岡本光宏 さん プロフィール

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岡本光宏さん: 笑顔が好き。
ハンドル名岡本光宏 さん
ブログタイトル笑顔が好き。
ブログURLhttp://pediatrics.bz/
サイト紹介文小児科専門医がアドバイスします。子どもが病気になった時でも、親が安心して向き合えることを目指します。
自由文私は小児科医として働き、たくさんの子どもを診察するとともに、たくさんのお父さん・お母さんの不安や悩みに触れてきました。「お父さん・お母さんが安心して子どもの病気に向き合える」ように、できるだけ丁寧なアドバイスを心がけてきました。その経験から得た知識をサイトで発信していきます。みなさんの不安を少しでも和らげることができれば幸いです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供107回 / 161日(平均4.7回/週) - 参加 2017/01/19 23:26

岡本光宏 さんのブログ記事

  • 子供の咳止めとコデイン禁忌。小児科医が市販薬を考える。
  • 「医者がドラッグストアで薬を買うことなんてあるんですか?」もちろんあります。医者もカゼをひきますし、特に小児科医はカゼの子どもと濃厚接触しますから、いくらマスクや手洗いで防御してもいろいろカゼをもらいます。総合感冒薬はとても使いやすく、よくお世話になっています。処方箋がなくてもドラッグストアで買える薬のことをOTC医薬品と言うこともあります。OTCとは「Over The Counter(カウンター越し)」という意味です。 [続きを読む]
  • 子供の気管支炎をレントゲンで診断できますか?
  • お母さん「子どもの咳が続いたので、近くの小児科でレントゲンを撮ってもらったら、なんと気管支炎になっていたんです!」小児科専門医「それは大変でしたね」日常診療の一コマです。このとき小児科医は何を考えていると思いますか?ちょっと小児科医の頭の中を覗いてみましょう。小児科専門医(レントゲンを撮って気管支炎と言われたということは、レントゲンに異常がなかったということだな。肺炎でなくてよかった)どうでしょうか [続きを読む]
  • Mini-CEXを用いた研修医に対する効果的な医学教育。
  • 兵庫県立柏原病院では、医学教育を前面に打ち出し、初期研修医の先生は年々増えています。研修医の先生には効果的な医学教育を受けてもらい、プロフェッショナリズムに優れた医者になってもらわなければなりません。教育の一つの方法として、「評価し、足りない点をフィードバックする」という手法があります。この手法において、教育の第一歩は「評価すること」となります。今回は研修医を評価する手法である「Mini-CEX」について [続きを読む]
  • 鶏卵アレルギー発症予防に関する提言。大切な2ステップ。
  • 2017年6月6日、日本小児アレルギー学会が「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」を発表しました。リンク先から提言を読むことができます。詳しくは提言を実際に読んでいただければよいのですが、さらっと読むには少し分量がありますし、アレルギーに関する専門用語も多いです。今回は、「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」の内容をできるだけ分かりやすく説明したいと思います。卵アレルギーのリスクがある子どもとは?卵アレ [続きを読む]
  • IgA血管炎とは?ガイドラインに基づく診断基準・原因・治療。
  • 上の画像は第102回国家試験で出題されたIgA血管炎に関する問題の図です。IgA血管炎は医学生でも知っているメジャーな病気です。ヘノッホ・シェーンライン紫斑病(Henoch-Schönlein紫斑病)のほうが馴染み深いかもしれません。川崎病を除けば、IgA血管炎は子どもでは最多の血管炎です。むしろ、小児科で診る血管炎は、川崎病かIgA血管炎のどちらかです。IgA血管炎はとてもありふれた疾患なのですが、川崎病と比べると研究が進んでい [続きを読む]
  • IgA血管炎(Henoch-Schonlein紫斑病)で考える疾患の名称。
  • 「おまえは……誰だ……?俺はどうしてここに来た?あいつに、あいつに会うために来た。助けるために来た。生きていて欲しかった。誰だ、誰、誰に会いに来た?大事な人、忘れたくない人、忘れちゃいけない人……!誰なんだ……名前は……!」君の名は。唐突ですが、名前って大事です。もうすぐ生まれる次男の名前に苦労しているという話ではありません。その事柄をもっとも最初に象徴的に示すのが名前だからです。ハトは平和の象徴 [続きを読む]
  • 小児科医におすすめの教科書3冊と研修医に薦めたい3冊。
  • フェイスブックで情報を交換している小児科の中村先生から、おすすめの教科書について考える機会を頂きました。「私を信じて、この本は買ってください!」と自信を持って言える本はなかなかありません。というのは、興味を持っている分野、得意・不得意な分野、基本を知りたいのか高度な専門知識を知りたいのか、今までの経験、文字が好きか絵が好きか、エビデンス重視か有名な先生の自経験が好きかなどで、変わってくるからです。 [続きを読む]
  • 社会保険診療報酬支払基金の審査情報提供事例。
  • 小児科専門医のために作られている「JPSオンラインセミナー」がとても面白いです。その中で医療倫理をテーマとした「未承認薬・適応外の医薬品・医療機器を使用するために知っておきたいこと」を先日視聴しました。そこでは審査情報提供事例が紹介されていました。社会保険診療報酬支払基金が保険診療審査上、使用を認めている薬剤について述べられています。今回は審査情報提供事例について書きます。保険診療治験という研究目的 [続きを読む]
  • 小児の頭部外傷の指標。PECARNとCATCHとCHALICEのまとめ。
  • 子どもの頭部外傷はほとんどの場合、軽症です。脳外科的なマネジメントを必要としません。ですが、わずかではありますが、一見軽症に見せかけて、実は頭蓋内に損傷があるというケースもあります。頭部CTは頭蓋内の損傷のあるなしをすばやく診断することができますが、放射線被ばくによる発がんの心配があります。さらにCTは限られた医療資源です。そして、鎮静を要する場合もあり、子どもの鎮静は呼吸停止などの事故のリスクにつな [続きを読む]
  • QT時間を正しく測れますか?接線法と自動計測の差。
  • 学校心電図検査で、QT延長症候群が疑われ、病院を受診する子どもは時々います。病院でまず何をすべきかについては、この記事に書きました。学校の心臓健診でQT延長と言われたときに最初にする3つの確認。2017.02.01学校の心電図では、機械の自動計測でQT時間を求めています。QT延長症候群を診断するためには、医師自らが接線法とFridericia補正で正しいQT時間を求めなければなりません。でも、接線法についてしっかり教えてくれる [続きを読む]
  • 医者の過労死について小児科医が考える。
  • 2016年1月、新潟県の後期研修医(2年間の初期研修を終えた医者は、続いて3年間は後期研修医と呼ばれます)が自殺するという事件がありました。2017年5月31日、新潟労働基準監督署はこの事件について労災認定する方針を決めたとのことです。医者にとって負担となる「時間外受診」の半数近くは子どもであったというデータもありますので(参考:平成13年度総括研究報告書)、小児科医にとって過労死の問題は他人ごとではありません。今回 [続きを読む]
  • 川崎病の再燃に関する5つの疑問。
  • 川崎病の臨床経過はバラエティ豊かです。「川崎病の典型的な経過」というものはもちろんありますが、多くの川崎病が典型例とは少し異なった、どこか非典型な経過を持っています。たとえば、こんな経過は川崎病として非典型でしょう。(非典型ではありますが、それほど珍しくもありません)1歳の川崎病だが、BCGの痕が腫れていない。6歳の川崎病で、診断基準を満たすが、熱のわりに元気。3歳の典型的な川崎病だが、CRPがあまり高くな [続きを読む]
  • 子供の吐き気止め・制吐薬。ナウゼリンは効きますか?
  • 2017年6月10日追記。社会保険診療報酬支払基金の審査情報提供事例について付け加えました。胃腸炎の基本治療は、水分をしっかり摂ることです。脱水にさえならなければ、子どもは安全に回復します。脱水が軽度から中等度の子どもには経口補水療法を勧めます。正しく経口補水療法ができれば、胃腸炎のほとんどは点滴することなく治ります。ですが、やはり吐いてしまって、水分が摂れない子どももいます。「水分を少しずつ摂らせても [続きを読む]
  • 経口補水療法。子どもの下痢・嘔吐にいい飲み物は何ですか?
  • 子どもが吐くと、すごく心配になります。「子どもの下痢・嘔吐にいい飲み物はなんですか?」という質問は、小児科外来でも救急でもよく聞かれます。子どもの下痢・嘔吐にはオーエスワンがいいのでしょうか?2倍に薄めたリンゴジュースがいいのでしょうか?子どもが普段から気に入っている飲み物でいいのでしょうか?実はこの質問、答えるのがとても難しいです。今日は胃腸炎のときの水分摂取について書きます。経口補水療法「下痢 [続きを読む]
  • 予防接種後に発熱しやすいワクチンと時期について。
  • 0歳児と1歳児はとてもたくさんの予防接種を受けます。予防接種のメリットは今までたくさん書いてきました。怖いインフルエンザ。予防接種は有効?2017.01.05ロタウイルスワクチンはすべき?現状と正しい知識。2017.01.25私には「予防接種は受けるべきである」という基本姿勢があります。予防接種には大きなメリットがあります。いっぽうで、予防接種には副反応もあります。予防接種をして、子どもに熱が出たという経験をした人は少 [続きを読む]
  • ルソーの教育論「エミール」から小児医療のあり方を考える。
  • 小児科医は子どものこどをどう思っているのでしょうか。とても主観的な内容ですので、「私は子どものことをこう思っている」という視点で書きます。子どもは小さな大人ではない17世紀までの子どもというのは、未熟な大人として扱われていました。今では考えられないことですが、成長過程に合わせた教育や配慮というものがなされなかったようです。17世紀の日本といえば、関ケ原の合戦が終わったあたりの時代です。読み書きやそろば [続きを読む]
  • 頭を打った子どもが嘔吐。頭部CTは必要ですか?
  • お子さんが頭を打ったらどうします?「どういう打ち方をしたかによりますよ」多くのお父さん・お母さんはこう答えるでしょう。子どもが、その弟(もしくは妹)にプラスティック製のおもちゃで頭をポカリと叩かれるという場面は、子どもを2人以上持つお父さん・お母さんにとっては時々あるかもしれません。叩かれた子どもはいつもと様子が変わらず、たんこぶすらできていない程度なら、病院に連れていくことはないと思います。お父さ [続きを読む]
  • PALSで学ぶ子どもの中毒。ベンゾジアゼピンによる呼吸不全。
  • 2017年5月に、PALSという小児の二次救命処置法の勉強に行ってきました。2年おきにPALSの講習会に行っていますので、もう3回目になります。呼吸不全やショックの子どもや、心停止した子どもをいかにして救うかというのがPALSです。今回は、PALSで習ったこととして、ベンゾジアゼピン中毒で呼吸不全を起こした子どもをいかにして救うかについて書きます。そして最後にoff the job trainingの大切さについて書きます。子どものベンゾ [続きを読む]
  • 熱性けいれんの予防法。間違えやすい4つの落とし穴。
  • 小児科医であれば多くが知っているであろうことですが、意外とお父さん・お母さんには伝わっていないことがあります。その一つが、熱性けいれんの予防についてです。今回は熱性けいれんを防ぐうえで、間違えやすい4つの落とし穴について書きます。その上で、本当に正しい熱性けいれん予防について書きます。熱性けいれん予防と落とし穴熱性けいれん。わが子がけいれんしている姿をみると、本当に不安になります。熱性けいれんをで [続きを読む]
  • 熱性けいれんはてんかんの原因にはなりません。
  • 救急外来で、子どもの熱性けいれんが無事に止まった後、こんな質問をよくされます。「熱性けいれんの後遺症で、てんかんになりませんか?」もし質問されなかったとしても、お父さん・お母さんは子どもの熱性けいれんの後遺症を心配しています。私の経験上、「てんかんになるのではないか」というのは、熱性けいれんの後遺症の中でもっとも不安に思われています。今回は、熱性けいれんとてんかんの関係について書きます。熱性けいれ [続きを読む]
  • 熱性けいれん診療ガイドラインから学ぶ痙攣治療薬。
  • 勤務先の病院が変わると、提供する医療も少し変わります。今まで当たり前だと思っていたやり方が、当たり前ではないということに気づきます。「どの方法が最もいいのだろうか」と悩んだときは、コクランレビューやネルソン小児科学、日本のガイドラインなどで勉強するチャンスです。そして、一つ勉強すると、新たな疑問が湧いてくることも多々あります。今回は、熱性けいれんの管理について調べ、次々に疑問が湧きました。けいれん [続きを読む]
  • 兵庫県立柏原病院の魅力。小児科の地域医療を考える。
  • 兵庫県丹波市をご存知でしょうか。黒豆が有名です。あとはマツタケや、イノシシ(ぼたん鍋)も有名です。名産品で分かるように、丹波市は田舎です。そんな兵庫県丹波市および丹波市周辺の医療を支えるのが、県立柏原病院です。今日は県立柏原病院の魅力について書きます。そして小児科の地域医療について考えます。丹波市・篠山市の小児人口2017年3月時点での丹波市の人口は65000人です。人口分布でもっとも多いのは65歳から69歳であ [続きを読む]
  • エムラクリームの使い方。実際に効果を確かめてみた。
  • 小児科医の技術の一つに「子どもの採血(血の検査)」があります。生まれたばかりの新生児であっても、生後6か月頃の肉付きのいい乳児であっても、3歳頃で力が強くじっとできない幼児であっても、小児科医は状況に合わせた採血をします。このブログを読んでくださっているお父さん・お母さんも、わが子を小児科で採血されたことはあると思います。子どもが採血されるとき、子どもは嫌がると思いますが、お父さん・お母さんも不安にな [続きを読む]
  • 小児救急における重症ロタウイルス腸炎。
  • 2017年4月現在、ロタウイルス腸炎が流行しています。私の子どももロタウイルスにかかりましたが、子どもが吐くととても心配になりますね。脱水になってもすぐ点滴してもらえる先進国では、ロタウイルス腸炎で死亡することは滅多にありません。アメリカのロタウイルス死亡者は年間20〜40例です。日本では年間5人以下とされています。しかし、発展途上国ではロタウイルスによる乳幼児の死亡はとても多いです。ネルソン小児科学による [続きを読む]