明智紫苑 さん プロフィール

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明智紫苑さん: Avaloncity Central Park
ハンドル名明智紫苑 さん
ブログタイトルAvaloncity Central Park
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/akechi_shion
サイト紹介文不肖「信頼出来ない語り手」明智紫苑の我楽多ブログです。主に自作小説とカスタマイズドールを扱います。
自由文当ブログは主に、私のオリジナルキャラクタードール画像と小説並びにエッセイを掲載しております。個人サイト「Avaloncity」の広報部的存在のブログです。
http://akechi-shion.jimdo.com/
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供115回 / 173日(平均4.7回/週) - 参加 2016/10/28 01:49

明智紫苑 さんのブログ記事

  • 引用のコラージュ
  •  私は精神科医の斎藤環氏の『世界が土曜の夜の夢なら』(角川文庫)という本を読んだ。実にロマンチックな題名のこの本、日本の一般大衆に深く根付いている「ヤンキー的なるもの」についての考察なのだが、私はアーサー王伝説専門の別のブログの記事のために読んでいる「井村アーサー」、すなわち井村君江氏の訳による『アーサー王物語』(トマス・マロリー『アーサー王の死』)の箸休め(?)のつもりで読んでいた。しかし、齋藤 [続きを読む]
  • 平成羅生門
  •  私は去年、神奈川県相模原市の障害者施設で殺傷事件を起こして逮捕された男から、ある人物を連想した。その人物は自称看護師の男性なのだが、某ポータルサイト(gooに非ず)のニュースのコメント欄を荒らしていたネトウヨなのだ。この人物は他のユーザーたちに対する暴言などの嫌がらせで強制退会処分されたようだが、懲りずに別のアカウントで再登録していた。「自称看護師」「自称消防団員」で「人助けが好きな私」アピールを [続きを読む]
  • リカちゃんは何を見ているのか?
  •  リカちゃんとは日本を代表する着せ替え人形である。何しろ、お人形について全く知らない人がリカちゃんとは全く違うタイプの着せ替え人形をも「リカちゃん」と一括にするくらいだ。ちょっと前の一部中高年者が家庭用ゲーム機を全て「ファミコン」と呼んでいたようなものである。 1967年に生まれた初代リカちゃんは漫画家の牧美也子氏が顔のデザインを手がけたものである。当時の少女漫画のヒロインみたいな顔立ちだが、皮肉な事 [続きを読む]
  • momokoっていいな
  •  日本の着せ替え人形の代名詞的存在はリカちゃんだが、このリカちゃんも大人のファンが少なくない。しかし、リカちゃんは基本的に小さな女の子たちを対象にした着せ替え人形である。リカちゃんと同じくタカラトミーから発売されているジェニーもまた、子供向けの着せ替え人形である事には変わりない。 とはいえ、大人の人形ファンは少なくない。その大人の人形ファンを対象にしたファッションドールがペットワークス並びにセキグ [続きを読む]
  • あの二人の決別は「一般常識」レベルの必然だった
  •  先週、私はツイッターで久々に中村うさぎさんのツイートを見たが、うさぎさんは北原みのりさんの「矛盾」を指摘して怒らせてブロックされたらしい(詳しい内容は色々な意味で面倒だし、よく思い出せないので省く)。北原さんはある程度の知名度のあるフェミニストで、いくつかの著作がある人なのだが、うさぎさんは別にフェミニズムそのものは非難しない。あくまでも、一部のフェミニストの矛盾やうさんくささに対して懐疑的なの [続きを読む]
  • デリケートな数字のサバ読み
  •  松永久秀「ちくしょー、司馬懿たろか!」 果心居士「どうした、久秀?」 久秀「俺が2歳サバ読みしていたのがバレちまったぞ」 果心「お前なぁ…グラビアアイドルじゃないんだし?」(注.一般的には久秀さんは1510年生まれという事になっていますが、最近の研究では1508年生まれだと推定されているようです) 久秀「俺の清純派イメージが粉砕されちまう。嫌だー!!」 果心「最初からそんなもんないだろ??」 サバ読みと [続きを読む]
  • 『ファウストの聖杯』後書きに代えて、趙襄子の挨拶
  •  バーナード・コーンウェルの小説に出てくるランスロットめ、 智伯 ( ち はく ) 以上のロクデナシだな。 …おっと、失敬。まずは自己紹介だな。 私は姓は 贏 ( えい ) 、氏は 趙 ( ちょう ) 、 諱 ( いみな ) は 無恤 ( むじゅつ ) 、 諡 ( おくりな ) は 襄 ( じょう ) 。世間では 趙襄子 ( ちょうじょうし ) と呼ばれる者だ。 ただし、戦国七雄の趙王室は私の直系ではない。我が兄・ 伯魯 ( はくろ ) の血 [続きを読む]
  • 『ファウストの聖杯』フォースタス・チャオの周辺
  • 《年齢は、物語開始の時点です》 フォースタス・ショウタ・チャオ(Faustus Shota Chao)…新進気鋭の小説家。24歳。恩師アーサー・ユエの妻ライラと不倫関係に陥ってしまう。 アスターティ・フォーチュン(Astarte Fortune)…ミュージシャンデビューを目指す少女。14歳。フォースタスの婚約者。実は人造人間「バール(baal)」であり、人類とバールたちとの「融合」のために、二人の縁組が決められた。 メフィスト(Mephisto [続きを読む]
  • 『ファウストの聖杯』30.終わりの始まり
  •  5月の風、極彩色の「ビッグ・アップル」アヴァロンシティを吹き抜ける。平和と繁栄の果実を味わう市民や観光客らは、この「世界都市」に華を添える。セントラルパークではストリートミュージシャンや大道芸人たちが耳目を集めている。楽しみそのものを楽しむ街がアヴァロンシティだ。「どうだ、フォースティン。面白いだろう?」「ええ」 スコット・ガルヴァーニとフォースティン・ゲイナーはセントラルパークを散策している。 [続きを読む]
  • 『ファウストの聖杯』29.祝福の果実
  •  極彩色のアヴァロンシティに粉雪が降る。ひんやりとした冬の街の中、アスターティのサードアルバムの制作は順調に進んでいる。今回は俺もバックヴォーカルとしてレコーディングに参加した。 俺も自分自身の仕事が順調だ。あの頃の シッチャカメッチャカ ( ヘルタースケルター ) が嘘みたいだが、あのような試練を経てこそ、今の俺がいる。 繁華街の活気の中、俺とアスターティは買い出しに出ている。たくさんの荷物を扱うし [続きを読む]
  • 『ファウストの聖杯』28.アガルタの秋
  •  豊穣の秋、色気より食い気。フォースタス・チャオはアスターティと一緒に様々なイベントで舌鼓を打つ。アヴァロンシティの空気は金色だ。 この「世界の首都」は一年中極彩色で満ち溢れているが、今は秋のしっとりとした風情が夏より落ち着いた空気をかもし出す。 アヴァロンシティで開催されるイベントは、たいてい邯鄲ホールディングス傘下の企業が参加している。それら企業ブースが提供する飲食物は常に人気がある。 特に、 [続きを読む]
  • 『ファウストの聖杯』27.希望と奇跡
  •  百合の花が芳香を放つ。初夏の心地よさ、満足だ。 あの頃の狂乱が嘘みたいだ。 慎ましい我が家、ささやかな庭のある一軒家だ。俺たちは今までの印税でこの家を買った。その点でも、俺はアスターティに感謝している。 この家は二階建てで、部屋数も十分だ。俺もアスターティも、それぞれ仕事部屋を確保している。以前住んでいたアパートでは蔵書などを持て余していたが、今はきちんと整理してある。これで仕事をするにも十分余 [続きを読む]
  • 『ファウストの聖杯』26.恵みの水
  •  フォースタス・チャオの名誉回復はほぼ果たされた。そう見なしても良いだろう。もちろん、いまだにかつての彼の醜聞に対して非難する者たちはいるが、そのような声は他のニュースにかき消されるだけだ。三文ゴシップレストランのメニューは常に更新されている。 彼はマダム・コンピーの番組にゲスト出演したが、おおむね好評だった。 名司会者グロリアーナ・デ・コンポステーラの本業は舞台女優だ。御年70過ぎのベテラン女優で [続きを読む]
  • グーグーガンボ!
  •  アメリカ南部にはガンボという郷土料理がある。ぬおー、食べてみたい。そう思った私はインターネットで「ガンボ 札幌(ガンバ大阪に非ず)」というキーワードで検索して、次に紹介するアメリカ南部料理店(もしくは居酒屋?)を見つけた。 私がこの店に初めて行ったのは、今年の2月である。さんざん雪が降る中を苦労して遠回りして歩いた先に、件の店はあった。たびたび立ち止まってグーグルマップを見つつグルグル回っていた [続きを読む]
  • 『ファウストの聖杯』25.喝采と祝福
  • 《俺を焼き尽くしてくれ》 紅蓮の炎に彩られたポスター、戦国の世の激情を表す言葉。 ついにこの日が来た。 舞台版『ファウストの聖杯』の公開初日だ。チケットはすでに完売している。果心居士役の俺は衣装を着る。和服とも漢服とも言えそうで言えないような、エキゾチックな衣装だ。他のキャストの衣装も凝りに凝っている。 俺が書いた原作には濡れ場があるが、さすがに舞台版では省略せざるを得ない。スコットは他にも色々と [続きを読む]
  • 『ファウストの聖杯』24.友よ
  •  アヴァロン島南部、南アヴァロン湾には海水浴場がある。今のアヴァロンビーチは海水浴客たちで賑わっているが、かつてはフォースタス・マツナガ博士の初恋相手が海に還った場所だった。 恋も花開けば、愛も実る。無邪気な子供たちが駆け回る様を、微笑ましく見守る男がいる。そう、フォースタス・マツナガだ。「フラッペを買ってきたわよ」「おう、ありがとう」 長い銀髪をまとめ、大物女優がかぶりそうな形の麦わら帽子をかぶ [続きを読む]
  • 『ファウストの聖杯』23.女神の赦し
  •  地球史。俺が学生時代に一番得意で好きだった科目だ。そして、今の俺は地球史をモチーフにした小説を書いている。これから舞台化する『ファウストの聖杯』も地球史小説だ。 この小説は、数年前に俺が見た夢を元にしている。俺は目覚めてからすぐに夢のあらすじをタブレット端末に打ち込んだ。そのあらすじを元に、小説を書き込んでいった。 小説の主人公、果心居士は架空人物だが、それゆえに自由にキャラクターをいじりやすい [続きを読む]
  • 『ファウストの聖杯』22.悪魔を憐れむ歌
  •  かつての地球人の子孫たちが移住した惑星はいくつもある。ここアヴァロンもその一つだ。 地球連邦政府は一握りのエリートたちが牛耳る「伏魔殿」だったが、アヴァロンの民たちは反旗を翻した。地球連邦政府軍のアヴァロン市民弾圧は過酷だった。しかし、その地球連邦自体がすでにシロアリに食い荒らされた状態だった。 地球本星は市民たちの蜂起によって分裂状態となり、その煽りを受けて、各植民惑星は地球連邦政府から距離を [続きを読む]
  • 『ファウストの聖杯』21.道化は再び歩き出す
  •  もうすぐゴールだ。いや、新たなスタートだ。物語の先が見えてきた。俺は勢いづく。以前のスランプが嘘みたいだ。 以前の過ちが招いた不運の反動のように、俺の執筆作業はなめらかに進む。 俺は果心と緋奈と久秀をゴールまで連れて行く。聖杯を手にして。物語は佳境に入る。《俺たちはあの山の向こうを目指す。海を渡り、さらに進もう》「海?」《誰も追ってこないところまでな》 天から何かが降ってきたかのように、物語は進 [続きを読む]
  • 『ファウストの聖杯』20.ドクター・マツナガのお楽しみ
  •  アヴァロンシティの繁華街には、あちこちにカジノがある。庶民的なゲームセンターのキッチュな華やかさとは比べ物にならないくらいの、洗練された豪勢さの洪水が客たちを興奮させる。 バニーガールたちは天然の人間もいればバールもいるが、髪や目の色だけではどちらか区別がつかない。色とりどりのバニースーツに身を包んだ美女たちは、目を輝かせて客たちに微笑みかける。 男性スタッフたちもまた、選りすぐりの美丈夫たちが [続きを読む]
  • 『ファウストの聖杯』19.家族の聖餐
  • 「少しは気分が晴れたか、フォースタス?」「うーん、何とも言えない」 俺はヴィックと父さんと三人でキャムラン湖のほとりに来ていた。親子三人のバカンスだ。父さんとヴィックは、わざわざ俺のために休暇をとってくれたのだ。 キャムラン湖はアヴァロンシティの内陸部アガルタ特別区のさらに奥地にある湖だ。ここに父さんの別荘がある。 子供の頃を思い出す。 夏休みにここでみんなと遊んだ思い出。イタズラをして、大人たち [続きを読む]
  • 『ファウストの聖杯』18.父と弟
  • 「創造し、維持し、破壊する女神」「アヴァロン史上最高の 美神 ( ミューズ ) 」「誰も彼女にかなわない」 華々しいキャッチコピーが次々と飛び出す。スター誕生。 彗星の如く現れた若き新人女性シンガーソングライター、アスターティ・フォーチュン。彼女のデビューは各界に衝撃を与えた。 高校に進学して間もない、十代の天才美少女。彼女の出現は奇跡ですらあった。少なくとも、その美貌がより一層彼女の優れた才能を引き [続きを読む]
  • 『ファウストの聖杯』17.溢れる罪と血
  • 「それでは、チャオさん。あなたはライラさんとお互いに合意の上で関係を結んだのですね」 ついに、この時が来た。俺とユエ先生、リジーとルーシェ弁護士は先生の家に戻り、ライラと応接室で話し合う。ルーシェ弁護士は俺に質問する。「はい、間違いありません」「ちょっと待って! フォースタスは悪くはないわ。私が一方的にフォースタスと関係を持ったのよ!」 ライラは反論する。それに対して、ユエ先生はライラを諭すように [続きを読む]
  • 『ファウストの聖杯』16.大人の事情
  • 「ごめんなさい、アート」「いや、避妊していなかった僕が悪いんだ。済まない」「私、どうしてもこの子を産みたいのよ」「ああ、子供に罪はないよ」 アーサー・ユエとリジー・バーデンは、セントラルパークの近くの「隠れ家的」イタリア料理店にいた。二人は渦中の人フォースタス・チャオを待っていた。 この二人だけではない。もう一人、ダークグレーのスーツ姿の男がいる。 バーナード・キース・ルーシェ(Bernard Keith Lous [続きを読む]