神谷らむね さん プロフィール

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神谷らむねさん: 神谷らむねの掌編小説
ハンドル名神谷らむね さん
ブログタイトル神谷らむねの掌編小説
ブログURLhttp://s.ameblo.jp/sik1108/
サイト紹介文オリジナルの掌編小説を書いていきます
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供39回 / 71日(平均3.8回/週) - 参加 2016/12/14 07:04

神谷らむね さんのブログ記事

  • 忘却
  • 忘却岩井は影が薄い。影が薄いというよりいるところにそこにいないような、気がしさえする。いつもぽつんと一人で本を読んでいる。「幽霊みたいだよね、岩井さんって」友達が岩井に聞こえるくらい大きめな声でわたしに言った。「そうだね」わたしは普通くらいの声で言った。岩井に聞こえたかはわからない。岩井が学校に来なくなった。いなくなったのかもしれない。先生も誰も話をしない。死んだのかもしれない。倉瀬と川原がしゃ [続きを読む]
  • 迷宮
  • 迷宮「愛してるわ」「愛してるよ」彼女は勘違いしている。彼の言葉は偽りだ。彼は彼女を愛していない。騙している。「僕のために死んでくれないかい」「いいわ。わたし死ぬわ」彼の手が彼女の首にかかる。彼女は死ぬまで気づかないまま。一人きり迷宮の中に消えていった。 [続きを読む]
  • 恋愛
  • 恋愛「そ、そんな、無責任です!久世さん」 「わたしには彼氏がいるの、ごめんね」檸檬は腕に掴まりついてくる橘を振り切りより速く歩き始めた。「このメス豚!」という叫びが夜の菫橋付近に響いた。これには檸檬も恥ずかしさを覚えた。檸檬は橘と浮気していたのだ。帰ってくると檸檬に同棲している彼氏の優也がキスをせがんだ。その後ソファーで二人は話した。「今日ニュースで警察がさ……」檸檬はビクッとした。「警察っ [続きを読む]
  • シナリオ
  • シナリオ転んだ。痛い。けど泣くほどじゃない。「うわーん」「大丈夫っ?怪我したのね?」走ってきて僕の膝を見る先生。僕は小学生の時も、ほぼ生まれた時からずっとそうやって生きてきた。親友、と呼び合っていた友達が転校する時も、僕は全然悲しくなかったのに、「さみしいよ。君がいなくなってから僕はどうすればいい?」と彼に言い、泣いた。済んだ小中の卒業式の日も、泣いている人の多い中、僕も悲しくないのに泣いた。喜 [続きを読む]
  • おでんと酒
  • おでんと酒「こいつは、あの、ツルッツルッしたロボットと、人間を、一緒だっていいやがるんだ」「ばっばか、ばらすなよ」「ええー?なんだって?そりゃ、ほんとかい?」「あの、ツルッツルッしたロボットと、人間が、おんなじだっていいやがるんだ」「ばかやろー!ばらすな!」まるでのっぺらぼうのようにツルッツルッした、舌を出した阿久津さんが、おでんの汁を舐めた。「ああ阿久津さあんじゃないんだから、 」「ああ阿久津さ [続きを読む]
  • 時代
  • 時代「君はばかだよ……こんな時代に人間がロボットだって言うのは早すぎるよ……もっとアンドロイドが普及した時にそれを叫びたまえよ」「今だって相当人間に近いアンドロイドはいるんだ。人間には危機感がないのかな」「君は以前、アンドロイドが普及したら人間にはアンドロイドと人の区別がつかなくなると言ったが……それは本当だろうか?」「わからない……君、アンドロイドなんじゃないか?」「なんだいどういうことだい」 [続きを読む]
  • 人間
  • 人間「君はどうしてそんなに人間がロボットだって言いたがるんだ?」「人間の人工知能研究、ロボット研究、アンドロイド研究にはエムッ気がある。彼らの自己を対象に含まないならエスッ気がある。彼らは研究といいながら、人類の破滅を望んでいるからだ。それは人間がロボットだってことに人間が気づいてしまう事態なんだ」「人間はロボットじゃないよ」「なんだって?」「だって僕は物を食べたこともないし、寝たこともないし、 [続きを読む]
  • Berry and android
  • Berry and android"I tell a feeling of Fujishiro from tarot"I said とべりいは."I understand, a person is romantic and is enough"A rose of one of とべりいの android said."What wants to say""No, as for nothing"I chuckled with のばらは hand over a mouth."Do not laugh""I'm sorry"In addition, I laugh."I appeared, am a lover""It is a lover""I am that this can become Fujishiro and a lover yes""It was all [続きを読む]
  • べりいとアンドロイド
  • べりいとアンドロイド「タロットで藤城君の気持ちを占う」とべりいは言った。「さようでございますか。人というのはロマンチックでいいですね」とべりいのアンドロイドののばらが言った。「なにがいいたい?」「いいえなにも」のばらは手を口にあててクスクス笑った。「笑うな」「すみません」なお笑っている。「出たぞ、恋人だ」「恋人ですね」「うん。これは藤城君と恋人になれるということだ」「それはよろしゅうございました [続きを読む]
  • 彼氏
  • 彼氏小説が思い浮かばない。いくら考えても思い浮かばない。警察の話はどうかと思ったが、警察をよく知らないので書けない。彼氏がなぜかお金をせっせと溜めている。そのおかげで、彼氏がバイトばかりで私はなかなか会えなくてさみしい思いをする羽目になった。彼氏とは違う大学なので大学でも会えない。一番辛いのは営みがないことだ。私は生まれつき淫蕩なので、生理的に辛い。それに私は彼氏との会話を小説にするのが趣味だっ [続きを読む]
  • 群青
  • 群青さよならを言わずにただ別れていく人たちこんな言葉が頭の中に浮かんだ。もう一年くらい学校に行ってない。めんどうだし、人と人との交流が少なくてなんか怖いからだと思う。通信制なのだがレポート(通信の宿題のことをこの学校ではそういう)も単位はもう落ちているが、やらなかった。来ているのは私と同じ二十歳くらいかそれ以上がほとんどだった。仕事をしている人も多い。私は人間をロボットと同じだと思っているが、いい [続きを読む]
  • 群青
  • 群青さよならを言わずにただ別れていく人たちこんな言葉が頭の中に浮かんだ。もう一年くらい学校に行ってない。めんどうだし、人と人との交流が少なくてなんか怖いからだと思う。通信制なのだがレポート(通信の宿題のことをこの学校ではそういう)も単位はもう落ちているが、やらなかった。来ているのは私と同じ二十歳くらいかそれ以上がほとんどだった。仕事をしている人も多い。私は人間をロボットと同じだと思っているが、いい [続きを読む]
  • 夢こんな夢を見た。私は同級生の爽のことが好きだ。爽は最近高校で緑色の服ばかり着る。私服の学校なのだ。爽は最近様子がおかしい。そわそわしたり、私と目を合わせてくれなかったり。数日後、爽にこう言われた。「水花のことが好きなんだ」私は夢の通り爽のことが好きだ。最近爽は緑色の服ばかり着る。「爽その服……」「……どうした水花?」 [続きを読む]
  • 落花流水
  • 落花流水落花流水は女子高生である。アンドロイドと人間は同じではないかという懸念が最近ある。科学部という大概スマートフォンをいじっているか話をしているかの部活に入っている。「アンドロイドと人間って同じだと思うんだけど」流水は桜梅桃李に言った。「急にどうした」「最近思うんだよね」「でもそれを言うとさ、人間には感情、思考がないってことにならないかな」「なるね」「流水そんなこと思ってるの」「うん」「流水 [続きを読む]
  • まじょの卒業式
  • まじょの卒業式まじょのラミは、もうすぐ中学生になるまじょの卒業式のつきそいをしていました。ユーミという子です。その子には、学校でおせわになったからです。ラミは先生から卒業生へのお言葉をしっかり聞いています。卒業生は、みんなきれいなまじょの卒業服を着ておすましして来ます。ラミは5年生です。来年はラミも卒業服を買ってもらいます。 [続きを読む]
  • ALONE
  • ALONE僕は自分が好きだ。自分のことしか愛せない。僕は科学部に入っている。やっていることは話をするか、スマートフォンをいじるかだけだ。そこの黒州れいという女子と割と仲がいい。いつも、「アンドロイドと人間は同じか」について語っている。僕は同じではないと思う。人間には意識があるがアンドロイドには意識がない。まあ、稀薄な感情で動いている人も多いのだから、人間とアンドロイドにそう大差はない気もするが。つまり [続きを読む]
  • 嫉妬
  • 嫉妬私は社長令嬢だ。友達もたくさんいる。でも一つだけ気に入らないことがあった。学校で私の好きな佐伯君と倉橋良子という女子が仲良くしていることだ。私は「死ね」と書いた紙を倉橋の靴箱の靴の上に入れておいた。倉橋が下校する時に靴を出そうとしてその紙を見るのを、私は靴棚の影から見ていた。倉橋は青くなって、その紙をくしゃっとして鞄に入れて走り去っていった。くしゃっとされたことに私は怒りを覚えた。私は友達で [続きを読む]
  • 怒り
  • 怒り「バーカ。お前はほんとにバカだな」「なんだとっ。こいつめ」「ちょっとおよしなさいよあんた。アンドロイドに怒るなんてそれこそばかげてるわ」 [続きを読む]
  • 起訴
  • 起訴「なぜ無差別に人を殺した。言ってごらん」と府道刑事は一人殺した私に言った。「アンドロイドと他人の区別がつかないからです。私は他人が嫌いです」「君はどうやら感情的になりすぎているようだ」と刑事は言った。「こんなことを刑事が言うのはよくないが、精神鑑定で不起訴にされるかもしれんぞ」私は精神鑑定も受け、佐伯という弁護士の弁護もあったが、裁判で起訴された。佐伯は裁判でこう言った。「被告人の部屋から押 [続きを読む]
  • 論争
  • 論争戦争のあった時、人は、無人戦車のように、冷たい心で、戦ったのではないだろうか。ある時、人間はロボットのように機械的になる。それは事実だと思う。私の勤めているアンドロイドの研究所では、いつもこう言っていた人がいる。「人間とアンドロイドに違いはないよ」私はそうは思わなかった。でも違うとも思わない。人間は、半分ロボットで、半分人間なのだ。いつも、「人間とアンドロイドに違いはない」と言う、佐伯先輩に [続きを読む]
  • ブルー
  • ブルーアンドロイドみたいに、無感情に、生きることを規則正しくしていけたら、どんなに楽なんだろうと思っていた。その頃、寝すぎていた。真夜中の十二時に寝て午後四時に起きた。そりゃ、寝すぎだ。統合失調症が関係していたかもしれない。母に、「仕事をしなさい」と言われ、移行支援に行くことにした。好きな人ができた。が、「君はカーストが僕より大分下だから付き合えない。僕はカーストが僕と同じかそれ以上じゃないと付 [続きを読む]
  • 不起訴
  • 不起訴「なぜ無差別に人を殺した。言ってごらん」と府道刑事は三人殺した私に言った。「アンドロイドと他人の区別がつかないからです。私は他人が嫌いです」「君はどうやら感情的になりすぎているようだ」と刑事は言った。「こんなことを刑事が言うのはよくないが、精神鑑定で不起訴にされるかもしれんぞ」私は佐伯という弁護士の弁護もあって、刑事の言った通り、裁判で不起訴になった。佐伯は裁判でこう言った。「被告人の部屋 [続きを読む]
  • 嘘「なにがこないに辛いんかなあ」かざりは自分の家の自分の部屋で呟いた。「早よ人工知能発達してや。アンドロイド普及してえな」爽二いまどうしとるんかな、とかざりは思った。爽二とはかざりが所属している美術部の部員でクラスメイトで幼馴染だ。次の日の月曜日学校だった。「爽二、土日どうしとった?」と休み時間かざりは爽二に話しかけた。「塾とか多田達と遊んだり……かざりは?」「うちはずっと人工知能とアンドロイド [続きを読む]
  • 恋人
  • 恋人僕には恋人がいたが、二年前に車に轢かれる事故で亡くなった。彼女が歩いているところに、信号無視した車が突っ込んできたのだ。僕は車を運転した奴をずっと憎んでいた。しかし僕は憎しみと悲しみを振り切ってしたいことがあった。人工知能によって彼女を生き返らせることだった。僕は人工知能で有名な研究所を訪ねることにした。研究所に来てベルを鳴らした。そうしたら、中から白衣を着た女の人が出てきた。「なにか御用で [続きを読む]