明AKARI さん プロフィール

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明AKARIさん: 寿命がくるまで死にません
ハンドル名明AKARI さん
ブログタイトル寿命がくるまで死にません
ブログURLhttp://chan-aka.hatenablog.com/
サイト紹介文漫画やコミックエッセイを掲載しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供313回 / 317日(平均6.9回/週) - 参加 2016/11/06 14:54

明AKARI さんのブログ記事

  • 猫はバナナを食べない(1360文字小説)
  • 叔父が死んだ。父よりも母よりも、私のことを理解してくれた叔父だった。叔父は古い平屋と五匹の猫を遺して死んだ。私がその家に住み、五匹の猫の世話をすることになった。叔父は孤独な人だった。友人はいたし愛される人であったが、他人と交わることでではなく、自分の中に降りていくことで自分自身を充たそうとする人だった。私もまた、孤独だった。誰とどこにいても、いつも一人だった。だからこそ誰とでも、どこででも暮らすこ [続きを読む]
  • もみもみの塔
  • セックス・フリーペーパー「もみもみの塔」を作りました。誤解の無きよう書いておきますが、特定の宗教をバカにしているわけではありません。これは愛を込めたパロディです。#アナルセックス #アヌス #アナル #セックス [続きを読む]
  • 背中に爪を立ててください(5252文字小説)
  • 男は少しばかなほうが可愛い、と琴子は思っている。でも男の前では決してそうは言わない。「男のひとって、やっぱり頼り甲斐がありますねえ」重い什器を動かしてもらう時、大きな段ボールを運んでもらう時、琴子がそういう眼差しを向けると、男たちは得意げに顔をくしゃっとさせ、歯を見せる。琴子はその剥き出された黄色い歯を見るのが好きだった。男ばかりのこの建設会社で、琴子は事務員をしている。高校を卒業してすぐ働き始め [続きを読む]
  • 屋上から飛び降り自殺(4507文字小説)
  • 「うちのマンションで飛び降り自殺があった」母の声は電話越しでもわかるくらい昂ぶっていて、少し震えていた。帰宅後のことを考えると、圭は心の底に澱のようなものが折り重なっていくのを感じた。圭は携帯電話を右耳と右肩の間に挟み、空いた両手でロッカーからバックパックを取り出す。机の上に脱いだままになっていたユニフォームをくるりとまるめ、バックパックの底に押し込んだ。「ここの人じゃなくって、勝手に非常階段から [続きを読む]
  • わかり合えないかもしれないと不安にならないで
  • 去年自殺未遂した数ヶ月後、トランス状態になった。トランプが大統領になった日、テレビをつけたらみんな心配そうな顔をしていて、コメンテーターは「21世紀は不機嫌の時代」と言った。私のハイヤーセルフはそれを聞いて、「違う違う、21世紀はご機嫌の時代だよ。みんな心配しなくて大丈夫だよ。人間はわかり合えないかもしれないが、わかろうとすることが愛なんだよ」と言っていた。小さな私からどんな風に見えたとしても、 [続きを読む]
  • 赤鬼(1836文字小説)
  • 14で、夏で、深夜0時だった。シャープペンシルを走らせる手を止め、数学のテキストから顔を上げると、沙也加はふーっと息をついた。父は2年前に家を出たきり帰って来ないし、母は今頃店で酔っ払っている頃だろう。2つ上の姉は最近できた歳上の彼氏の車に乗り込み、数時間前に出かけて行った。沙也加は今、家に一人である。ふらりと立ち上がると、沙也加はリビングを出て母の寝室へ入った。作り付けの小さなクローゼットを開ける。 [続きを読む]
  • 眠り(小説)
  • 眠れなくなって、もう10日になる。Rはくたびれきった身体をベッドに横たえ、静かに目を閉じる。傍目に見れば眠っているか死んでいるように見えるかもしれない。でもRの脳は休むことがない。眠りたい、と強く思う。しかしそう思えば思うほど、眠れないという反対の概念が鮮やかに浮かぶ。眠りたい、といくら思っても眠れないのは、死にたい、といくら思っても死ねないのとどこか似ている、とRは思う。擦り切れそうな脳で、Rは自分が [続きを読む]
  • お盆に先祖を振り返る
  • これは私のおじいちゃんの、おじいちゃんとおばあちゃん。大人になってから知ったけど、私のひいおばあちゃんは韓国人で、ひいおじいちゃんが韓国から連れて来た、という説がある。その時ひいおじいちゃんは日本に妻子がいた。ひいおばあちゃんは日本で1967年まで生きた。これは私のおじいちゃん。海兵隊だった。第一次世界大戦の終戦後20年、第二次世界大戦の始まる3年前、1938年(昭和13年)8月24日の写真。子孫のために [続きを読む]