浅井鐘 さん プロフィール

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浅井鐘さん: 浅井鐘の備忘録。
ハンドル名浅井鐘 さん
ブログタイトル浅井鐘の備忘録。
ブログURLhttp://asaikanenobibouroku.blog.jp/
サイト紹介文将来の夢はスナフキン。 そんなことを真剣に考えて人生を歩んだ気の毒な人の備忘録です。
自由文小説(のようなもの)も載せています。
見ていただければ幸いです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供53回 / 162日(平均2.3回/週) - 参加 2016/12/09 15:51

浅井鐘 さんのブログ記事

  • Last Battle?
  • にほんブログ村vファンタジー・SFランキング森は、奥に進むにつれて姿を変えた。巨大な木が広く整然と間を置いて並んでいた。地面には落ちた葉がつもっていて存外に歩きやすかったが、ほかの植物はひとつもなく、近づけば壁を思わせるほどの巨木にサヤは目をしばたかせな... [続きを読む]
  • Last Battle?
  • にほんブログ村ファンタジー・SFランキングこれは、勝てる――。前線部隊の二万五千、その中のひとり、オーネム・ゲルセクテンは心の中で確信した。オーネムは、グレン砦にはめずらしい、歴戦の勇士だった。異属を相手にする戦闘がくりかえされるこの砦で、オーネムのよ... [続きを読む]
  • Last Battle?
  • にほんブログ村ファンタジー・SFランキングそこは巨大な木々がそれぞれの林冠を支えあって、まるで一本の木に見えた。「見た目からでは、なにもわからん。ということだ」「行ったことは、あるの」「ある、何度か」「どんな、ところ」「……あのなかは、大人が数人がかりで抱えるほどの、あの巨木の回廊だ。いや牢獄か。あそこで異属に出会うと厄介なんだ。木が大きすぎるのと、一本ずつがはなれて生えているから、終わりのない壁の [続きを読む]
  • Last Battle?
  • ファンタジー・SFランキングにほんブログ村各隊の隊長と打ち合わせをしていると、どっと笑い声がおきて意識をとられた。もうすこし締めましょう。という意見はあえて聞き流した。こんな時だからこそ明るい方がいい。打ち合わせを再開したマイラスは、事前の情報や計画を念入りに確認した。二千の暗殺部隊がいっせいに突入するのだ、一つの間違いも許されない。背後ではサヤが興味がありそうに打ち合わせの様子をのぞいているが、大 [続きを読む]
  • Last battle?
  • にほんブログ村ファンタジー・SFランキング「異属はな、死なんのだよ」「え……?」おもわず聞き返すと、こちらを見据える目にむかえられた。 理解が追いつかないが、総督は話しを続けた。「あれらは、それぞれの個体が許容以上の損傷を受けると活動を止め、およそ一昼夜で塵、もしくは泥となる」「それは、死んだのでは……」「そうだな、ふつうはこの現象を、異属の死だととらえている。だが違う」「違うって、どう……」「たい [続きを読む]
  • Last Battle?
  • にほんブログ村ファンタジー・SFランキング「グレン閣下、異属の森の入り口に、二万五千の陣立てが整いました」将校のひとりが前線からの報告を伝えた。グレンは、砦と異属の森のちょうど中間の位置に二日をかけて本陣を築いていた。「しかし閣下、本当にこの位置でよろしいのですか」こわばった顔で、ヤーズが口を開いた。人よりも大きな地図が広げられて、その上には駒がならんでいる。ヤーズはそろそろと駒を動かした。「さんざ [続きを読む]
  • 北朝鮮について
  • にほんブログ村30歳代ランキング   北朝鮮がポンポンと弾道ミサイルをお空に飛ばしています。 まわりの国からはさんざんに言われたり、嫌がらせを受けたりもしているはずなのですが、まったく勢いが止まずますます盛んです。 なんだか、金持ちの子どもが、学校で禁止されている花火を駄菓子屋で買い集めて、ひそかに楽しんでいるような。  無邪気と言えなくもない気がするけれども、やっぱり大半は寒々しい気持ちになります [続きを読む]
  • Last Battle?
  • ファンタジー・SFランキングにほんブログ村なんども姿を見失いかけながら、塔の近くの雑木林でようやく追いついた。それほどの距離があるでもなく、サヤは逃げ回っていたのではないので、走り回ってもいない。しかし、慣れない役回りでのどはカラカラだった。なんと声をかけていいかわからず二、三歩はなれたところから、哀れな感じでついて歩くはめになったが、少しひらけたところでようやくサヤは立ち止った。「……気をつかって [続きを読む]
  • Last Battle?
  • にほんブログ村ファンタジー・SFランキング「……で、結局、なんでアンタここにいるんだ?」「だから説明しただろう! 気がかりなことがあったので、様子を見に来ただけだ」さぼっている人間に対して、まじめに働いている自分が、ていねいに説明をくり返す図式がとても理不尽に思えて口調が荒れた。「まあ、いまからもどって、アンタの弟に説教されるよりマシだな。手伝うぜ」「……ああ、頼む」ここまで来たが、へらへらと後ろを [続きを読む]
  • 3.11から……。
  •  にほんブログ村30歳代ランキング あの東日本大震災から六年が経とうとしています。 命を落とされた一万人を超える方々のご冥福をお祈りいたします。また、今なお避難所生活を送られてる方々、一日も早い復興をお祈りするとともに、心よりお見舞い申し上げます。 先日、実家に帰省をしました。 当然ですが、私は錦を飾るような出世はいまだ果たしていないので、老いた父母に、孫の顔でも見せてやるべえ、と急に思い立ったなが [続きを読む]
  • 「絶歌」
  • 備忘録・雑記 ブログランキングへにほんブログ村 酒鬼薔薇事件について、事件発生から二十年が経過した今も、少年犯罪のなかでも代表的な凶悪犯罪であり、その中でもとくに悲惨で愚かで最悪の事件のひとつです。 1997年に起きたこの事件について、今さら語ることはないです。 命を奪われた少年と心に傷を負った被害者の方には、哀悼の意を表します。 去る2015年6月に、 けして許されないことですが、それでも事件から十数年が [続きを読む]
  • Last Battle?
  • ファンタジー・SF小説 ブログランキングへにほんブログ村たったいま、つっかかってきた兵士をぶん殴って、のしてしまったので心当たりはある、だが、取り押さえようともせず、こっそりと様子をみているのなら、自分だけが悪いわけではないだろう。と勝手に決めた。「――カー・ク・ルー。ここで、なにを」「アンタ、総督の倅の将校か。副官もつれないで、俺になんか用なのか? 妙な人払いをされた場所、ケンカ腰の見張り番、そん [続きを読む]
  • Last Battle?
  • にほんブログ村ファンタジー・SF小説 ブログランキングへ 扉をひらくと、サヤがベッドで体を起こしていた。頭のうしろに手をまわして髪を持ち上げている。昼の光はカーテンを通過することで白さを増していた。サヤの手からこぼれた赤い髪も、淡く光を反射して輝いて見えた。サヤがこちらを見た。ふいに目が合って、カーは手にしていたものを取り落しそうになる。サヤのすぐ後ろには、ラティエ・シロンがいた。彼は胸にさらしだけ [続きを読む]
  • Last Battle?
  • にほんブログ村ファンタジー・SF小説 ブログランキングへやっと、ここまで来れました。『興国の勇者』ラティエ・シロンと、そのガード『深紅の冠帯』サヤ・ノートの足跡。 百年ものあいだ守られてきた秘密、いま私はその答えに誰よりも迫っているひとりだと、そう思いませんか。ラティエ・シロンの旅立ちは、じつは家出まがいの出奔であったり、サヤ・ノートの砦での働きは現在にはまったく伝わってはいません。御前試合などは、 [続きを読む]
  • Last Battle⑳
  • にほんブログ村ファンタジー・SF小説 ブログランキングへ 自分を見下ろす気配でカー・ク・ルーは目を覚ました。起き上がろうとすると頭に激痛が走ったので慎重に視線をめぐらす。「……サヤ・ノートは」「別室で治療をうけています。ルー殿の方がよほど軽傷ですが」自分が負けたのは兵士の気配でわかった。皮肉には取り合わなかった。「軽傷ならちょうどいい、手間をかけたな。出て行くので悪いが手を貸してくれ」「お待ちくださ [続きを読む]
  • 俺の飯④
  • 日記・雑談(30歳代) ブログランキングへにほんブログ村俺の飯です。けっこう前に、横手やきそばが流行りましたね。B級グルメブームっていまもあるんでしょうか?昼飯に最適、横手焼きそばです。用意するのはUFO。です。あえてこの一択に絞ります。べつにほかの焼きそばでもいいんですけど、一工夫レシピをするときには一番、汎用性が高い気がするんですよね。ちなみに私が一番好きなのは「大盛りイカ焼きそば」です。中学時代から [続きを読む]
  • Last Battle⑲
  • ファンタジー・SF小説 ブログランキングへにほんブログ村 まるで芝居の山場のように、歓声がやんだ一瞬に響いた声だった。その声は闘技場にこだますると、顔がまっ赤になるような声援をつれて帰ってきた。「おい……大丈夫か?」 さっきまでのうなじが焼けるような怒号に似た声援は、口笛まじりの生温かいものに変わっていた。サヤはうつむき肩をふるわせている。ぐるぐるにまいた冠帯からのぞく耳はまっ赤だった。「なんか、悪 [続きを読む]
  • Last Battle⑱
  • にほんブログ村ファンタジー・SF小説 ブログランキングへ巨大な闘技場の両端で、御前試合の開催を告げる銅鑼の音が響きわたった。重々しい扉が開くと、砦の戦士たちと、反対からは参加国の戦士たちがあらわれた。それらが、五名ずつ列をなして中央に進むと、昼に近い陽光が天頂からさしこんで、戦士たちの武具に反射した。 サヤは、肩当てをはずした軽装の皮の鎧。それに白いスカーフをぐるぐるに頭にまいていた。身につけて [続きを読む]
  • Last Battl⑰
  • ファンタジー・SF小説 ブログランキングへにほんブログ村 唐突にカーは言うと、彼は大使がつかっていた長椅子に、窮屈そうに長い手足を折りたたみながらどっかりと腰をおろした。カーがすわった姿は、豪華な部屋のなかで浮いた感じの不格好なオブジェに見えた。客室の長椅子は、かなりぜいたくな造りだろうが、かわいそうに、とてもすわり心地が悪そう見える。なんと答えようか迷っていると、カーは自分のとなりを、ぽんぽんと叩 [続きを読む]
  • 「沈黙」を読んで
  •  小説 ブログランキングへにほんブログ村   遠藤周作著「沈黙」を読みました。 映画化されるにあたり、平積みされているのをなんとなく手に取りました。 かの作者の有名な作品であることは知っていたのですが、今日まで読む機会がなく、予備知識もなしのガチンコ対決でした。 ひとことでいうと、「神様って本当にいるの?」っていうことを人生と命を対価に考えた人達の話。でしょうか。 内容は、キリシタン弾圧の頃の宣教 [続きを読む]
  • Last Battele⑯
  • にほんブログ村ファンタジー・SF小説 ブログランキングへ 大会が近づき、日に日に砦全体が落ちつきをなくしていた。御前試合は砦の兵たちにとって、自分たちの強さを公然と世間に示す誇りをかけた祭りである。同時に毎回、圧倒的な強さを見せつける砦の戦士に土をつければ、自国の名も上がるため、参加国も必死で手練れを送りこんでくる。年に一度のこの試合はつねに、大変な盛りあがりを見せるのだと、聞けばみんなが教えて [続きを読む]
  • 『名大タリウム女子大生』について
  •  日記・雑談 ブログランキングへにほんブログ村 平成26年に名古屋市で女性が殺害。24年に高校生が、硫酸タリウムを飲まされた事件の初公判が開かれました。 当時、未成年だったこともあり、責任能力の有無。 つまり、心神耗弱もしくは心身喪失を証明できるかどうか。というところが争点になりますね。 ところで、前々から疑問に思っていたのですが、心身耗弱って何なんですかね? 「容疑者は事件当時、心神耗弱状態にあ [続きを読む]
  • Last Battle⑮
  • にほんブログ村ファンタジー・SF小説 ブログランキングへ それで……わかったことはそれだけか。いや、よくやってくれていることはわかっている。苦労をかけるな。だが、どうしても必要なのだ。なんとしても……。さあ、人払いはしてある。儀礼の省略を許すゆえ、差し向かいにすわるがいい。心配はない。その気になれば誰からものぞける、城の中でいちばん明るいこのサロンで、昼日中に密談が交わされるとは誰も思うまいよ。それ [続きを読む]
  • Last Battle⑭
  • にほんブログ村ファンタジー・SF小説 ブログランキングへ グレン総督が淡々と話すほど、サヤの体は麻の布を押しつけられているように、ざらざらと痺れた。がしゃりという音にがしてそちらを見ると、マイラスが剣を取り落していた。鍛え抜かれた殺気を浴びて、勝手に槍の柄を離そうとする手指を心のなかで必死に叱りつける。怒りのまま乗り込んで来たことを後悔する前に、なにも言わずに置いてきたラティエのことを思った。その瞬 [続きを読む]
  • Last Battle⑬
  • にほんブログ村ファンタジー・SF小説 ブログランキングへ ヤーズの執務室は、人の出入りがたえなかった。攻め寄せてくる異属は二百。対する砦の軍勢は三千、陣を展開する場所は、砦の塔門から視認できるほどの位置だった。夜明けとともに砦から兵を出し、接敵するのは明日の昼ごろと知らせが入った。事前に聞いていたとおりの展開だったが、塵節にそなえて砦の兵はすくなかった。問題の二人は、万が一を考えて、出しゃばったこと [続きを読む]