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TESOL@ペンシルベニア大学 https://upenntesolfulbright.hatenablog.com/

フルブライト奨学金を受け、アイビーリーグの大学院に留学中。アメリカで英語や日本語も教えています。

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2016/11/15

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  • MITインフォメーションツアー

    MITのアドミッションインフォメーションツアーに参加した。ハーバード大学から徒歩圏にあるため、ハーバード大学のインフォメーションツアー参加後、同じ日に参加することができた。 受付時に、可愛いのか可愛くないのか分からない公式マスコットのビーバーが描かれている紙をもらい、そこにはセッション終了後のツアーグループの番号が書かれている。このシステマティックな感じもいかにも工科大学らしい。自然界のエンジニアであるビーバーがマスコットというのも、MITらしくて素敵だ。 数百人が参加した説明会は、アドミッションオフィサーの女性による説明で進められた。しかしただのアドミッションオフィサーではない。自身もMIT…

  • ハーバード大学インフォメーションツアー

    先日ボストンへ行き、ハーバード大学のアドミッションインフォメーションセッションに参加してきた。さすがハーバードという貫禄たっぷりの洗練されたセッションであり、強いメッセージ性を持っていた。 午前10時から始まるセッションなのだが、開始15分前からハーバード公式ビデオを流し始め、早く到着した人に嬉しい配慮。そしてそのビデオがまた、よく考えられ、計算し尽くされている内容なのだ。 公式ビデオに登場する学生や卒業生は多様性を体現している。エスニシティ、人種、社会的バックグラウンド、ジェンダーへの配慮もばっちりだ。移民として入国した学生も登場するし、財政援助の手厚さのアピールも忘れない。 マットデイモン…

  • Spring Term 大学院授業の振り返り4 言語評価法

    春学期に履修したTESOL専攻の4つの科目のうち、選択科目の1つであるLanguage Assessment言語評価法について書こうと思う。 英語の授業で訳読方式を私の周囲でほとんど見かけなくなってからしばらく経つ。授業ではコミュニカティブな活動が多くなり、意見を発表したり内容をまとめたりプレゼンテーションを行ったりすることが増えた。 さらに2020年度の大学入試改革である。しばらくは移行期間ということで、従来の英語試験も併存されるようだが、スピーキングも含めた4技能を測る民間試験の大学入試への活用が本格的に始まるため、コミュニカティブな授業の増加が見込まれる。(あるいは、学校教育では行われず…

  • Spring Term 大学院授業の振り返り3 Communication and Culture in Context

    春学期は、必修科目の2つ(教育における社会言語学、第二言語習得)が理論ベースだったため、選択科目は実践的なものを選んだ。 その選択科目のうちの一つであるCommunication and Culture in Contextでは、言語教育とは単に言語を教えるだけではなく、学習者がさまざまな場でコミュニケーションを可能にするように導くことである、という考え方を基盤とする。そのためには、インタラクションのしきたり、丁寧さ、ジャンル、コミュニケーションのための戦略などを学習者が身につけ、多様な場や社会的立場やアイデンティティを踏まえた上でコミュニケーションの目的を達成する必要がある。この授業では、そ…

  • Spring Term 大学院授業の振り返り2 第二言語発達

    秋学期に履修した3つの必修科目に加え、春学期にさらに2つの必修科目を履修した。Second Language Developmentは、TESOL専攻の最後の必修科目だ。 第二言語習得、Second Language Acquisitionと呼ぶ方が一般的なようだが、ペンシルベニア大学ではSecond Language Developmentという考え方の立場のようだ。 この授業では講義やディスカッションのほか、毎回グループプレゼンテーションが行われた。課された論文をまとめ、2〜3人グループでプレゼンテーションを行った後、それに関わるディスカッションのための質問を2つ用意する。そしてクラス全体…

  • Spring Term 大学院授業の振り返り1 教育における社会言語学

    ペンシルベニア大学のTESOL専攻では修了までに12講座を履修する。春学期は4講座履修した。うち2つは必修科目であり、あとの2つは選択科目である。 必修科目の一つであるSociolinguistics in Education教育における社会言語学について振り返ろうと思う。 Week 1. 社会言語学とは何か 論文1本。社会言語学の考え方と理論のイントロダクションを行った。言語の枠組みについてグループでディスカッションののち、word webをグループで作成しプレゼンテーションを行った。 Week 2. スピーチコミュニティとは何か 論文4本、ビデオ1本。variationist, ethno…

  • フルブライトエンリッチメントセミナー その3 3〜5日目

    3日目。 午前中は教育における正義について、国際的視点と国としての視点の両方をテーマとしながらのパネルディスカッション。 午後はグループに分かれ、教育機関の訪問。学校、研究機関、政府機関、民間機関のいずれかを選び訪問する。私は政府機関を選択し、U.S. Institute of Peaceを訪問した。 平和構築を教育プログラムとして推進している機関なのだが、個人的には、平和構築をプロジェクトと考え、マネジメントしていく姿勢がアメリカらしいと思った。 その日の前日には、アメリカがシリアを空爆したという大きなニュースが入ってきていた。一緒のグループには、アフガニスタン出身の公共政策を学ぶ院生がいた…

  • フルブライトエンリッチメントセミナー その2 1〜2日目

    4泊5日で行われたフルブライトエンリッチメントセミナーには、50か国から90人のフルブライターが参加した。 テーマは "Educational Justice"「教育における正義」ということで、DCにあるジョージワシントン大学で開催された。 ハワイやカリフォルニアの大学院に通う人たちは飛行機での参加でアメリカ横断といった様子なのに、私はといえばフィラデルフィアからアムトラックで2時間の移動。近所でちょっぴり残念…と思いつつ、日本に置き換えれば東京−浜松くらいの距離なので、近所というほど近所でもない。しかしアメリカに住んでいるとなんだかとても近い気がする。NYに至ってはとても近所の感覚で、時期に…

  • フルブライトエンリッチメントセミナー その1 概要

    フルブライト奨学生に採用されると、大学院の授業料や月々の生活費等の給付といった財政的援助のほか、さまざまなネットワークの機会も与えられる。私の場合は、ペンシルベニア大学へ入学する直前の8月に、マイアミで5日間のゲートウェイオリエンテーションへの参加、そして4月にはワシントンDCで5日間のエンリッチメントセミナーへ参加する機会をいただいた。 もう2か月以上前の話になってしまったが、エンリッチメントセミナーの様子を記しておこうと思う。つい先日、今年度のフルブライト奨学生のアメリカ大使公邸への訪問の写真をfacebookで見かけ、あれから1年か、と懐かしくなり、フルブライトのことについて書いてみたく…

  • アメリカで英語を教える(番外編2)sarcasmの使い方

    春学期の大学院授業の課題の一つとして、再度PEDAL@GSEで英語を教える機会を得た。 PEDAL@GSE - PEDAL@GSE Classes 今回のテーマは「ユーモア」ということで、アメリカのユーモアの理解と、それを実際に使ってみるというのが大きな流れだ。 ユーモアといってもいろいろだ。いわゆるアメリカンジョーク、ダジャレや言葉遊びの pun、皮肉とよく訳される sarcasm など、幅が広い。人種やエスニシティ、ジェンダー、宗教等に関わるセンシティブな表現も多い。大学院の授業では、それらと言語教育や異文化理解、多文化共生とどう繋げていくのかを学びながら、最後のグループプロジェクトとして…

  • NYUインフォメーションツアー

    ニューヨーク大学のインフォメーションツアーに参加してきた。 http://www.nyu.edu/admissions/undergraduate-admissions/visit-nyu.html NY滞在4日間、コロンビア大学に行ったり国連本部に行ったり、まるで出張かと思うような夏休みである。でも好きなのだから仕方ない。 ブロードウェイミュージカルも2回目の鑑賞。NYUやコロンビアの学生だと、こういったミュージカルや美術館等の割引チケットも手に入るらしい。NYで学生生活を送るのは刺激的だろうなあと思う。 フィラデルフィアも負けてはいない。フィラデルフィア管弦楽団の学生チケットは年間25ドル…

  • コロンビア大学インフォメーションツアー

    コロンビア大学のインフォメーションセッションに参加してきた。卒業式を控えているため、図書館前の階段は式場準備中。 Information Sessions Columbia Undergraduate Admissions 先日プリンストン大学とペンシルベニア大学のインフォメーションセッションに参加した時、各大学によって方針や求める学生像が全く異なることを実感した。 upenntesolfulbright.hatenablog.com 今後日本の高校に復職する際、アメリカの大学への進学希望者に対し正確な情報を得ておきたいと考えたのと、2年前に3学年の担任だった時に実際にコモンアプリケーショ…

  • NYでハマチ丼を頼んだら

    春学期が終わり、3泊4日でニューヨークに行った。ニューヨークの日本食は本当にレベルが高く、前回行った際に食べた蕎麦の香りが忘れられず、今回も日本食レストランばかり巡ってきた。 すき焼き丼で元気をもらい、日本と全く変わらぬ焼き鳥に感動し、炙り締め鯖で思わず旨いと声が出て、じゃこ高菜ご飯にホッとし、香り高い蕎麦とサクサクの天ぷらに驚き、めかぶ納豆でビールが進み、一風堂のラーメンに並んだ価値があったと納得し、明太子おにぎりに本気で泣いた。さすがNYである。駐在の日本人サラリーマンが大勢いるお店は間違いない。 ところが、あまりに疲れすぎて近場で適当に済ませようと思ったある日、怪しげな日本食レストランに…

  • 難民に英語を教える その3 給与明細の読み方と税金

    アメリカに難民として入国した大人が対象の英語レッスン。この日の中級クラスの参加者は4人。まずは紙を折ってネームタグを作ってもらい、各自の席に置いてもらった。イントロダクションとして、今回初参加の私が自己紹介スピーチをし、それに基づいた質問を3つ用意しリスニングチェックを行う…予定だった。 いつも教えている先生は、「生徒は私の英語に慣れてしまっているので、初めて会う人の英語を聞くのはとても良い練習になる」と言ってくれた。そこで、できるだけ平易な英語を用い、発音等にもいつも以上に気をつけ、一人一人の生徒の顔を見ながらゆっくりと日本と私のことを話した。 去年教えていたPEDAL@GSEの生徒たちと異…

  • 難民に英語を教える その2 生きるための英語リテラシー

    オープンスペースでの英語レッスン、今回の中級クラスの参加者は4人。全員が難民としてアメリカに入国した人だ。具体的な国名は控えるが、中東出身者が多かった。 私は中級クラスを担当したため英語のレベルは高いという共通点はあるものの、参加者のバックグラウンドはさまざまだ。つい数日前にアメリカに入国したばかりの人から数ヶ月前に入国した人、年齢層についても30代からかなりの年配まで幅広い。経歴も、自国では大学卒業後に専門職に就いていた人もいれば、自国でほとんど教育らしいものを受けたことがないという人もいる。中にはにっこり笑って、「戦争から逃げてきたの」と言う人もいて、返答に詰まる。 アメリカのコミュニティ…

  • 難民に英語を教える その1 オープンスペースで教える理由

    先日、フィラデルフィアで暮らす難民に英語を教える機会を得た。フィラデルフィアは以前からバイリンガル教育のパイオニアの役割を担ってきたことに加え、聖域都市(サンクチュアリシティ)でもある。市内には数多くのコミュニティーベースの英語教育機関があり、図書館でも無料の英語レッスンを開催している。移民や難民への大統領令のこともあり、とてもセンシティブな時期であるが、市内では毎日のように、難民支援のプログラムがそこかしこで行われている。 参考記事 移民教育タウンミーティングと、サンクチュアリーシティ(聖域都市)に対する大統領令について - TESOL@ペンシルベニア大学 訪問した機関の名称はここで紹介する…

  • アメリカで英語を教える(番外編1)嫌われない不満や文句の表現

    先学期に教えていた、ペンシルベニア大学の教育大学院が運営する無料英語レッスンPEDAL@GSEの上級クラスで、ゲストとして単発で再び教える機会を得た。 news.upenn.edu 今回は、intercultural interactional competence の指導法を学ぶ授業の一環として、speech act言語行為を教えるというセッションを教えた。今回は不満や苦情の表現をテーマとし、ロールプレイを中心として授業を組み立てた。通常のPEDALの授業の今週のテーマであるTransportationをテーマとして引き継ぎ、今回の授業の構成は以下の通り。 1. 3 Steps for Ma…

  • プリンストン大学インフォメーションツアー

    先日、春休みを利用しプリンストン大学を訪問してアドミッションインフォメーションセッションに参加した。説明会の後は大学の提供するツアーには参加せず、プリンストン大学の大学院に在籍する友人に学内や図書館、院生室等を案内してもらったのだが、図書館にせよ美術館にせよ、とても恵まれた環境であった。プリンストンにどっぷりと浸かり、きちんと勉強するには最適な場所に思えた。 プリンストン大学のあるプリンストン市は私の住むフィラデルフィアから車で1時間少しNY方面へ進んだところにあり、こぢんまりとした上品な学園都市といった印象。フィラデルフィアの街なかにあるペンシルベニア大学と異なり、静かでゆったりとしたアカデ…

  • ネイティブスピーカーとは誰か(Ethnography学会に参加して)

    Ethnographyとは、日本語では民族誌学という。ペンシルベニア大学で開催された、Ethnography in Education Research Forumという、2日間にわたる学会というかフォーラムというかセミナーに参加した。 教育における民族誌学的観点をテーマにしたフォーラムであるため、発表内容はどれも、バイリンガル教育、言語や文化とアイデンティティ、言語的マイノリティ、言語と人種、教室における多様性などといったテーマであった。 現在私は「教育における社会言語学」を履修しており、まさに重なる内容であったため参加した。 悲しいことに、参加した分科会の発表者の一人が、アメリカ国外から参…

  • アメリカで日本語チャット(第16回)フットドクターとは

    予防接種以外で初めてアメリカの病院に行った。足の親指の爪の周囲がなぜか化膿したためだ。 日本でも滅多に病院など行かないのに、ましてやアメリカの病院、怖い。うまく説明できる気がしない。膿って英語で何て言うのだろう。そもそも何科にかかればいいのだろう。 大学の指定する医療保険にかかる費用は年間3000ドルを超える。フルブライトが全額支払ってくれるので感謝しつつ、大学の付属病院で無料で診察を受けてきた。「膿」は pus というらしい。使わないと覚えない。もう覚えた。 その体験をもとに、今週の日本語チャットはアメリカの病院の専門科について話をした。 まず、付属病院にオンラインで予約を取るのだが、何科な…

  • 瞑想、行ってみたら意外と良かった

    アメリカでは瞑想が流行している。メディテーションとか、マインドフルネスとか、ヨガとか、大学のいたるところにポスターがある。スティーブジョブズ氏が取り入れていたことは有名で、日本でも瞑想はビジネスマンを中心に流行しているようであるが、能力向上目的だけではなく、個人が自分の健康や精神の豊かさといったものに目を向けるようになったこと、もっと言えば社会の成熟の現れの一つなのかなあ、とも思う。 www.inc.com 主催の怪しげなところには行きたくないので、大学の保健センター主催のものに行ってみた。大学院センターで行われ、今日で2度目の参加である。 Campus Health at the Unive…

  • グループワークの乗り切り方

    大学の図書館の開館と同時にグループワークのミーティングに行ってきた。いつもながら、時間通りに到着するのは私だけだ。写真は今日のミーティング場所。ここでスカイプもできる。 今学期の授業はやけにグループワークが多い。授業内のグループワークではなく、課題そのものがグループワークであるため、毎週集まってディスカッションをしたり、ペーパーをまとめたり、プレゼンテーションの準備をしたりしなければならない。 グループワークは楽しいが疲れる グループワークの良い点は、理解を深め、他の理論や事象や経験と結びつけて考え、課された論文や課題の内容以上のものを得られることだろう。しかもそれは長期記憶と結びつき、本当に…

  • 移民教育タウンミーティングと、サンクチュアリーシティ(聖域都市)に対する大統領令について

    非常に政治的な話題であるため書くつもりはなかったのだが、トランプ大統領による、メキシコ国境への壁の建設とサンクチュアリーシティへの資金削減の大統領令への署名の報道があったため、アメリカの移民政策と移民教育の現状を伝えるため書くことにした。個人的な感想を挟まず事実だけ、フィラデルフィアで1月24日の夜に行われたタウンミーティングの内容を記録しておこうと思う。 タウンミーティングの概要 話し合われる内容と参加者 日本でも多くの自治体でタウンミーティングが行われている。下はその定義だ。 タウンミーティングとは、主に地域住民の生活に関わる事項を話題とする集会。一般には行政当局または政治家が実施する対話…

  • 留学トラブル2 バスルームシェアとキッチンシェア

    アメリカの大学寮は巨大だ。何棟もあるし、大学院生専用寮もある。 もちろんキャンパス外で部屋を借りることもできるし、ペンシルベニア大学の場合その方が割安だ。渡米前にオンラインで部屋を探し、大家さんとスカイプで面談し説明を受け、日本にいながら契約をする人も多い。facebookで同じ国籍の人同士でルームメイトやシェアメイトを募集していることもよくある。 大手サイトも大量にあり、オンラインで部屋の様子を確認し、家の周囲の通りの様子も見ることができるし、ルームメイトと面談することもできる。便利な世の中になったものだ。近所の犯罪発生状況もオンラインで調べることができる。下のサイトがその一例だ。 http…

  • 留学トラブル1 銀行のカードが届かない

    リスの二段腹を見たことがあるだろうか。Pennのリスは冬眠しないタイプのリスで、雪の積もった日にも活動していた。頭の上に何かポロポロ落ちてくると思ったら、リスが木の上で一生懸命木の実を食べている。しばらく観察していると、秋の間に土の中に埋めておいた木の実を掘り起こし始めた。ベンチの下で雪の積もらない場所に隠しているようだ。賢いやつは生き延びる。二段腹は賢さの証なのか。 センター試験が終わった。去年の今頃は高校3年担任で、センター試験会場前でメッセージ入りキットカットをばらまいていた。浪人しているあの子らはどうしているだろうか。去年はセンターリサーチの日に大雪で電車が止まり、数時間歩いて登校し震…

  • ニューヨーク州公立大学授業料無償化について

    NY州の公立大学の学費が無償になるというニュースが飛び込んできた。(写真はNYのグランドセントラル駅) money.cnn.com www.nikkei.com 記事によると、64のニューヨーク州立大学 (SUNY, The State University of New York) と18のニューヨーク市立大学、および公立のコミュニティカレッジが含まれるようだ。 アメリカの大学の学費の高騰は顕著であり、民主党のサンダース議員が公立大学無償化を掲げて選挙戦に立ち、多くの支持を集めたのも記憶に新しい。 記事によると、ニューヨーク州の四年制大学卒業生の約59%が借金を抱えており、その平均額は $2…

  • Fall Term 大学院授業の振り返り3 LSP

    今学期に受講した大学院授業を振り返ってきたが、今日は3つのうちの最後の1つ、Language for Specific Purposes について振り返る。これは留学生全員が必ず最初のタームに受講しなければならない授業で、母語が英語であろうとアメリカの大学を卒業していようと、アメリカ人学生以外はとにかく全員受講する。 内容は英語教授法に直接関わるものではなく、Western chauvinism 西洋的価値観至上主義(ショービニズム)への批判、ノンネイティブとしてのアイデンティティ、hedging ヘッヂング(ぼかし言葉)の学術論文への使用などを中心の話題としながらアカデミックライティングを学…

  • Fall Term 大学院授業の振り返り2 教育言語学

    今学期の大学院授業3コマのうちの1つ、Educational Linguistics(教育言語学)は、言語学をいかに実際の英語の授業に活用するかという骨太な内容であった。 日本の学部時代にも大学院時代にも言語学はかなりやり、苦しんできた。学部時代カナダの大学に留学した時にも応用言語学の授業を取っていた。チョムスキーとかMinimalist ProgramとかCritical PeriodとかユニバーサルグラマーとかGreat Vowel ShiftとかNPとかDPとか耳にしただけで当時のモヤモヤとゴチャゴチャがまざまざとよみがえってきて胸が苦しくなるほどで、言語学は私にとって、できれば避けたい…

  • Fall Term 大学院授業の振り返り1 英語教授法概論

    ペンシルベニア大学のTESOL専攻では、修了まで12講座をとる。フルタイムの学生は全員、最初の学期は3講座を受講すると決められており、留学生の場合、科目も3つ全て決められている。アメリカ人学生の場合、2つは決められているが1つは自由に選択できる。 その中の一つ、Approaches to Teaching English and Other Modern LanguagesはTESOL専攻の核とも言える授業だった。英語教授法の各スキルごとの理論や、伝統的指導法から新しい指導法まで丁寧に論文を読み、それぞれについて議論したり、英語の個別指導を行ったりグループで指導案を作成したりして、さらにそれを…

  • アメリカで日本語チャット(第12回)今年のまとめ

    今学期最終回の日本語チャットらしく、「今年最も印象深かったこと」をテーマに一人ずつ発表してもらい、その後質問し合ったりした。大学院1年目の人は皆、口を揃えてPennでの新生活とそれまでの経緯や苦労を語り、大学院2年目の人は就職活動とその苦労を語った。 母語にせよ第二言語にせよ、心に強く残る楽しかったことや苦労したことは、相手に伝わるよう必死になって言葉を尽くす。「とっておきの話」は個人によって異なるし、聞き手との関係性にも左右されるためテーマ設定は難しいが、今回は全員がPennの大学院生ということで、感情を共有することができた。 英語を教えている時にも感じたことだが、参加者同士の横のつながりと…

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