samuraisf さん プロフィール

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samuraisfさん: 霧の港街の静かな日々
ハンドル名samuraisf さん
ブログタイトル霧の港街の静かな日々
ブログURLhttp://samuraibluesf.blogspot.com/
サイト紹介文この物語はサンフランシスコに住む30代後半ゲイが健康優良40歳を目指す愛のロマンである(C)来宮良子
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供43回 / 124日(平均2.4回/週) - 参加 2017/01/13 06:53

samuraisf さんのブログ記事

  • 天使がウインク 僕には見える 涙の影で揺れている笑顔
  • 「もうだめ。目がかすんで仕事になんない!」「あたしも!コンピュータの画面、拡大して表示させないと数字読み間違えちゃう。」「ストレスのせいかしら・・・ 今まで裸眼で2.0だったのに」「だたの老化よ。みんな40前後になると、がくっと視力が下がるらしいわ。」同い年で健康オタクの元同僚と、朝からチャットで老眼相談である。この歳になるまで、眼鏡にもコンタクトにもお世話にならず、「山育ちで目はいいの! 」(C)ラピュ [続きを読む]
  • 夏の前の淡い日差しが駅のホームにこぼれてる
  • いつもなら地下鉄を使って通勤しているのだが、今日は地上を走る路面電車に揺られて会社に向かっている。早朝から社内のウェブセミナーのようなものがあり、家で会社に行く準備をしながら携帯電話からインターネットにアクセスして参加していたのだが、時間になっても終わらず、しょうがないわねと、携帯にセミナー画面を接続したまま家を出てきたのだが、「やだ、地下鉄に乗ったら電波が届かなくなるじゃない」と気づき、敢え無く [続きを読む]
  • ハミルトン
  • 木曜日、仕事帰りに週末の予定を確認しようとグーグルカレンダーを開くと、金曜日は黄昏時のオーシャンビーチで友達の誕生日の集まり土曜日は昼間にイーストベイでストレートカップルのベビーシャワー、夜はデンバーから遊びに来ている水球友達を囲っての飲み会日曜日は市内のホールで知り合いのピアノリサイタルとディナーとある。毎週末こんなにスケジュールが埋まっているわけではもちろんないし、年々狭まる友達の輪の中で、こ [続きを読む]
  • 4月になるとここへ来て 卒業写真めくるのよ
  • 「A子ちゃんちに遊びに行った時に、あんまりにも部屋が散らかってたから、『あんた赤ちゃん生まれたんだから、ちょっとは家片付けたらどうなの?危ないじゃないの』って言ってやったの。そしたら、『Y子さんこそ、いい加減片付けたらどうなんですか?昔の男達との思い出とか!』って言い返されたの! どゆこと!?」オカマ友達のY子が、元同僚の女子の家に、最近生まれたばかりの赤ちゃんを見にいったら、その女子とこんなやりと [続きを読む]
  • 眠れる森の美男
  • 水曜日。早々に仕事が片付いたので、はやめに職場をドロンして、久々に近所のファーマーズマーケットに顔を出してみた。3月から11月まで夏時間の間、毎週水曜の夕方にカストロ駅ちかくの通りの一角を閉じて、空が暗くなる8時過ぎまで、地元の農家たちが野菜やチーズに蜂蜜、手製パスタなどを売りに出しているのだ。夜飯は何にしようかと歩きながら見て周ると、そら豆が店先に並んでいて、思わず春を感じる乙女。そういえばと、大分 [続きを読む]
  • 桜の雨、いつか
  • 職場でのバタバタもやっと落ち着いてきて、この日曜は久しぶりに出社せずに、家で過ごしている。映画「ムーンライト」のピアノとチェロの奏でるサウンドトラックを静かにかけて、雨の降る街を眺めながら、ソファーに座って朝から一杯ひっかけている(アル中!)。トマトジュースにウォッカとわさびをぶっこんだだけよ--------------------------------「熱出して、寝込んでる。103度。どうしよう。今日は仕事休むわ」先週の月曜の [続きを読む]
  • はらはらと涙あふれてくる 春一番耳元吹きぬける
  • 土曜日の朝、ベランダの植木に水をやっていると、隣の家の庭に立っている桜の木から、白に近い薄紅色の花びら達がひらひらと風に舞っているのに気づいた。このままぼーっと座って、美しく花が散っていくのを、酒でも片手にずっと見ていようかしらん・・・などと乙女な気持ちを抑えつつ、中年の重い体を引き摺ってジムへ向かった。卒業できない恋もある。木々の色も変わるけれど。 (C)渡辺美里窓際にあるマシーンに座り、周りで運動 [続きを読む]
  • LA LA LAND ツアー
  • 「どうしよう。仕事休みになったんだけど、何をしていいか分かんないわ」いつもなら土日は仕事のY子が、今週末は休みをもらったらしいのだが、これと言った趣味もなく、時間を持て余しているという。「たまの休みなんだから、家でぼーっとゆっくりすればいいのよ。まあ、ほんとは打ち込める趣味でもありゃいいんだろうけど」Y子にはそう返事してみたものの、自分も趣味といえば、せいぜいへたっぴピアノくらいで、胸を張って趣味と [続きを読む]
  • 春色の汽車に乗って 海に連れて行ってよ
  • 夏時間がはじまり、1時間遅く起き出した日曜日。ついこの間までコートにマフラーをしていたのに、突然春を飛び越えて夏の陽気となり、オカマの街を歩けば、タンクトップとショートパンツのオカマたちであふれている。ジム帰りにジムの隣に新しくできたカフェで買った冷たいミントティを片手に、中年オカマがおされぶって街を歩いてみる。中年オカマには、コーヒーよりも胃腸を整える作用のあるミントティよ。東京の新宿にも店舗を [続きを読む]
  • いつかきっと自分らしく この街で戦いながら
  • 久しぶりに晴れた週末。せっかく雨もやんだことだし、と朝からジム着で散歩に出た。長く続いた雨のせいで梅や桃の薄紅色の花たちは殆ど散ってしまったが、それでも雨上がりの空気の中を歩くのは気持ちがよい。十数分程歩き、ゲイのメッカ「カストロ通り」に到着すると、まだ朝なのに大型バスが何台も止まり、その通りにあるカストロシアターの前には、大勢の女性達が並んでいる。何かイベントでもやっているのかと近づいてみると、 [続きを読む]
  • ショーシャンクの空に
  • 好きな映画を一つ選ぶとしたら、何を選ぶ?と聞かれると、今まで大して観てきた訳でもないのだが、「サウンドオブミュージック」や「ララランド」のようなミュージカル映画も好きだし、「リトルダンサー」や「ガタカ」のような静かな映画も捨てがたいし、「プリシラ」や「ブエノスアイレス」といったオカマ映画も外せないし、「ラピュタ」や「魔女の宅急便」の宮崎駿作品はもう何十回も観てるし、と思わず悩んでしまう。それでも、 [続きを読む]
  • 雨上がりの空を見ていた 通り過ぎてゆく人の中で
  • 小雨の降る月曜日。まだ外が明るい中、仕事帰りにオカマ仲間のY子と飲み屋の窓際の席に座って、ハッピーアワーの安い酒を片手に道を往く男達を眺めていた。「なんか寒いわ」「そう? 大分暖かくなってきたじゃん」「心が寒いのよ」大分前に数ヶ月付き合っていた男と喧嘩別れをしたY子が、女優めいた表情で淋しいと遠くを見つめながらいう。「何いってんのよ。ほら聖子の歌でもあったじゃないのよ。『淋しく寒い冬の次にはきっと [続きを読む]
  • この世界に潜む怒りや悲しみに あと何度出会うだろう
  • 朝の6時半。携帯のアラームで目が覚める。すぐに起きてシャワーを浴びればいいものの、毎朝ぐずぐずとベッドの中で携帯をいじって数十分過ごす。まずはと、仕事のメールをチェックすると、会社の米国本部のトップから従業員に向けた長いメールと、サンフランシスコ・ベイエリアのオフィスを統括するトップから従業員に向けたメールがそれぞれ早朝に届いていた。どちらのメールも、週末の空港での中東・アフリカ7カ国からの出身者の [続きを読む]
  • 一瞬の光が重なって 折々の色が四季を作る 二人セゾン
  • 久しぶりに晴れた週末。久しぶりのジムでの筋トレを終えて外に出ると、このまま家に帰るのがもったいないくらい暖かかったので、そのままもう少し歩いてドロレスパークへ向かった。春になればゲイのオネエさんたちや子供連れの家族でにぎわうこの公園も、さすがにまだ人は少ない。ひとりベンチに座り、暖かくなる春を待ちながら、遠くに見えるサンフランシスコの街を眺めて、ぼーっと過ごす日曜の午前。家に篭らずに、太陽の光にあ [続きを読む]
  • LA LA LAND
  • 数ヶ月前まで水不足を心配していたのが嘘だったかのように、ずっと雨の日が続いている。それでなくても、エジプト帰りの時差ぼけが続いているのに、太陽の光を浴びないといつまでたっても時差ぼけ治らないじゃないのよ〜。「時差ボケで、眠れないわ〜」明日も仕事があるのに夜眠れず、焦燥感に駆られて、東京に住むK子にLINEでメッセージを送ると、「あんた時差ボケじゃなくて、ただのボケでしょ?」と突っ込まれる。"眠れなくても [続きを読む]
  • 時の河を越えて ⑤
  • エジプトを語る上で、やはりイスラム文化は欠かせない。外務省のページに、宗教に関する建物には近づかないように、って書いてあったよねと、今までそういった建物に立ち寄ることはなかったが、アメリカへ戻る前にやはり訪れておきたいと、ルクソールから早朝便でカイロに戻ったその足で、ムハンマド・アリー・モスクを訪れた。エジプト最後の王朝時代に建てられたモスクだという。カイロの街を見渡せる丘の上にあるモスクモスクの [続きを読む]
  • 時の河を越えて ④
  • 中年オカマ4人を乗せた船は、元旦早朝にルクソールに到着した。ルクソールは、古代エジプト中王朝から新王朝時代の中心として栄えた都市で、古代遺跡を含む街全体が、古代都市テーベとして世界遺産に登録されている。ガイドさんの説明を聞きながら、まずは車で王家の谷へ向かう。街はナイル川により東西に分かれていて、太陽の沈む西側が「死」を象徴し、ツタンカーメンやラムセス2世が眠る王家の谷や王妃の谷がある。太陽の昇る東 [続きを読む]
  • 時の河を越えて ③
  • アブシンベルからアスワンに戻った後、ロイヤルリリー号というナイル川を往くクルーズ船に乗り込み、3泊4日この船をベースにナイル川沿いの遺跡をまわっている。 「何だか、全然寝れなかったわ。時差ボケかしら」「何言ってんの。あんた4人の中で一番はじめにイビキかいて寝てたわよ?」「やだ。あんたなんか、寝言で明菜の『難破船』歌ってたじゃないのよ!」「やめてよ、船の上なんだから。縁起でもない!」同室のK子と朝っぱ [続きを読む]
  • 時の河を越えて ②
  • ==================前回までのおはなし時の河を越えて ① - カイロ・ギザ編==================今回のエジプト旅行で、ピラミッドよりもエジプト人の男達よりも何よりも観ておきたかったのが、アブシンベル大神殿だった。古代エジプトのラムセス2世の栄光を映すその大神殿は、ナイルの東に上る朝日に照らされた時、最も美しく見れるという (C) 寺尾聰。何だか素敵でねーの!というわけで、早朝にカイロの空港を発ち(みんなババア [続きを読む]
  • 時の河を越えて ①
  • カイロから三大ピラミッドのあるギザへ車で向かっている。子供の頃から、テレビやオカルト雑誌で「ピラミッドの謎に迫る!」といった特集がある度に、妹と一緒に興奮して、いつか自分の足で赴き、自分の目で見ることを夢見ていた。それが今、現実に起ころうとしている時、いい年して、興奮して冷静に事態をとらえられないからなのか、畏れ多くて気が動転しているからなのか、あと数十分もすれば、あのピラミッドとスフィンクスに出 [続きを読む]
  • 夜明けの来ない夜は無いさ あなたがポツリ言う
  • 2017年、元旦。「起きて!もうすぐ日の出の時間だよ!」隣で寝ていたはずのK子は既に起きていて、ユニクロの防寒ジャケットを羽織って外にでる準備をしている。眠い目をこすり、隣の部屋で寝ていたほかのふたりも起こして、寝癖のまま4人で急いで船の甲板に出た。ひんやりとした冷たい空気の中、ナイル川を下る船は古都ルクソールに向かって静かに航海を続けている。川の向こう側に見えるエジプトの空が少しずつ明るくなってくる [続きを読む]
  • 悠久の時の流れを
  • 大晦日。今年は仲間四人とナイル川を船で下りながら過ごしている。2016年は、長引く咳や10円ハゲなどでジタバタしたものの比較的穏やかに過ごせたと思う。古代エジプトの雄大な遺跡を一つずつ訪れていると、日々の細かい出来事や悩みなどどうでもよくなってくるもので。2017年も、家族、友達、自分自身が健康に平穏に過ごして行けますように。穏やかに流れるナイル川を眺めながら、2017年もこうやって穏やかに過ごせることを祈る中 [続きを読む]
  • 微笑がえし
  • 月曜の朝の地下鉄。まわりを見渡すと、週末明けで憂鬱な顔をした乗客でいっぱいだ。窓に映った自分の顔を見ると、そこにはブスな中年オカマの自分。目元のしわや顔のたるみはさておき、こんなに自分の口角って下がっていたっけ!?と思わず目を逸らす。この時期は毎年毎日残業で、週末はホリデーパーティ続きだから、肉体的にも精神的にも疲れが溜まるのはしょうがないと理由をつけるにしても、こんな不幸顔をしていたら、以前オカ [続きを読む]