ちゃかぽこりん さん プロフィール

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ちゃかぽこりんさん: 夢を楽しむ
ハンドル名ちゃかぽこりん さん
ブログタイトル夢を楽しむ
ブログURLhttp://ameblo.jp/osiminaku/
サイト紹介文私が書いた小説です。暇つぶしにご一読いただけると嬉しいです。
自由文現実感のある身近な日常生活を題材にオリジナル小説を書いている50代主婦です。書き溜めた過去作品から現在進行中のものまですべてさらけ出します。感想もらえるとうれしいです。辛口も歓迎です!
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供101回 / 177日(平均4.0回/週) - 参加 2017/02/16 09:39

ちゃかぽこりん さんのブログ記事

  • 惜しみなく愛は奪う 15(再会)
  • 私が店に入ると光はもう、テーブルにいた。お気に入りのブラジルコーヒーを注文して、雑誌を広げていた。私をみつけて、顔を上げて「よう。」って言う。二年ぶりだったけど、全然変ってない。もともと大人っぽかったから。髪が少し短いだけ。二十歳らしい、おだやかな笑顔だった。私もコーヒーを注文してしばらく沈黙。それからなんとなく、二人で笑った。 きのう、たくさん話したし、面と向かってはなんだか照れくさくて話 [続きを読む]
  • 惜しみなく愛は奪う 14(純朴な男の子)
  •   光は神戸に発った。私は高校二年生になった。最初の二週間くらいは手紙も電話も頻繁に交わした。だけど、だんだんお互いにとぎれがちになってきた。もともと週一回会えるか会えないかの関係。光のいない寂しさなんて思った以上に感じなかった。 光は学校と、バイト、それにバスケットのサークルもやっていて、かなり忙しそうだった。そして私はと言えば。新しいクラスで、今まで出会ったことのないタイプの一人の男 [続きを読む]
  • 惜しみなく愛は奪う 13(冷たい涙)
  • 「生理がこない。」 入り口で終わってから二週間後、私は少し気になり始めたことを打ち明けた。久しぶりの部屋で、イコライザーでビートを利かせた伊勢正三を聴きながら、ロートにお湯が噴き上がるのを待っていた光は黙ったまま視線をフラスコから私の目に移した。 本屋でその手の本も読んだ。二学期に保健で習った月経のしくみも、妊娠のしくみも、その時にはあまり真剣に見てなかったけれど、必要に迫られて、教科書でし [続きを読む]
  • タンデムで地獄まで
  • ☆さみしい 五月の夜風は冷たい。なのに、こんなビルの屋上で、鼻水垂らしながらビール飲んでる人たちの気が知れない。澪は何もかもうんざりで、なげやりになっていた。バイト先のローテーション飲み会。初めて参加してみたけれど、心は浮かない。赤いちょうちんの電球を眺めてぼんやりしていると、「わしゃーはーもう何べんもうとうたんじゃけん澪ちゃんも何か一曲歌いんさいや。」なんてこってこての広島弁で店長さん。「え、 [続きを読む]
  • 惜しみなく愛は奪う 12(愛なんてわからん)
  •  あっという間に土曜日になった。山越でバスを降りると光が待っていた。私があげたマフラーをして。 部屋に入っても私はちょっと距離を置いた。光がいつものようにコーヒーを入れてくれる。しばらくおしゃべり。今日は私がくっついていかないから、光も何もしない。「男は狼なのよ」なんてはやったけれど、そんなの嘘。いつも先に手を出すのは私。光は従順な羊。広大な牧場の草をついばむように時間はどんどんすぎて [続きを読む]
  • アメブロの小説ジャンル
  • 「非日常的な出来事を小説として書いているブログのランキングです。小説は現実にはない出来事を楽しめるものです。恋愛小説やファンタジー小説・歴史小説・妄想小説など、様々なジャンルの小説をブログで書き綴っています。手軽にさらっと読める短編小説からじっくり読める長編小説まであり、本や小説・ライトノベルが好きな人や、ちょっとした息抜き・現実逃避がしたい人にもおすすめです。」ってあるのだけれど、上位を見てみ [続きを読む]
  • 惜しみなく愛は奪う 11(北北東の風)
  •   一月末には光の受験が始まる。受験が終わる二月中旬まで会わない、電話もしない、勉強に集中してほしい、そう私から提案した。 光の邪魔をしたくない。だけど、自分のためでもあった。会わない方がいい。もう、これ以上会ったら、離れられなくなる。あのいやな気持に、ずっと支配されそうで、怖かった。ぎりぎりのところで自分をとどめていたかった。土曜日も遅くまで部室に居座って、そのまま家に帰った。北北東の [続きを読む]
  • ついにやってしまいました
  • 「惜しみなく愛は奪う 10」 の記事が この記事には一部、Amebaの健全なサイト運営にふさわしくない言葉・表現が含まれている可能性がある為アクセスすることができません。 て記事になっていて、公開されませんでした。(削除ではなく、未公開記事として、残ってはいます。) 禁止ワードが入っていたのだろうけれど、たぶん、下系の言葉が複数入っていたので、そのせいかなと思います。一発アウト的な直接的な [続きを読む]
  • 惜しみなく愛は譲る 10(イガに包まれた果実)
  •  何食わぬ顔で居間で家族と夕飯を食べて、見たいテレビ番組もなかったので、八時ごろ二階の自分の部屋に上がった。スウェットの中に閉じ込めた私がもういいかいと顔を出す。昼間の未遂に終わった出来事を、最後まで叶えてと、手が、自分の体をなぞりたくなる。光に触られた体を、自分の目で、手で、確認したくなる。光の指が気持ちよくて、波のようで、もどかしくて…略。もっともっと、その先に、何があるのか知りたくて [続きを読む]
  • 惜しみなく愛は譲る 10(自分の手で)
  •  何食わぬ顔で居間で家族と夕飯を食べて、見たいテレビ番組もなかったので、八時ごろ二階の自分の部屋に上がった。スウェットの中に閉じ込めた私がもういいかいと顔を出す。昼間の未遂に終わった出来事を、最後まで叶えてと、手が、自分の体をなぞりたくなる。光に触られた体を、自分の目で、手で、確認したくなる。光の指が気持ちよくて、波のようで、もどかしくて…略。もっともっと、その先に、何があるのか知りたくて [続きを読む]
  • 惜しみなく愛は譲る 9(指先の快感)
  • 光は高校三年生、受験生だ。十一月、今からが一番大切な時期。なのに、彼は毎晩私と一時間あまりも電話で話し、土曜日には私と会ってくれた。「大丈夫?」って聞くと、「どうかな。」だって。本気で勉強してるふうには見えない。 田舎町から通える大学は一校もなく、進学する者は必ず町を出る。光の志望校は自分の生まれ育った神戸の大学。彼の成績からはかなり高望みなところ。おまけに、勉強はしていない。 &n [続きを読む]
  • アメブロNGワード
  • 調べたところ、老若男女、住み分けなく、すべての人が、楽しめるブログであるのがアメブロで、不快な表現や、アダルト表現には厳しいということですが、それがどの程度なのかは、きちんとした基準はないようです。 有名ブロガーさん、ランキングの高いブロガーさんには厳しくても、無名、過疎のブログだと、それほどチェックは入らないよう。 まあ、私のこのブログは、一日100に満たないくらいだし、取るに足りない [続きを読む]
  • 惜しみなく愛は譲る 8(優柔不断)
  • 窓をすかして、煙草の煙を外に向かって吐き出しながら、光は外を見つめていた。そして、つぶやくように言った。「帰らんでええんか?」外は暗くなりかけていた。 うちまではバスで三十分かかる。私は母に友達の家に行くと言って出てきた。門限は六時。暗くなったら帰らなければならない。コンビニもない、何軒かあるスーパーも六時にはどこも閉まってしまい、開いているのは歓楽街というには申し訳程度の、狭い一角の [続きを読む]
  • 惜しみなく愛は譲る 7(プレゼント)
  • 文化祭から十日後の日曜日、指定された「山越」というバス停は私の町からは二つ隣の初めて降り立つ見知らぬ土地。彼がざっくりしたアラン編みのセーターを着て待っていた。「これ、ええやろ。」セーターをひっぱってニヤッと笑う。彼女にもらったセーターだ。「うん、似合うよ。」私も笑った。もらったセーターはスリムな光には少し大きめで、ふかふかの冬毛をまとったゴールデンレトリバーのようだった。本当に似合っていたし、 [続きを読む]
  • 惜しみなく愛は譲る 6(反応)
  • 光と最初に二人っきりで会った日、スカートの中は、薄い化繊のショーツ一枚。あの日、家に帰ってから、紺のボックススカートのうしろのちょうど真ん中に、濡れたようなしみを見つけた。自転車のサドルの先に直接あたる部分だ。サドルが濡れていたのかな。何だろう。洗面所で下着をとってみて驚いた。濡れているのは下着の方だった。 一瞬おしっこを漏らしたのかと思ったけれど、まさかそんなはずはない。何の兆候もなかった [続きを読む]
  • 惜しみなく愛は譲る 5(プラトニック)
  •  十五の頃の私は「プラトニック」な関係こそ本物だと信じてた。抱き合って、肌の温もりを知ってからつきあうなんて偽物。体の関係を汚らわしいと思うからこそ、好きという気持ちには、説得力ある理由が必要だったのだ。 夏休みに光に「別れ」を告げてからの私はとても平穏だった。女友達と遊ぶ時間も増えたし、光に会うためにさぼりがちだった文芸部の活動にも二学期からはきちんと参加した。文化祭に向けて、詩を書いたり、少 [続きを読む]
  • 惜しみなく愛は譲る 4(迷い)
  •  ファーストキスの後は、会うたびに、何度も何度もキスをした。雨の日は人のいないバス停で降りて、待合室でキスをした。神社の陰でも抱き合った。さびれた廃校の倉庫も人目を避ける絶好の場所だった。あいかわらず、最初に抱き着いて、最初に顔を近づけるのは私。息が苦しくなるような激しいキスも、彼に習ってできるようになった。衝動は止められなかった。 私は彼の前で相変わらずよく泣いた。なんとなく、苦しい気持ちにな [続きを読む]
  • 惜しみなく愛は譲る 3
  • 土曜日。やっぱり。最初の印象通り、笑うとくしゃくしゃになる、優しそうな顔、無造作なふわふわパーマヘア。声と同じ、すっぽりと包み込んでくれるようなその雰囲気に無条件に引き込まれた。 しばらく話をして、海岸の土手に横並びで座って、なんとなく話が尽きて、黙ってぼーっと海を見ていたら、魚の生臭いにおいにつつまれた潮風が、鼻腔から胸の奥につんと入ってきた。すぐそこに、彼の肩があった。気持ちよさ [続きを読む]
  • 惜しみなく愛は譲る 2
  • 〜高校時代 つんと潮の香りのする、瀬戸内海の穏やかな海に包まれた町で、私は高校までを過ごした。光と最初に会ったのは、そばかすの気になる十五歳、高校一年の春だった。髪を茶色に染めたり、化粧をしたりなんてとんでもない。ちょっと遅く帰るだけでも親から「不良」と叱られた。現代からは想像もできない「常識」に縛られていた時代。携帯電話もインターネットもまだまだ出ていない、録音はカセットテープ、LPレコー [続きを読む]
  • 惜しみなく愛は譲る 1
  • 〜プロローグ  光(ひかり)、私の初めての人。そばにいなくてもいい。別に会いたくもない。でも、そのささやくような指先だけが思い出されて、もどかしくなる夜がある。青臭いけど侮れない、幼いイドの記憶。 &nb [続きを読む]
  • 『惜しみなく愛は譲る』あらすじ
  •  四十半ば過ぎた今も思い出す。初めての相手、光(ひかり)。 最初に会ったのは、高校一年の春。ファーストキス、初めてのプロポーズ。いろんな初体験を光は私に与えて、私は光に夢中になった。しかし、心と体がアンバランスで幼い私は、一途な光の気持ちをうまく受け止められない。光が神戸の専門学校に旅立つと、私は新しい恋を選んだ。別れて二年、大学進学で親元を離れ、光と再会。二人は広島で結ばれた。だが、距離が二人 [続きを読む]
  • 『惜しみなく愛は譲る』前書き
  • 次に公開するのは、私史上一番の長編です。一番時間と力を注いで書いた作品です。まじめに書いているけれど、ネット上ではR18に入るかな。そういう部分は伏字にして上げようかなと思っています。まずアメブロで発表したいから。 なんでだろうね。なんとなく。 自分の古巣だからかな。 『惜しみなく愛は譲る』始まります。 最後まで読んでもらえると嬉しいな。 [続きを読む]
  • 愛貸与
  •  会いたい。会えないのはわかってる。リュウは仕事が忙しい。 「呼び出されたらすぐに伺います」ってんで、駆け出しの新人営業マンはいつだってオフィシャルタイム。おまけに東京―大阪。遠距離。全然会えない。 もう、6月だっていうのに、3月に入社してから会ったのたったの2回だよ。しかもこっちから会いに行っただけ。こっちは短大で暇こいてるっていうのに。全然かまってくれない。全然満たされない。  さびしい [続きを読む]
  • 公開後記
  • テーマは「初恋の賞味期限」かな。「前書き」でも書きましたが、流れはそのままで、あまりに古臭いところは、今の時代設定でもまあまあいけるように手直ししました。高校時代に携帯は出て来ないけど、大学時代には出現させる、とかね。(本来は全く出て来ない) あと、表現がありきたりで、あっさりしてるから、描写を加えたりもしました。(今ならもう少し書けるつもり(笑)) もっと手を加えたいところですが、原作の [続きを読む]
  • ファーストキスは三度目に 11<完>
  • 手をつないで二人で歩く。ずっと、憧れていた。望んだもの。荘さんと、手をつないでデート。ファーストキスは、三度目に。ペアのセーター。自転車二人乗り。友達のウワサ。正真正銘、両想いのウワサ。全て、木戸に奪われた夢。壊れた夢のVTR。これは夢。私が望んで叶わなかった夢。今、神様が実現させてくれる。大通り、お盆だからか、なかなかタクシーが捕まらない。街灯は、こうこうと照っているけれど、通りはひっそりと静 [続きを読む]