ニヤマトシオ さん プロフィール

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ニヤマトシオさん: 日用映画劇場
ハンドル名ニヤマトシオ さん
ブログタイトル日用映画劇場
ブログURLhttp://tosiniyama2.blogspot.jp/
サイト紹介文ホラー
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供166回 / 223日(平均5.2回/週) - 参加 2016/11/18 08:32

ニヤマトシオ さんのブログ記事

  • フランケンシュタインの恋
  • 悲しくてやりきれない。この不思議な歌詞は、なんなんだろう。そこでふとおもった。山奥で永遠の生命を、やどしいきつづける、本作の主人公。人間にふれたばかりに、あいしてもその生命が、自分にくらべあまりにも、みじかい事からくる、フランケンシュタインの、そのせつないおもいを、うたっているのでは。フランケンシュタイン対地底怪獣の、フランケンシュタインのように、巨人だとよけいそのかなしみは、ふかくこちらにせまっ [続きを読む]
  • 夜になくハーモニカ
  • 広大な夢の島にすてられた、ハーモニカを男二人がさがす。その途方にくれ感とあいまって、地平線に常に風がふきすさぶ。収集車は何十台といきかうのに、冒頭に少年をおいはらう、処理場の門番が顔をみせるだけで、作業員が人間としてあらわれない。防衛隊は五分がりで男くさく、搭乗装備もどこか旧日本軍を、おもわせる地味黒なデザインだし、傷をおった部下を丁寧に介抱し、上司はどこまでも人間くさく、近代的な本作でえがかれる [続きを読む]
  • 盗まれたウルトラ・アイ
  • その昔レコードが高価だった頃、そう誰もがこころみたであろう、テレビ音声のマイク録音。筆者もテレビの前に陣どり、マイクをスピーカーにむけ、時には手もちで大変だった記憶も。イヤホンジャックから、ライン録音もできたはず。だがカセット黎明期だし、当時は子供だったしで、その辺の事情を、しらなかったのかも。でもそれはそれでよくて、当時の空気感が雑音ではなく、環境音として記録された。それというのも本題の、ジュー [続きを読む]
  • 檸檬
  • 文化はその時には分からない。後になって初めて分かる。靴の底に顕れる、靴の踵の減り方の違い、それこそが文化だ。日常の見慣れた近所の中の、プチ廃墟トマソンである。確かに本は文化だろう。でもチラシや学校のプリント、それらは掘り下げない限り、文化には到底見えない。只の紙でありゴミである。誰かが意図的に収集すれば、かなりのゴミが文化として甦る。例えば牛乳瓶の蓋とか。ネットプリントは、そんなチラシ文化に、革命 [続きを読む]
  • 吸血地獄
  • 死後復活にみえるニーナの仮死症状は実は今回の事故以前から既にしょうじていて周囲をまきこんでいたのではないだろうか。その急速な老化と輸血による一時的回復のくりかえしという不可思議な病それにたいして周作義父義母はそれぞれのスタンスをとっていたのではないだろうか。自分は恋人としてあなたは父親としてニーナを云々という台詞の意味は実際にみずからの血を共に輸血にきょうしてきたという事なのだろう。ただ義父は老醜 [続きを読む]
  • 吸血地獄
  • 発端と終結におなじ印象的な旋律の音楽を配置。バロック的である。全編にわたってただ追跡する者達と追跡される者達をえがくのみ。筋書があるでもない。運動は加速し終盤のホテルでのドタバタ追跡劇などはもはやサイレント時代の鉱物的なアバンギャルドフィルムだ。なにもかたられない。なにもおこらない。このミニマルさはあまりにも異常だ。宇宙的円環構造にまでいたった子供むけ恐怖番組はもはや宗教芸術のたかみにまでたかめら [続きを読む]
  • かまいたち
  • さおりロボ。あれはバラバラにされる前提でつくられたのではない。今回のような切断装置にもたえ反撃して犯人を確保できる能力とかそういう類の危険ミッションを想定して以前から設計されてて丁度本事件に完成が間にあっただけ。口外しそうなノムには内緒だった。なぜなら殺人回路の回でもラボシーンには切断装置がうつりこんでいたから。今回だけのさおりの身がわりでも囮でもない。そんなやすっぽい物ではない。今後も事ある毎に [続きを読む]
  • 火車
  • 怪奇大作戦ミステリーファイルのキャストとのカブリもあってなのかどうかわからないがどうやら自分は相当つよくそれもかなりふかい無意識層において本作をホラーとかんじているようだ。そうでなくては本作にたいする自分のこの異常な程のもっていかれようは説明がつかない。まちがいなくキャストの演技がミステリーのそれとしては過剰で最早ホラーのそれにちかくなってしまっている。特に佐々木希の起用とその演技はミステリーとし [続きを読む]
  • 24年目の復讐
  • エンディングソングクレジットロールのバックでのシーンに関してだが島からはなれゆく航跡は水棲人間ののったあのモーターボートからのもはや誰の物ともしれないさまよう英霊の主観だとかんがえるとやりきれない物がある。水棲人間の防空壕の壁にかかれた天皇陛下万歳の文字といい幾艘ものモーターボートが猿島沖を今もさまよっているのだろう。多分水棲人間は一大決戦の時の為にとその潜水能力をフル酷使し海底からの爆雷や機雷の [続きを読む]
  • 殺人回路
  • 怪奇大作戦。初期はガジェットsf風味が中期はモンスターsf風味がそして後期はディストピアsf風味がそのミステリーホラードラマに絶妙のスパイスをきかせ見事。背後にしのばせた社会的テーマのスケールは確実に最終回へとむけてよどみなく拡大しつづけた。がその分濃密なホラードラマのホンアジがうすれていったのもたしか。しかし筆者こうした後期の都市論シミュレーションめいた冒険的などこかドラマをこえんとするもんもんドラエ [続きを読む]
  • 24年目の復讐
  • 特に後半の猿島での一連と所内での一寸ながめの戦争談義からやはり本作はまぎれもなく終戦にかぶせた御盆の怪談そのものなのではとおもうようになった。島で再会する千恵子がどうもあの千恵子であって千恵子でないような気がしてきたのだ。どこか亡霊か巫女めいてさえいるようにおもう。手わたされた柿はまるで霊性がそなわっているかのように牧は一気に戦争の幻覚へとひきこまれていく。そしてそのままみちびかれるように水棲人間 [続きを読む]
  • 24年目の復讐
  • 制作当時が、ベトナム戦時下だった事をわすれてはならないだろう。基地にかんしては日本といえども戦地の延長で、戦場だったとあえていう。朝鮮特需とまではいわないが直接のキナくささや血なまぐささではなく交通戦争や公害といった形で間接的に戦争に加担していたかのような変な高揚感がたしかにあった。だから本作を見なおす際は横須賀をベトナム国内の米軍制圧地区とよみかえる事も可能だしその方が自然にうつる場合さえある。 [続きを読む]
  • バラージの青い石
  • バラージはこれで神を祀る必要がなくなりチャータムは神性と超能力から解放されもしかすると苦界に身を沈める遊女のようにどこかの王の下にでも嫁ぐのだろう。このまま老人達に交じりありふれた宿場の女として老いてゆくとは思えない。今いる老人達と共に静かに滅んでゆくバラージの姿を遠くから見守るようなどこまでも哀しい宿命の女の姿の方が似合っている。やがてこの紛争地帯も未消化の鉄屑が砂に混じるアントラーの巣だけが主 [続きを読む]
  • 緑の恐怖
  • 電線にカラスの死体かのように今日もひっかかりつづけているあの何処からか飛来した洗濯物のようなチルソナイトのまだある感が不気味。 [続きを読む]
  • ダン対セブンの決闘
  • ウルトラファイトのもつあの白昼夢のような世界が巨大なスケールでえがかれる。全編とおしてまるで江戸川乱歩のあのパノラマ島での出来事のようだ。タイアップのせいか夏やすみの家族旅行で一人およぎつかれてめざめたら誰もいないホテルの一室。そんななんとも表現しがたい不思議な感覚に丸一日おちこんでしまう蜃気楼な本作。 [続きを読む]
  • 侵略する死者たち
  • やたらセブンが捕獲されるイメージがでてくるが、それが遺棄とか放 置をより強く意識させる。データの転送先が、なにやらゴミ捨て場内 の廃墟のようだし、さらに先の転送先が空しくカラカラ回るアンテナ の向けられた虚空。敵の宇宙ステーションも黒屏の忍者屋敷のカラク リを思わせ、いかにも不気味だ。 [続きを読む]
  • マックス号応答せよ
  • 巨大原子力船に巨大スパナその他ホーク発進にポインター大活躍sfガジェットが満載テンコモリの本作。昭和の駄菓子屋の店先やスクラップ工場裏の楽しさが見事に蘇る今こそ観るべき感イッパイのパンクなスチームパンク作品としてゼッサン再評価中。 [続きを読む]
  • 妖怪大戦争(1968年の映画)
  • 上から目線してて恐縮だが脚本がよくできている一粒で二度おいしい。まず敵側だがのりうつった一人目の代官がたおされそこでおわらず二代目代官が赴任してきてふたたび彼にのりうつることで人間体のイメージがうわのせされ敵キャラのあつみがさらにました。初代が目をつぶされやられ二代目がアイパッチをしている、これなどゾンビ的不気味さがましてよいし吸血鬼が一族に末代までたたる感もありスケールもましてよい。次に味方側だ [続きを読む]
  • 吸血地獄
  • 本作やクモ男爵そして侵略する死者たちになぜこうもひかれるのか。こうかんがえてみた。これらが無声映画時代のモノクロ作品だとしたら。たしかに非常に、につかわしい。クモ男爵などもろにそのものずばりだ。のこる本作と侵略する死者たちもその現代のテレビドラマ作品としてみたばあいのマイナスともなりうるいくつかのシーン。たとえば本作の吸血鬼メイク。無声映画時代のモノクロ作品だとしたらそのグランギニョールなかんじは [続きを読む]
  • インスマ浜の呼び声 ヘボット
  • みてわかるようにクトゥルー神話物だ。かといってうわべだけのいいかげんなつくりにはなっていない。キャラクターこそはまさにオコチャマ仕様だが背景がただごとではなくつくりこまれている。入江の閉鎖感。ふるい洋館の陰影。どこまでも深紅の不吉な夕陽。cg 時代。アニメと特撮。区別できるものだろうか。などとトクサツチャンな筆者がめずらしくアニメをかたる。笑。 [続きを読む]
  • 蒸発都市
  • 逃避願望ひいては人間蒸発。オウムのように若者を惹き付ける宗教団体施設とか暴走集団アジト。そんな一寸うすよごれたイメージさえ浮かぶ蒸発都市。ひんやりとしたビルの谷間ひびき渡る声とともに蒸発したダンの面影を追うアンヌその足先に当たるダンの持ち主を失ったレーザー銃。このシーンが抜群に好きだ。qのガラダマのラストのようなひややかさ。本作はダンの蒸発というワードもテーマだ。ダンとアンヌの深いほりさげがさすが [続きを読む]
  • フランティック
  • 当時のカセットテープ式留守番電話の有するミステリアスな部分。そのアナログの幾分不明瞭な音質に時として部分的に聞き取れなかったりもさせられたりしたものだった。知り合いや恋人の場合のかけ直しのきっかけには充分重宝したのは確かだが相手の素性が知れなかったり本作のように外国語だとイライラさせられる材料にも。それは時代を纏いすぎていてミステリアスと陳腐さギリギリのラインにあり物語の道具だてとして機能させられ [続きを読む]
  • 妖星ゴラス
  • 主人公役の久保明はハヤタ隊員役の候補だった。ゴラスへ宇宙船で接近を試みるも衝撃により記憶喪失に陥る。このシーン。まんまウルトラマン誕生である。ウルトラマンのように衝突こそしなかったが赤い球体とゴラスのビジュアルがそっくりだった。また記憶喪失という点においてもよく似ておりハヤタも実は最終回に至るまで記憶喪失という設定になっていた。そう考えるとハヤタの衝突は規模こそ小さいがやはり前代未聞さという点にお [続きを読む]
  • 吸血地獄
  • 実は本作の最大のおもしろさは群像劇なところにある吸血鬼もそのひとつのピースでしかない。だから群像劇のキャラクターにうもれてしまわないためにもあれくらいの派手な造形はどうしても必要だった。前半の心理的群像劇と後半のホテルでの青春ドタバタ群像劇の対比でそのことがおおいにいきている。では何をえがいているのかメインはなんなのかというとハイミナール人工物としての薬物その公害的いまわしさ。だからタイトルも本来 [続きを読む]