まばたき さん プロフィール

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まばたきさん: マバタキ
ハンドル名まばたき さん
ブログタイトルマバタキ
ブログURLhttp://mabataki.org/
サイト紹介文「君に捧げる涙」という短編小説を書きながら 一日々を頑張ってます
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供187回 / 243日(平均5.4回/週) - 参加 2016/12/11 11:33

まばたき さんのブログ記事

  • 刹那愛 N0.68
  • ありさは行く当てもなく温泉施設にいるのではない、京子の知り合いと東京駅で偶然に合う。ありさが車で出かけるのを止めたのは二人の刑事が、来たことで、犯罪者特有の鋭い感が冴える。スーツケースの中は現金が詰っている、身の回りの日用品などはコンビニでも買える。ホテルに泊まれば備えがあるので持ち歩く必要は無いしその時間が惜しかった。毎日100万円ごとにキャッシュカードでおろしていた現金はスーツケースいっぱいであ [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.67
  • 「先輩俺さぁ〜ピアス落としちゃってさぁ〜買ったばかりなんすょ〜」20歳なったばかりの河合アキトが言う。「つけない方がカッコイインジャねえのかぁ〜」21歳になったばかりの先輩萩原は自動販売機にコインを入れながら言う。部活が終わってかなり遅くに入ってきた二人は温泉施設で食事をした後喫煙室で談笑する。そこに若い女性が入っきたので思わず二人は一瞬彼女に視線が釘ずけになり無言になってしまう。こんな田舎町にアイド [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.66
  • ありさには感情が無いのではなく、人格のせいでその人格に左右されてしまう。二重人格は最初に自分が作り始めた事なのだが、それに気づく二重人格者はいない。普通の人間に例えると、いわゆる影のように付きまとっていた影が陰ではなくなり表に出る。影には心は無いからでありましてや感情さえ、鼻から持たないのである。ありさの強い方の人格も最初はおとなしくありさの中にいた。しかし、我慢し続けることが出来ない程にありさの [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.65
  • 義父は身体を引きずりながら自分達の寝室に向かっている12時40分壁時計の針。九の字のように体を曲げて床に倒れているのは自分の妻である。ありさに気付かれたと同時に義母はアイスピックで一突きされ胸一面が真っ赤である。見回す部屋にはありさの姿はない義父は自分の携帯を充電器から抜き颯斗にかける。警察と颯斗どちらを先に連絡するかを一瞬戸惑い迷ってしまった義父。息子の声を聴きたいがための迷いであった、判断能力が衰 [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.64
  • 遠くでけたたましく聞こえる犬の遠吠えは闇夜の国から近ずく魔物の出現を知らせるようだ。足音を忍ばせるように歩くありさの身体はまるで天使のようにさえ見間違える程可愛い。白いシルクのガウンは歩くたびに身体の動きにまとわりつくが素肌の肩にかけられただけである。夜中22時ちょうどの時刻を壁時計が知らせると同時に、ありさは起き階段をおりる。彼女の左手にはアイスピックだけが握られている。闇夜に月明かりでアイスピッ [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.63
  • 他人を痛ぶる事に快感を感じるありさは看護師であり輝くほどに美しい。誰が悪魔のような心を胸に秘めていると思うだろうか。花瓶に飾られている深紅のバラを見て颯斗はありさを思う。バラの花びらにそっと触れようと指先を伸ばし触れた瞬間、颯斗の指先に戦慄が走る。指先に刺さるトゲは短いけれど、トゲは短いくせに太く逆三角形だが鋭利である。刺さる指の腹は柔らかく敏感な箇所から赤い鮮血が、こんもりと盛り上がるさまは綺麗 [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.62
  • ありさには二つの人格がある。冷酷な性格の時はもう一人の性格がうっとおしくて嫌う。普段のありさは看護師の仕事を普通にこなせる。他人と会話する穏やかさがある、常識ももちろん持ち合わせている。だが、高校時代の10代から長年の一人暮らしなのだ。いつの間にか心の会話が人格を作り上げる。都合よく自分を慰め他人への憎悪が、培わせたと言っても過言ではないのである。犯罪者が自分に対する言い訳のように・・・という訳で [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.61
  • 颯斗の父親は意識を取り戻すと大声で叫ぶ。「おお−い・・誰かぁ・・おぉーい」颯斗の母親は声のするクローゼットに行くと自分の夫が座り込んでいるのを見て言う。「あなた、どうしたの・・どうしちゃったのよぉー」颯斗の父親は妻が元気で歩いていることに驚きながらも訴えかけるように言う。「ありさ・・・ありさにやられたんだ・・殺されるかと思ったよ颯斗の母親は思わず吹き出しながら言う。「あなた、気は確かなの?ありさは [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.58
  • ありさの行動をいぶかしむ一人の人間がいない訳では無い、ただ現実にありさを見て嘘だろうと否定したのは、若いころ占いをしていた老婆の孫であり私立大学生の森和也である。自分の祖母がベッドからの転落で事故死扱いという理由を聞いた時に、祖母の言葉を思い起こす。和也は幼い時に祖母に随分可愛がられていたので、痴呆が進む前は良く見舞いに行っていた。祖母の痴呆が進むにつれ会いに行くたび和也に向かい祖母は聞く。「あな [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.57
  • 颯斗の父親はありさに言う「母さんは病院で検査させるから、ありさちゃんには大変だろう仕事と看病じゃぁ」ありさは父親にコーヒーを入れながら言う。「あら、お義父さんは私を信用できないのですか?」「イヤイヤ・・そういう事では無いよ、まぁどちらにしても母さんは元気が取り柄の人だから」「このまま寝込まれると店も続けられないだろう、ありさちゃんが手伝えるのか・・・無理だろう」父親は店の合間にありさが母親の為に、 [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.56
  • ありさには良い嫁になると言う考えはもともとない、一緒に居て邪魔さえならければ良い。颯斗は優しく自分の邪魔にならない、両親へも言いたいことは言える。けれど・・・一人でいる自分が何をするかありさ自身病気だとは認めたくはない。ありさは自分の中にもう一人の人物が住み着いている事に、まだ気付いてはいない。もう一人の自分とは二重性格であり、リストカットを始めた時におかしいなとは思う。本来の自分がどちらかなのは [続きを読む]
  • 刹那愛 No55 
  • 「馬鹿野郎!」ありさは思うが言葉が出てこない。ただ普通に通勤途中でいきなり背後からお尻を撫でられた、驚き相手を見たが人混みで分からない。こういう時はイライラ感が止まらなくなるありさは、病院の勤務時間に処理を行う。患者はありさを信頼しているが、ありさには優しさの本質はないのだ。基本的な行動とは違う他人には気付かれず、さり気なくしかし不気味な行動。痴呆の老婆がいるが時々正気に戻るとありさに言う。「あん [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.54
  • 颯斗とありさの生活はお互いに自分の仕事を始めながらという事で納得する。颯斗の母親が入院中のありさへの失言を謝り父親が家族みんなでやり直そうと提案する。ありさは料理に自信が無いが努力する気持ちはあり、颯斗は期待しないで見守る事に決めている。ありさは自分の家を処分して颯斗の家に同居する覚悟をする。朝目覚めると隣にいる颯斗の寝顔を見てありさは人差し指でそっと撫でてみる。颯斗の鼻筋はとおり形が良いなとあり [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.53
  • 颯斗はありさの事を考えて別居を提案したが、ありさの身体を心配している。ありさの家の前に車を止めて彼女の帰りを待つ間に考えていた。まだ若い彼女を一人にしておくことは結局、離れる事を前提になってしまうのではないのか。颯斗はこんなにも早く分かれてしまうのは嫌だ、彼女の事をもっと考えるべきだと思う。車を見かけたありさは駆け寄り窓ガラスをたたくと言う。「颯斗さんどうしたの」ありさは京子と会ったことで気持ちが [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.52
  • 桜の花が綺麗な時期を選び半年前に予約をしていた店にいる京子は、ありさと向き合う。桜並木沿いにあるレストランは、両親を連れて一緒に食事をするつもりで予約をする。けれど両親の温泉旅行と日にちが重なり、一人で来るつもりだったけれど・・・。久しぶりにありさから連絡があり、誘ってみると一緒に来ると喜ぶ。フレンチ料理が評判の店は内装が落ち着く配色でまとまり、ありさと向かい合わせて座る。京子がありさと会うのは半 [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.51
  • ありさの身体に異変が起きる、ありさは急に腹痛が起こり苦しむがあいにく誰もいない時である。ナースコールに手が届かない、ありさは我慢しすぎた事でタイミングが悪かった。ありさは苦しんでいる時にナースコールのスイッチをベットの横に、ずらしただけなのだが苦しさで気づけない。いつもならいる時間の颯斗も両親もあいにく居合わせない時に起きる、やっとナースコールボタンを押した時・・・・。べットの下に落ちていたありさ [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.50
  • ありさは流産を恐れてまだ三月目にも満たないのに入院をする。それはありさの事を考えた母親の提案であるが、ありさはつわりが酷く妊婦でありながら体重が減る。唾液さえティシュペーパーでふき取るほどに、点滴で栄養補給をしなければならない。個室に入院するが何もかも颯斗の両親が面倒を見てくれる。ただ気がかりなのは、ありさの体重は減るばかりなので子供の発育が心配される。ありさの病状には妊婦である為、何の手立ても打 [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.49
  • じっと自分の身体を見つめるありさは、不思議な感覚にとらわれる。表面上は何の変化も無いのに身体の中で、起きている事実は喜びと悲しみとが同時にくる。≪三月前のことである≫颯斗の母親に会いに行き言われてしまう、「あなたは颯斗の為に仕事を辞められますか、颯斗はこの店を継ぐためには妻の手助けは欠かせません」「今から仕事を覚えていかなければ、私達親が居なくなってからでは遅いのよ」「健康な身体でなければとてもこ [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.48
  • 颯斗の母親は一人で縫物をしている、レストランで使うテーブルクロスを毎日縫う。店をオープン当時は既製品ですませていたが、時間の余裕がでてきたこの頃に始めた。自分の夫に興味が無いわけではない、むしろ日々感謝の気持ちを持ち接するように気を付ける妻。悲しいかな女性特有の更年期と共に子宮筋腫を切除すると、夫に身体を触れられるのが苦痛になる。優しい夫は何も言わず何でも聞いてくれていた、しかしこの頃何かと理由を [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.47
  • ありさは二時間ほど寝た後に喉の渇きを感じて、キッチンに入り携帯の点滅に気付く。ラインは颯斗からであり二時間前にあったことを知り、慌ててラインに「ごめんなさい」と、送る。颯斗からすぐに電話がかかる。「俺さ今トイレに行くと言ってかけてる、用件だけ言うから聞けよ」中華のコックであり仕事中携帯なんぞ持参していることが分かったら、何が投げつけられるか分からない。何度も間違えたりしたなら、足は蹴られる・どやさ [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.46
  • 颯斗はありさに会いたい気持ちで、心はいっぱいなのである。女性だけではない、男心でも会いたさは一緒であり恋しさはつのる。だが、ありさになかなか電話するタイミングが分からない。ラインしても返事が返るのが遅く、颯斗は他にもいるのか付き合うやつが・・・・。少しジェラシィ気味でいる自分が不思議に思えて、「俺、男らしくないな」と思い直す。ありさにラインで本当はいろいろな事を言いたかった、聞きたかった・・・。し [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.45
  • ありさはイチゴのチューハイを飲み、息苦しさで思わず胸を押さえる。それは急に起きた初めての苦しさで自分でも分からない、ありさはお酒は飲めない。しかし、自分の悩みから抜け出したくなり、チューハイなら「大丈夫だろう」と買い置きしていた。最初は冷たくてのど越し良いと思った瞬間にである、「うっぅ・・」いきなり襲う息苦しさ。心臓が締め付けられるようで「このまま死んじゃうのかしら・・・」ありさの額には脂汗がにじ [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.44
  • さいたま市の日本一の桜回廊桜トンネルは田んぼの中にある、20,2KMの長さがあり。大宮駅から歩いて20分の場所にある、桜の名所としては穴場である。まだ、人々はまばらであり今日の暖かさで桜は満開になる。「今週の土曜日あたりは天気が崩れるそうだから、今日来て良かったわね」ありさは足首を捻挫しているためまだ歩けない、車いすを借りて来ている。車いすを後ろから押している人は、ありさが階段を踏みはずしすべって転んだ時 [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.43
  • 春風が木々を揺らすほど強い、病院の中で忙しく働いている時には気にも留めずに日々過ぎる。早番勤務が久し振りに終わり、ゆっくりと歩きながら花壇の黄色い水仙の花を見る。密集して咲く芝桜はピンク色が、可愛いくて綺麗だなと思いながら歩く。しかし、すぐに今日の出来事を思い起こしてしまうのには訳がある。病院内の健康診断でありさ自身に、陰のあるレントゲン写真を医師から見せられた。「今度MRIを受けてください」ありさ [続きを読む]
  • 刹那愛 N0.42
  • ふた月前に京子は道頓堀を一人歩いていると、一人のお腹が大きな女性に道を尋ねる。観劇に来たついでに食事をしようと道に迷ってしまったからであるが、彼女の顔はまだあどけない。「あとどのくらいで予定日なの」京子は聞いた。「一月後です」と彼女は答える。彼女の横顔を盗み見ると、どう見ても二十歳前にしか見えない。少し冷え込む夜の道頓堀で、彼女は寒そうに両頬に手を当てるからつい見てしまう。薄手のセーターの袖口のほ [続きを読む]