冬の午後のひかりがこころのいちばんデリケートなところを突き刺してきやがるいてぇよさみしいよ忘れてぇよ愛されたかっただけただ安心して眠りたかっただけそんだけだよああ忘れてぇな
俯いた先にあるひまわりっていうコトバが急にふっと沸いて いやいや俯いた先にひまわりはないんじゃないかなぁだってひまわりっていつも自分の背丈より高い場所にあったりして いつも太陽を追いかけていてあっだけどわたし見たことがあるんだ 古い団地の忘
正義の味方にでもなったつもりだったのかい?私の中で誰かが囁く恥じ入る私は顔も上げられないこの頃 誰かを裁く前に 今 私は正しく生きているのだろうか小さな背中を素直に抱きしめてやることもできないのに傷付けたかも知れない人選びとるかも知れなかっ
作り笑いだとしたってそれの何がいけないんだろう、ひとの心の、内側のそのまた裏側を見ようとするきみの悪い癖世界は残念ながら善意で溢れてはいない、全てのものがきみにとって柔らかいわけではない、でも、だとしたってそれの何がいけないんだろう思いもよらない、想
私を救ってくれたものはいつも真夜中に通りすぎて行く雨の音私を救ってくれたものはいつも絶え間なく落ちては積もる雪私を救ってくれたものはいつも湖の向こう側 燃える夕焼け一度だけ見た冬の終わりの白鳥の飛行練習渡り鳥の美しい輪郭私を救ってくれた
木枯らしが吹きはじめて庭のクチナシの鉢を部屋の中に入れると安アパートの壁に葉の影が映っている空は晴れていて見上げた天井には誰の顔も映らない独り家族はいるし時速100㎞の距離にもフランスの街角にも 友達はいてお隣のおばさんは季節ごとに抱えきれな
自分が下らなく思えて仕方がなかった日見上げた空には曇り空を背にして旋回する一羽の鳶わたしはいつまでもあなたに憧れているもしも生まれ変わることがあるならばわたしは鳶になりたいそして風を探して愚かさも正しさも競争も遥か下に見やりながらただ 風
霧深い峠道をいくつ越えてやって来たのだろう孤独が胸を貫く鋭い痛みをあの人も知っているのだろうか言葉では伝えられないことばかりなんです笑うことさえ上手にはできないんです楽しく明るく喜んで生きることは罪にも似たことなのだと思っていたのですずっと
ひたすらにただ 生きる望みをかけた赤ん坊の泣く声が人生の初春の喜びに声をあげる子どもたちの生命の響きが許せぬのか優しさを失くした世界歩みの遅い老いた父母を上手くは生きられぬ不器用で優しい人びとを除け者にするのか己だけを愛する世界情報という
この明るさのなかへひとつの素朴な琴をおけば秋の美しさに耐へかね琴はしづかに鳴りいだすだらう「素朴な琴」八木重吉
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