桜部さく さん プロフィール

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桜部さくさん: 時々、だんだん
ハンドル名桜部さく さん
ブログタイトル時々、だんだん
ブログURLhttp://sakusakurabe.blog.fc2.com/
サイト紹介文オリジナルBL小説を載せています。時々R18表現あり。長編がメインです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供80回 / 176日(平均3.2回/週) - 参加 2016/11/24 09:14

桜部さく さんのブログ記事

  • 君でなければ あとがき
  • 読了いただき有難うございました。既出作の最終話になりますが、サイド優がありますので、よろしければご覧ください。http://sakusakurabe.blog.fc2.com/blog-entry-21.html『君が君でなければ』を大幅にスリムダウンして再登場させてみたのですが、いかがでしたか。読んだよ!の一言でもコメントを頂けると嬉しいです。同じカップルのバレンタインSSもあります。よろしければご覧ください。http://sakusakurabe.blog.fc2.com/bl [続きを読む]
  • 君でなければ21 最終話 (R-18)
  • 「汗臭いかもしれない。臭ったら無視してくれるとありがたい」 和樹も服を脱ぎながら言うと、ベッドに座っている優が両手を差し出した。「大丈夫だから、早く」 誘われるように優と肌を合わせ、勢いのまま押し倒す。いつでも潤っている唇を塞いでは、少しだけ離して角度を変える。枕元に置いたままだったローションを手に取った和樹は、素早く指を濡らして、優の後孔に触れた。 一週間ぶりだというのに、和樹は [続きを読む]
  • 君でなければ20
  •  胸に何かが触れて、和樹は目を覚ました。目の前には、心配そうな優の可愛い顔。胸に触れていたのは、優の華奢な手だった。 一瞬状況が掴めなかったが、意識がはっきりとしてくると同時に、蕎麦を食べた後、ソファーに座って風呂が沸くのを待つ間に転寝してしまったのだと気付く。「居眠りしちまった」「起こさないでおこうかと思ったんですけど、このまま寝ちゃったら、風邪ひいちゃうと思って」優の気遣いに笑 [続きを読む]
  • 君でなければ19
  • 少しの沈黙の後、優がコートを着たまま立っていた和樹の方へ向き直った。「怒ってしまって、ごめんなさい」 そう言った優は、小さく頭を下げた。 なぜ優が謝るのか、和樹は理解できなかった。「謝らないでくれよ。俺が優を疑ってしまったんだから、優が怒るのも当然だ」 和樹がそう言っても、優は複雑な表情をして俯いたままだ。「和樹さんが僕を疑ったのは、施設育ちだからじゃないかって思ったんです [続きを読む]
  • 君でなければ18
  •  瀬田の事件の事後処理に一区切りがついても、酒の消費が増える年末は強行犯係が忙しい時期だ。大晦日まで働き続けた和樹は、元旦である明日に緊急出動がないことを祈りながら、十九連勤を終えて午後九時半に自宅に帰った。 自宅アパートの駐車場に車を停めた和樹は、エンジンを切ってすぐに運転席に座ったまま脱力した。エアコンが切れた車内は急激に冷えていくが、立ち上がる気力が湧いてこなくて、このまま運転席で寝てし [続きを読む]
  • 君でなければ17
  • 「どうして、そんなことを訊くんですか」 腹の底から声を振り絞り、優が言った。小ぶりな唇は、震えていた。「答えてくれ。瀬田が殺された夜十時に、どこで何をしていたんだ!」 優の問いには答えないまま、和樹が迫ると、優は腕を振りほどき、勢いよく立ち上がって、両手を握りしめ叫ぶように言った。「自宅にいました。瀬田さんには、言われた通り公園に行かなければ殺すとまで言われたけど、僕は行かなかった [続きを読む]
  • 君でなければ16
  • 「優!」荒々しく玄関を開け自宅に入るなり怒鳴る様に名前を呼ぶと、古いタオルを使い窓を拭いていた優が驚いたように和樹を振り返った。「和樹さん、あの――」「いいから、こっち来い」和樹の剣幕に怯える優の腕をきつく掴み、ソファーに投げつけるように座らせた。その勢いで優は窓拭き用スプレーを落としてしまった。床に落ちたスプレーの容器の中で、液体が音を立てて揺れた。立ったまま優を見下ろしていた [続きを読む]
  • 君でなければ15
  • 二十五日、土曜日は朝から出勤し、当直日だったこともあり和樹は自宅に帰らなかった。優は、まともに家に帰っていない和樹のために、アパートを掃除してくれると言った。さすがの和樹も遠慮したが、他に用事がなくて暇だと言われ、和樹は優に合鍵を渡した。 当直中の出動がなかったため、和樹はそのまま署に残った。朝になり、日曜だというのにまるで平日と変わらない様子で出勤してくる同僚たちに挨拶をしていると、課で一番 [続きを読む]
  • 君でなければ14
  • 「そういえば、正月は実家に帰るのか」 優は和樹がクリスマスイブだった今日に何時に帰れるかわからないと言っても、他に予定を入れていなかった。そんな優でも、年末年始は出会ったばかりの和樹とは関係なく予定を入れているだろうと思ったが、優の嬉しそうだった表情は和樹の質問で一転した。「年末年始もここにいます。僕は施設育ちだから、帰る実家はないので」 優のいつになく暗い表情の中に、両親に対する恨み [続きを読む]
  • 君でなければ13
  • 「やっぱり、真ん中から攻めないとダメだろう」 ホールケーキを前に、和樹は向かいに座っている優に向かってそう言った。二人ともフォークだけ持っていて、取り皿はない。「でも真ん中から食べちゃうと、綺麗に食べられないと思います」 優の手料理をご馳走になったあと、優はケーキを切ると言った。何等分に切ろうか迷っていた優に、丸ごと食べてみようと和樹が言ったのが、今のやり取りの始まりだった。「やっ [続きを読む]
  • 君でなければ12
  •  同僚たちが早く帰りたそうだったことと、十二連勤していたこともあり、和樹が商店街のある自宅の最寄り駅に着いたのは午後七時だった。 せっかくなのでゆっくり寝ようと思いながら自宅に向かっていた和樹の耳に、ハンドベルの音が飛び込んできた。アーチ屋根のある商店街に響くベルの音源を見遣ると、洋菓子チェーン店が、折り畳み式テーブルと小さな旗を立てただけの臨時店舗を開いていた。ベルを持つサンタの格好をした男 [続きを読む]
  • 君でなければ11
  •  瀬田が殺害された公園付近での目撃者探しが続いている。和樹の後輩にあたる刑事たちが事件発生現場である公園付近を捜査するも、現場が小規模の工場が多い地区にあり、全工場の終業時間を大幅に超えた時間に事件が発生したために難航している。 思う様に進まない捜査だが、瀬田がどこかに身を隠そうとしていた理由は判明した。「瀬田は、男を一人風俗に沈めようとしていたようで、その相手というのが、指定暴力団幹部の [続きを読む]
  • 君でなければ10
  • 「あのさ」  昨夜と同じく皿を洗いながら、和樹は隣で鍋を拭いている優に話しかけた。 「俺と付き合ってくれないかな」  鍋を拭いていた優の手がぴたっと止まった。優は鍋を凝視したまま和樹の方を向かない。 「俺って見た目通り純情だから、セフレとかって好きじゃなくて。寝るのは好きなやつとだけって決めててさ」  優は何も言わない。耳も赤くなっていない。  もし [続きを読む]
  • 君でなければ9
  • 「どうぞ、座ってください」  そう言ったと思えば、優は料理を皿に盛り始めた。八時半ごろに帰ると言ったのに合わせて熱々の料理を用意してくれていたのに、和樹は静かに感激した。  指を揃えて合掌し、箸を手にした。ファミレスのランチのように急いで食べることはせず、一口一口を大事に食べる。だが、空腹な上に口に合う料理ばかりなので、どうしても勢いよく食べてしまう。 そんな和樹の邪魔をしない [続きを読む]
  • 君でなければ8
  • 「野郎が野郎を慰める風俗ねぇ」  昼食を摂るため、ファミリーレストランの駐車場に入ったところで、佐山がぼそっと言った。  大麻の売買を始める以前、瀬田はゲイの男性を騙しては、脅迫して金を奪っていたのがわかった。瀬田はゲイバーやゲイの集まるクラブなどで男性を誘い、恋仲のように親しくなったふりをしては、同性愛者であると周囲に知らせると相手を脅迫し、金を奪っていたという。そして金を用意で [続きを読む]
  • 君でなければ7(R‐18)
  •  その瞬間、和樹は優の上腕を掴んでいた。そのままソファーベッドの傍まで優を連れていき、ソファーベッドに背を預けるよう優を床に座らせると、優の脚を跨いで床に膝をついた。 唇を重ねながら、優のセーターの下に手を滑りこませた。そのままインナーの上から身体の線を辿ると、やはりその感触は男の身体のものだった。この身体が優のものでなければ、確実に勢いが消えていたはず。そう思うのに、和樹の期待はどんどん高ま [続きを読む]
  • 君でなければ6
  •  昨夜優と別れた十字路まで歩いていくと、そこに優が立っていた。午後九時を少し過ぎて冷え込む中、優は和樹を待っていてくれた。「遅くなってごめんな」「いいえ。遅くまでお疲れ様です」 小さく頭を下げた優は、和樹がすぐそばまで歩いていくと自宅アパートのほうを向いた。 十字路から二棟目の、二階建てアパートの一階にある一部屋が、優の自宅だった。 すぐそばの十字路まで出るだけなのに、優は玄関 [続きを読む]
  • 君でなければ5
  • 土曜日は大麻の売買で金銭的なトラブルが発生したとみて、瀬田が大麻を仕入れていた出元を調べた。和樹と佐山は県一番の繁華街に向かい、表向きは水たばこと葉巻を取り扱っているが裏では大麻を捌いている疑惑の強い店で聞き込みをした。そこを仕切っているのは、外国人グループだった。やはり言葉がわからないふりをされて面倒極まりなかったが、瀬田は買ったものの支払いは全て済ませていたことは聞きだした。「やっぱり恐喝 [続きを読む]
  • 君でなければ4
  • 「食った食ったー」 幅の狭い出入り口を通りつつ、和樹はあくびをした。優は和樹の背後で女将と大将に向かって深く頭を下げてから、外に出てきた。「支払い、ありがとうございました」「いいっていいって。俺が付き合わせたんだから」 自宅に向かい歩き出した和樹は、一緒に帰ろうと言う代わりに言った。「やっぱ冬に鍋っていいなぁ。しばらく寒さを感じないまま帰れそうだ」 食事代のことはもう忘れてほしいので [続きを読む]
  • 君でなければ3
  •  瀬田の過去の悪行がいくつも掘り出される結果となった捜査を終え、和樹はいつも通り最寄り駅で電車を降り、商店街に出た。 十余年警察官として働き続けているので、終業後には頭の中から仕事のことを押し出すという技を身につけている。そのはずなのに、今回の事件についてはうまく頭を切り替えられない。瀬田の過去の悪行が多すぎて、何故殺される前に逮捕されていなかったのだと思えて仕方がないのだ。 俯きがちにな [続きを読む]
  • 君でなければ2
  • 「叩けば叩くだけ出てくるねー」 今回ペアを組んでいる佐山に言われ、和樹はため息をつきつつ頷いた。 四日前の夜に、殺人事件が起こった。二人は被害者についての検死結果と鑑識結果を並べ、その横にメモを追加していく。いくつものメモには、聞き取り調査で得た被害者の人間関係が描かれている。 三日前の早朝に公園で発見された被害者は、瀬田俊哉、三十一歳。喉を横一文字に切られた遺体から、自殺ではないと判 [続きを読む]
  • 君でなければ1
  • 電車で帰宅すると必ず通る、昔ながらの駅前商店街。そこにある酒処サナエのカウンター席に座り、中居和樹は瓶ビールを冷えたグラスに注いだ。商店街一のオシドリ夫婦が二人だけで切り盛りするこの店に、和樹はほぼ毎日通っている。お陰で、注文をしなくても食べたいものが目の前に並ぶ。今は平日の九時半ということもあり、和樹だけしか客がいない。「なんだか浮かない顔だね」 大将に言われ、和樹は苦笑した。「 [続きを読む]
  • 君でなければ
  • 刑事攻 × 純粋受 長編 サスペンス風味。 性描写あり。既出の『君が君でなければ』を短くしたものです。着地点は同じですが、エンディングが若干変わっております。だらだら書いてしまう癖を直したくて、絶対に必要な所だけを残す特訓をしてみました。『君が〜』と比べて文字量が約25%オフです。ついでにタイトルも短くしました。ではでは、お楽しみいただけることを祈っております。 [続きを読む]
  • イイオトコ ― マグネット18 (あとがき)
  • 読了いただき、本当にありがとうございました。今作は、自分に不得意科目の特訓を強いたようなものでして、おセから設定から、全体的に無理をしました。文面に現れてなければいいのですが。。。たぶん、現れてます。それなのに、ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。読了いただけただけで、泣いて喜びます。 そして、短くても結構なので、感想を頂けたりすると、本当に助かります。読んだよ!の一言から改善 [続きを読む]
  • イイオトコ ― マグネット17 (最終話)
  •  春が訪れ、玲音は二十八歳の誕生日を迎えた。ちょうど金曜日に誕生日が重なったので、玲音は健斗と康貴と三人で夕食に出かけた。 なぜ健斗と康貴が一緒になって誕生日を祝ってくれるのかというと、健斗と康貴が親しくなったからだ。康貴を気に入ったらしい健斗が、康貴だけを誘ってゴルフに行くようになった。康貴も元から経営者として健斗に習いたい事が色々あったようで、約二時間かかるゴルフを何度も一緒にしている [続きを読む]