Der Korrepetitor さん プロフィール

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Der Korrepetitorさん: Der Korrepetitor
ハンドル名Der Korrepetitor さん
ブログタイトルDer Korrepetitor
ブログURLhttp://korrepetitor.muragon.com/
サイト紹介文オペラ指揮者&コレペティトア・宮嶋秀郎がコレペティについて語るブログ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供49回 / 123日(平均2.8回/週) - 参加 2016/11/20 20:56

Der Korrepetitor さんのブログ記事

  • 発音について
  • オペラでは言葉の発音、すなわちディクションが重要である。しかしこれは常に多くの問題があり、全ての歌手にとって永遠の課題とも言えるものである。同時に一生付き合わねばならないものでもある。 どこの国のどんな人種でも、その土地のその言葉のクセや訛りがあり、オペラの言語が母国語でない限り、完璧に発音するのは限界があるかもしれない。でもやり方次第で限りなく完璧に近くはなれる。でもこのそれぞれのクセや訛りはど [続きを読む]
  • オペラ公演におけるオーケストラ
  • オペラとは総合芸術と言われながらも、結局のところ音楽に支配されている。演劇的要素もあるが、それらは音楽に沿ってなされなければオペラにならない。ということは、オペラ公演を進めているのは指揮者であり、オーケストラである。ゆえに、指揮者は言うまでもないが、実はオーケストラはある意味オペラ公演で最重要な部署とも言えなくもない。ヨーロッパの劇場では座付きオケと言われ、オペラ劇場の組織の核をなす部署となってる [続きを読む]
  • メトロノームとは
  • 練習時に利用されるものであることは、これは良くも悪くも色々な使われ方がある。元々はベートーヴェンの友人であったメルツェルが発明したもので、それなりに歴史はある。しかしこれがある程度浸透するまでには時間がかかった。楽譜の最初に?=〇〇、という表示をよく見るが、実は作曲家がこれを普通に表記するようになたのは20世紀ぐらい以降であろう。それまでは皆無ではなかったが、何曲かだけ表記するにとどまっている。こ [続きを読む]
  • ピアニストのコレペティへの適正
  • これまでに日本の色々なオペラの現場でピアノ科出身の方と接してきた。そんな中色々な方々がいた。中には悪くない人もいた。しかし、残念ながら多くは難ありだった。その現場に対応できないのである。具体的には、チームになじめなかったり、指揮者が振って歌手が歌というところにつけられなかったり…。これらは結構頻繁に起こることで多くの指揮者が頭を抱えるのだが、そうなるピアニストのほとんどは、その起こってることが理解 [続きを読む]
  • 合わせる方法
  • もう9年ぐらい前のことだが、某著名奏者と指揮者について話したことがある。この奏者の方は世界的に優秀な方で、いくつかのメジャーオケを歴任され、その後教授になられた方。ある時話が弾んで多くのことを話し、たくさんのことを学ばせて頂いた。 そんな時、指揮者についての話になった時である。その方がおっしゃるに「多くの指揮者は合わなくなった時に自分に合わせるように指示を出して振るが、ほとんどの場合うまくいかない [続きを読む]
  • 日本語上演について
  • かなり前は全てのオペラを日本語上演にしていた時代があった。新世紀に入りそれはどんどんなくなり、近頃ではかなり減った。それは演奏技術と外国語歌唱への慣れ、さらにはインターナショナルな視野が出て来たため世界基準に合わせて行ったというのもある。何よりオペラは外国語のもの、ようやくオリジナルに対応できるようになって来たとも言える。 日本語上演のメリットと考えられて来たのは、まず日本語だから分かりやすい、読 [続きを読む]
  • 指揮者の危機
  • 現代の指揮者の現状について、コレペティトアにも大いに関係している部分がある。全世界の指揮者の世界を見たわけでもなければ全世界の指揮者全員を知っているわけでもないので一概に言えない部分があることは百も承知だが、しかしヨーロッパと日本を中心に自分の知る範囲では少なくとも危機感を感じる。 指揮者とはオペラやオーケストラなどのアンサンブルにおける音楽的リーダーであり、音楽監督などの責任職になるとプログラミ [続きを読む]
  • コレペティと伴奏
  • この2つは明らかに違うことであるが、時としてごっちゃになてしまう。設定的にも、作業的にも。コレペティとはピアノを弾きながら歌手に稽古をつける、または手助けをする。伴奏はソリストと共に共同作業で持って音楽を作る=演奏する。簡単に言えばこういうこと。 まず設定的なこと。前述の通りである。コレペティトアとはコーチかトレーナー的な者であり、伴奏者でもなければピアニストでもない。むしろピアニストにはできない [続きを読む]
  • 表記の順番
  • オペラの案内、すなわちチラシ、プログラム、年間スケジュール等、世界的に伝統的に決まっている書かれる順番がある。まずは当然オペラの演目名、ここには言うまでもなく作曲家とセットで書かれる。まずはこれがないと話が始まらない。そしてその下あたりに小さく台本者などの名前が添えられる。その後当然日時や場所が書かれ、そして出演者や関係者(スタッフ)等の名前になる。この書き方=順番こそが伝統的に決まっている定型が [続きを読む]
  • 指揮者とピアノ
  • 不思議な現実である。ヨーロッパを中心に指揮者とはピアノが弾けるというのは常識である。ヨーロッパの伝統的スタイルでは指揮者はまず劇場歌から、すなわちコレペティトアとして修業を始める。同時に指揮科に入るにもそれなりにピアノが要求される。名目上は日本で言う副科ピアノかもしれないが、しかしそも内容は極めてピアノ科に近い。もちろんピアニストを目指すわけではないのでピアノ科ほど求められるわけではないかもしれな [続きを読む]
  • 配置
  • オペラ上演の場合は舞台に歌手陣、オーケストラはオーケストラピット、という風に決まっているが、演奏会形式の場合はどういった配置にするかが問題になる。ホールの構造やどの程度演出効果を出すかなどによって色々変わって来るのだが、同時にそこにその団体の市域レベルなども現れて来る。よく見てみると色々な要素がこの配置の設定の仕方にある。 ヨーロッパの場合は比較的シンプルである。一部の例外を省き、オーケストラを舞 [続きを読む]
  • 音楽と縦
  • 変な題名だが、重要なことである。というのも、ここには大きな問題があるから。 アンサンブルの現場において音楽作り、すなわち練習する上で、縦を合わせるという作業がある。もちろんめちゃくちゃではどうしようもなく、少人数ならまだしも、ある程度の員数になると指揮者が就く。当然オペラの場合、コレペティトアもその手助けをすることになる。しかし、勘違いしてはいけない大事なことがある。特に日本の音楽現場にいてである [続きを読む]
  • なぜ日本にオペラ指揮者&コレペティトアがいないのか
  • この理由はいくつかある。とりあえずあげてみる。 ― 劇場がない=オペラが文化ではなかった ― 教育機関がない→指導者がいない ― 指揮者志望の者がオペラに興味を持たない ― コンクールに時代ゆえに とりあえずざっとあげるとこんなところかと思う。これらを細かく分けるとまた色々出て来るが、基本となるのはこれらではないかと思う。 まず劇場がなかったというのは仕方がない。元々異文化なものを取り入れているわ [続きを読む]
  • 残念な現実
  • オペラにはドイツ、イタリア、フランスを中心にチェコ、ロシアなど様々なジャンルが存在する。特に最初の3つは主要ジャンルとされ、オペラ人の基本と言える。世界中のオペラ劇場やオペラプロジェクトもこの3つを軸にプログラミング等を行うし、オペラ人を目指す者もこの3つを軸に考え学ぶ。しかし、人間社会においては仕方のないことなのかもしれないが、偏りが起こってしまうこともある。 残念な現実だが、日本ではかなりイタ [続きを読む]
  • 新たな出会い
  • 今日は某友人の紹介でオペラ公演の為の練習の代理コレペティでした。こう言ったケースはたまにありますが、今回久しぶりでした。紹介者の友人以外は皆初対面、いい出会いでした。 今日の歌手の皆様は本当に優秀な方々ばかりで、最初から結構歌えていたのでコレペティといっても大したことはしてないようなものです。コレペティトアとは基本的には自分が歌手らへ何かしらを与える立場ですが、こういう優秀な歌手陣の場合はこちらも [続きを読む]
  • 本来なるべき者
  • これまでの色々な経験から思ったことだが、劇場の指揮者&コレペティトアは必ずしもオペラをやるのに適した人材ではないということである。どんな世界でも実力と地位は全く比例しない、実力があってもチャンスすら来ない者もいれば、実力がなくとも何らかの理由で成り上がって行く者もいる。これは世の中であるからある意味普通かもしれない。しかし採用基準、すなわち、どういう者がオペラをやるべきか、自分の知らない時代のこと [続きを読む]
  • 学友へのコレペティ
  • 今週、久しぶりに古い友達、学友のコレペティに付き合いました。日本の音大の声楽科時代の仲間で、以来個人的に名が付き合いです。一緒に公演を何度もやり、何かとプライベートでも長く続いている一人です。たまに新しい譜読みや慣れないオペラが来るとコレペティを頼んでくるので付き合います。よく知ってるだけにすごく気楽で、いい意味で遊び感覚です。また自分もいい訓練になってます。 今回はドニゼッティのルチアのルチアと [続きを読む]
  • 爆笑回?
  • コレペティ科時代、声楽家の友達に呼び出されコレペティや伴奏をすることがちょくちょくあった。それらはとても貴重な機会で、一緒に付き合ってくれた仲間にはすごく感謝している。が、ある時よく一緒にやっていて声楽科の某バリトンが、色々な意味でおもしろかった。 彼は残念ながらソルフェージュ力が乏しく、言ってもなかなか治らないタイプだった。しかし意欲的なので、こっちもできる限り付き合ってしまう。ここまでならまだ [続きを読む]
  • やや番外編
  • コレペティ科在学時、授業やカリキュラム以外でちょくちょく個人的にコレペティをする機会がありました。ある時、某マスタークラスのオーディションを受けたいからとのヴァイオリンの友達に頼まれて初見コレペティをやったことがありました。要するにその友達は、試験前に伴奏付で調整したかったというわけで、厳密にはコレペティと言うより伴奏で付き合った感じでした。曲はW.A.モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番。後に [続きを読む]
  • 役の声
  • 変な題名になってしまいましたが…。オペラの役には声の設定があります。どの役がどの声で歌われるのか、どの声が適任か、どの声なら可能か…。色々ありますが、どの役も他生の範囲はあるものもあれど、基本的には適した声が存在します。それらは、まずは声種、そして声の質です。質とは、重いか軽いか、太いか細いか、などなど。声楽家は皆自分の持ち声と照らし合わせて、演奏可能なものを探し練習しものにしていきます。 しかし [続きを読む]
  • オペラの作り方〜制作編
  • ヨーロッパの劇場は国公立がほとんどなため、予算は市や国や州から出て、劇場で働く者は皆市や国や州の職員ということになる。 日本の場合、辛うじて新国立劇場は国の管轄だが、それ以外は一部を除いて皆私立か個人的グループ(民間オペラ団体等)となる。当然社会的にも文化的にも経済的にもかなりの違いがあるわけで、日本のそれはヨーロッパのそれとは色々な意味で大きく異なる。まず大きな違いは支援の体制であろう。日本の場 [続きを読む]
  • オペラの作り方〜音楽編
  • オペラをいかにして作るのか、音楽編と制作編と分けて書く。音楽編とは実際に演奏や舞台に携わる音楽家を中心に、制作編とは企画・運営等から予算的な部分。まずは音楽編から。 一般にオペラは次のような流れで本番に向かっていく。 音楽練習→立ち稽古→オケ合わせ→場当たり→ゲネプロ→本番 である。日本ではほぼこのやり方である。ヨーロッパの劇場も基本的には似ているが、やり方などに多少の違いがある。まず音楽練習、日 [続きを読む]
  • 初見の必要性
  • コレペティトアには初見能力が求められることがある。しかしこれには色々な考え方や見方が存在する。まず劇場の採用試験では多かれ少なかれ初見の試験が存在するが、しかしこれは劇場や国によって違いがあり、ある時は結構な数と難易度があるが、ある時は一瞬かやらないこともある。この辺にその違いが表れている。 早い話が、もちろんできたらできただけ楽かもしれない。特に忙しい演目数の多い劇場の場合は時間に余裕がないので [続きを読む]
  • 序列の違い
  • ヨーロッパの劇場の音楽チームはコレペティトアに始まり、一番最高な地位は音楽総監督(GMD)まである。その間、コレペティトア&指揮者などいくつかの役職があり、それらは劇場や地域によりいくらか異なるが、大体の定型がある。音楽チームの中ではそういった感じである。そして劇場全体の中でこの音楽チームはどうかと言うと、言うまでもなく劇場内に数ある役職や人種の中でも特に主役である。立場上トップはインテンダント( [続きを読む]
  • メカニックとは
  • 音楽の世界には、音楽的(感覚的)とメカニック(理論&技術的)とがあるように思う。これらはやはり人間である演奏家の性格などによって決まって来るものだと思うが、しかし線引きが難しい部分もある。基本的には皆音楽をしようとしているわけである。その上でより感覚的か技術&理論的かというわけだと思われるが、何がどうそうであればそうなるのかということである。単純に、メカニックでなければある意味音楽的なタイプかそれ [続きを読む]