Raffael さん プロフィール

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Raffaelさん: フルート
ハンドル名Raffael さん
ブログタイトルフルート
ブログURLhttp://capito-web.com
サイト紹介文フルート奏者岩村隆二のブログ。もっと良い音楽へ、その考え方と実践。
自由文フルート奏者。14歳よりフルートを始める。東京学藝大学附属高等学校卒業。東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。西ドイツ国立ベルリン芸術大学卒業。1996年4月、音楽事務所カピート設立。「もっと熱く!」をテーマにフルート奏者としての独自の世界を切り拓くべく活動を開始する。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供112回 / 112日(平均7.0回/週) - 参加 2016/12/29 09:53

Raffael さんのブログ記事

  • キリスト教について知っておこう・・・(3)
  • 聖霊降臨後、イエスの誕生を待ち望む期節までは、小さな祝日がいくつかあるが、これは教派によって扱いがかなり違う。こういった教会歴をきちんと守るのは何といってもカトリックだ。そして聖公会、ルーテルなども教会歴を大切にする。改めて確認しておくが、カトリックはローマ、バチカンが中心で、トップは教皇。信徒数は約12億7千万人。聖公会というのは、イギリス国教会の系統。トップはイギリス君主、エリザベス女王だ。聖 [続きを読む]
  • キリスト教について知っておこう・・・(2)
  • 復活祭(イースター)が年によって移動する事は昨日述べた。そのイースターから46日前の水曜日が、「灰の水曜日」と呼ばれる。この日から、イースターまで教会は「悔い改め」の期間に入る。節制をするわけだな。伝統的に、断食とか、「肉を食べない」習慣があった。これは、イエスが宣教を始める前に40日間荒野で断食をしたことに因んでいる。聖書には悪魔の誘惑で試されたとある。神の子としての最終テストだったわけだな。な [続きを読む]
  • キリスト教について知っておこう・・・(1)
  • 西洋の音楽を演奏するにしても、あるいは絵画を鑑賞するにしても、キリスト教を抜きには成り立たない。外国で生活するにしても、米国・欧州のほとんどの国では、独立記念日とか、戦勝記念日などを除けば、ほとんど教会歴に従って休日が定められている。信徒であるか否かにかかわらず、好むと好まないにもかかわらず、知っておきたいこと、知っておかねばならないことがある。だけどな、大変なんだよ、沢山あって。何回かかるかわか [続きを読む]
  • フルートの選び方・・・(7)
  • あたり前の話だが、最高の楽器を持てば最高の音楽家になれるわけではない。だから、少なくともある種の音楽家は、自分にとって常に最高の楽器を探し求めなければならないとは思っていない。彼にとって重要なことは、音楽について考え、まさに音楽をすることであって、その欲求が満たされている限り、「今持っている」楽器で充分なのだ。楽器探しの旅に出ることは、彼の目的ではないし、またそんな時間もない。それでも、あるきっか [続きを読む]
  • フルートの選び方・・・(6)
  • 1)Eメカ悩むこたぁ無いよ。付いてるのにしといたらいい。構造的、原理的にはついているのが正しい。無くても出せるって言ってる奴がいるけど、そりゃぁ出るよ。みんなFis3(3オクターブ目のファ#)だって出してるんだから。構造・原理を追求するなら実はFisメカも必要だ。構造的・原理的に正しいんだから、音程も正しい。議論をしても始まらない。「付いているべき」なんて言うと、「じゃぁ、お前らFis3はいいのか [続きを読む]
  • フルートの選び方・・・(5)
  • 確かに、昔から「鳴っているねえ」というのは奏者の間での誉め言葉のひとつであった。それは単に大きい音が出ているという意味ではなく、「豊かな」「充実した」「輝かしい」「深みのある」音の事を指していた。その意味から、優れた奏者と言われるためには、小さい音であっても「鳴っている」ことが、必須であった。そして、「鳴っているねえ」と、奏者を主語にせず、楽器を主語にして自動詞を用いるのは、ただ勝手に鳴ってくれる [続きを読む]
  • フルートの選び方・・・(4)
  • フルートのタンポの構造が良くわからなかったら、もう一度昨日のところを読んでみてくれ。まず誰でも考え付くのは、フェルトや紙は変質・変形するから、ぴったりトーンホールを塞ぐような別の素材でタンポを作ろうという事だよな。たぶん色々試されたんだと思う。確かにどんな素材であれ、密着して空気が漏れ無ければ音は出る。しかも、新素材で密封すると、全く空気漏れがないから、ばかデカい音が出る。でもなぁ、楽器なんだから [続きを読む]
  • フルートの選び方・・・(3)
  • フルートという楽器の最大の弱点は、タンポ調整が必要であり、かつそれが極度にシビアであるという事だ。ただ塞がっていれば良いというわけではなく、調整する技術者の腕によって鳴りが大きく変わる。フルートの材質や構造が大きく問題にされるけれども、タンポ調整の技術による鳴り方の差は、これらの比ではない。良い技術者を知っているという事は、フルート吹きにとって一生の宝物だ。だから、フルート吹きにとっても、技術者に [続きを読む]
  • フルートの選び方・・・(2)
  • 今日は中級レヴェルの楽器選びの要点だ。性能のよい楽器、つまり、「鳴る楽器」だと思ってないか? 鳴るって言ったって、大きい音、豊かな音、うるさい音といろいろだ。楽器屋さんの店頭で、ヒャァーって吹いて、「うん、これ鳴るわ」位の判断で高い楽器買うと、つまらないことが起きるぞ。まあ、楽器メーカーにしてみれば、パッと取って、ヒャァーって吹いて、でかい音が出りゃ、買ってもらえるだろうって思うだろうな。いまは、 [続きを読む]
  • フルートの選び方・・・(1)
  • 4月になったからな、新たにフルートを始める人、あるいはステップアップで、もうちょいいい楽器を手に入れようとしている人・・・結構たくさんいると思うのでちょっと書いておく。これから色々詳しく書いていくつもりだけど、これだけは最初にはっきり言ってしまう。フレンチモデル(リングキイ)は絶対に止めとけ。現代音楽を沢山やるつもりなの?四分音吹かなきゃならないの?グリッサンドやりたいの?そうじゃないなら止めとけ [続きを読む]
  • やってはいけない・・・(4)
  • 10)腕自慢はつまらないよ腕自慢ていっても、ピンキリでね。演奏会自体が腕自慢のピンから、楽器屋さんの店頭で聞こえよがしに大きい音出して吹いてるキリまで、色々あるわな。まぁ、人の自慢話をどれくらい聞いていられるかにもよるけど、あんまり面白いもんじゃないよなあ。でも、よく居るんだわ、自己顕示欲のみでつい吹いてしまう方が。人が聴いてると思うと張り切っちゃうの、傍から聞いてるとすごく良くわかってしまう。ど [続きを読む]
  • やってはいけない!・・・(3)
  • 8)真似をするな真似したっていいんだけどさ、真似ることができるのは大抵悪い所だから。尊敬するフルート奏者の隅から隅まで真似できたとしても、出来上がるのは上手くいってそのミニチュアだ。本家が偉大であればあるほどミニがつけられると惨めだ。ミニフルトヴェングラー、ミニカラヤン、ミニゴールウェイ、ミニパユ全部ちょっと恥ずかしい。ミニスカート、ミニパトぐらいだと本家がたいしたことないから平気だけど。ミニチュ [続きを読む]
  • 桜の開花時期の調整が可能に・・・
  • 凄いな、知ってるか? 桜の開花時期が簡単に調整できるようになったらしいぞ。温度と日照時間の調整、そしてある種の成長ホルモンとの併用で、任意の時期に開花させる。前年の初冬から桜の樹を簡易テントで覆い、温度管理をする。そして、どういうやり方かは知らないが、成長ホルモンも必要なんだとか。これによって、お花見目当ての訪日客に、ピンポイントで満開の桜を見てもらえるようになるので、観光業界としてはもろ手を挙げ [続きを読む]
  • やってはいけない!・・・(2)
  • 4)指のせいにするな指が早く動かないっていうけど、日常生活を普通にこなしている指なら、充分にして結構、速く動く。電車の中でスマホのゲームやってる指、みんな早いじゃん。あぁ、あれ右手の親指か。早いパッセージがうまく吹けないのは、指が原因というよりは、音がちゃんと出ていないからというのが正解だろう。そして、立ち方、持ち方、構え方の順だ。そして、指は脳味噌持って無いから、本物の脳みそで補ってやるんだ。そ [続きを読む]
  • やってはいけない!・・・(1)
  • 「買ってはいけない」という本が一時期売れていたようなんで、フルート「やってはいけない!」シリーズだ。ま、話半分で呼んでくれ。とんがるなよ。尤も、『「買ってはいけない」は嘘である』って本もあって、こっちはAmazonで1円で売ってたから、とんがると負けだよ。1)心の核に傷をつけないこといきなりすごいこと書いちゃう。「どんなに心配事や悩み事があっても、その苦しみを心の核に届かせてはなりません。」 これはハン [続きを読む]
  • やってはいけない!・・・(1)
  • 「買ってはいけない」という本が一時期売れていたようなんで、フルート「やってはいけない!」シリーズだ。ま、話半分で呼んでくれ。とんがるなよ。尤も、『「買ってはいけない」は嘘である』って本もあって、こっちはAmazonで1円で売ってたから、とんがると負けだよ。1)心の核に傷をつけないこといきなりすごいこと書いちゃう。「どんなに心配事や悩み事があっても、その苦しみを心の核に届かせてはなりません。」 これはハン [続きを読む]
  • 続々・ヘルムート・ハンミヒ氏のこと
  • その巨匠ヘルムート・ハンミヒの頭部管なんだが・・・イイんだ、ほんとに。見たところは、なぁんにも変わったところがない。一時期流行った、絶壁リッププレートでもなければ、サイドのカットもほとんどない。でもね、いい音するんだよ。そして、何よりなのは、「吹き方を教えてくれる」んだ。つまり、吹き方が正しくなればなるだけ、いい音になってくれる。だから、正しい吹き方の方向が分かるし、その結果がすぐに音になって現れ [続きを読む]
  • 続・ヘルムート・ハンミヒ氏のこと
  • フルートの内側に隠してもダメなので、頭部管のヘッドコルクをばらす。コルクを引き抜いてコルクの代わりに紙幣をぐるぐる巻いてやる。前後は金属板なので、ヘッドスクリューをとっても、その中のネジまで引き抜かなければばれない。(フルートの構造はここを見てくれ)巻ける紙幣には限りがあるが、西ドイツマルクには当時、500マルク札、1000マルク札というのがあって、大体5万円札、10万円札だ。だから、まぁ、やろう [続きを読む]
  • ヘルムート・ハンミヒ氏のこと
  • ここから以下の話は、たぶんもう時効だから書く。1980年頃、ヘルムート・ハンミヒ(Helmuth Hammig)氏は東ベルリンに住んでいた。奥様と二人住まいの小さな、簡素な家で修理を中心に仕事をされていた。息子さんを亡くされて、フルート全体の製作はもうできないということだった。人づてに、頭部管だけは作っているらしいと聞き、訪ねて行った。もっと正直に書くと、西ドイツマルクで支払えば、密かに頭部管を作ってくれると聞いて [続きを読む]
  • 非円盤主義・・・(3)
  • 自分の音楽について、あるいは次代の音楽家に対して、何らかの著作を残したフルトヴェングラーと、何も書き残さなかったカラヤン。それだけで、当然、どちらが音楽に貢献したかを問うことはできない。しかし、フルトヴェングラーの警告と不安に対して、それらを払拭し、杞憂に終わらせるだけの音楽を、そして何よりも次の世代につながる音楽をカラヤンが創り上げたかと問えば、私は「そうだ」と即答できない。芸術というものが、時 [続きを読む]
  • 非円盤主義・・・(2)
  • マエストロは1989年4月ベルリン・フィルの芸術監督と終身指揮者を辞任した。そして、7月死去。一般的には、ザビーネ・マイヤーの一件(1983年)からベルリンフィルとの仲が疎遠になり、ウィーンフィルとの関係を強めたと言われている。実は、この1989年前後に世界の体制は大きく変わる。11月にベルリンの壁が崩壊し、1990年統一ドイツ成立。それは1991年、ソビエト連邦崩壊につながった。戦後の冷戦体制が [続きを読む]
  • 非円盤主義 ・・・ (1)
  • マエストロはつまり、ドイチェ・グラモフォンと結託して、いや協力して沢山レコーディングしたわけね。そりゃぁレコード売れれば、みんなが楽して儲かる。だから、そのレコードの宣伝のために、イメージ戦略も必要だった。実際それは成功した。その成功は、ベルリンフィルひとつに留まらずに、クラシック音楽に人々の注意を惹きつけたのだから、決して悪くは言えない。だが、録音され、大量販売される音楽の成功と、演奏会での音楽 [続きを読む]
  • 眼を開けて答えてみよ!
  • 私たちは今、CDやDVDを聴いたり見たりする、あるいはダウンロードして聴いたり、YouTubeもある。音楽をそうして、それが当たり前のように受け取っている。それでいいのか? それで音楽は充分に役目を果たせるのか?私は若いころからずっとそのことばかりを考えてきた。もし音楽が録音も再生もできない、大昔の状態のままだったら、思い悩むことは無かったのだが・・・音楽は、まさにそこに存在し消えてゆくという、現実そのもので [続きを読む]
  • 思い出話・・・あの頃のベルリンフィル(3)
  • あの夜、音楽は勝利した。あの空間の中で、最初に示された現実。それは、カラヤンの背中であった。そして、聴衆は我に返った。不確かな話の伝搬によって巻き起こされたブーも拍手も、その威厳ある小さな背中によって、一瞬のうちに葬り去られた。音楽とは、今まさに鳴り、そして瞬間に消えていくという圧倒的現実だ。そして閉ざされた演奏会という空間においては、たったひとつの現実でもある。それを眼前にして、自分がほんとうに [続きを読む]
  • 思い出話・・・あの頃のベルリンフィル(2)
  • あの事件。そう、ザビーネ・マイヤーの一件だ。カラヤンがソロクラリネット奏者にザビーネ・マイヤー嬢をゴリ押しで入団させようとし、オーケストラが反対し・・・という事件だ。どこから、どんな経緯でリークがあったのか、ある日突然、世界のニュースになった。ドイツのテレビでもトップニュースだった。やれカラヤンの彼女だとか、オーケストラは女だから拒否したんだとか、ろくでもない下種の勘繰りみたいな話が、まことしやか [続きを読む]