こう さん プロフィール

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こうさん: こう・ストーリーズ
ハンドル名こう さん
ブログタイトルこう・ストーリーズ
ブログURLhttp://kohnakasug.exblog.jp/
サイト紹介文詩を書くのが好き。むかしの日本映画が好き。自然とひとりの暮らしをつづります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供79回 / 200日(平均2.8回/週) - 参加 2017/01/29 19:01

こう さんのブログ記事

  • 【詩】40分
  • きょうはK駅近くのとんかつ屋でロースかつ定食を食べたほくほくの サクサクのふわっと細く切った千切りキャベツが山盛りカツには 醤油をかけるこれが しゃくっとして、おいしい700円。まる40分かけて熱い味噌汁とサラリーマンのようにひとりで。むかしから こうだったのでほっとする反面むなしいと 思ったりして暑くなかったので帰り、しとしと雨が降ったりしてちょうど 定刻に 職場に戻ったちょっと 眠くってまいどぉ、と [続きを読む]
  • ひと息
  • 帰ってきてよく 考えるわからなくても なおよく よおく考えるすると ちょっと 見えてくるものがある暗闇の中の ひかりみたいにそれで今日はおしまい光線がぴかり差し込んだところでそれ以上はいかないそんなふうわたしは そこまで。それ以上いったら「おしめえよ」立ち止まり光線を眺めるそれ以上行かないそうして 止まりひと息つく [続きを読む]
  • 【詩】記憶のつぶ
  • ゴーヤを切ってパタパタと小麦粉をはたいていたら何十年も前大学に入った年に大学近くの友達のうちを訪れたらお母さんがエプロンを粉だらけにして出てきたのを思い出した「もうすぐ帰ってきますから、中で待っててください」そう言われて友達の部屋で紫いろの自画像らしきものを眺めていた友達は一浪して美大に入った墓地がちかくにある友達だったおかしいねこんなことすらなにかのついでに出てくるいつまで 遺伝子に組み込まれて [続きを読む]
  • 【詩】ユニーク
  • むかし 若かったころ大学の専攻が仲良しと違うのでああ、遅れちゃうと思ったこと大学が別の友達と違うのでそちらに行きたい!と思ったこといつも 人をうらやんでついて行きたがりでそのくせ離れたがり屋で。じぶんの道を行けば良かったのだ他を見ることなど なかったのだいまそんなこと していたら体も心もいくつあっても足りないしずたずただし今は、もっと ひとから離れたもっと きびしい、かもこれが自分だ、なんて思えぬ [続きを読む]
  • 【詩】日が過ぎる
  • まるでつるべ落としのごとく日が過ぎる。きょうも暑くなるな、と思い陽が 家の回りをぐるりとまわるあいだ木の影が長くなって消えてまた長くなるあいだわたしは家にいたりいなかったり電車に乗っていたり姪を連れて行ったり。ねむい目がかゆい足が重い なんて 思いつつすうっと 日が過ぎる考えて見れば父母は いつもなにかしていたとおくの畑にかぼちゃを作りに行ったり庭にキウイをならせたりぼけの木を桜色に咲かせたりある [続きを読む]
  • ある画家の絵
  • 「没後90年萬 鐵五郎」展を見た。芸術家の情熱とはすごいものだ、真に才能のある人というのはと思ったと同時に展示してある絵画や手紙は、90年以上ものあいだ、どこかで保管されその間に私は生まれ、育ち、今にあるということだ。これまで、この画家の作品のいくつかは教科書などで見たことはあるものの知らなかったと言っていい。わたしが育つあいだ、なにも知らなかった、いや、生まれる前にこの画家はこれらの作品を描き、人生 [続きを読む]
  • 「驟雨」を見た。
  • 成瀬巳喜夫監督の「驟雨」を見た。とても良くって、「ああ、まだ終わらなければいいな、いいな」と思っていた。終わったあとも、こころにじいんと残って席を立つのが惜しかった。帰る観客も、入り口のところに立っている係の人に「ありがとう」と言っていたが気持ちがわかる。細やかな気持ちのやり取り。人間の性(さが)みたいなものがユーモアを持って描かれる。成瀬監督は、女性の気持ちを実に鮮やかに描ける人だ。女性の目から見 [続きを読む]
  • ひと息
  • 寅さんが旅したような田舎あるいは帝釈天のとらや界隈のような町はたぶん、ないであろうわたしの大学生頃には たしかにあった大学から都電の駅までこまごました家々の間をとおりお墓をとおりあのころ海外旅行を一緒にした友達は飛行機の中で字幕のついた寅さんを見てけらけら笑っていた倍賞千恵子さんは北海道に別荘をつくり年に何か月かはそちらで過ごしそこには、お世話になったふつうの人たちもやってくるのだというみつおくん [続きを読む]
  • 【詩】To Baby Boomer Generations
  • わたしよりひと世代先のあるいはもう少し開きはないかそのぐらいの世代の人々がすごく 尊大に見えてしかたのないときがある。わたしのお姉さんお兄さんぐらいの年代である男性ならばキャップをかぶりリュックを背に平日街を歩くツアーに参加してもイベントに参加してもいる、人たち白髪で髭をはやしたりしている音楽が好きで ギターを弾き バンドをつくったりしているしょっちゅう、たぶん夫婦ででかけているおそらく、とてもvo [続きを読む]
  • 【詩】犬のくり
  • くりという 犬がいる17年生きてきた散歩に連れて行くと足がふるえているといういもうとのうちの皆を癒した 老犬であるわたしはくりとほとんど接触がないかわいい、かわいいという割には行って くり、くり、と呼ぶがくりが近づいても触ったり、お手させたりなんてしないだから 17年間ほとんど 知らないだから くりが ふっと消えてもふっと 消えてもふっと 消えてもくり。わたしのともだちのようで親戚のようで何も知らない [続きを読む]
  • 【詩】訳知れぬ
  • どうにも やる気が失せてしまうという時があってそれは 何が起きたからということもなくただ 気分が落ち込むので。どう理屈をつけたって治らない人と今日、暖かく話した記憶はあるがどんよりとみどりの眼鏡をかけたみたいだおそらく こんな気分にまったくならないいつも元気、という人も 存在するのだろうだとすればひたすら、そっとしておいて欲しい風の音を聞いているうちにひぐらしの声を聞いているうちに耳のそばを訳しれ [続きを読む]
  • 子どもとママ友・食堂の図
  • 昼、ひとりでランチを食べているとどさどさっと子連れのママたちがやってきてこどもらは、まるで「ゴミ」のごとくあたりを舞い始めママたちは席の確保にあたふた、というか必死であるランチのできるのを座ってぼうっと待っていたわたしにも影響が及ぶ。額に汗かいた若きママのひとりが「そこ、いいですかぁ」と聞く一瞬、何を言っているのかわからなかったが要するに食事がすんだのならさっさとどいてくれ、という意味なのである「 [続きを読む]
  • 【詩】35℃
  • 電車で隣に座っていた人はマリン・ブルーのスカートで心がすうっとなったすみません・・・そう言って腰かけたのだったが横に黒い布地の手提げが置いてあってわたしの腰が触れてしまったちょっと迷惑そうに手提げを膝に置いたのであ、それではあちらが開いているのであちらに参りますと言いかけたとたんいいえ、いいえ、いいのよと言われた漆黒の瞳ブラウスは淡いブルーで全体にエキゾチックなひと湖の底から現れたようなずっと乗っ [続きを読む]
  • 悲哀なるもの
  • きのう、クローズアップ現代でこの4月からの介護保険制度の大幅見直しで(あまり知らなかった、なんといううかつさ)市町村が主体でいろいろなプログラムを組めるようになった。で、大阪の方のなんとかという市では介護の市の負担を減らすために大々的に住民が主体の、体操プログラムを始め、また、健康のためのいろんな特典が与えられるプログラムも始めた。それは高齢者に大人気でおかげで要介護1と2の人が減り、市は一億だかの介 [続きを読む]
  • 【詩】ぽっかり時間
  • 時間はまこと流れる水のごとく過ぎてゆくのでここに ぽっかりとつよく意識して 時間をつくらないとなにもできずあッというまに秋あッというまに冬そして一年 というふうだから。ぽっかりじかん『 』でくくるあたまのなかの じかん生きなくては。と思ったのであるむりするのでなくテーブルでぽうっとしているようなかなしい顔をしているような姪にはなすいいこと、これは命令だあすは自主ぐるーぷに行きなさいともかく 行きな [続きを読む]
  • 宛先を線で消した年賀状のはなし。
  • この頃、ものの見方を変えることを覚えた。たとえば以前からとても傷ついたこととして心に残っていたのが自分宛てに知人から来た手紙の私の名前を書き間違えて、それをスッと斜線で消して横に正しい漢字を書き直しているものだった。二回ある。わたしの名前は書き間違えやすい名前なのは確かだ。しかし。一回は封書、一回は年賀状。二回目の年賀状は机を並べていた同僚からだった。「信じられない・・・なにか意図があるのか」とす [続きを読む]
  • 【詩】影の部屋
  • むかしの友達と会うと その経験・知識の豊富さに圧倒されてなにも口がきけなくなる。やたらと羨ましがったり不意の一言がぐさっときたり。でも、それは仕方のないことなのだ。この何十年、自分の暮らし方、来し方を顧みるとむかしの友達のような体験はまったくしてこなかったからねだから、なにも知らないのだ。おそらく、二十歳ぐらいで彼女たちと会ったときのギャップが膨大に拡大したまま。だけれど同じ年数を経たのは確かであ [続きを読む]
  • 夕刻の風
  • ふつうにしているとどこにでもほっとするものうつくしいものを見つけられるたとえば夏の夕刻の傾いた日のなかを歩くとき吹いてくる風や笹の葉のうごき人だってでっぱったりまっすぐだったり妙にかしいでいたり若くてきれいだったり年取って なにか うんと話したいことを持っていたりと面白いものだそれでいてけんめいに苦しかったり一生懸命だったりして生きているそんな人たちを夕方の風がなでていくにほんブログ村 [続きを読む]
  • 【詩】三週間
  • 三週間は静かにしていること、と姪に言ったがそれは何の根拠もないことなのだ、と思う中井久夫先生の本をぱらり、開いたらたまたまそう書いてあったのだ精神の病にある人は働きたくて働きたくてしょうがないだけどやってできなくないこともあろうがともかく、三週間。目標をぐっと近づけて、矢を放つ。姪に言って聞かせたら「あたしは心の病の人じゃないよ」と言うそれはわかってるんだけどね、と、自分を納得させるように言う三週 [続きを読む]
  • 【詩】すいどうみち
  • 町にすいどうみちという道があるわたしが幼稚園のころ、母が すいどうみちの端にある絵の教室に連れて行ったよ線路を渡ってすぐ左手の木造でできた二階屋砂絵の描きかたを教えてくれた大きな机にすわってのりを紙につけて砂をこぼして。母と手をつないでまた線路を渡って帰ったまた 行きたかったのに二度と行くことはなかった父が許してくれなかったのだ今でも思い出すチンコン私鉄の電車が通る線路を渡ってとおく、駅のロータリ [続きを読む]
  • 【詩】ことばの枠組み
  • 「じぶんを だれかこの○○から 救ってくれるものはないものか」という言葉が浮かんだがその、〇○に入る言葉がみつからない小さく、混沌として、黒々としているもの。英語の方がよく見つかりそうな気がする。こんなふうにして言葉の枠組み(イメージと呼ぶ人もいるかもしれない)がまず、先にできるそこにはスピードとか、リズムというものも入っている---時間枠だな。その○○を見つけるにはうんと意識して本から言葉を見つける [続きを読む]
  • 夢の話
  • 昨日一晩眠れなくてうつうつと夢を見た家にいたら窓の桟に肘から下の大きな腕が逆さに立っていてあたしは怖くって怖くって叫ぼうとするのだが声が出ない母に助けを求めているのだ母が階段を上ってやって来た時にはうでの姿はなかった向こう側に落ちたのだろうかでもともかく怖くって言葉を出そうとするのだがあーあ、あーあ、という音しか出ない。苦しくって細く目を開けたら光が差し込んでいた汗をかいていたこれって百間先生の世 [続きを読む]
  • 【詩】長袖のパジャマ
  • あれは2000年少し前の母がまだあちらのせかいに行ってしまわないころのこと街にわたしを連れだした母は洋品店でね、これいいね、と犬のもようのついたパジャマを買ってくれた夏の長袖なので気持ちいいのであるそれから布地の店に行って白い綿の布を見せてもらって手に持ち、繰り出し繰り出しこのぐらいがいいね、と言ったがものすごい長さで店員はいぶかしげな顔をしていた母があちらの世界に足を踏み入れたか入れないころのことで [続きを読む]
  • 成瀬巳喜男監督の映画が好き
  • 何が好きですか、と聞かれると日本のむかしの映画を見るのが好きです、たとえば小津安二郎とか、原節子とか。と答えたらむかしからの友人が「あたしは原節子は別にきれいだとは思わないわ」と事あるごとに言う。わたしも別に原さんが好きなわけではなく、どんな趣味かと言われ人がわかりやすくそんな答え方をしたまでである。むしろ心がぞくっとするくらい好きなのは成瀬巳喜男監督の作品である。銀座化粧、めし、稲妻、晩菊、山の [続きを読む]