葉月 六夏 さん プロフィール

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葉月 六夏さん: Lune Ouvrage
ハンドル名葉月 六夏 さん
ブログタイトルLune Ouvrage
ブログURLhttp://locca0806.blog.fc2.com/
サイト紹介文甘い物語をメインに綴っている恋愛小説オンリーブログです。
自由文頭の中に渦巻く欲望を文章にして作品にしています。微糖から極甘まで様々なテイストの物をご用意していますので是非ご一読ください♪
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供23回 / 19日(平均8.5回/週) - 参加 2017/02/08 19:56

葉月 六夏 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 偏食の王子様 7話
  • 「だからおまえを雇うんだ」「…」この状況に及ぶまでの事の次第を話し終えた御門さんは最後にそう云い締め括った。「──以上、あなたを此方で雇用する事情を全て話しました」「!」(口調が元の紳士風情に戻っている!)どうやらこの御門さんという人は、仕事の時とプライベートの時とでは口調が変わるみたいだ。(おかしな人)あまりにも其の変わりようが激しいので、私はちょっと御門さんの事が怖いなと思ったのだった。「あな [続きを読む]
  • 偏食の王子様 6話
  • 突然降って湧いた話に私は戸惑いを隠せなかった。「状況は解っていただけましたか?」美形の其の人は特に表情を変えずに、淡々とした口調で問うた。「あの…ひとつ質問があるのですが」「なんでしょう」「何故私、なんでしょう?私の作る料理は…あの、はっきりいって此方にいらっしゃるだろう一流の料理人とは比べ物にならない程…大した事のない料理です」「…」「若と呼ばれる位のお坊ちゃんならきっと舌の肥えたグルメなお子さ [続きを読む]
  • 偏食の王子様 5話
  • テーブルに置かれた書類にはギッシリと細かく雇用条件が書かれていた。其の細かすぎる雇用条件などの文言は今、この場でハッキリと読み解く事は出来なかったけれど、大まかな事は頭に入った。つまり──此処は私が勤めているチェーン店のお弁当屋の大元である大手食品メーカーの創始者一族が住まう、矢羽々(やはば)家だという事。私はこの屋敷の厨房で、矢羽々 樹生(やはば たつき)なる人物専用の食事を作る料理人として雇われ [続きを読む]
  • 偏食の王子様 4話
  • 「──え…こ、此処?」別店舗の異動を命じられた私は、数日後指定された場所に来ていた。来て──いたのだけれど…「此処は…何店?」私の目の前に広がっているのは大きなお屋敷だった。どう見てもチェーン店のお弁当屋さんという店舗じゃない。どちらかといえば教科書で見た事のある鹿鳴館みたいな西洋のお屋敷だった。「あれ…?もしかして住所、間違えちゃったかなぁ」戸惑いつつ、大きな門の前でウロウロしていると、いきなり [続きを読む]
  • 偏食の王子様 3話
  • 彼と別れたあの日以来、私は仕事場と家を行き来するだけの空虚な毎日を送っていた。「来未ちゃん、海苔弁なのに肝心の海苔を乗せ忘れちゃうなんてダメでしょうが!」「あ、ご、ごめんなさい!」注意力も集中力も散漫になっていて、同じパート従業員のおばちゃんによく怒られるようになった。「来未ちゃん、まーだ振られた彼氏の事気にしてんの?」「う…!そうズバッと傷を抉らないでください、佐藤さん」「あんたまだ若いし其れな [続きを読む]
  • 偏食の王子様 2話
  • 彼の事以外何も考えられずしばらく公園のベンチでボーッと座り込んでいた私は、すっかり陽が暮れている事にようやく気が付いた。「あ…か、帰らなくっちゃ…」私はのっそり立ち上がりヨタヨタと歩き出した。行きは彼の車で来たこの緑地公園だったけれど、其の彼はもういないのだ。本当なら今夜は彼の家にお泊りの予定だった。少し大きめのバッグにお泊りグッズも入っている。だけど今の私には其れはただの重たい荷物にしかなってい [続きを読む]
  • 偏食の王子様 1話
  • 其れはある日突然私の身に降りかかった。「もういい!」「えっ」「もううんざりだ、ついて行けねぇよ」「…其れって」「おまえとは別れるって事!──じゃあな」「! ちょ…ま、待って──」私の呼び止める声も聞かずに彼は足早に去って行った。「…」(…なんで…こんな事になったの?)私は…彼に良かれと思って…ずっと…ずっと…「…嘘…でしょう?」行楽客で賑わう公園のベンチにて、私は力無く其の場に座り込んだのだった─ [続きを読む]
  • 早世の花嫁 30話(終)
  • ──秀司さんと本当の意味で夫婦となってから半年 「あははっ、なにようヤる事ヤッてんじゃない〜」「お、叔母さんっ!」「……」其の日私と秀司さんは叔母の家に来ていた。其れはある報告をするためで…「で?予定日はいつなの」「あ…えっと来年の7月中旬だって」「へぇ〜夏生まれになるのか、いいねぇ」そう。私は秀司さんとの子を妊娠した。私の気持ちを秀司さんに伝えたあの日から時間があれば秀司さんは私を求め愛した [続きを読む]
  • 早世の花嫁 29話
  • 深く愛された私は微睡む中、温かな感触に包まれている事に気が付き目を覚ました── (…あっ)「……」其の温もりの正体は秀司さんだった。あどけない顔で眠っている秀司さんの寝顔。其れは初めて目にした無防備な夫の姿だった。(ふふっ…秀司さん、可愛い)うんと年上の男の人なのに寝顔は幼く、まるで少年の様だった。昨夜の激しい行為のまま全裸で抱き合っている私たち。素肌の熱を其のままダイレクトに感じ少し熱いくら [続きを読む]
  • 早世の花嫁 28話
  • 深く繋がるまでどれだけ気持ちを昂らせただろうか──? 「はぁ…はぁはぁ…」「ん…大丈夫?さっちゃん」「はぃ…大丈夫…です」最初こそ痛みがあったけれど、其の痛みはやがてもどかしい疼きに変わった。「さっちゃん…動くよ」「…はい」秀司さんは私の額や頬や唇にキスの雨を降らせ、そして緩やかに腰を動かし始めた。「あ…あっ…」「ん、んっ…はぁ…さっちゃん、さっちゃん」「はぁん…あんあんっ」秀司さんのモ [続きを読む]
  • 早世の花嫁 27話
  • 秀司さんからの甘い誘いを私が断る事なんて出来っこない。だって心も体もとっくに秀司さんに溺れてしまっているのだから── 「んんっ…」「はぁ…さっちゃん…甘いね」「はぁ…あっ…」寝室のベッドで秀司さんから優しく丁寧に愛される。私の全然色っぽくない体を「綺麗だ、柔らかいね」と囁きながら其の大きな掌と熱い舌で愛おし気に触れられた。初めての行為ばかりなのに何故か怖さというものはなく、其れ処かもっと、もっ [続きを読む]
  • 早世の花嫁 26話
  • 正直な気持ちを云うのがあんなに怖かったのに、いざ口に出してみると其れは意外なほどにスムーズに私の中から流れ出た。「…秀司さん…私を…本当の妻に、してください」「〜〜〜」私の其の言葉が合図だった。「んっ!」「…ふ…んっ」急に力強く抱き寄せられた私の体はすっぽりと秀司さんの腕の中に収まり、そして屈んだ秀司さんの唇が私のものに重なった。(キス…!)其れは結婚式の時の誓いのキス以来の事だった。(あの時のキ [続きを読む]
  • 早世の花嫁 25話
  • カチャッ鍵が開く音。そして静かに廊下を歩く気配に胸の高鳴りは最高潮だった。 パッ「! ぅわっ」「…」(この驚き様…今日は2回目だ)リビングの電気を点けた秀司さんはソファに座っている私を見つけ飛び上る程に驚いていた。「さ、さささ、さっちゃん?!」「…お帰りなさい、秀司さん」「なん、なんで電気…」「考えたい事と決心したい事があって暗闇の中で精神統一していました」「…はぁ…精神統一って…え?か、考え [続きを読む]
  • 早世の花嫁 24話
  • 『そうよ──だからさ、余計に寺岡くんにあげたいんだよね、この子』あの日訊いた彼女の言葉から僕の恋は動き出した──大学時代に知り合って交流して来た彼女の事をいつの間にか好きになっていた。サバサバしている性格。誰にも好かれる気風の良さと器量よし。好きになるなという方が無理だった。彼女が大学を卒業する時に思い切って告白した。だけど結果は──気持ちを受け入れてもらえなかったのは残念だったけれど其の理由で云 [続きを読む]
  • 早世の花嫁 23話
  • 「はぁはぁ…っ」タクシーから降りて小走りに部屋まで一気に駆け抜けた。 ガチャン鍵を開けて真っ暗闇の部屋に灯りを点ける。パッと明るくなったリビングのテーブルに置いてあった【しばらく叔母さんの元に帰ります 幸穂】と書かれたメモを手に取り破ってゴミ箱に捨てた。「はぁ〜よかった…」秀司さんが帰っていなくてよかったとホッとした。叔母から全ての事情を訊き、自分勝手に思い悩んでいた事が全て晴れたのを受けて私 [続きを読む]
  • 早世の花嫁 22話
  • 「ほら、幸穂も昔のわたしみたいな考えしていたじゃない?其れを改めさせたいなって思ったの」「…」 「わたしが後悔した事を幸穂にも味わわせたくなかった。早死に家系だからって色んな事を諦めなくてもいいんだって知って欲しかった」「…叔母さん」「其れは特に恋愛に関して、ね」「…」其れは同じ環境に身を置く叔母が後悔した人生を送って来たと肯定しているみたいだった。どうせ早くに死ぬんだから恋愛なんてしなくてい [続きを読む]
  • 早世の花嫁 21話
  • 「わたしと寺岡くんは医大で先輩後輩という関係から仲良くなったの」叔母さんは昔を懐かしむ様に秀司さんとの事を話してくれた。 「寺岡くんは医大の時からちいさい子が好きで小児科を目指していたの。其れは兄弟の多い寺岡くんらしい選択だなと思った」(…そういえば秀司さん云っていたな)兄弟の多い環境で育った秀司さんは、病気に倒れる兄弟たちを子どもながら助ける事が出来ない虚しさから小児科医を目指すようになった [続きを読む]
  • 早世の花嫁 20話
  • 「幸穂?」「お願い…秀司さんには訊かないで」 私は携帯を握っていた叔母の手を握った。「じゃあ理由を訊かせなさい」「…」「いきなり帰って来た理由を」「…」叔母が問い詰めるのは当然の権利だった。結婚してこの家を出た私が此処に居座るためには家主である叔母に理由を話す必要があるのだ。(云いたくないのに…)秀司さんとの事を叔母に話すのは本意ではなかった。ある意味恋敵かも知れない叔母に負け犬の遠吠えみたい [続きを読む]
  • 早世の花嫁 19話
  • ガチャン「はぁ〜今日も疲れたぁ〜」 (あ…帰って来た)私は消していた室内の灯りをパッと点けた。「わっ!な、何っ」「…叔母さん」「?! 幸穂?あんた…なんでいるの?!」「…里帰り」仕事から帰って来た叔母は私が家に居る事に酷く驚いていた。──私は秀司さんに内緒で実家である叔母の家に帰って来ていた「わぁお!幸穂の料理久し振り〜いっただきまーす」夕食を用意して待っていた私に叔母は何も訊かなかった。だけ [続きを読む]
  • 早世の花嫁 18話
  • しん…と静まり返った家にたったひとり。キッチンに向かい冷蔵庫を覗くと2食分の食事があった。 (昨夜の分と今朝の分)自分が作ったものと秀司さんが作った料理が並べて置いてあった。「あ…」ラップのかかったお皿の上に紙があったのを見つけて私は其れを手に取った。【さっちゃん、無理しないでください】「!」秀司さんからの手紙を読んでまた目頭が熱くなった。たった一行の言葉に一体どれだけの意味が込められているの [続きを読む]
  • 早世の花嫁 17話
  • 『僕は…さっちゃんの事が好きだから』『ちゃんと好きだから、だから結婚した』(いつだったかそう…云ってくれた)好きだと…(好きなのに…抱く事は出来ないんだ)コンコン「…」『さっちゃん…あの…ご飯』「…要りません」『でも、昨日から何も食べていないでしょう』「お腹空いていないんです、放っておいてください」『……』やがて遠ざかる足音に胸が詰まる。(辛い…凄く…辛いっ)秀司さんに抱いてと迫り拒否されたあの夜 [続きを読む]
  • 早世の花嫁 16話
  • 『だから余計に後悔しているの!此処まで生きられたなら早い内に結婚して子どものひとりやふたり産んでいれば子どもたちの成人した姿を見られた筈なのに!…其れなのに』頭に浮かんだのは叔母のこの言葉だった。「早く子どもが欲しくて…だ、だからっ」「…」私が言葉を発する度に秀司さんの顔は赤みが薄れ、とても真面目な顔になっていた。やがて秀司さんは私を立たせるように促し、そして立ち上がった秀司さんは其のまま無言でリ [続きを読む]
  • 早世の花嫁 15話
  • 屈んでいた秀司さんの体に私は抱き付く形ですがった。 「わっ!」勢い余った秀司さんの体は其のまま押し倒される形で廊下に寝転んだ。私が秀司さんの上になった形で重なった。「さ、さっちゃん?!」「……ぃて」「え」「………だ、ぃて…ください」「!」少し震える口元から懸命に言葉を発した。「秀司さん…私をだ……っ、抱いて、ください」秀司さんに抱き付きながら私は云った。だけど秀司さんからの返事はなく、どうした [続きを読む]
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