葉月 六夏 さん プロフィール

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葉月 六夏さん: Lune Ouvrage
ハンドル名葉月 六夏 さん
ブログタイトルLune Ouvrage
ブログURLhttp://locca0806.blog.fc2.com/
サイト紹介文甘い物語をメインに綴っている恋愛小説オンリーブログです。
自由文頭の中に渦巻く欲望を文章にして作品にしています。微糖から極甘まで様々なテイストの物をご用意していますので是非ご一読ください♪
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供144回 / 140日(平均7.2回/週) - 参加 2017/02/08 19:56

葉月 六夏 さんのブログ記事

  • 不完全ラヴァーズ 22話
  • 外で食事を済ませ、岸岡さんのマンションに着いてから、岸岡さんが課長に対して嫉妬した──?と思った私の考えはあながち間違いではなかったのだという事を思い知らされた。 「やぁ…!お、お願い…ほ、解いてぇ」「ふっ…何云ってるの寿々子。いつもより感じている癖に」「はぅ!んっ…あぁんっ」岸岡さんの広いマンションの一室には明らかに私とのセックスで使うだろうと思われる様々な衣装や玩具、そして何故か部屋全体に大き [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 21話
  • 岸岡さんが迎えに来てくれるまで時間があったので、会社近くのコンビニに寄ってお泊まりグッズを購入した。(コンビニって本当便利だなぁ)必要最低限のものが置いてあるのはありがたいけれど、自分がいいと思う様なデザインのものが置いていないのは少しだけ残念だと思った。そろそろ時間かなと思い会社に向かって歩いていると「あれ、香村さん」「あ、課長」会社に向かう私とは反対に駅方面に向かう課長とバッタリ逢った。「どう [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 20話
  • 課長とラーメン屋で晩ご飯を食べた翌日──「香村さん、はい」「え」三内さんが机の上に小さな包みをひとつ置いた。「これ課長からの出張のお土産。羽二重餅だって」「あ、ありがとうございます」視線を上げると課長が箱を手に彼方此方の部署を回っていた。(お土産…ってお菓子?)「しかし課長も律儀よね。いつも出張に行く度に其の場所の銘菓を人数分買って来るのよ?其れも自腹で」「そうなんですか」「まぁ、当たり外れがある [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 19話
  • 「ぃらっしゃいませぇぇー」威勢のいい声に迎えられ課長とふたりで案内されたカウンター席に座った。「あれ、 やっちゃん。何何、今日はえらい別嬪さんを連れて来ちゃって」(や、やっちゃん?!)「ちょっと、其の呼び方止めてくれない?一応部下の前なんで」「部下っ!こんな美女が部下っ!くぅぅぅ〜いいなぁ〜やっちゃん」「だから…呼ぶなって」店主と思われるカウンター内の男性と課長はやけに親しげだ。「あの…課長」「あ [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 18話
  • 課長に手伝ってもらったお蔭で20時前には作業は完了する事が出来た。「課長、本当にありがとうございました」「いやいや、別に何も。ただホッチキス打っていただけだから」「其れでも…ありがとうございました」課長と話しながらロビーを抜け会社を出ると真っ暗だった。「陽が暮れるのが早くなったね」「そうですね。夜でも寒い日の方が多くなって来ましたし」「香村さんは電車通勤だっけ?」「はい。課長は──」言葉途中でいきな [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 17話
  • 「か、課長?!」「香村さん、こんな時間まで何やっているの」スーツ姿の課長の手には旅行鞄と紙袋が提げられていた。「私は残業を…明日朝一の会議で必要な書類を作成していて」「あぁ、例の統計表か。細かいから時間がかかっている?」「はい。夕方近くになって数字を一段ずつ間違えて入力していた事に気がついて…」「ははっ、そうなんだ。よく間違いに気がついたね、偉い偉い」「!」鞄や紙袋をデスクに置いて空いた課長の掌が [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 16話
  • いつも目にする光景にいるはずの人がいない──というのは不思議だなと思った。「あら、香村さん帰らないの?」いつもの様に終業時間のチャイムが鳴る中、席を立った三内さんが机にへばりついている私に声を掛けた。「あ、頼まれていた統計表の作成がまだで…明日の朝一の会議で必要と云われているので少し残ってやって行きます」「そうなの?ひとりで平気?」「はい、後は数字を打ち込んで行くだけですから」「そう、じゃあお先に [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 15話
  • 「はぁ…俺、自覚しちゃったなぁ」「何が?」「意外なほどにコスプレ好きだったって事に」「…」行為後の気怠い体をベッドに投げ出しながら語らう。「服を着ながらのセックスって案外いいね」「…でしょう?」岸岡さんとの付き合いは順調だった。私が豪と別れたと知ると岸岡さんは二度目の告白をしてくれた。今度こそ私は『はい、よろしくお願いします』と返事をする事が出来たのだ。正真正銘彼氏彼女として付き合い始めてから二ヶ [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 14話
  • 「寿々子」「あぁん、あんあんっ」薄暗い室内に響き渡る私の喘ぎ声と厭らしい水音。パンパンッという音が耳の後ろから響く。「はぁ…凄…っ、なんか変な気分だ」「あぁん、あっ、はぁん」「っていうか…まさか君にこんな趣味があったとは、ね」「んっ、んっ」彼は私を後ろから攻めながらもとても満足げに云った。「中々…そそられるね、この眺め」「…」あの再会の夜に求められた岸岡さんとは結局部屋を暗くして行為に至った。其れ [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 13話
  • 岸岡さんに連れられて入ったのはバーからそう遠くないファッションホテルだった。視界が煌びやかな看板を捉えた瞬間(やっぱり)と思ってしまった私は厭らしい女だ。「寿々子」「んっ」通された部屋に入った瞬間、壁に押しやられて唇を塞がれた。「ふ、ぅん、っ」「んっ、ん…」強く押された唇の薄く開いた隙間から生温い舌を差し入れられる。クチュンクチュンと粘着質の音が響く。「はぁ…ダメだ…我慢出来ない」「あっ」しばし私 [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 12話
  • 岸岡 淳也──彼は私が読者モデルをしている間お世話になったスタイリストだった。大学1年の時、街でスカウトされ【KILA】の読者モデルになった私を初期の頃から担当してくれた人だった。岸岡さんは数多くいる若手スタイリストの中でも群を抜いて注目を浴びている人だった。スタイリストとしての手腕は勿論評価が高く、其の上岸岡さん本人がモデルの様な容姿をしていて、そんな彼に纏わりつくモデルは多くいた。そんな岸岡さんに私 [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 11話
  • 指定された待ち合わせ場所は昔何度か連れてってもらったバーだった。カラン「いらっしゃいませ」薄暗い店内に点在するシート席。店内の一番奥のカウンター内からマスターの挨拶が聞こえた。其方に視線を移すと目的の人が軽く手を振っていた。「…こんばんは」「こんばんは──久しぶりだね」「…」カウンター席の左端から二番目に座っていた彼。私は流れる様に一番左端に座った。「突然呼び出して悪かったね」「いえ…」そんな他愛 [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 10話
  • 『あたしね、ずっと虐待されていたの』『え』『両親からネグレクトされて来て…中学生になる頃に養護施設に引き取られたんだけどね』『…』円加と友だちになったきっかけはとある自己啓発セミナーに参加した事だった。大学に入った年にある人から誘われて参加した其のセミナーで出逢い、同じ歳だという事がきっかけで話をする様になった。お互いの心の傷を曝け出し話し合う事で私と円加は急速に仲良くなったのだった。「じゃあね、 [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 9話
  • もう何度も味わったこの喪失感と焦燥感。そんな心に痛い気持ちを抱きながらも毎日は過ぎて行き、そしてまた週末がやって来る。「すずぅ〜」「えんちゃん、久し振り」金曜日の仕事終わり、約束していた友人の森川 円加(もりかわ まどか)との待ち合わせ場所に来ていた。今風の創作居酒屋の個室に女二人。気兼ねなく愉しめるという予感しかなかった。「元気だった?仕事、慣れた?」「うん、まぁまぁかな。えんちゃんは?」「あたし [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 8話
  • ──いつもの憂鬱な月曜日がやって来た「おはようございます」「おはよ〜って…香村さん、なんか顔色悪くない?」「えっ、そうですか?」(なんだか鋭いなぁ…三内さん)「肌に張りがないし…ひょっとして泣いた?」「…いえ…別に」(色々鋭い!三内さん)彼と別れてからの今日まで散々だった。彼への気持ちを吹っ切るために色んな気分転換を図ったけれど、結局夜寝る頃には二年分の想い出が蘇って来てシクシク泣いてしまう始末だ [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 7話
  • 「…本っ当…信じられない」静かなリビングに虚しく私の声が響き、そして吸い込まれて行った。食べかけの朝食を片付ける気にもならず、ただソファに深く沈み込んでいるだけだった。彼が出て行ってから一時間。ずっとこんな具合だった。専門学校を卒業して私よりも二年早く社会人になっていた彼の勤務地がたまたま私のマンション近くだった。SEとして働く彼は新人らしく忙しい日々が続き、電車で10駅先にある実家に帰るよりも徒歩圏 [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 6話
  • 「なぁ、寿々。俺たちいい加減ちゃんと付き合おうぜ」「…」陽が昇ってお互い完全に目が醒めた頃、簡単な朝食を摂りながら他愛のない会話をする。「寿々だって俺の事好きなんだよな」「…」「中学ん時、俺に告白しただろう?好きって気持ちはあるよな」「…そんなのもう七年前の話じゃない」「じゃあおまえはなんで俺と付き合ってんだよ」「付き合っていないでしょう?単なるセックスする友だちってだけで」「セフレ扱いかよ」「… [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 5話
  • 私は生まれた時から可愛い、可愛いと賛辞を受けながら育って来た。共働きの両親に代わって私を面倒見て来た祖父母は私を溺愛し、主に食事方面での甘やかしは壮絶なものがあった。両親を始め、祖父母も揃って『これは…ヤバいんじゃないか』と気がつく頃には私はすっかりコロコロと太った健康優良児体型になっていた。顔が可愛かったせいなのかどうかは解らないけれど酷い苛めに遭う事もなく其のままの体型を維持しつつ中学に進学し [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 4話
  • 『え…お、おまえ…もしかして…香村、か?』『…』『う、嘘だろぉ?!おまえ…な、なんでそんな…って、本当に本当に香村寿々子なのか?!』──あの衝撃的な再会から二年出来ればあの時からやり直せたらいいのになと時々思ってしまう。(………ん?)夢と現の境を彷徨っていた私は体に感じた違和感に徐々に目を覚ます。薄っすらと明るくなった部屋に動くものがあった。「あれ、起きちまった?」「?!」ベッドで寝ていた私の上に [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 3話
  • 金曜日の夜。22時過ぎの電車はさほど混んでおらず座席に座ったマスク姿の私はうつらうつらとしていた。不意にバッグの中に入れていた携帯のマナーモードのバイブ音が聞こえた。バッグから携帯を取り出して確認してみればよく知った男からのメールだった。【今から家に行ってもいいか?】ハァとため息をひとつついて私は素早く返信した。自宅の最寄り駅に着き、足早に夜道を駆けて行った。普通に歩いたら10分かかる処を3分も早く着 [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 2話
  • 「斎木課長?確か…36とか云ってたかな」「36?…見た目若いですね」「だよね。でもね、あの見た目に騙されちゃダメだよ」「というと?」「なんか中身は年相応におっさんくさいんだよねぇーやる事なす事」「はぁ」「所詮見た目だけだから、課長は」其の日の仕事終わり、私は三内さんに飲みに誘われアルコールを仰いでいた。ひとつ年上の三内さんは入社一年目にして会社内の様々なゴシップネタを知り尽くしていた。「営業に伊藤って [続きを読む]
  • 不完全ラヴァーズ 1話
  • ──この世の中に『自分は完璧だ』と云える人が一体どれだけいるのだろうか?「ねぇねぇ、香村さん」「はい」「香村さんって…ひょっとしてジュジュだったりしない?」「…え」「ホラ、ファッション誌のKILAの専属読モだった」「…」「なんかすっごく似てるんだけど、そうじゃ──」「ごめんなさい、よく似てるって云われるんですけど違います」「えっ、そう?」「そうです」「…そうかなぁ、似てるんだけどぉ」「三内さん、好きな [続きを読む]
  • 好きこそものの上手なれ 5話(終)
  • 本当に夢の様だった。「あ…っ、あぁん」「ん、んっ」ずっと憧れていた人と体を重ねる事が出来ただなんて。「あっ、あぁぁっ…はぁん、あっ」「くっ…あぁ…ヤバい…滅茶苦茶気持ち、いぃよ」左京くんの固い楔が容赦なく私の中を冒して行く。グチュグチュと何度も擦り付ける様に激しく行き来して、奥へ奥へと突きまくる。「あぁぁん、あん、あん、あん」「はぁ…万喜さん、ずっと…ずっと万喜さんをこうして冒したかった…俺」「… [続きを読む]
  • 好きこそものの上手なれ 4話
  • 「俺、万喜さんの事が好きです!」「!」其れは思ってもみなかった告白だった。余りにも突然の事で身動ぎ一つ出来なかった。「あ、あれ…聞こえなかった?俺、ずっと万喜さんの事が好きで…大好きで、結婚したって聞いた時はすっごく落ち込んで、でも諦めようと思っても出来なくて、ずっと万喜さんの存在が俺の中にはあって──」「ちょ、ちょっと…待って!」「っ」怒涛の様に喋りまくる左京くんの言葉がようやく少しずつ頭に入っ [続きを読む]
  • 好きこそものの上手なれ 3話
  • ピンポーン「…」今日は誰も訪ねてくる予定も約束もなかった。(セールスかなんかか…居留守使っておこう)折角の休日に他人と喋りたくなかった。変に愛想よく取り繕ったりしたくなかった。ピンポンピンポンピンポン「…」(なんなの、この鳴らし方)殆ど嫌がらせに近い呼び鈴の鳴らし方だ。仕方がないので面倒くさいと思いつつも応対する。「……はい」なるべく不機嫌そうに、厭味ったらしく聞こえる様にたったひと言。『あ、いた [続きを読む]