葉月 六夏 さん プロフィール

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葉月 六夏さん: Lune Ouvrage
ハンドル名葉月 六夏 さん
ブログタイトルLune Ouvrage
ブログURLhttp://locca0806.blog.fc2.com/
サイト紹介文甘い物語をメインに綴っている恋愛小説オンリーブログです。
自由文頭の中に渦巻く欲望を文章にして作品にしています。微糖から極甘まで様々なテイストの物をご用意していますので是非ご一読ください♪
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供84回 / 80日(平均7.3回/週) - 参加 2017/02/08 19:56

葉月 六夏 さんのブログ記事

  • わがままな芳香 29話
  • ほんの一時間ちょっとの飲み会を終え、私は自宅に戻った。「ただいま」真っ暗な部屋に明かりを点けながら云う。勿論返事をしてくれる人はいない。『バイト終わったら速攻帰るから』朝、出かける前に訊いた明登の言葉を反芻する。「…ふぅ」ペットボトルの水を飲みながらソファに沈み込む。目に入った時計を見るとまだ22時前だった。(バイト…終わるの0時だったよね)明登がバイトしているケイスケの店は深夜2時まで営業だったけれ [続きを読む]
  • わがままな芳香 28話
  • 「あ…いたたぁ」 翌日腰を擦りながら売り場にやって来た。「おはよう──って、なぁにどうしたの」「あ、おはよう春菜。いや…ちょっと」先に開店準備をしていた春菜が訝し気に私を見た。「何よ〜昨晩は盛り上がっちゃったって感じ?」「あ〜まぁ…」春菜から冷やかされて蘇る昨夜の熱い夜。(盛り上がり過ぎたわよね…)明登への気持ちに気が付き、彼の胸に飛び込む覚悟が出来た私は何もかもが吹っ切れてしまっていた。大学 [続きを読む]
  • わがままな芳香 27話
  • 認めたくなかった。悔しいと思いながらももうどうやっても自分の気持ちを偽る事が出来なくなっていた。其れほどまでに私はうんと年下の彼に溺れてしまったのだから──「ふっ…やっと素直になったな」「…へっ」私の下でニヤリと笑った彼はくっくっと笑い出した。「俺の云った通りになっただろう」「…」「俺、云ったじゃん『そいつの告白を受けるかどうかはどうでもいい──仮に付き合ったとしてもあんたは俺の方が好きなんだって [続きを読む]
  • わがままな芳香 26話
  • 「なんだよ、遅かったな」「…え」家に帰るとリビングに明登がいた。「残業だったのか?」「…なんでいるの?今日は遅くなるって」「今日は客足少ないから早めに帰って勉強しろってケイスケさんが云ってくれ──って…芳香」「!」急に腕を取られて顏を間近に見つめた。「…酒、飲んでるのか?」「あっ」「! しかもこれ…キスマークじゃねぇか」「っ」首筋に指先をあてつつ物凄い形相で私を睨みつけた。「おまえ、何やって来たん [続きを読む]
  • わがままな芳香 25話
  • あの時には感じなかった嫌悪感。どうして今になって感じる様になってしまったのか──(其れは…)「ごめんなさい!」「えっ」私は覆い被さっている駿河さんの体を力一杯押した。私の突然の行動に駿河さんは唖然とした表情をしていた。「あの…ごめんなさい」「…沖野、さん?」「私…私…お受け出来ません」「え」「駿河さんとは…お付き合い、出来ません」「どう、して」「…」「君は…好きでもない男とこういう事を…するの?」 [続きを読む]
  • わがままな芳香 24話
  • いつの間に用意されていたのか解らないスイートルーム。初めて入った其の豪華な内装を堪能する間もなく、私はこれまた豪華なベッドに押し倒されていた。「沖野、さん…っ」「ん、ま…待って」「待てだなんて…云わないで」私をベッドに縫い付けて駿河さんは性急に私を求めた。食事の後、レストランを出た私は流れる様に駿河さん先導の元最上階へのエレベーターに乗らされた。そして着いた先がスイートルームで一瞬ギョッとした。だ [続きを読む]
  • わがままな芳香 23話
  • 駿河さんに連れられて来たのは高級ホテルのレストランだった。(…やっぱりこういう感じ、だよね)以前何度か食事した時も連れて来られたのは私みたいな庶民や一見さんが入りにくいお店だった。「駿河様、ようこそおいでくださいました」「今晩は、また寄らせてもらいました」「光栄でございます。本日は格別のおもてなしをさせていただきます」「あぁ、お気遣いなく」(オーナーらしき人が挨拶に来るのも当たり前なんだよね)普段 [続きを読む]
  • わがままな芳香 22話
  • 蛍の光が流れる中、慌ただしく後片付けをしていた。「芳香、先に上がっていいわよ」「え、そんな。まだ発注表まとめていないし」「やっとくよ。其れより念入りに化粧直してバッチリ決めて行ってらっしゃいよ」「…」春菜に駿河さんから食事に誘われた事を告げるとまるで自分の事の様に喜び浮かれた。「頑張りなよ!上手く行けば玉の輿じゃない」「…あんまり興味ないんだけどね」「え、何?」「あ、ううん、なんでもない」私が呟く [続きを読む]
  • わがままな芳香 21話
  • 慣れとは恐ろしいものだな──と思う。真栄城明登と住む様になってから二日が過ぎたけれど、思った以上の充実ぶりに少し決心が揺らぎつつあった私だった。「なぁに、何かいい事でもあった?」「え」月曜日、いつもの様に持ち場に着くと春菜にニヤニヤされながら云われた。「やけにお肌ツルツルです事〜」「ま、まさかぁ」「其れに…腰回りもこう…」「〜〜〜」(こういう仕事をしていると肌とか体にいちいち目が行ってしまうのはも [続きを読む]
  • わがままな芳香 20話
  • チュンチュン「…ん」外の明るさと雀の鳴き声で目が覚めた。(ふぁっ!)そして直ぐに気が付くいつもとは違う状況。「…」私の直ぐ傍で寝息を立てている彼の存在に胸が詰まる。(な…何よ…この可愛い生き物!)あどけない顔で眠っている彼は天使の様な寝顔だった。一旦口を開けばこの天使の様な顔にはそぐわない悪態をつく喋り。(ギャップ…あり過ぎでしょう)少し幼さを残した18歳らしい顔。だけど私に対してヤる事だけはいっち [続きを読む]
  • わがままな芳香 19話
  • 狭い湯船はふたり入るとギュウギュウだった。だからどうしても私と彼の体は隙間なく密着してしまう。(やだ…何か当たって…)其の思い当る感触にカァと赤くなる。「はぁー狭いけど芳香柔らかいからいいや」「何云って…って、あんたやる事があるからってお風呂入らないんじゃ」「あぁ、そんなの芳香と一緒に風呂に入るための嘘に決まっているじゃん」「はぁ?!」「どうせストレートに『一緒に入ろう』と誘っても承知しなかっただ [続きを読む]
  • わがままな芳香 18話
  • 「わぁ、凄い!」「これくらいの事で凄いとか云われたくない」私の目の前にはホカホカと湯気の出ている丼が置かれている。「あんな短時間でこんな立派なご飯が出来るなんて」「あのさぁ、これ、俺からしてみれば料理の内に入ってないから」「えっ!」(な、なに云ってるの?!この子)何処からどう見ても立派な料理でしょう?!「チンした白米に豆腐と納豆を置いて麺つゆ垂らして枝豆と刻み海苔散らしただけの超超簡単飯だか──」 [続きを読む]
  • わがままな芳香 17話
  • ── なんだかとても面倒くさい事に巻き込まれた感でいっぱいだったはず…なのに「あぁぁん、あんあんあっ」「ふぅ…本当に淫乱だな、芳香は」「はぁん…あっ…ちょ…ま、待って…」「はぁ?待たねぇ──よっ」「! あぁぁぁぁっ、ひぃやんっ」一通りの話は終わったとばかりにいきなり座っていたソファに押し倒された。性急に私に迫る彼を私も強く拒否出来なくて…(だって、だってだってすっごくいい匂いなんだもんっ!)彼 [続きを読む]
  • わがままな芳香 16話
  • 「へぇ…中々小綺麗にしているな」「…」「水回りも──まぁ合格点かな」「…」「冷蔵庫の中身は…ってコンビニ商品ばっかじゃねぇか」「〜〜あのねぇ」部屋に通した途端始まったお家拝見的な細かいチェックが気に入らなかった。「あんた、料理しないのか」「ちょっと、そんな事より何なの?いきなり人の家に来て其の姑みたいなチェック態度は」「これから住む家をチェックして何が悪い」「………は」い今(今…今、なんて云ったぁ [続きを読む]
  • わがままな芳香 15話
  • いきなりな事ばかりで混乱している私。 だけどそんな私を置いて彼はサッサと話を進めて行く。『いいか、10時に行くから』「は?行くって…」『あんたの家に決まっている』「何云ってるの?!ちょ…本当に話がちっとも見えてこないんだけど」『……本当、マジに云ってんのか?俺との約束忘れたとか』「約束?何の事よ」『……』「ちょっと?もしもーし!」『…面倒くせぇ』「は?!」『また説明するの面倒くさいって云ってる─ [続きを読む]
  • わがままな芳香 14話
  • マンションのエントランスを抜けて直ぐに持っていた携帯が鳴った。(何っ、こんな朝早くに) 其の着信音は電話だった。(…知らない番号)表示されていた番号に覚えはなかったけれど一応出てみる。「…もしもし」『出るの遅せぇ』「───は?」第一声のいきなりさに言葉を失っていると『寝起きの声って訳じゃないみたいだな。偉いな休日なのに起きていたか』「あの…どちらさま?」私が訝しむ様に応えると電話口の其の声は&n [続きを読む]
  • わがままな芳香 13話
  • ──昨日の出来事は夢…だったのだろうか? (ううん、夢じゃ…ない)「くぅぅぅ〜こんな際どい処にキスマークつけてぇ〜」鏡で首筋から鎖骨を見ると赤く存在を主張している痣が点在していた。昨夜、実に三年ぶりの再会を果たした想い出の彼──真栄城 明登。強引に誘われ、其のまま流される様に再び肉体関係を結んでしまった。散々貪り尽くされ『俺の彼女』という称号を擦り付けられ、心も体も彼に染まってしまう事に恐れを [続きを読む]
  • わがままな芳香 12話
  • 「…ごめんなさい」「え」「私、あんたとは付き合えない」「…」「三年前…初めてあんたと逢った瞬間に感じた好き、という気持ちに偽りはなかったけれど…だけど今はもう其の時の気持ちが本当だったのかどうか…解らない」「…」「其れに私…他にも告白されている人がいて…其の人との事もあって気持ちがハッキリしていない」「…」「だからそんな不確かな気持ちのままであんたとは──」「何云ってんだよ」「……へ」急にガッと手 [続きを読む]
  • わがままな芳香 11話
  • 「か…彼女?!」「そうだ。今日からあんたは俺の彼女だ。これは決定事項」「ちょっと待ってよ、なんでいきなりそんな事にっ」「責任取れって云った」「!」思わず彼に詰め寄った私に事もなげに投げ掛ける言葉。「あんたは15だった俺の気持ちを踏みにじった」「踏みにじっただなんて…だって…あんたは15で…私は23で…」「だから何?俺は最初芳香が声を掛けてくれた時から好きだったよ」「 !」「好きだったからホテルに行っ [続きを読む]
  • わがままな芳香 10話
  • 「…んっ」少し肌寒さを感じ、身震いで目が覚めた。「……」茫然としながら目に入る景色を眺めていた。微かに聞こえるのはシャワーの水音だった。(…あぁ、シャワー浴びているのか)ベッドには全裸のままの私に薄い毛布が掛けられていた。(これって三年前の逆…ね)あの日は彼がベッドに寝ていて、私がシャワーを浴びていた。寝ている彼の本当の姿を知り、私は其のまま彼を置いて逃げ出した。(…今日は私が置いて行かれるのかな [続きを読む]
  • わがままな芳香 9話
  • ──弱みを握られた私の進むべき道はたったひとつしかなかった 「あぁんっ!あんあんっ」「ははっ…すっげぇ相変わらず淫乱だなぁ」「…っ」理想の男だと思っていた彼はとんだ二重人格者だった。「なぁ芳香、俺はな今度あんたに逢ったら滅茶苦茶にしてやるんだと思って散々場数をこなして来た」「はぁあ…あっ」「大して好きでもない女でもヤラせてくれるって云い寄って来る女は片っ端から抱いて来たんだ」「んんっ…あ、あぁ [続きを読む]
  • わがままな芳香 8話
  • 「なんであの日、いきなりいなくなったんですか」「…だって…あんたがまさか…まさか15歳…だったなんて知らなかったからっ」「…」三年前のあの日、行為を終え私がシャワーを浴びている間に寝てしまっていた彼のズボンから落ちていた手帳を見つけて私はギョッとした。其れはとある高校の生徒手帳で、其処には今目の前にいる男の顔写真と誕生日と年齢が書かれていた。「まさか…そんな子どもだったなんて知らなくて…途端に怖くな [続きを読む]
  • わがままな芳香 7話
  • 「またなー気を付けて帰れよ〜」金払いのいい今日の私に対してケイスケは機嫌よく店から送り出してくれた。後半、かなりなハイペースで飲んだ割りには全然酔えなかった。(其れってやっぱり…やっぱり…っ)厭な汗が流れる。考えれば考える程、酔いとは別の気持ち悪さが湧いてくる。「…っう」急に込み上げて来た吐き気に思わず路地裏に飛び込んだ。「〜〜〜っ」酔っていない、大丈夫だと思っていたのは店の中の事だけだったみたい [続きを読む]
  • わがままな芳香 6話
  • カランカラン「いらっしゃい──って、なんだ芳香か」「なによぅ、お客様に対して其の態度は」「客っていうのは飲んだ分きちんと金を払う人の事を云うんだ。だからおまえは違う」「失礼な、1杯分は払っている。残りはあんたの奢りでしょ」「はぁ?!奢った覚えなんてねー!」軽口で私を迎えたのは大学時代の友人でバーのマスターでもあるケイスケだ。「しっかし久しぶりじゃん。元気だったか?」「元気…じゃないかなぁ…まぁ色々 [続きを読む]
  • わがままな芳香 5話
  • 終業時間を迎え、私はロッカーに入れていた携帯を確認した。(あ)駿河さんからメールが届いていて其処には例によって食事に行かないかという誘い文句が書かれていた。(食事…かぁ)昨日の事もあって出来れば気を使う食事はしたくないと思った。【すみません、明日朝早くに実家に帰るための準備があるので今日は帰ります】と嘘の返信をした。すると直ぐに【そうなんだね。事情も知らず誘ってすみませんでした。また今度お誘いしま [続きを読む]