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2016/12/18

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  • 帰国しました。そして、アフリカ最終釣行の顛末。

    昨日、二年間のモロッコ駐在より帰国致しました。今回の駐在中、北アフリカの自然生息範囲南限のブラウントラウトを釣るために試行錯誤を繰り返し何度もモロッコ山中の田舎を探検致しましたが、最後の方は北部モロッコのAkchourを流れるTalambote川に狙いを絞り日帰り釣行を行ってきました。その集大成として、4月6日(土)最後の釣行に出かけましたが、生憎その前の週末にモロッコを襲った激しい嵐と雨の影響が残り、大幅増水。上のダムの写真は4月6日のものですが、3月23日撮影の下のダムの写真と比べると水の量が明らかに多いのがお分かりになると思います。このような状況下、何時もの場所に行くとそこは木々に流されたゴミが目の高さまで引っかかっており、増水の激しさを物語っておりました。水中には魚の姿は全く見えず、絶望感しかない...帰国しました。そして、アフリカ最終釣行の顛末。

  • Talambote川釣行(2024年3月23日)

    3月23日の土曜日、今シーズン初のモロッコはTalambote(タランボート)川釣行へ行ってきました。朝07:00発のモロッコ版新幹線AlBoraqに乗るためカサブランカの始発駅CasaVoyageursへ向かいます。実は3月12日(火)よりモロッコはラマダン月に入りました。そのため日中は皆飲食・喫煙が禁止されますが、日が沈むと日中の我慢を倍返しする勢いで家族・友人と楽しいお食事会が始まります。それが夜中中続くので、完全に昼夜逆転の生活。日中は仕事を含め何事も捗りません。それで、朝タクシーを捕まえようとしても中々捕まらず焦りましたが、何とか相乗りでゲット。先客を下ろすため、一旦カサブランカ漁港に立ち寄り、そこから駅に無かったので通常より時間はかかりましたが出発までの時間内で駅に到着。通常月ならばAlBor...Talambote川釣行(2024年3月23日)

  • 2024年初釣り(1月4日箱根早川)

    年末年始に一時帰国した機会を利用し、1月4日箱根早川に行って参りました。自宅から電車で二時間程度で鱒のいる川に行けるとはなんと幸せなことでしょうか。1月4日の仕事始めの日、仕事や学校に向かう人達と別の方向に早朝電車に乗り向かい風祭駅に07:05到着。そこから歩いてローソンで釣魚券を購入、早川に向かいました。持参したのはPezonetMichelのSawyerNymph8'10''。東京の自宅に残した竿の中で適当な長さがあり、通勤電車に乗っても余り長すぎないものという観点で選んだもの。その竿にSt.George3''を合わせました。冬の早朝の寒さの中、日の差し込まない川に入ります。1月4日だというのにやはり人気の釣り場には人が多く、入る場所を探すと以前も入った堰堤が空いていたのでそこに入りました。ウェットフ...2024年初釣り(1月4日箱根早川)

  • Thoughts on the LRH Dry-Wet fly rod

    Uponthelatestcommenttothearticle"HardyL.R.H.DryWet9'3"(E90785,1953年製)dated23.Aug.2014"Iwouldliketoexpressmythoughtsonthisrodasfollows.1.Lightness:AmongHardyPalakonarods,thismodelisoneofthelightestsplitcanerods,foritisconstructedbydouble-builtmethod;combininghardandsteelycaneonthesurfaceoftherodwithlightpineinthecoreoftherod.Accordingtothe"Angler'sGuide",i...ThoughtsontheLRHDry-Wetflyrod

  • 禁漁期間中のEtrachseeでの釣り最終日(2023年10月1日)

    禁漁中にもかかわらず釣りを許してくれたLandhausEtrachseeの女将さんの好意に甘えた釣行も10月1日(日)の午前中で最後。昼からはウィーン空港までの3時間の車での旅に出発しなければなりません。08:00からの朝食を手早く済ませ、部屋を片付け荷物をレンタカーに積み込み、宿の母屋で宿代・釣り代を全て支払いましたが、「今日(10月1日」の釣りはタダでいいわよ」とまた好意に甘えることになりました。山の天気は快晴。とても気持ちの良い朝です。北アフリカでは見ることの出来ない緑の森林と透明な湖が心を癒してくれます。1964年製のHardyPalakonaGoldMedal10'は塗料の進化により多少濡れてもウィーン空港からフランクフルト空港経由カサブランカ空港までの旅程で竹にダメージが残ることもあるまいと思...禁漁期間中のEtrachseeでの釣り最終日(2023年10月1日)

  • Soie Ephemera (ソワ・エフェメラ)

    2023年10月7日の記事「Mur川でのグレイリング釣り(2023年9月29日)の最後にGossamerシルクが無くなって代用品を探すのが急務と書いておりますが、その代用品となるAuverasoieのSoieEphemeraを入手致しました。左から、SoieEphemeraのBurntOrange、1950年代以前に遡るであろうGossamerSilkのHotOrange、生産停止直前のGossamerSilkの6ALightOrangeです。Skuesが良く使うHotOrangeのタイイングシルク、そしてオーストリアでの当たり毛鉤のボディに必要な色としてのHotOrangeの代用品を探す中で行き着いたのがフランスはパリで1820年創業されたAuverasoie社の製品。leverasoieは蚕(かいこ)...SoieEphemera(ソワ・エフェメラ)

  • 箱根早川釣行(2023年11月2日)

    昨日、箱根早川へ行ってまいりました。年に一回の健康診断のため一時帰国しておりますが、人気の冬季C&R釣り場のある箱根早川も平日は人が少ないだろうと思い最寄駅を05:32発の小田原行き急行に乗り、小田原乗り換えで風祭駅に07:05到着。そこから5〜6分程歩きローソンに寄り一日券を購入、川には07:30前には到着致しました。さすが人気の釣り場にて、平日を気にしなくても良さそうな年恰好の方々とその方々の車が既に数多く停まっており、これから入れそうな釣り場はかなり限定されておりました。私が持参した釣り道具はHardyPalakonaLRHDryFly8'9''にSt.George3"。この道具で水深の深いところを狙うのは難儀なため、水深が適当で鱒が潜むであろうところとなると選択肢は余りありません。既にルアーの方が...箱根早川釣行(2023年11月2日)

  • Talambote川釣行(2023年10月14日)

    諸般の事情がありモロッコで今シーズン最後の釣行に行ってまいりました。10月は出張があり週末を二日間過ごせるところが14日と15日の週末のみとなってしまい、モロッコの鱒釣りシーズン10月一杯を考えると10月14日に釣りに行かないと今シーズンが終わりになってしまいます。最近疲れているのでこのままシーズンを終わらせようかとも思ったのですが、10月13日思い直して電車の切符を購入し、レンタカーを予約、払い込みをして怠けの虫の退路を断ちました。朝07:00カサブランカ発のTGVAlBoraq号で出発です。目指すのは前回初のアフリカ大陸ネイティブのブラウントラウトを釣り上げたモロッコ北部のTalambote川。ここは日本でも知られた観光地シャウエン(シェフシャウエン)の近くの山の中。上は08:38の位置ですが、カサブ...Talambote川釣行(2023年10月14日)

  • Etrachbachでの釣り(2023年9月30日)

    前回の釣行には小川用のペナペナ竿であるF.E.ThomasSpecial8'3pcsも持参致しました。となると当然湖の上流にある小渓Etrachbachを狙いイワナ釣りとなります。グレイリングを釣った金曜日の翌日土曜日に曇天の中F.E.Thomasでの釣りを楽しむことに致しました。竿に合わせたのは8月時に使ったAFTM3ではなく一番手思いAFTM4のシルクライン。風が吹いても至近距離を正確にキャスト出来るようにとの魂胆です。そしてリールは竿のリールシートにピッタリ嵌るPflugerのMedalist。Hardyの滑らかさには全く敵いませんが、良しとしましょう。曇天ですが、右下に人影が写っているようにトレッキングの客が多く通ります。更にその中の特に家族連れがわざわざ釣りをしているところまで近寄ってきて魚を散...Etrachbachでの釣り(2023年9月30日)

  • アトラクターとイミテーションの違い?

    原色のストリップを使ったマリードウィングを持つ毛鉤はサーモン、シートラウト用の毛鉤に多くありますが、一般にはアトラクターとして認識され分類されているものと思います。上の毛鉤は前回Etrachseeで使ったRamsbottom'sFavouriteですが、水に濡れたウィングは原色の派手さは見られず、マラードの下に水に濡れ黒みがかった赤・黄・青のウィングがチラリと見える様は生命の躍動が生む生き物の体色を表しているように思えます。この写真のRamsbottom'sFavouriteは上と同じものかどうか定かではありませんが、実釣で何匹も魚をかけたもの。乾いた状態ですと如何にもアトラクターという感じで生き物のイミテーションと言われてもピンと来ません。そのRamsbottom'sFavouriteのレシピは:Bod...アトラクターとイミテーションの違い?

  • Mur川でのグレイリング釣り(2023年9月29日)

    9月29日(金)は山を降り、Mur川にてドライフライでのグレイリング釣りを楽しみました。山中で携帯の電波は届かず、インターネットも食堂のある母屋のWifiのみという人里離れた湖の畔の宿LandhausEtrachsee。朝食は新鮮な豚肉のハム、ソーセージ、チーズ、野菜類、果物類がビュッフェで提供されそれに各種のパンで楽しめます。因みにドイツ語でWurst(ヴルスト:ソーセージ)というのは腸詰めを指す言葉で、上でソーセージと書いたものは長いウィンナーの様なものではなく、サラミのように丸く薄切りされたもの。釣りの話には無関係ながらご参考までに。朝食の席から湖を臨みます。天気は良好。朝08:00なので未だ湖のある谷間には余り陽が差しておりません。宿から山道を降りること30分弱、St.Lorenzenにある旅行案...Mur川でのグレイリング釣り(2023年9月29日)

  • 禁漁にもかかわらずの釣り(2023年9月28日)

    イスラム教の祝日はイスラム暦に沿い決められますが、新月を目視することが必要で、天候や砂嵐で観察出来ないと一日ずれてしまいます。当初9月27日(水)と予測されていた今年の「預言者生誕祭」が9月28日(木)となり、モロッコで突然9月28日〜10月1日が4連休になることが判った9月22日(金)、ダメ元でEtrachseeの定宿LandhausEtrachseeに問い合わせを入れました。Etrachseeの禁漁期間が9月21日より始まってしまっているのですが、特別に9月28日から10月1日の間釣りをしても良いか?と問い合わせたのです。「いつもリリースしているからそれならいいわよ」と直ぐに女主人より回答があり、急遽カサブランカとウィーンの間のLufthansa機、Europecarでレンタカーを予約、Etrachs...禁漁にもかかわらずの釣り(2023年9月28日)

  • Payne 206L 9'

    前回の投稿後に気付きましたが、このPayne竿自体については過去投稿したことがなかったので今回改めて少々紹介させて頂きます。Payneは高品質で極めて評価の高い竹竿を世に出してきたメーカーとして知られ、その竿は今日でもマスプロメーカーの製品としては極めて高値で取引されております。特に昨年来の円安やコロナ後の米国のインフレによる高騰で日本人には一段と手が出しにくくなりました。E.F.Payne社の創業者EdwardFletcherPayneは元Leonardの職工で1885年にLeonardに入社、1890年にLeonardを退社後、KosmicRod製造に関わるなどした後、1898年に自身の会社を立ち上げたとあります。その創業者を継いだ息子JamesArthurPayne、JimPayneが父親の逝去後1...Payne206L9'

  • Mur川でのグレイリング釣り(2023年8月21日)

    先月オーストリアはEtrachseeの湖畔に泊まり釣行した際、8月21日1日だけ下界のMur川で釣りをしました。その日は10時頃釣魚券を売っているSt.Lorenzenの旅行案内所に行き日釣り券を購入、10時30分頃に釣り場に到着したのですが、チェストハイウェーダーを着用した先行者が居て川のど真ん中にウェーディングしており、彼が下流へ去って行くのを暫し待つことに致しました。その後午後その釣り人と話をする機会がありましたが、車で40分程度離れたScheiflingから来ているとのことで大型ウェットとストリーマーで大型のブラウントラウトを狙っていたとのことでした。私は通常サイウェーダーでウェーディングは出来るだけ避ける釣りをしておりますので、何時もの岸辺からドライフライでグレイリングを狙いましたが、6月30日...Mur川でのグレイリング釣り(2023年8月21日)

  • Pflueger 1492

    F.E.ThomasSpecial8'3pcsは極めてソフトなアクションのペナペナ竿。これで尺以下の鱒を釣るのはとても楽しいのですが、この竿の欠点はリールフットの厚みが薄いリールでないとしっかりとリールが装着できない事。HardyのSt.GeorgeJr.ではリールフットの端っこが入るだけでちょっと安心して釣りが出来ません。そこでPfluegerのリールの中で小さいものを昨年入手しました。これがそのリール。Pflueger1492です。米語ではフルーガーと呼ばれるのでしょうか、私には良く分かりませんが、ドイツ語ではプリューガー(プは強い破裂音:昔のドイツの補助貨幣Pfennig:プフェニヒを日本語表記ではペニヒとしてました。。。)とカタカナ表記出来るこのリールは多分一般の釣り人に普及した手頃な価格のリール...Pflueger1492

  • Hardy Fibalite Perfection 10'3'' #6 3pcs

    Hardyのグラスファイバー竿で有名所はJET等だと思いますが、グラファイト竿が出てきている時にも製造されていたFibalitePerfectionの中の10'3"の竿を前回ロンドン訪問時入手しました。FredBullerDrifter11'を入手以来、竹竿以外では二本目の竿。JamesLeightonHardy氏著"TheHousetheHardyBrothersbuilt"によれば、FibalitePerfectionは1980年にカタログ入りしておりますが、後述の通り私の竿は1979年製のものです。全部で7'2"から10'6"の長さに至る11タイプがありますが、その内10タイプはPerfection伝統の2ピース竿。唯一の例外が私が入手した10'3"の3ピース竿。上は全体像。グラス竿の口径の大きく太...HardyFibalitePerfection10'3''#63pcs

  • 紫外線下でのハックルの色

    2021年10月24日の投稿で、鱒は哺乳類と異なり紫外線を見ることが出来ること、また、紫外線下でハックルは人間が通常感知するのと違う色をしている可能性につき指摘致しましたが、モロッコに来てから巻いたハックルドライフライが紫外線の下でどんな色合いになるのかちょっと見てみました。左上から、英国はOlly'sHackleのブルーダン(2021年9月26日記事参照)、真ん中上はフランスのcoqdepechecorreziensのgriscendrerouille(ハニー・ダン)(2019年3月16日記事参照)、右上は長野県のハックル(2023年7月22日記事参照)、左下は古い英国のジンジャー、右下はFrankElder氏のラスティー・ダンです(2023年7月22日記事参照)。モロッコの陽光が降り注ぐ拙宅のダイニン...紫外線下でのハックルの色

  • ハックルの色の変化

    ハックルの色の変化ということについては、本ブログにても過去明るい背景と暗い背景でのハックルの見え方の変化を写真を用いて解明する試み何回かして来ました。鶏の先祖のジャングルフォウルのハックルの裏はチョークのような白なのですが、一般に裏が白いハックルの場合は表面の色が鮮やかに出る一方透明感が失われます。一方、表裏の色に差が余りないハックルは透明感が強くなり、そうしたハックルの中には光の当たる角度により色が変化するものもあります。上の写真の毛鉤はFrankElder氏が育てたRustyBlueDunのハックルを一枚巻いだハックルドライフライです。この角度から見ると全体に錆色をしたハックルに見えます。上の写真では全体に錆色であるものの、左側にバーブが計3本程光っているように見えます。写真では再現出来ておりませんが...ハックルの色の変化

  • Dun Spider

    W.C.Stewartは1857年出版の著書ThePracticalAnglerでアップストリームのウェットフライ釣りを推奨し今日に至るまで多大な影響を与えております。そのThePracticalAnglerにて彼はBlackSpider、RedSpider、DunSpiderの三つのスパイダーパターンを何か虫らしいものを表す毛鉤として紹介しております。先日、7月2日(日)は16:30までにウィーン空港に戻らねばならず午前中だけEtrachsee(エトラッハゼー)で釣りをしました。ボートが繋がれている桟橋の付近に大型の魚が集まっていることは分かっておりますので、ボートは使わず、桟橋から湖の水が流れ出すところを目掛けてGoldMedal10'を振ってみました。写真で見えるように風は山から流れ出しの方向に吹い...DunSpider

  • オーストリアMur川釣行(2023年6月30日)

    先月末オーストリアはシュタイヤーマルク州の山中エトラッハゼー(Etrachsee)に行き湖畔の宿に滞在した際、そこから約20数km離れたムーラウ(Murau)を流れるMur(ムーア)川にて釣りをして来ました。怠けの虫が出てEtrachseeだけで釣りはいいかとも思っていたのですが、今回何とタモを忘れてしまい、初日は湖でタモなしの釣りをしたのですが、流石にタモなしてはどうしようもないと思い、翌6月30日、宿での朝食後、Murauの町に行きそこの狩猟・釣り具を扱うお店WaffenGruberにてドイツのDAM社製のタモを購入。その流れで天気も良かったので西に数km離れたSt.Lorenzenの旅行案内所でMur川のStauBodendorf地区の釣り券を購入、釣りをすることになりました。今回ウィーン空港で借り...オーストリアMur川釣行(2023年6月30日)

  • Hardy Fred Buller Graphite Drifter 11' #5

    このブログを始めてから15年近く経っておりますが、今回初めてカーボングラファイト竿について投稿致します。Hardyのカーボンロッド、FredBullerGraphiteDrifter11'#5がそれです。竹竿一筋の私がこの竿に興味を持ったのは、ブログを拝見しているyugawaski様やブログ「悠々気ままな時間」等で日本では極めて稀な竿であり、その調子は極めて独特なもので普通のキャスティングは困難或いは不可能、手首に極めて負荷がかかる。。。にもかかわらず釣趣に溢れた釣りが楽しめて大きな魚も相手に出来る11フィートの長竿という議論がされていたことに発します。それで探してみたところ、英国で発見し、ボンドが今のように対円で高騰を見せる前のタイミングで入手出来、ロンドンからモロッコに持ち帰ったもの。私が入手したこの...HardyFredBullerGraphiteDrifter11'#5

  • 湯川釣行(2023年5月30日)

    アフリカ大陸初の鱒を釣り上げた10日後、奥日光は戦場ヶ原を流れる湯川のほとりに立っておりました。湯川は最寄りの駅から車で一時間弱離れております。そのためモロッコでやっている電車プラスレンタカーでの日帰り釣行を行いました。まずは北千住発06:43発のリバティー華厳で東武日光に向かいます。東武日光には09:30前には到着しましたが、駅隣のレンタカーの営業開始は09:00。それまで駅で一休みです。借りたのはホンダのN-Box。欧州・韓国車のレンタカーを欧州・モロッコでは数多く乗っておりますが、日本の軽自動車は非力でも移動手段としては良く出来ているものだとつくづく思います。今回の道具立ては1992年製のHardyGoldMedal8'三本継にSt.George3'、CortlandSylkDT5F。平日でもあり釣...湯川釣行(2023年5月30日)

  • Talambote川釣行(2023年5月20日)

    昨日、三度目の正直のTalambote川日帰り釣行を敢行致しました。CasaVoyageurs駅07:00出発のTGVで約300km離れたTangerにまず向かいます。これは移動中の位置情報のスクリーンショット。Tangerがスペインの対岸にあることが分かります。時刻は09:01。TGVはその10分後にはTanger駅に到着。前の様にTanger駅の地下駐車場にあるHertzの営業所でレンタカーを借ります。今日はシトロエンの車。因みに欧州車はまず全てマニュアル。韓国車はオートマというのがレンタカーを借りる際の留意点。私は人生の殆どでマニュアル車運転をしてきましたので何の問題もありませんが、モロッコでレンタカーを借りる際は注意が必要です。そして馴染みのAkchourに到着。ここは一大観光地。ゲートでオジサン...Talambote川釣行(2023年5月20日)

  • Oued Chorfa釣行(2023年5月6日)

    5月6日(土)、モロッコは北のOuedChorfaへの釣行を決行致しました。4月30日(日)のTalambote川での敗戦から一週間弱で同じモロッコ北部の観光名所シャウエン(Chefchauen)の近場の山岳地帯にある別の川ですが、地図をチェックした限り川に車でアプローチ出来そうなため選んだもの。但し、主要国道から脇道に逸れることとかなりの山岳地帯であることが不安の種です。上の地図ではモロッコ北端と言って良いTangerから南東に向かい進むと緑色の文字で書いてあるOuedChorfaが見えます。今回目指すのはそこ。Tangerから160kmの距離、時間は3時間30分程度の運転です。早朝のTanger駅。前の週に車を借りたばかりのHertzのレンタカー営業所で今回充てがわれたのはDaciaの車。ダチアはルー...OuedChorfa釣行(2023年5月6日)

  • Talambote川再挑戦(2023年4月30日)

    昨年10月に訪れたTalambote川に昨日再度日帰りで行ってきました。昨年は最上流の駐車場から川を遡り、神の橋を見て折り返し駐車場近くの狭い場所で釣りを試みたのですが、その後地図を見ながらダムの下500mまでの釣り区間を調べてみると最上流の駐車場の一つ下流のキャンプ場駐車場に車を止め、そこから川を遡行出来ることに気づいたためです。それならば昨年の数十メートルしかない狭い場所で釣りをするよりチャンスが多いのではないかと思った次第。実は、4月29日にロンドン出張から夜帰国し自宅に着いたのは21:30過ぎ。翌朝07:00発のタンジェ行きの乗り込むには自宅を06:00には出て流しのタクシーを捕まえなければなりません。若くないオジサンの身には辛い強行軍。ともあれ、運よくタクシーを拾え、CasaVoyageurs駅...Talambote川再挑戦(2023年4月30日)

  • ラマダン明けの釣行

    2023年は3月22日よりイスラム教国はラマダン入り致しました。「断食月」と言われる太陽が出ている間は飲食が禁じられる一ヶ月間。これが大半のイスラム教国では4月20日を最終日に明けましたが、モロッコでは4月20日に天候の関係で月の目視が出来なかったとのことで4月21日がラマダン最終日となりました。4月22日から4月24日が三連休となることから、昨年果たせなかったモロッコでの鱒を釣り上げるため、Ifrane地方に二泊で行くことに致しました。4月21日、ラマダンで時短就業時間であることを利用し、16時30分CasablancaVoyageurs(上の写真)発のFes行き列車に乗り込みます。一等車を予約。往復で396ディルハム、5300円弱。これで片道3時間50分、258.2kmの旅。さすがに4月21日夜はFe...ラマダン明けの釣行

  • 米国竿の意匠を採用したパラコナ

    以前も軽量化に重きを置く米国竿と耐久性と趣味性に重きを置く英国竿の違いや、戦前のDeLuxeを始めとしたパラコナ竿に対する米国竿の影響(飾り巻き等)について述べさせてもらっておりますが、米国竿の影響を受けたパラコナ竿が手元にあることに気付きましたので以下徒然までに。北アフリカの西端、モロッコはカサブランカの寓居にある竿の中から米国竿とパラコナ竿を並べてみます。下からPayneの206L9'、次はLeonardのTournamentRodNo.519'、その上はF.E.ThomasのSpecialRod8'、一番上にあるのがHardyPalakonaMarvel7'6''(1938年製)ここで米国竿の特徴と言っているのは、竿尻のキャップに刻印された六角形の枠に刻み込まれたメーカー名やモデル名のこと。Hard...米国竿の意匠を採用したパラコナ

  • オリジナル材料と代用品の違い

    哺乳類は紫外線を目で感知することは出来ませんが、鱒は鳥類の様に紫外線を目で知覚することが出来ます。つまり人間が見る物の色合いと鱒が見る物の色合いは必ずしも一致する物ではなく、鱒の感じる色を検討するためには紫外線の効果を考慮する必要があるということになります。Greenwell'sGloryのオリジナルのウィング材はBlackbirdのクイル。これは前々回投稿したものですが、Blackbirdが入手出来ないここ数十年は、Starlingのクイルが代用品として使われております。また、サワダはStarlingのクイルをブルー・ブラックに染めた代用品を販売しておりました。そこでBlackbirdとStarlingの色合いに紫外線を当てた場合違いがあるのかどうかを確認することにしました。上の写真はBlackbird...オリジナル材料と代用品の違い

  • Grey Duster

    GreyDusterは日本では話題になることの殆どない毛鉤ではないかと思います。A.CourtneyWilliams氏のADictionaryofTroutFliesの中で氏は、この毛鉤に出会ったのはウェールズの山岳渓流を釣っている時に地元の釣り師から魚を釣るのに唯一必要なパターンであると言われたものであった旨紹介し、一部の例外を除きどの川でも効果的で、且つ、メイフライの時期の前には特に効果的で、大きな鉤に巻けば通常のメイフライパターンよりも良く釣れると著しております。この毛鉤のレシピは:Tyingsilk:Brown.Body:Dubbedwithlightrabbit'sfur,sometimesmixedwithamodicumofblue.Hackle:Badgerhackle,well-mark...GreyDuster

  • オリジナル材料でGreenwell's Gloryを巻く

    Greenwell'sGloryは私がこれまで使ってきた数ある毛鉤の中でも欧州・日本での鱒釣りに際し、数々の実績を上げてきた毛鉤の一つです。一昨年、数十年前から入手が困難になっていたBlackbirdのコンプリートを手に入れたことから、Greenwell'sGloryやIronBlueをオリジナルの材料で巻けるようになったのですが、未だBlackbirdのクイルを使った毛鉤を一本も巻いておりませんでした。暖かいカサブランカの冬の日差しを浴びながら、オリジナルの材料を使いGreenwell'sGloryを巻いてみることに致しました。この毛鉤の発案者は、この毛鉤に名を残すWilliamGreenwell氏なのか、或いは、1854年、氏がTweed川を釣っている際に、鱒が羽虫を盛んに食べているにも関わらず全然手...オリジナル材料でGreenwell'sGloryを巻く

  • スペインの毛鉤(Mosca Ahogata)再見

    2023年の釣りシーズンはここモロッコでは3月より始まります。あと一ヶ月半程度だなと思い、毛鉤をチェックしていたところ、2016年6月にバルセロナで購入したスペインの毛鉤、MoscaAhogataを発見しました。当時、バルセロナ土産で買ったプラスチックのパッケージに入ったまま毛鉤釣り道具箱に入っておりました。MoscaAhogataはまた別の小箱に入っており、それ以外のドライフライとは分けられております。MoscaAhogataの近影です。特徴はハックルが通常の巻き方であれば一巻き程度に薄く撒かれていること、また、ハックルはパルド鶏等の硬めのものを使っていることでしょうか。このハックルは一旦切り取ったバーブを鉤の上に乗せ、シルクで360度ハックルが広がる様に巻き留めたもの。この毛鉤は浮きを使ったスピニング...スペインの毛鉤(MoscaAhogata)再見

  • Hardy The "Traveller's Combined" Fly and Spinning Rod

    日本から遠く離れた北アフリカの西の外れモロッコに錦織則政氏が書かれた「TheHistoryofLureFishing」が届きました。私はフライフィッシング一筋でもう40年以上過ごしておりますため、ルアーのことはさっぱり分からないのですが、私のコレクションの中にはルアー釣りに関係する竿もあります。上がHardyのTheTraveller'sCombinedRod(8'10''或いは6`10'')、下がFarlow'sのLeVoygeurRod(8'10''或いは6'10'')です。Farlow'sのLeVoygeurは2020年9月の佐渡外海府での釣行に使い当時の記事で触れておりますが、HardyのTheTraveller'sCombinedRodは今回が初のお披露目。両方の竿とも、10"のハンドルと5pc...HardyThe"Traveller'sCombined"FlyandSpinningRod

  • Dr. Laffertyの手紙

    年の瀬も迫ったクリスマスの今日、イスラム教のモロッコでは特段普通の週末と変わらない日曜日、英国の古いハックルとその他の品々をちょっと整理でもするかと開けてみました。この写真の様に小箱に入れられたハックルやフェザーはプラスチック袋に入れてあり、他に昔のガットやナイロン糸、封筒に入ったハックルやファーなんかもあります。その幾つかある封筒の一つの中身をチェックしたら冒頭の手紙が入っておりました。達筆かつ学校で習う筆記体とは多少異なる字体もあり苦労致しますが、私なりに解読したところを、内容も余り隠匿が必要なものとは思えませんので以下致しますと:BradwellviaSheffield7.3.45DearMr.WhitelockVerymanythanksforsendingthesilkandrayon.Theb...Dr.Laffertyの手紙

  • Hardy 150th Anniversary Saint George

    1872年にWilliamHardyはAlnwickのPaikesStreetに銃砲店を設立しました。翌1873年、Williamは弟のJohnJamesを共同経営者として迎え入れ銃砲に加え釣具等の販売を開始致します。以来釣具の製造を続けるHardyは今年創立150周年を迎えました。この150周年を記念するリール群が今年発売されております。LightWeightシリーズ、1939年モデルのBougle、そして1912年チェックを装備し1928年リールフットを装着したSt.George3'です。Spitfire仕立てのこのリールには赤瑪瑙のラインガードが装着されております。リールフットを下に上から見たところ。ラインガードを下に上から見たところ。リールの背面にはRodinHandのブランドが赤く刻印され、Th...Hardy150thAnniversarySaintGeorge

  • 箱根早川釣行(2022年10月28日)

    10月28日早朝から昼まで箱根早川の冬季C&R区間で釣りをしてきました。今週より健康診断等のため一時帰国休暇を取得しており、用事の合間に釣りを入れたものです。最寄駅を05:32発の小田原行特急に乗車、小田原で箱根登山鉄道に乗り換え風祭駅に07:05に到着。モロッコでTGVに乗ってその後レンタカーとかと比べるととても楽ちんであっという間です。そして駅から10分強歩いてローソンに寄り日釣り券を購入、釣り場に到着。駅から15分程度でしょうか。釣り場には平日の朝だというのに既に釣り人が何人も来ております。太閤橋の下流にも人が入っているので兎に角人の入っていないところを探し、太閤橋の上流にある堰堤には人が入っていなかったのでそこに入渓致します。早川の怖いところは川石がツルツル滑ること。水苔が付く石が多く、東京に残し...箱根早川釣行(2022年10月28日)

  • Oued Guigou釣行(2022年10月15日)

    モロッコの鱒釣りが禁漁を迎える11月1日に向け残された最後の週末の10月15日、意を決して中アトラス山地を流れるOuedGuigou(ギグー川)へ行って来ました。まず、カサブランカのCasaVoyageur駅を05:40発のFes(フェズ)に09:24着の列車に乗り込みます。朝5時の駅には乗客はまばら。この列車に乗り込みます。カサブランカとフェズの間は直線距離で246kmとありましたが、鉄路は主要都市を結び曲がりくねっておりますので、多分300kmはあるのではないかと思います。それを3時間46分で結びます。一等車の料金はMAD165。片道約2,230円とお得です。フェズ駅到着後、前回同様Hertzで予約のレンタカーを借り、ナビ無しで事前にチェックした地図に従い2022/2023年のGuigou川の漁区へ向...OuedGuigou釣行(2022年10月15日)

  • アフリカ初釣行Talambote川(2022年10月1日)

    昨日10月1日(土)、懸案のモロッコ初釣行に行ってまいりました。出かけたのはモロッコ北部でスペインを臨むタンジェ(Tanger)から南東に120km離れた山中にあるTalambote川。選んだ理由はカサブランカから日帰りが出来るからというもの。まず07:00発のタンジェ行きTGVに乗り込みます。このTGVはフランスAlstom社が納入したものでアフリカ大陸で唯一時速300kmで走る列車。車内はこの通り。カサブランカ・タンジェは340km程離れておりますが、この列車では2時間10分で到着。乾燥した土漠を走り、9時にはタンジェ市内に入り、時刻表通り09:10にタンジェ駅に到着。時刻が何時も狂う欧州の鉄道に比べアフリカの地で時刻通りに列車が運行されることに感動致します。タンジェ駅の地下駐車場にあるHertzでレ...アフリカ初釣行Talambote川(2022年10月1日)

  • EtrachseeとEtrachbachでの釣り(2022年8月20日・21日)

    8月19日(金)から8月22日(月)の4日間を使いまたオーストリアはシュタイヤーマルク州の山中にあるEtrachsee湖畔の宿に行ってまいりました。この標高1400mの宿では携帯の電波も届かず、Wifiは宿の食堂にしかないという24時間情報に追われる現代人に取っては隔絶した環境。しかし、それを逆に慕ってか、宿にはドイツ、オーストリアから老若男女、沢山の人がやってきて一週間とか二週間滞在し、近隣でハイキングをしたりトレッキングをしたり犬と散歩をしたりと楽しんでおります。私だけが唯一の非ドイツ系外国人というシュチュエーションには元から慣れておりますが、インターナショナルな感じは無く、地元の人しか知らない感が濃厚なところです。前回の釣行で、湖で大物が居るのは桟橋の下とその近辺というのが判りましたので今回はサイト...EtrachseeとEtrachbachでの釣り(2022年8月20日・21日)

  • Hardy Palakona Gold Medal 10' (H61495/1964年製)

    先週末、前後1日ずつ足してまたもやオーストリアへ行ってまいりました。私はどうも雨・風男のようで、私が行く直前までは雨なしのカラカラ天気が続いていたそうですが、私が行く前日に記録的な雨と雷で人的被害も出るような洪水が発生。そのため下のMur川は増水で釣りには全くならず、影響の少ないEtrachseeとその流れ込みのEtrachbachでの釣りだけとなりました。そこに持参した竿の一つがGoldMedal10'です。GoldMedal10'は既に戦前のものと、この竿と同じ1964年製のものがあるのですが、前の記事で紹介したHardyLRHDryWet9'3''とPayne、F.E.Thomas竿のロスト事件のため、7月、出張でロンドンに行った機会に、LRHDryWetに替わる長竿として入手したもの。その後、ロン...HardyPalakonaGoldMedal10'(H61495/1964年製)

  • Mur川でのグレイリング釣り(7月11日)

    前回オーストリア釣行の最終日7月11日(月)。この日は夕方ウィーン空港発の予定。逆算すると安心して釣りが出来るのは13時まで。しかしながらMur川の釣り券を未だ購入出来ていなかったため、観光案内所が開く9時に即購入し釣りをすると3時間程度の勝負。釣り券を購入し川に着いたのは10時ちょっと前。今回借りたVWPoloを駐車し兎に角準備を致します。今日使うのは前日使ったのと同じHardyLRHDryWet。オールラウンドな竿で悪コンディション下でも頼りになります。というのも、前日の雨でMur川に流れ込む小川からは茶色の泥水が流れ込み、いつもの釣り場を茶色に染めております。これではMur川のハイライトであるドライフライの釣りは臨むべくもありません。そこで下流へ行きそこから出来る範囲でアップストリームに毛鉤を打ち込...Mur川でのグレイリング釣り(7月11日)

  • Tup's Indispensableをオリジナル材料で巻く

    先月入手した牡羊の睾丸の毛。これで漸くオリジナルの材料が揃ったTup'sIndispensable。そこでこの週末久しぶりにこの毛鉤を巻いてみることにしました。"ADictionaryofTroutFries"によるこの毛鉤の作者R.S.Austin氏のオリジナルのメモによる材料は:-fullyellowsilk-bluehackleofalightercolourandfleckledthicklywithgold-bodyofamixtureofram'swool,creamcolourdseal'sfur,lemonspaniel'sfurandafewpinchesofyellowmohair上の写真の左はlemonspanielのファー。これは大分前に亡くなった実家のレモン色のコッカスパニエルの...Tup'sIndispensableをオリジナル材料で巻く

  • 雨のEtrachbach(2022年7月10日)

    7月10日(日)は早朝から大粒の雨が降り頻る生憎の天気。宿の女将さんが「本当に今日釣りに行くの?」と問いかける中、「何時もこんな天気で慣れてますから」と答え、雨具を着込み湖上流の渓流Etrachbachへ向かいました。ここは登山ハイキングの客も多く、前日には釣りをしているところに子供がやってきて、わざわざ魚のいる淵に石を投げて魚を追い散らすという散々な目に会いましたが、このような雨ではそうした不埒な輩も殆どいません。雨で体が冷えますがウェットフライで魚を狙います。竿は前日午後と同じLRHDryWet9'3''。リールは前日の元とはひと回り大きいPerfectSpitfire31/8。それにCortlandSylkのDT5Fを巻き込んであります。雨の中シルクラインで釣るのはラインに良くないので、プラスチック...雨のEtrachbach(2022年7月10日)

  • Etrachseeの釣り(2022年7月9日)

    前々回アップロードした7月9日午前中のEtrachbachに続き、同日の午後は湖にボートを浮かべての釣りを楽しみました。この日は天気も良く、上の写真の通り湖畔の宿を食堂の上に広がる空は澄んだ青色。チュニジア在住時の2018年から気づいたのですが、以前多くいた虹鱒は全然姿を見せず、また、同じイワナでもアルプス・イワナは釣れず、ブルック・トラウトばかりしか釣れません。これはRamsbottom'sFavouriteを咥えたイワナ。竿は当日午前中に使用のPayne2069'から、LRHDryWet9'3''に変更。それにKaizerのシルクラインNo.2を合わせます。リールはHardyPerfectSpitfire2'7/8。特別復刻版をハンガリー在住時に英国から購入したもので、もう20年弱使っているリール。2...Etrachseeの釣り(2022年7月9日)

  • 失われた竿を求めて(A la recherche des cannes perdus)

    ヘミングウェイは元々毛鉤釣りをやっていたものが、ある時愛用の竿を列車で運んだ際、それがどこかに行ってしまい、海の大物釣りに転向したとどこかで読んだ記憶があります。先日、懐かしのオーストリアへの釣行の帰路、ウィーン空港のビジネスクラスカウンターで愛用のロッドケースにクレイムタグをつけてもらい、規格外荷物預かり所へ持って行き、X線検査後、担当者が問題ないのでお預かりしますとロッドケースを奥に持っていった光景がオーストリアに持参した三本の竿との別れとなりました。一本はLRHDryWet9'3''。上の写真にあるLRHシリーズの竿三本の一番上の竿になります。この竿はフランスのノルマンディー、オーストリア、丸沼と使ってきましたがLRHの名を冠し、ドライフライにもウェットフライにもオールマイティに使える竿とデザインさ...失われた竿を求めて(Alarecherchedescannesperdus)

  • Tup's woolを求めて

    Tup'sIndispensableは英国南部のTivertonでタバコ店を営む傍ら毛鉤を巻いていたR.S.Austin氏が1900年頃に作り出した毛鉤と言われております。そもそもAustin氏は元々この毛鉤をRedSpinnerを模して作ったそうですが、Austin氏からこの毛鉤の秘伝の材料を伝授された家族以外ではただ二人の釣り師、C.A.Hassam氏と、G.E.MSkues氏の内、後者がこの毛鉤の材料の一つ、羊毛が雄羊の睾丸付近に生えるものであることから「雄羊に無くてなはならないもの」の毛を隠喩したTup'sIndispensableという名前を広めたのでした。1900年当時のAustin氏のオリジナルレシピでは:Silk:yellowsilkHook:00(16)PennelHookHackle:...Tup'swoolを求めて

  • 懐かしのオーストリアへ

    イスラム教の宗教祭日「犠牲祭」で連休となった7月9〜11日の週末に合わせ7月8日にお休みを頂き3泊4日でオーストリアはムーラウへ釣り旅行に行って参りました。カサブランカ空港を7月8日の未明01:30出発、フランクフルト経由ウィーン空港に09:30頃到着。更にそこでレンタカーを借り、走ること3時間強で13:30過ぎに漸く標高1,400mのEtrachsee湖畔の宿、LandhausEtrachseeに辿り着きました。ここに来るのはほぼ4年振り。前回チュニジア駐在時以来です。20年来のお付き合いの宿の女将、Christineさんにご挨拶し、日本からモロッコに赴任してまたオーストリアに来れるようになったこと等、暫し歓談。3階の一番奥の9号室の鍵を貰いました。流石に睡眠不足と長距離運転でオジサンは疲れ切ってしまい...懐かしのオーストリアへ

  • モロッコの釣り年券

    カサブランカにやって来て2ヶ月半が経ちました。モロッコにはアトラス山脈に幾つかの鱒川があるのですが、どこもカサブランカから300km以上離れており、日本と違い高速道路網が整備されている訳でもなく、運転は日本と比較することが出来ない程、荒め。そこで、どの川に行こうにも片道5時間は必要になってきます。更に、コンビニで入漁券が買える日本とは違い、お役所の就業時間に入漁券を購入する必要があります。近くのモロッコ人に相談すると、滞在許可を取得していれば年券は600ディルハム(8,000円弱)、滞在許可が無いと、月券で600ディルハム。滞在許可が下りてから買った方がいいと力説され、結局滞在許可を待つことになりました。その滞在許可も未だ下りていないのですが、許可申請書を役所が受理した受領証(Quittance)でも年間...モロッコの釣り年券

  • Hardy Perfect Reel 3 3/8'' 1912 check

    モロッコへやって来てからもう少しで一ヶ月が経過致します。今日はラマダン明けの連休の初日。4月30日から5月3日まで四連休となるので、本来であればモロッコ国内で釣りに行く、或いは、欧州へ飛行機で釣りに行く可能性もあったのですが、まず、モロッコ国内の鱒が棲む遠隔地へどうやって行くのか、ライセンスはどこで購入出来るのか、と言った情報が未だ集まっていないこと、また、欧州に行くのは良いのですが、モロッコは入国時に48時間以内のPCR検査陰性証明を義務付けているためどうやったら陰性証明を取得出来るのかという情報を調べる必要があること、より、この連休は無為に過ごすことになってしまいました。そこで持参した釣り道具を見ていたら33/8インチのPerfectReelが目に止まったので久し振りに手に取ってみました。アイヴォリンのハン...HardyPerfectReel33/8''1912check

  • モロッコへ旅立ちます

    チュニジアより帰国して3年。来月よりモロッコへ再度赴任することになりました。行き先はカサブランカ。北アフリカではカイロに次ぐ大都市です。コロナ禍でチュニス在住の時の様に自由に欧州へ出かける訳にも行かないでしょうが、モロッコの良いところは、チュニジアからアルジェリアを通りモロッコまで続くアトラス山脈のモロッコ領に、アフリカ唯一の天然の鱒(ブラウントラウト)が生息する渓流が幾つかあり、また、国内で虹鱒の養殖が行われ、渓流と湖沼への放流もされていること。上のYoutube投稿はそんな鱒川の一つと湖沼での釣行風景。一番近い川でもカサブランカから300km程度離れている様なので、箱根早川に小田急線で行ってくるような訳には行かないですが、新任地で鱒を釣りに行く冒険に挑戦しようと思います。冒頭の写真はPalakonaKeny...モロッコへ旅立ちます

  • 国内産のハックルの実験

    既にシーズンオフとなってしまいましたので、先日頂いた国内で飼育されている雄鶏のハックルの実験は殆ど出来ておらず何らかのことを申し上げられる段階には達しておりませんが、その数少ない実験の中で鱒が一番食いついたハックルが上のものになります。鱒の判断基準はどうなのか判りませんが、私の目に一番美しく見えるのがこの真ん中のハックル。暗い背景ではほぼ透明。明るい背景では同じ鶏から取れたハックルの中でも異質にブルー・ブラックの色彩を帯びております。ハックルの芯の先端が他のハックルが白なのに対し、このハックルは黒色です。ブルーダン系のハックルの軸は明るい背景では黒く浮かび上がります。明色・暗色の背景でのコントラストはこの通り。これはハックルの裏。米国ジェネテックのハックルでは裏が白いものがありますが、このハックルは多少白っぽく...国内産のハックルの実験

  • Blackbird (クロウタドリ)

    Blackbirdのクイルは19世紀の毛鉤のレシピにはウィングの材料として出てくるものですが、既に長い間入手が不可能となっているものです。有名な毛鉤で言えば、Greenwell'sGloryのオリジナル材料として考案者のWilliamGreenwell氏が1900年6月1日に書いたと"ADictionaryofTroutFlies"に紹介されている中に:Wing:Insideofablackbird'swing.Body:Yellowsilk.Hackle:Coch-y-bondhu.Hook:14.とあります。他にもIronBlueDun等、春先に現れる黒・青っぽい色のダンのウィングのイミテーションとして使われております。そのBlackbirdのコンプリートスキンが上となります。羽の内側のクイルの色はこの通り...Blackbird(クロウタドリ)

  • F.E. Thomas Special 8'

    以前JohnBetts氏からAri'tHart氏へ贈られたF.E.Thomas竿を入手して以来、米国竿との縁が出来てしまいましたが、また一本拙宅の米国竿が増えてしまいました。F.E.ThomasSpecial8'です。F.E.Thomas竿ですが、錦織則政氏の「TheHistoryofBambooFlyRods」によると謎多き竿とのことでアクションは振って見ないと解らないと言われているそうですが、HardyのMarvel7'6''のアクションで8'の竿を探している中、mediumslowアクションのF.E.Thomas竿に出会い入手に至ったもの。1934年製の竿とのことですが、竿は巻きも塗りも再生され、多分コルクも新品に交換されたため、新品同様のコンディション。ガイドは8フィートの長さに11個が配置され、ミドル...F.E.ThomasSpecial8'

  • フランスのハックルと毛鉤巻きの映像

    フランスで今も生産されるドライフライ用のハックルについては以前より紹介させて頂いております。coqdepêcheはそうしたハックルを取れる特定の種類の雄鶏を指す言葉。これでYouTubeを検索すると色々な画像が出て来ます。その中で興味深かったのがTF1が1984年に放送したと思われる上の画像。JeanLouisPoirot(ジャン・ルイ・ポワロ)氏という釣り人且つプロの毛鉤製作者を通じて毛鉤釣りと毛鉤作成、その材料となるハックルを提供する鶏を紹介する番組です。4:53に出てくる雄鶏は今もCorrèzeで飼われているLimousin種のcoqdepêche。18:26から18:30にかけての映像はPoirot氏が巻いた毛鉤を暗い背景と明るい背景で見たもの。18:44から映される毛鉤を巻くシーンでは、独特のバイスを...フランスのハックルと毛鉤巻きの映像

  • 新しいハックルの実験

    先日、日本で飼育されている鶏のハックルを縁あって頂きました。色はブルーダン、ブラックに近いブルーダン、グリーンウェルに近いハニーダン。ファイバーは伝統的なOldEnglishGameよりもやや細め。フワリとした感じのものです。そのハックルを使ってハックルに合わせた10〜12番の大振りの鈎に毛針を巻きます。英国パートリッジのアップアイドライフライ鈎。捻りが入っているのがお分かりになると思います。これは他の色のハックル、グリーンウェルに近いハニーダンを巻いた10番。これら毛鉤を持参して小田原の早川に初めて行ってまいりました。小田急線で小田原まで、そこから箱根登山鉄道に乗り換えて二駅目の風祭駅で下車。そこから徒歩で15分くらい歩きローソンで日釣券を購入、ローソンから少し歩くと入渓出来ます。朝8時くらいに到着しましたが...新しいハックルの実験

  • 鱒類にはどの様に見えているのか?

    毛鉤が鱒類にどの様に認識され、捕食行動(或いは攻撃行動)に結び付いているのか、は長年釣り人の間で議論されてきたことです。ハルフォードの厳格なる模倣、それを人間の目から見た模倣は魚から見たカゲロウの姿とは違うとして非難した数々の議論。光の影響、陽光の下で見た色彩の変化、等々議論は散々出尽くした様に思えますが、一点気になっていたことがあります。それは、魚の目には青、赤、緑の色を知覚する錐体の他に紫外線を知覚する錐体があるということ。人間とは違い虹鱒の目には紫外線が良く見えているということは科学的に証明されているので、他のサケ科の魚も紫外線が良く見えているとすると、私達が人間の目で知覚しカゲロウにそっくりと思っている毛鉤は鱒類の目から見ると一体どの様に見えているのでしょうか。また光は水中では減衰するので、紫外線の影響...鱒類にはどの様に見えているのか?

  • 2021年10月9日会津大川釣行

    緊急事態宣言のため今年の釣りシーズンの殆どは東京都内に留まることを余儀なくされました。その緊急事態宣言が解除され最初の週末は台風一過のタイミングで鉄道がきちんと運行されているのか分からず見送り、満を持して約1年振りの会津大川へ行くことにしました。地元漁協による放流が無いなど、インターネットでは危ない情報が出ておりますが、どうせダメで元々と思い、朝06:42北千住駅初のリバティ号に乗り込みます。約3時間電車の中で微睡みながら過ごし会津田島駅を出ると生憎の天気。こめや釣具店で券を購入した際に状況を伺ってみると、「具体的なことはホームページを見るように言われているけど、インターネットとか見ないからねぇ」と、漁協が何をやっているのか良く分からないとのお話でした。丹藤橋に来ると先客が2人釣り支度をされているので、下流の方...2021年10月9日会津大川釣行

  • 英国で現在も生産されるハックル

    先日、英国で今もハックルを商業的に生産しているところを見つけlightbluedunとdarkbluedunのコックケープを取り寄せました。darkbluedunが13ポンド(約2,000円)、lightbluedunが10ポンド(約1,500円)。送料を入れても国内でインドケープを買うのと同様或いはそれ以下の価格で相当お買い得なケープです。そのケープが果たして如何なるものか、これから共有させて頂きます。まずこれはdarkbluedunのケープ。写真ではジンジャー・ハニー系の色が肉眼で見る実物よりも強く出ておりまたbluedunのスチール系の色が薄く写っているのですが、第二次大戦まで有った本当にブルーが出ているbluedunではなく、鋼鉄色というべきbluedunの色がハックルのリストに出ております。暗い背景で...英国で現在も生産されるハックル

  • ブルー・ダン ヘンハックルの活用

    今年入手した古いヘンのブルー・ダンハックルですが、ウェットフライのみならずドライフライにも使えるのではないかと思い、何本か同じ毛鉤を巻いておりました。水面に浮かぶためのハックルは古い英国のジンジャーコックハックル。それを巻き止めた間に青色のアクセントをつけるためにブルー・ダンのヘンハックルを巻いていきジンジャーとブルーが混ざる様な色合いにします。光線の科学には疎いのですが、赤色と青色の光がその色を反射するハックルに出会うと全体の輪郭をぼやかせる(?)という様な理論でブルー・レッドのハックルが珍重された等々。ジンジャーは経験上魚へのアピール度が強いハックルですがそこに青色も加えてみれば更にアピールするのではないかとの自然観察とは一線を画した単純な推測。このドライフライのボディーにはイエローに染色したピーコッククイ...ブルー・ダンヘンハックルの活用

  • シルクラインと竹竿のデザイン

    シルクラインは、釣りの後すっかり乾燥させなければならない、釣りの最中でも時々ミュシリンを塗らなければならない、場合により余り強くひっぱり過ぎると切れてしまう、と現代のPVCラインと比べ手間暇がかかりかつ繊細に扱わなければならないと、面倒な存在です。では、何故そんな全時代的なものをわざわざ使うのか?わざとハンディキャップを与えて釣りをより難しくするため?と世間一般では思われるかも知れません。シルクラインはPVCラインに比べ、所謂「メモリー」が付かないので口径の小さなリールに巻いても問題なくスムーズに釣りが出来るという利点もあることはありますが、PVCラインとの最大の違いはその太さ。元々、PVCラインは体積の大きな軽いラインが水を押しのけ、その分だけ浮力を得るというアルキメデスの原理で浮くのに対し、シルクラインはそ...シルクラインと竹竿のデザイン

  • Kaizer silk line

    手持ちの未使用シルクラインを20数年振りにおろし使うことにしました。ベルギー製のKaizerシルクラインです。これはドイツ滞在時代に知ったシルクラインで、その後パリのLamaisondelamoucheで、その昔、PezonetMichelブランドのシルクラインを製造していたと聞かされることになるメーカーのもの。今も入手可能なシルクラインとは違い、表面を滑らかにするためのグロッシーなコーティングは殆どなく極めて細身なシルクラインで戦前の竹竿に合わせて使うのにとても気持ちの良いラインです。No.2が#5/6となっておりますが、#6の重さがあるとは感じられません。昔はシルクラインとガットを8の字巻きで結んだものですが、ブレイデッドループをタイイングシルクで留めそれをバーニッシュで固めるのが私の何時ものやり方です。流...Kaizersilkline

  • 戦前のDe Luxeへの米国竿の影響

    HardyのPalakona竿が20世紀に入ると英国へ輸入されてきたLeonard等の米国竿と熾烈な競争を始めることとなり、米国市場を意識して1903年に登場したFairy等のHardy竿が米国へ輸出され、1915年に登場したDeLuxeがAbercrombie&Fitch等で本格的に販売されたという話は錦織則政氏の労作「座・ヒストリー・オブ・バンブーフライロッド」に詳述されているところです。そのDeLuxeですが、第二次大戦前のモデルにはグリップの前に米国竿はLeonard等に見られるSignatureWrapが入っております。これは大分前になりますが紹介した1944年製のDeLuxeNo.2には見られなくなっておりますので、第二次大戦中に仕様が変更されたのではないかと思いますが、今回は米国竿の仕様を取り入れ...戦前のDeLuxeへの米国竿の影響

  • Hardy Palakona Marvelの比較

    釣りに行く気分になれないこの週末、徒然なるままに手持ちのHardyPalakonaMarvelを取り出してみました。久しぶりに4本勢揃いしたMarvel。下から古い順にE49054(1938年製)、E87715(1953年製)、E/S(1967年5月製)、H/J(1968年7月製)となります。一番古い1938年製のMarvelは5月の中旬に養沢に連れて行き、ドライフライでの反応が良くなかったので、アップストリームのソフトハックルでの釣りに使いましたが、20数センチ程度の養沢の鱒であってもまるで会津大川の60cmの虹鱒をLeonardの9フィートTournament竿で釣る如く(とはちょっと言い過ぎかしら?)、やり取りが楽しめてしまう竿。まず、その1938年製の竿を見ると、写真では見難いのですが、ミドル部分のバー...HardyPalakonaMarvelの比較

  • Metz light blue dunと古い英国のblue dunとの比較

    CDC:CuldeCanard(キュルドゥカナール、仏語でculは尻、canardは鴨。つまり鴨の尻。。。)が普及する以前の話とご理解頂きたいのですが、ドライフライの最重要パーツであるハックルについては色、硬さ、形と色々とそれを評価するポイントがあり、また、そうしたポイントも毛鉤の作り手の価値観により違ってきます。それを踏まえた上で現在入手可能なBlueDun系の天然色のジェネティックハックルのMetzのサドルハックルと古い英国のBlueDunの雄鶏と雌鶏のハックルを比較して見ました。Metzのサドルハックルの付け根付近のハックルですが、色はスモークグレーという感じでLightBlueDunと言って差し支えない色調です。QuillGordon等の米国の古典的なドライフライを巻くには適した色合いのハックルで、Me...Metzlightbluedunと古い英国のbluedunとの比較

  • Hardy The Kenya Fly Rod (E87364, 1953年製)

    暫くはハックルや毛鉤の話ばかりでしたので、今回は道具の話を一つ。Hardyの竹竿には場所の名前が付けられたものが幾つもあります。竹竿では1886年に発表されたTest川に因んで名付けられたPerfectTestがその嚆矢。英米、大洋州の川湖の名前を付けられた竿々の中で唯一アフリカの地名が付けられたのがTheKenyaです。アフリカ大陸でも、旧英国植民地の南アフリカ、ケニアには英国人によって放された鱒が生息しております。ケニアは赤道直下で、港町のモンバサは流石に毎日暑いのですが、高地にある首都ナイロビは一年を通じて過ごしやすい気温でそこから更に山岳地帯に行けば鱒の生育に適した川が幾つもあります。更にアフリカ大陸の北部、モロッコの山岳地帯には放流されたものではない自然のブラウントラウトの仲間が生息しておりアフリカ天...HardyTheKenyaFlyRod(E87364,1953年製)

  • Blue Dun hen hackleを使った毛鉤

    大型連休も今日で終わり。東京は曇り空に強風が吹き荒れる生憎の天気。そんな日に出来る事は毛鉤を巻くことくらいと、BlueDunのヘン・ハックルを使った毛鉤を巻くことにいたしました。選んだのはMcCaskie'sGreenCat(擬き)。ボディー材に使う青猫のファーを36時間ピクリン酸に漬けてオリーブ色にしたものは入手不可能なのでオリーブ色のシールズファーで代用しました。オリジナルのレシピは:Tyingsilk:Paleorangewaxedwithclearwax.Hackle:Softdarkbluehennycockerelasblueaspossible(likeabluewingofabluewingedolive).Whisks:Softhoneyduncock'sshoulderhackle.Body...BlueDunhenhackleを使った毛鉤

  • Blue Dun hen hackle

    暫く前ですが、英国からBlueDunのハックルを入手しました。入手したのはコック(雄鶏)ではなくヘン(雌鶏)のハックル。かなり前に入手したBlueDunのコックハックルはBlueの色にバーブの端が金色に輝くものでしたが、このハックルは端がクリーム色という感じのもの。ヘンですのでドライフライに使う訳にもいかずウェットフライのハックル用です。このBlueの色は今飼われている鶏からは入手がほぼ不可能。先人が残したハックルを幸運の助けを借り入手するしかありません。HardyがBlueDunとして売っていたハックルが手元にありますので、比べて見ます。Hardyのものはパッケージに書いてある通り染色されたものです。上がHardyのハックル、下がBlueDunのヘンハックル。色調はHardyのものは多少紫かかっている感じです...BlueDunhenhackle

  • 新潟の渓へ再挑戦

    東京近郊の管理釣り場を含めた渓流では枝針付きの仕掛けは使えないところが多いため、4月初めに行った新潟の渓流に再度行ってきました。早朝の新幹線で今度は燕三条駅で下車、レンタカーを借りて向かいます。レンタカーを借りる時間が予約が遅かったため09:00からとなり、新幹線は始発ではなく07:00少し過ぎで少々楽ではありますが、その分釣りをする時間は少なくなります。今度も1930年代製のHardyPalakonaDeLuxe8'に歴戦のSpitfirePerfect27/8インチ。それにシルクラインを合わせます。釣り場に着くと既に全部で8台も車が停まっており、まさかこれ全部釣り人か?と己の運の悪さに絶望ですが、ちょっと観察していると山菜採り、登山客の様子。もし釣り人が先行していても仕方ないと観念し入渓します。上の写真のよ...新潟の渓へ再挑戦

  • Spider毛鉤を巻く

    本当は4月17日の土曜日に釣りに行きたかったのですが、東日本では生憎の天気でどこにも行けず仕舞い。そこでW.C.Stewartのお気に入りであったスパイダー毛鉤をブラインド・アイの鉤に結んで見ることにしました。古い英国の鉤。とは言っても19世紀のものではなく20世紀に入ってからのもの。何故アイ付きの鉤が発明された後もブラインド・アイの鉤が使われ続けたのでしょうか。当時のガット鉤素では結び目が大き過ぎたためなのか?今回は3本鉤のウェットフライ仕掛けを想定し、ブラインド・アイに結ぶ毛鉤は短い鉤素を使ったものにします。リーダーに輪を作ってやれば枝鉤の取り付け・交換も簡単だという目論見。取り付けてみるとこんな感じになります。鉤素の長さは10cm弱。最初はBlackSpider。JamesBaillieという方が考案した...Spider毛鉤を巻く

  • 2021年初釣行

    4月最初の週末の暖かい日差しに恵まれた土曜日、今年の初釣行に行って参りました。6時8分東京駅発の新幹線で向かった先は新潟。8時過ぎに到着しレンタカーを借りて目指したのは20数年前に行ったことのある小渓。ここは初夏になるとメジロアブが酷くまた蛭も居るので釣りは春先しか出来ないところ。何時ものように養沢へ行くのも人が多いので何となく憚られそれならと目指しました。大昔に行った時は、岩魚が残雪の残る清流からドライフライにバッサリと食いついたのですが、その場所もすっかり浅くなってしまいとても魚はいそうにありません。また、林道にはスバルのSUVが一台停まっており、登山客かはたまた釣り人か、いずれにせよ幸先の良くない感じです。因みにこの写真に映る車はレンタカーで借りたスズキ・スウィフト。昔の記憶の様に岩魚が水面上の毛針にアタ...2021年初釣行

  • チャイニーズハックル

    確か今から5年前、北アフリカから一時帰国した機会に相模大野のバートンさんでチャイニーズハックルを購入しました。バートンさんのブログでチャイニーズハックル入荷の記事にあった写真を見てそれが魅力的だったため足を運んで購入したものです。近年インドもチャイナもハックルが昔に比べ入手しずらくなっているようですがそうした安いハックルの中にも魅力的なハックルが埋もれているものです。同じハックルを未だ光の弱い朝撮影したもの。このハックル、写真では伝えられないのですが、艶があり色もはっきりしており、正にbrightandsharpといったもの。透明感も十分です。暗い背景に置いてみると、芯が淡いグレイ、先にも同じ色が入ります。数枚のハックルを暗い背景で見るとこんな感じですが、明るい背景ですと先にも色が入っていることが良くお分かりに...チャイニーズハックル

  • Steely blue....

    春を待つこの季節、シーズン入りを前に良く目を通すのがこの名著「ADictionaryofTroutFlies」。英国での出版は戦前ですが版を重ねて70年代までの毛鉤を網羅する毛鉤の正に辞書。それも単にレシピが書いてあるだけでなく夫々の毛鉤にまつわる物語が書いてあって読み物としても面白いものです。その辞書の中でもとりわけ関心を引く毛鉤は幾つかあり、その一つが以前も紹介しておりますBlueUprightという毛鉤。英国南西部デヴォンシャー等を中心に全土で良く使われかつ釣果を上げている毛鉤。特に春の速い流れの中で威力を発揮するとあります。辞書が特に効果的とするのが、タップス・インディスペンサブルを考案したR.S.AustinのBlueUprightのレシピ。タイイングシルクはパープル、ボディは繊毛を取り除いたピーコッ...Steelyblue....

  • ハックル徒然

    久しぶりに戦前・戦中の昔の英国のハックルコレクションを見て見ました。ケープでもハックルを入れた紙の小箱でもなく、小封筒に入れられたハックルの数々。HoneyDun、RustyBlue、RustyDun、CochyBonddu、RustyCock、RedCockと記載されている中からHoneyDunを出して見ました。これがHoneyDunと書かれたものの中身。リストはダンの色。その先は金と茶が混じっております。上の4枚のハックルの近影。左下の3枚の近影。ハニーダンはブルーダンの親戚で、ブルーダンのバーブに蜂蜜色・金色・赤茶色等が乗ったものです。ところが、このHoneyDun、背景を白にして見ると全体に赤の色素が浮かんできました。私の持っているHoneyDunはほぼ全てハックルの軸が黒からブルーダンでかつ白い背景で...ハックル徒然

  • フランスハックル(Gris Clair)

    まだシーズンには二ヶ月程我慢しなければなりませんが、今年最初の毛鉤を巻く事にしました。使うハックルは一昨年3月フランスから入手したcoqdepecheのハックル。その中のGrisClair。英訳すればcleargrey。何だか解らない名前ですがリストはグレー、そしてバーブはハニー。そうハニーダンです。すべてのGrisClairがハニーダンである訳ではなく、袋から幾つか摘み出してみるとその中にハニーダンが混ざっているという感じ。蛍光灯を消すとこの様な色合い。スターリングクイルを二重にして計4枚のクイルを結び丈夫なウィングを作ります。それを8の字巻きにして固定。ピーコッククイルのボディを作りハックルを結びます。私は耐久性を考えていつもこの巻き方です。アイからテイルに向けハックルを巻いてウィングの後ろでゴッサマーシル...フランスハックル(GrisClair)

  • 米英竹竿の違いの軽い考察(その二)

    軽さを追求する米国竹竿。それに対する答えとしてHardyが作り出した軽量竹竿。その代表選手はDeLuxeで、リング(ガイド)はスネークではありませんが、竿尻のボタンもなくフェルールはロック機構の無いサクション。こうした軽量化を計る一方、特別注文があれば、竿を地面に突き刺し、誤って踏んでしまったりという事故を防ぐ事の出来るスピアをつける事も可能でした。上は1935年製DeLuxe8'。下は1938年製DeLuxe9'。下の竿にはスピア、「Hardy'sPatent'Reversible'SpearandButton」が特注で装着されております。下の9'竿はコルクグリップも長いのですが、スピアが仕込んであるためかリールシートも長くなっております。ボタン部分のアップ。継ぎ目が隙間なくぴったりと合っており、一件一体成型...米英竹竿の違いの軽い考察(その二)

  • 米英竹竿の違いの軽い考察

    スキューズの"Thewayofatroutwithafly"でスキューズはLeonard竿を評価しその暗喩として英国で一般的な竿を、多分Hardyを念頭にしているのではと想像致しますが、批判しております。スチールセンター竿を持った初心者がその竿の重さと過剰なパワーで釣りにならない様を描写し、水が滑らかに流れるチョークストリームではどんな風が吹こうとも上流に毛針を投げるためにはある程度の重さのラインが必要だが、ともすればラインは重くなり過ぎ、それを扱う竿も過剰なパワーを持つものになり勝ちでそのような竿は強い手首がないと使えないとしております。そしてそんな強さとは無縁の普通の人にとってはarodofmoderatebutconcentratedpower(中庸で一点にパワーが集中した竿)が良いとしております。彼の愛...米英竹竿の違いの軽い考察

  • 会津大川釣行(2020年11月21日)

    LeonardTournament竿がやって来た11月。一般河川での釣りシーズンは既に終わり、養沢も特別営業のみ。9フィートを試すにはやっぱり会津大川、と、天気予報では小雨と出てはいましたが、行くことにしました。リバティ号の座席を予約はしたのですが、風雨、且つ、最近は中々釣りにならない会津大川に行くのを前夜かなりためらいグズグズしていたところ、家内から早く寝て釣りに行け、と怒られ、やっと決心がついた次第。6:42に北千住を出発、9:41に会津田島に到着。リバティ号だけでも片道約3時間と遠路はるばる到着した私を待っていたのは予報の通りの悪天候でした。11月も下旬になれば、日本海側からの季節風が強く吹き、雨か雪が頬を叩くのは世の習い。この日も気温は6度程度。強い風が小雨を全身に叩きつけます。愛用のBarbourのS...会津大川釣行(2020年11月21日)

  • Leonard Tournament 9'

    Leonardの竿とは全く縁の無い釣り生活を送って来ました。このメーカーに一つだけ興味があったのは彼のG.E.M.Skuesの愛竿W.B.R.(WorldBestRod)がLeonardが製作した9フィート3本継の竿だったということ。今年10月送られて来た米国の釣り具オークションの案内を見ていたところ、Leonardの9'三本継のTournamentRodがあったので、米国のオークションでのLeonard竿はいつも高値が付きますが、長い竿は多分人気が無いから安い指値でまあ入れてみよう、と駄目元で入札して放っておきました。そして同オークションが終了した週末、結果を見てみると何と私がその竿の落札者になっており、その竿は二週間後拙宅にやって来たのでした。9フィートで三本継。トップは二本揃っております。リールシートは金...LeonardTournament9'

  • 会津大川釣行(2020年10月3日)

    めっきり涼しくなった10月。その最初の週末を待ちわびておりましたが、昨日会津大川へ行ってまいりました。朝北千住駅を6:42に出発する東武線のリバティ号に乗り、会津田島駅に9:41到着。そこから川へは徒歩で一番近いところまで10分程度。下流へ行けば20分。今回は下流から遡行することにし、荷物を背中に道のりを歩いて行きます。今回持参の竿はF.E.Thomasの9'三本継。米国竿で9'の長さがはあっても軽い竿。1911年製のようですが、塗装や巻きはリファービッシュされ多少の水でも問題はありません。アクションは胴調子。ハーディーで言えばマーベルのような感じでしょうか。下流部の水が穏やかなところに魚が数匹泳いでいるのを発見。会津大川で実績のあるRamsbottom'sFavourite、Saltoun、Orange&Pa...会津大川釣行(2020年10月3日)

  • 佐渡北辺の渓流

    今年は、各地で東京からの訪問者お断りという話が多く、釣りに出る機会も無く、気持ちも萎え、只々夏の猛暑を恨めしく思う日々を送っておりました。8月も終わり9月になってから、週末に一日付け足す遅い夏休みを取り、佐渡の最北端弾崎の近く、二つ亀の景勝地へ行ってまいりました。目的は家族と二つ亀の海水浴場近辺でのんびりする事でしたが、この機会に佐渡の渓流を覗いてみようと、Farlow'sの竹製パックロッドとゼンマイ胴に雄・雌のOldEnglishGame鶏のハックルを巻いた毛針を旅の荷物に忍ばせておきました。Farlow'sのパックロッド、LeVoyageur。2フィートの竹のピースが5本。それにグリップが10インチ。一番長いフライ竿で8'10''。強いティップのルアー竿で6'10''、弱いティップのルアー・フライ兼用竿で6...佐渡北辺の渓流

  • Hardy Gold Medal Pall Mall Centenary 8'

    2015年3月の記事でロンドンのPallMall(ペル・メル)界隈を訪れたと載せましたが、少なくとも90年代末まではそこにはHardyのロンドン小売店があり、慇懃無礼な感じの販売員がHardy製品やその他の製品、書籍等を販売しておりました。ロンドンを訪問する際は必ずそこを訪れて何らかの買い物をしたものです。そのロンドン店が1992年に開設100周年を迎えたのを記念して制作されたのが8フィートのGoldMedalです。25/8の真鍮製のPerfectHoughtonReelと一緒にローズウッドの箱に納められたこの竿を全部で100セット制作されております。私の手元にあるのはその中の008番目の竿。8フィートで3本継。赤い段巻きを身にまとっております。オスフェルールを守るための木製プロテクターも付属。90年代の特徴的...HardyGoldMedalPallMallCentenary8'

  • Pezon et Michel Parabolic Ritz 8'2''

    "ThebestadviceIcangiveabeginneristochoseacanerodofoneofthefollowingtypes:Parabolic81/2ft.normal,RitzParabolic8ft.2in.,orRitzSuper-ParabolicP.P.P.,Master8ft.3in.,orPowerPlusP.P.P.accordingtotheamountofmoneyyouhavetospend.Ionlygivetheserodsasexamples;anyothermakeprovidingasimilaractionwillbejustassuitable."これはシャルル・リッツのAFlyFisher'sLifeの58ページでリッツが初心者に奨める竿の幾つか。支払...PezonetMichelParabolicRitz8'2''

  • Ginger Quill(ジンジャー・クイル)

    天気が良くても釣りに行くことが叶わない今年の春。その徒然の中、本に目を通すなどしております。JohnWallerHillsの「ASummerontheTest」もその中の一冊。英国の有名なテスト川での季節毎の釣り、そこで使う毛針、テスト川での釣りガイドであると同時に、Skuesの文章に比べると特にですが、平易で切れの良いリズムの良い文章で釣りの悦びを伝えております。その第二章、「TheBeginningoftheSeason」は春になって一年の釣りが始まる頃の話。英国もそうですが、4月と言えば欧州では未だ未だ春本番という感じではなく、時には雪が舞ったり気温が冬に戻ったりする時分。その4月のドライフライ釣りで活躍する毛針はBlueUpright、DarkOliveQuill、GoldribbedHare'sEar...GingerQuill(ジンジャー・クイル)

  • Whirling Blue Dun (ワーリング・ブルー・ダン)

    WhirlingBlueDunという名前は、日本では聞くことはありません。少なくとも私は聞いたことがありません。然し乍ら、この名前は英国では釣魚大全(TheCompleatAngler)以来、忘れられることなく釣魚本に出てきております。英国の伝統的な毛針の情報が詰まった「ADictionaryofTroutFlies」によれば、その正体がどんなカゲロウなのか?についてはYellowDun、AutumnDun、AugustDun等々、過去の識者達はその説を述べているものの、統一された結論はなく、結局は「謎」のまま。しかし、イミテーションに拘ったHalfordは「釣れる毛針」として、何を模しているのか解らないこの毛針のレシピを以下遺しております:Wings:MediumstarlingHackles:Twoging...WhirlingBlueDun(ワーリング・ブルー・ダン)

  • La mouche d'Ornans

    以前ノルマンディーに通っていた時、パリのオルリー空港で買ったフランスの毛針釣り誌「PecheMouche」を久しぶりに手に取ってみたらフランスの毛針「Lamouched'Ornans」の記事が載っていました。PêcheMoucheNo.120。2017年5-6月号です。「オルナン毛針」の由来ですが、1920年代いジュラ地方の教師で毛針釣り師のAmedeeGros(アメデ・グロ)の作によるものとの事。高名な釣り師であったグロに触発されたLeonceValette(レオンス・ヴァレット)、ペンネームLeoncedeBoisset(レオンス・ドゥ・ボワセ)は、1939年に出版された彼の著書「Lesmouchesdupecheurdetruites(鱒釣り師の毛針)」の中でグロの毛針に言及し、更に1942年に発行された...Lamouched'Ornans

  • Williams' Favourite

    Williams'Favouriteは「ADictionaryofTroutFlies」の著者A.CourtneyWilliamsの父君がDysynni川を釣った時に初めて使ったとありますので、正確には判りませんが19世紀末に巻かれた毛針の様です。「ADictionary」で著者は家族びいきの点は割り引いても英国のみならず、フランス、ベルギー、ドイツ、オーストリア、チェコスロバキアでも良く釣れ、数多くの鱒、シートラウト、グレイリングを掛け、川のみならず湖でも効果があるとしております。タイイングは極めてシンプル。ブラックコックをハックルとテイルに使いボディはブラックシルクとシルバーワイヤー或いはティンセルでリブを付けるもの。釣りに行けない暇に任せて、ブラインドアイの鉤にWilliams'Favouriteを巻いて...Williams'Favourite

  • Water-hen Bloa(ウォーターヘン・ブロア)

    ]Water-henBloaはPartridge&Orange,Snipe&Purple等と並ぶ柔らかい鳥の羽をハックルに巻いた、イングランド北部で良く使われるウェットフライ。スコットランドでも使われそこではWater-henBlaeと呼ばれるそうです。外出自粛のお願いが出て、且つ今年初めての本格的な雪となったこの週末、自由に釣りに行ける日を待ちわびながら毛針を作ってみました。私の愛読書であるA.CourtoneyWilliams氏著の「ADictionaryofTroutFlies」。そこからこのWater-henBloaのレシピをみますと。Wings:Hackledfeatherfromtheinsideofawater-hen'swingBody:Yellowsilk,dubbedwiththefurof...Water-henBloa(ウォーターヘン・ブロア)

  • 養沢釣行(3月20日)

    季節外れの暖かさに包まれた昨日、待っていた今年の初釣行に行ってきました。3月でも行ける養沢です。アイの無いスネック鉤に毛針を幾つか巻き貯めて、釣りの出来る日を待ちます。準備したのはGreenwell'sGlory、Snipe&Purpe、Partridge&Orange等。テグスの付いたこれら毛針を入れるのは、20年近く前にギリシャのコス島で買ったタバコ入れ。私はタバコは吸ったことがありませんが、このタバコ入れは最初からリーダーワレット代わりに購入したもの。中には使用したリーダーを保存しておりますが、そこにテグス入り毛針を入れてみました。地元の駅を5時32分に出発。7時1分武蔵五日市駅発のバスで釣り場に向かいます。養沢の事務棟には7時30分前には到着。受け取った番号は19番。昨年の台風以来あまり釣りが出来なかっ...養沢釣行(3月20日)

  • Greenwell's Glory(グリーンウェルズ・グローリー)

    Greenwell'sGloryはスタンダードフライの中でも世界的に広く使われその名を知られている毛針。元々はDurhamのCanonWilliamGreenwell氏が1854年スコットランドのイングランドとの国境地域を流れるTweed川で5月に釣りをしていたところ、鱒達がMarchBrownよりも他のカゲロウを好んで捕食していることに気付き、Tweed川の畔で名を知られた毛針職人のJamesWright氏に彼が見た鱒が好むカゲロウに似せた毛針を巻く様に依頼、二人で考えた末出来た毛針。Greenwell氏がその毛針で他の釣り人に真似の出来ない大釣りをしたことから、「グリーンウェル氏の栄光」と呼ばれるようになった由。そのレシピをGreenwell氏は下記のように書き残しております:Wing:Insideofab...Greenwell'sGlory(グリーンウェルズ・グローリー)

  • Blue Upright

    BlueUprightは英国西部のウェットフライの中でも最も効果的と言われる毛針。暗い色調のカゲロウ、或いはカワゲラを模した毛針として多くの場面で用いられるとされますが、特に春の急な流れの中で魚にアピールするとあります。3月になりシーズンインした今日、春の養沢で数多く目にするトゲトビイロカゲロウという大きく暗い色調のカゲロウをイメージしてBlueUprightを巻いてみました。彼の万能毛針Tup'sIndispensableを創作したR.S.AustinがBlueUprightを作ったとも言われておりますが、彼によるBlueUprightのレシピは:Tyingsilk:PurpleBody:Undyedpeacock'sherl(繊毛を取り除いたピーコックハール)Hackle:Steelybluegamecoc...BlueUpright

  • ドライフライのウィングの必要性

    VincentMarinaro(ヴィンセント・マリナロ)が1950年、39歳の時著した「AmodernDRY-FLYcode」は英国・米国のドライフライの先駆者達の研究を読み込んだ上で彼とその友人達がホームリバーで観察した事象とその背景・理屈の理解をベースにドライ・フライの革新、ソラックスダンを提唱する等示唆に富んだ内容の本で、その輝きは今でも失われておりません。ドライフライは水面上でハッチし飛び立とうとするカゲロウの亜成虫(ダン)と、産卵を終え死んでいく成虫(スピナー)を表した毛針ですが、ダンを表現する場合、Halfordの時代より、ダンの持つスモーキー・グレイのウィングをスターリング・クイル等で表現しております。しかし、ウィングの無いハックルのみのドライフライも、死んで羽を伸ばし水面に張り付くスピナーの表現...ドライフライのウィングの必要性

  • Red Quill(レッド・クイル)

    Theredquillisoneofthesheetanchorsofadry-flyfishermanonastrangeriver,whenindoubt.「ドライフライ釣り師が見知らぬ川で迷う時、レッド・クイルは最後の拠り所となる毛針の一つである」と、ドライフライ釣りの基礎を作ったF.M.Halfordはその最初の著書「Floatingfliesandhowtodressthem(水面上の毛針とその巻き方)」(1886年)で述べております。Halfordのレシピは:Wings:Paleormediumstarling(ペイル或いはミディアムのスターリング)Body:PeacockquilldyedinNo.IX(繊毛を取り除いたピーコッククイルを臙脂色に染めたもの)Hackleandwhisk:Redga...RedQuill(レッド・クイル)

  • ハックルの色と透明感

    以前入手した古い英国のハックル。その中には当時ですら中々見ることの出来なかったダン系統の色のハックルが幾つかあります。その中で小箱に入ったハックルの中身を見てみたいと思います。LightBlueDunGoldTippedHennyCock、BlueDunGoldTippedCock、BlueDunPaleCock、MediumHoneyDunCock、BrassyDunCock、MediumRustyDunCockと書かれたハックルです。1942年、1945年と第二次世界大戦の最中に以前の持ち主が購入したもののようです。小箱には夫々のハックルが詰まっております。小箱に書かれたハックルの色と実際のハックルの色は権威あるハックル色の分類法には必ずしも沿ったものではありませんものの。ハニーダンはブルーのリスト(ハック...ハックルの色と透明感

  • F.E. Thomas Rod 9'

    F.E.ThomasRod9'

  • ハックルの色のブルーとは?

    以前どこかでハックルの色の中でもブルーは入手がとても難しいと書きました。米国ジェネティックハックルではなく欧州のハックルを集めて来ましたが、FrankElder氏が手ずから育てたオールド・イングリッシュ・ゲーム・コック(OEG)のハックルで私の手元にあるハックルの中でも正直に申し上げれば私が知るブルーの色は出ておりません。ブルーというよりスチールの色です。何故この様な不遜なことが申し上げられるのかは上の昔の英国のハックルがブルーとはどの様な色かを示しているからです。左からHoneyDun(ハニー・ダン)、BlueDun(ブルー・ダン)、(HoneyDun)ハニー・ダン。これらは鶏のハックルでも以前はブルーの色が出ていたことの証拠であります。近影で見ますと、上はHoneyDunのハックル。HoneyDunはBlu...ハックルの色のブルーとは?

  • 会津大川釣行(11月23日)

    関東地方が冷たい雨に沈んだ11月23日、またまた会津大川に行ってまいりました。日本国外では10月を過ぎれば来春まで釣りは出来ませんが、日本では一年中釣りが出来る幸せを噛み締め、早朝の電車に乗ります。いつも通り北千住までの40分弱、そこから会津田島までの3時間強を電車で過ごし、こめや釣具店さんで釣魚券を買って川に立ったのは10時30分を回っております。ここからの3時間ちょっとが釣りの時間。東京とは違い雨はほぼ止んでおりますが、それまでの雨で川は増水。水は濁っております。前回山女魚を釣ったポイントでDunkeldをドロッパーにRamsbottom'sFavouriteをリードフライに魚を探りますが、全く何の反応もありません。時間も限られるので、そこから下流に移動し魚が付きそうなポイントに竿を振り入れますが、何ら反応...会津大川釣行(11月23日)

  • 11月10日会津大川釣行

    10月の台風19号の直前会津大川へ釣行しましたが、養沢も今年は台風被害のため晩秋の営業を取りやめた今、行けるのは会津大川のみ。そこで台風の影響がとても気にはなりましたが、駄目で元元と会津大川へ行ってまいりました。いつも通り6時42分北千住発のリバティ会津号に乗り、9時43分会津田島駅に到着。その足でこめや釣具店へ向かい釣魚券を購入、丹藤橋についたのが10時を少々回った頃。支度をして川に降り立ったのが10時30分ちょっと前です。10月の釣行で魚に遊んでもらった最上流部は、見る影もなく月面というのは大げさではありますが、写真の状況。魚の姿は一切見えません。魚は下流に流されたものと思い、下流部の堰堤に向かいます。今回持参したのはドイツ・オーストリアを歴戦したLRHWet9'3''。非常に軽く、また繊細なトップを持つ竿...11月10日会津大川釣行

  • Blue Red Hackle

    BlueRedHackle

  • 英国のハックル(ベイジェント博士のハックル)

    Dr.Baigent(ベイジェント博士)は以前本ブログでも取り上げた、長いコックハックルを使い鱒の跳ねを誘う毛針、BaigentBrownを始めとする一連の毛針を作り上げられた方ですが、博士はそうした毛針に使うためのハックルを農家に委託する等して自ら作り上げた逸話でも有名です。ハックル研究のバイブル、FrankElder氏のTheBookoftheHackleには、Elder氏がベイジェント博士の娘さんが亡き父親から受け継いだハックルの数々を鑑賞した際の感想が記されております。そのベイジェント博士のハックルの一部を写した写真というのが、上のもの。特に上の段の右側のダン系色のハックルは魅力的で釣れそうな感じが漂います。ハックルの中心部、リストが透明感のあるダン(ブルーダン)。ベイジェント博士はブルーの色を出すため...英国のハックル(ベイジェント博士のハックル)

  • 10月11日会津大川釣行

    10月11日会津大川釣行

  • 9月21日湯川釣行

    9月21日湯川釣行

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