Shizuka さん プロフィール

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Shizukaさん: 生活と古書。
ハンドル名Shizuka さん
ブログタイトル生活と古書。
ブログURLhttp://lifeandbook.blog.fc2.com/
サイト紹介文本の在る生活を日々綴ります。文学作品ばかりです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供109回 / 115日(平均6.6回/週) - 参加 2016/12/31 00:08

Shizuka さんのブログ記事

  • 【読書日記】井伏鱒二 山椒魚・遙拝隊長 他七篇
  • 2017-21井伏鱒二 山椒魚・遙拝隊長 他七篇(岩波文庫 第8刷)読了ここ数日、鱒二さんの小説集を読んでいた。「山椒魚」は以前も読んだことがあり再読。たしかあの時は新潮文庫だったと思う。「屋根の上のサワン」もたぶん、読んでいる。この岩波文庫はたしか均一台で見つけ、もともと再読しようとして買った。今朝は居眠りでひと駅乗り過ごし、戻りの電車をただ待っているも何だからと「へんろう宿」から読み始めたら、小説の冒頭 [続きを読む]
  • 【読書日記】安部公房 方舟さくら丸
  • 2017-20安部公房 方舟さくら丸(新潮社版 初版)読了読み終わった。物語の最後で主人公の太った男(通称:もぐら)は方舟を手放すことになる。この作品は地下の採石跡地が舞台だからか、どこか息苦しい感じを私も知らぬ間に抱いていたかもしれない。最後はどこか清々しい様な開放的なものを感じた。閉ざされた空間のなかで集団生活をすれば自ずと上下関係の様なものが出来上がってくるというのは人という生き物の性質だと思う。命 [続きを読む]
  • 【読書日記】安部公房 方舟さくら丸
  • 2017-20安部公房 方舟さくら丸(新潮社版 初版)234頁まで四分の三くらいは読んだだろうか、後半に差し掛かっている。今までのところ大半が採石跡地での出来事を描いていて、また登場人物も少ないので何となく戯曲を思わせる様なところがあるなと思う。「他人の顔」、「砂の女」や「箱男」などに較べると、人物描写が人間くさいなと感じる。今まで読んで着た公房さんの作品とすこし違った匂いがするかもしれない。 [続きを読む]
  • 【雑記】畳のうえで春の風と
  • 今日は朝から掃除洗濯をしている。掃除は終わった。洗濯機はあと二回くらい。ぐるぐる回るその音を聞きながらインスタントの珈琲を淹れた。網戸の風が気持ちいい。たぶんこんなに上出来の風は今年最初で最後だろう。窓外ではシジュウカラがツツピと鳴いてる。洗濯物が揺れている。私の部屋は丘の上だから、風も素直だ。 [続きを読む]
  • 【読書日記】安部公房 方舟さくら丸
  • 2017-20安部公房 方舟さくら丸(新潮社版 初版)58頁までまた公房さんを読みはじめた。久しぶりに「砂の女」を再読しようかと瞬間頭をよぎったけれど、以前買ったこの本がその横に並んでおり、やっぱり未読作品の引力には敵わなかった。主人公の太った男は採石場の跡地に棲み、この世界に危機感を抱いており、来たるべきその危機を共に乗り越えるために一緒に暮らす住人を探し回っている、というお話。男はその採石跡地を「船」と [続きを読む]
  • 【読書日記】吉行淳之介 娼婦の部屋
  • 2017-19吉行淳之介 娼婦の部屋(文藝春秋新社版 初版)読了この小説集を読み終わり、吉行淳之介という作家が好きになる。というか、もっと若いうちからこの作家に触れておけばよかった。昨日挙げた作品のほか、「白い神経鞠」、「人形を焼く」、「鳥獣蟲魚」も好きな作品。共通しているのはどの作品も、描かれている女性が魅力的だということかもしれない。「鳥獣蟲魚」では自分と他との関係について女性との関わりの中で描き出し [続きを読む]
  • 【蔵書より】太宰治 八十八夜(南北書園版)
  • 太宰治 八十八夜南北書園版 初版印刷 関東印刷(株) 昭和21年2月25日配給元 日本出版配給統制(株)以前の所有者のものとおぼしき蔵書印。表題作を含む小説集。装丁が私好み。ネットで調べてみたところ、「八十八夜」が初めて単行本の中に収められたのはこの本ではなく、昭和15年4月20日に竹村書房から刊行された小説集「皮膚と心」に於いてが最初だったとのこと。 [続きを読む]
  • 【読書日記】吉行淳之介 娼婦の部屋
  • 2017-19吉行淳之介 娼婦の部屋(文藝春秋新社版 初版)170頁まで吉行淳之介を読んでいる。小説集という体裁をとっているけれど、著者自身の過去、特に子供時代について触れた随筆と呼んでいい作品も含まれる。文学を志していた父のことや、気性移りの激しさで苦労させられた脚の不自由な祖母のことなどが語られる。読み進め、もう後半に差し掛かっている。この本の表題にもなっている「娼婦の部屋」、そして「寝臺の舟」が今のと [続きを読む]
  • 【蔵書より】三島由紀夫 剣(講談社版)
  • 三島由紀夫 剣講談社版 初版印刷 星野精版印刷(株) 昭和38年12月10日発行製本 (株)加藤製本所装幀 真鍋博この本とは先週末、本郷の古書店で出会った。文学作品が主のお店ではないけれど、三島さんの作品は幾つも並んでいてその中の一冊がこの本だった。レジに持ってゆくと、店主とおぼしき方が「もうすこし綺麗だと良かったんだけれどね。装丁はいいよね」私の本棚には経年でもっとボロボロになっている本も並んでいるの [続きを読む]
  • 【読書日記】安部公房 無関係な死
  • 2017-18安部公房 無関係な死(新潮社版 初版)読了今日は雨ということもあり、一日部屋で過ごす。珈琲を飲みながら、ときどき空腹を感じハムとチーズを乗せて食パンを焼いたりもしながら、公房さんの短編集を読み終えた。先日触れた表題作と「人魚伝」がいちばん印象に残っている。「家」という作品も良かった。 [続きを読む]
  • 【雑記】便利なBOOK DARTS
  • あとで読み返したいけれど、そのページが見つからないことはよくある。そんなとき、このBOOK DARTSは便利。紙の栞とちがってページが開いた隙に落ちることもないし、特定の行をしっかりブックマークできる。きのう池袋のジュンク堂書店2階で見つけて買った。私は12個入りを買ったのだけれど、何か適当なケースがないかと思いついたのが無印良品のヘアピンケース。ちょうど良い大きさ。これに入れて本と一緒に持ち歩こう。ちなみに [続きを読む]
  • 【蔵書より】佐藤春夫 美人(新潮社版)
  • 佐藤春夫  美人新潮社版 第7刷印刷 富士印刷(株) 大正13年4月20日佐藤春夫という作家には今までまったく縁がなくて読まずじまい。古書市の会場で見つけた。最初は素通りだったけれども、会場をひと巡りし終わっても何か引っかかるものがあって、とうとう購入。この本は短編集。まだ読んでないけれど、読書日記でそのうち書くことになるか。 [続きを読む]
  • 【読書日記】安部公房 無関係な死
  • 2017-18安部公房 無関係な死(新潮社版 初版)78頁まで今朝から公房さんを読んでいる。表題作を含む小説集で、たしかこれは神保町の三省堂古書館で買った本。公房さんの作品は考えてみたら、今まで長編ばかり読んできた。それに昨日まで読んでいたのが大江さんの難解な作品だったので、こういう短編集はすこし気分転換になるかもしれない。表題作「無関係な死」は奇妙な物語。ある日、アパートに帰宅したら知らない人の死体が床の [続きを読む]
  • 【読書日記】大江健三郎 みずから我が涙をぬぐいたまう日
  • 2017-17大江健三郎 みずから我が涙をぬぐいたまう日(講談社版 初版)読了先日も書いたけれど、この作品は難解だと思う。これを読んで他の人はどんな感想を抱くのだろうと思い、ネットで色々の人の感想を読んでみたけれども、少なからず、私と同じ思いの人は多い様子。内容もさることながら、この作品の形式に最初は戸惑うかと思う。読者は口述筆記で記されたものを読み進める訳だけれど、その合間合間にその口述を書き記す人間と [続きを読む]
  • 【読書日記】川端康成 みづうみ
  • 2017-16川端康成 みづうみ(新潮社版 第4刷)読了読み終わりました。感覚的小説だった、という思いを抱いています。私はどちらかというと筋を追う様な作品よりも、その物語や主人公が醸し出す特有の感覚とか概念、空気感の様なものを追っている作品が好きです。この小説はそういう作品だと思います。すこし間をあけて、この作品が漂わせているものの中にもういちど身を委ねてみたくなるような。 [続きを読む]
  • 【雑記】物として残るということ
  • 私は今の部屋に引っ越す前、持っていた本のほとんどを手放してしまいました。量が多かったので車で引き取りに来てもらって、それで買い取って貰ったのです。そのときはそれですっきりした気分でしたが、あとで本を売り払ってしまったことをすこし寂しく思いました。余分な物は持たない方がいいと思う反面、文学作品の本だけは棚にずっと並んでいても良いと、そんな考えになりました。今の生活では、実用的な本や漫画については電子 [続きを読む]
  • 【読書日記】川端康成 みづうみ
  • 2017-16川端康成 みづうみ(新潮社版 第4刷)90頁まで以前買っておいた「みづうみ」を読み始めています。川端さんの小説を読んでいると、いつも独特の風景に囲まれている様な気分になります。その景色は決して輪郭線がはっきりとはしている様なものでなく、色彩であるとか、空気感であるとか、微かの香り様な、そういうものを感覚します。トルコ風呂で湯女に身体をさすってもらい、今日までの日々に桃井銀平は想いを馳せます。靄 [続きを読む]
  • 【読書日記】谷崎潤一郎 鍵
  • 2017-15谷崎潤一郎 鍵(中央公論社版 初版)読了「鍵」を読み終わりました。夫は妻を満足させるための無理が祟って体調を崩し亡くなってしまうのですが、結局のところ、それは妻が密かに望んでいたことでもあり、むしろ夫に無理をさせることでそうなるように仕向けたのだと、日記の最後に告白しています。それでも、夫の欲求を満たすことに貢献したのだから、夫にとっても幸せな時間であっただろうと考えている様です。日記とい [続きを読む]
  • 【読書日記】谷崎潤一郎 鍵
  • 2017-15谷崎潤一郎 鍵(中央公論社版 初版)114頁まで谷崎潤一郎の「鍵」です。ちょっとすごい作品ですね。いや、すごいというのは読む前から何となく、分かってはいたのです。でも、想像以上でした。夫の性的嗜好が異常です。妻を酔わせ、気を失ったところを裸にしてあちこち観察した上に写真にまで撮る、そして、そのフィルムの現像を頼んだ相手は木村という、自分の娘に引き合わせようとした男で、その男に妻の裸の写真を見せ [続きを読む]
  • 【読書日記】坂口安吾 白痴
  • 2017-14坂口安吾 白痴(中央公論社版 初版)読了表題作の「白痴」が読みたくてこの本を買った訳ですが、先日も書いた「外套と?空」がとても印象に残っています。暗く湿った日々を描く中での最後の部分、ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー暗闇を這いずるやうな低い情痴と心の高まる何物もない女への否定が溢れ、その暗闇を逃れでた爽かさが大気にみちて感じられた。ーーーーーーーーーーーーー [続きを読む]
  • 斎藤茂吉 自選歌集 朝の螢(改造社版)
  • 斎藤茂吉 自選歌集 朝の螢改造社版 新装版初版印刷 凸版印刷 昭和21年10月30日配給元 日本出版配給(株)装幀 石井鶴三ところどころに書き込みがあります。前の所有者の方はずいぶんと、歌に熱心な方の様です。「朝の螢」は茂吉にとって最初の自選歌集とのことです。表題は自身の歌の一節から採ったのだと、茂吉自身がこの本の巻末で書いています。「草づたう朝の螢よみじかかるわれのいのちを死なしむなゆめ」巻末にはこん [続きを読む]