さえつけられてしまう。500年後、唐の太宗の時代。三蔵は太宗のために天竺まで取経の旅に出ることになった。道中、孫悟空、猪八戒、沙悟浄を弟子に加え、妖怪変化たちを退治しなが [続きを読む]
  • ジョン・バース『酔いどれ草の仲買人』(1960)
  • アメリカ〈3〉/集英社ギャラリー「世界の文学」〈18〉作者: ソール・ベロー,ジェイムズ・ボールドウィン,ジョン・バース,川村二郎,原卓也,篠田一士,菅野昭正出版社/メーカー: 集英社発売日: 1990/03メディア: 単行本 : 5回この商品を含むブログ (5件) を見る★★★17世紀末葉。裕福な家に生まれたエベニーザー・クックは、双子の妹アンナと一緒に養育される。2人はバーリンゲームという家庭教師に学び、以来彼とは長い付 [続きを読む]
  • ソール・ベロー『その日をつかめ』(1956)
  • その日をつかめ (1978年) (集英社文庫)作者: ソウル・ベロー,宮本陽吉出版社/メーカー: 集英社発売日: 1978/03メディア: 文庫この商品を含むブログを見る★★★元セールスマンのトミー・ウィルヘルムは、失業して父親と同じホテルに宿泊していた。彼は妻と離婚したがっているものの、向こうはそれを望まず、子供の養育費を請求してくる。ウィルヘルムはタムキン博士という自称心理学者の誘いに乗り、商品相場に有り金のほとんど [続きを読む]
  • ニコス・カザンザキス『キリスト最後のこころみ』(1951)
  • キリスト最後のこころみ作者: ニコス・カザンザキス,児玉操出版社/メーカー: 恒文社発売日: 1990/03メディア: 単行本 : 2回この商品を含むブログ (4件) を見る★★★★ナザレで大工をしているイエスは、ローマ人のために処刑用の十字架を作っていた。そのことで周囲の人々からは軽蔑されるも、彼にとってその行為は自分をメシヤに選んだ神に対する抵抗だった。やがてイエスは神と和解し、人間の道から神の道を歩み始める [続きを読む]
  • ミハル・アイヴァス『もうひとつの街』(1993,2005)
  • もうひとつの街作者: ミハル・アイヴァス,阿部賢一出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/02/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (25件) を見る★★★雪の降るプラハ。古書店で「私」は、書名も著者名も記されていない奇妙な本を買う。それはこの世のものではない文字で綴られていた。本の入手を機に、「私」は浮世離れした現実が次々と現れる「もうひとつの街」を探索することになる。(…)「どうやったら、あなたが [続きを読む]
  • 老舎『駱駝祥子』(1936)
  • 駱駝祥子―らくだのシアンツ (岩波文庫)作者: 老舎,立間祥介出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1980/12/16メディア: 文庫 : 56回この商品を含むブログ (10件) を見る★★★★★若くして両親を亡くした祥子は、北京に出てきて車夫になる。懸命に働いて遂に自分の車を手に入れるも、精華へ客を乗せていく途中で兵隊に徴発されてしまう。部隊は戦闘に敗北し、祥子は隙を見て付近にいたラクダ3頭を連れて逃亡、それらを二束三 [続きを読む]
  • パク・ミンギュ『ピンポン』(2006)
  • ピンポン (エクス・リブリス)作者: パク・ミンギュ,斎藤真理子出版社/メーカー: 白水社発売日: 2017/05/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る★★★★中学校で凄惨ないじめを受けている釘とモアイ。2人は原っぱのど真ん中で卓球台を見つける。彼らはそこで卓球をするようになるのだった。一方、2人をいじめていた同級生はある事件を機に逃亡中の身になり、釘とモアイは卓球用品店主の伝手で「ハレー彗星を待ち望 [続きを読む]
  • サマセット・モーム『月と六ペンス』(1919)
  • 月と六ペンス (新潮文庫)作者: サマセットモーム,William Somerset Maugham,金原瑞人出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/03/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る★★★作家の「わたし」が画家のストリックランドについて回想する。ロンドンで株式仲買人をしていたストリックランドは、40歳のとき突如として妻子を捨てて出奔する。浮気が原因だろうと考えた妻は、夫がいるとされるパリに「わたし」を派遣。スト [続きを読む]
  • 甘耀明『鬼殺し』(2009)
  • 鬼殺し(上) (EXLIBRIS)作者: 甘耀明,白水紀子出版社/メーカー: 白水社発売日: 2016/12/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る★★★日本統治下の台湾。日本軍は真珠湾を奇襲して太平洋戦争に突入した。関牛窩に住む怪力の少年・帕(劉興帕)は、日本陸軍の鬼中佐・鹿野武雄に見初められてその養子になり、鹿野千抜と名乗るようになる。一方、帕の祖父・劉金福は、日本の支配に断固として抵抗していた。やがて戦争 [続きを読む]
  • 20世紀中国文学お勧め100選(20世紀中文小?100強)
  • 最近、現代中国文学に興味があって、Twitterでその旨をつぶやいたところ、当該分野に造詣が深い方から20世紀中文小?100強というページを教えて頂いた。香港の雑誌社によるランキングらしい。このエントリのタイトルは「20世紀中国文学お勧め100選」となっているが、正確には「中国文学」ではなく、「中国語小説」である(「お勧め」の文言も勝手に追加した)。従って、リストには台湾や香港、東南アジアの小説も含まれている。今 [続きを読む]
  • 呉明益『歩道橋の魔術師』(2011)
  • 歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス)作者: 呉明益,天野健太郎出版社/メーカー: 白水社発売日: 2015/04/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (106件) を見る★★★★短編集。「歩道橋の魔術師」、「九十九階」、「石獅子は覚えている」、「ギラギラと太陽が照りつける道にゾウがいた」、「ギター弾きの恋」、「金魚」、「鳥を飼う」、「唐さんの仕立屋」、「光は流れる水のように」、「レインツリーの魔術師」の10編。魔術師と [続きを読む]
  • カリンティ・フェレンツ『エペペ』(1970)
  • エペペ作者: カリンティ・フェレンツ,池田雅之出版社/メーカー: 恒文社発売日: 1978/12メディア: 単行本 : 9回この商品を含むブログ (16件) を見る★★★★言語学者のブダイはヘルシンキ行きの飛行機に乗ったつもりが、間違って別の便に乗ってしまい、見知らぬ土地で降ろされてしまう。そこはやたらと行列ができる人口密集都市で、ブダイの知らない謎の言語が使われていた。人々は外国語を理解せず、言葉が一切通じない。 [続きを読む]
  • 賈平凹『廃都』(1993)
  • 廃都〈上〉作者: 賈平凹,吉田富夫出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1996/02メディア: 単行本 : 1回この商品を含むブログ (6件) を見る★★★★1980年代の西京。周敏が人妻の唐宛児を伴って潼関から駆け落ちしてくる。文章で身を立てたい周敏は、教授の孟雲房に大作家の荘之蝶を紹介してもらい、彼に雑誌社の編集部に職を斡旋してもらう。やがて荘之蝶は唐宛児と不倫し、周敏は荘之蝶をネタにした記事で筆禍を巻き起こ [続きを読む]
  • ニコス・カザンザキス『その男ゾルバ』(1943)
  • その男ゾルバ (東欧の文学)作者: ニコス・カザンザキス,秋山健出版社/メーカー: 恒文社発売日: 1967/08メディア: 単行本 : 3回この商品を含むブログ (6件) を見る★★★作家の「私」はクレタ島へ向かう船内で、ゾルバという労働者風の男と出会う。ゾルバに島へ一緒に連れていってくれるよう頼まれた「私」は、彼を自分が所有する炭鉱の現場監督に任命する。2人は島で共同生活を送るのだった。私にはよく分かった。ゾルバ [続きを読む]
  • イスマイル・カダレ『夢宮殿』(1981)
  • 夢宮殿 (創元ライブラリ)作者: イスマイル・カダレ,村上光彦出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2012/02/28メディア: 文庫購入: 2人 : 24回この商品を含むブログ (17件) を見る★★★オスマン・トルコ帝国。アルバニアの名門出のマルク=アレムは、秘密機関の<夢宮殿>に奉職することになる。そこでは国民たちの夢を収集・分析し、帝国の将来に関わる重大な出来事に対処していた。マルク=アレムは短期間で順調に出世 [続きを読む]
  • キャシー・アッカー『ドン・キホーテ』(1986)
  • ドン・キホーテ (WRITERS X)作者: キャシーアッカー,Kathy Acker,渡辺佐智江出版社/メーカー: 白水社発売日: 1994/04メディア: 単行本 : 2回この商品を含むブログ (4件) を見る★★中絶手術を目前にして発狂した女はドン・キホーテになり、犬になった聖シメオンをお供に奇妙な冒険をする。ドン・キホーテは66歳、聖シメオンは44歳。彼女は愛を求めながらも様々な社会制度に立ち向かっていくのだった。「信心深い白人の男 [続きを読む]
  • ヴィトルド・ゴンブローヴィッチ『コスモス』(1965)
  • コスモス―他 (東欧の文学)作者: ヴィトルド・ゴンブロヴィッチ,工藤幸雄出版社/メーカー: 恒文社発売日: 1990/03メディア: 単行本購入: 3人 : 28回この商品を含むブログ (10件) を見る★★★部屋探しをしていた「ぼく」とフクスは、町外れの一軒家に間借りすべくその家に向かう。道中、2人は首くりりのスズメを発見するのだった。その後、宿泊先の部屋の天井に矢印があったため、その方向へ行くと、今度は首くくりの木 [続きを読む]
  • フランソワ・ラブレー『第四の書』(1552)
  • ガルガンチュアとパンタグリュエル〈4〉第四の書 (ちくま文庫)作者: フランソワラブレー,Francois Rabelais,宮下志朗出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/11/10メディア: 文庫 : 4回この商品を含むブログ (3件) を見る★★★聖なる酒びんのご宣託を受けるため、パンタグリュエルと愉快な仲間たちが航海する。道中では、島民全員が親類縁者の鼻欠け島や、殴られることで生計を立てるシカヌー族の島など、奇妙な風習の島 [続きを読む]