本棚の管理人 さん プロフィール

  •  
本棚の管理人さん: 生活と古書。
ハンドル名本棚の管理人 さん
ブログタイトル生活と古書。
ブログURLhttp://lifeandbook.blog.fc2.com/
サイト紹介文古い本との生活を日々綴ります。文学作品が主です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供175回 / 229日(平均5.3回/週) - 参加 2016/12/31 00:08

本棚の管理人 さんのブログ記事

  • 【読書日記】太宰治 人間失格(青空文庫版)
  • 2017-55太宰治 人間失格(青空文庫版)読了久方ぶりにこの作品を読んだ。前回読んだ時と、今の私と、色々変わった部分もある。アルコールをたんと摂るようになった。あの頃は一人で飲み屋に行くことなどなかった。アルコールが、というよりも、酒場の雰囲気に浸りたくて出掛けるようなところもある。酔いは、人と人と間にある垣根を低くする。知らない酔客とグラスを合わせることもある。虚しい、酔っている間だけの関係なのに。も [続きを読む]
  • 【読書日記】ドストエフスキー 罪と罰 第一巻(岩波文庫)
  • 2017-52ドストエフスキー 罪と罰 第一巻(岩波文庫 第52刷)読了一巻を読み終えた。昨夜は午前二時くらいまでにして寝ようとしたのだけれど、この作品世界からなかなか抜け出せず、(おそらくはカフェインの採り過ぎもあったかもしれない)朝まで眠ることができなかった。ラスコーリニコフは周到にアレ(金貸しの老婆を殺害する計画)を断行する為の準備を続けるなかでも、自身本当にそれを行えるのかどうか懐疑的。それでも、彼 [続きを読む]
  • 【読書日記】ドストエフスキー 罪と罰 第一巻(岩波文庫)
  • 2017-52ドストエフスキー 罪と罰 第一巻(岩波文庫 第52刷)50頁まで今までドストエフスキーにはまったく触れてこなかった。四十も過ぎてから、やっと手をつけようと思う。あまりに著名な作家ということもあり、そしてこの「罪と罰」はとくに、読んでいないということがずっと何処かに引っ掛かっていて、そんな折も折、神保町にある古書店の均一台で岩波文庫の3冊セットを見つけた次第。この第一巻は昭和51年の52刷ということで [続きを読む]
  • 【読書日記】夏目漱石 彼岸過迄(春陽堂版 複刻版)
  • 2017-48夏目漱石 彼岸過迄春陽堂版 複刻版日本近代文学館 初刷読了読み終えた。読み始めた頃は敬太郎を中心とした話かと思いきや、これは須永が主人公と言っても良い作品だと思う。小説を読んでいて、登場人物に自分を重ねることはほとんど無いのだけれど、この作品を読んでいて驚いた。須永の内に、私は自分を見た様な気がしている。どんな自分か、というのを此処に直に書くのはやめようと思うけれども、この小説を読んだことが [続きを読む]
  • 【雑記】読んだ気になっていた太宰さん
  • さいきん、このブログの記事で太宰作品の読書日記を頻繁に投稿している。それには理由があって、どことなく、太宰さんの作品を読んだつもりになっている自分を見つけたため。一度読んでもう、知って居るつもりになっていたかもしれない。しかも、それはだいぶ前の話で、内容をきちんと覚えていない作品も多い。だから青空文庫でまた一から読み直そうと思っている。なぜ青空文庫なのかというと、私のカバンにはいつも読みかけの本が [続きを読む]
  • 【読書日記】夏目漱石 彼岸過迄(春陽堂版 複刻版)
  • 2017-48夏目漱石 彼岸過迄春陽堂版 複刻版日本近代文学館 初刷260頁までここ数日は、この重い本をずっと持ち歩いている。中盤くらいまで読み進めた。思い出したことがある。漱石さんの女性の描きかたが私はとても好きだったのだということ。停留場で千代子に遭ったときの描写はとても素敵だと感じる。この作品に限らないことだけれども、漱石さんは艶を直接書く様なまねはせず、所作や、その人が纏っている空気の様なものからそ [続きを読む]
  • 【蔵書より】永井荷風 つゆのあとさき(六興出版社版)
  • 永井荷風 つゆのあとさき(荷風小説傑作集 五)六興出版社版 昭和25年12月15日印刷 初版印刷 東京印刷(株) 製本 手塚製本所表紙・函図案 佐藤泰治文字 室田武二かつて存在した六興出版社が発行した荷風小説傑作集の第5巻にあたる本。「つゆのあとさき」はたしか、私が荷風さんの小説で一番最初に触れた作品。むかし持っていた文庫も何度かの引っ越しで手元になく、再読しようと思って購入した。 [続きを読む]
  • 【読書日記】太宰治 朝(青空文庫版)
  • 2017-50太宰治 朝(青空文庫版)読了何軒も酒場を飲み歩き、気が付くと其処は知人の女の部屋だった。二人して炬燵に脚を突っ込んで横になって居る。蝋燭を点けてまた酒を飲み、気付くと夜が白んでいた。薄暗闇と、女の匂いのする部屋と、また飲み過ぎたという自責の思い。虚しさと温かさが溶け合うことなく混ざった様な、何とも言えない空気感。 [続きを読む]
  • 【読書日記】太宰治 青森(青空文庫版)
  • 2017-49太宰治 青森(青空文庫版)読了短い随筆。同郷の版画家 棟方志功氏のことが書かれている。棟方氏が無名時代だった頃の作品を買い、後に価値が上がったこと。それを予感していたことなどが書かれてる。棟方志功氏の作品は、一目見れば棟方氏の作品だと分かるくらい個性的だと思う。版木に齧りつく様に向かっている写真が有名だけれど、あの感じ、靭く太く息遣いまで刷り込まれている感じ。 [続きを読む]
  • 【読書日記】夏目漱石 彼岸過迄(春陽堂版 複刻版)
  • 2017-48夏目漱石 彼岸過迄春陽堂版 複刻版日本近代文学館刊行 初刷71頁まで久しぶりに漱石さんを読むことにした。「彼岸過迄」は読んだことがなく、近代文学館の復刻版と前にブログに載せたことのある春陽堂の縮刷版と二冊の「彼岸過迄」を持っているのだけれど、復刻版の方が字が大きく読み易そうなのでこちらで読み進めることにした。紙面に余裕があるにしても、すべての漢字に読み仮名を添えるというのはすごいなと感心。当時 [続きを読む]
  • 【読書日記】堀田善衛 橋上幻像(新潮社版)
  • 2017-41堀田善衛 橋上幻像新潮社版 初版読了三部に別れた構成になっている。けれど、それら三つの話は独立してる。いずれも背後に戦争というものが在り、唯それが共通する部分かもしれない。表題にも含まれる「橋」が、この作品にとって重要だと思う。それは人と人、或いは国と国の間に存在するものであり、過去と現在、現在と未来の間に在るものかもしれない。上から見下ろすとY字の形をした三方を接続している橋。離れた事物を繋 [続きを読む]
  • 【読書日記】太宰治 愛と美について(青空文庫版)
  • 2017-47太宰治 愛と美について青空文庫版読了とある家族の、何気ない日常。兄弟が創作話を即興でリレーみたいに語り継いで行く。生意気な末の弟、威厳を保ちたい長兄。最後に母親が面白いことを言って、何とも言えないオチになってる。今はこんな多人数の兄弟なんてまずいないし、いたとしても遊び方が今はちがう。どことなく、ほのぼのした気分になる話。 [続きを読む]
  • 【読書日記】太宰治 禁酒の心(青空文庫版)
  • 2017-44太宰治 禁酒の心青空文庫版読了タイトルに惹かれた。私も酒飲みで、二日も飲まずに居るとアルコールが恋しく感ぜられる。酒瓶に目盛りを書き込んで1日分の分量を決めて飲む、というのは似た様なことを私も考えたことがあるので気持ちがよく分かる。結局のところ、酒は酒を呼ぶ様な処があって難しい。そんな酒飲みの葛藤を滑稽に描いていておもしろい。 [続きを読む]
  • 【読書日記】堀田善衛 橋上幻像 新潮社版)
  • 2017-41堀田善衛 橋上幻像新潮社版 初版116頁まで今朝から読み始める。堀田善衛さんという作家は今まで全然知らなかった。以前にも書いたけれど、新潮社の純文学書下ろし特別作品シリーズは出来るだけ読もうと思っているので、その縁でたまたまこの作品を買った。中盤まで読み進めた。作家自身が読者に語りかける部分もあって、そういうスタイルは馴染みがないので、ちょっと面喰らってる。 [続きを読む]
  • 【読書日記】太宰治 トカトントン(Kindle版 太宰治全集)
  • 2017-42太宰治 トカトントンKindle版 太宰治全集読了太宰さんの作品は短編も含めるとかなりの数にのぼる。それに過去読んだものでも再読すべきものもあると思うので、折を見てまた読もうと思う。トカトントン という金槌のような音を耳にする(それは幻聴でもある)と、今取り組もうとしていることに対して急に興醒めしてしまうという悩みを、とある読者が尊敬する作家に手紙で相談するという話。何かの外的要因により、心象が変化 [続きを読む]