drkazumaru さん プロフィール

  •  
drkazumaruさん: 「がん」になるって、どんなこと?
ハンドル名drkazumaru さん
ブログタイトル「がん」になるって、どんなこと?
ブログURLhttp://doctor-teacher.hatenablog.com/
サイト紹介文大学病院で働くがん専門医の、がん教育活動の記録です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供50回 / 80日(平均4.4回/週) - 参加 2017/02/06 10:10

drkazumaru さんのブログ記事

  • 手を挙げてくれたのは......①
  •  その電話は、新宿区の落合第一小学校の養護教諭の先生からの、「うちの学校で授業をしてみませんか?」という、お招きのお電話だったのです!!私は、ただうれしくて、うれしくて...........実際に自分がどう応対したのか、よく覚えていません。四面楚歌だと思っていたのに、たった一人だけ申し出てくれたことに、何度もお礼をいいました。 ともかく一度お話を聞きたいと思って、アポイントをとって、早速に学校に伺いました。 [続きを読む]
  • 学校に行こう!と決めたけれど...④
  • 養護教諭の立場で考えてみると、毎日多忙を極める中で、教育長の指示でとはいえ、半ば強制的にこのプレゼンに招集されたのです。そして暑い中、汗を拭き拭き会場に行ってみたら、一度も会った事のない大学病院の中年医者が出てきて、突然に「がん教育」の重要性なるものを蕩々と説明し、挙げ句の果てに、「出来るだけ早く協力してほしい、一緒にやりましょう!」などと、暑苦しく要請したのですから、「何だこいつ!」と反感を持た [続きを読む]
  • 学校に行こう!と決めたけれど...③
  • 私は「がん教育は、まだ学校には受け入れられないんだ。」と、すっかり落ち込んでしまいました。ただ、多くの学校に出入りするようになり、教員免許まで取得した今なら、養護教諭の先生たちが、なぜあれほど強い拒絶反応を示したのか、よく理解できます。わが国の学校教育現場は、われわれの予想以上に多忙を極めています。古き良き時代ののどかな学校生活は遠く消え去り、児童・生徒指導の内容は高度・複雑化し、事務仕事も山積み [続きを読む]
  • 学校に行こう!と決めたけれど...②
  • 「こどもたちに直接がんの話をすることができるんだ!」と思うと、あれも話したい、これも伝えたい、などと、きりがありませんでした。自分の授業を聞いてくれている子供たちの、澄んだ瞳を勝手に夢想したりもしていました。いま考えると、ほんとうにお花畑状態でしたが、区内の29名の養護教諭が全員集まると聞き、「一体いくつの学校が手を上げてくれるだろう?」と、軽い興奮を覚えながら、配付資料も念入りに作成したことを覚 [続きを読む]
  • 学校に行こう!と決めたけれど...①
  • 「学校に行こう!」、と思ったものの、実際にどうすればいいのか、見当もつきませんでした。自分の子供たちはとっくに成人しており、保護者として学校と関わったのは10年以上前ですし、現在は大学の教員であっても、小・中・高の学校との繋がりは全くありませんでした。とりあえず、地元の教育委員会に電話して、学校で授業をさせてもらえるのか、お尋ねしてみました。会ったこともない医者からの突然の電話で、こちらの意図を先方 [続きを読む]
  • 神戸に行ってきました。
  • 神戸市教育委員会を通じて、神戸市須磨区の市立東落合中学校から、がん授業の依頼があり、4月13日に神戸まで、事前の打ち合わせに伺いました。東落合中学校は、神戸市中心部の三宮から約10kmほど西方に位置します。昭和40年代に神戸では、神戸方式と称された壮大な都市計画によって、巨大なニュータウン群が造成されました。須磨ニュータウンはその一つですが、『山、海へ行く』という有名なコピー通りに、いくつもの山を崩して住 [続きを読む]
  • がん教育を始めたのは、なぜ?③
  • 私はこれまで30年間、「突然に」、がんを発症して苦しむ患者さんやご家族に、主治医として深く関わってきました。その中で、数多くの患者さんが、がんに関する予備知識がなかったり、誤った認識を持っておられるために、本来は悩まなくてもよいことを悩んだり、あるいは誰にも相談できずに苦しんでおられることに気づきました。     がん専門医とはいっても、自分自身にできることは限られていますが、こんな方々を目の当た [続きを読む]
  • がん教育を始めたのは、なぜ?②
  • では、なぜ一向に、このようながんに対する誤解や無理解が改善されないのでしょうか?私は日本人の生活から「病」や「死」が遠ざけられてきたことが、その大きな原因の一つだと思っています。1961年に国民皆保険制度が確立されて以降、日本人の死亡場所は、自宅から病院へと大きく方向転換し、現在は大半の国民が病院で死を迎えるようになりました。そして、わが国の国民健康保険制度は、世界最高レベルの医療を安価で保証する、実 [続きを読む]
  • がん教育を始めたのは、なぜ?①
  • 私は数年前から、学校で子供たちへの「がん教育」を行なうようになりました。私がなぜ学校でこどもたちに「がん教育」をするようになったのか、「がん教育」とはどのようなものなのか、そして子どもたちにどんな効果や影響があるのか、といった話も、ブログでお伝えしていこうと思います。変わらない外来風景いまや、がんは国民病であり、日本人男性の3人に2人、女性の2人に1人はがんになります。そして様々なメディアからは、毎 [続きを読む]
  • 東京都学校医会会報平成29年3月号に、大きく取り上げていただきました。
  • 3月16日の東京都医師会で行ったがん教育の講演を中心に、東京都学校医会会報平成29年3月号で大きく取り上げていただきました。東京都医師会副会長の近藤先生は以前からのお知合いですが、私にとっては、都医師会が、がん教育に積極的に関わって下さることは、非常に心強いの一言です。下表は東京都の学校数です。国公立、私立すべての合計です。これだけの数の学校すべてに、がん専門医が訪問することは、いくら東京でも不可能です [続きを読む]
  • 【3月16日(木)】東京都医師会で講演しました。
  • お茶の水の東京都医師会館で、都内の各地区医師会の学校保健担当理事(学校医)を対象に、「がん教育」をテーマにした講演会が開催されました。 前々日の14日の都議会で、東京都にがん教育推進の協議会を設置するという、東京都教委の方針が公表されたこともあり、たくさんの医師会幹部の先生方にご参加いただきました。東京都医師会の正木理事のご司会で、まず最初に、文部科学省健康教育・食育課の北原加奈子学校保健対策専門官が、 [続きを読む]
  • 小林校長③
  • 『豊島区学校保健会便り』には、がん教育を推進していた小林校長が、ステージ4のがん宣告を受けてからのことが、極めて冷静に記されています。私は校長室で、もっと詳しく、経時的なお話まで伺っていたのですが、彼の話を聞いているうちに、だんだん落ち着かなくなってきました。小林校長の話には、がん患者さんが勇気を持って前向きに生きていくためのヒントや、がん医療者の心得になるような、けだし名言がてんこ盛りだったので [続きを読む]
  • 小林校長②
  • 東京都豊島区では、全国に先がけ、平成23年4月に豊島区がん対策推進条例を施行しました。この条例の第5条3号には、「教育委員会と協働し、健康教育の一環として、児童・生徒及び保護者に対し、がんの予防に関する普及啓発を図るための施策 」を行うと明記されており、その後ただちに、豊島区教育委員会主導で小・中学校向け指導書が作成され、平成24年度からは、区立の小・中学校で広くがん教育が行われています。素晴らしい先見 [続きを読む]
  • 小林校長①
  • 明豊中学校での授業後に、控え室の外部講師にご挨拶にいらした小林校長は、一人ひとりの講師やその関係者にお礼を述べて回っておられましたが、私に対しては、授業のお礼や感想だけでなく、「このあとちょっと校長室にお立ち寄りいただけませんか?」と、小さな声でおっしゃいました。私は校長先生から、私の授業の詳しい講評や来年の授業のご相談をお聞かせいただけるのかな、と思い、その後校長室へ向かいました。校長室で小林先 [続きを読む]
  • 2017年授業その3【2月17日(金)、中野区立大和小学校)】
  • 少子化や校舎の老朽化から、中野区立大和小学校は3月いっぱいで、その76年の長い歴史に幕を閉じました。4月からは、近隣の若宮小学校と統合されて、中野区立美鳩小学校として生まれ変わります。その記念すべき最後の卒業生となる、6年生の2クラスに合同で、2コマ使って、がんの授業をしました。校長の佐藤民男先生に全面的なご理解を頂き、島田和裕先生(6年1組)、小田佐和子先生(6年2組)という、素晴らしい若手実力派の先生方 [続きを読む]
  • 【2月16日(木)】町田市学校保健大会で講演しました。
  • 日本対がん協会からのご紹介で、東京・町田市医師会館で、第46回町田市学校保健大会の講演をしました。国を挙げてがん教育を展開することは、本当に素晴らしいことですが、現時点では学校側はもちろん、医療者側も準備不足は明らかで、率直にいえば、現場は困惑しています。そんな状況への一助となれば、という思いを込めて、演題名は、『今なぜ、学校でがん教育が必要なのか?』としました。私ががん臨床医として、なぜ学校に行こ [続きを読む]
  • 2017年授業その2【2月14日(火)、21日(火)新宿区立落合第一小学校)】
  • 新宿区落合第一小学校は、私のがん教育のルーツともいえる学校です。よりよい授業にすべく、2013年から毎年、養護教諭の若林先生と試行錯誤を繰り返してきましたが、今年は学級担任の先生にも積極的に分担関与していただくようにお願いしました。これを勝手に三位一体の授業と呼んでいますが、教育用語でいえば、T1が私、T2、T3が担任あるいは養護教諭、ということになります。今年の授業では2クラス別々に、一週間の間隔を置いて [続きを読む]
  • 中野本郷小学校橋浦校長からのメール
  • 去年10月に6年生2クラスの授業を行った、中野区立中野本郷小学校の橋浦校長から、先日とっても嬉しいメールを頂いたので、原文のまま公開いたします。************************林 和彦 先生ご無沙汰しております。お元気でご活躍のことと存じます。このたびは 「がん」になるって どんなこと? のご出版おめでとうございます。ご本をお送りいただき恐縮しております。ありがとうございました。先生の [続きを読む]
  • 授業その1【2017年1月14日(土)豊島区立千川中学校)】
  • 今年の最初の授業は、豊島区立千川中学校です。日本対がん協会からのご紹介です。としま土曜公開授業という課題別学習で、「租税教育」「国際理解教育」「新聞教育」「金融教育」「がん教育」「主権者教育」、という現代社会の課題について、中学1年と2年生の生徒が自分の興味のある授業を選択して、自ら主体的に考えて学ぶというねらいの学習です。昨年秋から、紅床校長先生、岡泉副校長先生と打ち合わせを繰り返し、事前にがんに [続きを読む]
  • 毎日新聞「がん大国白書」に掲載されました。
  • 4月1日の毎日新聞2面『がん大国白書』に、がん教育を取り上げていただきました。学習指導要領にがん教育が明記されたこともあり、一種のがん教育ブームのようになっていますが、これを単なる流行にしてはなりません。全国の子どもたちに、がんの正しい知識を伝え、いのちについて、家族のあり方について、改めて深く考えてもらうことが、がん教育の目的です。まずは私自身が常に謙虚に、初心を忘れずに、学校の先生たちとともに [続きを読む]