ムメ さん プロフィール

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ムメさん: 水涯
ハンドル名ムメ さん
ブログタイトル水涯
ブログURLhttp://populus812.sblo.jp/
サイト紹介文原則ひとりよがり抒情詩の、口語自由詩。日常や昇華しきれない記憶の発露。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供27回 / 70日(平均2.7回/週) - 参加 2017/01/16 00:24

ムメ さんのブログ記事

  • 雑記01
  •  このブログはあくまで自作詩の垂れ流しをメインに、こうしたとりとめない文章は書かないでおきたかったのですが(ぐだぐだになるので)、どうにも我慢ができませんでした。 これから我慢しきれなかったら書いていこうと思います。 今日はふと思い出してしまった、「若い時分に出会った忘れられない詩」のことです。 [続きを読む]
  • 猫と03
  • 布団に足を突っ込むとさ予想外にあったかくて不意打ち食らうのさなんの不自然さもないゆるやかな波を打つ布団のさその下にあいつがいるわけさわかると思うんだけどさそのふかふかの腹を出して伸びているわけさ猫よ猫いつも言っているだろう頼むからちゃんとわかりやすく潜んでいておくれって踏んでしまうっていつも言っているだろうにゃあん、じゃないったらそれでもおまえのゆるやかに上下する腹を見るとあんまり安らかで胸が詰ま [続きを読む]
  • あいつあいつあいつ
  • あいつがあいつを呪っているとあいつがひとりうたってたんだあいつがあいつへの呪いをいつやめるかなんてのはあいつにもわからないらしくてあいつは断言しなかったなんだよそれは中途半端なって思ったから俺はあいつとあいつをみてやったんだけどあいつもあいつもお互いに好き勝手やっていて少しも呪ったり呪われたりしてるようすがなかったわけだつまらないな肩透かしだあいつはあいつとあいつの何を見てあいつがあいつを呪ってい [続きを読む]
  • 小さな春に寄せて
  • 蛇口を捻ると水は冷たさの角を失っている窓を覗けば朝陽も差し込む甘いカフェオレでもいれようかあたらしくやわらかな命の誕生を寿ぎながら小さな春の訪れに耳を澄まそう--- 友人が無事出産を終え赤ちゃんが産まれたとメールが来ていました。 今朝目覚めて最初に目にした言葉がそれです。とても良い朝でした。  [続きを読む]
  • 少女05-きみが嫌いだ
  • きみが嫌いだうつくしいその顔のうつくしいその唇にうつくしい言葉を載せてうつくしく微笑みながらわたくしをも美しからしめんとするそのうつくしい心が嫌いだそのうつくしい体が嫌いだどうかそこに立つそれだけでわたくしの心を打ちのめさないでくれないかうつくしさをねたみそねむわたくしの心を見透かさないでくれきみが嫌いだ嫌いなんだ [続きを読む]
  • ある弔い 郷里小景01
  • 田舎の小さな山奥の古びて萎びた火葬場の最後の扉を閉める人ごとりと大きな音を立て別れの釜を閉ざす人声を震わせさよならを閉ざす扉に告げた人そうして一体幾人を旧い知己の幾人を焼き場のあちらにおくってきたのそうして一体幾人の旧い知己の幾人の熱い骨を見つめてきたの田舎の小さな山奥の古びて萎びた火葬場の最後の扉を閉める人---2017/03/05追記 釜の扉を締めるその瞬間「さよなら」と声を震わせた火葬場の職員さんの姿が [続きを読む]
  • カラスの見やる
  • 鼓膜を突き破ったカラスのその黒々とした深淵の瞳が行く先を見やるぼくは発見し目を背け足早に横を通り過ぎる彼らが狙うかつて人間であったものの残骸を鼓膜を突き破ったカラスのその黒々とした深淵の瞳が行く先を見やる---2009/09/23これも以前のサイトから。朝ゴミを出しに行って見たカラスに、頭の中でこねくり回したものだったと思います。2017/03/03連の区切りをコピペミスしていたので修正しました。 [続きを読む]
  • 晩年
  • あの日、お祭りで金魚をもらったでしょう。うちに連れ帰ってまあるい鉢に入れたでしょう。毎日飽かずにそれを見つめて、餌をやって水を換えて、そうしてそのうち金魚はあっさり死んだでしょう。動かなくなった濁った異臭のするそれをもって、庭の芝桜の下に埋めたでしょう。そして翌年、懲りずにまた金魚をもらったでしょう。そうして金魚鉢に入れて、毎日飽かずに見つめた後に、庭の花に埋めたでしょう。水の外では生きられない、 [続きを読む]
  • 一行詩一編
  • わたしがいて誰もいないからっぽ今日も今日とて爪を噛む---手元のデータによると2009/10/15に以前運営していたサイトで公開、だそうです。やっぱり言葉の感覚って変わらないものだなあと思います。一行詩っていいですよね。難しいけれど、とても好きです。 [続きを読む]
  • 白いふくらはぎの危機
  • たとえばねしらずしらずにあの子のスカートの裾がほつれて裾が床との平行を忘れてしまって糸がたらりと垂れてふくらはぎにぶつかりそうなそんなときどうしたら助けられるかしらあの子と糸とスカートとそれからふくらはぎあの子とのあいだ三歩分だけの距離をじっくりと保ちながらじっと目を離せないでついていくたとえばねそんな大問題さああ、そんなこと、っていうなよこれは大問題なのさあの子と糸とスカートとふくらはぎのそれで [続きを読む]
  • 青春
  • はじめから分かっていた敗北を敗北と名づけられ融けて垂れたソフトクリームがごとき甘苦さ舐めあげた舌の上いつまでも消えぬぬるい夏踵でもって引き摺りながら死ぬまで生きる日がな一日---2010年1月24日、と手元のデータにはあります。以前運営していたサイトで公開していたものかなと。若い日のことを思い出して書いたのだったと思います。 [続きを読む]
  • ふみきりひとり
  • うなじから冬の風が押し入るを首をすくめて抗おうとも決してかなうはずもない遮断器が下りる彼の人は行ってしまった唇から濡れたため息が流れ出るを両の手で覆って抗おうとも決して叶うはずもない電車が目の前を通り過ぎる遮断器は上がる彼の人はひとり、行ってしまった [続きを読む]
  • 軌跡
  • 一編の詩を編みなおしてみる一編の志を編みなおしてみる一編の死を編みなおしてみる一編の私を編みなおしてみる一編の史を編みなおしてみる変わるもの変わらぬもの変わったもの変えぬものそしてその一編に僕は目を覆いその一編にあなたは甘酸っぱい心を思い出しその一編に君は激しく嘔吐きその一編にわたしは今も確かにある魂を見る一編の詩を編みなおしてみるそこにあるのは決して途切れたことのない軌跡だ---これも多分、以前運 [続きを読む]
  • 裏切り海月
  • 真っ白月の出身地をご存知?あれは海から天に昇った海月の奴なんですよ。皆、水の青の中で生きることに満足しているっていうのに。皆、空の青の中で生きたいってホントは願っているのに。ただひとりだけ皆をおいて空の青へと昇った、裏切り者の姿なんです。知らなかったでしょう。真っ白月の出身地はね。青い青い海なんですよ。でもあいつは裏切り者だから、もう二度と生まれ故郷には帰れないんですよ。(2004/06/30)---昔、Project [続きを読む]
  • 消えろ
  • 消えろ消えろ消えてしまえ目を閉じた それだけでなんの思考も感情も何一つ消えてしまう空っぽなら消えろ消えろ消えてしまえそんな回らぬ脳みそにいつまで固執し続ける気か消えろ消えろ消えてしまえ消すだけの力もないんだろうだったら 自ら消えろ消えろ消えてしまえ消えてしまえよ [続きを読む]
  • ある人に01
  • うつくしくないことに慣れすぎてしまったうつくしくなりたい少女の末路を知っているかうつくしくなりたいことに慣れすぎてしまったいびつな心と体の末路を知っているか知っているか おまえ 知ろうとしたことがあるのか滑稽なその末路を おまえ その目に映したことはあるのかうつくしくないことに慣れすぎてしまったうつくしくなりたい少女のその末路を おまえ 知っているのか [続きを読む]
  • 猫と02
  • ゆったりと身を横たえて二三まばたきそれからぴよっと跳ね上がって耳をぴーんと立ててすませてびっくりしましたとこっちを見つめそのうちまた身を横たえて二三まばたきあっちでアラームが鳴ったんだろう私の耳には届かなかったけれどさてご飯が炊けたね教えてくれてありがとうね [続きを読む]
  • 猫に午睡 3編
  • 1.耐えきれず身を横たえる昼猫の寄り添う幸福のふくらはぎ2.猫よお前温みを与え頭痛を連れ去り夢もない午睡と安寧のかわりにこの歪に痛む身体を持ってきたんじゃないだろうな3.四つ足をどんと踏みしめ人には見えぬ何かをじっと見つめるその姿なんと凛々しいことだろうお前の立つその大地が私の腹の上でさえないのなら! [続きを読む]
  • 少女04-恋とはどんなものかしら
  • 遠い遠いその昔恋とはどんなものかしら、と尋ねるケルビーノのごとく仄かに甘い恋心を胸に抱いて歌う日々をいつか口腔に味わうものと思っていたような明るい窓 昼間の天井 男のくせ毛恋とはどんなものかしら、と、そんなものを目に入れながら肌を合わせて手足を凍らせたいつかの季節にさえときめく胸を夢見たような恋とはどんなものかしら懸命などなたか、教えてください恋する美しいどなたか、教えてください恋という感情はいか [続きを読む]
  • 猫と01
  • 部屋の隅の背を向ける猫の風を切って揺れる尾の繋がる小山の如き身の向こうの後ろ頭と前向く耳の狙いをさだめる静謐のあっさりと崩れ去るに立ち上がって陽気に窓の外を見に行く有り様のおかしさと、鳴るドアチャイムと、人の靴音。ドアを開ければ冬の冷たさ春を待つ日の猫と夕暮れ。 [続きを読む]
  • 酒に寄せる 2篇
  • 1.きみよ共に酌み交わそうじゃあないか溢れんばかりに高まる声と言葉と意味と真のおもいを溢れんばかりに互いに注ぎついには飲み干しその無様な腹の中をかっと熱くしてみようじゃないか熱さは怒り 悲しみ 喜びと君の知らないものばかりでもあるだろうがきみよ共に飲み交わそうじゃあないか目を背け ついには忘れられたあの樽のその中を互いの灯火が消え去る前にどうか試してみようじゃあないか2.ながこころ腐りゆく酒のいたみわ [続きを読む]