岡本光宏 さん プロフィール

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岡本光宏さん: 笑顔が好き。
ハンドル名岡本光宏 さん
ブログタイトル笑顔が好き。
ブログURLhttp://pediatrics.bz/
サイト紹介文小児科専門医がアドバイスします。子どもが病気になった時でも、親が安心して向き合えることを目指します。
自由文私は小児科医として働き、たくさんの子どもを診察するとともに、たくさんのお父さん・お母さんの不安や悩みに触れてきました。「お父さん・お母さんが安心して子どもの病気に向き合える」ように、できるだけ丁寧なアドバイスを心がけてきました。その経験から得た知識をサイトで発信していきます。みなさんの不安を少しでも和らげることができれば幸いです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供122回 / 216日(平均4.0回/週) - 参加 2017/01/19 23:26

岡本光宏 さんのブログ記事

  • アトピー性皮膚炎の国際的診断基準と腹診の重要性。
  • アトピー性皮膚炎を正しく診断できますか?「ガイドラインがあるから大丈夫です」そうですね、日本にはアトピー性皮膚炎のガイドラインが2つもあります。アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2015(日本アレルギー学会)アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版(日本皮膚科学会)前者は皮膚科以外のアレルギー専門医にも分かりやすく、写真が多めになっています。後者は皮膚科専門医用に書かれて、クリニカルクエスチョンや推奨度、エ [続きを読む]
  • BLSのガイドライン。AHAとJRCの違い4つ。
  • BLSとは、Basic Life Supportの略です。一次救命処置と呼ばれる、基本的な心肺蘇生法です。BLSはすべての医療従事者(医師・看護師・技師・救急救命士など問わず)が知っておくべきことです。そして、いつ誰が第一救助者になるかは分かりませんから、医療従事者でなくてもぜひBLSを知っておくべきことでしょう。BLSについて勉強しようとすると、ガイドラインが主に2つあることに気づきます。アメリカ版というべきAHA(アメリカ心臓協 [続きを読む]
  • 髄膜炎菌に対するワクチン(メナクトラ)と抗菌薬予防投与。
  • 2017年7月25日、寮生活中の大学生が髄膜炎菌感染症で死亡した報告されました。小児科医は、その多くが日々感染症と向き合っています。感染症をどう治療するかも大切ですが、感染症をどう予防するかも考えています。小児科医は予防接種に強く関心を持っており、他の内科医や外科医よりも予防接種について詳しいという自負があります。今回は髄膜炎菌について、予防という観点で考えてみます。アメリカと日本との髄膜炎菌感染症の頻 [続きを読む]
  • 小児肥満症診療ガイドライン2017。介入のタイミングと診断基準。
  • 体型は、とてもデリケートな問題です。特に思春期の子どもにとっては、あまり触れられたくないでしょう。それでも、高度の肥満は将来の心血管病や2型糖尿病に関連し、健康を脅かします。小児科医が子どもの健康を願うのであれば、子どもの肥満症にも注意を払わなければなりません。今回は、小児肥満症診療ガイドライン2017をもとに、肥満の子どもにどう介入するかを考えます。肥満に介入するタイミング小児科医が子どもの肥満に介 [続きを読む]
  • NCPRでよく聞かれる9つの質問。
  • 2017年8月14日追記。気管挿管後の胸骨圧迫について追記しました。新生児蘇生法講習会(NCPR)を実施していると、しばしば同じことを質問されます。NCPRは日本周産期・新生児医学会公認の講習会であり、私個人の経験や知識を伝える場ではありません。ですから質問に対する答えは次の2通りになります。「新生児蘇生法テキスト(またはJRC蘇生ガイドライン2015第4章)にはこのように書いてあります」「テキストには書かれていない内容です [続きを読む]
  • キプレスは小児の喘息性気管支炎に効きますか?
  • 子どもが風邪をひいたとき、キプレスやシングレア、オノンを処方されたことはありませんか?RSウイルスやヒトメタニューモウイルス、ライノウイルス、パラインフルエンザウイルスなどにかかった子どもは、たとえ喘息でなくても「ぜーぜー」とした呼吸をすることがあります。(ちなみに後者2つは迅速検査キットがないので通常診断されません)こういうケースを「喘息性気管支炎」と呼ぶことがあります。咳はひどく、子どもはしんどそ [続きを読む]
  • 医療系ブログを6か月続けてみた結果。
  • 最大多数の最大幸福。個人の生活の目標は「幸福になること」である。社会とは個人の機械的総和であり、社会の幸福とは個人の最大多数が幸福になることである。J.ベンサム『道徳および立法の諸原理序説(1789)』ブログの価値とは、その「質」で決まることは言うまでもありませんが、質と言うのはなかなか評価が難しいです。その点、閲覧数という「量」は評価しやすいです。3か月ぶりに、よく読まれた記事を見返してみます。ブログ開 [続きを読む]
  • Viewアレルギー39を上手く使いこなす方法。
  • 日経メディカルのアレルギーセミナーオンライン研修会2017で、「アレルゲン特定の重要性と診断プロセス」という面白い演題が放送されました。前半はViewアレルギー39の使い方について、後半は花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)についてでした。どちらもとても勉強になりました。今回は、講演を受けて感じた「Viewアレルギー39を上手く使いこなす方法」について書きます。Viewアレルギー39とは?Viewアレルギー39とは、アレルギー検 [続きを読む]
  • 子供が蜂に刺されたら。症状・治療・エピペンについて。
  • 自然豊かな病院。野生のシカ、イノシシが病院の敷地内にも出没します。それが兵庫県立柏原病院です。そんな地域だからでしょうか。ハチに刺された。ヘビに噛まれた。マダニに噛まれた。アブに噛まれた。こういう自然派の事故にはたびたび遭遇します。いっぽうで、丹波市は海からは遠く、近くには港も飛行場もないので、クラゲやヒアリ、セアカゴケグモ、サソリについては聞きません。動物関連の事故はいろいろありますが、おそらく [続きを読む]
  • 虫刺され。ヒアリ、マダニ、アブを小児科医が考える。
  • 画像は環境省自然環境局の「ストップ・ザ・ヒアリ」からです。ヒアリに刺された場合の留意事項について、日本アレルギー学会にも厚生労働省から周知依頼が来ています。「ヒアリでどうしてアレルギー学会が?」と思ったのですが、どうやらヒアリの毒でアナフィラキシー反応が引き起こされることがあるのです。アナフィラキシーについては、アレルギー領域を専門とする医師にとって熟知しておかなければなりません。アレルギー専門医 [続きを読む]
  • IgA血管炎の3つのゴールとステロイド治療。
  • 2017年8月7日追記。IgA血管炎に対するステロイド治療量や期間について追記しました。写真は第105回の医師国家試験からです。この盛り上がったような紫斑は、典型的なIgA血管炎ですね。IgA血管炎については以前書きました。強い腹痛に対してはステロイド投与が推奨されています。IgA血管炎とは?ガイドラインに基づく診断基準・原因・治療。2017.06.14IgA血管炎に対してステロイドを投与すると、多くの患者さんの腹痛は改善されます [続きを読む]
  • 新生児蘇生法講習会を開催するまでの8ステップ。
  • 2017年7月1日に、兵庫県立柏原病院で「第1回新生児蘇生法講習会」を開催しました。開催に至るまでのステップを記録として残します。今後NCPRを開催しようとしている地域で役に立つかもしれません。開催の意志を表明する2017年4月5日、県立柏原病院に赴任して5日目です。この日の小児科カンファレンスで、私は「この病院で新生児蘇生法の講習会を開きたい」と申し出ました。小児科部長の先生に承認を得て、「3か月以内に講習会を開 [続きを読む]
  • 子供の咳止めとコデイン禁忌。小児科医が市販薬を考える。
  • 「医者がドラッグストアで薬を買うことなんてあるんですか?」もちろんあります。医者もカゼをひきますし、特に小児科医はカゼの子どもと濃厚接触しますから、いくらマスクや手洗いで防御してもいろいろカゼをもらいます。総合感冒薬はとても使いやすく、よくお世話になっています。処方箋がなくてもドラッグストアで買える薬のことをOTC医薬品と言うこともあります。OTCとは「Over The Counter(カウンター越し)」という意味です。 [続きを読む]
  • 子供の気管支炎をレントゲンで診断できますか?
  • お母さん「子どもの咳が続いたので、近くの小児科でレントゲンを撮ってもらったら、なんと気管支炎になっていたんです!」小児科専門医「それは大変でしたね」日常診療の一コマです。このとき小児科医は何を考えていると思いますか?ちょっと小児科医の頭の中を覗いてみましょう。小児科専門医(レントゲンを撮って気管支炎と言われたということは、レントゲンに異常がなかったということだな。肺炎でなくてよかった)どうでしょうか [続きを読む]
  • Mini-CEXを用いた研修医に対する効果的な医学教育。
  • 兵庫県立柏原病院では、医学教育を前面に打ち出し、初期研修医の先生は年々増えています。研修医の先生には効果的な医学教育を受けてもらい、プロフェッショナリズムに優れた医者になってもらわなければなりません。教育の一つの方法として、「評価し、足りない点をフィードバックする」という手法があります。この手法において、教育の第一歩は「評価すること」となります。今回は研修医を評価する手法である「Mini-CEX」について [続きを読む]
  • 鶏卵アレルギー発症予防に関する提言。大切な2ステップ。
  • 2017年6月6日、日本小児アレルギー学会が「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」を発表しました。リンク先から提言を読むことができます。詳しくは提言を実際に読んでいただければよいのですが、さらっと読むには少し分量がありますし、アレルギーに関する専門用語も多いです。今回は、「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」の内容をできるだけ分かりやすく説明したいと思います。卵アレルギーのリスクがある子どもとは?卵アレ [続きを読む]
  • IgA血管炎とは?ガイドラインに基づく診断基準・原因・治療。
  • 上の画像は第102回国家試験で出題されたIgA血管炎に関する問題の図です。IgA血管炎は医学生でも知っているメジャーな病気です。ヘノッホ・シェーンライン紫斑病(Henoch-Schönlein紫斑病)のほうが馴染み深いかもしれません。川崎病を除けば、IgA血管炎は子どもでは最多の血管炎です。むしろ、小児科で診る血管炎は、川崎病かIgA血管炎のどちらかです。IgA血管炎はとてもありふれた疾患なのですが、川崎病と比べると研究が進んでい [続きを読む]
  • IgA血管炎(Henoch-Schonlein紫斑病)で考える疾患の名称。
  • 「おまえは……誰だ……?俺はどうしてここに来た?あいつに、あいつに会うために来た。助けるために来た。生きていて欲しかった。誰だ、誰、誰に会いに来た?大事な人、忘れたくない人、忘れちゃいけない人……!誰なんだ……名前は……!」君の名は。唐突ですが、名前って大事です。もうすぐ生まれる次男の名前に苦労しているという話ではありません。その事柄をもっとも最初に象徴的に示すのが名前だからです。ハトは平和の象徴 [続きを読む]
  • 小児科医におすすめの教科書3冊と研修医に薦めたい3冊。
  • フェイスブックで情報を交換している小児科の中村先生から、おすすめの教科書について考える機会を頂きました。「私を信じて、この本は買ってください!」と自信を持って言える本はなかなかありません。というのは、興味を持っている分野、得意・不得意な分野、基本を知りたいのか高度な専門知識を知りたいのか、今までの経験、文字が好きか絵が好きか、エビデンス重視か有名な先生の自経験が好きかなどで、変わってくるからです。 [続きを読む]
  • 社会保険診療報酬支払基金の審査情報提供事例。
  • 小児科専門医のために作られている「JPSオンラインセミナー」がとても面白いです。その中で医療倫理をテーマとした「未承認薬・適応外の医薬品・医療機器を使用するために知っておきたいこと」を先日視聴しました。そこでは審査情報提供事例が紹介されていました。社会保険診療報酬支払基金が保険診療審査上、使用を認めている薬剤について述べられています。今回は審査情報提供事例について書きます。保険診療治験という研究目的 [続きを読む]
  • 小児の頭部外傷の指標。PECARNとCATCHとCHALICEのまとめ。
  • 子どもの頭部外傷はほとんどの場合、軽症です。脳外科的なマネジメントを必要としません。ですが、わずかではありますが、一見軽症に見せかけて、実は頭蓋内に損傷があるというケースもあります。頭部CTは頭蓋内の損傷のあるなしをすばやく診断することができますが、放射線被ばくによる発がんの心配があります。さらにCTは限られた医療資源です。そして、鎮静を要する場合もあり、子どもの鎮静は呼吸停止などの事故のリスクにつな [続きを読む]