はれはれ さん プロフィール

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はれはれさん: 怪奇小説読みの明るいお部屋
ハンドル名はれはれ さん
ブログタイトル怪奇小説読みの明るいお部屋
ブログURLhttp://draculink.seesaa.net/
サイト紹介文怪奇小説、怪談、お伽噺、ファンタジーなど、あやしく不思議なお話について明るく語る読書案内です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供21回 / 107日(平均1.4回/週) - 参加 2016/11/13 20:27

はれはれ さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 『リバース』を読んで
  • 『リバース』はイヤミスの女王と称される(勝手に思ってる)湊かなえさんの作品。怪奇小説には当たりませんので、あしからずです^^;(前回『鍵のない夢を見る』の感想を書いて、続けてイヤミスが読みたくなったので) 『リバース』は、ドラマ化され今年(2017年4月)からTBSで放映されるというので、期待を込めて読んでみた。あらすじを少し-----------------------------今回の主人公は珍しく男性。自他ともに認める地味な男 [続きを読む]
  • 『芹葉大学の夢と殺人』
  • 怪奇小説という部類には属さないと思うのですが、今回は辻村深月さんの『鍵のない夢を見る』から一編、『芹葉大学の夢と殺人』について書いてみたいと思います。これはれっきとしたイヤミス。イヤミスとはミステリーの一つのジャンルで、読んでいて厭な気持ちになる、または後味がすこぶる悪い、といったミステリーの分野をさしています。『芹葉大学の夢と殺人』も後味の悪さでは、引けをとらない短編です。 ストーリーを大ま [続きを読む]
  • あやし うらめし あなかなし
  • 「あやし うらめし あなかなし」(浅田次郎著 集英社文庫)怪しい事件の裏に、人間の恨めしいという感情がのぞき、実はこんな悲しいことが……タイトルに魅せられた。カバー裏にはこんな惹句が〈恐ろしくも美しい 味わい深き幽玄の世界〉七つの短編が収められている。それぞれあやしが前面に出ていたり、うらめしが主体たっだり。どのお話も日本人の情緒に訴えかけてくる。あやし うらめし あな かなし (集英社文庫) - [続きを読む]
  • 人形を操る手は誰のもの?
  • 「七つの人形の恋物語」 (「七つの人形の恋物語」 ポール・ギャリコ作 矢川澄子訳 角川文庫) 七つの人形の恋物語 (角川文庫) - 本作は大人向けに書かれた童話です。 怪奇小説というくくりには属さないと思うのですが、とにかく不思議な話なのです。 内容は -------------------- 人形芝居の一座が旅回りをしている途中に、ムーシュ(蝿)という名の女の子を拾います。 座長はキャプテンコックと呼ばれる陰気な [続きを読む]
  • 〈蘇り人〉
  • 「死体泥棒」 (R・Lスティーブンスン作 「エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談」より)エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 ---憑かれた鏡 (河出文庫) - この小説の主人公は二人、まったく違ったタイプの人間です。 過去を悔い、過去に責めさいなまれ、酒におぼれ表舞台から消えるようにして人生を無為に過ごすフェティーズ。 かたや同じ過去を持つ身でも、紳士然とふるまい身分も高く、悔い改めることなく生きるマ [続きを読む]
  • 〈もう一人のサンタクロース〉
  • 「果たされた約束」 (スーザン・プライス作 「ミステリアス・クリスマス」パロル舎より)ミステリアス・クリスマス - これもまたクリスマスの怪談、心底凍てつくような。 主人公は、どこにでもいそうな少年。 クリスマス・イブ、母親はパーティーに招待され出かけます。 留守のあいだディヴィッドは、まだ小さい弟ケニーと二人で留守番することになりました。 たくさんの宿題(それも経済)と格闘しつつ、 [続きを読む]
  • 〈ドアの向こうで〉
  • 「コララインとボタンの魔女」(ニール・ゲイマン作 金原瑞人 中村浩美訳 角川文庫)とても好きなお話。ドアの向こうの異世界の冒険を書いています。そのドアはいつも開いているわけではなく、何かのきっかけで選ばれた者にだけ開く扉。今回その扉を開いたのはコララインという少女。コララインとボタンの魔女 (角川文庫) - コララインは引っ越した先のおうちで使われていない大きな木のドアをみつけます。しかしそれはどこにも [続きを読む]
  • 〈クリスマスには怪談を〉
  • 「握手しない男」(「骸骨乗組員」 スティーブン・キング作 矢野鴻三郎訳 扶桑社ミステリー より)ニューヨーク、マンハッタン東三十五丁目。そこには紳士たちが集うクラブがあります。そのクラブには、もてなしも身のこなしも完璧な執事(支配人?)が居て、窓の外で身を切るような寒波が吹きすさぶのとは対照的に、暖炉は燃え美味しい飲み物と賑やかに玉突きをする人の声が聞こえています。そんな中、ひとりの紳士の話す言葉 [続きを読む]
  • 〈人魚の憂い〉
  • 「赤い蝋燭と人魚」(「小川未明童話集」 新潮文庫より)この童話のタイトルを知っているかたも多いのではないでしょうか?でも内容については忘れてしまっている? 人魚が赤いろうそくを作る話だったっけ。小川未明童話集 (新潮文庫) - そこで、おさらい〈人魚の憂い〉北の海に住む女の人魚はいつも思いわずらっています。私は人間によく似た姿かたちをしているのに、なぜ深い海の中で暮らし、気の荒い獣や魚たちと一緒にいなけれ [続きを読む]
  • 〈たいくつな童女〉
  • 「夜長姫と耳男」(坂口安吾作 「桜の森の満開の下・白痴 他十二篇」 岩波文庫より)〈たいくつな童女〉「オレ」は親方に見込まれ親方の身代わりとして「夜長の長者」のもとに出向きます。「オレ」の役目は「夜長姫」の持ち仏を彫ること。「夜長姫」の今生後生を守る尊いホトケのお姿を刻むことです。それも弥勒菩薩を。「オレ」はとても直情的で己れのやる事を見据えたあとは止めろと言ってもテコでも動かず、タクミとしての腕 [続きを読む]
  • 〈御伽草子とおとぎ話〉
  • 「御伽草子」(太宰治著 新潮文庫)『御伽草子』(おとぎぞうし)は、鎌倉時代末から江戸時代にかけて成立した、それまでにない新規な主題を取り上げた短編の絵入り物語、およびそれらの形式。お伽草子、おとぎ草子とも表記する。上記の引用はウィキペディアからなのですが、わたしとしては現実にない夢物語だとか現実にしばられない空想の産物である話、または子供を喜ばせるために考えられた物語などと捉えているのですが、みな [続きを読む]
  • 〈妖かしの姫君〉
  • 「天守物語」泉鏡花作 (「夜叉ケ池 天守物語」岩波文庫より)1917年、泉鏡花によって書かれた戯曲。夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫) - 舞台は、妖かしたちの住まいする播州姫路、白鷺城の天守、第五重です。人間が立ち入るのを恐れるこの五重には、異界の者たちが大勢くらしています。天守婦人である富姫と奥女中、侍女、女の童などといった顔ぶれが、いかにも高貴なふうに、たおやかに身振り会話を楽しんでいます。みな異界の者た [続きを読む]
  • 〈江戸の怪談〉
  • 「旧談」京極夏彦作 (角川文庫)「旧談」は江戸時代に書かれた『耳嚢』という書物の記事に材をとっています。『耳嚢』というのは、当時の旗本である根岸鎮衛(ねぎしやすもり)という人が書き記した随筆です。その根岸さんが、友人知人から聞いた面白い話、奇妙な話、町の噂話、迷信、事件の顛末などを書き留めた備忘録なのだそうです。しかし『耳嚢』が怪談の詰まった随筆集というわけではありません。ただ何となく怪しい話につ [続きを読む]
  • 〈憑かれたお屋敷〉
  • 「アッシャー家の崩壊」エドガー・アラン・ポー作 (「黒猫・アッシャー家の崩壊」 新潮文庫より)今回は怪奇小説の古典ともいうべき作品「アッシャー家の崩壊」をとりあげます。〈憑かれたお屋敷〉ものの最高峰。黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集〈1〉ゴシック編 (新潮文庫) - まずストーリーをかいつまんで↓↓長く疎遠であった少年時代の親友、アッシャーのもとを訪れる 「私」 が語り手です。アッシャー家は由緒正しし [続きを読む]
  • 〈クリスマスの憂鬱〉
  • 「ベッキーの人形」 ジョーン・エイキン作(ミステリアスクリスマス パロル舎 より)〈クリスマスの憂鬱〉問題のある子供たちのための学校、その学校の校長先生の昔語りから、お話ははじまります。校長先生はこういう育ち方をしたというのです。クリスマスほど憂鬱なものはなかったと……ほしかった子供では無かったために、両親から疎ましく思われ、愛を与えられなかった男の子。父親は教科書を書いて成功した男で、時間にもお [続きを読む]
  • 〈インクの味〉
  • 「The Ink Drinker」エリック サンボイジン作 (A Dell Yearling Book)〈インクの味〉書店を営む家で育った「ぼく」は、本を読むのが大嫌い。紙が破れる音が気持ちいいと感じるくらいにしか、本のことを思っていません。そんな「ぼく」だから、父親はまったく期待をしていないのですが、それでも、夏休みは忙しいので「ぼく」に店番を任せたりします。店番をまかされたある日、書店を訪れた摩訶不思議なお客、なぜか宙に浮いたよ [続きを読む]
  • 〈手放したくても手放せないもの〉
  • 「ベンチ飾り」クリス・プリーストリー作 (「モンタギューおじさんの怖い話」 理論社より)「ベンチ飾り」とは、教会などの信者席(横一列に複数人が座れるような椅子)の端っこにちょこんと乗せられた飾りなのだそうです。調べてみた限りでは、「ベンチ飾り」ならぬ、「飾りベンチ」ならいろいろなものを見つけることができるのですが、それは肘掛けや背もたれにデザインが施されている事が多く、この作品で登場するところの「 [続きを読む]
  • 〈ただ一つのこと〉
  • 「スレドニ・ヴァシュター」サキ作 (「サキ傑作選」 ハルキ文庫より)(1870〜1916)「スレドニ・ヴァシュター」とは何? 言葉の意味をいろいろ調べてみたんですが、よくわからないのです。ですから、この「スレドニ・ヴァシュター」という短編、その中での「スレドニ・ヴァシュター」についてだけお話します。サキ傑作選 (ハルキ文庫) - コンラディンは、大嫌いで無理解な〈あの女〉といっしょに暮らしています。(〈あの [続きを読む]
  • 〈願えばかなう〉
  • 「額縁」クリス・プリーストリー作 (「モンタギューおじさんの怖い話」 理論社より)この「額縁」というお話も、「猿の手」同様 〈三つの願い〉 を書いています。しかし少し方向性が違っているように感じるのです。いわば 〈三つの願い変形版〉 なのかと。通常 〈三つの願い〉 が、予期せぬ幸運、または不運により、願い事をする場や小道具が与えられます。「額縁」における絵(肖像画)も、あたえられた小道具ではあるのですが [続きを読む]
  • 〈三つの願い〉
  • 「猿の手」w・wジェイコブズ作 (「贈る物語Terror みんな怖い話が大好き」 宮部みゆき編 光文社文庫より)まず今日は怪奇小説の傑作、そして王道である「猿の手」をとりあげたいと思います。この「猿の手」は〈三つの願い〉について書かれた作品です。どんなことでも願えばかなう、そんな嬉しい提言がされたとき人は何を願うのでしょうか?ただし願い事は三つまで。この制約はお約束ですね。三つという制限つきなので人は願 [続きを読む]
  • 怪奇小説について明るく語りたい
  • 「えたいの知れないもの 怖いもの」 「人知を超えた現象 説明のつかない出来事」 怪奇小説とは、それらのお話がステキに料理され、味わい深い読み物になったもの。怖いことなんて実際に体験したくは無いけれど、いやだからこそ読書としての怖い話を欲してしまう。そんな人も多いのではないでしょうか?私がそうです。怖いと言っても、このお部屋であつかう怪奇小説は、読み終わって 「なんとなくゾッとした小説」 くらい [続きを読む]
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