まばたき さん プロフィール

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まばたきさん: マバタキ
ハンドル名まばたき さん
ブログタイトルマバタキ
ブログURLhttp://mabataki.org/
サイト紹介文「君に捧げる涙」という短編小説を書きながら 一日々を頑張ってます
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供149回 / 110日(平均9.5回/週) - 参加 2016/12/11 11:33

まばたき さんのブログ記事

  • 刹那愛
  • 帰宅して真っ先にありさは風呂場に行き、着ているものをすべて脱ぎ洗濯機に入れる。おもむろにハサミで前髪を切り始める、ジグザグ右側が長い切る。左右アンバランスであり揃えるうちに前髪の長さは額がでる。次に束ねた髪を結んだところでバッサリ切ると、見事に落ち武者になる。明日は代休美容院で直すしかない髪、ショートにするのは久しぶりである。ありさには傷つくと必ず自分を傷つけてしまう癖がある、リストカットはナース [続きを読む]
  • 刹那愛
  • 彼の会社のパーキングは二階建てであり二階が事務所、一階がガレージである。明け方四時頃まで話し込む二人である、結婚してる素振りは無い。ましてや結婚指輪などはしていない、遊び人とは思わないが・・・遊び人かも。落ち着きを漂わせる独特な個性は当然、好きか嫌いに分かれるでしょう。一級建築士の魅力につい引き込まれてしまうありさは23歳純真です。ついつい話し込む話題は当然頭に入る訳がない、睡魔が襲うが仕事です。鈴 [続きを読む]
  • 刹那愛
  • ありさには3歳年下の気になる調理師の青年がいる、某ホテルのコックである。踊る事が好きなありさは、看護師の遊び慣れている先輩と週一で通う店がある。男に声をかけられてもなびかず、ただひたすら踊り狂うのはストレス発散する為である。踊ることが好きなだけで上手とはお世辞にも言えない程度である。ありさが「アラッ・・・・」と思い視線が釘付けになる人物は、足が長い瞳はくるっとまん丸。「可愛い・・・キュンキュン」初 [続きを読む]
  • 刹那愛
  • 世の中で怖い話は数々あれど、現に怖いのは人をねたむ嫉妬が怖い。いじめもその一つであり現にTVのニュースを聞いて「あらぁ怖い世の中だわねぇ」と近所のおばさんが井戸端会議なるものをして「いい人ぶるばばぁ」が怖い。何食わぬ顔で意地悪している自分を棚に上げて、事件になっているニュースに意見する。ありさが勤める婦長は病院では厳しく看護師の見本のような人物である。患者にも優しい天使のおばさんであるが、一度ナース [続きを読む]
  • 刹那愛
  • 飲めなかったお酒を少しづつ飲めるようになると、外でも飲みたくなるありさ。洒落た店構えの扉に吸い込まれるように、重装な扉をこわごわ押してみる。カウンターから「いらっしゃいませ」と明るくバーテンダーが声をかける。昼間だと言うのに営業しているんだと、開く扉に驚きながらも中に進むとありさは一目で恋に落ちる。勿論、目の端に止めているだけである、相手はどこか水商売だとすぐわかる風情の女性連れである。「ここでい [続きを読む]
  • 刹那愛
  • 今までのお話はありさの序章にすぎません。ありさは看護学生になり三年後の二月に国家試験を受け看護師となります。そしてまた・・・・新たなる小さい問題が相次いで起こるのですが・・・・・・・・・・。ジェリアはモデルで活躍し現在海外遠征中です。ありさの様子を伺う事すら忘れています。勘違いしないでくださいね・・・・。・・・・・・・ありさは可愛い小悪魔なだけですから。・・・・おぞましく見える・・・時もある「覚悟 [続きを読む]
  • 刹那愛
  • この世の中にあり得ないことは人々のごく身近なところで起きる。何気なさ過ぎて普通の人は見逃す、もしくは「まさか」と打ち消し自分の記憶から消し去る。デジャブとはある光景を見て前にも見たことがあると錯覚したと思い込む現象を言う。例えば、実際に起こった一瞬の出来事がすでにどこかで体験した事の様に感じること。「あるでしょう」と言われると「かも知れない」と思う方は、世界中に多くいられる。だが、こだわる人は少な [続きを読む]
  • 刹那愛
  • 麗奈が犯人として処理されたが、どうしてなのかという内情までは判明されないままである。とにかく犯人を突き止めれば、警視庁としてはそれ以上突き詰めている時間は無い。民事までの介入をする必要が無いのである、事件に対しての不服を言える犯人はこの世の人では無い。事件の唯一鍵を握るありさは派遣の仕事を辞めて、看護師の資格を取るために看護学校へと通う。事件について警察に何度も足を運びありさの居所を探す人物をただ [続きを読む]
  • 刹那愛
  • ありさが目覚めると見知らぬ女性が顔を覗き込んでいたので目が合う。目が合うとニッコリ笑顔で女性はありさに尋ねる。「気分はどうかしら、私は警視庁に勤務する刑事で鈴木杏です」と女性刑事は言う。まだ頭に痛みがズキッと重く感じる、起きようとするが起きる事が出来ないありさ。「今来たばかりでこんなに早く意識が戻られるとは思わなかった、安心だ若いだけある」と、刑事が言う。「わたし・・・・」ありさは言おうとするが、 [続きを読む]
  • 刹那愛
  • 衣川洋介は一抹の疑問がある。しかし、疑問をうち消すたびに湧き上がる疑問は、暗雲が立ち込めるようにじわじわくる。通勤電車の中携帯のニュース番組をイヤホンで聞きながら、「まさか」「いや違う」を繰り返す。快速急行は通勤ラッシュ時間ともなるとすし詰め状態で、自分の体制を耐えるのに精一杯である。「人を疑う理由はある」しかし簡単にある訳ないと、洋介は胸の内で自分の思いを打ち消す。連立する高層ビルにある小さく見 [続きを読む]
  • 刹那愛
  • 「はぁーあぁ・・・なんだってー」とは京子の父親の驚く声。「てへんだぁーおーい京子ぉーオイ京子ォー」午前7時のニュースを見ていた京子の父親。まだ寝ぼけ眼の京子はパジャマのまま瞼をこすりながら、TVを指さす父親に言う。「お父ちゃん人に向かって指さすなんて、全く今どき幼稚園児もしないわよぉ」と京子は言う。「何落ち着いてやんでぃ・・・ほらTV見ろ‥見てみろ」父親の興奮はヒートアップするばかり。「なによぉーお・ [続きを読む]
  • 刹那愛
  • 「こんなはずじゃない・・・」「こんなはずじゃないのよぉー」手当たり次第に手に触れるものをつかんでは投げる、髪をかきむしり髪を引き抜く。千代は慌てて麗奈に駆け寄り言い聞かせる。「息・・・・深呼吸して頂戴…・麗奈さん」職場でありさが見かける麗奈ではない、苦しみもがく麗奈は何度となく表情が変わる。二重性格という病気は突如として表れ始め、それはリストカットから退院して半年過ぎての事。誰かを襲い掛かると言う [続きを読む]
  • 刹那愛
  • リストカットを辞められず二年間入院していたのは、鈴木麗奈22歳某企業の社長令嬢である。幼いころから幼児番組や雑誌の子役モデルをしているが、母親が派手な事が好きであり目立ちたがり。麗奈本人は別に嫌いでは無いのでただやっている。裕福な家庭環境はおのずと周りに人が寄り付き、幼いころから両親が海外旅行に連れ歩く為人見知りをしない。本人が一番好きなことが料理であるけれど外食が多い家庭である、母親は料理をしない [続きを読む]
  • 刹那愛
  • ありさの決心が揺らいだ訳では無い。徹にも徹の妻にも何の感情も初めから持ってはいないからである。言わば一つのデモストレーション、ありさの企てている序曲に過ぎなかった。心が凍り付いたように寒々としているありさには、ネクタイで他人の首とはどの様になるのか、私の力はどのくらいなのかと、ただ試しただけなので本気の力ではなかった。素手では力がでないと分かるとホームセンターで、キッチン用のゴムの手袋を購入する。 [続きを読む]
  • 刹那愛
  • 徹は妻のラインを見て心ここにあらずである。目の前に見えるものすべてがぼやけ書類の文字すら頭には入らず、退社時刻にはまだ数時間ある。外回り営業という理由で退社出来る立場であるが、腰が抜けて力が入らず自分の気持ちを切り替える。ありさが自宅に来るなり、妻の前で裸身になり部屋中の物を投げ出し泣きわめいていると言う。唖然とした妻はどうすることもできずにただ呆然とし、ありさが落ち着くのを待つ。暴れるだけ暴れた [続きを読む]
  • 刹那愛
  • 衣川は仕事で取引先から戻る途中でまだ昼食をとっていない、仕事が順調に進んで落ち着いたのだろう。腹の虫がなりだし空腹感をおさえる為に、商店街の中にあるカレー専門店に入り椅子に掛ける。取引先との話は成功したのであるが、緊張する性格がいつも一人になると後から出る。相手には気づかれないようにする為、こればかりは本人以外には分からない緊張感である。ランチタイムが終わり客がまばらで、衣川は気持ちが「初めて入っ [続きを読む]
  • 刹那愛
  • ありさは自分の腕にカッターナイフで傷をつける。最初は刃先を皮膚にあてていたが、最初に一本の筋をつけると少し赤く筋が浮かぶ。何処にもぶつけようのない感情は、自分の身体を傷つける事で気持ちを表す癖がある。どうしようもない憎しみが湧いてくると、誰にも話せない代わりに自分を痛める。痛みは、はけ口のない憎悪をどうすることもできずに身体を傷つけることで抑える。肌の白さはにじむ鮮血で痛々しいが、漠然とした不安感 [続きを読む]
  • 刹那愛
  • 「しゃちょぉーネタでーす」と寿司ネタの切り身のパックを寿司ケースの上に置く京子は忙しい。本来はれっきとした会社員であるが、彼氏もいない何か物足りなくて始めたアルバイトである。実は自宅の隣にある鮨屋の叔父に人手不足で、日曜と祭日だけ頼まれて始めたのである。両親は少しの間ならと逆に応援するが、実はそれには訳があり京子は知らない。親の目から見てそこそこ器量よしの娘京子は、29歳にもなり彼氏がいない。そろそ [続きを読む]
  • 刹那愛
  • 京子は両親近所の芝居好き父親の芝居仲間を連れ立ち、茨城の岩瀬までバスツアーする。東京からでも高速なら訳なくついてしまう場所であると思う京子。岩瀬城というくらいだから山の上とは想像していたが、小高い山であり入り口が少し狭い山道である。館内はあの関東大震災でもびくともせず、悠然と建っているというから作りは立派である。劇場内も広くて見やすく畳敷き、座椅子は係りのおばさんに頼むと無料で貸し出しする。お茶の [続きを読む]
  • 刹那愛
  • 初代大吉座長は二代目を決めてからは、舞台の口上挨拶で弟恵太を紹介する。観劇している客はこの挨拶を、素直に聞いてはいるが兄ではない不思議な違和感を持つ。縦社会を重んじる旅役者の劇団一つ一つには、それぞれにある劇団をまとめる長(ちょう)が付く方。一言でいうなら一般の会社と同じで、自分よりも上の方に逆らうことはタブーである。白いものを黒いと言われたなら、「はい、わかりました」これ以外を言ってはいけない。 [続きを読む]
  • 刹那愛
  • 「ちょっと待ってぇ」衣川が歩く後ろから声をかけたのは、お局様の京子である。「会議で衣川さんのプロジェクトチームが評判良かったわぁ、いよいよ決まりそうね」「寝ずに考えましたからねぇ」と衣川は少し小走りについて歩くお局さまに、歩調を合わせて答える。二人ともランチタイムで目的場所が同じなのである。「でも、衣川さん珍しいわね、いつも社食でしょう・・・もしかして待ち合わせなのぉ」「会議が15分伸びたのは仕方な [続きを読む]
  • 刹那愛
  • 姫は京子に【劇団春駒二代目美波大吉物語】を語り始める。姫は懐かしそうに一度遠くを見るがいつしか役者顔で、静かに一つ一つ思い出すように。「俺グラタンでいいです」と食べたいものを言う恵太少年はあどけなさが残る童顔。15歳の少年は着ているTシャツの裾をいきなり捲し上げたかと思うと、いきなり太い注射針をだす。注射針を横腹に刺し終えると何事も無い顔で、裾を直しながら笑顔をむける。「・・・それって、」口ごもるフ [続きを読む]
  • 刹那愛
  • ありさがデスクの引き出しを開けると、気味の悪いメモ書きが入っている。(きもいきもいきもい きもいきもいきもいきもいきもいきもいきもいきもい)ただ単にきもいと10回以上も書いて送る相手を呆れると同時に知性を疑う。他人を簡単に誹謗中傷する人間が、ありさは怒る気力さえ勿体なく思う。(さとうやすえ)フルネームをひらがなで書いてある。程度の低い人間とは頭の良い悪いではなく、根性の腐った性格で哀れ。きもいと10回 [続きを読む]
  • 刹那愛
  • 衣川洋介25歳は、横浜に両親と妹、祖父母と共に暮らす。温厚である母親に顔立ちと性格が似て、厳格な父親の気質とは正反対。初めての孫の為、祖父母が溺愛し甘えん坊で気弱い性格である。しかし、教育熱心な母親が習い事をベビースクールから色々連れまわす。楽器ならバイオリン、ピアノ、エレキギターまでこなせる。水泳は得意である、けれどウィンタースポーツは苦手である。学生時代友人に誘われて何度か挑戦し、出来ない訳では [続きを読む]
  • 刹那愛
  • 「お父ちゃん、やっぱり坂東玉三郎様は素敵だったねぇ」お局様の京子は父親にお茶を差し出しながら言う。「当たり前だぁな、人間国宝の歌舞伎界の女形様だぁ」父親は笑いながら言う。娘を見ながら「やっぱり歌舞伎に替えて良かったぜぇ」としみじみ思う。京子の父親は観劇が大好きで、初めは大衆演劇に京子が幼い時から連れている。しかし、京子が中学生になると突然言い出し困り果てた事態が起きる。「お父ちゃん、私役者になりた [続きを読む]