花柳夜多郎 さん プロフィール

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花柳夜多郎さん: 龍宮茶房
ハンドル名花柳夜多郎 さん
ブログタイトル龍宮茶房
ブログURLhttp://mongrelwriter.blog.fc2.com/
サイト紹介文雑多な小説が掲載されています。 長期連載が多くなりますので、時間の空いたときなどにどうぞ。
自由文現在、[SF]Natural、[サスペンス]FOX……[ミステリー]龍宮茶房……等、連載中。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供6回 / 3日(平均14.0回/週) - 参加 2017/01/05 00:21

花柳夜多郎 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 群青 5
  • 「なに? どうかした?」 いきなり振り向かれて焦る。鉄也は疚しさを誤魔化すように平静を装い、帰り道、二人で話し合っていたことを切り出した。「いいのか? 例の件、お父さんに言わなくて」「え、ぁ」「完全に忘れてただろ」「その通りだわ」 ナツは唇を固く結び、少し困ったという顔をした。だがここで階段を下り、話しに行くのもバツが悪いと思ったのか、機会を逸したとばかりに、肩を竦める。「まあいいわ、どうせ言った [続きを読む]
  • 群青 4
  •  ナツと青也は寄ると触るといつもこれだ。 青也、四十五歳、ナツ、十三歳、その差は三十歳以上。それをモノともせず二人はいつも言い争う。それもほとんど子供の喧嘩レベルの小さな話でだ。そしてだいたいナツが勝つ。「なんで青也さん一人で帰って来るわけ? 旭さんはどうしたのよ」「あきらはまだ仕事があんだよ」「なんでよ! 終わったから(青也さんも)帰って来たんでしょ?」「ライブは終わってもそのあといろいろあんの」 [続きを読む]
  • 群青 3
  •  オレノガキ……と、青也は言った。その言葉を反復し頭の中で整理しようとするが、混乱して上手く出来ない。 青也が結婚しているとは聞いてないし、ありえない。 あれだけカッコいいのだから、過去にそういう女性がいたとしてもおかしくはないが、それも聞いてない。子供には内緒にしているとも考えられるが、普段の彼の様子から見て、女性がいるとは思えなかった。 だいいち、今、話されていたのは、誰でもない、自分のことだ [続きを読む]
  • 群青 2
  •  母親の顔を、海人は覚えていない。後から見た写真やビデオで知るのみだ。 写真で見る限り、母はとても美しい。目鼻立ちの美醜ではなく、内面が、強く、優しく、美しいのだと思う。だからこそ、仕事一辺倒のあの父を陥落させ、青也をも、虜にするのだろう。 青也から、母について詳しく聞いたことはない。だが彼が海人の母、ユキを特別に思っていることは容易に知れた。彼だけでなく、彼の相方、旭もだ。二人とも、ユキという女 [続きを読む]
  • 群青 1
  •  海人《かいと》の家は普通の家とは少し違っていた。昼は和定食屋、夜は居酒屋を営んでいるというだけでもちょっと余所と違うのだが、それだけではない。「ただいまア」 自宅兼居酒屋のガラリ戸を開けると、厨房の奥からトントンと、俎板を叩く音が聞こえてくる。板の上で包丁が踊る音だ。その音を心地よく聞きながら厨房を横切ろうとしたそのとき、店の一番奥にある、六畳の個室から声がした。「海人か?」「青也さん?」 良く [続きを読む]
  • ご挨拶
  • はじめまして。こちらでは、夜多郎の紡ぎ出します空事物語を掲載しています。閲覧は自由です。上部にありますお品書きを しますと、各話のさわりが表示されますので、ご興味のわく部分がありましたら、お入りください。 [続きを読む]
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