成田美智子 さん プロフィール

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成田美智子さん: keybeword~未知なる鍵が言葉になる〜
ハンドル名成田美智子 さん
ブログタイトルkeybeword~未知なる鍵が言葉になる〜
ブログURLhttp://keybeword.hatenablog.com/
サイト紹介文成田美智子による文芸文化中心型ブログ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供14回 / 74日(平均1.3回/週) - 参加 2017/02/19 19:52

成田美智子 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 「路地よりの断章」(超掌編)
  •  その日も、風は海と陸の間を行き来していた。それが彼の仕事だった。生まれてこのかた一歩も故郷から出たことが無い彼は、時折、太陽の光が降り注ぐ路の端から端まで駆け抜けてみたいという思いを抱くことがあった。 けれどもそれ以上に今は、自分が生まれた土地の人々や自然に恵みをもたらす己の役割が誇らしかった。良いことばかりではない。時に人々は彼を恨む。それが彼にとっては仕事ゆえの疲れであり、心地よい刺激でもあ [続きを読む]
  • 「スロット」(超掌編)
  •  絵柄がなかなか合わない。残業をせずに職場を出た僕は、ふらっとスロットへ立ち寄った。動体視力には自信がある。なんてったって僕は少年野球のエースだったから。けれど、どうにもうまくボタンと絵柄が合わない。仕事も遊びも思う通りに行かないということなのか。まったくもう、疲れてしまう。 1時間粘ったが、降参。妻が待っている家へ帰ることにした。ゲームに勝っていれば、いい気分で土産の一つでも買ってやろうとおもっ [続きを読む]
  • かけら花火
  • 「それで、お前はカメラと被害者の所持品を盗んだことを認めるんだな?」容疑者Xは黙って頷き、その罪を認めた。Xは目を見開いているがうつむいており、唇は何かを言いたげそうに動いている。「何か言いたいことがあるんじゃないのか」私は語気を強めて問いただした。夏の夕陽が差し込む取調室に、私の声が響く。またしても無言で、Xは首を横に振った。 その時、私は二日前に開かれた夏祭り会場で起きた事件の対応をしていた [続きを読む]
  • おとなの日(1)
  •  帰りのホームルームが終わりに近づいたころ、先生がこんなことを言った。「今日は、おとなの日です。みなさん、きちんとおとなの言うことを聞きましょう」 僕たちは一斉に「はーい」と間延びした返事をしてその場をしのぎ、先生が何か重大なことであるかのように言う「おとなの日」を理解したフリをした。 いつものように校門を出て、僕は友人のHと通学路である海岸沿いの道を歩く。季節は夏に向かっており、太陽から降り注 [続きを読む]
  • 英文法総覧を読みはじめる
  • 安井稔著『英文法総覧』(開拓社)を購入し、読みはじめました。最近まで、澤井康祐氏の『一生モノの英文法COMPLETE』をテキストとして学習しておりましたが、ひとまずの区切りをつけました。そのため次のステップとして選んだのが『英文法総覧』です。購入に至るまで、様々なサイトやアマゾンのレビューを参照させていただきました。この本に期待しているのは、学習参考書としての役割を果たすのはもちろんのこと、それと [続きを読む]
  • 風と少女
  • 『風と少女』 ミチコ・ナリタ風が鳴る誰かが赤子を身ごもった夜路地を一匹の風が歩いた今ではもう赤子の顔を知る者は誰も居ないキンモクセイ薫る秋に風は少女とすれ違った名を聞く間もなく [続きを読む]
  • Ballade
  • 太陽のチンカスが泳ぐ 湯船のなかで僕らは貪る 漆黒の茂みを雨が降り注ぐ 湯船のなかに僕らは黙る 卵のように聞こえる 誰の声か脳みそのなかで 哀しいバラードエッチしよ って言ってみてよ頭のなかがうるさいんだ [続きを読む]
  • 最近の収穫(深井史郎『恐るるものへの風刺』)
  • 先日、有給をとって東京へ遠征した。行先は神保町。目的は古書購入。この街は日本で最も古書が集まる地域で、ここに無ければ諦めようという思いで私は足を運んだ。古書購入といっても、細かく言うと目的は二つに分かれていた。一つ目は英文学関係の古書購入。友人(作家志望)が、彼のブログで紹介していたアメリカ詩の原文を見つけることだった。作者名や生没年はわかるが、まったくネットでは検索にひっかからない。友人に直 [続きを読む]
  • 腐女子の脳内に迫る(短絡版)
  • 成田美智子の人文サークル「亀頭庵」の取り組み。その中核を成すのが、「性欲」に関する取組みです。自分のことはどうでもいいのですが、他人の性欲に尋常じゃない興味があります。できれば、他人のセックスをのぞき見したい。今回は、先日のゲイビに続き、関連分野である(?)「腐女子」の皆さんに迫りたいと思います。といっても、長く書きませんし考察ではありません。雑感と言ったほうが適切なことを箇条書きしていきます。 [続きを読む]
  • 英語の勉強をやり直す
  •  大学を卒業してから、2年が経過した。東京から田舎に戻った後の僕の頭の中には常に都会の喧騒が鳴り響き、心は毎晩のように都会の暮らしを懐かしんでいる。 僕は地元の同級生たちに一年遅れて、大学に入学した。加えて志望大学には落ちた。いわゆる浪人生活というものを送り、その間は苦手科目の数学を克服すべく勉強したつもりだったのだけれど、それもかなわず、何もかもが中途半端だった。 そんな僕を、高校時代から今に至 [続きを読む]
  • 英文法ってやっぱり大事だ
  • タイトルの通り。最近本当に、そう思います。私は英語を使うことに興味がありまして、常日頃(?)勉強をしています。 厳密には勉強をしている「つもり」かもしれませんが。大学では英文学を専攻したわけではないのですが、一貫して英語には興味があったのです。ところが持ち前のコミュニケーション恐怖症のおかげで、異邦人の友人を持つことも無く、TOEICを受験することもなく、皆がひたすら「TOEICのスコアが何点だったうんた [続きを読む]
  • ゲイビデオにおけるモデルの年齢について(COAT AVシリーズを中心に)
  • 現在、私は総合人文サークル「亀頭庵」という団体を主宰しております。主な活動として、メンバーそれぞれが関心を持つ事柄について考察するという取り組みを行っています。今回は、私 成田が以前から取り組んでいるマイノリティ(LGBTなど)研究の一環として、考察(というかメモのようなもの)を掲載したいと思います。テーマ:ゲイビデオ出演モデルの年齢(設定)は何歳くらいが多いのか?考察背景:ゲイビには様々なジャンル [続きを読む]
  • 影の断片
  • 夜勤のアルバイトが終わりに近づくころ、僕は店内に差し込む朝陽と共に入店してくる客たちを相手にレジ打ちすることで精一杯だった。彼らはいつ見ても、生気のない顔をしていた。目はとろんとして、皆視点がどこにも定まっておらずうわついている。僕はそんな彼らの姿を見るのがとても不快だった。というのは、昔の自分の姿を見ているようで、思い出す必要が無い出来事が頭のなかでざわついてくるからだ。僕は大学卒業と共に就職し [続きを読む]
  • 啓告
  • 私は、私が居ない風景を想像することがしばしばある。記憶をたどると、それは幼稚園児くらいの頃にはじまっていた。どうして、そんなことをするようになったのかは、わからない。わかるのは、その行為が楽しい、という事だけだ。思えば私は、想像や空想といった類のことに慣れ親しんできた。それらは音楽や文学(のようなもの、といったほうが適切かもしれない)の形で、私の心を潤してきた。いわゆる「芸術」関連の行いというの [続きを読む]
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