西嶋タクロウ さん プロフィール

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西嶋タクロウさん: 人生はノンフィクション
ハンドル名西嶋タクロウ さん
ブログタイトル人生はノンフィクション
ブログURLhttps://taku-nonfiction.com/
サイト紹介文ノンフィクションで、知識や行動のきっかけを作ります。テーマは、社会問題から人生の悩みまで。
自由文こんにちは、西嶋タクロウです。
当サイトは、ノンフィクション創作を通じて、人々に「気付き」を与えることを目的としています。
テーマは何でもいいです。何気ない日常、というところがポイントです。
もしお読み頂いた方で、自分も取材してほしい!という場合はご連絡下さい。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供24回 / 45日(平均3.7回/週) - 参加 2017/01/30 01:46

西嶋タクロウ さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 17話「俺を見ろ」
  • NBA選手への挫折佐藤さんはバスケットボールに対する自分の潜在性に期待を抱いて入学した。しかし、圧倒的な実力差を見せ付けられた佐藤さんは、突然はっきりした現実を突きつけられ、あることに気付く。「NBA選手になれないと気付いたのは、こんくらいの時かな」中学生や、高校生でプロスポーツ選手への道を断念することは、決して珍しくない。佐藤さんも同じように、周囲との実力差を見せつけられて、自己を知り判断したのだろう [続きを読む]
  • 16話「苦しみのバスケットボール」
  • 強豪高校への入学高校生になった佐藤さんは、一層バスケットボールにのめり込むようになる。他に何かが入り込む余地の無い程に。しかし、それは没頭すればするほど、理想への距離を認識せざるを得ない、険しい道のりだったようだ。佐藤さんは地元の県立高校に入学した。県内有数のスポーツ校だった。バスケットボール部も例外ではなく、全国出場までは届かなくとも県内ベスト8に食い込むほどの実力で、中学校からの推薦で入部する [続きを読む]
  • 15話「夢の欠片」
  • 母親の明美さんは、当時の佐藤さんの行為をどのように捉えていたのだろう。最初から気付いていたとしたら、小学3年生から高校2年生までの8年間、ずっと息子の悪行を見過ごしていたことになる。それは、意図的に見過ごしていたのか。今や事実は分からないままだ。全てを打ち明けた佐藤さんは、どこかすっきりした表情の中にも、今まで引きずっている後悔の念が露わになり、それを思い出してるのか、複雑な心境をしているように見え [続きを読む]
  • 14話「告白」
  • 時刻は深夜1時を周り、いつもの通り、先程まで忙しく動き回っていた店員も、賑わいを見せていた客も、大人しくなっていた。私は決して、佐藤さんの非行を疑っていたわけではない。中学生の時の自分を、佐藤さんの環境に置いて想像したとき、単純に「よく耐えられたもんだ」と感じたから、ある意味では尊敬も込めて言葉を発しただけだ。思いもよらない告白で、私は返す言葉を探していた。その時間は、とても長く感じた。佐藤さんは [続きを読む]
  • 13話「無得点キャプテン」
  • 点数なし、人徳あり佐藤さんは、バスケットボールは空間のスポーツだと表現する。どういう風の吹き回しか分からないが、自分が暴力を受けていた兄から観ることを勧められた、マイケル・ジョーダンのドキュメンタリー番組を観た瞬間から、佐藤さんのバスケット人生は始まる。今でも、マイケルが颯爽とコートを走り抜ける姿が焼き付いている。敵陣に入り込むや、敵選手の守備をもろともしない強靭な肉体や、他の選手の隙間を縫うよう [続きを読む]
  • 12話「人の目」
  • ■ 環境の変化「外部環境が一気に変化したからか、自分の思うようにならないことが多かったからか、人目を気にし始めるようになったのは、中学の時からだね」  今の佐藤さんは、人目を気にすることで、それが優しさや気遣いに繋がる、良い意味での「人目を気にする」ことができている。丁寧に吟味しながら発する言葉、癇癪を持たない安定した心、協調の中でも自我を隠さず発し、それもまた嫌味ではない、自然な形で周りを巻き込 [続きを読む]
  • 11話「バスケがしたいです」
  • ■ バスケしか、してません「毎日バスケだよ。とにかくバスケ。それしか見えてなかった」月は変わり、本格的な冬の到来を感じる、刺すような風が吹く金曜日の夜、いつもの居酒屋で佐藤さんの話を聞く。 バスケットボールの話をする佐藤さんは、嬉しそうな表情が尽きない。私たちは決まって同じメニューばかりを頼む。 つくね、豚バラ肉をふんだんに使ったカロリーを度外視すする不健康なサラダ、ポテトフライ、刺し身の乗り合わせ [続きを読む]
  • ショートコント「夢」4 社会人よ、大志を抱け
  • 馬場「・・・それよりお前は結局、ガッキーと本当に結婚するのかよ。この間聞いて無かったけど」小林「あぁ、それなんだけど、俺、無理だとわかったよ」馬場「はぁ?」小林「お前が言ったんじゃん。もっと現実見ろって。だから俺考えたんだ。もう社会人3年目だし、もうそろそろ本当に自分の人生考えないといけないのかなって」馬場「・・・なんだよそれ」小林「え?」馬場「だってさ・・・だってすげぇキラキラした目で夢語ってた [続きを読む]
  • ショートコント「夢」4 社会人よ、大志を抱け
  • 馬場「・・・それよりお前は結局、ガッキーと本当に結婚するのかよ。この間聞いて無かったけど」小林「あぁ、それなんだけど、俺、無理だとわかったよ」馬場「はぁ?」小林「お前が言ったんじゃん。もっと現実見ろって。だから俺考えたんだ。もう社会人3年目だし、もうそろそろ本当に自分の人生考えないといけないのかなって」馬場「・・・なんだよそれ」小林「え?」馬場「だってさ・・・だってすげぇキラキラした目で夢語ってた [続きを読む]
  • 10話 「家族への不信感と自我の探求」
  • 深まる不信感高学年になると、まずは父親である正之さんとの関係が悪化した。家庭行事に不干渉の正之は、佐藤さんからすると空気のような存在となり、低学年や中学年のときに抱いていた純粋な子供としての「甘え」も、無関心を貫く父親への「嫌悪感」へと変わっていった。高学年になると、兄と姉に虐められることは無くなったが、それでも関係が改善することはなかった。「お兄ちゃんとの関係は、もうずっと変わらず最悪?」「基本 [続きを読む]
  • 9話 「我慢強い母親」
  • 母は強し「お母さんは、厳しい人だったね。小さいときから」 2014年4月。佐藤さんの母親である明美さんは、くも膜下出血になった。 一命をとりとめたが、現在では後遺症が残り、佐藤さんのことを、佐藤さんだと認識できない。 記憶障害に陥ったのだ。 そして、今のところ記憶が塗り替えられることもない。 佐藤さんが仕事の隙間を縫いながら顔を見せても、認識もできないし、その日会ったことは翌日には忘れている。 明美さんと佐 [続きを読む]
  • 8話 「父の存在を渇望する佐藤さん」
  • 働き尽くしの両親両親は、月曜日から土曜日まで働いていた。まとまった時間が取れる休日は、日曜日だけだった。 それは、佐藤さんの父親である正之さん(仮名)が、地元のスーパーマーケットの経営者だったからだ。母親の明美さん(仮名)も、売り場の店員兼財務担当として働いていた。20時に閉店し、その後、売上や在庫の確認に時間を当て、帰宅は毎日21時過ぎだった。佐藤さんは、母親が取置をした夕飯を毎日姉と一緒に食べてい [続きを読む]
  • 7話 「兄と姉」
  • ■兄と姉月曜日から金曜日の夕刻。 両親が勤務中で家を開けている間、家の和室で敷布団に包まれて、兄と姉からボディプレスをひたすら受け続ける少年がいた。 それは仲睦まじい光景ではなく、拒絶を示す泣き声とそれを楽しむ側の喜々とした声が混ざり合う、異質な空間だった。佐藤さんは兄弟から暴力を受けていた。虐待という定義が曖昧だが、兄弟からのそれは遊びの感覚から大きくかけ離れた度合いだった。 ただ耐え忍ぶことに徹 [続きを読む]
  • ショートコント 「夢」1 人生に計画は必要?
  • ◯喫茶店にて青山「あー、何か俺たち世代の女優がどんどん結婚していくなぁ」小林「そうだな、この間は堀北真希が結婚したと思えば、北川景子、相武紗季、上野樹里」馬場「さすが小林、すらすら出るね」小林「そりゃそうだろ、俺の青春だからな」馬場「お前の青春は常に手に届かないところにあるな」青山「そうだね、小林、野球選手になれないと分かったのも高校2年の時だもんな」小林「いやだってさ、イケルと思うじゃん。才能開 [続きを読む]
  • 6話 「薄れる冒険者としての自我」②
  • ◯校舎の中では冒険者「でも、当時本当に好きな子を、ポケモンカードを一緒に買いに行こうと誘ったことはあったなぁ。それが最初のデートかな。二人で行ったデート」 本当に好きな子には、こっそりと少しだけ勇気を出すような少年だった。「頑張ったな」「うん。まぁ当時ポケモンカード流行ってたから、上手く使わせて頂きました」小狡さも垣間見える。「他には?自分からした行動とか。女の子との交流以外でもなんでも」「小学6年 [続きを読む]
  • 5話 「薄れる冒険者としての自我」①
  • ■クラスの中心「小学生までは、周囲なんて全く気にせず好き勝手にやってたよ」好き勝手という言葉から、周囲の心配や迷惑をよそに、本能的に動いていた自分を少し恥じているように思えた。しかし、好き勝手やるのが小学生の本来の姿だ。漢字ドリルの代わりに女の口説き文句を記憶していなくて良かったと思う。「外で遊んだりする方?」まず、分かりやすい指標を聞いてみる。「放課後は、毎日サッカークラブとか野球クラブに入って [続きを読む]
  • 4話 「佐藤くんの大冒険」
  • 「無意識・無計画・安定志向」日を改めて、佐藤さんと会うことになった。 今の佐藤さんからは到底想像もつかない「無意識・無計画・安定志向」だった当時の過去を掘り起こすためだった。 私の知る佐藤さんの行動には、とにかく論理が必ず内在する。 今回の取材場所も、居酒屋の個室だったが、やはりビールを注文した。実は必ずビールを注文するのも、好き嫌いを超えた理由がある。「アメリカの留学時代、何も主張できなくて。英語 [続きを読む]
  • 3話 「無意識に描かない将来」
  • 食べる、寝る、性を満たす、運動をする、研究する、誰かに認められる、孤独を貫く、豊かな生活が可能な賃金、必要最低限の賃金、静かに安定した生活、激しく変動著しい生活。人の心が満たされる条件は、それぞれ異なる。しかし、大分類は二つだけだ。安定か、刺激か。もちろん安定と刺激の定義は人によって異なるだろう。同じ環境に身を置いていても、安定した静かな日々か激動の日々なのか、人の持つ物差しは同じではない。それで [続きを読む]
  • 2話 「ゆとり世代」
  • 佐藤さんは1989年生まれ。昭和天皇が崩御し、「激動の昭和」と呼ばれた、日本で最も長い元号が終焉を迎えた年である。 と言っても、激動から突然として平穏に切り替わることもなく、目まぐるしく変化した年だったようである。少しだけ、時代背景を遡ってみる。天皇崩御後、小渕恵三官房長官が新元号の記者会見で「平成」と発表しスタートした。 国内政治では、この年に3人の首相が就任、2人が辞任に追いやられている。 リクルート [続きを読む]
  • 1話 「虚勢は張らない」
  • 「自分が何をやりたいのか、明確にならないまま就職したからなぁ」 相変わらずビールを飲み続ける佐藤さんは、少し視線を外して、何もないだろう斜め上を見つめて呟いた。 確かに、対話相手を直視するには少しばかり勇気がいる、小っ恥ずかしい内容だ。 居酒屋は深夜帯に突入し、さきほどまでの喧しさは無くなり、徐々に落ち着き始めていた。 卓上には、ほとんど食べ終えてしまった皿が並んでいる。客足が途絶えて時間に余裕ができ [続きを読む]
  • 2話 「ゆとり世代」
  • 佐藤さんは1989年生まれ。昭和天皇が崩御し、「激動の昭和」と呼ばれた、日本で最も長い元号が終焉を迎えた年である。 と言っても、激動から突然として平穏に切り替わることもなく、目まぐるしく変化した年だったようである。少しだけ、時代背景を遡ってみる。天皇崩御後、小渕恵三官房長官が新元号の記者会見で「平成」と発表しスタートした。 国内政治では、この年に3人の首相が就任、2人が辞任に追いやられている。 リクルート [続きを読む]
  • プロローグ 「不透明な未来」
  • 「お母さんは、俺のこと認識できないんだよね」 大手居酒屋チェーン店。花金の金曜日は、大勢の客の声が飛び交っている。 店員も忙しなく動き回る。着席した直後にオーダーした飲み物を、ようやく運んできたところで、彼は淡々と述べた。 ビールが大好きな彼は、笑顔でジョッキを手に取ると、ぐいぐいと呷り飲んでいく。 「あー!やっぱ上手いなー。これこれ!」 さながら、子供を愛でるような視線をビールに注いだあと、顔を上げ [続きを読む]
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